ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

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晴れて曇って風吹いて寒いし暑いしなんやねん: 甲斐駒ヶ岳・仙丈ヶ岳その5 

2016年4月29日(金)~5月3日(火) 長野県伊那市 甲斐駒ヶ岳(標高2967m)・仙丈ヶ岳(標高3033m) テント泊単独行 


4日目(5月2日)の続き

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7:47 小仙丈ヶ岳から仙丈ヶ岳へ至る道は、途中までは比較的平坦な尾根道です。平坦な道をしばらく行って、いったん鞍部に下ってから登り返すことになります。


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多少風があるものの天気は上々、昨日までの寒さもどこへやら、春の気配を感じながら残雪の3000m峰を歩きます。


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大きなカール地形を持つ仙丈ケ岳は、まさに南アルプスの女王の称号にふさわしい優美な姿です。右端の尾根上に小さく登山者が写っているので、そのスケールがわかると思います。


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東方には富士山と北岳の標高1位と2位が並び立っているのが見えます。甲斐駒からも両方の姿は見えましたが、間にアサヨ峰や栗沢山が入っているので、二座だけを一緒に見るなら仙丈ヶ岳からということになります。


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さらに、北岳の隣にある間ノ岳まで含めた1-2-3フィニッシュを同じ画角の写真に撮ることもできるわけで、仙丈ヶ岳は抜群のロケーションを誇ります。しばらく写真撮影に時間を費やしていたら少し冷えてきたので、ハードシェルを着て出発です。


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鞍部に下って、ちょっとしたナイフリッジの雪稜を渡れば、いよいよ仙丈ヶ岳への登り返しです。


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鞍部から標高差120mほどの登り返しを、ゆっくりと登って行きます。


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登りきったところにあるピークを西側から巻いていくと、右手前方に仙丈ヶ岳のピークが見えてきました。山頂には人影も見えています。


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仙丈ヶ岳のピークに至るまでに、小ピークを二つ越えなければいけません。この二つのピークはともに3000m級なので、短い区間ですが、ここからは3000mの稜線歩きになります。


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最初のピークを越えるとと、次のピークまでは雪のナイフリッジです。厳冬期と違って雪質は硬く締まっているし、左右に切れ落ちる角度もわりと緩いので、それほど恐怖感は感じません。


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厳冬期はさらさらの粉雪が積もっていて足元が崩れやすく、稜線も本当にナイフのような細いリッジなので、稜線横の斜面を砂山のように崩れる粉雪にビビリながら通過しなければいけなません。そのぶん、やっぱり怖いです。


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二つ目のピークは雪のない岩ゴロのピークだったので、クランポンを引掛けて転倒滑落しないように慎重に越えます。


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さあ、あとはあの斜面を登りきるだけです。


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山頂の斜面を直登すると、けっこうな急勾配で息が切れます。


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あと少し!


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9:07 着きました!! 天気も良かったし、寒さもそれほどでもないし、たいして苦労もしないで登頂できましたが、やはり積雪期の3000m峰への登頂は感慨深いものがあります。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。





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伊那谷を挟んで西に連なるのは、中央アルプスの峰々。


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北には、甲斐駒ヶ岳が悠然と聳えます。


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東には日本トップ3のそろい踏み。


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そして、南には南アルプスの重鎮たちが競い合うように連なります。360度の絶景を心ゆくまで満喫しました。


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9:51 名残惜しいのですが、そろそろ出発です。馬ノ背方面から下って仙丈小屋の冬期避難小屋の様子を確認してから下山しようかと思いましたが、仙丈小屋から小仙丈ヶ岳への登山道に合流するまでの道が大きな斜面のトラバースになっていて、滑落や雪崩のリスクを考えてやめました。ということで、きた道を戻ります。


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ナイフリッジの雪稜もサクサク渡ります。


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登りでしんどかった鞍部からの登り返しも、下りはあっという間です。


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鞍部からの登り返しは、今度は距離も短く標高差もあまりないので楽チンです。


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10:30 小仙丈ヶ岳を通過します。


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鳳凰三山もきれいに見えています。


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甲斐駒ヶ岳を正面に見ながら、雪の尾根をどんどん下ります。六合目で少し休憩してから、その後は一気に下りました。


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12:00 二合目を通過します。


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12:21 南アルプス林道まで降りてきました。二合目から下の道は狭くて追越やすれ違いが面倒なコースなので、後から誰かに追いつかれないようにノンストップで一気に下りました。


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12:29 テントに戻ってきました。太陽が出ているうちにと、すぐに寝袋を広げて干しておいて、それからゆっくりお昼をたべました。テントの数はだいぶん減っています。GWといえども5月2日は平日なので、入山者も少ないようです。


食後は流水で頭を洗ったり、汗でぐっしょり濡れたタオルなどを洗って乾かしたりと、天気のいいときにしかできないことをひととおり終えてから、長衛小屋に行ってココアを飲みながら漫画「孤高の人」の続きを読みふけったのでした。

つづく。

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| 2016年4月 甲斐駒ヶ岳・仙丈ヶ岳 | 15:38 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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ひっそりと復活: マウンテンダックス

アマゾンで登山用ヘルメットを検索していたら、新着情報として「オクトス アルパインライトヘルメット OX-020」というヘルメットが出てきました。



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それがこのヘルメット。ベンチレーションもたくさんあって、デザイン的にも悪くないし、価格もわりとリーズナブルで、詳細情報を見ていくと、おやっ?!



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ヘルメットに付属するステッカーの画像に「マウンテンダックス」のロゴがついているではないですか!



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




どういうことだと思って販売元のオクトスという会社を調べてみると、2015年秋にマウンテンダックスブランドの製品を販売しはじめたとか。要するに、石川県羽咋(はくい)市にあったアウトドアメーカー オクトス社の新ブランドとしてマウンテンダックスが展開されるようになったということのようです。


なので、破産したダックス社が民事再生したということではなく、オクトス社がブランドだけを破産管財人から買い取ったということなのではないかと思われます。


マウンテンダックスの新しいサイトをみると、すでにバックパックを始めいろいろな製品が展開されています。以前のマウンテンダックス製品をよく知っているわけではありませんが、簡易アイゼンをはじめとしたクライミング用品は旧マウンテンダックスの製品もしくは同じデザインのようです。バックパックは新しく企画したものみたいです。


ちなみに、オクトスという会社ですが、正直まったく知りませんでした。オクトス社のサイトをのぞいてみると、オリジナルブランドのテントをはじめ、ナンガにOEM生産してもらった寝袋など、それなりにオリジナルブランドのラインナップを展開しているようです。全体的にリーズナブルな価格の製品が多いようなので、選択肢がひとつ増えたことは喜ばしい限りです。


ところで、最初に書いたヘルメットですが、アマゾンで買うと送料が必要みたいですが、オクトスの楽天ショップだと送料無料になっています。10,800円以上の買い物で送料無料となっているのに、なぜか税込7560円のヘルメットは送料無料です。


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| ヤマネタ・ニュース | 15:08 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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晴れて曇って風吹いて寒いし暑いしなんやねん: 甲斐駒ヶ岳・仙丈ヶ岳その4 

2016年4月29日(金)~5月3日(火) 長野県伊那市 甲斐駒ヶ岳(標高2967m)・仙丈ヶ岳(標高3033m) テント泊単独行 


3日目(5月1日)
前日の15時間行動ですっかり疲弊してしまい、この日は朝まで眠りこけていました。昨晩から風が強くなり、ときおりテントも強風で揺さぶられたりもしましたが、谷間のキャンプ場なので風はそれほどひどくはありませんでした。


朝6時ごろ一度目を覚まして外を覗いてみると、意外にも青空がのぞいていました。ただし、雲がけっこうなスピードで流れ飛んでいたので、上のほうはかなり強風なんだろうなということはすぐにわかりました。


