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ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。相互リンクはしていませんので、リンクはご自由にどうぞ。

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星景写真 フルサイズとAPS-Cで撮り比べてみた

先週、烏ヶ山に登った前の日の夜、晴天予報だったので夕方から出かけて星景写真撮影を行いました。


今回は、烏ヶ山にペンタックスK-50を持っていくつもりだったので、フルサイズセンサー搭載機のキヤノン EOS6DとAPS-Cサイズセンサー搭載機のK-50とで、星景写真の撮り比べをしてみました。以前から、APS-Cセンサーで十分な品質の星景写真が撮れるなら小型軽量のミラーレスカメラに機種変更するというのもありかもしれないと思っていたので、そのためのテストという側面もあります。


結論から言えば、星景写真のように非常に暗くカメラにとって厳しい条件での撮影対象においては、まだまだセンサーの大きいフルサイズが有利であるという事実にかわりないということが判明しました。


IMGP0674.jpg
この写真はK-50で撮影したものです。標準レンズ18-135㎜F3.5-5.6の18㎜、F3.5、ISO3200、15秒での撮影です。RAWで撮影し、ペンタックス純正の現像ソフトで現像しました。現像時の設定はほぼデフォルトのままですが、色温度は4000K、トーンカーブでコントラストを強調しています。これは、6Dで撮影した画像とほぼ同じ内容です。


IMG_3759_20171002132610b7b.jpg
そして、こちらが6Dでの撮影です。16-35㎜F2.8LⅡの27㎜、F3.5、ISO3200、15秒での撮影です。撮影時の設定はK-50とあわせています。K-50の18㎜は27㎜相当になるので、6Dは27㎜で撮影しました。RAWで撮影し、現像時に色温度を4000K、トーンカーブでコントラスト強調にしたのはK-50の場合と同じです。


2枚を比較すると、星の写り方に違いがあるのがわかります。天の川に関しては、K-50はあまりはっきりしませんが、6Dのほうはそれなりにわかるレベルで表現できています。星に関しては、暗く小さい星までたくさん写っているのは6Dですが、明るい星が明確に写っているのはK-50のほうです。言ってみれば、K-50はソフトフィルターを装着しているかのように、明るい星が強調されています。ちなみに、どちらもソフトフィルターは装着していません。


ぱっと見た感じでは、星空らしい雰囲気はむしろK-50のほうがあるかもしれません。人間の眼はあまり暗い星は見えませんから、K-50のほうが実際に見た感じに近いわけです。6Dは小さな星までたくさん写っているのですが、星の明るさにメリハリがなく、ややインパクトが弱いといえます。もっとも、星空の主役である天の川がちゃんと表現されているので、撮影時の目的に沿った表現ができているのは6Dのほうです。K-50では単に星空を撮ってみたというレベルです。


もっと明るいレンズを使い、シャッター速度を30秒など長めにすれば、K-50でもそれなりに天の川が写ると思いますが、その分星がわずかながら流れる可能性があります。過去の経験で、24ミリで30秒が星が点像で写る限界だと思っているので、27ミリ相当で30秒は厳しいと思われます。そもそも、星景写真で27ミリ相当では画角が十分ではありませんが、APS-C用で16ミリ相当ぐらいのF2.8クラスのレンズは、トキナーの11-20mm F2.8か11-16mm F2.8の2本ぐらいしか知りません。キヤノン、シグマ、タムロンには該当するレンズはありません。







K-50のほうが星のメリハリ感がある理由はよくわかりませんが、K-50のほうは100%表示で見ると、星のピントが若干甘いので、いわゆるピンボケ気味の可能性があります。そのため、明るい星がわずかににじんで強調されたのかもしれません。ペンタックスの18-135レンズは廉価レンズのため距離指標がなく、ピントは500mぐらい遠くの街灯に中央測距点をあわせてAFしました。6Dで使ったEF16-35レンズは、いつも使っているレンズなので、いつもどおりに距離指標の無限遠にあわせただけです。

ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。



ノイズに関しては、どちらの機種も高感度ノイズリダクションは自動(AUTO)、長秒時ノイズリダクションはK-50がAUTO、6Dが標準という設定ですので、カメラ内で自動的に処理が行われているはずです。


IMGP0674c.jpg
652×652ピクセルの等倍画像で見ると、空の黒い部分へのカラーノイズはK-50のほうが目立ちます。といっても、そうひどいわけではありません。写真クリックで拡大します。


IMG_3759c.jpg
6Dのほうは気になるほどのノイズはほぼ見られません。写真クリックで拡大します。



IMGP0674b.jpg
ノイズに関しては、ペンタックス シルキーピックスのシャープ設定の項目に「高感度ノイズ除去優先」という項目があるので、そちらを選択して現像してみた画像がこちらです。先の画像と比較すると、なんとなく星が減ったような感じを受けます。


IMGP0674c2.jpg
中心部分の等倍画像でみると、ざらっとしたカラーノイズの感じはよくなりましたが、全体的にのっぺりとした感じが強まり、星のコントラストも弱まったように感じます。


デジタルカメラのセンサーが大きいとなぜ暗い被写体の撮影に有利かというと、同じ画素数であっても面積の大きいセンサーの方が1画素あたりの面積が大きくなるからです。画素が大きいほど多くの光を受け取ることができるため、結果的に感度がよくなるわけです。技術的な革新が起こらない限りこの特性は変わらないので、現状ではフルサイズセンサーがより小さいAPS-Cなどのセンサーよりも有利なのです。


地上の風景と星空を組み合わせて撮影する星景写真においては、星空も地上風景も静止している写真である必要があるわけです。赤道儀などの特殊な機材を使って星を点像に写すことができても、地上の風景がぶれてしまっては意味がありません。そのため、おのずと使えるシャッター速度に限界があり、それを実現するために必要なスペックの機材がないとかセンサー性能の限界が低いという理由で、APS-Cサイズのセンサーを搭載したカメラはいまのところ向いていないと言わざるを得ないわけです。星空の一部を切り取ったり、星のみを対象とした天体写真や星野写真においては、赤道儀を使って1分でも2分でもかけて撮影すればいいのでこの限りではありませんが。


ということで、小さく軽いミラーレスカメラに変更して機材の軽量化を進めるという計画は、まだまだ当分先の話になりそうです。


IMG_3760_20171002132611e18.jpg
参考までに、6DでF値とシャッター速度をそれぞれF2.8、20秒に変更して撮影したものです。


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