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ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。相互リンクはしていませんので、リンクはご自由にどうぞ。

2018年04月 | ARCHIVE-SELECT | 2018年06月

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今が買い時! CANON PowerShot G7 X Mark Ⅱ

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2013年9月から山行記録用カメラとして使ってきたPowerShot S110ですが、2018年3月にPowerShot G7 X Mark Ⅱにその座を譲ることになりました。といっても、壊れたわけではないし、下取りに出したわけでもないので、いまのところまだ現役状態です。


ところで、なぜG7 X MarkⅡを新たに購入したかというと、山行記録とはいえやはり高画質の写真を残しておきたいというのが主な理由です。山を歩いていると、わざわざ一眼レフを持ち出して撮るほどではないけれど、それなりにきれいに撮っておきたいと思う風景に出会うことはよくあります。とくに、日本アルプスなどを大荷物で歩いていると、一眼レフを取り出すのは大変なので、よほど感動的な風景でないとわざわざ荷物を降ろしてカメラを取り出すことはしません。しかし、空の明るさと山肌の暗さのコントラストがきつい場合、コンデジではどうしても白飛びや黒潰れが起こりがちです。RAWで撮っておいてあとで調整しても、しょせんはセンサー性能に限界があるので、どうにもならない場合も多々あるわけです。


S110を使い始めた当初は、1/2.3型センサーのコンデジに比べれば1/1.7型センサーの性能が優れているというのを実感したので、十分満足していました。しかし、結局は一眼レフで慣れた感覚から写真を見ると、やはりダイナミックレンジの狭さはいかんともしがたく、山行記録だからと妥協せざるを得ないところは多々あったわけで、そういう不満を感じつつ使っていたわけです。当時は、大型センサーを搭載したコンデジというものがそもそもありませんでしたから、これ以上を求めるとどうしてもレンズ交換式のカメラになってしまうわけです。


ところが、1インチセンサーを搭載したG7 Xが発売され、星景写真も撮れるという性能にいたく興味をそそられました。なにしろ、広角端でF1.8、望遠端でもF2.8という驚きの高性能レンズまで搭載されているのです。ただ、コンデジにしてはけっこう重くてそれなりに大きいので、コンデジとしての用途にはどうだかなと少し躊躇していたのも事実。気になりつつももやもやとした気持ちのまま時が過ぎていくうちに、G7 X Mark Ⅱが発売され、初代の欠点などもだいぶ改善されていいカメラになったものだと感じていました。ただし、発売当時の価格が75,000円もしたので、だったらミラーレス一眼のほうが安いじゃないかということで、手を出せずにいました。


2018年の年明けに、キヤノンオンラインショップからのメールで、メーカー再調整品のアウトレットセールにG7 X Mark Ⅱが税込50,000円ほどで出ていて、年末にもらったクーポンを使えば48,000円ほどになり、この価格なら買い得だなと思ったものの、結局そのときは買わずに終わりました。


しかし、その後しばらくしてやっぱり買っておけばよかったなという気持ちがだんだん大きくなってきて、失敗したなあと思っていたら、3月になって再び同様のセールが始まりました。年末のクーポンはすでに失効していましたが、インクなどを購入したときのポイントと、新しくもらったクーポンを合計すると、ぎりぎり50,000円を切る価格になるため、ようやく踏ん切りがついて購入したわけです。正月の時より1,000円ほど高く買うことになってしまいましたが、それは仕方がありません。


購入後は取説など読みつつも、実戦投入しないままGWを迎えてしまったので、あえてGWの山行に持ち出しました。多少荷物が重くなりますが、簡単に星景写真やタイムラプス動画が撮れるということで、あえて荷物の重くなる日本アルプスへの長期山行に持ち出したわけです。もちろん、途中の山行記録もすべてG7 X Mark Ⅱで撮影しました。


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最初にそのセンサー性能のよさに感心したのが、この写真です。暗い地面の割合が多く、明るい空の割合が少ないにもかかわらず、空が白飛びせずにトーンが半分以上再現されています。


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また、この写真でもダイナミックレンジの広さを感じます。こちらも日の当たる明るい部分が少なく、日陰になっている谷の部分が多いのですが、白飛びも黒潰れもほぼありません。S110だったら、空がもっと白っぽくなっていると思われます。前の写真もこちらの写真も、露出補正なしのプログラムオートでの撮影です。


残念ながら星景写真のほうはまだ撮影することができていませんが、結構期待できそうな雰囲気です。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




ということで、G7 X Mark Ⅱの仕様をS110と比較しながら見ていきたいと思います。


まず重さと大きさですが、以下のようになっています。

G7 X Mark Ⅱ: 総重量319g 幅105.5x高さ60.9x奥行き42.2 mm

S110: 総重量198g 幅98.8x高さ59x奥行き26.9 mm


重さは電池やカード込みのものです。実際に使うときの重さになります。


以前、S110のレビュー記事で、個人的な意見として「コンパクトデジタルカメラは、重量200g以下、幅10cm×高さ6cm×奥行き2.5cm程度までというのが限界」と書きました。その意味では、G7 X Mark Ⅱは重さと奥行きが許容範囲を越えているわけです。それではなぜ購入したのかといえば、画質を含めた性能とチルト液晶に価値を見出したからにほかなりません。


重さに関しては、ショルダーベルトに装着するとやはりなにかしら重いものが存在しているという感覚はあります。ただ、最近の山行では基本的に右のショルダーベルトに0.5リットルのボトルを装着していることもあり、左右の重量バランスをとる意味でも、ある程度の重さのものがあってもいいと思えるようになりました。場合によっては、ヒップベルトに装着することもあるので、その場合であれば少々重いものであってなんら問題ありません。なので、重さの件は、当時よりも許容できるようになりました。


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大きさに関しては、幅と高さはG7 X Mark ⅡもS110もそれほど変わりません。なので、使用するカメラケースはS110で使用していたものがそのまま流用できます。


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ただし、奥行き、すなわち厚さはかなり違います。G7 X Mark Ⅱはチルト式液晶なので、その分厚みが増しているわけですが、それを目当てに購入したのですから、これはいたしかたありません。幸い、カメラケースはサイズに余裕があり、スムースに出し入れができるのでとくに問題はありません。もっとも、S110ならバックパックのヒップベルトのポケットに直接入れることができたのですが、G7 X Mark Ⅱだとできない場合もあります。



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チルト液晶は、上側に180度開くので、自撮りが楽になりました。S110では何度か撮りなおすのが普通でしたが、G7 X Mark Ⅱでは液晶を見ながら撮れるのであまり枚数をとらなくて済みます。


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それ以外でも、真上に向けてやれば、地面すれすれの山野草などを撮影するのがすこぶる楽です。低い位置にある道標や案内板のようなものを撮るときも、正対した状態で撮れるので、案内板が歪まなくて済みます。


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下方向には45度しか開きませんが、カメラを上に掲げて下から見上げながら撮るということはまずないので、それで困ることは今のところありません。そもそもカメラを上に掲げる場合、頭の真上よりも当然ながら前に掲げるでしょうから、45度も開けば十分液晶の確認はできるはずで、現状で必要十分なわけです。



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G7 X Mark Ⅱのいいところは、性能以外にもボタン類の操作が手袋をはめていてもやりやすいことです。たとえば、電源ボタンはS110のものよりも大きくなったので、冬用の分厚い手袋をしていてもすぐに操作できます。また、露出補正の専用ダイヤルがあるので、変更が一発でできるようになりました。S110ではレンズダイヤルに露出補正を割り当ててやったので、操作自体は楽にできましたが、専用のダイヤルがあるとわかりやすいと思います。


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背面の親指で操作するボタン類は、大きさはほぼ同じですがS110(写真右下)よりもG7 X Mark Ⅱ(写真左上)のほうが立体感があり、ボタンを触っている感触が明確です。素手ならもちろんですが、手袋をしている場合は、やはりG7 X Mark Ⅱのほうが操作しやすいと感じます。


電池については、S110の撮影可能枚数が200枚、G7 X Mark Ⅱは265枚となっていて、容量的にもG7 X Mark Ⅱのほうが大きくなっています。G7 X Mark Ⅱは、GWの樅沢岳への山行以来、一度も電池を交換しないで先日の伯州山まで320枚の撮影をしています。ただし、画質は最小のS2がほとんどです。電池の残量表示は、残り2目盛りとなっていて、まだ数十枚は撮影できそうなので、ほとんどストロボを使わないのであれば、実際に撮影できる枚数は400枚近いのではないかと思います。あとは寒さにどれだけ耐えられるかですが、容量の大きさから考えれば、S110の電池よりはかなり強そうなので、電池交換の煩わしさが軽減されそうです。


補足
その後、電池交換しないで使い続けたところ、369枚撮影した時点でバッテリー警告灯が点灯し始めました。それでもさらにさつえいしてみたところ、412枚まで撮影できました。それでもまだバッテリーが落ちるところまでは行かなかったので、少なくともS2画質なら400枚以上の撮影はできそうです。


先日の伯州山では、S110も持って行って撮り比べてみたので、その画像を載せておきます。


山頂で撮影したものです。

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S110で撮影。


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G7 X Mark Ⅱで撮影。

S110は空が飛んでいますが、G7 X Mark Ⅱでは薄い雲まで再現されています。



木漏れ日の遊歩道です。

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S110で撮影。


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G7 X Mark Ⅱで撮影。

S110は木漏れ日が白く飛び気味で、影の部分はつぶれ気味で、全体的にコントラストが高い感じです。G7 X Mark Ⅱのほうは、木漏れ日の当たったところも地面の様子が再現されていて、藪の陰になっているところもつぶれず描写されていて、全体的に階調が広く肉眼で見た感じに近い表現になっています。


ということで、使ってみた感じはAPS-Cサイズの一眼に近い表現力があるように感じます。この性能でほぼコンパクトデジカメのサイズのボディですから、昼間の撮影だけならわざわざ一眼レフを持ち出すまでもないかもしれません。もちろん、星景写真も撮影できるわけですから、割り切ってしまえばこれ一台でいいともいえます。


G7 X Mark Ⅱは発売後2年が経とうとしていて、価格もだいぶこなれてきました。そろそろ後継機のうわさもでてくるころですが、今の市場価格は5万円台半ばぐらいから購入することができるので、コストパフォーマンスは相当高いと言えます。きれいな写真がとりたいけど、重いレンズ交換式カメラは持ちたくないという人や、僕のように一眼レフは外せないけど、山行記録用や普段使いはコンパクトなカメラにしたいという人にはぴったりのカメラだと思います。

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| 撮影用具 | 23:10 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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キヤノン最後のフィルム一眼レフがついに販売終了

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キヤノンの商品ラインナップで唯一残っていたフィルム一眼レフ EOS-1Vがついに販売終了になりました。おそらく生産はすでに終了していて、在庫がなくなるタイミングを待ってのことだと思います。これにより、キヤノンはフィルム一眼レフから完全撤退ということになります。


一方、ニコンはまだフラッグシップ機であるF6と、エントリーモデルのFM10をラインナップに載せているので、事実上日本メーカーが販売する最後のフィルム一眼レフということになりそうです。フィルムメーカーである富士フイルムでさえ、すでにインスタントカメラのチェキしかないし、リコーもペンタックスの645や67といった中判カメラをすでに生産終了しているので、ニコンが販売終了すれば、フィルム一眼レフの長い歴史が幕を閉じることになります。


ニコンFM10の製造元であるコシナのサイトを覗いてみると、すでにベースとなったカメラの情報はなく、コシナブランドのカメラはなくなっています。ニコンFM10に関しては、受注ベースで細々と製造しているのでしょう。


僕の手元には、かつて使っていたペンタックス、キヤノン、ニコンのフィルムカメラが数台ありますが、もはや売りに出したところで買い手がつくかどうかもわからないので、このまま骨董品のコレクションと化してしまう運命かもしれません。とはいえ、せっかく撮影機能は問題ないのだから、フィルムカメラをそのまま再利用できるデジタルフィルムのようなものができればいいのにと、ひそかに淡い期待をもっていたりするのですが、そういう人って実はけっこういるのかもしれません。


そうそう、余談ですが、キヤノンという会社は、発音は「キャノン」ですが、表記は「キヤノン」です。会社のことを法人というように、社名は人名と同じですから、読み方がキャノンだからキャノンでいいだろうなどとしないようにご注意ください。富士フイルムもフィルムではなくフイルムですよ。社会人の常識として、人の名前を誤表記するのは失礼なことですからね。


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| 写真ネタ・ニュース | 17:32 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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思いがけずきれいなブナ林に出会う: 伯州山その2 

