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ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。相互リンクはしていませんので、リンクはご自由にどうぞ。

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気力体力を試される極寒のロングコース: 塩見岳 その1 

2018年12月31日(月)~2019年1月2日(水) 
長野県大鹿村 塩見岳(標高3047.3m) テント・避難小屋泊単独行 


1、序章
年末の大寒波で北アルプスはほぼ悪天候が続くとの予報に比べ、南アルプスは晴天予報が多くでていました。気温は低いものの、晴れていれば登山はできるということで、この年末年始の登山は南アルプスに決定です。


では、どこに行くか。久しぶりに北沢峠から仙丈ケ岳もいいかなと思っていました。以前登れなかったアサヨ峰にも登ってみたいし、厳冬期は未踏の甲斐駒ヶ岳にも挑戦してみたいというのがあります。しかし、年末年始の北沢峠は人が多く、その点がいまいち気乗りしないところです。塩見岳の予報を見てみると、年末から正月三が日までは晴れ予報が続いているうえに、1日と2日は寒気もゆるんで寒さも少し柔らぐとの予報になっています。アプローチの長さがネックの塩見岳ですが、いまだ無雪期でさえ登ったことがないし、長らくその特徴的な山容が気になっていた山ですから、チャンスがあるなら登ってみたいという気持ちがふつふつとわきあがってきました。


ということで、目的地は塩見岳で決まりです。日程も、寒気の緩む正月に登頂できるよう、31日に入山、2日に下山というスケジュールで組みました。どうせ行くのなら小河内岳にも足を延ばしてみたいところですが、そのぶん荷物が重くなるので、あまり欲張らず塩見岳のみの登頂を目指すことにしました。


事前にいろいろと調べてみると、まずはアプローチとなる鳥倉林道が夏季ゲートよりもずっと手前の冬季ゲートで閉鎖されていて、そこから登山口までおよそ9kmにも及ぶ林道歩きをこなさなければならないとのことで、正直げんなりです。距離的に戸台から北沢峠へ向かう戸台川沿いの道と似たようなものですが、舗装道路になっているだけむしろ歩きやすいのかもしれません。なんにしても、平地で荷物無し早足で歩いてほぼ時速4kmですから、20㎏を越える荷物を担いで、歩きにくい冬靴で登り勾配の道を9kmも歩くとなると、平均時速は2km台になるでしょうから、2.5kmとして計算しても休憩込みで4時間近く必要になってくるわけです。


ネットの山行記録など見ると、冬でも3時間かからずに登山口に着いているという人もいるようですが、ホントかよとちょっと信じられない気持ちになります。自分的には、重い荷物を背負う長期山行時は他の登山者を抜くよりも抜かれる方が圧倒的に多いので、基本的に足が遅いということを自覚しています。なので、他人のことは気にせず自分のペースでのんびり行こうと思います。


さて、長い林道歩きの次に、三伏峠までの登りが始まるわけですが、標高1800mの登山口から標高2600mの三伏峠までの標高差800mを登ります。夏ならコースタイム3時間ほどらしいのですが、冬だし荷物が重いしで、これまた4時間はみておいたほうがよさそうです。とすると、合計で8時間ぐらいはかかるということになり、遅くとも7時には出発する必要があります。余裕を見て6時出発という行程で考えておくことにしました。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




余裕のあるスケジュールで移動するため岡山を29日の夜に出て、養老SAで仮眠をとるつもりでしたが、滋賀県八日市から先で雪が降っていて50km規制となり、路面も積雪がある状態のためけっこう車の流れが悪く、大津のあたりで一宮まで3時間以上かかるという交通情報がでていました。このまま行っても関が原を越えて養老SAに着くころには夜明け近くなってしまうということで、途中の黒丸PAで仮眠することにしました。


黒丸PAは八日市の手前に位置しますが、PA内で積雪があり、樹木に霧氷がついているというまるでどこかの登山口に来ているかのような状態でした。車中泊用にもってきたモンベル ダウンハガー800#1の寝袋のおかげで暖かく眠ることができましたが、4時頃起きてからなんとなく体がだるいような寒気がするような気がして、体調がすぐれませんでした。


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降りしきる雪の中を緊張しながら関が原を越えてようやく雪のない名古屋まで下りてきたのですが、睡眠不足気味に加えて風邪をひきかけているかのような体調不良で、なんとなくぼ~とした頭のまま車を走らせていたら、あろうことか小牧ジャンクションを通過してそのまま東名高速の方に進んでしまいました。


