ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

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頂上台地のヒメボタル: 伯耆大山夏山登山道その2  

2017年7月30日(日)~31日(月) 鳥取県大山町 大山(標高1709.4m) 小屋泊単独行 


21時前に食事を終えて外に出てみました。上空には少し雲があり、降るような星空というわけではありませんでした。しかし、ホタルを見るのに晴天である必要もなく、むしろ雲があって蒸し暑いぐらいの方がホタルの活動が活発になるのではないかと思うので、カメラと三脚をもって木道を石室方面に進んでみました。


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キャラボク林の茂っているあたりまで行かないと見られないかと思っていましたが、意外にも避難小屋からすぐの草むらあたりで最初のホタルを発見。木道のすぐわきの草でひっそりと光っていました。ちょうどこの日は月齢6.7の半月で、明るすぎず暗すぎずの月明かりがあったのですが、さすがにカメラのピントを合わせるには暗すぎて、何度か撮影をしてみたものの、これが一番まともでした。これでも前ピンになっていて失敗作にかわりはありませんが。ちなみに光点がいくつも写っているのは、ホタルが動き回っているか風で草が揺れているかのどちらかで、実際にいたのは1匹だけです。露出時間が20秒と長かったので、このように写ったわけです。写真クリックで拡大できます。


その後も、木道を下って行くとちらほらと光が明滅しているのがわかりました。しかし、どれも草に止まった状態で光っており、飛んでいる光はぜんぜんありません。神社の境内などでヒメボタルを撮影すると、飛びながら光っているのがたくさん見られますが、どういうことなんでしょうか。


少し風があったのが原因なのか、それとも気温18度というのが低かったのか、時間が遅かったのか、何が原因なのかはっきりしません。気温に関しては、この時期の山頂はおおむね17度前後のようなので、気温が低すぎるというわけでもないように思います。時期的に、大山寺のあたりのヒメボタルが7月20日前後が見ごろらしいので、気温の低い山頂であれば1週間ぐらい遅れて7月下旬から8月上旬あたりが見ごろだろうと思って来たのですが、もしかすると8月上旬のほうがよかったのかもしれません。


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木道を下って、傾斜が急になる手前のところで、杭のすぐ下で光っているホタルを見つけました。草よりも形がわかりやすい杭があればピントも合わせやすいだろうということで、三脚を据えて撮影してみたらそこそこピントがあいました。9枚撮影してコンポジットで比較明合成をしてみました。草を伝ってホタルが移動しているのがわかります。残念ながら、山麓の森の中で撮影して、光の海のようになったホタル写真を撮れるほど数がいないので、こういう写真が精いっぱいでした。写真クリックで拡大できます。


結局、この日見つけたホタルは、10匹程度でした。広い頂上台地で10匹ですから、写真にするのは難しい被写体です。今回は開放F値4.0の標準ズームでの撮影でしたが、頂上台地で撮影するなら、中望遠のF2.8単焦点レンズ、たとえばF2.8の100ミリマクロレンズなどのほうが適していると思われます。あとは、ピント合わせをどうするかです。今回は目測でピント距離をMFで設定しましたが、次回行く機会があれば別のもう少し確実な方法を試してみようと思います。


22時近くになったので、ホタル撮影は切り上げて小屋に戻ることにしました。しかし、ふと空を見上げると、見事な星空が広がっています。その上、頭上に天の川が南から北へと大きなアーチをかけているのが肉眼ではっきりと見えました。これは撮影しないで引き上げるわけにはいかないということで、星景写真撮影モードに移行です。


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まずは、ホタル撮影のポジションのまま、カメラの向きだけ変えて撮影。頂上台地の東の星空です。月明かりのおかげで、木道がくっきりと浮かび上がって奥行き感のある写真になりました。天の川の一部も見えています。写真クリックで拡大できます。


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南の空に見えていた夏の天の川の一番濃い部分です。下の方にはさそり座もきれいに見えています。写真クリックで拡大できます。


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避難小屋まで戻ってきたら、小屋の背後に天の川が見えたので、小屋を絡めて撮ってみました。小屋の外観が石造りだったりログハウス風だったりすればもう少し雰囲気がある写真になりそうですが、こればっかりは仕方がありません。


