FC2ブログ

ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。相互リンクはしていませんので、リンクはご自由にどうぞ。

NEXT | PAGE-SELECT | PREV

≫ EDIT

気力体力を試される極寒のロングコース: 塩見岳 その3 

2018年12月31日(月)~2019年1月2日(水) 
長野県大鹿村 塩見岳(標高3047.3m) テント・避難小屋泊単独行 


3、12月31日 鳥倉林道
前夜、大鹿村の道の駅で車中泊をしたのですが、夜中に寒気を感じて目が覚めました。やはり体調がまだ良くなっていなかったみたいです。寝る前に葛根湯とバファリンも飲んで寝たのですが、そう簡単には調子が戻らないということで、最終兵器電気毛布を使うことにしました。こういうこともあろうかと、寝る前に寝袋の下に敷いてモバイルバッテリーにつないでおいたので、スイッチを入れるだけです。


スイッチを入れてすぐにじんわりと暖かくなってきて、寒気も収まりました。岩盤浴で寝ているかのようなじんわりとした暖かさを背中に感じながら再び眠りについたのですが、気が付くとなんだかみょうに汗ばんでいました。どの程度時間が経ったのかわかりませんが、まさに岩盤浴で汗をかいたような状況です。電気毛布のスイッチを切って寝袋を少し開いて服のジッパーを開けてやると涼しくて気持ちよく、しばらくそうやって汗を乾かしてから再び眠りにつきました。


4時に起床してみると、頭もすっきりしていて体調も悪くなさそうです。寒気も感じないし、これなら塩見岳への登山は問題なさそうです。車内を片付けて、登山口へと向かいました。


道の駅の向かいにある交流センターの自動販売機で暖かいココアを買い、暖房をきつめに設定して鳥倉林道の冬季ゲートを目指して真っ暗な林道を登って行きます。ある程度標識は設置されているので道迷いすることはなさそうですが、やはりナビがあれば安心です。スマホのナビを頼りに登って行きますが、雪は全くありませんでした。


鳥倉林道冬季ゲートの少し手前にある駐車場はすでに満車だったので、そのままゲートまで上がって行くと、使われていなさそうな林道支線の入り口に1台分のスペースがあったので、そこに停めました。


IMG_1934_20190109121915a6e.jpg
車を停めた時点で外の気温はマイナス8度でした。駐車場所が標高1450mになるので、標高2600mの三伏峠との標高差は1150mとなり、現時点の三伏峠の気温はおそらくマイナス16度ぐらいになっているはずです。今晩も同じぐらいの気温になるとしたら経験のない低温でのテント泊になるわけで、はたして今回の装備で安眠できるかどうか、不安の種は尽きません。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




IMG_1937_20190109121917835.jpg
6:33 予定より30分遅れで出発します。


IMG_1940_20190109121918ba4.jpg
見た感じ晩秋のような林道を締め切る冬季ゲートを脇から抜けて進みます。しかし、ゲートの先にあるカーブのあたりでクランポンを車に置きっぱなしで来てしまったことに気が付きました。歩きながら忘れ物がないかどうか考えていたら、クランポンをバックパックに装着した記憶がないことに気が付いてしまったというわけです。すぐに引き返しかけたのですが、なにも荷物を抱えて戻る必要はないかと思い、道端にバックパックを降ろして空身で車までもどりました。


ところが、車の鍵はバックパックのポケットに中に入れていたのをすっかり忘れていました。車のドアを開けられず、がっくりしながら再び荷物のところまで戻って、ちゃんと鍵を持ったのを確かめてから車に戻り、ようやくクランポンを手にして戻ってきたのでした。これで20分ほど無駄にしてしまいました。


IMG_1941_20190109121919e88.jpg
気を取り直してバックパックを背負い、そこそこ傾斜のある林道をゆっくりと登って行くと、前方に小屋が見えてきました。


IMG_1942_20190109121921d31.jpg
7:41 夕立神パノラマ公園駐車場だそうです。前方にある小屋は公衆トイレですが、男女別のトイレは冬季閉鎖されて使えません。しかし、真ん中にある多目的トイレは使用可能でした。水洗ではありませんが、洋式便器できれいなトイレです。冬季ゲート付近にはトイレがないので、ゲート近くで車中泊をした場合は、ここまで来ればトイレが利用できます。ゲートから約45分です。


IMG_1943_20190109121922426.jpg
夕立神パノラマ公園駐車場のすぐ先で、林道が尾根を回り込んで急カーブになるのですが、そこから展望が広がっていました。遥か彼方の尾根を林道が越えて行っているのが見えます。まだあんなところまで行かないといけないのかと思うとどっと疲れを感じました。


IMG_1944_20190109121924ad9.jpg
中央奥に見える雪をかぶった頂は、地図で見る限りでは、右の一番高いのが小河内岳のようです。左端の黒い山の向こう側に三伏峠があるみたいで、そのすぐ右手に見えている白いピークが烏帽子岳のようです。


IMG_1945.jpg
夕立神パノラマ公園駐車場から30分ほど歩いてきたところで、ようやく太陽が顔を出しました。それまではずっと日陰を歩いている状態だったので、大荷物を背負って上り坂を上がっているというのに、腕や肩のあたりに冷気が浸みこんでくるような寒さを感じながら歩いてきました。ちなみに、この時は汗をかかないようにハードシェルは着ていません。しかし、太陽が顔を出した途端に冷気はすっと消えて暖かさを感じられるようになりました。太陽の偉大さを感じた瞬間でした。太陽光のぬくもりを感じながら、路肩にあった段差で小休止をとりました。


