酷暑を克服! 夏山山行直前トレーニング: 三嶺その2
2018年8月5日(日) 徳島県三好市 三嶺(標高1894m) 日帰り単独行
7日の夜から急に涼しくなり、ほぼ1ヵ月ぶりにエアコンを切ったまま窓全開で気持ちよく寝ることができるようになりました。とくに、8日の朝は少し肌寒かったほどで、酷暑から一転秋めいてしまったという感じです。もっとも、昨晩はやや蒸し暑さがあり、今日も引き続き蒸し暑さは継続中です。暑すぎたり涼しくなったりで、まったく変な天気です。
明日10日から1週間の夏休みです。今年は、昨年途中で下山してしまった後立山連峰縦走を完遂するか、はたまた南アルプス南部に行くか、天気予報をにらみながらいまだ迷ってます。
とりあえず、三嶺の山行レポの続きをどうぞ。

10:21 ダケモミの丘を出発します。

4分ほど平坦な鞍部を歩いていくと、再び急登が始まります。三角点のある1544.4ピークの尾根の東斜面をジグザグに登っていくのですが、このあたりはややコースがわかりづらいところがあります。落ち着いて探せば、壊れかけの丸太階段や赤テープが見つかるので、ルートファインディングをしっかりして進みましょう。

10:33 急登を登りきると、尾根上の屈曲点に出ます。ここから右手方向に尾根をたどって行きます。

はじめのうちは比較的緩やかな登り坂ですが、標高1650mあたりから次第に傾斜が強まり、大きな岩がごろつき始めると尾根も細くなってきます。

木立の隙間から、剣山への縦走路にあるカヤハゲと、その奥に白髭山が見えました。今年の秋はもう一度この縦走路を歩いてみたいと思います。

岩ゴロの道が終わり、木立がなくなったと思ったら不意に砂利だらけの急登が現れました。ここはもう三嶺山頂直下のがけ下です(正確には避難小屋のあるピークの下)。ここから急傾斜の斜面を左手方向にトラバースして、山頂の池のほとりに突き上げます。

砂利道を少し登ると水場の道標があります。いままでのところ、まだ0.5リットルのペットボトルを飲みきっていない状態なので、ここで水を補給する必要はまったくありません。なので、水場には寄らずに山頂を目指しました。なお、水場の道標のあるところで道は右上にUターンするように曲がります。水場は左、山頂は右で、直進はありません。間違えないように気をつけましょう。

砂利の多いすこし厄介な区間を抜けると、笹原の気持ちのいいトラバース道になります。目の前の巨岩の下を抜けると、右上に直登します。

巨岩の下を通過したら、猛烈な急傾斜の直登がまっていますが、この上がもう山頂台地の池があるところです。
ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。


11:13 池のほとりに出ました。右に行けば避難小屋、左に行けば山頂です。

池の水は一見すると濁っているように見えますが、水そのものは澄んでいます。茶色っぽいのは水底の泥の色で、おそらく大雨で大量の土砂が流れ込んだのでしょう。

休憩なしですぐに山頂を目指します。池のほとりから一段上がるまで少し斜度があり、それを越えるとほぼ平坦な道になります。そして、三嶺山頂直下が最後の急登です。

11:27 3時間15分ほどで登頂できました。少し睡眠不足気味でしたが、今回は熱中症になることもなく、水も0.5リットルのスポーツドリンクを1本消費しただけでした。雲が多く、日差しがそれほど出ていなかったことも良かったようです。別山で簡単に熱中症にかかってしまたのは、やはり睡眠不足による疲労で体調が良くなかったことが主要因だったのでしょう。

山頂には僕より少し前を登っていた二人組がいただけで、予想外に人がいませんでした。人のいないうちにさっさと自撮りを済ませて、山名板から少し離れたところに座って休憩することにしました。

