FC2ブログ

ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。相互リンクはしていませんので、リンクはご自由にどうぞ。

NEXT | PAGE-SELECT | PREV

≫ EDIT

灼熱地獄のはてにたどりついた雲上の花園: 別山・三ノ峰その2 

2018年7月14日(土)~15日(日) 石川県白山市 別山(標高2399m) 避難小屋泊単独行 


IMG_0655_201807232035572b5.jpg
11:00 登山道は、いきなりきつい傾斜の階段で始まります。段差が大きく、大荷物を担いでいるとなかなかしびれる階段です。ストックを取りに戻ってよかったと、つくづく思いながら一段づつ体を押し上げて行きます。


IMG_0656_2018072320355820f.jpg
急傾斜の階段が終わると、尾根に出ました。そのまま尾根を登って行くのかと思いきや、尾根の西側の斜面をトラバースするように道が続きます。この区間がわりと歩きにくく、木の根をまたぎこしたり、大岩の段差を越えたりと地味に体力を削られました。


IMG_0657.jpg
11:23 不意に平らな場所に出たと思ったら、ベンチが設置されていて地獄に仏といいますか、渡りに船といいますか、とにかく休みたいと思っていた頃に現れた休憩場所でした。4つあるベンチのうち一つだけがかろうじて日陰になっていたのもラッキーでした。


IMG_0658_20180723203601490.jpg
ここは山越邸跡という場所で、かつては家があった場所のようです。登山口からまだ400mしか来ていませんが、すでに暑さで汗だくになっていて、この先4.6kmもあるのかと思うとうんざりです。


IMG_0659_20180723203603ee5.jpg
山越邸跡を過ぎると、しばらくは比較的平坦な道になり、植林されたものらしい杉林の中を進みました。不思議なことにこの杉林の中は涼しい風が吹き抜けていて、オーバーヒート気味の体を少しはクールダウンすることができました。


ところが、杉林を過ぎて再び自然林の登り坂がはじまると、風はさっぱり吹かなくなって、噴き出す汗の量もじわじわと増えてきました。森の中なので気温自体は決して暑いという感じはありませんが、なにしろ荷物を担いで登っているので、少々気温が引くぐらいでは涼しくなるわけがありません。


IMG_0660_20180723203703600.jpg
12:09 ようやく木立の隙間から六本檜のある稜線らしい景色が見えました。近いという感じはないものの、遥か遠いという感じでもなく、1時間もかからずに稜線に出られそうだなと思ったのですが、甘い考えでした。


IMG_0665_20180723203704ca3.jpg
12:38 途中、なんどか立ち止まって息を整え、水分を補給し、汗をぬぐいながら登ってきましたが、とうとう耐え切れなくなって大休止をとりました。ちょうど都合のいい段差があり、椅子がわりになる石もあったので、休憩にもってこいの場所でした。時間的に、稜線が見えてから45分ほど経っているので、六本檜までそれほど距離はないと思う場所でしたが、休憩なしでこれ以上歩くことを体が拒否しているような気分でした。バックパックを降ろしてみると、シャツが水を浴びたようにびしょ濡れでした。いつの間にこれほどの汗をかいたのかと驚くほどの濡れ方です。それでも、この時にはとくに体調が悪くなるようなこともなく、問題はないと感じていました。


12:58 たっぷり20分も休憩をとってから、再び歩き出しました。


IMG_0666_2018072320370691a.jpg
しばらくすると、急な階段が現れました。上の方が見通せるような感じになってきたので、どうやら稜線も近そうです。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




IMG_0667_20180723203707052.jpg
13:13 大休止をした場所からわずか15分ほどで稜線上の分岐点である六本檜に着きました。名前のとおり檜が立っているのですが、6本もなかったような気がします。とにかく、その檜の下にかろうじてわずかな日陰があるのですが、そこには数人の先客がいて満席となっていました。仕方がないので、道標のそばの日向に荷物を降ろして小休止をとりましたが、これが良くなかったのかもしれません。照りつける日差しでクールダウンどころかかえって熱を吸収してしまったらしく、さっぱり暑さがおさまりません。それでも15分も休憩をとってしまい、休憩したのかかえって消耗したのかよくわからないような状態で出発することになってしまいました。


IMG_0668_20180723203709346.jpg
六本檜からは、比較的なだらかな道が続き、今までのような急登はなくなりましたが、稜線の道ということで日差しを浴びることが増えました。そのくせ、ほとんど風がなく稜線に出れば涼しくなると思っていたのに、まったく当てが外れました。


IMG_0669_201807232037100b8.jpg
ところが、ラッキーなことにガスが湧いてきて、前方の尾根がガスに飲まれ始めました。このまま日差しが隠れてくれれば少しはましになりそうです。


