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ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。相互リンクはしていませんので、リンクはご自由にどうぞ。

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極寒の八ヶ岳を往く: 赤岳・硫黄岳その1 

2018年1月2日(火)~4日(木) 長野県茅野市 
八ヶ岳・赤岳(標高2899m)、硫黄岳(標高2760m) 小屋泊単独行 


2017年-18年の年末年始の山行は、当初北アルプスの唐松岳を考えていました。12月25日頃に見た登山天気だと、正月前後に晴れマークがついていたからですが、年末が近づくにつれて晴れマークから曇りマークへ、そして雪マークへと変わって行きました。北アルプスはどこも似たような状況だったので、目的地を南アルプスの塩見岳に変更しました。ところが、天気はそれなりに悪くないものの、猛烈な強風予報がでていました。標高3000m付近で最大風速30m/s以上という予報です。さすがに、並みの台風を上回るほどの強風の中で塩見岳の急斜面を登下降するのは自殺行為に近いと言わざるを得ません。それに、何かあった場合にヘリはまず飛べないだろうし、営業小屋もなく登山口からも距離があることを考えると、南アルプスはリスクが高いといえます。


ということで、天気が比較的良く、営業小屋もあり、登山の難易度もそれほど高くない南八ヶ岳に行くことにしました。最初はテント泊で考えていましたが、せっかく営業小屋があることだし、今回は少し贅沢をして(楽をして)、小屋泊に変更しました。入山が1月2日の火曜日で平日だし、1月4日が仕事始めになる人が多いだろうと予想して、小屋も混んでいないはずと考えたわけです。昨年も1月2日に行者小屋に宿泊しましたが、全然余裕の状態でした。


1月1日の11時前に岡山を出発し、諏訪に同日17時30分頃到着しました。大晦日の夜は夜更かししたこともありわりと睡眠不足状態でしたが、明るい昼間のドライブだったので睡魔に襲われることはありませんでした。早く到着して諏訪湖畔にある片倉館という温泉に入りたかったこともあり、トイレ休憩を3回とっただけの強行軍になりましたが、わずか6時間半ほどで着くとは思っていませんでした。片倉館のHPを見た限りでは正月の終了時間が早いというような情報は載っていなかったので、先にご飯を食べてからゆっくり温泉につかることにしたのですが、これが大失敗。18時過ぎに片倉館に着いてみると、なんと営業終了の札がでているではありませんか。何時に終了したのか知りませんが、早すぎるだろうと怒ってみてもどうしようもありません。


急ぎ車に戻ってグーグルで近くの日帰り温泉を検索してみたところ、車で8分ほどのところに高浜健康温泉センター「ゆたん歩」というのがあることがわかりました。営業しているかどうかわかりませんが、とりあえず急いで行ってみると幸いにも営業中でした。こじんまりした温泉施設でしたが、空いていて気持ちよくドライブ疲れを癒すことができました。


温泉の後にドラッグストアに立ち寄ったところ、日本酒の紙パックが安かったので、正月だし何年かぶりに酒を飲んでみることにしました。しかし、これがよくありませんでした。車のドリンクホルダーでぬる燗にして飲んで寝たのですが、なんだか熟睡できず、朝まで浅い眠りを繰り返してしまいました。睡眠時間は8時間ほどとれたので時間的には寝不足ではないのですが、熟睡していないためなんとなく寝不足のような妙な状態で朝を迎えました。


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起きてからメールをチェックしてみると、前の晩にヤマケイオンライン登山予定日天気予報メールが届いていました。ヤマケイオンラインで登山計画書を作るとき、登録しておくと登山予定日の山頂の天気予報がメールで届く仕組みになっているのです。メールを開いてみてみたら、驚きの予報がでていました。なんと、2日の最大風速は27m/s、3日は30m/sです。大晦日に見た登山天気では、24m/sぐらいだったはずなのに、なんで??? 赤岳アタック予定の3日が30m/sの風速だなんて、これでは塩見岳とたいして変わりません。しかも、最低気温はマイナス19度です。これだと体感温度はマイナス49度ということになります。そんな低温で登山などしたことはないし、今回の装備ではたして大丈夫なのかと不安になってきます。とはいえ、登ってみないことにはなんともいえないので、とにもかくにも美濃戸口に向けて車を走らせました。


