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ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。相互リンクはしていませんので、リンクはご自由にどうぞ。

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真夏の後立山連峰縦走: 爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳・五竜岳その6

2017年8月11日(金)~14日(月) 長野県大町市 爺ヶ岳(標高2669.9m)、鹿島槍ヶ岳(標高2889.2m)、五竜岳(標高2814m)  テント泊小屋泊単独行 


6、8月13日 北尾根の頭~五竜山荘

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北尾根の頭からはいよいよ本日のメインイベントとなる五竜岳が大きく聳えたっているのが見えましたが、その手前に前衛峰のような岩峰がいやらしい感じで行く手をふさいでいます。2645ピークです。山と高原地図にはG5と書かれているピークですが、かなり厄介な岩峰で、奥にあるG4とともにこの区間の核心部です。コースは、しばらく尾根上を進んでから左へと回り込み、G5下のザレ場から取り付きます。


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右から長い影がかかっている大きなザレ場が、G5下の取り付き部分になります。


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アリジゴクのようなザレ場を喘ぎながら登ります。それなりにトレースがついていますが、足を置くとズルズルと崩れるような砂利のたまった道なので、重荷を担いでいるとかなり厳しい場所でした。右上の岩頭下を抜けて稜線を目指します。


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稜線に出てしばらく登って行くと、足元で何かが動きました。何かと思ってよく見るとなんと雷鳥です。距離はわずか1mもないほど近くでしたが、逃げるそぶりも見せずゆっくりと歩いていました。


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ふと右上の岩の上を見ると、雛らしい雷鳥が2羽いるのが見えました。どうやら足元の雷鳥は母親のようです。


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やがて、足元にいた雷鳥が岩の上に登って雛鳥と合流。しかし、もう一羽のひな鳥はわれ関せずで、逆方向へと向かっています。


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人間には無関心ながら、鷲鷹類を警戒しているのか、時折頭上を見上げます。


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だいぶん大きくなった雛鳥とともに、雲海の彼方を見つめています。何を思っているのでしょうか。


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僕のすぐ目の前をゆっくりと下り始めました。


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雲海と雷鳥、いい組み合わせです。急なことだったし、狭い尾根道だったので荷物を降ろして一眼レフを取り出すことができず、コンデジでの撮影しかできなかったのが痛いところです。逆光なのでストロボを焚いているのですが、コンデジのストロボでは光量不足で強い日差しにまったく対抗できていません。やはりもう一クラス上の1インチセンサーのコンデジに買い替えようかと思った出来事でした。


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鹿島槍と雲海を背景に雷鳥の写真ですが、ずっとこんな写真を撮りたいと思っていました。一眼レフでちゃんと撮れなかったのが悔やまれるところです。やっぱ首からぶら下げておかないとチャンスを活かせませんねえ。


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G5のピークが近くなると、タフな鎖場や岩場が続きます。スタンスはしっかりとしているので、それほど危険な感じはしませんが、ワンミスが命取りになりかねない場所が多々あるので、緊張感を切らさないよう注意深く進みました。


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G5を超えた先にある尖塔のような岩峰です。右の岩峰がG4だったと思います。コースは、この2本の岩峰の間を抜けていきます。抜けた先がちょっとしたギャップになっていて鎖もかかっているのですが、荷物の重さと大きさのためもあって、足場がうまく取れず下りるのに手間取りました。


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G4のギャップを越えて大岩を左から回り込むと最後の鎖場があり、その先には五竜岳へと続く尾根道が伸びていました。これでようやく八峰キレットを越えたことになります。


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9:23 G4を越えて尾根道に入って少し進んだところで大休止をとりました。北尾根の頭の手前で休憩してから、ここまでノンストップで歩いてきました。かれこれ、1時間半かけてG5とG4を越えました。この難所を越えている途中ではやはりアドレナリン全開だったようで、疲れたとか休みたいといった気持ちは全く起きませんでした。しかし、G4を越えて尾根道に入った途端どっと疲れが出ました。登山道から少し外れた岩の上に座って、これまで歩いてきた鹿島槍と八峰キレットを見ながら、ちょっとした達成感に酔いしれていました。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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9:39 20分近い大休止を終えて、いよいよラストのボスキャラ、五竜岳へのアタック開始です。小さな鞍部から始まる五竜岳への登りは、標高差約150mの岩の露出した急斜面です。最初のうちはまだ道らしきものがありますが、それもいつのまにか消えて、岩壁を鎖やペンキマークに頼りながら登って行くようになります。


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中盤あたりはもっともきつい区間で、クライミングに近い岩登りが続きます。登るのも大変ですが、これを下るのはけっこうビビるかもしれません。小石が浮いていたりすることもあるので、スリップにも要注意です。休憩することも忘れて、なんだか憑かれたように夢中で登り続けました。


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岩登り区間がようやく終わり、再び普通に立って歩ける道になったところで、ようやくゴール地点らしきところが見えてきました。人が大勢いるので、おそらくあそこが山頂下の分岐なのでしょう。五竜岳山頂は少し左に行ったところにあるはずです。あそこまで行けば、荷物はデポして空身で山頂往復するだけです。


