GW登山第3弾 広大な山頂はまるで浮遊大陸: 摩利支天山(御嶽山)その3
2019年5月4日(土) 岐阜県下呂市小坂町落合 摩利支天山(標高2959.5m) 日帰り単独行
19日の日曜日は鳥取県の東端にある扇ノ山に行ってきました。姫路公園登山口からだと山頂まで約1時間で登れてしまうお手軽な山ですが、標高は1310mと中国山地の山としてはそこそこの高さがあります。そのためか、登山道はけっこうな急登が続き、短時間の登山でしたそれなりに疲れました。
今朝は天候の関係で仕事がキャンセルになり、お昼近くまでゆっくり寝ることができました、10時間も寝たというのに起きたときの疲労感はかなりハードな山行をしたときと同じぐらいのもので、ちょっとびっくりでした。睡眠時間が5時間半ぐらいで少し寝不足気味だったし、岡山から片道3時間強かかるのでドライブ疲れというのもあったかもしれませんが、それにしてもという感じです。もっとも、起きてからしばらくすると疲労感もだいぶん軽くなってきたので、寝すぎたのも原因だったのかもしれません。なんにしても、山行の翌日が休みになってよかったとつくづく思いました。
さて、そろそろ旬をはずれてしまいつつあるGWの山行記録をさっさと片付けておきたいと思います。御嶽山の続きをどうぞ。

五の池小屋についてすぐに目に留まったのが冬季避難小屋の入口でした。五の池小屋の屋根裏が避難小屋として開放されているのですが、見てのとおり入口がアルミサッシの引き戸になっていて、状況によっては凍り付いて開閉できなくなることもあるようです。避難小屋を当てにしてテントやツェルトを持たずに来るとやばいことになりかねません。おそらく、枠の部分をたたけば開くようになるなるとは思いますが、壊したり窓を割ったりしないように注意が必要です。なお、内部にトイレはないみたいです。また、写真の左側にわずかに見切れて移っている建物が外トイレですが、入口が閉ざされていて雪に埋もれていたので冬季の使用はできないようです。

小屋前のテラスは雪に埋まっていましたが、一部ベンチ代わりになる板が露出していたので、荷物を降ろして大休止をとりました。目の前には雪原となった五の池の先に摩利支天山へと続く稜線が見えています。まだ10時半なのでランチにするには早すぎるのですが、小腹が空いてしまったので、ランチ用のおにぎり2個のうち1個を食べることにしました。ついでに、カフェオレを作って飲んだりもしたので、40分ほどの大休止になりました。
ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。


11:15 お腹も満たされ、しっかりと休憩もとれたので摩利支天山に向けて出発します。まずは、目の前に見える稜線をひたすら登ってきます。

なだらかな雪の稜線を登っていきます。ハイマツが見えているあたりを歩くと踏み抜くので、少し離れたところを注意深く歩いていきます。

右手の遥か彼方に見える雪をかぶった高峰は、白山です。

振り返れば、五の池小屋の背後には継子岳とそれに連なる稜線が見えています。その様子は海に浮かぶ島のようにも見えます。

なだらかな雪の稜線歩きが終わり、岩ごろの斜面のトラバースが始まりました。クランポンで岩ごろの道を歩くのは厄介ですが、爪を引っ掛けたり滑ったりしないように気をつけながら登っていきます。

時折雪道になったりするので、こういうときはかえって歩きやすくほっとします。

途中でドリンク休憩のために立ち止まり、再び背後を振り返ってみると、さっき見たときよりも視界が広がって御嶽山の北部が俯瞰で見えるようになっていました。さっきは海に浮かぶ島のような感じでしたが、今回は下界が広く見えているので、空に浮かぶ大陸のようにも見えます。まさに浮遊大陸といった趣です。

継子岳の背後に、乗鞍岳、そのまた背後には北アルプスの峰々が連なっています。

11:44 けっこう傾斜のきつい斜面を登りきり、摩利支天越えに出ました。

ここを乗越して反対側におりれば剣ヶ峰方面にいけますが、摩利支天山は右手方向に稜線をたどります。

摩利支天乗越しからは、今まで見えなかったサイノ河原とその先にそびえる剣ヶ峰の姿が見られます。本当に空に浮かぶ大陸のようです。

摩利支天乗越しから摩利支天山方向には、すぐ先にちょっとした岩山のようなピークがありますが、そこが摩利支天展望台になります。摩利支天山には、展望台には登らず、左側からすそを回りこんでいきます。

展望台の下を回りこんでいくと、摩利支天山に続く稜線が見えてきます。この時点ではどこが摩利支天山なのかわかりませんが、おそらく2つ並んだこぶ状のピークの左側、奥に見えるピークが摩利支天山なんでしょう。

