ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

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天気予報は大外れ:毛無山(けなしがせん) vol 1

2011年2月1日 岡山県新庄村 毛無山(標高1218m)日帰り山行
Keyword: 冬山、登山、毛無山、単独


 1月最後の週末は、県北は大雪で荒れるとの予報でしたが、2月1日は全県で晴れ予報が出ていました。待ちに待った好天の冬山に登るチャンス到来です。しかも、その直前まで雪で寒い天気だということは、スカッとした青空に真っ白い雪華が咲き乱れる景色が見られるに違いありません。仕事なんかしている場合ではない、ということで2月1日はお休みにして毛無山に登ることにしました。

 午前6時30分に家を出て、岡山自動車道北房ICで下り、県道84号線で月田を経由して国道181号線に出て、新庄村を目指しました。月田あたりまでは雪もなくノーマルタイヤのまま問題ありませんでしたが、美甘(みかも)近くになるとときどき路面に雪が残る部分が出てくるようになり、新庄村との境が近づくと圧雪路になりました。美甘から新庄村までの道は平坦でカーブも少ないことから、ノーマルタイヤのまま安全運転を心がけ、新庄村道の駅でチェーンを装着しました。

圧雪路面のアプローチ
 新庄村から県道58号線に入り、毛無山への分岐まではうっすらと雪が路面を覆っている程度でしたが、県道58号線から外れるといきなりの圧雪路です。道の両側には1mを越えるような雪の壁。今年は近年まれに見る豪雪の年です。

ビジターセンター前の駐車場
 毛無山ビジターセンターには9時過ぎに着きました。駐車場は除雪されていて20台ぐらいは駐車できそうな感じです。それにしても、晴れの予報にもかかわらず、空にはどんよりとした雲が垂れ込めています。まあ、午後に向けて徐々に晴れてゆくだろうと思い準備をしていると、ゲーターを忘れたことに気がつきました。上に行けばおそらくラッセルしなければならなくなるはずです。ゲーター無では靴に雪が入り込んで大変なことになりかねません。日帰りだし凍傷になるほどのことはないとしても、どうしようもないと判断したら引き返すことにしてとりあえず登ることにしました。ノースフェイスのVerb Pantの裾に着いているドローコードを絞り、靴の紐を引っ掛ける金具に引っ掛けるようにしておけば、ストレッチ素材だしずり上がらないでなんとかなるかもと思っていましたが、実際その通りでした。詳しくは、前回のVerb Pant使用レポートに書いたとおりです。

登山口
 9時16分に出発しましたが、いきなり1mを超える高さの雪壁を越えていかなければなりません。雪壁を蹴ってステップを作り雪原に上がると、トレースはしっかりしていました。

山の家前
 踏み固められたトレースをたどって奥へと進んでいきます。

杉林の中の看板
 9時28分に白馬山への分岐を通過し、9時36分、看板がたくさん設置されている広場のようなところに来ました。この先、どういう状況になるかわかりませんが、雪が深くなるだろうことは確かなので、ここでスノーシューを履きました。もっとも、実際には7合目あたりまではしっかりとしたトレースが残っていて、急傾斜を登る部分もあったりしたため、クランポン(アイゼン)にしておくべきでした。

杉林の中の道
 沢伝いに杉林の中をトレースに沿って進んでゆきます。徐々に谷が狭まるようになり、沢との距離も近くなってきます。

788m地点のトレース分岐
 9時59分、すぐ右手に沢が近づいてきたところで、トレースが分岐していました。沢伝いに行くトレースと、左の小さい谷の方に行くトレースです。地図で確認するとどうやら標高780mあたりから登山道は沢を離れて北西方向に上っていくようになっています。GPSの高度計では788mとなっており、右のトレースはあきらかに方向が違います。見た目にも左のトレースのほうがしっかりとしており、間違いないところでしょう。