2018年5月27日(日) 岡山県鏡野町上斎原 伯州山(標高1045) 日帰り単独行 


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10:23 山頂へは、小屋の脇を入って行きます。


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小屋の脇を入ると、壁に伯州山の案内を書いた大きな看板が掲げてありました。


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山荘から先は緩やかな道が背の低い森の中に続きます。


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森から抜け出ると笹薮の開けた道になります。少し勾配がきつくなりますが、山頂まであと少しです。


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笹原の登山道脇に咲いていたオレンジ色の花です。レンゲツツジかな。


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10:31 山頂に着きました。笹が刈られていて、そこそこ広い山頂です。


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どうやら今日は一番乗りのようです。


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西方にはうっすらと大山とその周囲の山々がシルエットで見えています。


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東方は、おそらく三国山やギラガあたりが見えているようです。


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南方は、左から花知ヶ仙、妹山、三ヶ上で、妹山の後ろに見えているのが泉山のようです。晴天ではありませんが、そこそこ展望があって楽しめました。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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10:39 誰もいないし、日差しもきつくなく山頂でのんびりできないわけではありませんが、お昼にするには時間が早いし、ひととおり展望を楽しんだら特にすることもありません。もう少しすれば後から出発した4人パーティーが登ってくるでしょうから、その前に下山することにしました。


山荘の前まで来ると、ちょうど4人パーティーが到着したところでした。少し言葉を交わして、別れました。


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山荘前から左の新コースに向かいます。登って来たのは右の滝谷コースです。といっても、道標があるわけではないので、新コースの方はそれらしい踏み跡がついているだけです。左の切り株のところをまっすぐ入って行きます。入口の木の枝に赤テープがあったので、よく探せばわかります。


新コースに入って行くと地面に「国土調査」と書かれた赤色の杭が何本か埋まっていたので、一応おおやけに整備されたコースのようですが、最初のうちはけっこうな藪道で、ほんとにこれが新コースなのかと不安になるような状況でした。道に迷うほどトレースが不明瞭というわけではないにしても、ほとんど廃道になった登山道を歩いているかのような雰囲気です。


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5分ぐらい進んで行くと、ようやく道らしい雰囲気になってきたので、気持ちにも余裕がでてきました。


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標高1000mのゆるいピークのあたりからブナ林の雰囲気が強くなってきました。とはいえ、尾根道で比較的日差しが林床まで入りやすいのか、笹がけっこう茂っていて、滝谷コースで見たようなすっきりとしたきれいなブナ林という感じはありません。


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1000mピークを過ぎると、そこそこ傾斜のきつい尾根を下ります。途中で1組のパーティーとすれ違いましたが、本日出会ったのは、先の4人パーティーとこのグループだけでした。


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途中にあったねじれたブナ。たまに見かけますが、原因はツタ。ツタがからまったまま成長するとこんなふうになり、やがてツタが枯れて落ちると、ねじれた木になります。


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11:14 遊歩道に合流です。ここにも道標はなく、わかりにくい赤テープがひとつついているだけなので、下から上がってきて新コースを初めて歩こうという人には、かなりわかりにくい状況です。花の時期は新コース沿いにイワウチワが多く咲いているらしいので、登りで使うのもいいと思いますが、それ以外の時期はとくに見るものがあるわけでもなく、傾斜がきつくてつらいだけなので、登りは滝谷コースを使ったほうが楽だし森林浴気分で楽しめると思います。


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遊歩道との合流点から右へ行けばすぐに滝谷コースに出るはずですが、左へ進むことにしました。


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始めのうちはほぼ平坦な道でしたが、すぐに急勾配の階段になりました。尾根から谷筋へ下る斜面につけられた階段の道は、けっこう長く続きました。登りでここを行くのはしんどいだろうなと思いつつ下ります。


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11:26 谷筋に下りて勾配が緩くなった道を数分歩いたら、滝谷コースとの合流点に着きました。あとは林道を左へと下って行くだけです。


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11:41 登山口まで下りてきました。登山口から駐車場までは約3分かかりました。


お昼前に下りてきてしまったので、用意していたランチは手つかずのままです。赤和瀬渓谷沿いの駐車スペースに涼しそうな木陰があったので、車を停めてさわやかな風を楽しみつつお昼を食べて、「上斎原温泉クアガーデンこのか」で温泉に入って帰りました。日曜日ですが、時間が早いためか、すごく空いていました。

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| 2018年5月 伯州山 | 11:51 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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思いがけずきれいなブナ林に出会う: 伯州山その1 

2018年5月27日(日) 岡山県鏡野町上斎原 伯州山(標高1045) 日帰り単独行 


伯州山は不遇の山です。国土地理院の地形図には、山頂の三角点は記載されているのに山名がありません。また、現在では岡山県側にしか登山道がないのにもかかわらず、今は通行不能になったかつての鳥取側の登山道しか記載されていません。


決して高い山でもないし、これといって特徴的な山ではありませんが、滝谷コースと本谷コースの2コースがあり、滝谷コースには途中から尾根筋を行く新コースもでき、岡山県側だけで3通りの登山道が整備されています。春にイワウチワなどの山野草が多くみられることで最近は次第に人気も出てきているようです。それなのに事実上廃道になった鳥取側の登山道だけが唯一地形図に記載されているだけで、山名さえ載っていないとはどういうわけなんでしょうか。


27日は曇り予報だし、先週の西赤石山が意外にきつくてそこそこ疲れたので、今週は遠出はしないで近場で軽い山行にすることにしました。行先はまだ行ったことのない山として角ヶ仙か伯州山で検討した結果、伯州山を訪れてみることにしました。


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岡山から一般道で2時間強かかって登山口の赤和瀬に着きました。登山口の前は道が少し広くなっているものの、ここはローカルバスの回転場所になっているので駐車禁止です。なので、登山口を通り過ぎてまっすぐ山の方へ200mほど入ったところにある駐車スペースに車を停めました。せいぜい4台分のスペースしかないので、ここがいっぱいの場合はさらに奥へ行く必要がありそうですが、先に入ったことがないので、どの程度行けばスペースがあるのか不明です。なお、この道をずっと上流にたどって行くと本谷コースとなります。


本日の装備
●アッパー
 ドライレイヤー: ノースフェイス パラマウントタンク
 ベースレイヤ: マムート アタカソライトジッププルAF
 ミドルレイヤ: マムート デイトリッパーフリースジャケット(不使用)
 ソフトシェル: なし
 ハードシェル: マムート エアロスピードジャケット(不使用)
 インサレーション: なし
 グローブ: コーナン プロアクト 作業用グローブ
 キャップ/ハット: アウトドアリサーチ ゴーストレインハット
 ヘルメット なし

●ボトムス
 ベースレイヤ: なし
 ミドルレイヤ: マムート トレッカーズパンツ
 ハードシェル: モンベル バーサライトパンツ(不使用)
 ソックス: ファイントラック メリノスピンソックスEXPレギュラー
 シューズ: マムート テトンGTX

●ギア
 バックパック: マムート リチウムスピード20L
 ストック: なし


今回使った帽子は、新しく購入したOR ゴーストレインハットです。レインハットというと、ゴアテックスなどの透湿防水のメンブレンを使ったものになるので、通気性が悪く、蒸れやすいのでずっと敬遠していました。カリマーのレインハットを持っていましたが、秋の晴天時に一度使っただけで、ずっと保管状態だったので、先日メルカリで処分したばかりです。


しかし、ゴーストレインハットは、頭の部分が二重になっていて、ガバッとはずして折りたたんで収納することができ、そうするとメッシュ生地の通気性のいい帽子になるので、雨でも晴れでも使える全天候型の帽子なのです。ちょっとお高いのですが、天気が崩れるかもしれないというときにはありがたい帽子です。



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9:20 駐車場所から歩き始めます。倉敷ナンバーのプリウスにのってきた男性4人組もすぐあとから出発したようです。


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9:24 登山口です。といっても、舗装された林道なので登山口という雰囲気はありませんが、道標があるので迷うことはなさそうです。


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ただし、分岐に設置されているこの道標はちょっと不親切で、もしかしたら考え込んでしまう人がいるかもしれません。伯州山と書かれた下に元谷コースと滝谷コースの文字があり、それぞれの下に赤い矢印が右と左を差して描かれています。本谷コースはたしかに、来た道を戻る方向なので右方向でただしいのですが、滝谷コースは看板の後ろに向かっていくので、左矢印ではなく、直進方向の矢印でないと正しくありません。誰がこんなでたらめな道標をつくったのでしょうか。


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幸い、このでたらめな道標の背後にもっと目立つような白地に黒文字、赤矢印の正しい道標があるので、それを見れば迷うことはないでしょう。なお、この大きな看板に書かれているとおり、登山口前は町営バス(のんびり走るからトロリンバス?)の回転場なので駐車禁止です。くれぐれも迷惑駐車をしないようにしましょう。


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登山口から少し進むとアスファルト舗装は終わり、すぐに砂利道になります。道の状態はいたって良く、轍も穴ぼこもないので歩きやすいです。


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道端にきれいな薄ピンクの花がたくさんさいていました。なんという花かわかりませんが、なかなか可憐できれいな花でした。(タニウツギという花らしいです)



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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9:41 右に分岐のある場所に来ました。クマ出没注意の看板にちょっとビビります。そういえば、クマ鈴を忘れてきてしまいました。


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木製の看板はすっかり色あせてよく見ないと何が書かれているのかわかりませんが、ルートは彫り込まれていたので、識別できました。今いる場所から右へ入って行くと遊歩道になっていて、上の方で滝谷コースに戻れるようになっています。事前にネットで調べたところでは、この遊歩道の途中、といっても上の合流地点からのほうが近い場所から尾根をいく新コースができているようです。この看板は古いので新コースは記載されていません。とりあえず、新コースの入り口や状況が良くわからないので、往路は滝谷コースで行くことにします。


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少し進むとすぐにきれいなブナ林の中に入りました。滝谷の渓流沿いということで、つねにせせらぎの水音も聞こえるし、小鳥のさえずる声も聞こえてきます。美しくすがすがしいブナの新緑とあいまって、目にも耳にも癒しの世界が広がります。


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事前にネットで調べた限りでは、イワウチワのことばかりで、ブナ林が美しいということを書いているブログはありませんでした。こんなにきれいなブナ林が渓谷沿いの遊歩道のまわりに広がっているというのに、誰もそのことに触れていないなんてどういうことなんでしょうか。花は確かにきれいですが、山の魅力はそれだけではありません。足元の花にばかり気をとられてせっかくの美しいブナ林に気が付かない山歩きなんて、ちょっともったいなさすぎるという気がします。


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9:47 右の斜面に登って行く階段がありました。おそらくさっきの遊歩道の合流点だと思います。もっと上の方かと思っていたのですが、下の分岐からわずか6分しかかかっていません。ブナ林を眺めながらゆっくり歩いてきたので、もしもサクサク歩いていたら5分もかかっていないと思われます。


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遊歩道の合流点の先に渡渉箇所がありました。真ん中の石の上に倒木が通せんぼするように乗っかっているので、どう渡ればいいのか一瞬迷いますが、下流側の石を伝えば難なく渡れました。


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その後も日差しに光るブナの新緑にいやされながら、気持ちのいい山歩きを楽しみます。


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2度目の渡渉箇所は、何の問題もなくクリア。


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登って行くにつれて少し道の勾配がきつくなりますが、急斜面を直登するような場所はなく、道もよく整備されているので、登山道というより遊歩道といった感じです。これなら、普通のスニーカーでも十分です。


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林床の笹も、それほど生い茂っているわけではないのでブナ林全体がすっきりとしているように感じます。


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高さ3mぐらいの滝もありました。


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時折、太いブナもあり、あまり人の手が入っていない森なんだなということがわかります。大山の木谷あたりのブナ林は、一度伐採されたあとに成長した二次林なので、同じような太さのブナばかりでちょっと面白みがありませんが、ここのブナ林はごっそり伐採されたというわけではないみたいです。もっとも、上流に行くにつれて右岸(左手)に植林帯が出てくるようになり、少し興ざめするところはありましたが、左岸のほうはずっと自然林のままなので、森林浴のつもりで歩くにはいいところです。


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道の傾斜が緩み、道沿いの渓流が細く小さくなっていつの間にかなくなってしまった頃、前方に山小屋が見えてきました。


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10:22 伯州山荘に着きました。どういう小屋なのかわかりませんが、正面入り口は閉鎖されていて、左手の掃出し窓から出入り可能です。


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中はこんな感じで、トイレはなかったようです。出発してから1時間が経っていたので、休憩しようかと思いましたが、小屋内に入るには靴を脱がないといけないということで面倒だし、滝谷コースは思いのほか楽でほとんど汗もかいていない状態だったので、そのまま山頂へ行くことにしました。