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6時30分ぐらいに再び空の様子を見てみると、すっかり雲に覆われていて、しかも雲の動きが速いという状態でした。小仙丈ヶ岳は見えていたので、それほど天気が悪いというわけではありませんが、疲労感もあるし、やっぱり今日は休養日にしようということで、ふたたび寝袋に潜ったのでした。天気予報では5月2日は好天で風も弱いとなっていたので、仙丈ヶ岳に登るには2日が一番いいコンディションのはずです。なので、疲労がたまった体で強風予報の日に無理して行動する必要はありません。


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11時頃起きて、だるい下半身を引きずって長衛小屋まで行き、昼食におでんを買ってきました。7種類の具で600円ですが、自分でクッカーを持っていき、暖めなしであればなんと400円というリーズナブルなお値段です。テントに戻ってバーナーで暖めておいしくいただきました。


食後はすることもないので、ふたたび寝袋に潜ってゴロゴロしていましたが、あまり寝てばかりいると筋肉が固まってしまいそうなので、少し散歩でもして筋肉をほぐすことにしました。


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キャンプ場から仙水峠へと向かう道沿いは堰堤でせき止められたきれいな池がいくつかあるので、その写真を撮ることにしました。しかし、曇り空で光が弱いせいか、清流のキラキラした感じがなく、枯木や枯れ草ばかりで彩りがないこともあって思ったような写真が撮れず、1時間もしないうちにテントに戻りました。


テントにいてもすることがないので、長衛小屋にいってココアを注文し、人のいない談話室で夕方まで漫画「孤高の人」を読みふけったのでした。


早めに夕食を食べて、翌日の準備をひととおりしてから19時ごろ就寝しましたが、昼まで寝ていたせいか、やっぱり22時頃目が覚めてしまいました。空を見ると満天の星空です。下半身の疲れはほぼ回復していて、登山するのに支障はなさそうです。風もすっかり弱くなっていて、テントを揺さぶるような強風はまったくありません。これなら、夜明け前に小仙丈ヶ岳あたりで撮影しても問題なさそうだと思い、今回も午前0時に出発することにしました。


カロリー摂取と体を温めるためにカレーを食べ、これで万全と出発前にトイレに行こうとテントを出てみると、寒い!? やっぱり甲斐駒のときのように寒いのです。食事を終えたばかりで、しかもスパイシーなカレーをたべて暖まっているはずなのに、なぜ寒いのでしょうか。服装だって、ドライレイヤー+ベースレイヤー+ソフトシェル+インシュレーション+ハードシェルという厳冬期仕様ですから、決して保温力が劣っているわけではありません。まだ疲れが残っているのか。昨晩から今日の昼前まで寝たとはいえ、やっぱり睡眠不足なのでしょうか。理由がなんであれ、これでは途中で引き返さざるを得なくなるに違いありません。まさに甲斐駒のときと同じです。


どうしたものかと思案した結果、夜間登山は中止することにしました。行っても途中で引き返さざるを得ない可能性が高いわけですし、仙丈ヶ岳は6合目までは樹林帯の中ですから、途中で撮影しながら夜明を待つということもできません。もしも途中で引き返さないといけなくなったら、暗い樹林帯の中でじっと夜明を待つしかないわけです。だったら、星景写真や夜明の写真はあきらめて、明るくなってから登ればいいわけです。ということで、再び寝袋に潜って眠りにつきました。


4日目(5月2日)
5時まで眠るつもりでいましたが、3時に目が覚めてしまいました。3時間ほど眠っただけですが、なんだか目覚めはすっきりしていて、よく寝たなあという感じです。短時間ですがぐっすり眠れたようです。


寝袋から這い出して、熱い紅茶を飲んでいるうちに体が温まってきました。トイレに出てもとくに寒いと感じることはありませんでした。わずか3時間ほど寝ただけでこんなに違うものなんだろうかと怪訝な気持ちでしたが、寝たことで体調が回復したのであれば、やはり睡眠不足が寒さを感じた原因だったと考えざるを得ません。なんにしても、これなら出発できるということで、急いで準備を整えました。


体調がよくなったとはいえやはり何があるかわからないので、防寒対策としてベースレイヤーの下にメリノウールの長袖シャツを追加することにしました。薄手のシャツとはいえ、メリノウールが一枚入ればだいぶん違うはずです。甲斐駒のときもこうすればよかったのでしょうが、出発時は寒さを感じていなかったのでいたしかたありません。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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4:06 静まり返ったキャンプ場をあとにします。


南アルプス林道の合流点で、前方からヘッドライトがひとつ近づいてきましたが、どういうわけかこちらに来ないで、森の中に入っていこうとしています。何をしているのかと思って少し様子を伺っていましたが、どうやら道迷いをしているようです。南アルプス林道から長衛小屋への分岐路にはしっかりとした道標もあるし、仙水峠に行く場合でも地図を見てルートを確認していれば長衛小屋経由で行けばいいということは明らかですが、こんなところで迷う人もいるんだなと驚きました。それよりも、道がわからなくなったのならすぐそばにいる人間になぜ聞こうとしないのか、行動パターンも思考パターンもよくわからない人物です。


「どこへ行くんですか?」と声をかけてみると、
「仙水峠へ・・・」との返答。
暗闇でよくわかりませんでしたが、いわゆる中高年の男性らしく、
「地図は持ってないんですか?」と聞くとあるのかないのかはっきりしないので、
「仙水峠は僕が歩いてきた方向ですよ」というと、
「えっ、えーと・・・」とどっちから来たのかわかっていない様子。
この暗闇の中、正面から近づいてきているヘッドライトに注意が及んでいないなんて、そんなことがあり得るんでしょうか。


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赤い矢印が男性が迷って進もうとしていた方向です。青い矢印が正しいルートで、僕は青い矢印の方向からこちらに歩いてきました。どうやらこの男性は、赤丸の看板に描かれている矢印に気をとられて僕が近づいてきているのを認識していなかったようで、しかも看板に描かれている矢印の方向を信じて進んで行ったようです。進行方向すぐ右手の青丸のところに長衛小屋への方向が書かれた道標がでているのに、それにも気がつかなかったようです。もしかすると気づいていたけれど、長衛小屋を経由することをわかっていなかったのかもしれません。


おそらく初めて歩くルートで、夜間行動もほとんど経験がないのだと思われますが、ヘッドライトが照らし出す範囲だけしか見えていないといいますか、周りを見ようとしないこういう登山者は、単独の夜間行動は慎むべきです。夜間行動時は、明るいときと比べて視覚情報は半分以下です。感覚的には20~30%ぐらいしかないように思われます。だから、常にヘッドライトを前後左右に動かして、より広範囲を見るように心がけないと簡単に道迷いしてしまいます。


誰かに教えてもらわなくても、ヘッドライトの照射範囲の狭さに不安になって、自然にあちこちライトを向けるようになるものだと思っていましたが、見えているものがすべてだと考える人もいるんだということをこのとき初めて認識しました。いや、反対に周りが見えない不安から、かえってライトの照射範囲に意識を集中してしまうのかもしれません。


どちらにしても、こういう人は性格的に夜間行動に向いていないのだと思います。しかし、本人がそのことを自覚していないわけですから、ほぼ遭難予備軍といってもいいのかもしれません。おそらく昼間でも目の前のことばかりに気をとられて、いろんなサインを見落としているのではないかと思われます。いままで無事だったのは、単に幸運だっただけなのかもしれません。


正しいルートをヘッドライトで照らしつつ、
「仙水峠はあっちですよ。」と教えてあげても、あいかわらず
「えっ? えっ?」と言っているので、いい加減ばかばかしくなって、
「地図で確認してください。」といってその場を離れました。


