ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

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積雪期しか歩けない縦走路: 毛無山~西毛無山その1 

2017年3月13日(日) 岡山県新庄村 毛無山(標高1219m) 日帰り単独行 


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岡山県北の鳥取県との県境に位置する毛無山はブナ林が美しい山です。毛無山の山頂から東へと延びる稜線には登山道があり、白馬山から金ヶ谷山を経て朝鍋鷲ヶ山までの長い縦走が楽しめますが、反対の西方面へは登山道がありません。毛無山の南西には標高1216mの無名の山がありますが、一般的には西毛無山と呼ばれているようです。毛無山から西毛無山を経て稜線を縦走し、適当なところから登山口のある田浪キャンプ場へ下山するという周回コースがとれるので、日曜日に歩いてきました。


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8:43 駐車場を出発します。ここまでの道のりは積雪や凍結箇所はなく、そろそろスタッドレスをノーマルタイヤに交換してもいい時期かもなあと運転しながら思ったのでした。もう春になったということです。登山口の駐車場には、自分の車のほかには3台ほど停まっていただけなので、この時点では入山者は数名だけのようです。


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登山口へと続く道は除雪されていたのですが、駐車場から雪原をショートカットして直進します。朝は気温が低かったので、雪は締まっていて踏み抜くこともありませんでした。美甘(みかも)のあたりを走っていたときにマイナス2度の表示が出ていたので、登山口の気温もそれぐらいだったのではないかと思います。日差しがあるため、全然寒いという感じはありませんが。


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登山道へと続く道はアスファルトが見えていました。


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しかし、毛無山山の家を過ぎたところで除雪区間は終わりです。


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8:59 スノーシューコースとの分岐点となる看板のある場所まで来ました。夏道の登山道はこのまま直進ですが、今回は夏道を使わずに登るつもりです。2012年2月に途中で敗退している山頂まで続く尾根筋に再チャレンジしようという計画なのです。前回は新雪が深く、ラッセルがきつかったことに加えて、今考えると軽装過ぎて体温調節に失敗し、冷えすぎて眩暈を起こしてしまったのではないかと思うわけです。2012年といえば冬山登山を初めて2年目ですから、装備も知識も経験もまったく足りていなかったわけで、敗退もやむなしだったのでしょう。


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看板の場所から左へと進みます。スノーシューの跡がありましたが、奥からこちらへきている足跡なので、先行者はいないようです。


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スノーシューの跡はコースに沿って続いているので、このあたりで右へ折れて尾根にとりつくことにしました。


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しばらくは足跡すらないきれいな雪尾根を登ることができましたが、やがて古いトレースの跡が現れました。しかし、時々足跡がわかるという程度の状態なので、少なくとも1週間以上は前のもののようです。


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足跡のないきれいな尾根を一人でのんびりと登っていきます。実は、天気もいいし大山の縦走も考えたのですが、快晴の日曜日の大山は人が多すぎてうんざりするのでやめました。稜線を縦走する人はあまりいませんが、それでも狭い稜線ですれ違ったり、せっかくの稜線を誰かの後ろをついて歩くなんてのはあまりうれしくありません。


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9:23 やがて、見覚えのある場所に着きました。比較的平坦で広い場所です。前回、引き返した場所です。風もなく日差しが暖かくて気持ちいいので、ここで休憩をとることにしました。

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気温は6度。多少日差しの影響を受けて高めになっているかもしれませんが、まあそんなものかなという感じです。ちなみに、以前使っていた黄色のものは、いつの間にか紛失してしまったので、あたらしく黒色のものを購入しました。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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9:34 休憩を切り上げて出発です。この先は傾斜が急になるので、ここからが本番といえます。


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登るにつれてさらに傾斜が増してきました。歩きやすそうな場所を選んで行くと、自然と古いトレースとかぶるようで、見た目にはトレースがなくても足を置くと急に沈み込んだりしてけっこう難儀しました。古いトレースは雪が柔らかいときについたものらしく、割と深い足跡が多く、その上に雪が積もって隠してしまったため、一種の落とし穴のようになっていてむかつきます。そのため、できるだけトレースがなさそうな場所を選んで歩くようにせざるを得ないのがつらいところです。