1月2日(火) 1日目
美濃戸口に着いたのは9時前でした。駐車場はけっこう空いていて、予想通り入山者はそれほど多くなさそうです。今日は行者小屋まで行くだけなので、急ぐ必要はありません。ゆっくりと準備を整え、忘れ物がないことを入念に確認しました。


今回の服装
●アッパー
 ドライレイヤ: ミレー ドライナミックメッシュ3/4シャツ
 ベースレイヤ: モンベル スーパーメリノウールEXP.ハイネック
           バーグハウス ロングスリーブ クルー 250 メリノウール(予備)
 ミドルレイヤ: ノースフェイス マウンテン バーサロフトジャケット
          マムート ゴブリンアドバンストジャケット(予備)
 ソフトシェル: マムート グラナイトフーデッドジャケット(初使用)
          バーグハウス ライトインシュレーティッド ジャケット(予備)
 ハードシェル: バーグハウス チベッタジャケット
 グローブ: スマートウール メリノ150グローブ(旧製品)
        ブラックダイヤモンド ソロイスト
        モンベル メリノウール インナーグローブ(予備)
        マジックマウンテン ラックナー ヒマラヤングラブ(予備)
        ノースフェイス マウンテンロングシェルグローブ(予備)
 キャップ: マムート フリースビーニー 
        マムート グアパビーニー(予備)

●ボトムス
 ベースレイヤ: ミレー スーパーパワーパンツ
           モンベル ジオラインEXP.タイツ(予備)
 アウター: モンベル アルパインパンツ
 インサレーション:モンベル ULダウンパンツ
 ソックス: モンベル メリノウールエクスペディションソックス
        ミズノ ブレスサーモウール 極厚パイルソックス(予備)
 シューズ: スカルパ モンブランGTX
 ゲイター: アウトドアリサーチ バーグラスゲイター

昨年赤岳に登った時と同じウェアでもよかったのですが、今年は厚手長毛フリースをミドルウェアとして使ってみて、その可能性を確かめてみようということで、上記のようなウェアリングにしてみました。結果的に、これでも十分極寒の八ヶ岳で通用することがわかりました。これに関しては、近いうちにミドルウェアについての考察としてまとめてみようと思います。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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9:33 美濃戸口を出発です。


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年末年始に降った雪が積もった林道を進みます。気温が低く降って間もない雪ということもあり、まだ凍結していなくて歩きやすい状態でした。


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10:35 赤岳山荘に着きました。1時間の林道歩きの後なので、少し休憩していきます。


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気温はマイナス6度でした。昨年が何度だったのかわかりませんが、今年の方が冷え込んでいるように感じます。


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少しガスが巻いた阿弥陀岳が森の向こうにそびえているのが見えました。雲の流れが速く、上空はけっこう風が強いようです。行動食を食べたり、トイレに寄ったりしていると、いつの間にか20分が経っていました。チェーンスパイクを装着して先を急ぎます。


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11:02 美濃戸山荘前から南沢に入ります。


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南沢コースは昨年よりも雪が多い状況ですが、チェーンスパイクがしっかりと食いついてくれるので、まったく不安はありません。気温が低く雪が乾いているので、チェーンスパイクに雪団子がつくこともありませんでした。まさにチェーンスパイクに最適なコンディションです。


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12:31 時間的な中間点まで登ってきました。ここから美濃戸山荘へも行者小屋へも40分という場所ですが、当然ながら距離的な中間点ではありません。美濃戸からここまで1時間半かかっているので、登りだけで言えばすでに3分の2以上登って来たことになります。少しドリンク休憩をしてから、再び歩き出しました。