南アルプス林道の長衛小屋への分岐点から、仙丈ヶ岳二合目コースに入って少し登ったところで、猛烈に体が熱くなってきました。甲斐駒の時の事があるのでハードシェルまでしっかり着ているうえに、ベースレイヤーの下に着たメリノウールシャツが思った以上に効いたようです。睡眠不足が解消して体調がよくなると、1枚余計なレイヤリングになってしまいました。この先まだ登りが続くので、大汗をかく前にハードシェルとメリノウールシャツを脱ぎました。これでいつものレイヤリングですが、全然寒くありません。午前0時に出発しようとした時こうだったら、仙丈ヶ岳直下でいい写真が撮れていたかも知れません。ちょっとしたことで大きく体調が違うのだから、冬山は思い通りに行きません。


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4:57 二合目です。ここまで積雪はまったくありませんでした。前回、正月に登ったときは雪がありましたが、やっぱり50分ぐらいかかっているので、雪のあるなしでそれほど大きな差はでないコースのようです。


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二合目を過ぎて登り始めると、次第に雪が現れ始めました。凍結しているところも多々あり、クランポンをつけるタイミングを計りながら黙々と歩きます。


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三合目の手前でクランポンを装着しました。アックスも準備して、完全な冬山装備となりました。


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5:37 三合目を通過します。


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5:52 四合目で休憩予定でしたが、西風が吹いて寒いので通過し、登山道が尾根の東斜面を通る2460m地点で休憩しました。


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6:35 五合目 大滝頭も通過します。ここはいつも風が強くて寒いのでもう少し上の森林限界手前の2600m付近で休憩を兼ねてハードシェルを着ることにします。このあたりではそこが一番風が当たりにくい場所です。


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予定通り森林限界の少し下の樹林帯で休憩をとり、ハードシェルを着て六合目へと登ってきました。しかし、思っていたよりも風は強くなく、ハードシェルを着ているとかえって暑くなってきたので、ここで再びハードシェルを脱ぎました。


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右手の尾根の山腹に小屋が見えます。位置的に馬の背ヒュッテだと思われます。


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六合目から上はだいぶんハイマツが出ていましたが、とりあえず雪渓はつながっていたので、クランポンのまま進みます。


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小仙丈ヶ岳直下の急斜面を息を切らしながら登ります。


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小仙丈ヶ岳山頂まであと少しです。


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7:45 小仙丈ヶ岳に着きました。途中までは雲が広がっていてあまり天気はよくなかったのですが、ここに来て雲が薄くなり日差しも出てきました。この調子ならすっきりと晴れそうです。じっとしていると少し寒いぐらいの風があったのでハードシェルを着るかどうか迷いましたが、行動していれば大丈夫そうだったので、ソフトシェルのまま仙丈ヶ岳を目指すことにしました。

つづく。


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| 2016年4月 甲斐駒ヶ岳・仙丈ヶ岳 | 21:23 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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晴れて曇って風吹いて寒いし暑いしなんやねん: 甲斐駒ヶ岳・仙丈ヶ岳その3 

2016年4月29日(金)~5月3日(火) 長野県伊那市 甲斐駒ヶ岳(標高2967m)・仙丈ヶ岳(標高3033m) テント泊単独行 


2日目(4月30日)の続き

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5:20 朝日が昇り、寒さからも開放されたので、再び甲斐駒ヶ岳を目指して仙水峠を出発しました。


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小仙丈ヶ岳が朝日に輝いています。


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仙水峠から駒津峰に向かうルートは迷いようのない一本道で、そこそこの急登が続きます。


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高度が上がるにつれて残雪が増え始めました。ときどき、がちがちに凍結した場所もあり、慎重な脚裁きが要求されます。滑っても滑落するようなことはありませんが、へたをすると擦り傷、切り傷はもとより、骨折という可能性もありえます。


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標高2500m付近から駒津峰と甲斐駒ヶ岳が目の前に見えるようになりました。ここから見ると、甲斐駒の頂は遥かな高みにあり、精神的にちょっとくじけそうになります。


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振り返れば、仙水峠をはさんで栗沢山からアサヨ峰、さらに鳳凰三山へと続く早川尾根の連なりが一望できました。


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左手奥には地蔵ヶ岳のオベリスクが突起のように天を指しているのがよく見えます。


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小仙丈ヶ岳に隠れて見えなかった仙丈ヶ岳も、やっと顔を覗かせてくれるようになりました。


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2600m付近になると森林限界が近づき、ハイマツの中を登っていくようになります。


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気がつけば、背後にひときわ高さのある北岳の雄姿がありました。日本2位の高峰は、その存在感が他の山よりも強烈ですし、この角度から見ると三角形の美しい形をしていて、マッターホルンを髣髴とさせるような雰囲気があります。


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7:25 仙水峠から2時間かかって駒津峰の山頂につきました。見事に晴れ渡った青空がまぶしいほどですが、風はけっこ冷たくて、じっとしていると冷えてきます。


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西の方向には中央アルプスがくっきりと見えています。


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中央アルプスの右奥に見えているのは御嶽。


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さらに右へ視線を移していくと、遠くに乗鞍岳も見えています。


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南には日本2位の北岳と3位の間ノ岳が並び、その遥か奥に見えている絶壁の頂は塩見岳でしょう。


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南東方向には富士山の姿も。駒津峰から高さベスト3の三座が望めるわけで、贅沢な話です。


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7:48 景色を堪能したあとは、いよいよ甲斐駒ヶ岳への登頂に向かいます。厳冬期に登頂を2度試みて、2度とも天候悪化で断念した山ですが、駒津峰まで登ってきて甲斐駒ヶ岳を目の前にしてそのルートを眺めてみると、厳冬期にこのルートで登頂するのはけっこう大変そうだなと感じます。無理とまではいわないにしても、黒戸尾根経由のほうが安全なのではと感じます。まだ経験の浅い段階で2度登頂を断念したのは、ある意味ラッキーだったのかもしれません。


駒津峰と甲斐駒ヶ岳を結ぶ細い尾根には、しっかりと雪が残っていますが、日当たりも良さそうだし、駒津峰山頂の残雪が凍結していなかったので、とりあえずクランポンは装着せずに進んでみることにしました。


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急傾斜の斜面に積もった雪渓を、アックスを使いながら慎重に通過していきます。雪は柔らかく、つま先を蹴りこめば楽にステップを作ることができる状態でした。冷静に考えればちょっとリスキーでしたが、結局クランポンを装着することなく通過しました。


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8:27 甲斐駒ヶ岳への取り付きにある六方石です。巨大な立方体の岩が稜線に乗っかっています。ここを過ぎると甲斐駒ヶ岳の尾根になります。


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六方石から見上げた甲斐駒ヶ岳は、がんばれば登れるぞという距離感です。雪渓の上から右へトラバースしていくルートと、そのまま尾根を直登するルートに別れますが、直登ルートのほうが時間的に早いようなので、直登ルートで行くことにしました。ところが直登ルートの取り付き部分がけっこうな勾配で、しかも巨岩をよじ登ったり狭い岩の隙間を潜り抜ける場所もあり、中身は少ないとはいえ85リットルのでかいバックパックにカメラなどの機材を入れているため、岩を3つばかりよじ登っただけで息があがってしまいました。この先こんな状態が続いたらとてもじゃないけれど頂上まで体力が持たないと思い、トラバースルートのほうで行くことにしました。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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とはいえ、トラバースルートのほうも急勾配の雪渓を二つ越えなければならず、ステップを削りながら慎重に渡るのにかなり緊張を強いられました。


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雪渓を渡り終えると、あとは大きな問題もなく、風化した花崗岩の斜面を斜めに登っていくだけです。


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ところが、その先でまた問題が。風化した花崗岩がザラザラの粒になって斜面を覆っている場所を登り始めると、足元がどんどん崩れてなかなか登っていけません。かなり体力を削られました。