10:23 山頂下の分岐に着きました。眼下には、五竜山荘も見えていました。道標が建っている近くにバックパックをデポして、すぐに山頂へ向かいます。急いでいたためか、この場所で写真を撮ることをすっかり忘れていました。また、山頂へ行くのにGPSを持っていくのも忘れてしまい、ログも残っていません。


分岐から山頂までは大岩がゴロゴロする道を2分ほど歩きます。傾斜はほとんどないので楽ですが、道らしい道になっていないので、けっこう歩きにくく感じました。


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10:28 本日の最高地点、2818mの五竜岳に登頂です。登頂とほぼ同時にガスが上がってきて、展望がほとんどきかなくなってしまいました。


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幸い人が少なかったので、さくっと記念の自撮りをして、すこしだけ岩に座って休憩しました。


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たまにガスが切れて一瞬下界が見えたりもしましたが、ほとんど真っ白なガスのスクリーンを見ている状態でした。


3分ほど山頂でゆっくりしてから、すぐに分岐へと引き返しました。分岐の周辺では、お湯を沸かしたりしてのんびりしている人もちらほらいましたが、冷池山荘の二の舞にはなりたくないので、すぐにバックパックを背負って出発しました。


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五竜岳直下はわりとめんどうな岩場がまざった傾斜のきつい区間でした。


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しかし、少し下ればざれた尾根道になりました。いつの間にかガスに覆われてしまいましたが、いまは一刻でも早くテント場に到着することだけを考えながら先を急ぎます。


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ガスで視界がないので、歩けども歩けども小屋が見えてこないことに少しいらだちを感じつつも、もうそろそろ到着するころだからと自分をなだめながら歩きます。


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11:30 五竜山荘に着きました。テント場は左に下がったところにあります。まだお昼前ということで、テントを張るスペースは十分残っていましたが、小屋に近く、フラットないい場所はさすがに埋まっていました。


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大きく分けて3段に分かれたテント場の一番下のテントサイトにテントを張りました。今回は、フライシートを新調して、久しぶりにメスナーテントをもってきました。アマゾンでたまたま開封未使用品をアウトレットで売っていたので、新品を買うよりも安く手に入れることができました。ニッピンの通販サイトでも入手できなかったのでラッキーでした。やっぱり、山道具はある程度メジャーなブランドのものを使うに限ります。オプション類が豊富だし入手もしやすいので、あとあと便利です。メスナーテントのようなマイナーブランドを購入する場合、そういう不利な点を考慮しておく必要があります。


当初は3段目の真ん中あたりががっつりあいていたので、そのど真ん中に張ろうとしていたのですが、ひとつ前の写真に写っている赤いシャツを着た男性(マスクをしている方)が、混雑するから端っこから張ってくれと言ってきたので、一番端っこにすでに3張ほどテントが設営してあった場所の隣に設営しました。すこし地面がねじれていてテントも歪んでしまったものの、傾斜もあまりなくそれほど悪い場所ではなかったのでいいいのですが、自分の気に入った場所を選べるのが先着者の権利だと思うので、強制的に場所を決められるのはちょっと納得がいきません。とはいえ、激混み必至のテント場ですから、ある程度譲歩して無駄なスペースが出ないようにするということに反対するつもりは毛頭ありません。混雑時は譲り合いが大切なのは十分わかっています。


ただ、背中に「NAGANO PATROL」と書かれた赤シャツの男性は、どういう立場の人かわかりませんが、言い方がとっても慇懃無礼でちょっと不愉快な気分にさせられました。そばまで来ていうのではなく、一段上の高いところからああしろこうしろと言ってきたのもいい気分はしません。警察関係の人がわざわざテント場の張り方指導まですることはないでしょうから小屋の従業員なんでしょうけど、人選を再考するか、サービス業のなんたるかを再教育するかしてもらいたいものです。


テント設営を終え、ようやくゆっくりすることができます。とりあえず、小屋に行ってコーラを買って、行動食で軽いランチにしました。甘く刺激に満ちた黒い液体を味わいながら、ベンチに座って厳しい八峰キレットと五竜岳の登りを思い返しているうちにも、次々と登山者がやってきてテントの数が増えていきます。


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テントに戻って、荷物を整理して、カフェオレと担いできたビッツサンドでおやつタイムです。


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テントから外を見ると、どうやらテントが張れそうな場所はほぼ埋まったようです。


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トイレに行ったついでに、少しぶらぶらしてみましたが、15時を回った時点ですでにテントを張るスペースはなくなっていました。今日は、問題なく眠れるぐらいのほぼフラットな場所を確保することができたことに感謝です。昨日、雨の中を無理して五竜まで来ていたら、きっと雨の中15時を回った立錐の余地がないテント場を前に途方に暮れていたことでしょう。お盆休みは午前中で行動を打ち切るのが鉄則ですね。

つづく。

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| 2017年8月 後立山連峰 | 21:53 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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