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ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。相互リンクはしていませんので、リンクはご自由にどうぞ。

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真夏の後立山連峰縦走: 爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳・五竜岳その7

2017年8月11日(金)~14日(月) 長野県大町市 爺ヶ岳(標高2669.9m)、鹿島槍ヶ岳(標高2889.2m)、五竜岳(標高2814m)  テント泊小屋泊単独行 


7、8月14日 五竜山荘~遠見尾根~神城~扇沢
今回の山行は、もともとの計画では4泊5日で後立山連峰を縦走し、白馬大池から栂池に下山する予定でした。しかし、2日目に五竜山荘まで行く予定を途中のキレット小屋で行動を打ち切ったことで、1日行程が遅れてしましました。本来ならこの日は天狗平山荘のテント場にいるはずだったのです。そして、今日の予定では白馬岳を越えて白馬大池で幕営する予定でした。天気予報では、明日15日以降は雨が続くことになっています。


昨夜から14日以降の予定をどうするかいろいろと考えていましたが、14日も曇り予報がでているので、おそらくガスガスの天気だと思われます。もしかすると、早めに雨になるかもしれません。もしも計画通りに進むとすれば、五竜山荘から唐松岳を越えて、不帰キレットを抜けて天狗平まで8時間の行程です。ガスで視界のない中を8時間も行動する理由があるかといえば、まったくもってありません。しかも、厄介な不帰キレットを通過するのです。晴れていれば写真を撮りながら歩けばいいのですが、ガスガスの不帰キレットなどただの苦痛以外の何物でもありません。しかも、天狗山荘に到着するのは14時の予定なので、テントのスペースが確保できるかビミョーなところです。


15日は天狗山荘から白馬岳を越えて白馬大池まで7時間の行動予定なので、5時に出れば13時には着けるはずです。テントの心配はなさそうですが、ガスと雨の中での行動になるわけで、これまたまったく意欲がわきません。というわけで、今年の山行は後立山連峰の南半分だけの縦走で終えることにしました。登頂や縦走自体が目的なら継続したかもしれませんが、自分の場合はそうではないので、特に未練も感じません。天気が良くないのに突っこんでいけば遭難の確率も高くなるので、リスク管理の点でも撤退するのがお得です。


というわけで、基本的には遠見尾根経由で下山することにして、もしも14日の朝天気が良ければ唐松山荘まで行って、その時点での天気次第で不帰キレットを抜けて天狗山荘まで行くか、八方尾根経由で下山するかを決めることにしました。


14日の朝は4時ごろ目覚めました。とりあえず、すぐに朝食をとり、出発の準備に取り掛かれるようにしておきました。


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5時過ぎにトイレに行くと、東の空に一瞬だけ朝日が顔を出しました。


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下界は昨日と同様に雲海に埋め尽くされています。上空は青空ものぞいているので、もしかしたら晴れてくるかもしれません。すぐにテントに戻ってパッキングを始めました。


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パッキングしていると、急に朝日が差し込んできて、五竜岳がスポットライトに照らされたように浮かび上がりました。


しかし、すぐに日差しはなくなり、あっというまに上空は雲に覆われてしまいました。そのうえ、どこからともなくガスが忍び寄ってきて、五竜山荘周辺は昨日と同じようにガスに包まれてしまいました。これで一気にトーンダウン。急いでパッキングする理由はなくなってしまったので、1リットル100円で購入した水が余っていたこともあり、パッキングの手を止めてコーヒータイムをとることにしました。


撤収されていく周囲のテントを眺めながら、のんびりとコーヒーを味わってから、再びパッキングを始めました。内側が結露でびっしょり濡れているフライシートはある程度タオルで水滴を拭きとったら、バサバサとはたいて水気をとばして折りたたんでおしまい。テントは本体はとくに濡れているところもないので、そのままたたみます。テントをたたんでからパッキングを完了するまでの時間が、雨に対して一番無防備な状態なので、とにかく急いでパッキングを終えました。


