ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

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駆け足の冬山デビュー:那岐山(なぎせん) vol 1

2011年1月8日 岡山県奈義町 那岐山(標高1255m)日帰り山行
Keyword: 冬山、登山、那岐山、単独


 2010年の年末から、山陰地方はずっと荒天が続いていました。最近はいろいろなところにライブカメラがあるので、伯耆大山や蒜山などの状況をネットで見て、あまりの大雪ぶりにちょっとびびっていました。年明けの新聞でも、年末からの大雪で鳥取県内の国道が大渋滞となり、路上で年越しする人も大勢出たとか。年が明けてからも、天候のよくない日が続き、せっかくの正月休みも家でごろごろせざるを得ない状況でした。

 三が日も終わり正月気分が抜けても、あいかわらず天候不順は続いていました。8日からの三連休は、8日は予定があり、9日と10日は登山用にあけていましたが、天気予報はいまいちです。8日の午後に仕事が入った関係で8日に予定していた用事はキャンセルし、9日と10日をどうするか考えていたところ、なんと8日だけ天気が良くなるとの予報が!? 「ホンマでっか?」と天気予報を逆恨みしながら、このさいせっかく買ったハードシェルジャケットの性能評価をかねて、天候がどうあれ蒜山にでも行ってみるかと思っていたところ、7日の夕方になってうれしい連絡が来ました。8日の午後の仕事は11日の午後に変更し、かわりに8日の朝9時に別件を頼みたいとのことでした。仕事というのは、建築現場の検査(本業は建築士です)なので、1回の所要時間は30分以内ですむのです。ちょっと早めに行けば9時過ぎには終えることができるので、なんとかお昼前には県北の山に行けるではありませんか。

 2時間程度で登れる山で、高速道路を使って一番アプローチの容易な山といえば先日登ったばかりの櫃ヶ山ですが、さすがに連続になるので却下です。米子道湯原IC近くには三坂山や雨乞山など標高900m前後の山がありますが、この時期トレースがあるほど人気の山ではなさそうなので、こちらも却下。蒜山まで行くとなるとけっこう距離があるので、あまり高速を使うメリットがありません。ということで、高速道路は使えないけれど2時間もあれば到着できるであろう那岐山に行くことにしました。

 那岐山は、岡山県北の町津山市の北東、鳥取県との県境にある山で、麓を国道53号線が通っているのでアプローチが容易だし、53号線から登山口まで勾配はそれなりにあるけれど距離が短く日当たりのいい直線に近い道なので、積雪や凍結の恐れも少ないというメリットがあります。最悪は、登山口から少し下にある山の駅に車を停めれば、せいぜい10分程度よけいに歩くだけで行けるでしょうから、今回のように時間がない場合はリスクが少なくていい山です。岡山あたりでは人気の山なので、間違いなくトレースがついているでしょうし、登山ルートは林間の道ばかりなので危険箇所もなく、冬山入門には最適です。

 ということで、目的地は那岐山に決定です。年末からパッキングしたままのザックを再点検して、8日の朝は仕事道具の入った鞄とクランポンやアックスがくくりつけられたザックを担いで車に乗り込みました。現場には5分前に到着し、てきぱきと検査をこなして9時15分には終了です。現場が岡山市の南側だったので、市街地を抜けるのに20分以上費やしましたが、53号線に入って一路北を目指します。スムースに流れれば11時30分頃には到着できるはずです。

 津山市内のコンビニで昼食を買い、食べながら那岐山に向かいました。お昼を先に済ませるのであれば燃料やクッカーは不要ですが、万一のことを考えてそのまま持っていくことにしました。日帰り登山だというのに40リットルザックがいっぱいという状態ですが、中身はほとんどウェア類なので見た目のわりに軽いザックです。おそらく10kg程度でしょう。北アルプスに行くときの20kgオーバーのザックと比べれば楽勝です。

R53からみた那岐山1
 中国自動車道津山ICを過ぎると、正面に那岐山が見えてきました。那岐山の山頂部は笹原になっていて、冬季は白い雪帽子をかぶっているように見えるので、すぐわかります。