展望台を過ぎて稜線に登るところで、5mほどの高さの雪壁を登ります。下から見るとちょっとビビリますが、雪も柔らかくなってきているので、ちゃんとステップが作れて足場も安定しており、見た目ほどの怖さはありませんでした。ちなみに、左手はサイノ河原まで100mほどの雪の斜面になっていて、滑ったら止まらなさそうですが、途中にやばそうな岩や立木は見当たらないので、命にかかわるほどの大怪我を負う可能性は低そうです。

雪壁を登りきると、高低差のあまりなさそうな稜線が続いています。

展望台下から見えた2つのこぶ状ピークの手前に差し掛かると、けっこう大きな岩が積み重なったような状況で、これをまっすぐ越えていくのは大変そうです。落ち着いてルートを探してみると、どうやら右側から巻くようにすれば行けそうです。右のほうに回りこんでいくと、夏道らしきトレースも雪のないところで少し見られるので、夏道も右側を通っているようです。地形図を見ると、逆に左側の崖を通っているみたいに道が描かれていて、ずいぶん適当なんだなと思ってしまいます。

最初の岩山ピークを越えると、摩利支天山ピークと思しきピークがすぐ近くに見えました。しかし、そこまでの稜線がけっこう岩ごろで、クランポン装着の状態で歩くにはちょっとめんどくさそうです。そうそう楽に登頂させてはくれないみたいです。

12:08 摩利支天山に登頂できました。狭い岩ごろの山頂でくつろげるスペースはありませんが、幸い誰もいないので助かりました。

とりあえず、自撮り。

誰もいないし時間もあるしということで、少し離れた岩の上にカメラを置いて、登頂記念写真っぽいのも撮ってみました。

写真を撮りえ終えてから、ようやく岩に座ってゆっくりすることができました。目の前には剣ヶ峰がどっしりと構えています。摩利支天山と100mほどの標高差しかありませんが、ずいぶん高く見えます。やはり3000m峰にはそれなりの風格があるのかもしれません。

白山も心なしか視線より低くなったような気がします。もっとも、実際に標高も白山のほうが250mほど低いので、当然といえば当然です。

継子岳の彼方に見える乗鞍岳や奥穂高岳などは目線より高く見えます。やっぱり3000m峰はさすがです。
つづく。
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19日の日曜日は鳥取県の東端にある扇ノ山に行ってきました。姫路公園登山口からだと山頂まで約1時間で登れてしまうお手軽な山ですが、標高は1310mと中国山地の山としてはそこそこの高さがあります。そのためか、登山道はけっこうな急登が続き、短時間の登山でしたそれなりに疲れました。
今朝は天候の関係で仕事がキャンセルになり、お昼近くまでゆっくり寝ることができました、10時間も寝たというのに起きたときの疲労感はかなりハードな山行をしたときと同じぐらいのもので、ちょっとびっくりでした。睡眠時間が5時間半ぐらいで少し寝不足気味だったし、岡山から片道3時間強かかるのでドライブ疲れというのもあったかもしれませんが、それにしてもという感じです。もっとも、起きてからしばらくすると疲労感もだいぶん軽くなってきたので、寝すぎたのも原因だったのかもしれません。なんにしても、山行の翌日が休みになってよかったとつくづく思いました。
さて、そろそろ旬をはずれてしまいつつあるGWの山行記録をさっさと片付けておきたいと思います。御嶽山の続きをどうぞ。

五の池小屋についてすぐに目に留まったのが冬季避難小屋の入口でした。五の池小屋の屋根裏が避難小屋として開放されているのですが、見てのとおり入口がアルミサッシの引き戸になっていて、状況によっては凍り付いて開閉できなくなることもあるようです。避難小屋を当てにしてテントやツェルトを持たずに来るとやばいことになりかねません。おそらく、枠の部分をたたけば開くようになるなるとは思いますが、壊したり窓を割ったりしないように注意が必要です。なお、内部にトイレはないみたいです。また、写真の左側にわずかに見切れて移っている建物が外トイレですが、入口が閉ざされていて雪に埋もれていたので冬季の使用はできないようです。

小屋前のテラスは雪に埋まっていましたが、一部ベンチ代わりになる板が露出していたので、荷物を降ろして大休止をとりました。目の前には雪原となった五の池の先に摩利支天山へと続く稜線が見えています。まだ10時半なのでランチにするには早すぎるのですが、小腹が空いてしまったので、ランチ用のおにぎり2個のうち1個を食べることにしました。ついでに、カフェオレを作って飲んだりもしたので、40分ほどの大休止になりました。
ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。