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標高900mあたりになると、きれいなブナ林が目につきます。毛無山のブナ林は原生林だそうで、太くて立派なブナが距離を開けて立ち並んでいます。一本一本が大木なので枝振りが広く、生育するのに一定の空間が必要になるわけです。自然はうまくできています。


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尾根上に立ちはだかるように立つブナの大木。24㎜相当の焦点距離だと、この程度しか写せません。やはり16㎜相当がほしいところですが、コンデジではこれが限界。今回は昼間のトレッキングということで、一眼レフは置いてきました。


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982ピークの手前の斜面が一番きつい傾斜でした。たまにズリッと滑ったりもしましたが、雪質がまだましだったので、ツボ足のまま登りきることができました。


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982ピークの近くにあった枝振りのいいブナの大木です。背後に見えるのが今日の目的地、西毛無山だと思われます。急斜面の登りで大汗をかいてしまったので、休憩をとり、上着も脱いでモンベル ジオラインLWのアンダーウェアだけになりましたが、全然寒さは感じません。


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982ピークから先は尾根の傾斜もゆるくなり、明るいブナ林の中をのんびりと登っていきます。


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ここまで全く人に会っていません。静かで気持ちのいいトレッキングを楽しみます。しかし、さらに進んで夏道との合流点近くになると、遠くの方から男性の叫ぶ声が時折聞こえてきました。何を言っているのかと聞き耳を立ててみると、「おーい、早く来い!」などと怒鳴っているようです。彼らが見えるようになると、その状況がわかりました。二名のパーティーらしく、一人が先行し、もう一人が遅れていて、先行する男性が後ろの人(性別不明)に怒鳴っていたのです。静かな山がぶち壊しです。


個人的な意見をいえば、こういう性格の人と山に登るのはやめた方がいいと思います。複数人でパーティーを組むときは一番弱い人(遅い人)にペースを合わせるべきで、強い人(早い人)が自分のペースで勝手に登り、遅れた人を急がせるというのは一種のパワハラです。やいやい言われながら登っても楽しいはずがありません。登るペースは体力や体調によって個人差が大きいものです。体調が悪かったり体力がないのに無理なペースで登り続けた挙句、具合が悪くなってしまったらそれこそ生死にかかわることもあります。


また、一部の人が勝手に先行してパーティーが分断してしまうと、道迷いなどが発生する可能性も高くなり、いいことはひとつもありません。自分勝手に先行してしまうような人は、結局自己チューな性格でしょうから、何かあった時に信用できるかどうかも疑問です。そういう人と一緒に登っても、疲れて不愉快になるだけで楽しくはないと思うのです。あくまでも個人の考えですが。


ちなみに、かくいう僕も基本的には自己チューです。だから、単独で登ってます。しかし、誰かと登る場合は自己チューをコントロールするぐらいの自制心はもっています。皆いい大人なんだから、自己チューであっても自制心ぐらいは持ちたいものです。


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10:36 九合目避難小屋まできました。扉に外からつっかえ棒がかけてあったので、中に人はいないようです。山頂まですぐなので、小屋には寄らず通過します。


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真っ青な空と雪の稜線が見えてきました。山頂はもうすぐです。


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10:45 毛無山山頂です。登ってきたときは年配のご夫婦がいましたが、すぐに下山されたので貸切になりました。


山頂の標柱そばで休憩すると誰か来たときに写真を撮る邪魔になるし、にわか観光カメラマンをやらされる羽目になりがちなので、少し離れたところにバックパックを降ろしました。


しかし、後から登ってきた単独男性は標柱そばに荷物を降ろして休憩していたため、さらに後から登ってきた人に案の定カメラマンをやらされていました。しかも、縦構図も撮ってくれとか、あっちの方角も入れてとかけっこう注文が細かくて聞いていてイラッとするぐらいでしたが、文句も言わずにスマホのシャッターを押していました。ご苦労様です。


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貸切状態のときに、ひとまず自撮り。


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今日はびっくりするぐらいいい天気で、空気も透明感があって抜群の展望です。大山と烏ヶ山が驚くほどクリアに見えています。


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右に目を移すと、鏡ヶ成の擬宝珠山と象山、皆ヶ山と続きます。


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そして、蒜山三座もきれいに見えていました。


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これから向かう西毛無山への稜線もきれいです。


つづく。


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| 2017年3月 毛無山・西毛無山 | 12:15 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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