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ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。相互リンクはしていませんので、リンクはご自由にどうぞ。

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台風直前! つかの間の晴天狙いでアタック: 御嶽山その6 

2019年8月13日(火)~14日(水) 長野県木曽町 御嶽山(標高3067m) 小屋泊単独行 

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思いのほか長くなりつつありますが、今回は開田頂上から継子岳までのレポになります。


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7:56 三ノ池をたっぷり楽しんでから、開田頂上へとやってきました。頂上となっていますが、ピークというより鞍部のような場所です。目の前にあるのは、避難小屋です。


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避難小屋の隣にはトイレもあります。


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ぱっと見はそれなりに小奇麗な感じでしたが、個室の内部は見えていないコーナーに半分溶けてかたまったようなペーパーの山があって、しゃがんで用を足すのはちょっと躊躇されるような状況です。


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ここから女人堂のある黒沢口登山道八合目へ下る道があるのですが、いまは崩落のため通行禁止になっています。この道が使えると下山がとても楽なので、ぜひ復旧して欲しいものです。


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出発する前にもういちど三ノ池のほうを見ると、まぶしいほどきれいな青色に輝いていました。


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7:59 開田頂上から継子岳方面に進みます。ここで大きな間違いを犯してしまいました。本来なら稜線伝いに尾根道を登っていくべきなのですが、文字が消えて読めない道標が右斜め方向を指していたので、地図を確認することもなく道標の指す方向に進んでしまいました。事前に地図を確認していたので、開田頂上から道が2本あることは知っていましたが、開田方面に下るところから尾根へ上がる道も描かれていたので、どちらでも継子岳方面へ行けると思っていました。なので、ほぼ等高線に沿って水平についている開田口登山道経由のほうが楽で良いかもと思ったのでした。


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少し進んだところで、女人堂に下る道の崩落箇所が見えました。開田頂上からあまり離れていない場所です。完全に崩落していて、通行止めになるのも仕方がない状況です。


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8:06 ほぼ水平な道を進んでいくと、道標がありました。行き先は開田高原キャンプ場/開田村4合目となっています。道の先を見ると、どうやら右手方向に下るようなので、ここから左上、つまり尾根方向に登る道があるはずですが、道標もなければそれらしいトレースも見当たりません。


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どういうことだと思いながら少し先に行って確かめてみたりしましたが、尾根に登る道はありません。とりあえず、ガレになっているところを尾根方向に登ってみることにしました。


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すると、左上に回りこむように上がったとこりに矢印のペイントを発見。どうやらこれが尾根に上がる道のようですが、明らかに人が通った気配がありません。ほんとに行けるのかと疑いつつも、矢印が書いてあるんだから道はあるんだろうと進んでみることにしました。


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少し行くと、前方に雷鳥がいました。目の上が赤いのでオスのようです。


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この雷鳥はすたすたと先に歩いていき、すぐにハイマツの中に消えてしまいました。


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その後も道とはいえないようなところを、歩きやすそうな場所を選びながら進んでいくと、再び矢印のペイントがあり、どうやら正しいルートをたどっているようです。しかし、前方には完全にハイマツに閉ざされてしまった道の痕跡のようなものが見えるだけです。


ハイマツを掻き分けて入っていくと、どうやら道はかろうじて残っているようで、ハイマツに覆われてしまっているものの、足元は枝に邪魔されることなく歩くことができました。途中で、ハイマツの枝の下にまたペイントを発見し、迷わずに尾根道に出られるだろうと安心できました。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




開田口登山道から分かれて5分で、尾根道に出ることができました。傾斜も緩く、ちゃんとした道があれば開田頂上から尾根道を来るより楽だったのかもしれませんが、ルートファインディングにハイマツ漕ぎが必要となる廃道状態なので、開田頂上から継子岳方面に行く場合は、素直に尾根道をたどるのがいいようです。開田口登山道を利用する人も、おそらく継子岳方面に行く人はあまりなく、仮に継子岳に行く場合でもとりあえず開田頂上へ行って、三ノ池畔で休憩してから継子岳方面に行く人がほとんどなのでしょう。その結果、開田口登山道から直接尾根道に出る道は使われなくなったと思われます。


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尾根道に出てから右へ曲がり、ひと登りすると眼下に三ノ池が見える場所がありました。再びガスが上がってきて、湖面を隠し始めています。最初に三ノ池に寄ったのは正解だったようです。


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ふと気がつくと、パンツがかなり汚れています。ハイマツ漕ぎで濡れたり松脂がついたりしたようです。いい値段がしたファイントラック クロノパンツですが、山で汚れるのは仕方がありません。洗濯で汚れが落ちることを祈りつつ、先を急ぎます。


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緩やかに上っていく尾根道を進んでいくにつれて、徐々にガスが周囲に立ち込めてきました。


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8:22 道が下りに変わってすぐに分岐がありました。右は四ノ池、左は五ノ池となっています。ちょうど、三ノ池と四ノ池の間にある分岐点まで来たわけです。ガスがでて視界も閉ざされつつあるので、四ノ池方面に下っても登り返しがしんどいだけのような気がするので、五ノ池方面に行って五ノ池小屋で小休止をとって継子岳に向かうことにしようかと考えました。しかし、せっかく御嶽山の山頂部をぐるりと一周するチャンスなのに、みすみすそれを不意にするのももったいない気がします。展望はなくても、どういうコースでどんな場所なのか知っておけば、次に来たときにもう一度行くかどうかを判断しやすくなるわけで、時間もあるし四ノ池方面に行ってみることにしました。


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真っ白なガスの中にダイブするような感覚の斜面を降りていきます。