そのとき、どこからかあの不快感満載のタバコの匂いが漂ってきたので周囲を確認してみると、山頂から少し離れた場所で、ソロの登山者がたばこを吸っていました。距離にして20mぐらいでしょうか。気を使って離れたところで吸っているのはいいマナーだと思いますが、20m程度の距離だと風向きによっては臭いが届くということを知っておいてもらいたいものです。それよりも、あなたのいる場所の手前に「立入禁止」の看板が絶対に見落とすことができないぐらい明確に設置されているのに、気が付かなったのでしょうか。たしか、植生保護のためといったことも書かれていたと思います。人にも自然にも同等にマナーを守ってもらいたいと思います。山でタバコを吸おうとするからマナー違反を犯してしまうわけで、下山するまで我慢するという選択肢も考えてみてはいかがでしょうか。飛行機のフライト中は皆喫煙しないで我慢するのですから、ちゃんとした大人なら日帰り登山の時間ぐらいならできますよね?

この日は晴天とはいえ比較的雲が多く、たまに日差しが降り注ぐといった天気だったため、木陰の全くない山頂にいてもあまり暑さは感じませんでした。展望の方は、霞んでいるもののよく見えました。こちらは天狗塚方面です。

剣山と次郎笈もなんとかシルエットが見えていました。
お昼も近いので山頂でランチタイムにしようと思っていたのですが、座ってしばらくするといつの間にかアブやハエがまとわりついてくるようになりました。ハエはとにかく、アブがうっとおしいことといったら! 数匹が常に周りをブンブンと飛び回って、しかもすぐそばまで来てホバリングするので、ほとんど嫌がらせをされている感覚です。一匹のアブに虫よけスプレーを直撃してやったら、地面に落ちて悶絶していましたが、1分もすると再び飛び上がってまとわりついてきました。ハッカ油や天然オイルで作った虫よけはしょせんその程度の効果しかないのかとがっかりしましたが、いまさらどうすることもできません。さすがに我慢できなくなって、ランチは避難小屋の中でとることにして、そそくさと山頂を後にしました。

避難小屋に入ってみると、ソロの男性がいましたが、荷物を置いたまますぐに出かけて行ったので、誰もいない小屋を一人で使うことができました。

本日のランチは、昨夜の残り物である炊込みご飯です。少量のワサビを絡め、ピリッとした辛みでおいしく食べることができました。

12:28 山頂と避難小屋でかれこれ1時間ほどのんびりと過ごした後、下山開始です。下山時も水の心配はなかったので、水場のには寄りませんでした。なので、水場がどんな状況だったのかは不明です。

12:54 尾根上の屈曲点まで下りてきました。このあたりからなんとなく膝に痛みが出始めましたが、まだ歩くのに支障があるというほどのものではないので、とりあえずダケモミの丘まで下りて休憩することにしました。

ダケモミの丘でしばらく座って休憩をとりましたが、膝痛がどうなるかはこの後の状況次第です。やはり2週間空くと、すぐに膝が弱ってしまいます。
休憩を終えてダケモミの丘から下り始めると、ついに膝痛が本格的になってきました。本当は、2週間のインターバルがあった後の登山は、3時間程度の軽い登山にしておいたほうが膝痛が出なくていいのですが、夏山本番直前ということでハードな山を選んだので仕方がありません。林道出合まで下りてきたころには、歩くのがつらいぐらいの状況になってしまいました。
比較的楽な林道経由で下りようかとも思いましたが、その分歩く距離が長くなるし、崩落個所がどこでどんな状態なのかわからないので、登山道をゆっくりと下ることにしました。

14:12 ペースが一気にダウンして、小さな歩幅でちょこちょこと下り続けて、それでもなんとかミズナラの巨木のところまで来ました。ここまできたらもう少しです。

14:32 痛む膝をかばいつつ、なんとか登山道を下りきって、ようやく駐車場に戻ってくることできました。結構な膝痛でもう歩きたくないというぐらいの状況だったので、これで歩かなくて済むと思うとひと安心です。下りは1時間40分ほどで下りてきたので、途中膝痛でペースダウンしたとはいえ、まあまあいいペースだったようです。
帰路は、菅生にあるいやしの温泉郷で汗を流した後、途中事故渋滞にも遭遇しましたが、それ以外は車の流れも順調で19時半頃に帰宅することができました。

