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ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。相互リンクはしていませんので、リンクはご自由にどうぞ。

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修験道の山は甘くない: 雪彦山(大天井岳)その2 

2017年11月23日(木) 兵庫県姫路市 雪彦山(大天井岳) (標高811m) 日帰り単独行 


久しぶりの筋肉痛に見舞われました。下半身は全然ですが、上半身がきてます。雪彦山でたくさんの鎖場を上り下りしたことで、最近めっきり使うことが減った上半身の筋肉が悲鳴を上げたようです。腕自体は特に痛いことはないのですが、胸筋やわきの下の腕につながっている前後の筋肉がかなり痛い状態でした。幸い、26日の日曜日の時点ではほぼ痛みはとれましたが、昨日が最悪でした。最近は泊まりの山行以外ではストックを使わなくなったので、そのせいもあるのでしょう。腕のトレーニングのためには、ストックもときどき使ったほうがよさそうです。


それでは、雪彦山の下山編です。


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11:10 団体さんがちらほら到着して混みあい始めた山頂を離れることにしました。山頂から北へ向かって下って行きます。


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鞍部まで下ってから登り返したところに天狗岩というのがありました。上に登れるのかと思って行ってみましたが、簡単に登れるわけではなさそうなので、すぐに引き返しました。


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天狗岩の先で分岐がありました。


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左が「鹿ヶ壷・峰山方面へ」と書かれています。直進は「地蔵岳・虹ヶ滝へ/下山」となっています。よくみると余白部分に手書きで、鹿ヶ壷方面の道標には「←雪彦山(三角点)」「新下山道←」、地蔵岳方面の道標には「下山道→クサリ場コース」と書かれています。


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地形図をとりだして確認してみたところ、なんとこの分岐は記載されていません。分岐があるのは三角点のある雪彦山手前であり、その分岐は鹿ヶ壷へ下る道の分岐です。幸い、登山口の案内板をデジカメで写してきていたので、地蔵岳経由で虹ヶ滝へ下る道があることは確認できましたが、古い方の案内板だったために新下山道が描かれていません。そのため、鹿ヶ壷方面の道標に書きくわえられていた「新下山道←」がどこにあるのか、どのようなコースなのかわからず、地蔵岳経由のクサリ場コースへ行くことにしました。


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クサリ場コースは、けっこうな難コースらしいということは知っていたのですが、標高1000mにも満たない里山クラスの山でビビるほどのものでもなかろうとたかをくくっていました。ところが、いきなり始まった奈落の底へ落ちていくような岩壁を目の前にして、思わず「マジかっ!」という言葉が口をついて出るほど。最初のクサリ場はまだ足場がそれなりにあってましですが、段差が大きく小柄な女性はかなり苦労しそうです。


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最初のクサリ場をテラス状のところまで下りて見上げたところ。ほぼ垂直にちかい岩壁で、高さは5mぐらいでしょうか。なかなかしびれました。今回ヘルメットは持ってきていませんが、この段階で持って来ればよかったと後悔しました。


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最初のクサリ場からロープを頼りに下って行くと、倒木が引っかかった崖に出ました。ロープはこの倒木の根に結ばれていますが、こんないつ落ちるかわからないものに結び付けられていたとは驚きです。しかし、驚きはそれだけではありません。この倒木の左側にいかにも滑りやすそうな濡れた急傾斜の岩壁があるのですが、なんとその岩壁へ下りるためのロープもこの倒木に結び付けられています。木の根とロープを頼りに左の岩壁へ下るのが本来のコースのようですが、濡れて滑りそうな岩壁に安心できそうな足場になる凹凸が見当たらず、倒木の根とロープにすべてを託さないといけない状況です。まあ、簡単に倒木が落ちる心配がないということでロープがかけられているのでしょうが、さすがにそこまで信頼できないので、倒木の右側から下りることにしました。とはいえ、こちらも楽には下りさせてもらえず、1mちょっとの段差があるオーバーハング気味のところを、細い立木につかまりながらずり落ちるように下りました。


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濡れた岩壁に出てみると、中央に鎖がかけられていて、それを頼りに下ります。この岩壁も足場が少なくて小さいので、けっこう苦労しました。写真は下から見上げたものです。一番上に倒木の根の部分が少し見えています。


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その後は少しまともに歩けるようになりますが、傾斜はそれなりにきつく、時々ロープが設置された急傾斜の部分が現れます。さすがに上級者コースといわれるだけのことはあります。岩場や鎖場の経験が少ない人は、このコースは選ばない方が賢明です。


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だいぶん下ってきたところで、樹間に切り立った岩塔が見えました。登っている人がいるところを見ると、あれが地蔵岳のようです。普通の小ピークかと思っていたのですが、どうやらそこそこ厄介な山のようです。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。





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11:37 鞍部のような場所に出ると、そこが分岐になっていました。左へ下ると虹ヶ滝、直進すると地蔵岳です。まよわず直進です。