次の春日井ICを通過したところで、小牧ジャンクションを通り越していることにようやく気が付きました。とりあえず次の守山PAにあるスマートICで下りたのですが、もしも守山スマートICがなかったらすごく遠回りすることになっていました。まさに不幸中の幸いでした。


30日は温泉に浸かってのんびりと入山に備えるだけの日だったので、あわてて高速に乗りなおさなくてもいいかということで、守山から中央本線沿いの県道15号線で多治見に抜け、そこから国道19号線で中津川まで行って、再び中央道で恵那山を越えて長野に入ることにしました。


ところが、途中から猛烈な眠気に襲われ、またしても中津川IC入口を見落として行き過ぎてしまいました。中津川ICから中央道にのって、すぐ次の神坂PAで仮眠をとろうと考えていたのですが、気が付いた時にはすでに中津川ICを何kmも通り過ぎていて、Uターンするのもめんどくさくなってしまいました。


幸い、少し先にきりら坂下という道の駅があったので、とにかくそこで仮眠をとることにしました。道の駅きりら坂下は国道19号から外れて川を渡ったところにあるため、車はほとんど停まっていなくてガラガラでした。トイレの近くに車を停めて、速攻で寝袋にくるまって寝ました。もちろん、寝る前に葛根湯を1包飲んでおきました。


周囲のざわつく音で目が覚めると、時間は11時を回っていました。体調はすこし良くなった感じです。トイレに行って、出発前にコンタクトレンズを入れておこうとして、愕然としてしまいました。なんと、コンタクトレンズを持ってくるのを忘れてしまったのです。家からここまでメガネで運転してきたので問題なかったのですが、うっかりしていました。このままではメガネで登山をしなければいけません。幸い、運転用にクリップオンサングラスを車に置いてあるのでメガネをサングラスにすることはできますが、曇り止めを塗っていないのですぐに曇って使い物にならなくなる可能性があります。


道の駅に併設されていたスーパーに入って、ドラッグストアで曇り止めがないか聞いてみましたが、おいていませんでした。やはり、スポーツ用品店かメガネ店でないとなさそうです。とにかく、時間の余裕はあるので、飯田市内まで行って探してみることにしました。


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国道19号から国道256号に入り、妻籠宿から阿智村を経由して飯田市内に入ったあたりで、快晴の南アルプスが見えました。雪をかぶったひときわ白く輝く高峰がいくつか見えますが、おそらくあの頂が塩見岳ではないかと思われます。兜のような特徴的な山容を見ると、少し気持ちが高ぶってきました。


国道沿いにマツモトキヨシがあったので、立ち寄ってみました。メガネの曇り止めはあるにはあったのですが、本来はメガネクリーナーで曇り止め成分も入っているというものだったこともあり、その効果に疑問が残るため購入するのをやめました。


桐灰マグマ
代わりに、うわさで知っていたかなり熱くなるという桐灰化学のマグマという携帯カイロがあったので、鎮痛解熱剤と一緒に購入しておきました。


その後、グーグルマップで調べてみると近くにアルペンがあることがわかったので、アルペンに寄ってみました。すると、スワンズのサングラスやゴーグル用の曇り止めスプレーが置いてあり、望みどおりの物を入手することができました。


いつの間にかお昼時になっていたので、近くのコンビニでランチタイムにした後、松川ICの近くにある松川温泉に行ってみたら、なんと定休日でした。仕方がないのですこし離れたところにある望岳荘という公共の宿で日帰り入浴をして、国道153号線沿いにある中川ショッピングセンターで夕食と翌日の朝食を購入。駐車場で弁当を食べた後、本日の宿泊場所である大鹿村の道の駅 歌舞伎の里大鹿に向かいました。なぜ直接登山口で車中泊しないのかというと、寒すぎるからです。30日はまだ強い寒気が居座っていて、冬季ゲートのある標高1400m付近でも、マイナス5度を下回るような気温が想定されていたので、どうせ寝るなら少しでも暖かいところで眠りたいというのが理由です。


18時過ぎに到着し、ひとまずトイレに寄って歯磨きをしていたら、なんと18時30分で閉館になってしまいました。道の駅を名乗るためには24時間利用可能なトイレを設置することが条件になっているはずですが、ここには外トイレは探した限りではありません。道の駅としての条件を満たさないで道の駅を名乗るのはルール違反ではないかと思うわけです。しかも、自販機すらないので、飲み物を買うこともできません。幸い、道の向かいにある大鹿村交流センターに自販機があったので翌朝暖かいココアを飲むことができましたが、大鹿村の道の駅はあまり車中泊には向いていないようです。というより、歓迎していないのかも。

つづく。


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| 2018年12月 塩見岳 | 17:43 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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