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ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。相互リンクはしていませんので、リンクはご自由にどうぞ。

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気まぐれ天気に一喜一憂: 後立山連峰その5 

2018年8月11日(土)~14日(火) 長野県白馬村 白馬岳(標高2932m) テント泊小屋泊単独行 


5、8月12日(日) 白馬大池~白馬岳頂上宿舎キャンプ場
2日目の朝は午前3時30分頃に起床しました。今日の予定は、白馬岳を越えて村営の白馬岳頂上宿舎にあるキャンプ場までです。計画では6時出発で11時過ぎの到着です。登山計画書は、ヤマケイオンラインで作成し、所要時間はコースタイムの1.2倍で設定してあります。初日は栂池自然園から約3時間半の予定でしたが、実際は3時間40分かかりました。おおむね2割増しの時間計算であっているようです。


朝食は、アルファ米のドライカレーにわかめとシジミのスープでした。以前は、ラーメンを食べたりすることが多かったのですが、最近は朝も夜もアルファ米というパターンになりつつあります。というのも、ラーメンを作ると後の処理が面倒なのです。クッカーが油でギトギトになるので、それを拭いたりするのが面倒くさく、容器から直接食べられるうえに腹持ちのいいアルファ米のほうが面倒がなくていいわけです。


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朝食を済ませたら急いで撤収作業に取り掛かりました。いつも、気が付けば出発予定時間より遅くなっているというパターンなので、今回はだらだらせずにきびきび動いて、5時過ぎには撤収が完了しました。空は雲が多く、昨日の晴天はどこへ行ったんだという感じです。この時点ではまだ入山前の天気予報を信じていたので、今日から徐々に好天になっていくと思っていたのですが。予報では、12日は曇りのち晴れだったか、曇り時々晴れだったか、そんな予報だったので、雲が多いのは仕方がないかというところです。


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5:28 予定よりも30分早く出発することができました。まずは船越の頭に向けてゆるい上り坂をたどります。


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5分ほど登ったあたりで、東の空に光があふれだしました。あいにくの雲で太陽を直接見ることはできませんが、山で見る日の出は地上で見るそれとはどこか違って見えます。澄んだ空気のせいなのか、それとも凛とした静けさのせいなのかわかりませんが、不思議と気持ちが引き締まります。


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やがて雲間から日差しがあふれてきました。その瞬間を待ちかねたかのように、空輸のヘリコプターがどこからともなく現れました。そういえば、昨晩はヘリポートの近くにもテントが張られていましたが、朝一番で小屋のスタッフが撤収を促していたので、なんとか空輸までにはテントがなくなったようです。


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船越の頭へ続くゆるやかな坂をゆっくりと上って行くと、たまに日差しが差し込むことがありましたが、前方に見える小蓮華山から先は重々しい雲が低く垂れこめていて見えません。本当に天気は良くなるのかと、一抹の不安を覚えつつ歩き続けました。そういえば、このあたりの坂は雷鳥坂と言われていたはずですが、雷鳥の姿はまったくありません。鳴き声すら聞こえないので、今日はその姿を見ることができない雰囲気です。


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6:21 船越の頭に着きました。出発して1時間近くが経つので、荷物を降ろして小休止をとりました。眼下には雲海が広がり、一方で頭上にも雲が広がっています。これから標高が上がると、頭上の雲の中に入って、ガスガスの稜線歩きになってしまいそうな感じですが、日が昇ることでガスが一気に消えるということもないわけではないので、それを期待しつつ歩くことにします。


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登って来たコースを振り返ると、白馬大池と小屋とキャンプ場が見えていました。そして登山道をたくさんの登山者が歩いてくるのが見えました。あの集団に追い付かれるとやっかいだということで、休憩を切り上げて先を急ぎました。


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船越の頭からいったん鞍部へと下るのですが、下から見ていた時にはガスで頂上が見えなかった小蓮華山がすっきりと見えています。おまけに日差しも出ているので、これは天気が良くなる兆しに違いないと内心喜びながら歩き始めました。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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7:16 鞍部からの登り返しで、少し勾配のきついところもありましたが、それほどしんどい思いをしないで小蓮華山まで登ってきました。


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剣のようなオブジェがあったので、とりあえず自撮り。背後には青空も見えていて、このまま晴れてくる可能性が高いかなと思いながら、しばし休憩をとりました。青空は見えているものの、じっとしていると風がけっこう冷たくて、ハードシェルジャケットをウィンドブレーカーとして着ていくことにしました。