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たまらず、摩利支天への道を分ける場所ですこし休憩をとりました。このとき、摩利支天へのルートを選んでおけば、多少遠回りでも楽に登れたかもしれません。しかし、そうとは知らないので、夏道に沿って甲斐駒ヶ岳を目指したのでした。


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夏道を登っていくと、大きな雪渓が道を埋めていました。足跡はまったくありません。斜度は30度ぐらいでしょうか。向こう側まで50mぐらいはありそうです。


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下を見ると摩利支天のほうまで100mぐらいはゆうにありそうな大斜面です。滑ったらただでは済みそうにありません。標高が高いのでわりと雪は締まっていて、少し蹴ったぐらいでは、簡単にステップを作れません。素直にクランポンを装着してここを渡るべきか、はたまたたどってきた道を戻って摩利支天経由で登り返すべきか。思案しながら雪渓を眺めていると、少し下の雪渓の幅が狭くなっている場所にトレースがついているのが見えました。あそこなら距離も短いし、足跡をたどればいいのでクランポンを装着する必要もなさそうだということで、トレースのある所まで降りてみました。


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硬い雪を蹴り込んでステップを作りながら渡ったと思われるトレースがしっかりと残っています。それではということで、トレースを利用させてもらって雪渓を渡ることにしました。そうはいっても、ポンポンと軽快に歩いて渡れるようなものではなく、アックスで滑落防止策をとりながら、一歩づつ慎重に渡りました。ここからでも滑ったら数十mは落ちることに変わりはありません。


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無事に雪渓を渡りきり、道のない斜面を登って夏道に合流しました。夏道といってもトレースは不明瞭で、ロープ柵の支柱となる鉄杭が等間隔に並んでいるだけです。


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道沿いの岩の下にはツララができていました。まだまだ寒い証拠です。


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小粒の砂利が敷き詰められたような登山道に体力を奪われて、登れども登れども近づいてこないように見える山頂です。上から降りて来る人がなんとなく見覚えがあるなと思ったら、六方石のあたりで少し前を歩いていた人でした。彼らはとっくの昔に山頂について休憩を終えて下りてきたわけです。もしかすると30分ぐらい差がついたのかもしれません。やはり直登ルートをいくべきでした。


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9:57 ようやく黒戸尾根の分岐まで登ってきました。山頂まではあと少しです。


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10:02 念願の甲斐駒ヶ岳山頂を踏むことができました。深夜12時前に出発してから、かれこれ10時間が経っています。途中寒さで日が昇るのを待ったりしたので仕方がないとはいえ、1日の行動時間としてはこの時点でそうとう超過気味です。疲れもたまっていますが、まだこれから下山しなければならないのです。とにもかくにも休憩しようと風の当たらない場所を探してうろうろし、祠の南側にある大岩の陰に落ち着きました。しばらくは何もする気にならず、ただぼんやりと座っていたのですが、風が直接当たらないとはいえじっとしていると冷えてきます。ハードシェルの上からダウンジャケットを着こんで寒さをしのぎました。


行動食を食べ、残り少なくなったぬるいお湯を飲んだりしているとようやく体力が少しもどってきたようです。山頂からの展望を楽しむ余裕も出てきました。


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駒津峰からは頭が少し見えただけだった富士山も、さすがにここからは優美なカーブを描く山体が半分以上見えています。地蔵ヶ岳のオベリスクもしっかりと尖がっているのがよくわかります。


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北岳と間ノ岳もだいぶん山麓部分まで見えるようになっています。


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一応記念にということで自撮りをしておきましたが、やはり顔が疲れているように見えます。


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10:53 1時間近く山頂で休憩したので、だいぶん体力も回復したような気がします。今のうちにサクサク下山することにしました。下山は、登りで断念した直登ルートで下ります。


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直登ルートはそれなりに高度感もありますが、上のほうは意外と歩きやすい尾根道でした。


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六方石の鞍部に向けてぐんぐん高度を下げていきます。


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一番厄介だった場所です。かなり降りてきてトラバースルートとの分岐に近いあたりです。高さ4mぐらいある岩の隙間ですが、上からこの狭い隙間を通って途中に引っかかっているような岩の上に立ち、後ろ向きに姿勢を変えてから、右下のわずかな岩の出っ張りに足をかけて降りるのですが、隙間を抜けたところの岩はその上の黒い岩が出っ張っていて、大きなバックパックを背負っていると体を回転させることができません。仕方がないので、不安定な状態でバックパックを下ろして、右の岩の上に置こうとするもこれがうまくいかないし、岩の上に置いたら自分が降りた場合荷物を取れなくなることになります。結局、足元の岩の上に置いてバックパックが滑り落ちないように左手で持ちながら、下の岩の出っ張りに右足を下ろし半ば強引に降りたのでした。スリングが2本もあればそれをつなげて荷物を下ろすことができますから、山へ登る時はスリングを持ってこないとダメだなと反省したのでした。


難所をクリアしてどっと疲れたので、少し下で休憩しました。せっかく回復した体力もすでに底をつきかけているという感じです。それでも自分の足で歩かなければテントに戻ることができません。疲れた体を奮い立たせて先を急ぎます。


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甲斐駒ヶ岳と駒津峰の間にはこんな場所もあります。写真でみるほど大変な場所ではありませんが、この尾根はけっこう疲れました。


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12:24 駒津峰まで戻ってきました。もうすっかりヘロヘロです。山頂でしばらく休憩し、残り少ない行動食と水分を補給しましたが、この時点でもじっとしているとけっこう寒く、ハードシェルを脱ぐことはできません。南アルプスでは太陽がさんさんと照り、見た目には暖かい春山のようですが、気温は冬に近いものがありました。この日、北アルプス立山では午後から天候が急変し、夜には吹雪になったとか。遭難も相次いだとのことで、自然の厳しさを思い知らされたような気がします。。


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12:32 もっと休憩したいのはやまやまですが、じっとしていると寒くなってくるので出発しました。


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途中、あまりにも足が痛くなってきたので座って休憩していたところ、遥か眼下にキャンプ場が見えていました。ゴールが見えてくると、なんとなく力も湧いてきます。


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仙水峠で少し休んでから、岩ゴロの道を下ります。真夜中に通ったので状況がわかりませんでしたが、なんとも荒涼とした場所です。


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14:36 痛む足を引きずるようにして歩き続け、ようやくテントまで戻ってきました。1日の行動時間は、ほぼ15時間に及びました。下半身はずっしりと重い鉛が入ったようで、足裏やふくらはぎの痛みもあります。体全体が疲労感でどんよりした感じです。当然ながら、この夜は早々に寝袋にもぐりこみました。ジンジンとしびれるような痛みがある脚が気になってなかなか寝付けなかったのですが、明日はどうせ強風予報だし、この分だと行動は無理そうだから、停滞かなあと思いながら眠りに落ちていきました。



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つづく。


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| 2016年4月 甲斐駒ヶ岳・仙丈ヶ岳 | 20:18 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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軽量で通気性の高い化繊中綿ジャケット: マーモット アイソザムフーディー

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個人的に冬物は春夏に買うのが最近の定番ですが、先日マーモットのアイソザムフーディーというジャケットを購入しました。


GWの甲斐駒ヶ岳・仙丈ヶ岳登山のときにけっこう寒さに悩まされたこともあり、行動着として着用しているソフトシェルジャケットをもう少し防風性と保温力のあるものにする必要があると思ったのが購入理由です。


これまで着用していたバーグハウスのジョラスソフトシェルジャケットは、2012年の秋に購入したもので、すでに4年目になります。このジャケットは、防風・防寒を目的としたものというよりも、積極的に衣服内の熱気を排出し、汗冷えを発生させないことを主目的に開発されたソフトシェルジャケットなので、風がそれほどない状態であればまさにどんぴしゃのコンセプトですが、少し風が強くなるとフリース並みにスースーしてしまうのがネックです。最近寒さに弱くなったことにくわえて、厳冬期からGWにかけての日本アルプスでは環境が厳しいことが多いため、ジョラスソフトシェルジャケットでは力不足感が否めないと感じたわけです。


