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ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。相互リンクはしていませんので、リンクはご自由にどうぞ。当ブログ内に掲載してある写真の無償提供はしておりません。また、無断で使用することは固くお断りいたします。

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冬期登山用ソックス比較レビュー

僕が今まで購入した冬期登山用ソックスは、以下の4種類です。重さは1組の実測値になります。

(下写真右から)
モンベル メリノウールエクスペディションソックス 175g
ミズノ ブレスサーモウール極厚パイル 130g
スマートウール マウンテニアリング 135g
ファイントラック メリノスピンソックスEXPレギュラー  95g


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重さを見れば一目瞭然ですが、同じ冬期用といってもメーカーによって考え方はかなり異なるようです。せっかくなので、これら4種類を比較してみようと思います。


1、モンベル メリノウールエクスペディションソックス
一組の重さが175gで、片足なら87.5gという極厚のソックスです。モンベルショップのサイトでは、平均重量156gとなっていますが、実際にはそれよりも重いようです。重いということは、それだけメリノウールがたくさん使われているということで、その分暖かさが優秀であるという結果になるわけです。


実際に使ってみた限りでは、4種類の中でもっとも暖かいと感じます。また、ソックス自体の生地も厚くしっかりしていて、2~3日履きっぱなしでもへたって靴が緩くなるような感じにもなりません。素足にこのソックスを1枚ではいても、厳冬期の日本アルプスで寒さを感じたことはありませんでした(靴はスカルパ モンブランGTX)。


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ソックスの表側は目の詰まったセーターのような平滑さがあり、靴の脱ぎ履きでひっかかるようなこともなく、するりと足を入れたり出したりすることができます。生地は全体が均一なタイプで、部分的な補強や生地厚の変更などはありません。


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裏側は、小さ目のパイルがぎっしりと並んでいて、足を入れた時の肌触りも悪くありません。クッション性を保ちながらもしっかり感があって、ここで紹介する4種類の中では一番お勧めできるソックスです。モンベルの商品紹介文に書かれている”3,000m級の冬季登山や極地探検などでの使用に耐えうる、最高水準の保温性・耐久性・クッション性を備えています”というのは、嘘偽りのない内容だと思います。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




2、ミズノ ブレスサーモウール極厚パイル
重さはスマートウール マウンテニアリングとほぼ同じですが、生地のしっかり感はモンベル メリノウールエクスペディションソックスに近いものがあります。2018年2月3日現在ミズノ公式オンラインショップではすでに販売されていないようで、生産完了になったのか、はたまた時期的に完売しただけなのか不明です。アマゾンでも在庫切れとなっていて、再入荷の予定がたっていないとのことなので、すくなくと今シーズンは生産が完了したようです。


吸湿発熱素材ブレスサーモとウールを組み合わせ、ブレスサーモが吸湿発熱した空気をウール繊維が取りこみ保温するので、衣服内をドライで暖かな状態にするということですが、実際にほかのウールソックスと比べて明らかに暖かいかというとどうでしょうか。まあ、そんな気がするという程度には暖かいと思います。


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このソックスは部位によって織り方の異なる生地を使用していて、なかなか凝ったつくりをしています。すねの部分と甲の部分には横方向に粗めに織った生地が使われていて、通気性アップを図っています。


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かかとの上のアキレス腱の部分はジャバラ設計の生地になっていて、ずれ落ち防止を狙っています。また、足裏の部分はすこししっかりした生地になっているなど、メーカーの気合が入っているのを感じます。ミズノは登山用品のメーカーとしては一流とは言い難いところがありますが、このソックスはかなりいい出来なのではないかと思います。


3、スマートウール マウンテニアリング
登山用ソックスのブランドとして有名なスマートウールのハイクシリーズ中、もっとも厚いモデルがマウンテニアリングです。触った感じは、厚みはあるもののモンベルと比べて柔らかく、モンベルがカーペットのようであるのに対して厚手のバスタオルのようです。つま先から足裏、踵までの色の違う部分は甲側よりもやや厚手の生地が使われていて、耐久性を上げているようです。







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表側は平滑で脱ぎ履きしやすいのですが、全体に柔らかすぎて少しタイトな靴だと足入れするときにかかと部分が引っかかって伸びてしまいだぶつきやすくなります。そのため、足を入れてから中で足を前後に動かすなどしてだぶついたかかと部分をなおしてやらなければいけないのが面倒です。脱ぐときも、つま先が引っ張られたようにビローンと延びてしまうので、これまた手直しが必要になります。