IMG_1946_20190109121927de2.jpg
8:29 鳥が池キャンプ場への分岐を通過します。この時点で登山口まであと5kmということなので、ようやく4km歩いたことになります。1時間半かかっているので、まだ2時間近くかかる計算です。げんなりしながら再びとぼとぼと歩き始めました。


IMG_1947.jpg
雪や氷がないだけましですが、行けども行けども果てしなく林道が続きます。


IMG_1948_20190109122142a0f.jpg
8:41 寒い山陰の区間がようやく終わって、陽射しがあたるようになりました。このカーブが、夕立神パノラマ公園駐車場の先から見えていた尾根を林道が超える場所になります。休憩込みですが、ほぼ1時間かかりました。ゲートからだと2時間弱になります。ここでほぼ半分ぐらいの距離なので、どうやら登山口に着くまで冬季ゲートから4時間近くかかることになりそうです。日当たりもいいし、このカーブで休憩して行こうかと思いましたが、もう少し行けば駐車場があるみたいなのでとりあえずそこまで行くことにしました。


10分ほど歩いたところに第2駐車場があったので、とりあえずそこで荷物を降ろして休憩をとりました。


IMG_1949_201901091221438b2.jpg
第2駐車場から20分歩いたところに第1駐車場がありました。ここが鳥倉林道の夏季ゲートになります。左手にある小屋はトイレです。トイレ前の林道は日当たりがあまり良くないのか雪が残っていて、路面も凍結していました。けっこうつるつるだったので、歩くときには要注意です。


IMG_1950_2019010912214562c.jpg
トイレが使えるのかどうか見に行ってみると、冬季閉鎖ということでした。つまり、冬季には先ほどの夕立神パノラマ公園駐車場のトイレのみ使用可能ということみたいです。


IMG_1951.jpg
駐車場の先に夏季ゲートがありました。ゲート前に登山届提出のポストが設置されているので、事前に用意してきた登山届を入れておきました。第1駐車場には休憩によさそうな段差もなにもなかったので、そのまま通過しました。


ゲートから10分ほど歩いたところで、路肩が広くなっていて砂利の山があったので、荷物を降ろして休憩しました。なんだかんだいって30分に1度のペースで休憩をとってしまいます。久しぶりの20㎏オーバーの荷物に、なかなか体が慣れません。新しいバックパックのミレー マーカムスウィッチはいい感じなのですが、物理的な重さはいかんともしがたいというところです。


IMG_1952_20190109122147292.jpg
休憩ついでに自撮りしておきました。パンツがおかしなシルエットになっていますが、裾をベルクロで絞ったせいか、サイドのジッパーが少し余ってくねったようになったためです。雪もないのに絞る必要はなかったのですが、ゲーターをしていないのでとりあえず絞ったというわけです。


IMG_1955_201901091221497f1.jpg
休憩場所から少し歩くと、山陰の区間に入りました。このあたりはすでに標高1700mぐらいになっていて、冬季ゲートからいつのまにか300mも登って来たことになります。ずっと林道歩きなのでそんなに標高が上がったようには感じませんが、道に雪や氷が残っているのを見ると、標高が上がったんだということを実感します。それにしても、この凍結区間が歩きにくくてけっこう面倒でした。うかつに氷を踏むとつるつるでまったくグリップしないので、轍や足跡を丁寧にトレースし、路肩に雪がある場合はそちらを歩くなど、路面状況を確認しながら慎重に進みました。


IMG_1956_20190109122150b0e.jpg
ようやく日陰の凍結区間を抜けて日向の区間に出てきました。地図で見ると登山口までもうすぐですが、日陰の凍結区間を50分ほど歩いていてだいぶ疲れがたまっていたので、ここで休憩をとることしました。ちょうど斜面にベンチになりそうな土留めの丸太があったので、荷物を降ろしてゆっくり休憩をとりました。それにしても、本当に日陰と日向の温度差は極端です。日向にいる限り氷点下の気温とは思えない暖かさですが、日陰に入るととたんに冷気が浸みこんでくるような寒さです。


IMG_1957_201901091221527d8.jpg
10:53 登山口が近いという安心感からかついつい20分近くもの長い休憩をとった後、5分歩いてようやく登山口に着きました。最後に長い休憩をとってしまいましたが、予想通り休憩込みで4時間弱かかりました。休憩が少なければ3時間半ぐらいでこられそうです。夏にはここまでバスが入ってくるようで、結構広い平地になっていましたが、トイレなどの施設はありません。登山届用のポストが設置してあるだけでした。ここに来るまでに追い越して行ったソロ男性2人もペア1組もすでに姿はなく、誰もいない閑散とした登山口でした。


ここから本格的な上りになるということで、汗をかかないようにソフトシェルも脱いで厚手フリースだけで登ることにしました。準備をしていると上から3人組みが下りてきました。クランポンを装着していたので、どうやら上の方は積雪なり凍結なりがありそうですが、とりあえずは様子を見ながらクランポンは装着しないで登ることにしました。


ちなみに、はじめのうちはメガネをかけて歩いていましたが、途中から邪魔くさくなってメガネなしの裸眼で来ました。裸眼で0.1ぐらいの視力なので、最初こそ見えないような気がしますが、しばらくすると慣れてしまってとくに困ったこともありませんでした。足元の地面の状態ぐらいなら細かいことは無理にしても凹凸や石や木の根の有無など必要なことは見えるので、結局、この山行を通してこれ以後は裸眼のまま行動しました。いままではコンタクトなしで登山など無理と思っていましたが、そうでもなかったということがわかり、今後は裸眼で行動することができそうです。

20181231siomidake_rindou.jpg

つづく。

ランキングアップにポチッとご協力お願いします。
にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村


登山ランキング









関連記事
スポンサーサイト

| 2018年12月 塩見岳 | 12:39 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

NEXT | PAGE-SELECT | PREV