つづく。

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| 2018年5月 伯州山 | 17:33 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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銅山遺跡とツツジの山: 西赤石山その3 

2018年5月20日(日) 愛媛県新居浜市 西赤石山(標高1626m) 日帰り単独行 


この数日パソコンを使う時間が多くなり、そのためか首と肩の凝りがひどく、しかも眼精疲労なのか目の奥がず~んと痛いような重いような感じで、それらが合わさって昨日は朝から頭痛が治まりませんでした。帰ってきてからやることを済ませると、メグリズムという目の疲れをとるアイマスクをして、ヒーリングミュージックを聞きながらしばらく寝ていたら、とりあえず症状は少し良くなりました。とどめに鎮痛薬を飲んで、ようやく頭痛が治まりましたが、首の痛みがまだとれません。


ということで、アマゾンで首や肩のコリをほぐすいいものがないかと探してみたら、最近はやりの筋膜リリースを行うローラーがセットで安く出ていたので、思わず買ってしまいました。明日には届く予定なので、早くゴリゴリしてみたいです。



ということで、西赤石山の続きです。


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三角点は人もいるしあまり展望もよくないので、銅板の山名板がある山頂までもどってランチタイムにしました。登山道を見下ろす岩場の途中に、ちょうどベンチのようになった岩があったので、そこに座って広大な石鎚山地の山並みを眺めながらのんびりとおにぎりとカフェオレを楽しみました。写真はピントが背景の方にあってしまいましたが、まあいいでしょう。


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12:50 山頂から新居浜市の市街地を眺めながら、下山の準備を整え、山頂を後にします。


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下山は、西赤石山から北にあるカブト岩まで下り、そこから西に向けて下るコースで下山します。下山のコースとしては、おそらく一番早いコースです。来た道を銅山越までもどり、馬の背コースで下るという手もありますが、西赤石山から銅山越までの稜線はアップダウンがあり、距離の割に標高差が大きくないので、一気に下るカブト岩コースのほうが短時間で下ることができます。そのぶん、足腰にはきついコースですので、膝痛などの心配はあります。


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下山コースは急傾斜の下りで始まります。


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ときどき目につくきれいなツツジを楽しみながら、ぐいぐいと下ります。


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普通のアルミ脚立を伸ばして梯子として設置してある場所もあり、なかなかの急こう配です。


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10分ほどでカブト岩下の魔戸の滝方面への分岐を過ぎ、カブト岩へ登る道を右にわけて左の斜面を巻く道を進みます。往路で使った道と比べると、かなり登山道らしい道ですが、それほど荒れているわけでもなく、そこそこ歩きやすい道です。



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十数分下っただけですが、すでに西赤石山の山頂は遥か上に見えます。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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このコースは上部鉄道跡と合流するまで分岐はないので、道迷いの危険性はほとんどないと言えますが、一カ所だけロープで規制されている場所がありました。山頂から30分ぐらい下った場所ですが、道が左へ90度曲がる箇所にちょうど倒木があって、道をふさぐように倒れています。なんとなく直進方向へ踏み跡があるので、ロープがなければそのまま直進してしまう可能性が高い場所です。おそらく、道迷いする人が多く直進の間違いトレースができてしまったので、ロープで規制するようにしたのでしょう。ロープがあるので、現状で間違える人はいないと思いますが、どこの山でも同じように遭難防止策がほどこされているとは限らないので、下ばかり見て歩く癖を持っている人は、前を見る癖をつけないといつかやらかしかねません。


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こちらの道は利用者が多くないのか、倒木に道をふさがれている場所が何カ所かありました。もっとも、通過に難儀するということはなかったので、放置しているだけかもしれません。


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13:48 上部鉄道跡に合流しました。この合流点の少し上で、同じような石垣の組まれた道の跡のような場所がありましたが、そこには道標がないので、勘違いして右に進んで行かないように要注意です。もっとも、トレースのようなものはついていないし、石垣から下へ降りる道が明瞭なので、たぶん大丈夫だと思います。それにしても、あれは何の跡だったんでしょうか。鉄道が敷設される前に利用されていた鉱石運搬用の道だったのかもしれません。今度行く機会があったら、資料館などに入って詳しく見てみたいものです。


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上部鉄道跡との合流点から、登山口と書かれている方向に進みます。下りてきた向きでいえば右手になります。


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鉄道跡の道なので、ほぼ平坦で道幅もあり、それまでの急傾斜の道と比べると打って変わって楽ちんです。少し膝が痛くなりかけていたので助かりました。


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小さな谷を渡る橋がありましたが、通行止めになっていたので、右手に下りて谷の上流側を迂回します。


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谷を渡って対岸に登る場所がちょっと厄介でしたが、木の根がうまい具合に足がかりになっていて助かりました。


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さらに5分ほどいったところで、再び通行止めになっている谷がありました。


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さっきの谷より幅があり、鉄橋の跡も規模が大きいものです。もっとも、こちらは谷幅があるおかげで迂回する道も楽に歩ける状態でした。


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その後は、不思議なほどまっすぐな道が続きます。


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直進だった道が大きく右へカーブして行った先に、だだっ広い広場のような場所がありました。


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一本松停車場という看板が松の木にくくりつけられていて、その下に「東平へ」と書かれた道標が設置されていました。ここから、上部鉄道跡と分かれて、左へ尾根を下ります。


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下り始めてすぐに、銅山峰ヒュッテが見えました。


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うっそうとした森の中の道をただただ下ります。上部鉄道跡から分かれた直後はけっこうな急こう配でしたが、すぐに緩くなり、大きな段差もほぼない歩きやすい道が続きます。


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14:42 第三変電所跡に出ました。少し建物の中を覗いてから、すぐに出発です。


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変電所跡から坂道を下れば、朝通過した場所です。


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14:51 ひざが痛み始めていましたが、なんとかひどくなるなる前に駐車場に戻ってくることができました。下山は、ほとんど休憩らしい休憩をとっていないので、ほぼ2時間歩きっぱなしでした。3週間ぶりの山行にはちょっとハードすぎたかもしれません。


それにしても、銅山跡の遺跡が山中に数多く眠っているので、なかなか面白い山でした。いろいろなコースもあるので、また違うコースをたどる山行をしてみたいと思います。


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| 2018年5月 西赤石山 | 15:30 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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銅山遺跡とツツジの山: 西赤石山その2 

2018年5月20日(日) 愛媛県新居浜市 西赤石山(標高1626m) 日帰り単独行 


月曜、火曜と朝早い仕事が続いたおかげで、日曜日の疲れが全然とれず、昨日の夜はなんだか妙に疲労感を強く感じました。足の筋肉痛も月曜日より火曜日の方がひどく、階段の上り下りに支障はないものの、けっこうな痛みが続いていました。


寝る前にアミノ酸顆粒を飲んで寝たところ、今日はだいぶん疲労感もぬけて、足の筋肉痛はほぼ消えました。それでもなんとなくしんどい感じは残っていて、雨で仕事の予定が入っていないのでゆっくりできるのがすごくラッキーです。


それでは、西赤石山の山行記録の続きをどうぞ。


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10:12 銅山峰ヒュッテから2~3分で銅山越への分岐に着きました。銅山越へは左へ進みます。まっすぐ行くと、馬の背コースや喜三谷コースを経由して東平登山口に戻れます。


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道標には「銅山峰 0.8km 30分」と書かれていますが、地図には銅山峰という山名も地名もありません。実際は銅山越の西のピークが銅山峰らしいのですが、この道標はどうも銅山越=銅山峰のようです。


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分岐を左に入って登り始めると、すぐに傾斜がきつくなり、登山道らしくなってきます。それでも、石畳になっているので、あいかわらず歩きやすい道であることに変わりはありません。


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10:37 道が平坦になって来たなと思っているうちに、銅山越に着きました。


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名前にたがわず、銅板の道標が設置されています。西赤石山へは石垣の奥から左へ入って行くのですが、見落としたのか西赤石山を方面を示す道標がなにもなかったように記憶しています。地図を見れば、銅山峰ヒュッテから登ってきて左へ行くことになるので、左に入る道を探せばいいだけなので迷いようもありませんが、中には休憩してうろうろしているうちにどっちから登って来たのかわからなくなる方向音痴の人もいるかもしれないので、道標のひとつぐらいあってもいいのではないかと思います。


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銅山越からは背の低い樹林帯の中を進んで行きます。さすがに銅山越からは石畳はなくなりました。


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ものの数分で樹林帯を抜け出して、見通しのいい稜線の道になりました。


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10:48 天満山という道標がありましたが、地図にはそういう名前の山は記載されていません。


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前方にピークが見えたので、てっきりあれが西赤石山だと思い意外に近いなと感じたのですが、実際の西赤石山は倍以上先にありました。


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道沿いにはちらほらツツジが花をつけていましたが、少し枯れかけてるようなものばかりで、ツツジのシーズンは終わりかけているようでした。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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地形図には載っていないけれど、山と高原地図には載っている東山を通過します。


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東山のすぐ先でいったん鞍部へと下り、さっき見えたピークの登り返しが始まります。地形図で確認したところ、どうやら1482ピークのようです。


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標高が徐々に高くなってくると、まだきれいな花をつけたツツジも散見されるようになってきました。青空と新緑とツツジの赤が鮮やかなコントラストで目を引きます。


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1482ピークの手前には、ちょっとした岩場もありましたが、取り立てて難所というほどのものではありません。


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1482ピークに出ると、その先に一段高い別のピークが見えました。あれこそ西赤石山に違いないと思ったのですが、実はこちらも偽ピークでした。


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時折、道の上にたくさんのツツジが花びらを散らしている場所があり、もう少し早ければツツジのトンネルになっていたのではないかと思うと、時期を逃してしまったのが残念です。


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山頂だと思い込んでいた偽ピークへの登りはけっこう急傾斜の道でした。


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ようやく山頂かと思ったのもつかの間、木々の向こうにさらに一段高いピークが見えるではありませんか。ウソだろ~という思いとともに脱力感に襲われつつも、いまさら引き返すわけにもいきません。あの頂に向かって進むだけです。


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せめてもの救いは、きれいなツツジが多くなってきたことです。


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目にも鮮やかなピンクがかった赤色の花が鮮やかに咲き誇ります。


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やがて道が急傾斜になってきました。


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きつい傾斜の岩場を越えていきます。


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さあ、山頂だと思いきや、山頂はまだ先でした。これで3度目の騙しです。登山者を翻弄する西赤石山には参りました。


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幸い、山頂直下では登山道わきにツツジが多くなってきて、ひそかに期待していたツツジがそれなりに見られたので、3度の騙しでイラッときていた気持ちも、なんとか平穏に収めることができました。


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最後にはロープのかかる岩場が登場です。


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11:59 待望の山頂です。ほぼ3時間で登頂することができました。登山口からの標高差は伯耆大山とほぼ同じになるので、かかる時間も似たようなものでした。山名板はやはり銅製でした。


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山頂に咲くツツジの向こうに、新居浜市街地と瀬戸内海が見えます。


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登って来た尾根筋を見下ろすと、山頂下の新緑の中にけっこうたくさんのピンク色がちりばめられているのがわかります。山頂付近には、まだたくさんのツツジが咲いているようです。


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視線を遠くに移すと、遥か彼方に瓶ヶ森と石鎚山が見えていました。瓶ヶ森と石鎚山がのぞいている吊尾根の左にあるのが笹ヶ峰で、右側のとんがりが沓掛山のようです。東赤石山から笹ヶ峰を経由して、東光森山までぐるっと周回する縦走もいいなあと、長大な稜線を見ながら思いました。いつか機会があれば挑戦してみたいものです。


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山頂には大きなツツジの株があり、見事な花をつけていました。


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こちらは少し離れたところにある三角点です。さっきのところよりこちらの方が広いし、石があってベンチがわりになるためか、こちらでランチの用意をしている登山者が数名いました。


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こちらの山名板は質素な木製です。


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三角点の奥から東赤石山を眺めます。


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アップにすると、左の山頂付近がツツジで赤く染まっているのは物住頭(ものずみのあたま)で、背後の岩峰が1677mの前赤石山のようです。前赤石山は2009年版の山と高原地図では1640mとなっていますが、最新の地形図では1677mです。


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右奥に見えるのが東赤石山だと思いますが、手前に尾根が張り出していて、山頂がわずかに覗いているだけです。東赤石山から前赤石山にかけて、アルペン的ムードの岩稜帯がつづいているそうなので、近いうちに訪れてみたいものです。