IMG_0670_20180723203712d78.jpg
雲も多くなってきて、日差しがさえぎられ始めましたが、風はいっこうに吹いてきません。たまに、思い出したようにゆるりと吹いてきますが、すぐに消えてしまいます。なので、体の熱はなかなか発散してくれません。


IMG_0671_20180723203713023.jpg
13:53 木陰になっている場所に一脚のベンチがありました。まだ六本檜から20分ほどしかたっていませんが、迷わず休憩をとることにしました。荷物を降ろすと、やはりシャワーを浴びたかのような濡れ方です。内側にポリプロピレンを配したシャツのため汗で張り付くようなことがなく、歩いているときはこれほど汗で濡れているということに気が付きませんが、改めて触ってみると絞れそうなほどの濡れ方です。この時点で脱水症状になりかけているかもしれないと気が付けばよかったのですが、この暑さでは仕方がないというか、これほどの汗も当然だろうと思っていたのでした。もちろん、水分補給はこまめにしていましたが、一度に口を潤す程度の量で、一口、二口という飲み方だったので、出る汗の量に対して補給する水分の量が圧倒的に不足していたようです。


この時は暑いことを想定して、登りで3リットルの水を消費してもいいように、全部で5.5リットルの水を担いできました。三ノ峰避難小屋には水場がないので、夕食と翌日の分で2リットル、予備で0.5リットルという内訳です。そのため、1泊2日の避難小屋泊の荷物なのに、ほぼ20㎏になるような重さになっていました。


IMG_0674_201807232038387e2.jpg
ベンチでの休憩も思いのほか長くなってしまい、結局20分も費やしてしまいました。暑いししんどいし、たまらんなあと思いながら進んで行くと、前方に大きな岩壁が見えてきました。どうやらあれが剣ヶ岩のようです。あれを登りきったところにおそらく休憩できる場所があるようなので、とりあえずそこまで頑張ろうと思いながら進みました。


しかし、このあたりから調子が悪くなってきました。妙にしんどいし、息も上がります。なかなか足が前に出ないし、無理に歩こうとすると心臓がバクバクして無理です。剣ヶ岩の横を登って行く岩ゴロの急登に差し掛かると、ますます足が動かなくなりました。しかもクラクラと眩暈まで感じ始めました。やばいかもしれないと思いながらも、岩ゴロの急登の途中では荷物を降ろして休むこともできません。一歩進んでは立ち止まって息を整え、水分を補給し、ようやく少し楽になったらまた一歩進んでの繰り返しでした。


IMG_0675_201807232038394b0.jpg
15:00 ようやく剣ヶ岩を登りきって、剣ヶ岩の上にある小さな広場に出ました。高山植物の案内板を兼ねたコンクリート台座のようなものの上に荷物をおろし、そのままそこに座り込んでしまいました。ここにきてようやく脱水症状になっているのではないかと気が付きました。おそらく、熱中症にかかったのでしょう。いまのところ、まだ軽い眩暈が出ている状態なので、水分を補給し、しばらく安静にしていれば回復できるはずです。2015年の夏に裏剣に行った時も、仙人新道の登りで同じような状況になり、木陰で40分も休憩するはめになってしまいました。


この場所は笹原の尾根の上なので、木陰になるようなところは全くありませんが、幸いにもガスが日差しを遮ってくれていたので、ごくたまにガスが切れて日差しがあたることはあったものの、ほぼ日差しがあたらない状態だったのが不幸中の幸いでした。頭にタオルをかぶせて、膝の上に頭を載せた状態でとにかく眩暈が治まるのを待ちました。結局、裏剣の時とほぼ同じ40分という長い休憩をとる羽目になってしまいました。しかし、それで眩暈が治まったのであれば何も言うことはありません。症状が悪化して救助要請をしなければならなくなったりしたら大変です。


失敗だったのは、スポーツドリンクの粉末を1リットル分しか持ってこなかったことでした。この休憩ですべて飲みつくしてしまい、この後下山するまで、ふつうの水とアミノ酸の粉末スティックという組み合わせしかなくなってしまいました。幸い、アミノ酸の粉末スティックにも発汗で失われるミネラル分が補給できるようにある程度含まれているので、ただの水を飲むよりもましでしたが、水に溶かして飲むというタイプではないので、歩きながら摂取するのはやっぱり水になってしまいました。

つづく。

ランキングアップにポチッとご協力お願いします。
にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村


登山ランキング










関連記事
スポンサーサイト

| 2018年7月 別山・三ノ峰 | 20:40 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

NEXT | PAGE-SELECT | PREV