ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

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星空登山は虚しい結末: 伯耆大山夏山登山道その2 

2017年4月3日(月) 鳥取県大山町 大山(標高1709.4m) 日帰り単独行 

*記事アップ後に改めて見返してみたら、ちょっと暗めで天の川がいまいち見えにくかったので、写真を現像しなおして再掲載しました。


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剣が峰は左下、天の川は右上のあたりになんとか写りこんでくれましたが、できることならもっと右側のほうまで入れたいところです。しかし、これが16ミリの限界でした。撮影場所をもっと左下方向に移動すればいいのでしょうが、左下は北壁へと続く崖地です。多少は行けないこともありませんが、ロープもなしに暗闇の中で下るほど馬鹿ではありません。もっと広角のレンズがあればいいのでしょうが、剣が峰の存在感が小さくなるので、はたしていい結果になるかどうかは未知数です。


IMG_2282b.jpg
(写真クリックで拡大します)
とりあえず、若干水平が狂っていたので、カメラの水準器で水平を修正し、次のシャッターを切りました。肉眼では見えませんが、高感度のCMOSセンサーは、夜明けの光をしっかりと映し出しています。1枚目と2枚目の撮影時間の差は3分ほどでしたが、2枚目のほうがわずかに空が明るくなっています。夜明けが駆け足で近付いているのがわかります。とりあえず時間的余裕がないので、ブレ対策として同じアングルで何枚か撮影しておき、さらに感度を変えて撮影したら、もう少し下ってアングルを変えて撮ることにしました。


IMG_2283_20170407200429457.jpg
2枚目の画像を拡大して確認した後、空を見上げるとさっきまで見えていた星も天の川も見えません。「えっ?」と思って周囲を確認してみると、なんと背後からガスが猛烈なスピードで流れ込んできているではないですか。瞬く間に周囲はガスに飲まれていきます。あわてて3枚目のシャッターをきったものの、もはや天の川は完全にガスに覆われて見えなくなっていました。


たまたま雲の塊が山頂を通過しただけということもあるので、少しの間ガスが切れるのを待ってみましたが、いっこうにガスが晴れる気配はありません。むしろどんどんガスが濃くなっていくように見えます。剣が峰も見なくなってしまいました。そもそも天の川がみえるほど晴れ渡っていた空です。雲の塊が単独で流れてくるということは考えにくく、上昇気流によって山頂付近でガスが発生したと考えたほうがよさそうです。であれば、当分ガスは発生し続けるでしょう。これ以上待っていてもガスは晴れそうにないし、そもそも夜明けが近づいているので星空が見なくなってしまいます。残念ながら、これ以上待っても無駄だと判断し、撤収にとりかかりました。


3時間かけて登ってきて、撮った写真はわずか3枚。そのうちの1枚はガスで覆われて失敗だし、最初の1枚は水平がくるっているしで、結局まともに撮れたのはたったの1枚でした。それでも撮れただけましかもしれません。


機材を落とさないように慎重にパッキングをして、ガスで視界が極端に悪くなった三角点から弥山へと戻りました。


ガスで視界が悪いとはいえ稜線を歩くのはトレースもあって問題なかったのですが、弥山山頂から避難小屋へ戻るのか大変でした。小屋が見えないだけでなく木道も雪をかぶって見えないし、明確なトレースがなくてんでバラバラに雪面についている足跡のどれをたどればいいのか全く分かりません。弥山山頂から下る傾斜の方向と足跡の向きだけを頼りに下っていくと、右手に何かが見えました。避難小屋の南側の壁でした。自分としては、北側にある入り口へ向かっているつもりでしたが、かなりずれた方向に歩いたようです。それでも見つかっただけましです。もっとずれていてそのまま頂上台地を下ってしまうと小屋が見つからずうろうろする羽目になっていたかもしれません。初めからGPSで歩いてきたルートを確認しながら戻るべきでした。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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南側から回り込んで入口へと続く雪の階段を下りて小屋の中へ入ると、だれもいないがらんとした暗闇の空間でした。それでも、風がもろに吹き付けてくる外と比べると天国です。荷物を降ろして、ひとまずダウンジャケットを引っ張り出し、ジャケットを羽織りました。ダウンパンツもありましたが、靴を脱ぐのが面倒だったので、ひざに掛けておくだけにしました。


すっかり体が冷えて、ダウンジャケットを着ても寒さが治まりません。体を温めるためにレモン湯をつくって飲みましたが、あまり温まりません。カロリーの高いものを摂らないと無理かと思い、ポタージュスープを作って飲んでみたらなんとか寒さは収まりました。


特にすることもないので、座ったまま日の出の時間が来るのを暗闇の中でじっと待っていました。この日の日の出の時間は6時前だったので、5時45分ごろ一度外に出てみましたが、相変わらずガスで真っ白。視界なしです。星空がだめだったのでせめて日の出の写真でもと思っていたのですが、どうやら日の出も拝めそうにありません。


結局7時前まで小屋で待機していましたが、ガスが晴れる気配はなく、これ以上いても無駄と判断して下山することにしました。


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出発時の入り口前にある温度計はマイナス2度でしたが、5時前に小屋に入った時のバックパックにつけていた温度計ではマイナス5度でした。日中は暖かくても夜はまだまだ冬山です。


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7:10 小屋前からほんの15mぐらいのところにある鉄パイプがなんとか見えるぐらいの視界の中を下山します。


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コースを示すポールがあるので、これを追って行けばコースミスすることはありませんが、ポールのある位置から次のポールは見えません。コースが曲がっている場所ではコースミスの可能性があるので、トレース跡も確認しつつゆっくりと下りました。


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頂上台地の末端まで来ました。ここから先は尾根道なのでコースミスの心配はなくなりましたが、今度は滑落注意です。


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7:31 草鳴社ケルンを通過します。


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六合目避難小屋まで下りてくると、ようやくガスが薄くなってきました。とはいえ、振り返ると相変わらず頂上付近はガスの中でした。


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五合目に向けて下りていると、元谷に薄日が差し始めました。下界は晴れているようです。


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8:05 五合目に着くと、すっかり晴天になりました。


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ほとんど写真が撮れなかった登山になってしまったので、せめて自撮りでもということでタイマー撮影しておきました。


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9:14 駐車場は満車に近い状態になっていました。平日だというのに、登山者はけっこう多いのが驚きです。下山する途中で多くの登山者とすれ違いましたが、半分ぐらいはスキーヤーとボーダーだったような感じです。


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帰る前に大山寺橋から山頂を眺めると、あれほどしつこくまとわりついていたガスはすっかりなくなっていました。しかし、山頂をかすめるように雲の塊が猛烈な勢いで流れていたので、晴れていてもかなりの強風が吹き荒れていたようです。天気予報をにらみつつ、近いうちに星空登山のリベンジをしたいところです。今度は、避難小屋泊でじっくりと撮影したいと思います。


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| 2017年4月 伯耆大山弥山 | 20:15 | comments:3 | trackbacks(-) | TOP↑

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