つづく。

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| 2018年5月 西赤石山 | 22:50 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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銅山遺跡とツツジの山: 西赤石山その1 

2018年5月20日(日) 愛媛県新居浜市 西赤石山(標高1626m) 日帰り単独行 


GW以来約三週間ぶりとなる山行は、四国は新居浜市にある西赤石山を訪れました。別子銅山の鉱山遺跡がある山として有名ですが、GWの終わり頃には山頂付近がアケボノツツジでピンクに彩られる花の山としても有名です。毎年行こうと思いつつ、GW明けは疲れて動けないというパターンの繰り返しで、アケボノツツジのシーズンに訪れることができませんでした。今回も、時期的にはすっかり終わっていますが、アケボノツツジがだめでも、他のツツジが咲いているのではないかという淡い期待をしつつ行ってきました。


新居浜市街から県道47号線を南下し、清滝トンネルを抜けたところで左折、細く曲がりくねった山道を登って行くと東平(とうなる)という場所に着きました。一般の観光客は東平記念館前の駐車場を利用しますが、登山者はさらに奥に進んだところにある登山者専用駐車場に車を停めます。東平記念館前には、別子銅山の遺跡が残っていて、東洋のマチュピチュとして有名らしいですが、誇大広告だろうというのが正直な感想です。


東平は、新居浜ICからは車で50分ほどです。朝早いと下りてくる対向車はほぼいませんが、遅くなるほど対向車が増えてすれ違いに時間がかかるようになるので要注意です。このときは朝8時頃に通過しましたが、対向車はありませんでした。


装備リスト
●アッパー
 ドライレイヤー: ノースフェイス パラマウントタンク
 ベースレイヤ: マムート アタカゾジッププルAF
 ミドルレイヤ: マムート デイトリッパーフリースジャケット(不使用)
 ソフトシェル: なし
 ハードシェル: マムート エアロスピードジャケット(不使用)
 インサレーション: なし
 グローブ: コーナン プロアクト 作業用グローブ
 キャップ/ハット: マムート アドベンチャーベンチレーションハット
 ヘルメット なし

●ボトムス
 ベースレイヤ: なし
 ミドルレイヤ: マムート グレイシャーパンツ
 ハードシェル: モンベル バーサライトパンツ(不使用)
 ソックス: バーグハウス メリノウール トレッキング ガイド クルー
 シューズ: マムート テトンGTX

●ギア
 バックパック: ハクバ GWアドバンス ピーク25
 ストック: なし

 
この日は意外と気温が低く、吐く息が白く見えるほどでした。朝はおおむね10度ぐらいでしたが、樹林帯の登りでは風がなかったのでフリースやジャケットを着るほど寒くなかったし、稜線に出るころには日差しがきつくなったので、多少風があっても大丈夫でした。


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8:45 登山者専用駐車場を出発します。駐車場からは西赤石山は見えません。


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アスファルト道を登って行くと、すぐに道は行き止まりになり、その手前を右へ入って行きます。


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細い道に入ると、いきなり急峻な崖を水平に渡って行く道になりますが、幅はわりと広いし手すりもあって危険な感じは全くありません。この先まで観光客でも入れるようになっているので、道の整備は完璧です。


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崖沿いの道が終わると、なんだか気持ちの良さそうな広い場所に出ました。


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右手にトンネルのようなものがあり、覗いてみると反対側の出口が見えました。東平から坑道へ行くための通路になっていた大マンプという遺跡だそうです。


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左手の一段高いところに煉瓦造りの建物があり、これが変電所跡です。


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変電所跡へ登る階段が見えていますが、下山はここに出てくる予定です。往路は右手の銅山峰を目指します。


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第三通洞という坑道へ入るためのトンネル遺跡の手前に大きな案内板がありました。


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往路は、ここから紫色で示された柳谷コースを経由して銅山越から西赤石山を目指します。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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8:57 第三通洞の手前から登山道を左へ進みます。


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登山道が設けられている斜面はかなりの急斜面ですが、よく整備されていて、またジグザグに道がつけらているので歩きやすく比較的楽でした。


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小さな橋を渡って進みます。徐々に道は狭くなり、整備状況もだんだん粗くなってきましたが、それでも大きな段差や倒木などもなく、一般的な登山道としてはかなり歩きやすいレベルです。


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さらに30分ほど歩くと、再び橋を渡ります。


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9:57 2つ目の橋から7分で上部鉄道跡の道に出ました。


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上部鉄道は、標高850mから1100mの高さに敷かれた鉄道で、急峻な崖を縫うように敷設されています。こんな山の上を小型とはいえ蒸気機関車が走っていたというのは、ちょっと驚きです。鉄道跡なのでほぼ水平に近いコースになっているので、歩くのには楽ですが、残念ながらこの合流点から左の石ヶ山丈方面は関係者以外立入禁止になっていました。


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上部鉄道跡の合流点から鉄道跡の水平な道を右へたどって行くと、橋を渡った先に水場がありました。山と渓谷の地図には水場の印はついていなかったので、途中に水場はないと思って飲み水はかなりセーブしていたので、せっかくの水場ですが補給の必要がないレベルでした。なので、飲んでいませんがこの先にある銅山峰ヒュッテの設けた水場なので、飲用可のようです。


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水場のすぐ先に銅山峰ヒュッテが見えました。色遣いがなんだかかわいらしい山小屋です。


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10:01 小屋前にベンチとテーブルがあったので小休止をとりました。


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新居浜市街地が良く見え、なかなかの展望でした。

つづく。


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| 2018年5月 西赤石山 | 18:45 | comments:3 | trackbacks(-) | TOP↑

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西城秀樹さん 死去

歌手の西城秀樹さんが、16日午後11時ごろ、心不全で亡くなったそうです。63歳でした。


報道では2011年に2度目の脳梗塞を発症したときに右半身マヒの後遺症が残り、今年4月25日に入院していたそうです。


西城秀樹さんといえば新御三家ですが、ニュースでも出てきた新御三家という言葉も久しぶりに聞いた気がします。子供のころにテレビの歌番組で見た記憶がありますが、高校生になったぐらいからはほとんど記憶にありません。歌番組が減ったということもあるでしょうし、歌謡曲や歌手に興味がなかったこともあります。それでも、名前を聞くととすぐ思い出せるほどの知名度があったということですから、やはり全盛期の人気は相当なものだったんでしょう。


それよりも、以前テレビで活躍していた人が亡くなるほど時間がたったということに、改めて驚きます。記憶の中の西城秀樹さんは、派手な衣装で歌い踊っていて、若々しい容姿ですが、いつのまにか63歳だったということにちょっとびっくり。その分自分も歳を取ったということなので、他人ごとではありません。同級生や会社の同期が亡くなるということもぼちぼちあるので、少し身辺整理をしておいた方がいいのかもしれないと思うこの頃です。

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| 時事ネタ・ニュース | 16:40 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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遥かな高みを目指したものの現実は厳しい: 樅沢岳その5 

2018年4月29日(日)~5月1日(火) 岐阜県高山市 樅沢岳(標高2755m) テント泊単独行 


5月1日(火) 3日目続き

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8:13 樅沢岳の山名板で記念撮影をして、下山開始です。


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8:51 双六山荘まで下りてきて、再びクランポンを装着して、雪原に足を踏み入れます。長い下山行の始まりです。


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稜線まで登って来たところで、暑くなったのでハードシェルを脱ぎました。のんびりしたいところですが、雪が緩む前に雪庇のある稜線をさっさと通過しておきたいので、ドリンク休憩だけですぐに出発しました。


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樅沢岳に別れを告げます。


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西鎌尾根と槍ヶ岳は、いつかリベンジしたいものです。


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雪庇にできたクラックの内側を歩いていきます。内側が歩ける場所はまだいいのですが、場所によっては外側を歩かざるを得ないところもあります。


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広くてフラットな雪原になっているこの場所は、おそらく花見平のあたりだと思われます。


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花見平の雪原を越えて、下った先にある鞍部が弓折乗越です。そして、その向こうが弓折岳です。


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弓折岳の山頂は、何にもない殺風景な山頂です。左のハイマツの中央部が2592mの山頂です。


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往路では通過しましたが、いちおう立ち寄っておきました。山頂からの眺め。


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先の鞍部にはまだ一張のテントがありました。下山は大ノマ乗越経由で行こうと思うので、テントの方へ進みます。


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テントを左に見ながら下って行くと、弓折岳の山名の標柱がありました。こちらは三角点の設置されている場所なので、標高は2588mとなっています。


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弓折岳から大ノマ乗越へ下る稜線がまたまたやばい場所でした。ハイマツ帯に沿ってクラックがあるため、クラックの外側の雪庇を歩かざるを得ません。しかも結構な急斜面です。できるだけ急いで、ただし衝撃を雪面に与えないようにそっと歩きながら下りました。


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ハイマツ帯が終わってようやくクラックの内側を歩けるようになってホッとしました。大ノマ乗越まで淡々と下ります。


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10:59 大ノマ乗越まで下りてきました。ここからは長く大きな谷筋を下るのですが、雪崩れの恐れがあるのでのんびりと下るわけにはいきません。ひとまず、幕営跡で荷物を降ろして休憩しました。


休憩中に岐阜県警のヘリが双六方面に行ってからこちらにもどってきて、ゆっくりと上空を通過して行きました。遭難者の捜索でもしていたのか、たんなるパトロールだったのかわかりませんが、笠ヶ岳方面に飛び去ってから戻ってこなかったので、パトロールだったのでしょう。


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大ノマ乗越から下りてきた弓折岳の稜線を見ると、巨大な雪庇の上を降りてきたのがわかります。幸い、今にも崩れそうという雰囲気ではないので、通過時に感じたような冷や冷や感は取り越し苦労だったようです。とはいえ、上からでは状況が確認できないので、クラックの外側を歩くという事実にビビるのは致し方ないところでしょう。それにしても、これを登るのもけっこう大変で、大ノマ乗越経由であれ、鏡平経由であれ、このコースの最大の難所はこの弓折岳ということになりそうです。1日で新穂高から双六まで行くには、かなり早く出発するか、荷物を軽くするか、どちらかでないと厳しそうです。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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11:08 休憩を終えて大ノマ乗越を下ります。左下の斜面には大きなクラックが4つほどできているので、左の方にはいかないようにしたほうがよさそうです。


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最初のきつい傾斜を慎重に下って見上げてみると、雪の絶壁のようです。


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さあ、お昼近くになって気温が上がっているので、こんな急斜面の真ん中でぐずぐずしている暇はありません。一気に下ります。


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上から見た時、誰かが座って休んでいるのかと思っていたのですが、近づいてみると笹の生えた土の塊でした。どこか上の方から転げ落ちて来たみたいです。これでも一抱え以上の大きさなので、直撃されれば無事では済まないでしょう。


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11:27 2040m地点まで一気に駆け下ってきました。大ノマ乗越が2450mなので、標高差約400mをおよそ20分で下りてきました。けっこうすごいスピードです。雪が柔らかいのでガンガン下ってきたのですが、さすがに疲れました。ここまでくれば雪崩の心配もほぼなくなったので、バケツを掘って休憩することにしました。


荷物を降ろして、ようやく座ることができました。足がかなり疲れました。行動食を食べつつ足をマッサージしましたが、道のりはまだまだ続きます。


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11:46 荷物を背負って先を急ぎます。


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秩父沢を越えます。


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その先は、登山口までひたすら下るのみです。


登山口にある橋のたもとに着いたのは12時40分でした。写真を撮り忘れていたのでGPSのログで時間を確認しました。クランポンを外すために、荷物を降ろして橋の上に座り込みました。暑いし、かなり疲れがたまった感じです。わさび平が近いので、残っていた水はすべて飲み干しました。


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橋のたもとから歩き始めると、すぐに大きなデブリを越えます。


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20分ほどでわさび平に着きました。さっき休憩したばかりですが、水の補給もしたいので、荷物を降ろして再び休憩をとりました。小屋は開店準備が始まっていて、スタッフさんがチェーンソーで倒木をぶった切って処理していました。写真は、出発時に撮ったものなので、小屋を過ぎてから振り返って撮っています。なので、往路の写真とほぼ同じアングルになってしまいました。


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15:09 ゲートを通過します。


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15:22 長い林道歩きがようやく終わりました。登山指導センターについてすぐに荷物を降ろして自販機でコーラを買おうとしたら、なんとコーラはありません。しょうがないのでカルピスソーダで我慢しました。


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15:41 登山指導センターから駐車場までの歩きがまたきつかったのですが、なんとか歩き終えました。もうこれで歩かなくてもいいと思うと、ほっとします。標高2755mの樅沢岳山頂から、標高1050mの新穂高温泉まで標高差1700mをおよそ7時間半で下りてきたわけで、そりゃ疲れるでしょうという感じです。