3月に購入したマムートのソフテック グラナイトハイブリッドジャケットは、防風性がそれなりにあり、結果的に保温力も高いようですが、八ケ岳で着たときに肩の後あたりが少しスースーする感じがあったので、厳冬期に着るにはやはり力不足感があります。もともと、秋口や春先の時期のジャケットとして購入したものなので、当然といえば当然です。


そういうわけで、行動着として着用できる透湿性能がありつつ、保温性能がそこそこ高いジャケットということで探してみたところ、ポーラーテックアルファという中綿を採用したジャケットがあることがわかりました。ポーラーテックアルファは、米軍特殊部隊用に開発された素材で、暖かくて蒸れず乾きやすいという特徴があるため、天候変化や動きの激しいアウトドアアクティビティに適しているとのことです。構造に工夫をすることで中の繊維の吹き出しを軽減することができ、表地や裏地に通気性のある生地を採用することが可能になったため、保温力がありながら蒸れにくいジャケットとすることができるそうです。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




ポーラーテックアルファを使用したジャケットは複数のメーカーから発売されていますが、マーモットのアイソザムフーディーが「らいぷ楽天市場店」で60%オフの税込11232円で出ていたのを見つけたので購入しました。旧型のものらしく、現行型は37000円ぐらいで売られていますが、性能的には大きな違いはなさそうなので、お買い得でした。




アイソザムフーディーは、表地にPERTEX Quantumを採用していて、防風性と撥水性に優れています。裏地にも吸汗速乾性に優れた独自素材「ドライクライムメッシュ」を使用し、表地の肩の切替え部は摩擦に強くストレッチ性のある素材を採用することで、動きやすく蒸れにくいジャケットになっているということです。


マーモットからは、おなじポーラーテックアルファを使ったアイランドジャケットというモデルもあり、これの旧型黒色が「さかいや楽天市場店」で50%オフの税込9720円であったので、最初はこちらを買うつもりでした。アイランドジャケットはアイソザムフーディーよりも軽量なので保温力が少し劣るのではないかと思ったことと、アイランドジャケットだとミドルレイヤーとしてソフトシェルの中に着る使い方になりそうだったので、どうせ買うなら保温力が高くてソフトシェルとして使えそうなアイソザムフーディーを購入することにしたのでした。2013年に発売され、いくつかの賞もとっているジャケットらしいので、来シーズンが楽しみです。


アイソザムフーディーを使ってみたレビュー記事は、こちら。

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| ウェア類 | 20:11 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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晴れて曇って風吹いて寒いし暑いしなんやねん: 甲斐駒ヶ岳・仙丈ヶ岳その2 

2016年4月29日(金)~5月3日(火) 長野県伊那市 甲斐駒ヶ岳(標高2967m)・仙丈ヶ岳(標高3033m) テント泊単独行 


2日目(4月30日)
事前に調べた天気予報では、雨や雪の予報ではないものの4月30日と5月1日はかなり風が強く、特に1日が風速25m/秒を越えるような数値がでており、けっこうやばそうな雰囲気でした。


29日の夜10時過ぎに目が覚めてしまい、お腹も空いて眠れなかったので、とりあえず食事をとることにしました。ごそごそと寝袋から這い出して、ひとまずトイレに行くためにテントを出ると、なんと満天の星空が広がっています。これはもう甲斐駒アタックに行くしかないと決め、テントに戻るとすぐに食事をし、出発の準備を整えました。そこそこ冷え込んでいて肌寒さを感じるので、行動時の防寒着であるノースフェイスのレッドポイント ライト ジャケットだけでなく、就寝時に使っているダウンの上下もバックパックに詰めました。


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23:44 まだ寝静まっているキャンプ場を抜けて、長衛小屋前の橋を渡ります。月の出は明け方なので、星明りだけの真っ暗な道です。


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橋を渡ると川に沿って仙水峠へと向かいます。


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場所によっては雪が残っていましたが、基本的につぼ足で問題ありません。


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川に沿ってひたすら上流を目指しますが、途中道がわからず少し迷ったりもしました。あたらしく購入した160ルーメンのモンベル パワーヘッドライトはかなり強力ですが、LEDライトに強く照らされるとピンクのテープナビが白く光って、木の枝などと区別がつきにくくなり、踏み跡が不明瞭な場所ではルートを求めて少しうろうろすることを余儀なくされました。このルートは一本道であるためか、テープナビも最小限のレベルのものしかなく、初めて歩くのが夜の場合、ルートを見つけるのが案外難しいと感じる箇所が数箇所ありました。なんとかルートを見つけて進んでいくと、最初の丸太橋がありました。ここから道は右岸を進みます。


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1ヶ所、ロープのある岩の急斜面もありましたが、それほど難しいものではありません。


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2つ目の丸太橋で再び左岸に渡ります。


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0:28 2つ目の丸太橋を渡るとすぐに川岸の急斜面を登るようになり、登りきったところが仙水小屋でした。この小屋は宿泊者以外の登山者が休憩などで入り込むのが嫌なのか、ロープで入れないようにしてあります。また、小屋前の登山道沿いに水を引いていて自由に汲んでいいとなっていますが、汲む場合は一声かけるようにと但し書きが書いてあるなど、あまり登山者に好意的な小屋ではないようです。とりあえず必要がないので、休憩も水汲みもしないで通過します。


仙水小屋を過ぎると樹林帯の道になり、進んでいくと突然大きな岩がごろごろと折り重なるように積みあがった斜面の下に出ました。しかし、そこから先がはっきりしません。岩ゴロの斜面の下にちぎれかけたテープがついた木の枝があるのですが、そこを右に行くルートはツルツルに凍りついた雪渓に覆われていて、足跡は見当たりません。テープのあるところから岩ゴロの斜面を左に登っていくような雰囲気もあるものの、岩の角などをよく見てみると、人が踏んだ形跡はほとんどありません。少しの間考えて、ひとまず凍結した雪渓に沿って横の樹林帯を進んでみたところ、正しいルートだとわかりました。


仙水峠を目指して登っていくにつれ次第に後ろから風が吹き上げてくるようになり、寒さを感じ始めました。風あたりの弱い場所で休憩した時に、ソフトシェルの上からレッドポイントライトジャケットを着て再び先を急ぎます。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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今度は岩ゴロの荒地のような場所に出てきました。夜間の行動で一番厄介なのがこのような場所です。ペンキのマークなどがあっても、ライトで白く光ってしまうと、岩のてかりと同化してわかりにくいし、踏み跡がない分ルートを見つけるのが難しいのです。北アルプスだったら、岩にペンキマークなどがしっかりと書かれているのでまだわかりやすいと思うのですが、ここはそういうものがまったく見当たりません。人が踏んだ岩角はなんとなく白っぽくなっているので、その跡を探しながら進みますが、すぐにわからなくなってしまいました。ライトをいろいろな方向に向けて周囲を確認していくと、たくさんのケルンが積まれています。ケルンが積まれている方向に行けばいいのでしょうが、けっこうあちこちに積まれていて、一番上のケルンと一番下のケルンとでは、向かう方向がかなり違います。とにかく、上や下に行くのはなさそうだと思い、水平方向に進んでみました。


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そうすると、やっと木の枝に小さなテープを見つけました。この写真は、どれがテープだかよくわかりませんが、幹の真ん中辺りにある小さなこぶのようなものがそれです。


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拡大して見るとこうなります。これはストロボ光で白飛び気味になっていますが、ヘッドライトで照らしだされた状況は写真の場合とほぼ同じような状況です。肉眼で見てこの状態だと思ってもらえばいいわけです。