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地蔵岳の下までくると、下山者を待つ渋滞が発生していました。とはいっても、2人下山で2人待ちという渋滞なのですぐにおわりそうです。登り待ちの2人の後ろでまっていると、先にどうぞと順番を譲ってもらったので、ほとんど待つこともなく登りに取り掛かることができました。この二人は後から登ってくることがなかったので、登らずに下山したようです。


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11:43 地蔵岳山頂に着きました。それなりにクライミング的要素はありますが、足場や手がかりがしっかりしているので、鎖やロープがなくても大丈夫でした。ただし、足場になるような場所は、すべてつま先がのる程度の大きさしかないので、誰でも簡単に登れるというほど安易でもありません。登るよりも下るほうが厄介なので、登るのなら安全に下れるかどうかよく考えて判断してください。


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地蔵岳山頂からの展望です。


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すぐ隣に同じような岩峰が見えています。案内板から判断すると、低い方が三峰岳、高い方が不行岳のようですが、確かなことはわかりません。


地蔵岳山頂でランチにしようかと思いましたが、たいして広くもない岩だらけの山頂だし、数人で混雑感がでるのは明らかです。僕の後からもグループが下山してきていましたから、彼らが上ってくるだろうし、そのあとに大天井岳の団体が続いているかもしれません。なので、さっさと下山ことにしました。地蔵岳から下りかけていると、予想通り後ろにいたグループが登って来たので、さっさと下山することにしたのは正解でした。



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11:51 地蔵岳下の分岐から虹ヶ滝へ下ります。


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地蔵岳からはそれほど急傾斜の場所はありませんが、ロープや鎖のかかる場所も何カ所かあり、また濡れた岩の上をトラバースするような区間もあり、それなりに気の抜けないコースです。


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やがて眼下に沢が見えてきました。虹ヶ滝までもう少しのようです。


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しかし、虹ヶ滝に下りるには、最後に鎖場が待っていました。高さはそれほどでもありませんが、濡れて滑りやすい岩のクサリ場なので、気を抜かないように慎重に下りました。


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さらに落ち葉ものっていて、最後にトラップのような下りでした。


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12:13 虹ヶ滝に着きました。


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名前の通り滝があるのかと思いきや、見えるところにそれらしい滝はなく、上流にカツラの大木があるだけのきれいな渓流でした。


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下山路は渓流を渡渉して対岸へと続いています。


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対岸を渓流沿いに下るのかと思いきや、左岸の斜面を上って行くようです。


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斜面を登りきるとベンチが二つある広場になっていました。時間的にもちょうどお昼時なのでベンチでランチにしようかとも思いましたが、ここまで来てランチでもないかと思い、さっさと下ることにしました。


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下山路は尾根を越えて反対側へ続きます。


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少し紅葉も残っていました。


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虹ヶ滝までの道とうってかわって傾斜の緩い歩きやすい道になりました。


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植林帯の中の道になってしばらく行くと、前方に道標が見えてきました。


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12:34 大曲という分岐です。下山路は折り返すように右下へ下ります。左上に行く道もあり、登山口の案内板によると登った先に展望台があるようですが、この分岐には展望台があるとは書かれていません。なので、何の躊躇もなく右に折れて下山を続けました。わかっていれば展望台まで行ってみたかもしれません。


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というのも、ここから少し下ったあたりで、樹間から地蔵岳や三峰岳と思われる岩峰が見え、その迫力がけっこうすごかったので、もっと良く見える場所はないものかと少し道を外れて探してみたりしたほどでした。


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きれいな水の流れる渓流を3度ほど渡渉しながら、渓流に沿って下って行きます。


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やがて渓流を左下に見ながら下る、ほどほどに整備された道になりました。


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12:55 大きな堰堤があり、右岸側から回り込んで下りました。


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近代芸術のオブジェのような巨大な鉄パイプ式の堰堤が印象的でした。ただ、見た目にはアーティスティックですが、、パイプの隙間は車がらくらくと通れるぐらいあって、土石流で流れてくる巨岩をくいとめるためのものだとはいえ、本当にこれでいいのかという気がしないでもありません。


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13:00 13時ぴったりに登山口に戻ってきました。結局お昼休憩はとらず、また座ってゆっくり休むこともなしの、歩きっぱなしに近い3時間半でした。足を止めたのは大天井岳と地蔵岳の山頂のみで、一度も座ることはありませんでした。それでも、ひざが痛むこともなく、足の筋肉痛になることもなかったので、下半身はそれなりに鍛錬されてきたようです。翌日の夕方から上半身の筋肉痛が始まったので、今後の課題は上半身ということになりそうです。


ということで、標高811mの低山ですが、けっこうタフな山だったなというのが実感です。かなり危険な場所もあるので、ヘルメットは着用することをお勧めします。修験道の山をなめてはいけないというのが、今回の教訓でした。

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| 2017年11月 雪彦山(大天井岳) | 21:42 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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