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明日10日から1週間の夏休みです。今年は、昨年途中で下山してしまった後立山連峰縦走を完遂するか、はたまた南アルプス南部に行くか、天気予報をにらみながらいまだ迷ってます。
とりあえず、三嶺の山行レポの続きをどうぞ。

10:21 ダケモミの丘を出発します。

4分ほど平坦な鞍部を歩いていくと、再び急登が始まります。三角点のある1544.4ピークの尾根の東斜面をジグザグに登っていくのですが、このあたりはややコースがわかりづらいところがあります。落ち着いて探せば、壊れかけの丸太階段や赤テープが見つかるので、ルートファインディングをしっかりして進みましょう。

10:33 急登を登りきると、尾根上の屈曲点に出ます。ここから右手方向に尾根をたどって行きます。

はじめのうちは比較的緩やかな登り坂ですが、標高1650mあたりから次第に傾斜が強まり、大きな岩がごろつき始めると尾根も細くなってきます。

木立の隙間から、剣山への縦走路にあるカヤハゲと、その奥に白髭山が見えました。今年の秋はもう一度この縦走路を歩いてみたいと思います。

岩ゴロの道が終わり、木立がなくなったと思ったら不意に砂利だらけの急登が現れました。ここはもう三嶺山頂直下のがけ下です(正確には避難小屋のあるピークの下)。ここから急傾斜の斜面を左手方向にトラバースして、山頂の池のほとりに突き上げます。

砂利道を少し登ると水場の道標があります。いままでのところ、まだ0.5リットルのペットボトルを飲みきっていない状態なので、ここで水を補給する必要はまったくありません。なので、水場には寄らずに山頂を目指しました。なお、水場の道標のあるところで道は右上にUターンするように曲がります。水場は左、山頂は右で、直進はありません。間違えないように気をつけましょう。

砂利の多いすこし厄介な区間を抜けると、笹原の気持ちのいいトラバース道になります。目の前の巨岩の下を抜けると、右上に直登します。

巨岩の下を通過したら、猛烈な急傾斜の直登がまっていますが、この上がもう山頂台地の池があるところです。
ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。


11:13 池のほとりに出ました。右に行けば避難小屋、左に行けば山頂です。

池の水は一見すると濁っているように見えますが、水そのものは澄んでいます。茶色っぽいのは水底の泥の色で、おそらく大雨で大量の土砂が流れ込んだのでしょう。

休憩なしですぐに山頂を目指します。池のほとりから一段上がるまで少し斜度があり、それを越えるとほぼ平坦な道になります。そして、三嶺山頂直下が最後の急登です。

11:27 3時間15分ほどで登頂できました。少し睡眠不足気味でしたが、今回は熱中症になることもなく、水も0.5リットルのスポーツドリンクを1本消費しただけでした。雲が多く、日差しがそれほど出ていなかったことも良かったようです。別山で簡単に熱中症にかかってしまたのは、やはり睡眠不足による疲労で体調が良くなかったことが主要因だったのでしょう。

山頂には僕より少し前を登っていた二人組がいただけで、予想外に人がいませんでした。人のいないうちにさっさと自撮りを済ませて、山名板から少し離れたところに座って休憩することにしました。

そのとき、どこからかあの不快感満載のタバコの匂いが漂ってきたので周囲を確認してみると、山頂から少し離れた場所で、ソロの登山者がたばこを吸っていました。距離にして20mぐらいでしょうか。気を使って離れたところで吸っているのはいいマナーだと思いますが、20m程度の距離だと風向きによっては臭いが届くということを知っておいてもらいたいものです。それよりも、あなたのいる場所の手前に「立入禁止」の看板が絶対に見落とすことができないぐらい明確に設置されているのに、気が付かなったのでしょうか。たしか、植生保護のためといったことも書かれていたと思います。人にも自然にも同等にマナーを守ってもらいたいと思います。山でタバコを吸おうとするからマナー違反を犯してしまうわけで、下山するまで我慢するという選択肢も考えてみてはいかがでしょうか。飛行機のフライト中は皆喫煙しないで我慢するのですから、ちゃんとした大人なら日帰り登山の時間ぐらいならできますよね?