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ストロボを光らせずにヘッドライトを少し上に向けて撮影したら、やっとテープの色が出ました。強力なヘッドライトは道の状況を知るには役に立ちますが、テープのように反射率の高いものは真っ白に光ってわかりにくくなるので注意が必要です。


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1:27 仙水峠です。ここは風の通り道になっているのか、登って来た谷を風が吹き上げてきます。じっとしているとけっこう寒くなってくるので、水分補強をしたらすぐに出発しました。


駒津峰に向かって登りはじめると、次第に風が強くなってきてどんどん寒さが増してきました。仙水峠から100mほど登ったところにある大木の根元でレッドポイントジャケットの上からハードシェルを着こみ、お湯を飲んだり行動食を食べたりして寒さ対策をして、再び登り始めました。


しかし、寒さはいっこうに収まりません。全身に凍みこむ冷気に包まれているかのようです。このときのレイヤリングは、厳冬期氷点下10度で風が10m/秒以上吹いている中で2時間撮影をしても大丈夫だったものと同等なので、今の状況でなら十分寒さをしのげるはずですが、なぜか経験したことのないほどの寒さを感じます。4月30日の甲府市の最低気温が4.5度なので、標高が約2000m高い仙水峠の辺りで氷点下8度ぐらいだったと思われますが、風はせいぜい5m/秒ぐらいだと思われます。なぜこれほど寒いのかさっぱりわかりません。


考えられるのは、寝不足と疲れによる体力の低下です。前日が高速道路のSAで3時間程度の仮眠だったし、昨晩も結局4時間も寝ていない状況なので、二日続けての寝不足に疲労が重なって体調があまりよくない可能性があります。


このまま登り続けていけば当然気温はさらに下がるし、風も強まるので寒さはもっと厳しくなるのは明白です。まだ、もう一枚ダウンジャケットを持っていますが、着膨れした状態で行動するのは足元の視界も悪くなるし体の自由もすこし制限されるのでできれば避けたいところです。


2:25 標高2380m付近まで登ったところで体に震えが出始めたので、これ以上登るのは危険と判断して引き返すことにしました。


先ほど休憩した大木の根元でいったん止まってどうするか考えました。テントまで戻って仮眠を取り、日が昇ってからもう一度甲斐駒を目指すというのがA案。この場合、テントに戻るのは4時ごろでしょうから、せいぜい2時間程度の仮眠がとれるだけです。それに、テントまで戻ってまた登ってくるというのは、体力的にロスが大きいと感じます。


残っているダウンの上下を着用しツェルトをかぶって日が昇るのを待つのがB案。日の出までまだ2時間ほどあるので、どこで待つかということになります。今いる場所でもいいのですが、あまりくつろげるような場所ではありません。とりあえず仙水峠まで下って、そこで風のよけられる場所を探してみて、いい場所がなかったり寒さが収まらない場合はテントまで戻ることにするというのが現実的だろうということで結論が出ました。


2:45 仙水峠まで降りてきました。相変わらず西風が吹き抜けて寒い場所ですが、大きな岩が重なる場所の東側にわずかながら風をよけられる場所があり、そこにしゃがめば風が当たるのを防ぐことができました。ひとまずダウンジャケットをハードシェルの上から着て、お湯を飲んだりして保温につとめてみたところ、震えはおさまりなんとか寒さから逃れることができました。


それにしても厳冬期よりも寒くないし、厳冬期よりも着込んでいるのに寒いと感じるなんて、どうなっているんだかまるで納得がいきません。下半身はいつもはいているモンベルジオラインEXPタイツではなくて、ノースフェイスのウォームトラウザーという中厚のタイツなので少し寒いと感じるのは仕方がないとはいえ、正月の蝶ヶ岳の時よりもレッドポイントライトジャケットを1枚余分に着ている上半身がこれほど寒さを感じるなんてあり得ないというのが正直なところですが、寒いものは寒いのです。食事をとってきているのでカロリー不足ということはないはずですし、やはり寝不足と過労が原因だとしか思えません。しかし、それほどひどい状況だという自覚はなかったので、本当のところはよくわかりません。


ちょっと寒いかなという程度まで寒さが収まったこともあり、ただボケッと夜明を待つのも無駄に思えてきたので、せっかく担いできた一眼レフで写真を撮ることにしました。


<クリックで写真拡大>
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仙水峠から登って来た西方向を見ると、ぼんやりと小仙丈ヶ岳の白い頂が見えます。たくさんの星も見えているので、星空とからめて撮影しました。


<クリックで写真拡大>
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目の前に聳える甲斐駒ヶ岳と摩利支天の岩峰からぼんやりとですが天の川が天頂へと延びているのがわかります。右下に見える街明かりは、長坂町あたりのものでしょう。


<クリックで写真拡大>
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4時30分頃になると東の空が赤く染まり始めました。彼方に見えているのは、金峰山など奥秩父の山々だと思われます。


やがて太陽が顔を出すと、時間とともにじんわりと暖かさが戻ってきました。まだ、風の当たらない場所で日差しを浴びた場合だけという条件付ですが、太陽の偉大さを改めて感じます。すぐにでも甲斐駒ヶ岳を目指して出発したいところですが、まだ太陽が昇ったばかりだし、そろそろ胃の中が空っぽになる頃なので、ひとまず行動食を食べながら太陽の高度がもう少し高くなるのを待ちました。


日の光を浴びて暖かさに包まれると、暗闇の中で寒さに震えていたほんの数時間前のことがうそのようです。無理をせず、仙水峠まで下って体温をキープすることにしたのは正解でした。残雪期とはいえまだまだ冬山と同じ条件の中での行動ですから、やはり慎重な行動を心がける必要があります。

つづく。



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| 2016年4月 甲斐駒ヶ岳・仙丈ヶ岳 | 22:50 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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晴れて曇って風吹いて寒いし暑いしなんやねん: 甲斐駒ヶ岳・仙丈ヶ岳その1 

2016年4月29日(金)~5月3日(火) 長野県伊那市 甲斐駒ヶ岳(標高2967m)・仙丈ヶ岳(標高3033m) テント泊単独行 


2016年のGWはどこへ行くべきか、今年はわりと早い段階から甲斐駒・仙丈に決めていました。いつものように立山という案のほかにも、白馬、涸沢も考えましたが、北アルプスはどこもそれなりに混雑しそうだし天候もビミョーな感じだったので、天候が一番安定していそうで、混雑もそれほどなさそうな南アルプスは北沢峠をベースキャンプにすることにすんなり決まりました。過去2回訪れていて新鮮味はありませんが、どちらも訪れたのは年末年始だし、甲斐駒はいまだ登頂できていないということもあります。


1日目(4月29日)
中央高速道路の駒ヶ岳サービスエリアに午前2時頃着いて仮眠をとろうとしたのですが、さすがにGW初日だけあってサービスエリアの駐車場は満車。仕方がないので、隅っこのややスペースのある路肩に車を停めて、3時間ほど仮眠をとりました。


朝起きて伊那ICで降り、ガソリンを給油してから高遠経由で戸台口に向かいました。駒ヶ根ICで降りて県道49号から国道152号で行ったほうが早そうですが、高速を利用したほうが時間短縮になるらしく、ナビが伊那ICから高遠経由の道を推奨していたので素直に従いました。


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途中のコンビニで朝食と昼食を購入し、早朝の空いている道を軽快に走って7時前に仙流荘横の登山者用駐車場に着きました。込んでいるかと思いきや、意外にもガラガラでした。この駐車場はバス停の隣にありますが、こちらが満車の場合は、道路を挟んだ反対側の河原に広い駐車場があるので、そちらに入れることができます。どちらも無料です。バス停隣の駐車場には、仮眠に使える小屋もありますが、覗いて見た限りでは車中泊のほうがいいかなという感じです。 


