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ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。相互リンクはしていませんので、リンクはご自由にどうぞ。当ブログ内に掲載してある写真の無償提供はしておりません。また、無断で使用することは固くお断りいたします。

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北壁を眼前に貸切ランチタイム: 伯耆大山三鈷峰その2 

今回の三鈷峰登山は、朝4時半に起きて19時前に帰着というハードスケジュールだったため、なかなか疲労感が抜けませんでした。なおかつ、今回はアックスをけっこう使ったせいか腕や肩周りの筋肉痛が激しく、土曜日まで痛さに苦しめられました。しかし、前回は脚、今回は腕・肩と満遍なく鍛えることができてよかったのかもしれません。当然ながら、14日、15日の週末は天気がよくないこともあり、家でゆっくり過ごしました。


それでは、レポの続きをどうぞ。




2020年3月12日(木) 鳥取県大山町 三鈷峰(標高1516m) 日帰り単独行 


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中宝珠越のすぐ先にある崩落箇所は、以前に比べると崩落が進んでいるように見えました。ただ、ロープや柵が設置されていて、通過するのは問題ありません。


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崩落箇所を越えてから上宝珠越までが宝珠尾根の核心部です。まずは急斜面のトラバースです。雪が柔らかいとかなりやっかいな場所ですが、このときはしっかりと締まっていて足元は安定していたので、無難に通過できました。


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トラバース箇所の次は雪壁の直登です。


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夏道ならロープが設置されている岩溝のような場所です。ここも雪が締まっていて登るのは問題なかったのですが、一部半凍結しているような硬さで足をけりこめず、クランポンの爪がしっかりと噛んでいることを確認しながら通過しました。


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雪壁を登りきって狭い尾根に立つと、真っ白な北壁が出迎えてくれました。


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木の枝に張り付いた霧氷が日差しを浴びてきらきらとまぶしいほど輝いていました。写真で再現できていないのが残念です。


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近づいてみるとただの氷ですが、日差しを浴びた状態で少し離れてみると、クリスマスの電飾のように輝いて綺麗です。


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大屏風岩が正面にどっかりとそびえています。


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太陽の高度が高くなったためか、北壁にもそこそこ日が当たって白く輝いています。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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11:19 標高1330mの上宝珠越に直接連なる主稜線に出ると、ユートピア避難小屋が見えました。空は相変わらず雲ひとつない青空です。


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ここから上宝珠越までは細いリッジ状の尾根が続きます。


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雪山初心者にはちょっと難しい尾根歩きかもしれません。


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上宝珠越手前の崩落箇所は、大岩を乗り越えるのがちょっと厄介でしたが、無事に通過できました。


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11:41 ようやく上宝珠越に着きました。南光河原駐車場から3時間10分もかかってしまいました。夏山登山道ならすでに弥山頂上についている頃です。休憩したり、ゆっくり歩いたりしていたせいですが、ちょっとのんびりしすぎたかもしれません。


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上宝珠越の道標は、尾根の反対側にひっそりと顔を出していました。


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上宝珠越からはなかなかの絶景が広がります。北壁がまるで城壁のようにそびえています。


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先ほど正面から見た大屏風岩が、ここからはほぼ横から同じ目線で眺めることができます。


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お昼が近いためかけっこうお腹が空いたので、ここで軽く食事をしていくことにしました。北壁を眺めながらパンをほおばります。ついでに暑くなって汗ばんで来たので、ハードシェルも脱ぎました。薄手のフリースジャケットだけでも、寒くはありませんでした。


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12:08 休憩を終えて出発です。ここからは巨大な斜面のトラバースです。正面に見えるユートピアの尾根までひたすら斜面を横切っていきます。2018年3月に上宝珠越までは来ていますが、そのときは時間切れということで引き返してしまったので、積雪期にここから先へ進むのは今回が初めてです。


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ひたすらトラバースするだけかと思っていましたが、細い尾根を上がる場所もありました。トレースがかなり上のほうを回りこむようについていて無駄に遠回りしていたので、途中から最短距離で歩けるようにトレースを外れて進みました。


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12:21 勝間ケルンを通過します。けっこう雪が硬くて足も疲れるし神経も使うしで、思っていた以上に疲れるトラバースです。


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低木を避けながら進んでいくのもそれなりに大変です。


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12:37 30分かかってユートピア尾根に着きました。


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トレースはありましたが、ユートピア避難小屋へ向かうトレースだけで、三鈷峰に向かうトレースはありませんでした。今日は誰も三鈷峰に登っていないということです。つまり、これから登れば本日の三鈷峰初登頂者になるというわけです。