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夏山でのレインウェア兼ウィンドブレーカーとしていつもバックパックに入れているマムート エアロスピードジャケットですが、重量200gと軽量で、付属のスタッフサックに入れると拳ぐらいの大きさになるコンパクトさが気に入ってます。生地はゴアテックスではありませんが、パーテックス シールドプラスという耐水圧20,000mm、透湿20,000g/平米/24hの3Layer素材で、柔らかく肌触りもいい生地です。縫い目にはきちんとシーリングテープが貼られていて、レインウェアとして十分使えるのですが、脇下のピットジップがないので蒸れやすいのが欠点です。


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7:32 休憩を終えて、先に進みます。次の目的地である三国境までは、約1時間の予定ですが、前方はガスが低く垂れこめていて、なんだかいまひとつ盛り上がりません。


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先ほどまで青空ものぞいていた雪倉岳方面も、かなり雲が多くなってきました。


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小蓮華山からゆるりと下ってきた道が上り坂にかわると、三国境が近づいてきたということです。


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振り返ってみたものの、ガスで小蓮華山の姿は見えませんでした。山に登っていて、展望のない稜線歩きほど空しいものはないと個人的には思います。ただの修行に過ぎません。


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8:16 ガスで視界の効かない中を歩いていると、不意に三国境に着きました。三国境は2751mのピークですが、登山道は西側を回り込んでいてピークは通らないため、ちょっと平たくなった山の斜面という感じの場所です。これが三国境なの? というのが正直な感想でした。


ハイマツの陰に風をよけられる休憩場所を見つけて、荷物を降ろして座りました。白馬岳方面から南風が吹き下ろしてくるのですが、ハイマツの陰と言えども完全に風を避けられるわけではありません。ウールが47%入った山シャツを着て、風よけにエアロスピードジャケットを着ているものの、それだけでは保温力が足りず、すぐに冷えてきました。なので、薄手フリースを中に追加しました。

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8:36 行動食とアミノ酸顆粒を補給してから、最後の登りとなる白馬岳への登りにとりかかりました。白馬岳までは距離はそれほどありませんし、標高差も180mほどなので比較的楽な方ですが、それでも小一時間はかかります。


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これまでの緩い上り坂と違って、さすがに後立山連峰の盟主である白馬岳への道は、本格的な山岳路の様相です。といっても危険な個所はなく、その点では安心して歩けました。


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ガスガスでまったく展望のない中を登って行くと、前方に山頂らしきピークが見えてきました。三国境からかれこれ50分が経過しているので、そろそろ白馬岳に着いてもいい頃です。


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9:29 山頂らしきピークは、予想通り白馬岳山頂でした。白馬岳は僕が登りたい山のリストでいえばけっこう上位に来る山ですが、展望はないし寒いしで、登頂したというのに全然うれしいという気持ちが湧いてきません。


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とりあえず、記念の自撮りだけしておきました。山頂で10分ほど休憩しましたが、風景を楽しめるわけでもないし、寒いしで早く下りたいという気持ちが強くなるだけでした。


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9:48 というわけで、そそくさと荷物を背負って下って行くと、ようやく白馬山荘にたどり着き、風の当たらない屋内で休憩することができました。スカイプラザ白馬のランチタイムは11時からですが、喫茶のほうは営業していたので暖かい飲み物でも飲もうかと思いましたが、頂上宿舎まですぐだし、ほっこりするのはテントを張ってからでいいかと思い直して、しばし休憩するだけにしました。


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10:12 相変わらずのガスに加えて、風が少し強くなってきた中を、頂上宿舎へと下ります。


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少し下ると分岐があり、板切れのような道標が分岐点に設置してありましたが、文字が消えかかっていてほぼ判読不能の状態でした。地図で確認すると、頂上宿舎は左へ下るほうだろうということで、左へ進んでいくと、ガスの中からぼんやりと頂上宿舎が現れました。キャンプ場は宿舎の裏手にあるので、ひとまず小屋には寄らず右に折れてキャンプ場に向かいました。


