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ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。相互リンクはしていませんので、リンクはご自由にどうぞ。

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晴天だけが救いの極寒と強風の頂: 天狗岳その2 

2020年1月1日(水) 長野県茅野市 天狗岳(標高2646m) 日帰り単独行 


10:44 休憩と装備の交換を終えて、黒百合平を出発しました。装備の交換のほかに食事をしたりトイレに行ったりしたので、いつの間にか45分も休憩していました。


指先が冷たくなりかけていたテムレス02ウィンターからブラックダイヤモンド ソロイストにグローブを交換したおかげで、指の冷たさは消え手がホカホカしてきました。さすがは厳冬期の山岳エリアで使うことを前提に開発されたグローブだけの事はあります。


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10:51 なだらかな樹林帯の中を5分ほど歩いたところで、中山峠に出ました。直進すると急斜面を下ってしらびそ小屋のあるみどり池方面ですが、ちゃんととレースがついていて、年末年始はしらびそ小屋方面からの登山者はそれなりにいるようです。通年営業のしらびそ小屋や本沢温泉の利用も考えましたが、岡山からだといったん八ヶ岳を回りこんで東麓へ行かないといけないということで、やはり西麓の登山口からのアプローチが便利で現実的です。


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中山峠を右折すると、前方に東天狗岳が見えました。東天狗に登るのは2002年の夏以来で、冬季は初登頂になります。


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中山峠から7分ほど登ったところで、一気に展望が開けました。三角形の東天狗岳とおわんを伏せたような丸っこい西天狗岳が並んで青空にそびえています。ちょうど東天狗岳の上に太陽があり、きりっと引き締まった透明感のある冬山らしい光景に思わず足が止まりました。


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展望の開けた場所から15分ほどで、巨岩の折り重なる岩稜になりました。特別通過に困るようなことはありませんが、このあたりからそろそろ森林限界に差し掛かるので、風がどんどん強くなってきました。


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森林限界を超えて吹きさらしの稜線に出てくると、右手方向(西側)から冷たい風が吹き付けてくるので、右頬だけがやたら冷たくなってきました。はじめはグローブで頬を覆ったりして風を避けていましたが、さすがに耐えられなくなってネックゲイター状態だったバラクラバを引っ張り上げました。


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11:41 すりばち池経由のコースとの合流点を通過します。ここまでくれば山頂までもうすぐです。


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山頂直下の岩壁への取り付きです。このコースで唯一難度の高い場所ですが、特に危険というほどの難度ではないので、通過に困ることはありませんでした。


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ただし、上のほうで若干コースがよくわからないところがあり、岩を伝って行こうとしてちょっと面倒なことになった箇所がありました。基本的に岩の下のほうを通過する西天狗岳へ向かうように見えるトレースをたどり、途中から東天狗岳方向に上がることができるので、岩をたどるようなコースとりはやめたほうが楽です。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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11:58 東天狗岳の山頂に着きました。17年ぶりの山頂です。東天狗岳の標高は地形図には記載されていませんが、ウィキペディアによると2640mらしいです。西天狗岳よりも6m低いということになります。


東天狗岳の山頂は、けっこうな強風が吹いていました。立っているとときおり押されたようにバランスを崩しかける突風も吹くので、瞬間的には15m/秒ぐらいの風は吹いていたようです。気温はマイナス10度だったので、体感温度はマイナス20~25度ぐらいということになります。


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硫黄岳を見ていると稜線で雪煙が舞っていたので、あちらでもかなりの強風が吹いているようです。


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硫黄岳の先には、赤岳と阿弥陀岳もきれいに見えていました。厳冬期の赤岳は2度登頂しているものの、どちらもガスガスの悪天候でした。3度目に登るときは晴天に恵まれたいものです。


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西側にある西天狗岳山頂には、人影は見当たりません。こちらの東天狗も3名いるだけなので、お正月ですが意外と人が少なく静かな山頂です。


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なだらかな北八ヶ岳の山々の向こうに、ひときわ高い蓼科山がそびえています。


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山頂にある岩には、西向きに伸びたえびの尻尾がたくさんついていました。強烈な西風が吹き付けてくる証拠です。


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お昼時ですが、強風の吹きつける山頂でのんびりと座って食事などする気にはなれないので、西天狗岳を背景に自撮りして出発することにしました。


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12:19 西天狗岳に向けて下ります。


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鞍部まで下ってきました。鞍部でランチにしようかと思っていたのですが、思っていたほど風が弱くなかったので、そのまま西天狗岳に登ることにしました。