それにしても一日いい天気でした。もしもあさっての天気がいいのなら、明日西穂山荘に泊まって、西穂に登って帰るという手もあるなと思って天気予報を確認してみると、どうやら明日から天気が崩れるようで、2日と3日はダメみたいです。というわけで、今年のGW山行はこれにて終了です。


少し下ったところにある「ひがくの湯」でのんびりと温泉につかり、食べ放題のうまい棒を10本ぐらい食べてしまって空腹感もなくなったので、温泉の後はさっさと家路につきました。

終わり。

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| 2018年4月 樅沢岳 | 17:01 | comments:3 | trackbacks(-) | TOP↑

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TSUTAYAのCCCがカメラのキタムラを買収

5月15日のニュースで、大手カメラチェーンのキタムラがTSUTAYAを展開するカルチャ・コンビニエンス・クラブ(CCC)の実施する株式公開買い付けに賛同すると報道されていました。つまり、買収されることになったということです。


全然知りませんでしたが、実はCCCはキタムラの株式の30%を保有する筆頭株主だそうで、今回の株式公開買い付けもとくにトラブルや騒動もなくスムースに運んだようです。デジカメ市場はプリントなどの関連事業も含めて基本的に縮小しており、キタムラも今後どのように事業を展開していくべきか考え直す必要があるので、CCCの傘下に入ることでビジネスモデルの再構築を目指すようです。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




たしかに、ここ数年はほとんどキタムラを利用していません。以前はカメラやレンズを購入したり、プリントを頼んだりと毎月のように利用していましたが、最近はハードウェアはネットで購入するし、写真のプリントも自宅でプリントしてしまうので、キタムラを利用する機械がありませんでした。たまに行くと、スタジオアリスの面積が拡大していたり、カメラなどのハードウェアの陳列が縮小されて、用品やプリント用のパソコンが置かれた机が増えていたりと、だんだんカメラ屋さんという雰囲気がなくなっていたので、ますます足が遠ざかっていったように思います。


今後キタムラがどうなっていくのか興味のあるところですが、利用する機会が増えるかどうかはなんともいえないというのが正直なところです。


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| 写真ネタ・ニュース | 00:29 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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遥かな高みを目指したものの現実は厳しい: 樅沢岳その4 

2018年4月29日(日)~5月1日(火) 岐阜県高山市 樅沢岳(標高2755m) テント泊単独行 


5月1日(火) 3日目
午前3時過ぎに目が覚めたので、そのまま起きることにしました。朝は気がついたら時間が経っているというパターンが多いので、6時に出発しようとすると、遅くとも4時ごろには起きていないとたぶん間に合わないということで、早めに起きることにしたわけです。うまくすれば5時過ぎには出発できるかもしれません。


まずは天気の確認です。どんよりとした曇り空を想像していたら、なんと月がまぶしく輝いているのが見えます。空には雲がありません。昨日の夕方には今にも雨が降りそうな空模様だったのに、まさかの晴天です。天気予報が悪い方に前倒しになることを予想していたのに、逆に良い方に外れてしまいました。とにかく、これで西鎌尾根を行くのに大きな支障はなくなりました。


朝食は、準備と掃除の手間を省くために調理の必要なものはやめて、イオンのライトミールブロック(カロリーメイトのパクリ商品)で簡単に済ませ、さっさとパッキングにとりかかりました。トイレもすませて、出発の準備が整ったは5時30分頃でした。


狭くて高いところにある出入り口から重い荷物を出すのが一苦労なので、バックパックに外付けするものはとりあえずおいておいて、先にバックパックを外に出そうとしましたが、荷物を片腕でぶら下げたまま体を外に出すことができず、結局そのまま落下させざるを得ませんでした。カメラが入っているのでちょっと躊躇しました、お尻から落下するので直接衝撃がかかることはなく大丈夫だろう思い、少し冷や冷やしながら手を放しました。それから、残った荷物を抱えて外に出ました。


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笠ヶ岳が朝日を浴びてうっすらと赤く染まっています。ずっと前から雪をかぶった姿を見てみたいと思っていたのが、ようやくかなった瞬間でした。


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黒部源流部の山々もきれいに見えています。


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5:44 パッキングを完了して、樅沢岳に向けて歩き始めました。予定よりも15分早く出発することができました。いつも遅れることが常態化していえるので、早く出るのはとっても珍しいことです。


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雪の全くない夏道を登っていくと、雪の付いた大きな斜面の前に出ました。最初は先に見えているピークが樅沢岳山頂かと思ったのですが、偽ピークでした。登山道は右側の尾根についていますが、登山道はあいかわらず夏道が出ていて、クランポンは必要ありませんでした。


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標高2600mを越えてきたので、黒部源流の山々も同じ高さに見えるようになってきました。


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どうやらあそこがピークのようです。以前、樅沢岳に登った時はまだ真っ暗なときだったので、周囲の風景がどんなだったのか全然わかりませんでした。なので、ほぼ初見といってもいいぐらいの新鮮さです。


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笠ヶ岳へとつづく稜線が朝の光の中に浮かんでいます。もっと雪があれば双六の鞍部を経由しないで樅沢岳からこの稜線をずっと歩いていけるわけです。単独行の加藤文太郎はこの稜線をどんな思いで歩いたのでしょうか。いつか笠ヶ岳まで歩いてみたいという気持ちもわいてきますが、長大な距離を考えるとその気持ちも萎え気味です。


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山頂が近くなってくると登山道は雪に覆われました。朝早いので踏み抜きはほとんどありませんが、すでに踏み抜いた跡がたくさんついているので、歩きにくい状態でした。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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6:27 樅沢岳山頂に出ました。細長い山頂にはしっかりと雪が残っていました。ほぼ夏道のコースタイム通りの時間で登ることができ、大荷物を担いでいるにしてはいいペースです。


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山頂の向こうには、これから歩こうとしている西鎌尾根と天を衝く槍ヶ岳が見えています。


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フラットな山頂を歩いて西鎌尾根方面に進んで行くと、その先は思いもよらないナイフリッジの下りが待っていました。写真ではあまり下っている感じがありませんが、かなり急激に標高を下げています。しかもその先が見えないということは、先の方ではもっと急斜面になっているということにほかなりません。


とりあえず、山頂で荷物をおろし、クランポン、アックス、ヘルメットを装着して、空身で状況を確認してくることにしました。


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山頂からの下り始めはまだ傾斜がそれほどでもないのですが、朝で雪が固いことや、谷底まで見通せる高度感もあって、けっこう緊張します。


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先が見えなくなっているところまで下って行くと、その先は右も左も遥か彼方の谷底まで続く急傾斜の雪面になっているリッジがドーンと鞍部まで落ち込んでいました。これを20㎏の荷物を背負って下るのかと思うと、出発時にあったやる気は急激にしぼんできました。


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ちなみに、下から振り返って撮影したらこんな感じです。これよりもさらに傾斜のきつい細い雪稜を標高差にして50mほど下って行くことになります。


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激下りのナイフリッジを下った後は、登り返しながら先にあるピークの斜面をトラバースして行くわけですが、奥に見えている雪渓の上部を渡った先は岩場の道になっているようで、クランポンを装着したまま岩場の道を歩くことになりそうです。しかも、先の鞍部までけっこう距離があり、そこそこ傾斜のある下りのようなので、クランポンをひっかけたりして転ばないよう細心の注意をはらう必要がありそうです。


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西鎌尾根に乗ってしまえば、あまり厄介そうなところはなさそうですが、千丈沢乗越の手前のあたりは、楽に歩かせてくれそうにありません。見る限りでは、狭くてアップダウンのある岩稜のようなので、そこに雪がのっているとなると、アップダウンのあるナイフリッジあり、岩場ありの区間のようで、相当気力体力ともに削られそうな雰囲気です。


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夏道のコースタイムでは、樅沢岳から槍ヶ岳まで約5時間です。千丈沢乗越までは3時間ですが、乗越の手前でてこずることを考えれば1.5倍の4時間半はかかるとみておいた方がよさそうです。問題はそこから先です。標高が上がり酸素が薄くなることで動きが鈍くなり疲れやすくなるのに、傾斜はさらにきつくなり、夏道も使えなくなるでしょうから、タイムは上がりません。終いには、急傾斜の雪の斜面を標高差200m登ることになります。山小屋の直下では岩と雪のミックス状態にもなりそうです。雪の斜面に出れば、普通に立っていられる状況ではないでしょうから、荷物をおろして休憩することなどできるはずもなく、ずっと20㎏のバックパックを背負ったままになるわけです。昨日の弓折岳山頂直下の急斜面はわずか10m程度の標高差でしたが、あれの20倍、時間にして1時間以上の登りになるわけです。


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ちなみに、鏡平で撮影した写真を拡大してみると、うっすらとトレースが見えいている部分があり、おそらく青線のようなラインで登ることになりそうです。


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山行3日目の衰えた体力で、しかも千丈沢乗越まで歩いて疲弊している状態で、最後にそんなタフな区間をミスなしで乗り越えることができるのか、まったくもってできそうにありません。千丈沢乗越から夏道コースタイムの1.5倍の3時間かかるとしたら、今から都合7時間半の行動になるわけです。すでに樅沢岳の登りで45分行動しているので、合計で約8時間半。初日の行動時間が7時間強ですから、それを上回るわけです。一番元気だった初日でさえ、7時間行動でけっこう疲れていたのに、3日目にしてさらにそれを上回る行動時間を標高2600m以上の高地で継続することができるのか。


絶対無理だとはいえないもでも、そこまでして槍ヶ岳に行く必然性があるのかといえば、ないという答えになってしまいます。15時過ぎに槍ヶ岳山荘について、それから槍ヶ岳に登るには時間がおそいし、そもそもその気力体力が残っているとも思えず、登れなければ何しに行ったのかわかりません。まして、明日雨にでもなれば難行苦行の下山行が待っています。ということで、今回はここで撤退することにしました。西鎌尾根は思っていたよりも甘くはなさそうということが分かっただけでも収穫はありました。ネットで検索しても積雪期の山行記録はあまり見つからなかったのは、やはりそれなりに理由があったということのようです。


行くか行かないか30分近くも逡巡していましたが、ようやく結論が出ました。せっかくくそ重いバックパックを背負って樅沢岳まで登ってきましたが、これから来た道を戻ります。装着していたクランポンやアックスを外すときに、少し空しい気持ちになりましたが、さっさと外してバックパックに装着しました。


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最後に、樅沢岳からの風景をしっかりと目に焼き付けます。


つづく。

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| 2018年4月 樅沢岳 | 16:47 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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遥かな高みを目指したものの現実は厳しい: 樅沢岳その3 

2018年4月29日(日)~5月1日(火) 岐阜県高山市 樅沢岳(標高2755m) テント泊単独行 


GW明けは怒涛の仕事ラッシュの様相を呈してきました。12日まで休みがなくなってしまったのはまだいいとして、またまた腰をやってしまったのが大失敗。雨上がりの現場はどうしても地面が柔らかくなって鉄筋の下に入っているスペーサーが地面にめり込んでしまうことがあるので、検査のついでにちょっと修正しておこうと手を出したのが運のつき。それほど気張ったわけでもないのに、力を入れた瞬間にピキッときてしまいました。ほんと、余計なことばっかりしているなと反省しきりです。


それでは、レポの続きをどうぞ。


4月30日(月) 2日目
今日は鏡平から双六の避難小屋までの移動しかないので、所要時間は4時間もあればOKです。なので、朝はゆっくりと起きました。


明け方まで月が出ていたのでテントの中はずっと明るくて、いったいいつ夜が明けたのかわからないまま寝ていました。夜明け前に一度起きて外を見たのですが、月は出ているし東の空には雲がかかっていたので、夜明けの撮影はやめて再び寝袋に潜り込みました。


テントの中が妙に暖かくなったのを感じて時計を見ると、午前7時を回っていました。のそりと上半身を持ち上げて、テントから外を覗いてみると、昨日と変わらない快晴の空が広がっていました。今日も暑くなりそうだなと思いつつ寝袋から抜け出し、朝食の準備にとりかかります。


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朝は消費期限切れのリゾットと、これまた消費期限切れのドリップコーヒーです。昨日からアルファ米以外はほとんど消費期限切れのものばかりですが、今回はそれらの食材を使うのが目的でもあるので、仕方がありません。もっとも、消費期限はあくまでも安全に食べられる期限というだけで、生ものならいざ知らずフリーズドライ食品のようなそもそも保存食の類なら、少々期限が過ぎたからと言って全然問題ありません。作ったのは、アマノフーズのほうれんそうとチーズのリゾットですが、普通においしく食べました。


