ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

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smc PENTAX-DA 18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF] DC WRレビュー

K-50+18-135WR.jpg
2015年12月に購入したPENTAX K-50 18-135mmWRレンズキットですが、あまりにも使用頻度が低くて、気が付けば1年半がたってしまいました。この間にK-50を撮影に持ち出したのは、わずか6回。撮影枚数は669枚しかありません。3か月に1度しか使わないでいるうちに、K-50は廃版となってしまいました。ディスコンになった機種をいまさらレビューをしても仕方がないので、いまでもカタログモデルであるレンズのほうだけレビューしておきたいと思います。


18-135WR.jpg
18-135mmWRは、正式な名称は「smc PENTAX-DA 18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF] DC WR」といいます。頭についているsmcは、ペンタックスが昔から使っているSuper Multi Coatingの頭文字で、光の透過率を高めゴーストやフレアが出にくくするためのレンズコーティングのことです。


EDはExtra-low Dispersionのことで、特殊低分散ガラスを素材にしたレンズを採用しているという意味です。ガラスの屈折率は光の波長によって異なるため、そのままでは色がにじんだようになってしまうことを色収差といいますが、これを補正するための高性能レンズをEDレンズといいます。


ALとは、Aspherical Lensのことで、非球面レンズを採用しているという意味です。EDレンズの解説にもあったように、光学レンズには各種収差があり、そのうちの1点で結像しない性質を球面収差といいます。非球面レンズは、球面収差を補正し、結像性能を高める高性能レンズです。


IFは、Inner Focusのことで、ピント合わせの際にレンズ系の一部だけを動かす方式です。レンズ全体を繰り出す方式と違って、一部のレンズだけを動かすので、AFが早く、AF時にレンズ長が変化しないというメリットがあります。たまにズーミングと勘違いしている人がいますが、焦点距離を変えるズーミングではレンズ長は変化します。ズーミングでもレンズ長が変化しない方式は、インナーズームといいます。


DCは直流のレンズ内モーターによるAF駆動方式のことで、レンズ内モーター自体はいまどき当たり前の技術です。超音波方式ではないので、うるさいというほどではないにしても駆動音がそれなりに発生します。


WRは、Weather Resistantのことで、防滴構造を表します。Water Resistant(耐水)ではないところがミソです。プラスティックボディですから、素材的にはもともと耐水性をもっています。重要なのは、可動部分からチリや埃、水分が侵入しない構造であるかどうかです。キヤノンでは、防塵防滴構造を持っているのは、基本的に高級レンズであるLレンズだけですが、ペンタックスは、普及タイプのレンズにもこの構造を採用しているものがあり、ペンタックスのいいところです。ただし、ペンタックスではこのレンズは簡易防滴構造と説明しているので、防滴のレベルはあまり高くなく、細かいチリ・埃は対象外ということかもしれません。まあ、価格からすればそんなものでしょう。


ことほどさように、名前に含まれるアルファベットの羅列にもそれなりに意味があるわけですが、もう少しわかりやすくシンプルでもいいのではないかと思います。どういうレンズが使われているかというようなことは、カタログなりWebなりを見ればわかることなので、いちいち全部を名前の中に入れなくてもいいのではと思うわけですが、あれもこれもアピールしたいんでしょうか。


レンズの大きさは、最大径73mm x 長さ76mm、重さ405gとなっています。見た目にも持った感じでもコンパクトで軽いと思います。ちなみに、キヤノンのEF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STMというレンズを持っていますが、18-135mmWRと比べると大きさ重さとも一回り大きく重いです。小型軽量こそがペンタックスのいいところだと思うので、この点ではさすがペンタックスと褒めたい気分です。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。





肝心の描写性能ですが、価格なりといったところです。


IMGP0252.jpg
広角端18mmで撮影したもので中央部と上下隅部を拡大してみたいと思います。カメラ設定は、レンズのディストーション補正と倍率色収差補正はオンで撮影しています。


IMGP0252_center.jpg
中央部の等倍切り出し画像です。等倍切り出しなのでやや眠く見えますが、中央部はこれといった欠点は見当たりません。幹の表面のディテールもきれいに再現されていると思います。


IMGP0252_upperleft.jpg
左上隅部です。けっこう流れがきつい状況です。カメラで設定できるレンズ補正は、ディストーション(歪み)と倍率色収差だけなので、流れに関してはレンズの素性そのものがでています。この写真は、絞りF9での撮影なので、開放絞りによる甘さというわけでもありません。F9まで絞ってこれですか、といいたくなるレベルです。


IMGP0252_downright.jpg
右下隅部です。左上隅部より少しましですが、良好とはいいがたい描写性能です。


IMGP0044.jpg
今度は、望遠端135㎜で撮影したものです。手持ちですが、F11、1/500秒で撮影しています。


IMGP0044_center.jpg
中央部付近は、広角端と同様に特に欠点は感じません。


IMGP0044_upperright.jpg
右上隅部です。やはりあまり感心しない流れ方です。


IMGP0044_downright.jpg
右下隅部です。広角端と同じ傾向で、上の隅部よりはややましというレベルです。


広角端、望遠端ともに上の隅部の流れがけっこうきついのは、レンズの鏡筒の強度不足でわずかながら下向きにたわみが生じているのかもしれません。縦構図なので、レンズ中心からの距離が遠くなり、たわみの影響が若干きつめに出てしまっている可能性も考えられます。特にズーミングでレンズ長が長くなる望遠端ではそれが顕著にでている可能性も否定はできませんが、触った感じはがたつくようなこともないし、そんな雰囲気はありません。望遠端ならいざ知らず、鏡筒が伸びていない広角端でそれはないと思いますけど。



なんにしても、価格にみあった性能はあるというべきか、価格なりの性能のレンズですというべきか、等倍拡大して周辺部の画質をどうこういうようなレンズではないというのは間違いないところです。とはいえ、一般的に趣味として写真を楽しむのに何か不都合があるというわけではなく、十分に美しい写真が撮れるレンズであることもまた間違いありません。


レンズフードが付属していますし、フードを装着したままPLフィルターを操作することができる窓付フードになっているので、コストパフォーマンスはいいのかもしれません。とはいえ、描写性能は特別高性能とはいうわけではないレンズであり、画像周辺部まで描写にこだわりたいのであれば、あえて選択する理由はあまりないといえるかもしれません。細かい描写性能よりも利便性だったりコストパフォーマンスだったりを重視するならキットレンズとして安価に入手するのはありだと思います。上位機種のK-3Ⅱでもキットレンズになっていますが、さすがにそれはないんじゃないかと思ってしまいます。


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