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ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。相互リンクはしていませんので、リンクはご自由にどうぞ。

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歴史をめぐる散策路: 吉備の中山その2 

2017年11月3日(金) 岡山県岡山市 吉備の中山(標高170m) 日帰り単独行 



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環状石離から福田海へ下る道の分岐までもどり、福田海方面へと進みます。


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この区間、GPSが調子悪かったのか、同じ道をたどらずぐるっと回っているようなログになっていました。ただしくは、青色のコースです。


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分岐から1分ほどでダイボーの足跡という名前の窪地がありました。人工的に掘られたものらしく、何のために作られたのかいまだわかっていないそうです。水に関する祭が行われていたのではといわれているようです。ダイボーとは大きな坊さんということだそうです。


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登山道からダイボーの足跡の奥に沿って左に入って行くと八畳岩があります。


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分岐のすぐ近くには八畳岩古墳があり、崩れかけた石室が露出しています。


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分岐から1分ほど行くと八畳岩です。名前からして大きくて平べったい岩があるのかと思っていましたが、ぱっと見は巨岩が寄り集まっているだけのように見えます。


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一番大きな岩の後ろに回ってみると、水平ではないものの、平たい岩になっていました。大きさは、まあ八畳といわれればそれぐらいかなという大きさです。ダイボーの足跡もすぐ近くにあり、ここが古代には信仰の場所だっただろうことは間違いなさそうです。


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八畳岩から踏み跡をたどって奥へと進んで行くと、何かのアンテナが設置されている広場にでました。162mの三角点が設置されている場所です。アンテナの下を奥へ下って行くと鏡岩があります。


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下りて行くと左手に巨岩がいくつか並んでいます。


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一番下の岩が鏡岩でした。


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正面がほぼ平べったい状態になっていて、名前の通り大きな鏡のような巨岩です。表面に小さな傷のようなものがたくさんついていたので、人工的に削られて平べったくなっているのかと思いましたが、ほかの面にも同様の傷がついているので、どうやら自然にこうなったようです。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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鏡岩を見た後は162mの三角点があった場所まで戻り、反対側から石船古墳方面への道を下ります。


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稜線上を通る中国自然歩道に合流し、右に進みます。


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森の中の道を歩いていくと、突然コンクリートの支柱にワイヤーが張られた柵が現れます。この柵の中に大きな前方後円墳があり、宮内庁の管理になっているというわけです。


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柵に沿って進んで行くと、道が分岐します。左は八徳寺というお寺に続く道です。今回は吉備津神社のほうへ下る予定なので、右に進みます。


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柵の途中に鉄格子の門があり、中に入ることができます。せっかくなので入ってみました。


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すぐ下にある八徳寺の奥ノ院ということで、仏像が彫られた石が祭られているそうです。


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丸っこい石が数個寄り添うようにあり、赤い前掛けをかぶせられていますが、一見すると不気味な雰囲気もあります。石に掘られた仏像というのはどれがそうなのかわかりませんでした。背後の丸っこい山が前方後円墳の後円部です。


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登山道に戻り、柵沿いに先へ進みます。


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左手下側に八徳寺が見えています。確かこのお寺のすぐそばに平安桜という大きな桜の木があったと記憶していますが、いまでも枯れずにあるのでしょうか。


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12:59 柵に沿って歩いてくると、古墳の正面に出ました。吉備津彦神社を出発してからほぼ1時間30分かかりました。この古墳は中山茶臼山古墳といい、吉備津彦命の墓とされています。吉備津彦命は、桃太郎のモデルになった人物で、第七代孝霊天皇の皇子であることから宮内庁が管理しているというわけです。


吉備津彦命は、吉備の国の鬼退治に遣わされ、温羅という鬼を退治したということになっていますが、これは勝者に都合のいい歴史話だと思われます。実際のところは、かつて大和朝廷に匹敵する勢力を誇った吉備国を攻め滅ぼし、大和朝廷による全国統一を推し進めるために派遣された将軍が吉備津彦命であって、鬼とされている温羅は吉備国を治める豪族だったのでしょう。見方をかえれば、吉備津彦命は吉備国の民からすれば侵略者であり、悪者はむしろ吉備津彦命だったのかもしれません。侵略者によって悪者にされてしまった温羅ですが、はたして実際はどうだったのか、真実は誰も知りません。