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中間点あたりから気温が少し下がったような感じです。昨年同様、凍結した渓流も健在です。赤岳山荘の標高が約1690mで、中間点が約2050mなので、360m登って来たわけで、気温は1.8度下がってマイナス7.8度ということになります。ただ、登り坂なので汗をかかないようにずっとフロントジップを開けて、首回りもネックゲイターなど巻かずにうなじがそのまま露出した状態でした。どうやらこれが良くなかったようです。マイナス5度以下の冷気に脳に血液を送る重要な動脈が通っている首を素肌の状態で1時間以上もさらし続けていたわけですから、いいわけがありません。素手で歩いていたらとっくの昔に寒さで我慢できなくなっているような状況ですから、体調不良を引き起こしても不思議ではありません。


少し歩いたところで妙にしんどい感じになってきました。なんだか息苦しいような、頭がくらくらするような感じがして、足が前に出なくなってきました。立ち止まってしばらく深呼吸をしてみましたが、改善する兆しはありません。なんとなく寒気のようなものも感じてきたので、首回りを冷やし過ぎたのかもしれないと思い、バラクラバをネックゲイターがわりに巻いてハクキンカイロをうなじのところに入れてみました。通常、ハクキンカイロを直接地肌に触れさせると熱いと感じるものですが、このときは全く熱さを感じなかったので、かなりうなじが冷えていたようです。とりあえず、その状態で少し休んでいると、体調も徐々に回復してきたので、ゆっくりですが歩き始めることができました。


ところが、渓流沿いの急傾斜の部分を過ぎて、ようやく樹林帯の中に入ったところで、再び体調が悪くなってきました。しんどさに加えてだるさも出てきました。なんとなく心拍数も上がっているみたいです。とにかく、行者小屋まであと少しのところまで来ているはずなので、ゆっくりでいいから進もうとしたのですが、まったく足が前に出ません。めまいがして立っていられないというわけではないのですが、なんとなくふらつくような感覚もあります。


首周りはちゃんと保温しているのに、いったいどういうことだと原因を考えてみました。首から来る冷えはひとまず解消されているはずなので、原因はほかにあるはずです。体調不良になる理由として考えられるのは、やはり寝不足による疲労の蓄積に登山というハードな運動で体力を消耗したことにくわえて、寒さで体が冷えたこともあるのかもしれません。


シャリバテという可能性はどうかと考えましたが、さっきの中間点でチョコレートを食べているし、美濃戸から1時間ほど登ったところで菓子パンも食べています。空腹感もないので、シャリバテの線は薄そうです。


とにかく、立っているのもしんどいので、トレース沿いの段差のあるところに座って休むことにしました。もしもこのまま動けない状態になったり、意識を失うようなことになったら助かる可能性はあるかと考えましたが、時間的にまだ14時前だし、八ヶ岳に登る主要コースなので登山者の通行は十分あるはずです。なので、救助を求めることもできるだろうし、倒れたとしても早い段階で誰かが発見してくれる可能性は十分あるはずです。であれば、あわてて救助要請する必要はないわけで、とにかく少し休憩をして体調が戻るのを待つことにしました。


待っている間、ただ座っていてもしょうがないので、暖かいドリンクを飲んだり、チョコレートを食べたりして栄養補給もしておきました。なんにしても、体が発熱するための材料や行動するためのエネルギー源が体内になければ話になりません。


どれぐらいの時間休憩していたのかわかりませんが、気が付けばどんよりとした気分がだいぶ楽になっていました。しんどさやだるさも感じなくなっているし、ドキドキする感じもありません。立ち上がってみると、問題なく歩けそうです。GPSのログを見ると、標高2220m地点に5分間座っていたようです。2000mを越えていたので、酸素が少し薄くなっていたことも多少影響していたのかもしれません。もしかすると、睡眠不足による疲労の蓄積で体力が衰えて、軽い高山病の症状になっていたということも考えられます。


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13:45 再び体調不良にならないように、ゆっくりと歩を進めていくと、ようやく横岳が見えてきました。


