ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

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登山のマナー~上りと下りはどっちが優先?

いよいよ夏休みが目前に迫ってきました。昨日、山の天気予報を見ながらどこに行くかを決め、登山計画書を作りました。今年は珍しく一直線の縦走をしてみようと思っています。下山後に公共の交通機関を使って駐車場所にもどらなければいけないのが面倒ですが。こればっかりは仕方がありません。


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人気の山域なので混雑は覚悟の上ですが、まだ一度も足を踏み入れたことのない場所なのでどんな風景に出会えるのか楽しみです。昨年のようにずっと好天に恵まれるというわけにはいかないかもしれませんが、それでも今のところは8月12日~14日までは雨予報がでていないので、雨の中の難行苦行にはならないのではないかと思っています。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




ところで、登山に出かけると必ずと言っていいほど遭遇するのが、すれ違いでの道ゆずりのシーンです。すれ違いの場合、上りと下りでどちらが道を譲るのかといえば、一般的には上り優先というのが山でのマナーとして定着しているようです。しかし、中には下り優先と考えている人もいるようです。


以前、八ヶ岳に登った時のことですが、下山しているときに上りの登山者とすれ違いになり、先に止まって上りの登山者が来るのを待っていました。すると、その登山者は僕の少し前で止まって、先に行ってくれというのです。こちらはすでに止まって待っているのだから、何言ってんだかと思って、「上り優先ですからどうぞ」と言ったのですが、「いや下りが優先だからそちらが行くべきだ」というようなことをいうのです。「山では普通上りが優先ですから」と言っても、まったく聞く耳を持たないオヤジと無駄に言いあっていてもしかたがないので、先に下りました。


このときのオヤジの理屈では、下りの登山者に待たれると焦って登らないといけなくなり、かえってしんどいから下りが優先されるのが当たり前だというのです。これを聞いたとき、内心それはあるかもなとちょっと納得してしまいました。しんどいなあと思いながら登っているとき、前方で下りの登山者に待たれると無言のプレッシャーを感じるため、少し急いですれ違おうとしてしまい、余計しんどく感じるということは、実はよくあることです。下り優先であれば、すれ違いの数十秒でも立ち止まって休憩できますから助かります。だったら下り優先でよさそうなものですが、なぜ上り優先とされているのでしょうか。


ひとつには、上りの方がしんどいのだから、止まらずに先に行かせてあげるべきという気遣いがあるのでしょう。しかし、現実的には先に書いたように下りの登山者に待たれるとかえってしんどくなるということもありますから、気遣いが裏目に出ていると言えなくもありません。下りの人はもう登頂し終えた人だから、これから上る楽しみを持った人に道を譲るべきだという意見もあるようですが、下りにも下りの楽しみなり事情なりがあるわけで、そういう一方的な考え方には賛同できかねます。


しかし、もっと現実的な理由があると思うわけです。それは、安全面での配慮にあるといえます。下り優先で登りが下で待っていると、万が一下りの登山者が転落したり落石を起こしたりした場合に、下で待っている上りの登山者が巻き添えを食らうことになりかねないのです。上り優先で下りが待つ場合ならこうした危険はほぼありません。


山岳事故の70%は下りで起きているから、下りを優先すべきだという意見もありますが、これは上記の理由から間違っていると思います。事故を起こしやすい下りの登山者は上りの登山者を巻き添えにする可能性があるのだから、すれ違いでは道を譲って、ゆっくりと確実に下るほうが自分のためにも他人のためにもいいのではないかと思うわけです。


別の理由として、待つ側は山側で待つのが普通なので、下り優先の場合、下山者は谷側を通過することになります。下りの事故が多いことを考えると、下りの時に危険な谷側を通過するのはできれば避けたいものです。すれ違いの時に下りで転んだり滑ったりすると、そのまま谷に落ちてしまいかねません。その点では、上りで谷側を通過するほうが比較的に安全だといえます。なので、上り優先のほうが理にかなっているといえるわけです。


もっとも、道の状態は千差万別ですから、その場の状況に合わせて柔軟に対応すればいいだけのこと。どっちが優先だというのはあくまでも一般論であって、その時々の判断でいいと思いますが、下りのときはくれぐれも下で待っている人がいる場合に、焦って通過しようとして転落や落石を起こさないよう慎重に行動したいものです。



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