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しかし、さすがにこれだけでは量が少なすぎて食べた気がしないので、3種のチーズリゾットを追加で食べました。こちらも問題なくおいしくいただきました。


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9:48 クランポンを装着し、出発準備が整ったところで、背後に見える弓折岳目指して歩き始めました。


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弓折岳の稜線に出ると、上の方に大きなクラックができているのが見えました。あれはさすがに越えられないだろうし、そもそもクラックのあるところを登って行くというのはあり得ないので、どういうコース取りがいいのだろうかと詳しく見ていると、手前の斜面をソロの登山者が登っているのが見えました。すっかり出発が遅くなっていたというのに、他にも同じような人がいたわけです。それにしても、あのままクラックを越えていくわけはないでしょうから、手前で左の斜面にエスケープして、迂回するようにトレースがついているのかもしれません。だったら初めから左の斜面を登ったほうがよさそうな気もしますが、とりあえず行ってみることにします。


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傾斜が少し緩んで一息ついたところで振り返ると、きょうも穂高連峰がくっきりとみています。昨日と違って少し雲がありますが、真っ青な晴天よりは空に表情があっていいかもしれません。


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10:25 稜線の中ほどにある弓折中段というテラスのような場所まで来ました。荷物を降ろして休憩するついでに、装備を交換しました。ストックを閉まってアックスを持ち、帽子もヘルメットに交換します。頂上を入れて撮ろうとしたら、下から見上げるようなアングルになってしまい、なんだかえらそうな顔つきになってしまいました。けっしてアックスを持って攻撃的になっているわけではありません。


ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。



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当初考えていたのは青色のラインです。途中で藪を越えるぐらいなら初めから何もない左の斜面を行ったほうが楽だろうと思っていたのですが、いざ左上方向に歩き出してみると、雪が柔らかくずぶずぶで、踏み抜きまくりで思うように進めません。トレースもほぼついていない状態なので、どうもあまりよろしくないコース取りのようです。そのため、左の斜面を行くのはやめて、トレースがついているハイマツ帯の右側を登ることにしました。実際にたどったのが赤色のラインです。ちなみに、3枚前の写真に写っている登山者のいる位置は、「クラック」と書いている最初の「ク」の文字のすぐ下になります。この人はどこをどう登ったのでしょうか。


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ハイマツ帯の右側にはしっかりとしたトレースが残っていて、雪もしまっていて歩きやすい状態でした。右の方に行くとクラックがあるので、できるだけハイマツ帯に近いところを登って行きます。


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上のクラックが近づいてきたところで、左のハイマツ帯の方へエスケープします。


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ハイマツ帯を抜けて左の斜面に出ると、再びハイマツ帯に沿って登って行きます。


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斜面の傾斜はこんな感じです。35度ぐらいでしょうか。しかし、下を見るとシシウドヶ原のほうまでずっと落ち込んでいるので、結構高度感があります。


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登って行くと、トレースが二手に分かれていました。一つは左下に下るようにして左にあるハイマツの下を回り込んで行くようについています。これをいくと、どうやら山頂直下にあるハイマツ帯をさらに左側からかわして登って行くのだと思われます。


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もう一つは右上に登って行くトレースで、大岩のあるところからハイマツ帯のほうに入って行くみたいです。おそらく、クラックの上に出て、そこから斜面を登って行くのでしょう。


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どっちが正解だろうかと立ち止まって考えているときに、右上の岩の下に赤テープがあるのが見えました。テープがあるということは、右上に行くコースがよくつかわれていると考えていいだろうということで、右上に行く方向で決まりです。


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岩とハイマツを乗り越えると、再び雪の斜面に出ました。上へと続くトレースもあります。おそらくクラックの上に出てきたのだと思いますが、斜面の下を見てもクラックの位置はわからないので、とりあえず登ることにしました。とはいえ、結構な勾配です。普通に立って歩けるほど緩くはないので、アックスを打ち込んで両手も使いながら体を確保しつつ登るのですが、そうすると中腰のような姿勢になるので、背中の荷物の重さがものすごく堪えます。


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下を見ると何もない広大な滑り台のような斜面がずっと下まで続いているので、こんなところで滑落するわけにはいきません。アックスを持たない手は濡れるのも構わず雪の中に突っ込んで三点支持をキープしながら登りました。このコースで一番緊張した箇所です。


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幸い距離があまりなかったので、3分程度で傾斜が緩み立って歩けるようになりました。


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11:30 どうやら山頂に着いたようです。しかし、道標も何もありません。


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左手の方に大きな窪地があり、その中にテントが2張ありました。あそこなら風よけになってテントを張るには良さそうです。


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どこかで休憩したいものの山頂は少し風があったので、双六方向にやや下ったあたりで荷物を降ろしました。左前方に見える台地上の山が双六岳です。正面奥に小さく見えるのが鷲羽岳です。


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ズームアップすると、鷲羽岳の左に、ワリモ岳、さらにその左にわずかに水晶岳のピークが見えていました。


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20分近く休憩してから、双六山荘を目指して歩き始めました。休憩場所からすぐのところに鞍部があり、そこからの登り返しが何気に大変でした。このときは気が付かなかったのですが、この鞍部が夏道が稜線に出てくる弓折乗越でした。その先の稜線にそって雪の上を登って行くわけですが、上の方は庇状になっている雪庇ではないものの、クラックもできているし、草つき斜面の上に乗っかっているだけの雪庇なので、いつ崩れ落ちるやらと冷や冷やしながら通過しました。


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長い稜線の上を進んで行くと、前方に樅沢岳が見えてきました。積雪期にこの稜線を歩くのは初めてですが、無雪期と違って鞍部が雪で埋め尽くされてしまうために、アップダウンが緩やかなって歩きやすくなっていました。もっとも、その分崖上を通過する場所ではスリルが倍増してしまうし、狭い稜線では雪庇の上を歩かざるを得ないという欠点はがあります。しかも、クラックの外側を歩かざるを得ない場所も複数箇所あり、そうそう甘くはありません。


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稜線が下り始めると、はるか先に双六小屋が見えました。左上の鞍部に赤い屋根が見えています。


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下る途中で登ってくるスキーヤー二人とすれ違いました。今日初めて人に会いました。弓折岳で遠目に見たことはあっても、すれ違うほど近くであうのは初めてです。ほんとに静かな山域です。


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ところで、いつの間にか空には雲が立ち込めていました。天気予報では明日の5月1日は晴れ時々曇り予報で、その後は3日にかけて下り坂です。もしかしたら天候が崩れるのが早まったのかもしれません。


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ようやく稜線から鞍部の平地に下りてきました。あとは、平坦な雪原を小屋まで歩くだけです。


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13:40 双六山荘につきました。鏡平から4時間弱でした。おおむね予想通りの所要時間です。いつものことながら風が強く寒いです。


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右手の斜面上に避難小屋があります。さて、問題は空いているかどうかですが、今日はGW前半の連休最終日です。明日とあさっては平日なので、おそらく混雑していることはないはずです。時間的にも十分早いので、仮に宿泊予定の人がいたとしてもまだ小屋に入っている人はほとんどいないはずです。



避難小屋の中を覗いてみると、誰もいませんでした。これで今夜は暖かく眠れます。パンクしたマットでテント泊というのはきついので、避難小屋で寝られないと困るなと思っていましたが、避難小屋の周辺は雪がなかったので、仮にテント泊をせざるを得なくなっても土の上ならなんとか大丈夫だったかもしれません。


僕が小屋に入ってすぐ後に、年配のソロ男性が到着し、その後スキーヤーの二人組、夕方になってソロの男性が来て、合計5名の宿泊者となりました。


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この小屋は、夏場は倉庫として使われているらしく、1階の床はありません。コンクリート土間に鉄板が敷いてあるので、土間で寝るのはちょっとしんどそうです。ただし、カイコ棚は4名分しかなく、僕が寝た左側はまだ普通に上がれる高さですが、奥の棚はけっこうな高さで、登るのに一苦労します。入口に2段の棚が置いてあったので、僕の後に来たソロ男性はそれを奥のカイコ棚の下に移動させて上り下りしていました。なお、この上にも2名分のスペースがあり、この日は誰も土間で寝なくて済みました。なお、右側の荷物が置いてある場所はすのこ状になっていて、寝るのは無理そうです。小屋内にトイレもあり、けっこう快適です。


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ちなみに、この避難小屋は有料です。1泊1000円となっていて、後日双六小屋事務所へ送る必要があります。そのためかどうかわかりませんが、山荘前にはテントが2張ありました。


寝床を確保したらすぐに雪を溶かして3リットルの水をつくり、一息ついてから小屋の周辺を歩いてみました。


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双六山荘の玄関前はすっかり雪に埋もれています。その真ん中にオレンジ色のテントがひとつ。ファイントラックのカミナドームのようです。南からの風が強いこの場所では、山荘の建物がちょうど風よけになってくれるいい場所にテントを張っています。


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小屋から双六岳方向を見ると、たっぷりの雪が覆っています。天気が良ければ双六岳へ登ってみようかと思っていましたが、すっかり曇り空になって冷たい風が強く吹いているので今日の行動はおしまいです。


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左が三俣蓮華岳、右が鷲羽岳、中央奥に見えるのは祖父岳。鷲羽岳の左肩に水晶の頭がわずかに見えています。


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山荘前から樅沢岳を見上げます。手前の石垣のある場所は、おそらくヘリポートだと思いますが、このときは雪のないフラットな地面になっていて、テントを張るのにちょうどいい場所になっていました。もっとも、けっこう風が強いので、設営や撤去のときに気をつけないと飛ばされかねないのが欠点です。樅沢岳への道は、すっかり雪が消えていて、夏道が出ています。山頂まで雪がないのかどうかは行ってみないとわかりません。とりあえず、明日はクランポンを装着しないで出発できそうです。


小屋に戻って明日のプランを検討しました。今日の行動は4時間ほどかかりましたが、プランでは3時間強でした。これは、ベースとなるコースタイムが夏道のものしかないので、コースが変わってくる冬期とどうしてもずれが生じるためで、そのために夏道の1.5倍で計算していますが、それでも1時間ほど遅れてしまったのは、やはり疲れがでてきたということなのでしょう。


明日は双六から槍ヶ岳山荘まで8時間行動になると予想しています。3日目で疲れも蓄積され、実際には9時間ほどかかるかもしれません。問題は、天気です。すっかり曇り空になり、西の方には雨雲のような黒い雲もかかっていました。天気予報では3日は雨マークがついていました。もともと2泊3日の予定だったので、1日に下山する予定でしたが、鏡平で1泊してしまったので、このまま槍ヶ岳までいくとすると2日が下山日になります。今日の夕方に黒い雲が空を覆っているところをみると、天気が早まっているのかもしれません。3日の雨が2日になるのならまだしも、明日にでも雨が降り始めるかもしれません。下山するだけなら少々雨に降られてもいいのですが、明日は西鎌尾根を越えて槍ヶ岳に登るわけですから、より気象条件の厳しいところへ行こうとしているわけです。疲労のたまった体で重い荷物を背負って雨に打たれながら長い西鎌尾根を越えて、最後に槍ヶ岳まで登るだけの気力・体力があるかどうかです。それよりもゴアテックスの上下を着ているとはいえ、雨に濡れてはたして寒さをしのげるのか不安の種は尽きません。


もしかして雪にでもなったらもっと厄介です。行動時間も伸びるでしょうし、疲れて弱った体は低体温症にかかりやすい状態でもあります。千丈沢乗越から槍平へエスケープできるとはいえ、体調が悪くなった場合ははたして無事に槍平まで下れるかどうかわかりません。下れたとしても営業小屋があるわけではないので、避難小屋が使えればまだしも、テント泊で一晩過ごすことになると、空気漏れで断熱性の低いマットで寝なければならないので、けっこうつらいところです。


いろいろと検討してみると、天気が悪い場合はうかつに西鎌尾根に突っ込むのはあまり賢い行動とは言えません。ということで、雨が降っているもしくは降りそうな場合は、来た道で下山することにしました。


では、天気が良かったらどうするかです。来る途中に見た西鎌尾根はあまり雪がなさそうな雰囲気でしたから、夏道が出ているところも多そうで、少なくとも樅沢岳から千丈沢乗越までは大きな問題はなさそうです。問題は千丈沢乗越から槍ヶ岳山荘までの区間です。ここがもっとも傾斜がきつく、雪と岩のミックスになる区間ですから、一番気が抜けないわけです。今日の弓折岳の中段から上の登りよりももっと傾斜のきつい登りが3倍ぐらい続くことになるわけです。ひと転び数百メートルの滑落になる雪の斜面で、長い縦走のあとで疲れている上に重い荷物を背負っていて、はたしてクリアできるのか。しかし、こればかりはいくら考えてもわかりません。とりあえず行ってみて、千丈沢乗越で体調を見て登るかどうか判断するしかありません。