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頂上宿舎の脇を抜けて裏に出ると、そこそこ広いキャンプ場がありました。周囲を稜線に囲まれた窪地のような場所で、これなら風の心配はあまりしなくても良さそうです。写真は、テント設営後に撮ったものなのでそこそこテントがありますが、到着時は半分程度でした。あまり奥の方に行くとトイレや水場に遠くなるし、下の方は雨が降ると水が流れてくるかもしれないので、できるだけ上の方でなおかつトイレにいくのに便利な場所にテントを張りました。写真左の建物がトイレです。トイレに近いだけあって、若干トイレの匂いが漂ってきましたが、テントの中に入ってしまえば問題ありません。地面が乾いた泥のようになっていて足跡が残っていたのがやや気になりましたが、天気予報では雨とは言っていなかったはずなので、まあ大丈夫だろうと思ったのでした。ところが、これが失敗でした。


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テント泊の受付は、外来のレストランで行っているという看板が出ていたので、右上の本館ではなく左下に見えているレストランと売店のある棟に行って、受付を済ませました。受付の後はいったんテントに戻って、水を汲んだり、寝袋やマットを広げたりして宿泊の準備をひととおり済ませました。


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お昼近くになってお腹が減ってきたので、レストランにランチを食べに行きました。カレーが1000円、うどんが800円となかなかのお値段でどうもなあと思っていたら、フライドポテトとから揚げで800円だったので、その組み合わせにしました。炭水化物ばっかりのカレーやうどんよりも、タンパク質もとれるこの組み合わせの方がコスパは高いと思います。ポテトもから揚げも注文を受けてから揚げてくれたので、アツアツのサクサクですごく美味でした。


食事をしながらテレビの天気予報を見ていたら衝撃の事実が! なんと、火曜日まで雨予報になっているではありませんか! 日曜日から晴れマークが出ていた予報がいつの間に雨予報になったんでしょうか。これではまるで詐欺です。


明日の月曜日は天狗平までの短い距離なので、雨でもそれほど困りませんが、天狗平は稜線のキャンプ場ですし、天狗山荘は営業していませんから、万一悪天候になった場合に逃げ込むことができる場所がありません。そのうえ、あさって火曜日は不帰キレットを越える日ですから、雨と風という条件はまったくもってありがたくありません。昨年、八峰キレットを通過した時も雨でしたが、小雨程度だったし、風はほとんどない状態だったので大丈夫でした。今年もその程度ですめばいいのですが、どうなるかはその日になってみないとわかりません。


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天気予報に愕然としながらテントに戻り、夕方までのんびりと過ごしました。夕食前にもう一度レストラン前に行って、スマホでブログを更新していると、ガスガスで見えていなかった白馬岳が見えてきました。しかも、青空ものぞいています。なんだ、天気予報は外れそうだと少し安心してテントに戻り、夕食を食べてから今後の予定を再確認しました。


明日はとりあえず天狗平に行って、テント泊です。よほど天候が悪いとか、回復の見込みがなさそうということなら、天狗平には行かず鑓温泉に下ることにします。その場合は翌日猿倉へ下山です。火曜日は朝の状況によって、不帰キレットを越えるか越えないかを決めます。越えない場合は、鑓温泉分岐へ戻って、猿倉へ下山ということで、計画を練り直しました。


夕方、青空も見えていたしなんとかなるだろうと思いながら寝ていると、状況は一変しました。テントが大きく揺さぶられるほどの強風と、バケツをひっくり返したようなどしゃ降りが始まったのです。まさに嵐といってもいいような状況です。マジかよと思いながら寝袋にくるまってテントをたたく雨音を聞いていました。


どれぐらい経ったのかわかりませんが、ふと気が付くと雨がテントをたたく音がなくなっていたので、今のうちにトイレに行っておこうとテントの入り口を開いてびっくり! なんと前室の地面が水たまりになっているではないですか! こんな岩だらけのキャンプ場で水がたまるのかと目を疑いましたが、テント設営時に足跡が残っていた地面を思い出したら納得してしまいました。久しく雨のテント泊をしていないので、すっかり水がたまりやすい場所かどうかをチェックするのをおろそかにしてしまったというわけです。もっと水はけのいい場所があっただろうに、トイレに近いという利便性だけを優先してしまったのが失敗でした。


トイレから戻ると、とにかく排水しなければいけないということで、排水溝を地面に掘って水が流れるようにしておきました。テントに戻ってしばらくしてから前室の状況を確認してみると、どうやら水たまりの状態は脱したようでした。雨はその後も降ったりやんだりを繰り返していましたが、寝袋にもぐっているうちにいつしか眠りに落ちていました。

つづく。

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| 2018年8月 後立山連峰 | 18:05 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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