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下るにつれてガスの中から徐々に湿原のような平地が見えてきました。


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ちょっとした砂礫の広場のような場所に来ると、岩陰にひっそりとコマクサが咲いていました。ガスのせいで水滴をたくさんつけています。隣にもう一株ありましたが、見た限りではその2株だけでした。もっとたくさん咲いていたら良いのにと少し残念な気もしましたが、今まで見かけなかったコマクサに出会えたのはラッキーだったと思うことにして、先を急ぎます。


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8:34 湿原の端まで下りてきました。どうやら四ノ池という池は存在しないようです。昔は少なからず水がたまっていたのかもしれませんが、いまはすっかり湿原と化してしまっているようです。しかも、比較的水量のある川が流れ出ているので、これを堰き止めない限り池になることはなさそうです。


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継子岳へは、四ノ池から流れ出る川を渡って進みます。なお、この川の先に幻の滝があり、運がよければ開田口登山道から見ることができるようです。ただし、このときの水量では滝になっているとも思えず、大雨の後とか、春の雪解け時などでないと滝が出現することはないと思われます。だからこそ、幻の滝なんでしょう。


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渡渉箇所には、石が沈められていて、とりあえず水に入ることなく渡ることができました。


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対岸に渡ると、右側がけっこう切れ落ちた崖に沿って道が続きます。継子岳はガスでまったく見えません。


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背の低いハイマツの中を緩やかに登って行きます。


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巨岩の脇を回りこむと、その先は傾斜の急な岩ゴロの道に変わりました。


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登るにつれてハイマツが減り、荒涼とした岩ゴロの斜面になってきました。上の方はガスで見えないので、どこまで登ればいいのかわからず、妙に疲労感に襲われます。


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一瞬ガスが消え、ピークが見えました。あの岩峰がおそらく継子二峰だろうと思われます。


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岩峰に近づくにつれて傾斜が急になり、巨岩を乗り越えるようにしながら登っていきます。


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岩峰の下を右側から巻くようにして裏側に回りこむと、ガスが晴れて日が差してきました。どうやら継子二峰まであと少しのようです。


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9:02 祠が祭ってあるところ見ると、どうやらここが継子二峰のようです。背後に見えるのが継子岳だと思われます。このコースはあまり人気がないのか、三ノ池と五ノ池の分岐以後、誰にも会いませんでした。平日とはいえお盆休みでこれほど静かな山旅ができる数少ないコースかもしれません。


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とりあえず、継子二峰で休憩していくことにしました。四ノ池を見下ろせる岩の上に立つと、右手に城壁のような岸壁が連なっているのが見えました。


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しばらくするとガスが流れてきて、白い虹が出現しました。薄いオレンジ色に縁取られたような白い虹は、何か不思議な感じがしました。白虹と呼ばれるこの現象は、霧が晴れつつあるときに陽が射すと現れるそうで、太陽の光が霧に反射することで発生するそうです。虹は雨粒がプリズムの役目を果たして光を分光することで発生しますが、霧の粒は雨粒より細かく光を分光させることができず、全ての波長(色)の光が同じように散乱されるため、白く輝く虹になるそうです。


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ガスが切れれば白虹も消え、またガスがやってくると現れるということを何度か繰り返していましたが、そのうち継子二峰のあたりにまとまったガスが来なくなったので、白虹も消えてしまいました。


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一方、ガスで全然見えなかった剣ヶ峰も、次第にガスが切れて見え始めました。


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ガスがダイナミックに動いて、剣ヶ峰が徐々に姿を現します。


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しかし、三ノ池のあたりにだけガスが途切れずに吹き上がってくるため、肝心の剣ヶ峰山頂が姿を見せてくれませんでした。


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9:25 いつまでも剣ヶ峰が姿を見せるのを待っているわけには行かないので、継子岳に向けて出発しました。継子二峰のピークから継子岳との鞍部に降りてくると、コマクサ群落に関する注意書きの書かれた看板が立っていました。どうやら、この先の砂礫地にコマクサの群落があるようです。


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ロープで仕切られた通路のような登山道に入っていくと、驚くほどたくさんのコマクサが咲いています。それも両側にです。


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こんな栄養素の何もなさそうな砂礫地に、可憐なピンク色の花が宝石をばら撒いたようにちりばめられていて感激ものです。砂礫地のずっと奥までピンクの花が続いています。


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もちろん反対側も同じです。


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登山道脇にも咲いているので、登山道から外れなくてもアップの写真も簡単に撮れます。それなのに、土壌の踏みつけによりコマクサの成育に影響が出ているとの注意書きがあるということは、誰も見ていないからとわざわざ登山道を外れて生育地に踏み込むバカがいるということなのでしょう。写真を撮るために生育地を荒らしたら来年からはもう花が咲かないことになりかねないわけで、そうなれば写真を撮ることもできなくなるという簡単なことがわからないバカは山に来るなと声を大にして言いたいと思います。


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コマクサの群落に心を癒された後、継子岳への登りに差し掛かりました。たいした高低差でもないし、歩きやすい道なので、のんびり歩いても5分程度の登りです。


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9:35 山頂の祠まで登ってきました。


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祠を回りこんだ先が継子岳山頂です。しかし、ガスですっかり展望はありません。継子二峰を出てから、まだ10分しか経っていないので、休憩するほど疲れてもいません。最終目的地の継子岳なのでのんびりしたい気持ちはありますが、展望もないしじっとしていると少し肌寒かったりするので、継子岳はさっさと通過して五ノ池小屋まで行くことにしました。

つづく。

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| 2019年8月 御嶽山 | 23:34 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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