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ちょっと得したような気分で三鈷峰に向かいました。


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三鈷峰手前の崩落箇所に向かいます。


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左手は切れ落ちた崖なので、滑落したら助かりそうにありません。しかし、登山道はギリギリを通っているわけではないので、それほど危険な感じはありません。


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山頂直下の急斜面は凍結していてちょっと滑りましたが、手がかりがしっかりあるので無難に突破しました。


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12:54 三鈷峰に登頂です。足跡のない山頂の雪を踏みしめて標柱前まで行くほんの数秒が、何だかうれしく感じました。



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貸切の山頂なので、誰にも気兼ねすることなく標柱横でまずは自撮りです。背景の北壁もしっかり入れました。


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少しの間北壁を眺めながらアルペン気分に浸りました。


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ひとしきり展望を楽しんだ後、ちょっと遅めのランチタイムです。今回も手軽にパンとカフェオレです。


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北壁を目の前に見ながら、貸切の山頂で飲むカフェオレは最高でした。


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ランチの後は、もう一度山頂からの展望を楽しみました。東に見えるのは矢筈ヶ山や甲ヶ山です。積雪期の矢筈ヶ山までは行ったことがありますが、積雪期の甲ヶ山にはまだ登ったことはありません。どこからアプローチするにしてもけっこう大変な位置にある山なので、大休峠避難小屋をベースにして宿泊で行くのがよさそうです。


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米子方面の展望なども楽しみつつ、北壁へもう一度目を向けると、北壁の上空にハート型のようにも見える雲がぽっかりと浮かんでいました。いわゆるインスタ映えってやつでしょうか。もっとも、インスタなんてやっていないので関係ありませんが。


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13:31 名残惜しいところですが、下山することにしました。おそらく最低でも2時間はかかると思われるので、日が暮れる前に余裕をもって下山するには、そろそろタイムリミットです。山頂にいた30分の間、結局他には誰も登ってきませんでした。素晴らしい展望の山頂を貸切にできるなんて、いい日に登ることができました。


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山頂から崩落地横を下ります。スリップやクランポンの爪を引っ掛けないように、慎重に下りました。


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13:44 ユートピア避難小屋手前の分岐点まで戻ってきました。避難小屋には寄らず、そのまま上宝珠越方面に下ります。


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14:05 長いトラバースを終えて、上宝珠越まで下りてきました。けっこう足が疲れていましたが、出発してから30分しか経っていないので、そのまま通過しました。


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帰路は、上宝珠越から少しくだったところから急斜面を元谷へ下ります。以前にも下った斜面ですが、前回に比べると雪が少なくブッシュが多く出ています。しかし、おかげで手がかりがたくさんあるので、ただの雪壁よりも安心して下れました。


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ずっとバックステップで下ってきましたが、傾斜が緩んでようやく前向きに歩いて下れるようになりました。右側には落石がたくさん落ちていて、いつ新しい石が落ちてくるかわからないので、石の落ちていない左側を下ります。ときどき立ち止まって後ろを見て、音もなく落ちてくる石がないかどうかを確認しながら早足で下りました。


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左から砂滑りの谷が合流してくるところでは、砂滑りを落ちて来たデブリがたまっていて、雪崩を警戒しながら右側を急いで下りました。


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14:26 落石もデブリもない傾斜の緩やかな場所まで来て、やっと休憩をとることができました。急いで下ってきたのですっかり汗だくでした。背後に見える2本の谷の右側を下ってきました。ここからは見えませんが、その右側に上宝珠越につながる砂滑りがあります。


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あとは広い元谷を下っていくだけです。午後になって気温も上がっていますが、幸い雪はそれほど緩んでいなくて、ほとんど踏み抜かずに歩くことができました。


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14:44 元谷の一番下まで下りてきて、ここでクランポンやアックスなどの冬装備を外すことにしました。元谷は避難小屋の周辺は雪がだいぶん減っていましたが、避難小屋より上は地面が見えている場所はほとんどありませんでした。


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冬装備を外して身軽になり、大山寺へと下ります。


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林道の入口脇から遊歩道へ入ります。


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遊歩道に入ると雪はぐっと減って、歩きやすくなりました。


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15:14 大神山神社を通過します。


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モンベル前の大山寺橋から、まだまだ晴天の大山北壁が見えていました。


15:33 南光河原駐車場に戻りました。写真は撮り忘れたので、時間はGPSで確認しました。三鈷峰山頂からちょうど2時間でした。宝珠尾根をたどると、もう少しかかったものと思われます。そう考えると、ユートピア方面に登るのも元谷経由のほうが早いし楽かもしれません。この次は元谷経由で登ってみようと思います。

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| 2020年3月 伯耆大山三鈷峰 | 16:47 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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