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仙流荘からのバスは、GW時期は途中の歌宿までの運行です。GW時期の土休日の始発は6時5分なので、次の8時5分のバスに乗ります。運賃は手荷物料金込みで大人片道1040円で、往復は単純に2080円。往復割引はありません。


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始発でないからか、登山者はそれほど多くはありませんでした。出発時刻になり、マイクロバスが2台来ましたが、目いっぱい詰め込むのではなく、定員の半分づつぐらいで出発しました。荷物持込になるので、その分の余裕を見てということのようです。


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ほぼ定刻どおりに歌宿につきました。歌宿には休憩用のコンテナハウスと公衆トイレもあり、途中のバス亭にしては施設が充実していました。


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8:50 歌宿から歩き始めます。北沢峠まで約2時間の林道歩きになります。


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途中、甲斐駒ヶ岳が正面に見える場所がありました。早朝に冷え込んだらしく、上のほうがうっすら白くなっているところ見ると、霧氷がついているようです。それにしてもここから見る限りほぼ雪がありません。3000m級の山でこの時期に雪がないなんて、まったく予想を裏切られました。


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鋸岳もよく見えます。こちらも霧氷で化粧をしています。


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9:25 丹渓新道入口に着きました。この手すりのついた急傾斜の道を登っていくようです。小屋泊まりなら、ここから直接仙丈ヶ岳に登り、北沢峠に降りて来るというプランでもいいかもしれません。


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林道脇には鋸岳にある鹿窓の解説が設置されていました。


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丹渓新道登山口を過ぎると、遠くの山腹に大平山荘が見えました。あんなとこまで歩かないといけないのかとがっくりしましたが、見えているだけましかもしれません。


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林道にはまったく雪はなく、落石や崩落した場所もありません。これなら十分バスが通行できるはずなので、歌宿までの運行でなくて、北沢峠まで運行してくれればいいのにと思うのですが、公営のバスのようなので融通がきかないのでしょう。


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今年は食事の内容をレトルトパック中心からフリーズドライ製品中心に変更したので、荷物自体は少し軽くなったようです。とはいえ、やはり冬装備を持ってきているので、20kgぐらいは十分あると思われます。重い荷物を背負って晴天のアスファルト道を歩いていると、山の空気が冷たいとはいえやはり汗が噴出します。しかし、日陰に入ると寒いと感じるので、服装の調整が難しいところです。


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歩いていると、青い鳥がすぐ近くの枝できれいな声で鳴いていました。ネットで調べてみたらルリビタキのようです。


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10:40 大平山荘に着きました。


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年末年始の山行では、戸台川沿いのルートを何時間もかけて歩き、ここに出てきたわけです。今回は歌宿から林道を2時間弱歩いただけで、やはり文明の利器は便利です。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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少し休憩してから、北沢峠への最後の登りに取り付きます。ここから北沢峠までは林道が遠回りになるので、林間のショートカットルートを進みます。


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静かな森の中の道をゆっくりと登っていきます。


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11:09 林道に出ました。理屈からいえば、一番高いこの場所が峠なんでしょうが、北沢峠の看板はこの先のこもれび山荘前に設置されています。


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こもれび山荘前を通過します。今年は下山日に天候がよくなければ雨の中でテント撤収するのが面倒なのでここに泊まることも考えています。事前に予約状況をフェイスブックで確認したら、GWでも余裕があるようだったので、飛び込みでも宿泊できそうです。


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北沢峠の公衆トイレはまだ使用できない状態です。


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気温は6度とそこそこ低めですが、日向を歩いている限りは山シャツ1枚でもOKでした。


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11:25 休憩込みで歌宿から約2時間半で長衛小屋のキャンプ場に着きました。もっと混んでいるかと思っていたのですが、想定よりもガラガラです。写真の場所から右手奥に行けば一段下がったテン場があるので、全体のキャパに対してテント数はかなり少なめです。初日はこんなものかもしれません。


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比較的小屋に近い場所にテントを張りました。水場にも近いし大きな石もなくフラットでいい場所でした。


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テント内から正面に小仙丈ヶ岳が見えます。甲斐駒ヶ岳にほとんど雪がなかったのに、少し標高の低い小仙丈ケ岳にはしっかりと雪が残っています。


昼食を食べてすこしゆっくりしてから、アサヨ峰と仙水峠の間にある栗沢山(2714m)に登ってみることにしました。キャンプ場から尾根通しでのぼるコースがあり、所要時間は2時間となっています。


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13:07 小屋前の橋を渡ります。


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渡ったところから雪渓を上に登って行きます。


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すぐに樹林帯の中の道になります。


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時折、雪が残っていたりしますが、クラムポンなどが必要なほどではありません。


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いけどもいけども展望のない樹林帯の中を登り続けます。


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14:04 標高2306mの尾根まで登ってきました。


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ちらりと甲斐駒が見えましたが、上のほうはガスに隠れていました。樹林からわずかにのぞく小仙丈ヶ岳をなんとかカメラに収めたものの、このままさらに1時間も樹林帯の中を登り続けるのがなんだか馬鹿らしくなってきました。特に登りたかった山でもないし、明日の甲斐駒のためにもここは体力を温存しておいたほうが賢明だと思い、ここから引き返すことにしました。


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14:57 さくさく下って小屋まで戻ってきました。本日の行動はこれにてお終いです。明日は甲斐駒の星景写真や夜明の写真も狙いたいので、深夜に出発することにします。なので、早めに夕食を食べて18時過ぎには寝袋に潜りました。


雪があるつもりでマットはサーマレストのリッジレストソーライトを持ってきたのですが、地面の上で使うにはクッション性がいまいちで、あまり寝心地がいいとはいえません。しかも寝袋内に入れるエアーマット イナーシャ Xライトを忘れるという失敗をしてしまい、こんなことなら自動膨張式のプロライトを持ってくればよかったと後悔しても後の祭りです。前日に3時間の仮眠しかとっていないので寝付くのは早かったのですが、寝心地が悪くたびたび目が覚めてしまい、22時過ぎには空腹感も手伝ってすっかり目が覚めてしまいました。

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つづく。



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| 2016年4月 甲斐駒ヶ岳・仙丈ヶ岳 | 18:48 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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思いのほかタフな縦走路: 泉山 

2016年4月22日(金) 岡山県鏡野町奥津 泉山(標高 1209m) 日帰り単独行 



GWの山行直前トレーニングを兼ねて、奥津の名峰 泉山を縦走してきました。


泉山と書いて、「いずみがせん」と読むのが一般的らしいのですが、地元ではもっぱら「いずみやま」と呼ばれているとか。まあ、どちらでもかまいません。泉山には主峰の泉山が北端にあり、その南側に中央峰、井水山のピークが連なり、これらの三峰を縦走するようにコースが設けられています。

泉山には過去3回登っていますが(初回は途中撤退、2回目は井水山のみ)、3回とも積雪期で無雪期の登山は初めてです。しかも、まだ縦走したことはありません。今回はトレーニングを兼ねてということなので、最長コースのAコースで登り、Bコースで下山することにしました。


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9:45 最初は泉嵓神社前の駐車場からスタートしたのですが、途中で忘れ物に気がついて引き返したため、時間節約のためにBコース分岐点となる林道脇の空地まで車で移動し、ここからスタートしました。


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林道をあがっていくとすぐに分岐があり、これを左に入ります。


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砂利道を少し進むと、登山口です。


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植林の尾根斜面を登っていくと5分ほどで尾根上に出ます。


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尾根を登りつめていくとやがて沢を渡りますが、渡った先に水場があります。万一飲み水を忘れた場合は、ここで補給可能です。


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10:34 福ヶ乢という鞍部に着きました。ここから稜線の縦走路が始まります。左下から登ってきて、90度まわって右上に進みます。


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ツツジがきれいに咲いていました。


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これは何の花か知りませんでしたが、ネットで調べてみるとどうやらアセビのようです。