メスナーテント本体の収納袋はきつきつの作りになっているため、かなり上手にきっちりとあうサイズにたたまないとうまく入らなかったのが欠点でした。しかし、今回は一回り大きいダウンジャケットか何かについていた収納袋に入れてきたので、少々適当でも小さく折りたたんで強めに丸めてしまえばうまく収まり、時間と手間を短縮することができました。商品についている収納袋を後生大事に使わなくても、より使いやすい物で代用すればかえって便利になることもあるということです。その点、アライテントのXライズは、はじめから余裕のある収納袋になっていて、さすが老舗は違うと感心しました。


ちなみに、最近はサーマレストの自動膨張式マットも収納袋を使わずに、バックパックの気室サイズにちょうどあうぐらいの大きさに折りたたんでそのままバックパックに縦に入れています。こうすると、丸めて収納袋に入れるよりパッキングが楽だし、容量も少し余裕ができます。四角い入れ物に丸い筒状のものを入れれば、どうしても角の部分にデッドスペースが発生しますが、丸めないで折りたたんで入れればデッドスペースが発生しないというわけです。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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6:36 ちょっとのんびりしすぎて遅くなってしまいましたが、やっと出発です。小屋の右側を奥に向かって進みます。


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5分ほどで遠見尾根の分岐に着きました。直進するか、右折するか、運命の分かれ道というところですが、ガスガスのこの天気です。昨夜考えていたとおり、遠見尾根で下山することに決定です。


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白岳のピークを越えます。


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白岳から始まる下りを10分ほど進んだあたりから鎖場がでてきました。たいして傾斜もきつくなく、鎖がなくても問題なさそうに見えますが、意外とスタンスがなかったり、滑りやすかったりで、鎖に頼ることも多々ありました。


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鎖場が現れるころになると、ガスもなくなり、五竜岳や鹿島槍が姿を見せ始めました。早まったかなと思ったりもしましたが、すぐにガスに隠れてしまい、やはり下山で正解だったと思うことにしました。


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7:40 池のある広くてフラットな場所に出たので、ここで休憩にしました。地図には何も書いてありませんが、ネットで調べると西遠見ノ池という名前だそうです。


遠見尾根は白岳から西遠見山まではそこそこ鎖場や岩場が続きますが、西遠見山から下は比較的傾斜も緩やかで歩きやすい尾根道でした。


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8:05 大遠見に着きました。登山道に沿ってわずかに休憩場所がある程度のたいして広くもない場所に20名ぐらいの団体が休憩していたので、道標の写真だけとって通過しました。


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大遠見から中遠見にかけては比較的細い尾根道で、傾斜もそれなりにありますが、階段が整備されているので歩きやすい道でした。


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8:36 中遠見です。ここもあまり広くありませんが、二人ほど休憩していただけんなので小休止をとりました。


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このあたりは雲海の中にはいったのか、すっかりガスガスの状態でした。雲海の上はもしかして晴れていたりするのかなと思ったりしましたが、いまさら考えても仕方がありません。あとは下山するのみです。


中遠見から下って行くと、突然道が分岐していました。五竜岳への道標はあるものの、下山方向の道標がなにもなく、一瞬どうしたものかと判断にまよいましたが、山と高原地図には小遠見山の下を巻く道が描かれていて、その分岐であろうと見当を付けました。小遠見山に登る必要はないので、左の巻道へと進みます。


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9:45 ずんずん下って行くと、再び分岐がありました。今度は道標が設置されていて、右が地蔵の沼経由でゴンドラ駅、左が地蔵の頭経由でゴンドラ駅となっていて、どっちでもいいみたいです。沼経由のほうが少し距離が長そうですが緩い下りで楽なんだろうと思われます。しかし、せっかくなので地蔵の頭を経由して行くことにしました。