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鞍部から山頂までの登り返しは標高差50mほどだし、傾斜もそれほどきつくないので楽でした。


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山頂までもう少し。


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振り返って東天狗岳。


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12:36 ほぼ山頂に着いたのですが、山名の書かれた標柱の周りにおばさんたちが集まって写真の撮り合いをしていて当分終わりそうにないので、先に展望を楽しむことにしました。


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3分ほど待たされてようやくおばさんたちが標柱の周りから離れてくれたので、すかさず標柱だけを撮影。しかし、このあとも標柱の近くで別のソロで登って来たおじさんの自慢話と山座同定の話に盛り上がって動こうとしないので、さらに風景を眺めて時間をつぶしました。


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結局、彼らが東天狗岳方面に下り始めるまで5分ほどぶらぶらする羽目になりましたが、ようやく誰もいなくなった山頂でゆっくりと自撮りすることができました。


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硫黄岳や赤岳を背景にもう一枚。


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東天狗岳を背景に西天狗岳の標柱を記念撮影。


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西天狗岳山頂からは諏訪湖も見えていました。


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12:50 いつの間にか青空はグレーの雲の覆われてきて、陽射しもなくなり寒さも増してきたので、そろそろ下山することにしました。下山は、西天狗岳から西尾根を下って唐沢鉱泉に戻ります。


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西天狗岳からの下りは結構な急斜面です。風が下から吹き上げてくるのでかなり寒く、岩ゴロの急斜面をクランポンの爪を引っ掛けないように気をつけながら下りました。


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13:02 ようやく樹林帯に入って、吹きさらしの風から逃れることができました。


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小さな鞍部を通過します。


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鞍部から小ピークへの登り返しになりますが、そろそろ空腹感が出て来たので、ちょっとしんどい登り返しとなりました。


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13:13 登り返した先のピークには、第二展望台と書かれた道標が立っていました。そういえば、登山地図にそんな記載があったなと思い出しました。ランチ休憩には絶好のロケーションですが、いかんせん風が吹き付けてきて寒いので、こんなところでランチは無理。ということで、さっさと通過しました。


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振り返れば西天狗岳が見えました。


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13:35 第一展望台に着きました。第二展望台よりも風は弱くなっていますが、やはり展望台という名前がついている場所は風が吹き抜けやすいようで、ここでもそこそこ風があったのでやっぱり通過します。


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それに、空模様も黒っぽい雲が増えて山頂が隠れてしまいなんだか怪しい雰囲気なので、のんびりする気分にはなりませんでした。


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13:43 第一展望台からしばらく下ったところで、風もなく椅子代わりの段差のある休憩適地があったので、ここでようやくランチタイムです。といっても、もって来たカップラーメンをわざわざ作るのはめんどくさいので、行動食で簡単に済ませました。黒百合平でアミノバイタルゼリーを飲んでいてあまり空腹感は強くなかったので、1本満足バーだけで十分でした。


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その後、急降下が続く道をひたすら下りました。


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14:18 ようやく涸尾の峰分岐まで下りてきました。ここを右へ下ります。


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分岐からもまだまだ下りが続きます。


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14:52 長い下りがやっと終わって、小さな沢に出てきました。ここからは沢に沿って下っていきます。


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14:56 唐沢鉱泉前の橋に戻ってきました。駐車場に戻ったときの写真は撮り忘れましたが、GPSによると15時ちょうどでした。コースタイムだとおおむね6時間ですが、休憩時間がトータルで1時間以上あるので、7時間強の時間がかかってしまいました。休憩時間を除くと、コースタイムより少し早いぐらいですが、寒いし、食事をちゃんと取らなかったためか思いのほか疲労感が強く、消耗したなという感じでした。


唐沢鉱泉で温泉に浸かり、ツルツルテカテカの凍結路面をゆっくり下って、コンビニ弁当で夕食を終えて、この日は茅野市運動公園の駐車場で夜を過ごしました。もともとは翌日の甲斐駒登山のために、登山口に近い富士見高原スキー場の駐車場で車中泊するつもりでしたが、疲労感と腰痛が思ったよりもきつく一晩寝たぐらいでは回復しそうにないので、周囲に何もない富士見高原スキー場よりも便利な茅野市運動公園に変更したというわけです。


実際、翌朝起きたときにこれは無理だと悟ったので、近くのコンビニでゆっくり朝食をとったあと、お昼前に諏訪湖畔に移動して温泉につかったりしてのんびり過ごしたのでした。

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| 2020年1月 天狗岳 | 13:58 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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