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尾根通しの道を進みます。


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コブシの花でしょう。


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標高1000m付近では、ブナ林の中を進みます。


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色気のないまだ冬枯れの森の中に、時折コブシの白い花が彩りを添えます。


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11:24 井水山山頂です。


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東に那岐山、滝山、広戸仙の連なりがはっきりと見えます。


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北に連なる中央峰と泉山。


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南側も展望が開けています。


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まだ行ったことのない西側にある「のぞき岩」を見に行きます。急斜面を下ると細い尾根があり、それを進んでいきます。直進もできるようですが、途中に大岩があり越えるのが難儀なので、右下を巻くように道がついていました。


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細尾根の先端にある岩塊がのぞき岩です。先端の岩の上に登れるようですが、とても恐ろしくて近づけませんでした。左側はほぼ垂直に見える断崖です。右側もかなり急斜面ですが、木々があるので見た目はまだまし。写真だけ撮ってさっさと引き返しました。


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井水山から中央峰に向かいます。


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ここにもアセビの花がありました。


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井水山を下ったところにBコースの分岐点がありました。Bコースは健脚向きとされていて、あまりメジャーなコースではないらしく、踏み跡も薄い感じです。道標もちゃんとしたものは設置されていなくて、手書きの看板のようなものが立ち木にぶら下がっているだけでした。


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Bコース分岐のすぐ先に右へ分岐する踏み跡があります。この奥に津山高校の山小屋 泉山ヒュッテがあるはずなので、ちょっと立ち寄ってみることにしました。


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けっこうりっぱなログハウス風の山小屋です。


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ドアを開けると玄関ホールが奥まであります。


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左手に6畳ほどのフロアがあり、その奥に2段になった部分があります。上段で誰かが寝泊りしたのでしょうが、紙くずなどのゴミが散乱していて、今まで見た県北エリアの無人小屋で最も汚い小屋という印象だけが残りました。トイレは室内はもちろん屋外にも見当たらなかったので、周囲の薮で用を足すということみたいです。


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小屋の前に「湧き水」の看板があったので見に行ってみました。


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土に突き刺したパイプからちょろちょろと水が出ていましたが、ほぼ枯れているのに近い状態です。水は持参したほうが良さそうです。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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登山道に戻って中央峰を目指します。


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笹原の快適な道になると、その先に中央峰が見えてきました。


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12:11 中央峰に着きました。ここはCコースの分岐にもなっています。


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中央峰から先は、なだらかな稜線歩きです。


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この坂を登れば山頂です。


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12:22 広々とした泉山山頂です。誰もいません。


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お腹が減ったので、ひとまずおにぎりでランチ。


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ランチを終えて、あらためて山頂からの眺めを楽しみます。遥か西方に見えるのは、伯耆大山です。あいにく少し雲がかかって半分ぐらい隠れていました。


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北東方向に見えるのは角ヶ仙でしょうか。


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左に目を移していくと、ひときわ高いのが北に位置する花知ヶ仙だと思われます。


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さらに左方向を見ると三角形の山が妹山で、その左奥のしろゴマをまぶしたようなのが三ヶ上だと思われます。


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東方遥かにひときわ高い横長の山が見えていましたが、もしかしたら氷ノ山かなあ。


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12:53 貸切の山頂を堪能して、下山にかかります。


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中央峰を越えて井水山へ下って行きます。


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13:18 Bコース入口まで戻ってきました。他のコースと比べてバリエーションコース的な雰囲気が漂います。


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入口にある看板です。登りで健脚向きというのはわかりますが、健脚向の下山路ってどういう道なんだろうと思ってしまいます。


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しばらくは比較的緩やかな笹薮の踏み跡が続きます。さすがに人があまり歩いていないらしく、やや不明瞭なところがあります。


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こんな風に半分薮と化したような場所もありました。


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テープナビはほぼ見当たりませんが、たまに登山者向けの看板があります。


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標高1000mあたりで巨大な岩がありました。これが入口に書いてあったよぼし岩かと思いましたが、入口からはすでに300mぐらいの距離を歩いているので、200mとなっていたよぼし岩かどうかはっきりしません。ここよりももう少し手前の尾根が細くなっている場所にも岩が露出しているところがあり、そこは北側を岩の下から巻く道がついていたので岩そのものはちゃんと見ていませんが、もしかしたらそちらがよぼし岩だったのかもしれません。距離的にもおおむね入口から200mぐらいの場所でした。ただし、わざわざ名前をつけるほどの特徴的な岩だったような記憶はありません。その意味ではこの岩のほうがよほど特徴があるように思います。


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大岩を越えると一段と笹薮が濃くなっていて踏み跡がわかりにくくなります。


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ただ、すぐ先の左手の杉に黄色いテープが巻かれていて、この場所で下ってきた尾根から南側斜面にルートが変わります。ここを見逃して尾根をまっすぐ下ってしまうとまったく違う方向に行ってしまうので、へたをすると遭難騒ぎになりかねません。要注意箇所です。


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黄色のテープの場所から南側斜面に下ると、すぐにまた黄色のテープがあり、その先は植林になって笹薮もなくります。


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植林の中も踏み跡は不明瞭ですが、テープや看板がわりと頻繁に出てくるので、注意して探せば迷うことはないと思われます。


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途中、巨岩がたくさん露出した小尾根を通過します。


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木に咥えこまれた看板がありました。


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急傾斜の尾根をどんどん下ります。


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標高850m付近で再び尾根から左へ下る場所があります。左手方向に赤いテープが巻かれた木が2本あるので、山慣れた人なら左へ曲がるのだとわかると思いますが、正面の木にも赤いテープが巻かれていて、うっかりするとそのまま直進してしまう可能性もあります。なんとなく左へ曲がるようなトレースになっているのですが、道迷いする可能性のある場所です。


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標高850m付近の左折箇所から数分くだったところで、こんどは右折箇所があります。ここはテープが巻かれた木はなくて、地面に赤いプラスチック片が置いてあるだけです。うっかりすると直進してしまう場所です。踏み跡は不明瞭で、右折とはわからない可能性が高いです。テープにしろプラスチック片にしろ、人工物があった場合はルートの屈曲点である可能性を考えるようにしないと迷います。Bコース入口の看板に書かれていた健脚向きという言葉は、経験者向きと読み替えたほうが良さそうです。


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下って行くと、山桜がきれいに咲いている場所がありました。


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青い山波を背景にすると、桜の淡いピンク色が映えます。


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沢の音が聞こえ始めると、Bコースの終点も近くなります。


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14:18 林道のBコース登山口に出ました。Bコース入口からちょうど1時間かかりました。車を止めた場所になぜなんの看板もないのか不思議に思っていたのですが、林道を少し入ったところからBコースが始まるということのようです。それでもちょっと不親切だと感じますが、コースのレベルを考えるとあまり道標や看板を設置すると初心者が入り込んで遭難騒ぎになりかねないコースということで、あえてわかりにくくしているのかもしれません。


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あまり利用されていなさそうな林道を下っていきます。


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14:24 駐車した林道入口に戻ってきました。4時間を切るぐらいで降りてこられるかと思っていたのですが、約4時間半の山行になりました。Bコースがけっこうきつい下りの場所が多くあり、かなり足にきた感じです。


Bコースは迷いそうな箇所が何箇所かあり、他のコースと比べるとわかりにくくなっているので、初心者や自信のない人はAコースをピストンしたほうが無難です。

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| 2016年4月 泉山 | 18:45 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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南アルプス遠征からもどりました

北アルプスでは天候が荒れたようですが、南アルプスは5月1日を除いてはおおむね好天に恵まれて登山日和でした。


ということで、今回の山行で登頂を目指した三座、


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甲斐駒ヶ岳


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仙丈ヶ岳


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アサヨ峰


の結果はいかに!?


レポは近いうちに。


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| ヤマネタ・ニュース | 11:41 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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