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さらに進んで行くと、ガスに巻かれた赤岳も見えました。ここまでくれば行者小屋は目と鼻の先です。


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13:55 何かが燃えた臭いがかすかに鼻をくすぐるのを感じて顔を上げると、行者小屋が姿を現しました。なんとか無事にたどり着けてひと安心です。今回小屋泊にしたことを、つくづく良かったと思いました。この状況で極寒のテント泊では、夜十分眠れないかもしれません。そうなると、睡眠不足が重なってますます体調が悪くなり、明日からの行動がどうなるかわかったものではありません。暖かい小屋でおいしい食事をとって、暖かい布団にくるまって十分な睡眠をとれば、きっと体調もよくなるはずです。


チェックインしてから、コタツで温まりながら夕食までのんびりと過ごしました。入山前は夕方に中山展望台へ行ってみようと思っていましたが、さすがにそんな気にはなれません。食事の後はしばらくくつろいでから、布団にもぐりました。


夜中に一度寒気を感じて目が覚め、昼間感じた体調不良の状況になりかけたのですが、脱いでいた中綿入りのジャケットを着こんでからもう一度布団にもぐって丸まっているうちに、いつの間にか眠りに落ちていました。

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つづく。


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| 2018年1月 赤岳・硫黄岳 | 15:06 | comments:2 | trackbacks(-) | TOP↑

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何年かぶりに風邪をひいたらしい

八ヶ岳から帰ってきて、今日は1日家にこもっていましたが、昼食後にうたたねをしてしまい、どうやらそれが原因で風邪をひいてしまったようです。なんとなく寒気がする上に、体の節々が痛いようなだるような感じです。疲れて体力が弱っていたところにもってきて、家に戻って気が緩んでいたのかもしれません。


運の悪いことに明日から仕事始めです。祝日だというのになんでと思うわけですが、そのぶん年末が早めに休みになって、都合10連休だったわけで、取引先の都合も考慮せざるを得ないところがつらいところです。さいわい、午後に1件入っているだけなので、それほど厳しくはないものの、現場が県北の真庭市落合で、片道1時間20分ほどかかるのがネックです。ま、持ちつ持たれつでやっていくしかありません。


というわけで、正月山行のレポにとりかかるつもりでしたが、今日は薬を飲んでさっさと寝ることにします。とりあえず、写真の現像は終わったので、あとは書くだけです。ということで、明日の体調を見ながらぼちぼち進めて行こうと思います。


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| 時事ネタ・ニュース | 23:24 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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八ヶ岳より無事下山

1月5日に下山する予定でしたが、1日早く4日に下山しました。なので、1日信州でのんびりしてから、先ほど帰宅しました。


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今回の山行では、過去最低気温となるマイナス19度を初体験。加えて風速20m/sぐらいの風もあり、人生初の体感温度マイナス約40度という恐ろしい寒さを経験しましたが、あまり長い時間ではなかったので、それほどやばい感じもなく、無事に山行を終えることができました。まあ、無事といっても若干体調不良で救助要請もありうるかと思う場面もありましたが、なんとか乗り切って下山できてよかったです。


ところで、年末年始に八ヶ岳で遭難もあったようで、いついかなる場合でも安全な登山を心がけないといけませんね。


山行レポは、後日アップします。


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| ヤマネタ・ニュース | 16:11 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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明日から八ヶ岳

新年あけましておめでとうございます。


今年の正月山行は、八ヶ岳に行くことにしました。天候などもろもろの条件を加味した結果、八ヶ岳が一番よさそうという判断です。しかも、何と小屋泊という贅沢をしてしまいます。まあ、せっかく営業l小屋がある山に入るのですから、使えるものは使いましょうというわけです。


で、今日のお昼前に岡山を出発して、夕方に諏訪に到着。食事を済ませて、温泉でのんびりして、これから諏訪湖畔で車中泊してから明日入山予定です。天気は晴れ予報ですが、風がかなり強烈みたいなので、安全第一で楽しんで来ようと思います。

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