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ただし、もう一つ問題があります。槍ヶ岳から下山するときにどのような状況かということです。天気予報通りなら2日は曇り。しかし、雨が早まるとしたら確実に悪天候の中を下山することになります。ガスがでていたり、強風、雪といった悪天候だと飛騨沢を下るのはリスクが高いかもしれません。停滞して様子を見るにしても、3日はもともと雨予報ですからさらに良くない可能性が高く、下手をすると4日まで下山できないかもしれません。休みは6日まであるので時間はたっぷりありますが、山の上で2日間缶詰というのもあまりうれしくありません。


そう考えると、明日天気が良かったとしても槍ヶ岳へ向かうのはあまり得策ではないような気がしてきました。たとえ明日天気が良くても、下り坂であることは間違いない事実です。天気が崩れる前にさっさと下山してしまったほうが精神的にも肉体的にもよさそうです。考えてみれば、最初に槍ヶ岳に登って、それから西鎌尾根を経由して双六に来るという逆回りにしたほうが良かったなとも思います。一番元気なときに一番きつい場所に行くというのが、やはりもっとも合理的だと言わざるを得ません。その意味では、今回は計画の段階から失敗だったといえるのかもしれません。


次第に思考の迷路から抜け出せなくなりつつあったので、とにかく、天気が悪ければ撤退。天気が良く、体調も良ければ西鎌尾根をたどり、最終判断は千丈沢乗越まで持越しということで、自分なりに決着を図ったのでした。

つづく。

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| 2018年4月 樅沢岳 | 22:26 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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山行の後はスキンケア

GWが終わって少し余韻にひたりつつのんびりと社会復帰したいと思っていたのですが、そうそう思惑通りにいかないのが世の常。いきなり朝早くから遠くに行かないといけないスケジュールが続き、寝不足に加えて回復しかけた体力がまた削られてしまったような気がします。まあ、9連休で遊んだんだから、しっかり働かないと遊ぶこともできなくなってしまいかねません。5月の残りは労働に精を出すことにせざるを得ないようです。


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ところで、本日このようなものを買ってきました。肌ラボの白潤美白乳液。もしかしてこいつ・・・と思った方もいるかもしれませんが、実はそうなの~  これでモチモチ美白肌になってオネエデビューよっ!  どんだけ~!! 



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




というのはまったくのウソで、日焼け止めも塗らずに晴天の雪山を3日間もさ迷い歩いた結果、目の下で見事に2色に分かれてしまった顔をできるだけ目立たなくするための最終兵器として美白乳液でも塗ってみるかというわけです。日焼けのおかげで小さいながらシミなんかもできてしまっているので、将来シミだらけの気持ちの悪いじいさんにならないためにも、今からスキンケアをしておかないとやばそうと思った次第です。


本来は日焼け止めをしっかりするのが第一ですが、今回はうかつにも日焼け止めを忘れてしまったので、事後処理に力を入れるしかありません。


余談ですが、肌ラボってロート製薬のブランドだったとは知りませんでした。目薬のイメージしかない会社なので会社名で売れるわけはないから、ブランドを前面に押し出す作戦というわけですな。マーケティング手法としてはありですが、知名度の高い社名なんだからもう少しプライドを持ってもいいんじゃない? 背負い投げぇ~


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| 時事ネタ・ニュース | 23:57 | comments:2 | trackbacks(-) | TOP↑

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遥かな高みを目指したものの現実は厳しい: 樅沢岳その2 

2018年4月29日(日)~5月1日(火) 岐阜県高山市 樅沢岳(標高2755m) テント泊単独行 


最終日はフル装備の荷物を背負って樅沢岳に登り、その後山頂から一気に新穂高まで下山したのでかなり疲労感が残りましたが、さすがに4日も経つとだいぶ回復しました。ただし、あいかわらずよく眠れるので、まだ疲れは残っているようです。足の筋肉痛も下山した日と翌日は少し痛みがありましたが、歩くのが困るほどのものは出なかったので、事前のトレーニングの効果があったようです。


ひどいことになっていた顔の日焼けも、昨日までにほぼぺろりと一皮むけてしまい、いまでは痛みもありません。とはいえ、やはり残雪期の山に日焼け止めなしで入るのは正気の沙汰ではないので、今後は日焼け止めを忘れないように気をつけたいと思います。


それでは、山行記録の続きをどうぞ。


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9:02 クランポンを装着し、雪渓歩きの準備は万端です。見た限りでは夏道はほぼ見えていないので、雪渓をまっすぐ上がって行くことになりそうです。


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夏道なら少し行ったところで小さな沢の左岸に渡りますが、抜戸岳山麓の右岸をそのまま登って行きます。


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山沿いなので狭いところもありますが、歩くのに支障があるような箇所はありませんでした。


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40分ほど登ったところで小休止をとったとき、穂高の頂が見えました。あれは西穂でしょうか。


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槍も見えます。西鎌尾根は雪が全くないように見えます。夏道が出ているのであれば楽ですが、最後のところはやっぱり雪壁や岩と雪のミックスを登らざるを得ないみたいです。


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橋のたもとからわずか40分登っただけですが、ずいぶん高いところまできたみたいに感じます。夏道と違って視界が広いためか、直登に近いコースなので同じ時間でも標高差が稼げるのかよくわかりませんが、事前に行った付け焼刃のトレーニングも少しは効果があるみたいです。20㎏オーバーの荷物をかついでいても、それほどきつい感じがありません。


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10:14 秩父沢と思われる場所に来ました。見渡す限りの雪原で、左手の抜戸岳方面から流れてきたデブリで埋め尽くされているようですが、すでに表面は融けて比較的なだらかな状態です。少し上流の方を見るとデブリの痕跡が見て取れますが、トレースがついているあたりは、雪原の起伏がデブリの跡を感じさせる程度です。しかし、吹き下ろしてくる風がけっこう冷たくて、休憩をとりたくてもさすがにじっとしているのがつらいので、もう少し先まで進むことにしました。


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上の方から落石や崩落の音が聞こえてくるので何かと思って見上げてみると、右上にある岩壁からひっきりなしに落石が発生しているようです。雪の上にも崩落した落石がたまって灰色のデブリのような状態が見て取れます。何かの拍子に下まで流れてきてはたまったものではないので、急ぎ足で通過します。


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秩父沢を過ぎて少し行ったあたりで一度荷物を降ろして休憩をとりました。振り返ると、抜戸岳が見えています。秩父沢の谷筋を外れたおかげで風もほぼ気にならない程度になったので、寒くもなく助かりました。


その後雪原を登りつめてシシウドヶ原の下あたりまで登ってきましたが、その時点ですでに時間は11時30分を過ぎていました。コースタイムは、夏道の1.5倍で計算していたのですが、新穂高からシシウドヶ原まで5時間強の予定です。なので、ほぼ予定通りではあるのですが、シシウドヶ原から双六までは、休憩込みでさらに5時間ぐらいかかるとみています。なので、このまま大ノマ乗越し経由で行くとすると、到着時刻は17時を回ってしまうと思われますが、それは順調に行った場合の話です。途中でばてたりしたら、もっと時間がかかります。


前方には5人ほどのパーティーが登っていて、大ノマ乗越し方面を目指しているのがわかります。彼らが双六の避難小屋を目指しているとしたら、避難小屋は満員になる可能性が高くなります。途中でばてて適当なところでテントを張ることになる可能性も捨てきれません。であれば、今日は鏡平に目的地を変更して、そこで早めに休んだ方がよさそうです。以前から、一度積雪期の鏡平で夜の穂高連峰の写真を撮ってみたいと思っていたので、これはちょうどいい機会です。ここからなら鏡平までは2時間ほどで行けるでしょうから、14時過ぎには到着できます。


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ということで、左手奥に見える大ノマ乗越しへ向かうのはやめて、右上に見える小さな谷筋を登って鏡平に向かうことにしました。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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午後になって雪が緩んで滑りやすくなってきました。表面がシャーベット状になった雪の斜面はクランポンの爪もあまり効かないので、いちいち足を蹴り込むようにしながら登って行かなくてはなりません。重い荷物とあいまって、疲れが蓄積されていきます。標高2000mを越えてくると酸素は平野部よりも20%ほど薄くなるため、息もあがります。


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13:05 谷筋を登りつめていくと、ようやく傾斜が緩くなって平地のような場所に出ました。熊の踊り場という場所です。ここまで来ると、鏡平は右手の尾根の上なので、ひと登りです。しかし、疲れと暑さと酸素の薄さでかなりばてました。とにかく、いったん座ってゆっくり休憩をとることにしました。先行していたソロの年配男性も、ふらふらになっているみたいで、少し歩いては崩れるように座り込んでいます。とにかく、鏡平までまだ登りが残っているので、行動食を食べたり水分補給したりして、最後の登りに備えました。


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熊の踊り場から谷筋を詰めあがりちょっとした平地のような場所に出ると、鏡平への最後の登りが待っていました。トレースは谷筋に沿ってまっすぐ着いていますが、自分は鏡池のそばに幕営したいので、夏道どおり右手の斜面を直登することにします。


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13:44 鏡平に出ました。訪れてみたかった雪の鏡平が目の前に広がります。地形はなんとなく記憶に残っている無雪期のものと同じだったので、迷わず鏡池を目指しました。


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ここが鏡池のある場所です。前方のすり鉢状になっている場所が鏡池で、この場所はテラスの入り口あたりでしょう。背後にそびえる穂高連峰が素晴らしい眺めです。


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テラス上だと思われる場所を整地して、テントを張る準備を整えました。


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離れてみるとこんな感じです。雨が降る可能性が高い場合は、雪の上についた水が流れた跡を確認してもっと溝が集まってこない場所にテントを張ることになりますが、今回は快晴の予報だし、雲一つない天気で雨の心配はないため、斜面の下に当たる場所を幕営地としました。それでも念のため少し高く雪を盛り、周囲に溝を掘って水がテント下に入り込まないように雨対策もしておきました。


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テント設営が終わったら、寝袋を圧縮袋から引っ張り出して天日干しをしつつ、雪でテーブルとイスを作って水づくりを行いました。快晴で風もほとんどなかったので、珍しく外でバーナーを使いました。


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雪を溶かした水は土臭くてまずいので、今回はソーヤーミニという浄水器をもってきました。購入してからすでに1年以上経っていて、使用するのは今回が初めてです。結論から言えば、持ってきたのは大正解でした。ほぼ完全な浄水といってもいい水を作ることができ、そのまま飲んでもまずくないレベルです。


ただし、浄水能力はあまり高くなく、0.5リットルに水を作るのに自然落下方式だと4分ぐらいかかります。なので、少しでも早く水を作りたいのなら容器を手で圧縮して圧力をかけてやる必要がありますが、それでも劇的には早くなりません。もっとも、雪を解かす時間が同じぐらいかかるので、クッカーで雪を溶かしている間に水をろ過してやればちょうどいい感じでした。


早く水づくりを終えたいのなら、上位のソーヤースクイーズというモデルにしたほうがよさそうですが、大きく重くなるという欠点もあります。ちなみに、帰宅後ソーヤーミニを洗浄したところ、まっ黒な埃が融けたような水が出てきました。なにもしないで雪を溶かした水を飲んだら、あれも一緒に飲んでいたのかと思うとぞっとします。


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水づくりが終わったら、やっとコーヒーブレイクの時間です。雪をかぶった槍・穂高の峰々を眺めながらのカフェオレは最高でした。


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無雪期には行くことができない鏡池の対岸にも行くことができました。鏡池の対岸からテントのほうをみるとこんな感じです。右後ろが明日登る弓折岳です。


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鏡池の東側は左俣谷へと落ち込む長い急こう配の斜面になっていて、その奥に北アルプスを代表する3000m峰が連なっています。積雪期でないと見られない風景です。


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鏡平山荘はどうなっているのか見に行ってみましたが、完全に雪に埋もれていました。正面から左手に続く小高い丘のような部分が山荘だと思われます。


そういえば、テント設営中にソロの登山者が2人別々に山小屋は埋まっているのかとか、どこにあるのかと聞いてきたのですが、そんなの自分で確認しろと内心むっとして、自分は小屋の場所に行っていないので知らないとか、そこを左へ行ったらあるはずと無愛想に答えてしまいました。