R53からみた那岐山2
 白い山頂から比較的なだらかな尾根が右に下っていますが、今回使う予定の登山ルートCはこの尾根を登っていくルートです。

 11時30分ごろ、やっと山の駅に到着です。国道53号線からのアプローチに雪はなく、ノーマルタイヤのまま問題なく上がってこられました。山の駅のトイレに立ち寄った後、すぐに登山口に向かいます。登山口近くになると道路わきに雪が残っていましたが、路面には雪がなく大丈夫でした。ただ、登山口駐車場へ上がる道は勾配があるうえに雪も残っていて、4WDといえども半分坊主のノーマルタイヤ(交換が必要なほど磨り減っている)では無理っぽい雰囲気です。仕方がないので、少し上の蛇淵の滝入口にある駐車スペースに車を停めようと行ってみたところ、なんと積雪が20cmほどあり、しかも軽トラの家族連れが駐車スペースをふさいでいる始末。狭い道で切替してUターンし、駐車場入口の30mほど下の路肩の広いところに車を停めることにしました。ここも積雪が10cm程度ありましたが、アックスのブレードでタイヤの通るところだけ雪かきをしてやり、問題なく駐車できました。新品のアックスの初仕事が駐車スペースの雪かきとは、なんとなくトホホな気分です。

駐車場入口
 駐車に少し時間がかかってしまい、準備をして歩き出した時にはすでに12時を回っていました。気温は約4度。風がなく日差しがあるため、寒さはあまり感じません。モニターで当選したブレスサーモシャツに、ミレーのミドルウェアだけで問題なしです。駐車場入口に立つ石造りの立派な登山道表示を写真に収めたのが、12時10分でした。

駐車場背後の伐採跡
 坂道を上がって駐車場まで来てみると、あんがい車が停まっています。10数台はあったでしょうか。駐車場の上は見事に伐採されてすっかり見通しが良くなっていました。那岐山に来たのは8年ぶりぐらいです。当時の記憶では駐車場はもっと狭く、当然うっそうとした人工林に囲まれた場所でした。登山道は、駐車場から蛇淵の滝への遊歩道をかねていて、滝の上から分岐していたと記憶しています。

駐車場奥の階段
 駐車場の奥に階段があったので、おぼろげな記憶を頼りにその階段を登ってみると、階段の上から先にはまったくトレースがありません。どういうこっちゃ? と思いつつ駐車場入口まで引きかえしてみると、駐車場からさらに上の伐採跡地に上っていくアスファルト道に足跡が残っています。どうやら立派な林道ができたので、こちらが登山道をかねたアプローチルートになったようです。12時15分、やっと登山開始です。

伐採跡の林道
 崩壊地のような伐採跡の中を伸びる林道ですが、車の轍の跡が残っていて歩きやすい状態でした。轍跡の雪はシャーベット状に解けていてあまりすべることもなく楽でしたが、朝早い時間だと凍結していて逆に滑りやすいのかもしれません。遅い時間に来たのも悪いことばかりではないようです。

蛇淵の滝入口
 駐車場から10分かかって、蛇淵の滝入口に着きました。滝の音が聞こえてきます。わりと立派な滝なので、時間があれば立ち寄ってみたいところですが、今回はそれどころではありません。

登山道案内図
 蛇淵の滝入口から5分ほど行ったところに登山道入口があり、登山道の案内図もありました。今回はCコースのピストンです。Cで登ってBで下山のほうが面白そうですが、時間が遅くなる下山時に初めて歩くルートを使うのもリスキーなので、安全のために同じルートで下りることにします。左下に描かれている声ヶ乢(こえがたわ)から広戸仙、滝山を経由する縦走路もなかなか面白そうですが、まずは雪のない時期に一度歩いて見てからです。今年の春にでも予定しておきたいと思います。

登山道入口
 さて、15分の林道歩きはこれでおしまいです。ここからいよいよ登山道に入ります。12月の伯耆大山ですでに雪道を経験しているとはいえ、初の本格的冬山登山となるため、やはり多少の緊張感は否めません。危険度からいえば大山のほうがよっぽど危険ですが、積雪量は今回のほうが確実に多いはず。どうなることやらと思いつつ、登山道に脚を踏み入れました。

vol 2につづく。



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| 2011年1月 那岐山 | 00:35 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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