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地蔵の頭へは登り返しになるのですこししんどい思いをしましたが、広いピークは人けがなく静かでした。ベンチもあちこちに設置されていたので、とりあえず荷物を降ろして休憩です。シャツもパンツも汗でびっしょりと濡れていて、ベンチに座るとお尻の跡がくっきりとつくほどです。しばらく休憩してみたものの、それで乾くはずもなく、あきらめて下ることにしました。


地蔵の頭のすぐ下にリフト乗り場があり、最後だしリフトで楽してしまおうと乗り場に行ってみると、係員からこのリフトの降り場はゴンドラ駅より100mほど下にあり、下りてからゴンドラ駅まで距離で100m、高低差で30mの登り返しがありますとの説明を受けて、あまりリフトに乗るメリットがないと判断。ゴンドラ駅まで歩いて下ることにしました。


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リフト乗り場からゴンドラ駅までは高山植物園になっていて、たくさんの花が咲いていました。観光客もたくさん訪れていて、大きな荷物を担いだ登山装備のいでたちはちょっと場違いな感じです。


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でも、稜線であまり見られなかった花がたくさん見られたので、歩いて下ったのは正解でした。


ゴンドラ駅まで下ってくると、ちょうど雨が降り始めました。ここから先はどしゃ降りになっても問題ないので、いいタイミングでした。トイレを済ませたらすぐにゴンドラに乗り込みます。すいているので、一人で一台のゴンドラを貸切でのることができました。汗臭さを気にしないでいいのでよかったです。


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雨とガスの中をゴンドラは静かに下って行きます。


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どんどん下って行くと雨雲を抜けたようで、ぱっと視界が開けました。下界は雨は降っていません。全く変な天気です。


ゴンドラを下りて、すぐ下にあるエスカルプラザで温泉に入りました。事前にネットで調べた時は、スキーシーズンしか営業していないということだったはずですが、なぜか営業していました。お盆休み期間だけ特別に営業していたのでしょうか。とりあえず、汗でびしょ濡れのまま扇沢まで公共交通機関で帰らなくてもすんだのは助かりました。


もっとも、上は新しいTシャツに着替えたものの、下は今朝新しく履き替えたばかりの山パンツなので、もう予備はなく汗で濡れたパンツをはかざるを得ませんでした。ちょっと気持ち悪いのでドライヤーで腰回りを乾かしてみたら、けっこう臭いがきつくなってしまい、虫よけスプレーで消臭してなんとか周囲に迷惑をかけない程度に抑えることができました。今回、自分でブレンドして作ってきたスプレーで、レモングラスエキスを多めに入れて柑橘系の匂いが主体のスプレーにしていたので消臭剤としても活用できました。


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温泉から出て玄関へ行ってみると、玄関前にJR神城駅への無料送迎バスの停留所があり、ちょうど11時40分に出発するところでした。この無料バスも事前に調べた限りではスキーシーズンしか営業していないとのことだったので、歩いて神城駅まで行くつもりでしたが、すごく助かりました。もっとも、乗る予定の電車が12時33分発で、早く着きすぎて少し暇を持て余してしまったのが、ちょっとした誤算でした。


13:53 神城駅から信濃大町駅まで電車で移動し、大町駅前から扇沢行きのバスで扇沢まで戻ってきました。登ってくる途中に大きな臨時駐車場ができていたりで、かなり混雑しているようです。


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有料駐車場に入る車が大渋滞になっていました。


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スノーシェードの先まで渋滞していて、駐車場に入るまでけっこう待たされているようです。多くは一般の観光客みたいですが、こんな時間からどこまで行くつもりなんでしょうか。


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13:59 ようやく自分の車まで戻ってくることができました。今回は途中で下山することになってしまいましたが、残った唐松岳以北の後立山連峰は近いうちに訪れようと思いつつ、一路岡山へと車を走らせました。

おわり。

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| 2017年8月 後立山連峰 | 22:02 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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