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生地がやわらかい理由は、裏側のパイルが長くふっくらしていることにあると思われます。見た目にも、バスタオルやラグマットのような長いパイルがびっしりと覆っているのがわかります。問題なのは、毛足が長いゆえに圧力によわく、指でつまんでやれば簡単にへこんでしまうことです。柔らかく履き心地はいいのですが、登山をしているとすぐにへたってきて、わずか数時間で靴ひもを締めなおさなければならないぐらい緩くなってしまうのです。無雪期の登山であれば休憩がてら靴紐を調整すればいいのですが、冬期はゲイターを外さないといけないし、分厚いグローブをしていることもあって、そういう作業はできれば避けたいところです。


保温性能はモンベルのソックスと変わらないレベルなので、必要にして十分な性能だと思いますが、耐久性においては劣っていると感じます。このソックスを使うときは、靴紐をすこしきつめに絞めておいた方がいい感じです。


4、ファイントラック メリノスピンソックスEXPレギュラーM
商品名にエクスペディションをあらわす「EXP」が入っているのに、他メーカーの中厚手ソックスと同等の重さしかないソックスです。それでもメーカーは冬期用厚手モデルとうたっているので、ファイントラックというメーカーの考え方に共感できないと感じさせる商品でもあります。もっとも、現行のモデルでは重さ120gと記載されているので、モデルチェンジして生地を少し厚くしたようです。おそらくファイントラックお得意のレイヤリングを前提とした製品コンセプトに基づいて企画された商品でしょうから、スキンメッシュソックスをドライレイヤーとして2枚履きをするために薄めの生地にしているのだと思われます。







重さが軽い分、生地も薄く、厚手ソックスだと思って通販で購入した場合、なにかの間違いだと思う人がほぼ100%なのではと思うほどです。僕の場合、スキンメッシュソックスを持っていたこともあり、生地の薄さを知りつつも通販の送料を無料にするためにあわせ買いしてみたソックスだったので、それほど愕然としたわけではありません。しかし、実際にモノを見てみたらやっぱりなんだこりゃあと思うぐらいのインパクトはありました。残雪期用ソックスだったら妥当かなという感じです。


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ミズノと同様に部位によって異なる生地を使い分けるタイプのソックスで、くるぶしの部分は丸くくりぬかれたように薄いメッシュ状の生地が使われています。靴と当たって痛くならないようにという配慮なのかもしれませんが、当たるところなら逆にクッション性のある厚手の生地のほうがいいのではと思ってしまうのは素人の浅はかさなのでしょうか。どちらにしても、いまどきの登山靴ならくるぶしがあたって痛くなるようなことはないと思うのですが、このような生地変更が本当に必要なんでしょうか。


写真左上のファイントラックマークのある部分はふくらはぎの部分ですが、オレンジ色のラインのマークがある左側は裏地にパイルのない平織の薄い生地になっています。甲の部分も同じ生地になっています。オレンジラインの右側からくるぶしの丸い部分を取り囲む部分には、小さなパイルのあるやや厚手の生地が使われています。この生地はそのまま足裏からつま先まで使われています。甲の上、足首が曲がる部分(写真右下部分)はジャバラ状になっていて、足首の動きを妨げないように配慮されています。


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上の写真と同じアングルになるようにソックスを裏返した写真です。左上部分がふくらはぎになります。


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土踏まずのあたりで足をぐるりと包むようにアーチ部分の疲労軽減サポートを目的としたゴムが入ったジャバラ状の処理がされています。同じものがくるぶしの上の足首部分にも採用されています。ソックスのズレ防止にも役立ちそうです。


いくら二枚履き前提とはいえ、この厚さで厳冬期の日本アルプスの寒さに耐えられるのかはなはだ疑問なので、いまのところこのソックスを厳冬期の日本アルプスで使ったことはありません。GWの涸沢で使った限りでは、特に寒くて困ったということはないので、保温材の入った冬靴なら大丈夫なのかもしれません。とはいえ、この厚さでモンベル メリノウールエクスペディションソックスよりも高価格で、なおかつスキンメッシュソックスも買わないといけないとなると、コストパフォーマンスが悪すぎてリピート買いはあり得ないと思っていますし、おすすめできるソックスでもないなというのが正直な感想です。


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