たしかに、この状態だと鏡平はどこなのかと不安になるのもわからないでもないのですが、積雪期に営業小屋のない鏡平までソロで来ようかという登山者なら、GPSなり地図なりで確認してほしいものです。なんでも他人に聞けばすむと思ったら大間違い。こっちだって積雪期に来たのは初めてだし、ガイドでもなければ山小屋関係者でもないので、小屋がどんな状況かなど知る由もないのです。ましてやテント設営で忙しいのに、自分でできることは自分でやってほしいものです。そもそも自分が知らないことを他の人間なら知っているという変な思い込みはやめてほしいものです。


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振り返って名峰群をアップで撮影。まずは槍ヶ岳。


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北穂高岳。


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涸沢岳と奥穂高岳。ジャンダルムもこうしてみると立派な3000m峰です。


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3000mには足りないけれど、堂々と聳える西穂高岳。


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夕食はマーボナス丼でした。先に記事にしましたが、アルファ米が出来上がってからご飯の上でマーボナス丼の具をお湯で戻してやると、このように通常の丼状態で完成となりました。でも、結局混ぜるので最初の見た目だけの問題です。


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今回、高タンパクの副食として高野豆腐を作ってみましたが、軽くて負担にならないし、味もさっぱりしていて食べやすく、なおかつ栄養価も高いということで、けっこう山食に向いていると思います。


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18時を回ると太陽が弓折岳の稜線に沈み、鏡平には夜のとばりが下りてきました。しかし、穂高連峰はまだ夕陽を浴びて輝いています。残念ながら太陽高度がまだそれなりにあるのであまり赤くは染まりませんが、一日の終わりに見る景色としては、最高にきれいでした。


日が沈むと一気に冷え込んできたのでそそくさとテントにもどりました。冷え込んできたとはいえ、厳冬期のような寒さではなく、風もほとんどないので、今夜は暖かく眠ることができるだろうと寝袋に潜り込みました。持ってきたのはモンベルダウンハガー800#1です。思っていた通り、寒さは感じないですぐに眠りに落ちました。


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ところが、3時間ほどして目が覚めました。背中が冷たいのです。マットレスは、サーマレストの自動膨張式トレイルスカウトというモデルです。厚さ2.5㎝ですが、肉抜をしていないので断熱性が高くR値3.4で4シーズン用のマットレスです。2年ほど前に購入して積雪期はこれをメインで使っています。なので、いままでの経験上、背中が冷たいと感じたことはありません。厳冬期には寝袋に入れるエアマットのイナーシャXを併用しますが、残雪期であればトレイルスカウトにシルバーシートで十分だったはずなのに、なぜ冷たいのでしょうか。答えは簡単でした。エア漏れです。エアが漏れてただのウレタンマットと化していたので、体重でウレタンが完全につぶれて断熱性能が低下していたのでした。


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とりあえず、一度起きて外を覗いてみたところ、煌々とした月明かりでまるで昼間のような明るさです。そういえば、昨日車中泊した時も満月のような丸い月が出ていました。こうなると、天の川はまず見えませんし、他の星もほとんど写らないので、星景写真の撮影は無理です。天気もいいしきれいな星空が見られると期待していたのに、うっかりしていました。仕方がないので、月明かりの穂高連峰を絡めて3カットほど撮影して、再びテントに戻りました。写真クリックで拡大します。


さて、空気漏れを起こして断熱性能が落ちたマットレスでどうやって寝るかです。とりあえず、着れるものを着ようというわけで、念のためにと持ってきていた250番手のウールシャツと、ポーラーテックのフリース マムートアコンカグアジャケットを着ました。さすがにハードシェルはごわつくので着るのはやめて、マットの下に引いて断熱シートがわりにしました。それでいったん寝てみたもののまだ冷たいので、残っていた山シャツの着替えと薄手のウールシャツをさらにマットの下に引いて、なんとか眠れるレベルの断熱性能を手に入れることができました。やはり、雪山にはクローズドセルのマットが一番安心だと思った出来事でした。


下からの寒さ対策はなんとか我慢できるレベルになったものの、夜が更けてくると体の方もなんとなく寒さを感じるようになってきました。しかし、もはや着るものはありません。横を向いてマットとの接触面積を減らし、体を折り曲げて小さくなって寝袋をたくし上げてダウンを圧縮することで保温性能を上げてなんとか寒さを回避していましたが、さすがに朝までそんなことをやっていられません。最後の手段として、お湯をプラティパスに詰めて湯たんぽがわりにして寝ました。これはなかなか効果的で、熟睡とはいきませんがなんとか朝まで眠ることができました。


敗因は、ダウンジャケットとダウンパンツを薄手のものにしてしまったことにあるといえます。いくら天気予報で暖かそうだからと言って、GWの北アルプスの夜は真冬のそれとかわらないということをもう少し認識しておくべきでした。実際、テント内の気温は、枕元に置いた腕時計の温度計でマイナス3.8度になっていて、昼間の暖かさからは想像できないほど冷え込んでいました。昨年の涸沢で寒さに悩まされた記憶がなかったので、今年も同じようなものだろうとたかをくくってしまったようです。

つづく。

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| 2018年4月 樅沢岳 | 18:48 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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遥かな高みを目指したものの現実は厳しい: 樅沢岳その1 

2018年4月29日(日)~5月1日(火) 岐阜県高山市 樅沢岳(標高2755m) テント泊単独行 


初めに言っておきたいと思います。西鎌尾根から槍ヶ岳を目指すと言ってはみたものの、樅沢岳山頂からすごすごと引き返してきたへたれ野郎とは、僕のことです。甘んじて「へたれ」のそしりを受けましょう。樅沢岳山頂から西鎌尾根と槍ヶ岳を見たら、山行3日目にして20kgオーバーの荷物を背負ってあの頂まで歩きとおせる気力・体力ともにないなと思ったのでした。詳しくは本文で書きますが、そういうわけでこの山行の目的地は槍ヶ岳ではなく、樅沢岳となってしまいました。


言い訳はこれぐらいにして、山行レポを始めたいと思います。


4月28日(土)のお昼過ぎに新穂高温泉無料駐車場に着いたときは、思っていた以上にがらがらでちょっと拍子抜けしました。一番上の駐車場は満車だったので、1段下の駐車場に停めてお昼を食べていると、うまいぐあいに上の駐車場から1台出て行ったので、すぐに車を移動させて一番上の駐車場に停めることができました。


この日はそのまま駐車場で車中泊をして翌日の早朝に入山する予定だったので、ひとまず温泉に入ろうと登山指導センターの隣にある中崎山荘奥飛騨の湯に行ってみると、シャワーが壊れていてお湯が出ませんとのこと。シャワーがなくてもカランからお湯が出ればべつに困らないので、頭と体が洗えればいいのですがと聞くとそれは大丈夫というので料金を払って入りました。


ところが、受付の親父のいうことは嘘っぱちで、シャワーが使えないのは確かにそうですが、カランからも水しか出ません。もちろん水でも物理的に頭や体が洗えないということはないのですが、真夏でも冷たい山の真水でこの時期に頭や体を洗えるわけがありません。修行じゃねえし。これで100円しか安くならないなんてほんとふざけた温泉です。800円を500円にするぐらいが妥当です。風呂もたいして広くないし、露天風呂は狭いし、空いていたのがせめてもの救いです。結局、余っていた洗面器を使って洗い場に湯船のお湯を汲んできておいて、水で薄めながら頭と体を洗ったのでした。


風呂上りにレストランでラーメンを頼んだところ、びっくりするぐらい貧相でまずいラーメンが出てきました。田舎の観光地の売店で売っていそうなラーメンです。まちがいなく、麺やスープ、ペラペラのチャーシューが一式パックになった業務用ラーメンをそのまま使っているのでしょう。名前こそ高山ラーメンでしたが、日本中どこの観光地でも同じ味が食べられることでしょう。中崎山荘奥飛騨の湯はたぶん二度と行くことはないと思います。


4月29日(日)1日目
前夜はすることもないので19時ごろには寝たので、午前4時過ぎに起床。アミノバイタルゼリーの簡単な朝食を済ませてから、着替えとパッキングを終えて仕上げに日焼け止めを塗ろうとして愕然としました。日焼け止めがないのです。いつも薬などを入れているメッシュの袋の中にあるべきものが入っていません。晴天の雪山で日焼け止めを塗らないとどうなるかは、過去に痛い思いをしているのでなめていたわけではありません。とはいえ、こんな時間に日焼け止めを購入できる場所などあるわけもないし、あきらめていくしかありません。



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先が思いやられるなと思いつつ、今回も20㎏オーバーになってしまった重いバックパックを背負って出発しました。


本日の服装
●アッパー
 ドライレイヤー: ノースフェイス パラマウントタンク
 ベースレイヤ: マムート コンフォートジップL/S
        バーグハス メリノウール250L/Sクルー(就寝時のみ)
 ミドルレイヤ: マムート デイトリッパーフリースジャケット
       マムート アコンカグアジャケット(就寝時のみ)
 ソフトシェル: なし
 ハードシェル: マムート オールラウンダージャケット
 インサレーション: マムート フリーフライトダウンジャケット
 グローブ: イスカ ウェザーテック ライトオーバーグローブ(アウター)
       ブリッジデイル Bdメリノグラブ(ミドルレイヤ)
       モンベル ジオラインL.Wインナーグローブ(インナー)
 キャップ/ハット: マムート アドベンチャーベンチレーションハット
 ヘルメット グラビティリサーチ アルパインヘルメット

●ボトムス
 ベースレイヤ: モンベル ジオラインLWタイツ
 ハードシェル: マムート ゴアテックスクァンタムストレッチパンツ
 インサレーション: モンベル スぺリオダウンパンツ(就寝時のみ)
 ソックス: ファイントラック メリノスピンソックスEXPレギュラー
 ゲイター: アウトドアリサーチ バーグラスゲイター(不使用)
 シューズ: スポルティバ トランゴアルプGTX
 クランポン: ペツル サルケンLLU


天気予報ではそれほど冷え込むことはなさそうなので、少しでも軽量化しようとダウンジャケットとダウンパンツは少し薄手のものにしました。しかし、これが裏目に出ました。初日のテント泊では寒さで寝られないことになってしまいました。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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6:18 いったん登山指導センターに立ち寄って登山届を提出し、トイレに立ち寄ったりコンタクトレンズを装着したりしてから、左俣林道を進みました。指導センター脇の橋からは、雪をまとった笠ヶ岳がきれいに見えました。


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6:33 ゲートを通過します。


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初めのうちは雪は全くなかったのですが、30分ほど歩くと道端に残雪がでてきました。


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7:22 橋を渡って右岸に移ります。


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橋を渡って15分ほどいくと巨岩が並べられたところに出ます。巨岩がベンチがわりになるので休憩するのにいい場所です。


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7:43 笠新道入口に着きました。ここまでデブリが道を覆っている場所を2か所ほど通過しましたが、重機で整備されたようで車が通過できる状態でした。なお、笠新道入口の水場は水が出ていませんでした。


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笠新道入口を過ぎると、巨大なデブリが林道を覆っていました。ここは重機で整備はされていませんが、おおむねフラットなデブリだったので、楽に越えられました。


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デブリの上を見ると、なんだかスキー場のゲレンデみたいでした。


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7:57 わさび平小屋に着きました。雪はほとんどありませんが、まだ小屋は営業していません。玄関前のベンチとテーブルはそのまま設置してあるので、ここで休憩をとりました。小屋の向かいにある水場も利用可能です。残っていたペットボトルの水を飲みほして、満タンにしておきました。この先、夏山なら秩父沢で給水できますが、おそらく雪渓に覆われていて給水はできないはずです。なお、わさび平小屋の外トイレも利用不可です。この時期は、新穂高温泉を離れるとどこにもトイレはありませんが、双六の冬期避難小屋まで行けばトイレがあります。


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8:17 休憩を終えて先に進みます。わさび平小屋からしばらく行くと、林道上に残雪が出てきました。といっても、このあたりはまだうっすらと覆われているというレベルです。


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ところが、さらに進んで行くとでかいデブリが林道を覆い隠していました。今度はかなりのボリュームで、林道からの高さもそこそこあります。まだ朝で雪も硬く滑るので注意深くデブリによじ登ると、アップダウンのあるデブリを越えて行きました。


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8:46 その後も2か所デブリを越えて進むと、ようやく登山口の橋に着きました。橋の向こうはまだ雪国という感じで、雪渓歩きが始まります。荷物を降ろしてクランポンを装着しましたが、パウダースノーというわけではないのでゲイターは付けずに行くことにしました。

つづく。


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| 2018年4月 樅沢岳 | 18:08 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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