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弥山山頂でも1枚。


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弥山山頂から剣ヶ峰方面も撮っておきました。天の川はわりと天頂に近いあたりにあり、16ミリだと天の川まで入れるのは無理かなと思いましたが、しっかりと写ってくれました。星景写真にはF1.4の明るい24ミリ単焦点がいいといわれたりもしますが、やはり24ミリでは画角が足りないことが多く、一段暗くても16ミリのズームのほうが適していると個人的には思います。まあ、人それぞですけどね。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




23時近くになったので、撮影を切り上げて小屋に戻りました。外で2時間も撮影していたので、濡れていたシャツやパンツはすっかり乾いて快適でした。小屋のドアを開けると、ムワッと暖かく湿った空気が流れ出てきて、うっかり裸で持ち込んだ一眼レフのフィルターが一瞬で曇ってしまいました。急いでもう一度外に出て曇りをとってからソフトケースを着けてスタッフバッグに入れて口を縛ってから、小屋に戻りました。冷えたカメラボディを湿度と温度の高い小屋に裸で持ち込むと内部結露を起こして故障の原因になりかねません。真冬のときほど冷えているわけではないとはいえ、フィルターが一瞬で曇るほどですから、用心にこしたことはありません。


この日は幸いなことに大いびきをかく人がいなかったので、静かな環境で眠りにつくことができました。小屋内の温度は23度ぐらいあり、夏用寝袋のイスカ チロルでも暑いぐらいでした。最初は着ていたダウンジャケットを脱いで、シャツとフリースベストだけで寝ていましたが、足が暑くなってきたので、結局寝袋を掛け布団状態にして寝ました。


暑かったこともあってか、あまり熟睡することができず、4時ごろには目が覚めてしまいました。外が明るくなってくるまでそのままごろごろしていましたが、4時30分頃にはさすがに起きることにしました。外に出てみると、どんよりとした曇り空です。これは日の出は無理だなと判断して、小屋に戻って朝食をとりました。


先日購入したばかりのプリムス P-115をさっそく使ってみましたが、カップヌードル用のお湯300ミリリットル程度を沸かすのに2分もかかりませんでした。水温が20度ぐらいあったと思うので、それなりに早かったということもあるかもしれませんが、十分実用に足るストーブです。点火装置も問題なく、すぐに着火してくれました。


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日の出の時間になったので、念のため外に出てみると、なんと太陽が姿を現しました。



太陽はすぐに雲に隠れて見えなくなったので、小屋に戻って下山の準備をしました。パッキングを終えてから、最後にもう一度弥山山頂に行ってみました。


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空はすっかり雲に覆われていて、剣ヶ峰を雲が覆い隠そうとしていました。


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眼下では、南から大山南壁をかけ登ってきた雲が、烏ヶ山を飲みこみ始めています。上空の分厚い雲との間に何もない空間があるため、ダイナミックな雲の動きを眺めることができましたが、なんだか妙な感じでした。写真クリックで拡大できます。


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時間とともに上空の雲が徐々に高度を下げてきて、剣ヶ峰はすっかり飲み込まれてしまいました。写真クリックで拡大できます。


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どうも雲行きが怪しくなってきたので、下山することにしました。


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7:04 下山開始です。いつも2時間ぐらいで下山しているので、いまから下山すると駐車場には9時ごろについてしまいます。豪円湯院の開業時間が11時なので時間を持て余してしまいます。なので、できるだけゆっくり下ることにしました。


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木道の周囲には、クガイソウやイヨフウロなどの花がまだきれいに咲いていました。


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シモツケソウもあちこちで見かけました。


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9:20 ゆっくりと下り、休憩もたっぷり時間をとったので、膝痛もでないで阿弥陀堂まで下りてきました。とはいえ、20分しか時間稼ぎできなかったので、ここでさらに休憩をとります。


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9:44 駐車場に着きました。11時まで時間をつぶして、豪円湯院に立ち寄ってから、のんびりと帰宅しました。


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| 2017年7月 伯耆大山弥山 | 16:34 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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