分岐を左に進む
 分岐を左にとり、小さな谷に沿って上っていきます。

尾根に上がるトレース
 トレースはいったん谷の右岸に渡り、すぐに谷を渡って左岸の尾根に上っていきます。

ピンクのテープ発見
 尾根の上をしばらく進むとピンクのテープがありました。とりあえずルートは間違っていないようです。

890m地点
 10時30分、標高890m地点です。ここからトレースは右側の尾根上に向けて急傾斜を直登するように右に向きを変えていました。正面にある細い木の枝にテープがついているのが見えましたが、この先は谷地形になっているので、冬季は雪が深いとか雪崩の危険があるということで、おそらく尾根上を通る人が多いのでしょう。深雪の谷はラッセルがやっかいなので、トレースに従って尾根上に登るルートを進むことにしました。

尾根に上がる急登
 ところが、これもまたけっこう大変な状況で、週末の大雪でトレースはなかば埋もれかけ、スノーシューを履いていても場所によっては膝下まで潜る深さの雪があり、加えて急傾斜の斜面なので、なかなか思うように前に進めません。クランポンにしておけばよかったなあと思ったものの、こんな急傾斜で履きかえるわけにもいかず、ここは力づくで登ります。

尾根上はトレースなし
 なんとか尾根上に出てみると、なんとトレース跡は綺麗さっぱりかき消されていました。とりあえず尾根に沿って上っていけば標高950mぐらいのところで夏道に合流するはずなので、新雪の中を進んで行きました。

クリ
 10時57分、前方の木の枝からなにかがぶら下がっているのが見えました。近づいてみると「クリ」とかかれた札でした。おそらく登山道沿いの木につけられたものでしょうから、どうやら夏道に戻ってきたようです。GPSで標高を確認すると973mでした。

再びトレースが消える
 しかし、ここから先もトレース跡はまったくありません。地図で見ると、とりあえず斜面を上に向かって行けばいいようです。

ストックでトレースを探す
 ただし、適当に歩くと沈み込みが激しいので、できるだけトレース跡を探して歩くようにしました。トレース跡を探すには、ストックで前方の雪を突き刺してみるとよくわかります。トレース跡は硬いので、ストックを突き刺すとすぐにガツンとした手ごたえがありますが、それ以外のところではけっこう深く突き刺せます。しかも手ごたえがない。そうやって新雪の下に隠されたトレースを探しながら登って行きました。

トレース跡が現れる
 やがてトレース跡が再び判るようになりました。これでスピードも上がります。

トレース再び
 目印のテープもありました。

ブナ大木
 このあたりは大きなブナの木が登山道脇にあり、なんだか見守ってもらっているようです。

ブナ林
 斜面の上を見ると、森はすっかりブナ林にかわっていました。

トレースがまたまた消える
 やがて尾根のラインが見えてくると、再びトレースが消えてしまいました。しかも、雪が今まで以上に深くなっています。脚を高く持ち上げて、雪を蹴り崩すようにしてラッセルして進みます。

ラッセル跡
 振り返れば、一本のトレースが自分の後ろに続いていました。まさに「僕の前に道はない、僕の後ろに道はできる」の心境です。

右手に目印発見
 11時40分、標高1068m地点であたりを見渡してみると、右手の木にテープと鎖と札のようなものが見えました。その向こうには大きな岩が半ば雪に埋もれています。そういえば、8合目あたりにこんな大岩があったような気がします。なにしろ毛無山に登ったのは10年ぐらい前の夏だったので、ほとんど記憶に残っているものはありません。

頭上注意
 ラッセルしながら近寄ってみると、頭上注意と書かれていました。とすると、この下を夏道が通っているということです。
 
雪の深い尾根下
 ここから右上の尾根に向かって進めばいいようです。ところがここから先が一番雪が深く、スノーシューを履いているというのに、股下までずっぽりと足が沈み込んでしまいます。こうなると、普通に脚を前に出すということできなくなり、膝を前方の雪面上に乗せてスネで雪を崩し、そこに脚を押し込むという具合にラッセルしないと進めなくなりました。それも、直登は無理なので右に左にジグザグに進んで、ようやく稜線に出ることができました。

vol 2に続く。



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| 2011年2月 毛無山 | 21:42 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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