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中山茶臼山古墳からは長い石段を下ります。この石段の両側にはサクラが植えられているので、春は桜並木になってなかなかきれいです。


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石段を下りきるとアスファルト道に出るので、右折して吉備津神社へと下ります。


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右手に畑があるのですが、その奥の森がいい色に色づいていました。オートのjpeg撮影なのであまりきれいに再現できていないのが残念です。こういうときはRAWで撮影しておくべきでした。


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やがて遊歩道が左に分岐するので、遊歩道に入ります。僕が子供の頃はこんな遊歩道はありませんでした。


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遊歩道の左手には小さな沢があり、少し濁った水がさらさらと流れていました。細谷川という名前の小さな川です。標高が200mにも満たない低山なのに水の流れる川があるということがちょっとした驚きです。森の保水力には驚くばかりです。


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再びアスファルト道に合流すると、目の前が吉備津神社です。


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左手の崖の上に、2本の石樋から水が流れ落ちる祠が設置されていますが、子供のころからこの祠が不思議でした。なぜ水が流れ落ちているのか、なぜ崖の上にポツンと祭られているのか、なんとも不思議な祠です。ちなみに、小学校に上がる前まで、吉備津に住んでいたので、吉備津神社にはよく遊びに来ていました。


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吉備津神社は長い廻廊が有名ですが、その廻廊の末端が吉備の中山から下りてきたところにあります。廻廊入り口から吉備津神社本殿へと向かいます。


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廻廊を上りきって右に曲がったところが拝殿正面です。吉備津彦神社と同様に七五三の参拝客がたくさんいました。


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境内の大きな銀杏の木がきれいなレモン色に染まっていました。銀杏の木のそばにテントのある休憩場所があったので、ランチ休憩をとりました。


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国宝に指定されている比翼入母屋造の本殿を見ながらの、贅沢な休憩をとることができました。この様式の建物は全国で吉備津神社だけなので、吉備津造とも言われています。1425年の室町時代に再建されたものだそうですが、オリジナルも同じ様式だったのでしょうか。いずれにしても、クレーンもない時代によくこんな巨大な建物を作ったものだと感心するばかりです。


吉備津神社も吉備津彦神社も、どちらも吉備津彦命を祀った神社ですが、吉備の中山の西麓にある吉備津神社は備中国の一宮で、東麓の吉備津彦神社は備前国の一宮。吉備津神社の方が明らかに豪華でお金がかかっているのがわかりますが、なぜこのような差が生まれたのか気になるところです。


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蛇足ですが、地形図を見ると吉備の中山の南側に境目川という川が南北に流れていますが、この川が備前と備中の境界になります。なので、吉備の中山は備前と備中の境界線上にあるというわけです。


13:30 行動食だけの簡単なランチを終えて、5分ほどで出発しました。


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拝殿正面から北に向かって階段を下ると、矢置石のある神社入口に出ます。矢置石とは、吉備津彦命が温羅を退治するときに矢を置いたとされる岩です。このあとは、アスファルト道をまっすぐ北に進んで行きます。


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矢置石の前に毛並みのいいグレーの猫がいました。観光客や参拝客がわさわさしているのに動じる様子もなく、矢置石を眺める観光客を何してるんだろうと言いたげにじっと眺めていました。首輪はしていませんが、たぶんこのあたりの家の飼い猫なんでしょう。

つづく。

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| 2017年11月 吉備の中山 | 14:50 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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伯耆大山 2度目の冠雪

今日は朝方ぐっと冷え込みました。日の出前の岡山の気温は7度でした。岡山自動車道を走っているときは4度になっていて、いよいよ冬が近づいてきたのを実感しました。


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最後の紅葉を見に、朝から伯耆大山の東側にある一向平キャンプ場から大休峠まで歩いてきたのですが、伯耆大山の上の方が白く雪化粧していました。前の初冠雪がいままで残っているというわけではないはずなので、昨晩うっすらと積もったようです。


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