11:15 お腹も満たされ、しっかりと休憩もとれたので摩利支天山に向けて出発します。まずは、目の前に見える稜線をひたすら登ってきます。

なだらかな雪の稜線を登っていきます。ハイマツが見えているあたりを歩くと踏み抜くので、少し離れたところを注意深く歩いていきます。

右手の遥か彼方に見える雪をかぶった高峰は、白山です。

振り返れば、五の池小屋の背後には継子岳とそれに連なる稜線が見えています。その様子は海に浮かぶ島のようにも見えます。

なだらかな雪の稜線歩きが終わり、岩ごろの斜面のトラバースが始まりました。クランポンで岩ごろの道を歩くのは厄介ですが、爪を引っ掛けたり滑ったりしないように気をつけながら登っていきます。

時折雪道になったりするので、こういうときはかえって歩きやすくほっとします。

途中でドリンク休憩のために立ち止まり、再び背後を振り返ってみると、さっき見たときよりも視界が広がって御嶽山の北部が俯瞰で見えるようになっていました。さっきは海に浮かぶ島のような感じでしたが、今回は下界が広く見えているので、空に浮かぶ大陸のようにも見えます。まさに浮遊大陸といった趣です。

継子岳の背後に、乗鞍岳、そのまた背後には北アルプスの峰々が連なっています。

11:44 けっこう傾斜のきつい斜面を登りきり、摩利支天越えに出ました。

ここを乗越して反対側におりれば剣ヶ峰方面にいけますが、摩利支天山は右手方向に稜線をたどります。

摩利支天乗越しからは、今まで見えなかったサイノ河原とその先にそびえる剣ヶ峰の姿が見られます。本当に空に浮かぶ大陸のようです。

摩利支天乗越しから摩利支天山方向には、すぐ先にちょっとした岩山のようなピークがありますが、そこが摩利支天展望台になります。摩利支天山には、展望台には登らず、左側からすそを回りこんでいきます。

展望台の下を回りこんでいくと、摩利支天山に続く稜線が見えてきます。この時点ではどこが摩利支天山なのかわかりませんが、おそらく2つ並んだこぶ状のピークの左側、奥に見えるピークが摩利支天山なんでしょう。

展望台を過ぎて稜線に登るところで、5mほどの高さの雪壁を登ります。下から見るとちょっとビビリますが、雪も柔らかくなってきているので、ちゃんとステップが作れて足場も安定しており、見た目ほどの怖さはありませんでした。ちなみに、左手はサイノ河原まで100mほどの雪の斜面になっていて、滑ったら止まらなさそうですが、途中にやばそうな岩や立木は見当たらないので、命にかかわるほどの大怪我を負う可能性は低そうです。

雪壁を登りきると、高低差のあまりなさそうな稜線が続いています。

展望台下から見えた2つのこぶ状ピークの手前に差し掛かると、けっこう大きな岩が積み重なったような状況で、これをまっすぐ越えていくのは大変そうです。落ち着いてルートを探してみると、どうやら右側から巻くようにすれば行けそうです。右のほうに回りこんでいくと、夏道らしきトレースも雪のないところで少し見られるので、夏道も右側を通っているようです。地形図を見ると、逆に左側の崖を通っているみたいに道が描かれていて、ずいぶん適当なんだなと思ってしまいます。

最初の岩山ピークを越えると、摩利支天山ピークと思しきピークがすぐ近くに見えました。しかし、そこまでの稜線がけっこう岩ごろで、クランポン装着の状態で歩くにはちょっとめんどくさそうです。そうそう楽に登頂させてはくれないみたいです。

12:08 摩利支天山に登頂できました。狭い岩ごろの山頂でくつろげるスペースはありませんが、幸い誰もいないので助かりました。

とりあえず、自撮り。

誰もいないし時間もあるしということで、少し離れた岩の上にカメラを置いて、登頂記念写真っぽいのも撮ってみました。

写真を撮りえ終えてから、ようやく岩に座ってゆっくりすることができました。目の前には剣ヶ峰がどっしりと構えています。摩利支天山と100mほどの標高差しかありませんが、ずいぶん高く見えます。やはり3000m峰にはそれなりの風格があるのかもしれません。

白山も心なしか視線より低くなったような気がします。もっとも、実際に標高も白山のほうが250mほど低いので、当然といえば当然です。

継子岳の彼方に見える乗鞍岳や奥穂高岳などは目線より高く見えます。やっぱり3000m峰はさすがです。
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| 2019年5月 摩利支天山(御嶽山) | 23:36 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