この日は晴天とはいえ比較的雲が多く、たまに日差しが降り注ぐといった天気だったため、木陰の全くない山頂にいてもあまり暑さは感じませんでした。展望の方は、霞んでいるもののよく見えました。こちらは天狗塚方面です。

剣山と次郎笈もなんとかシルエットが見えていました。
お昼も近いので山頂でランチタイムにしようと思っていたのですが、座ってしばらくするといつの間にかアブやハエがまとわりついてくるようになりました。ハエはとにかく、アブがうっとおしいことといったら! 数匹が常に周りをブンブンと飛び回って、しかもすぐそばまで来てホバリングするので、ほとんど嫌がらせをされている感覚です。一匹のアブに虫よけスプレーを直撃してやったら、地面に落ちて悶絶していましたが、1分もすると再び飛び上がってまとわりついてきました。ハッカ油や天然オイルで作った虫よけはしょせんその程度の効果しかないのかとがっかりしましたが、いまさらどうすることもできません。さすがに我慢できなくなって、ランチは避難小屋の中でとることにして、そそくさと山頂を後にしました。

避難小屋に入ってみると、ソロの男性がいましたが、荷物を置いたまますぐに出かけて行ったので、誰もいない小屋を一人で使うことができました。

本日のランチは、昨夜の残り物である炊込みご飯です。少量のワサビを絡め、ピリッとした辛みでおいしく食べることができました。

12:28 山頂と避難小屋でかれこれ1時間ほどのんびりと過ごした後、下山開始です。下山時も水の心配はなかったので、水場のには寄りませんでした。なので、水場がどんな状況だったのかは不明です。

12:54 尾根上の屈曲点まで下りてきました。このあたりからなんとなく膝に痛みが出始めましたが、まだ歩くのに支障があるというほどのものではないので、とりあえずダケモミの丘まで下りて休憩することにしました。

ダケモミの丘でしばらく座って休憩をとりましたが、膝痛がどうなるかはこの後の状況次第です。やはり2週間空くと、すぐに膝が弱ってしまいます。
休憩を終えてダケモミの丘から下り始めると、ついに膝痛が本格的になってきました。本当は、2週間のインターバルがあった後の登山は、3時間程度の軽い登山にしておいたほうが膝痛が出なくていいのですが、夏山本番直前ということでハードな山を選んだので仕方がありません。林道出合まで下りてきたころには、歩くのがつらいぐらいの状況になってしまいました。
比較的楽な林道経由で下りようかとも思いましたが、その分歩く距離が長くなるし、崩落個所がどこでどんな状態なのかわからないので、登山道をゆっくりと下ることにしました。

14:12 ペースが一気にダウンして、小さな歩幅でちょこちょこと下り続けて、それでもなんとかミズナラの巨木のところまで来ました。ここまできたらもう少しです。

14:32 痛む膝をかばいつつ、なんとか登山道を下りきって、ようやく駐車場に戻ってくることできました。結構な膝痛でもう歩きたくないというぐらいの状況だったので、これで歩かなくて済むと思うとひと安心です。下りは1時間40分ほどで下りてきたので、途中膝痛でペースダウンしたとはいえ、まあまあいいペースだったようです。
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| 2018年8月 三嶺 | 08:56 | comments:2 | trackbacks(-) | TOP↑
Re: タイトルなし
ショルダーベルトにつけているモンベルのケースは、GPS用に使ってます。明日から後立山連峰の縦走に行きますが、電波が繋がれば山上から投稿します。
| ヤマふぉと | 2018/08/10 12:52 | URL |