ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

2015年02月 | ARCHIVE-SELECT | 2015年04月

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防水アウターグローブ: モンベル OutDry オーバーグローブフィット

積雪期の低山登山で主に使っているアウターグローブのイスカ ウェザーテックライトオーバーグローブは、使われているウェザーテックという生地は防水生地ですが、シームシーリングしているわけではないので縫い目から簡単に水がしみてきます。厳冬期は少々雪に手をつっこむようなことをしても濡れることはありませんが、残雪期になるとあっというまにインナーまで濡れてしまいます。


インナーに防水グローブのセイラス エクストリームオールウェザーグローブを使えば手が濡れるのは防ぐことができますが、アウターが濡れてしまうのは変わりません。濡れたグローブでカメラなどを触るとけっこう水がついてしまいますし、残雪期でも標高が上がれば気温が低く風も強いことがあり、基本的に濡れた状態のグローブを装着しているのは避けたいところです。かといって、厳冬期用のブラックダイヤモンド ソロイストを引っ張り出すほどのものでもないですし、完全防水のアウターグローブが必要だと感じていました。


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ネットで調べてみたところ、モンベルからOutDryで防水処理をしたグローブが数種類出ているのがわかりました。その中で、自分の希望に一番あっているのが、OutDry オーバーグローブ フィットでした。



ここでひと息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




価格的には、OutDry アルパイングローブ フィットと2000円ぐらいの違いしかないので、アルパイングローブ フィットを買ったほうがお得に思えました。アルパイングローブ フィットのインナーは取り外せるので、気温にあわせてインナーグローブを薄手のものに変更できますし、アウターグローブとして単独でも使うことができます。ただし、アルパイングローブ フィットは手のひら部分が山羊革になっていて、残雪期の登山で濡れた雪に触る機会が多くなると、革が水を含んでしまう可能性があります。そうすると、濡れたグローブでカメラを触ることになってしまい、イスカ ウェザーテックライトオーバーグローブのときとかわりません。


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というわけで、手のひらに防水性に優れたデュラグリップを使用したOutDry オーバーグローブ フィットを購入しました。


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先日の矢筈ヶ山登山のときに、インナーをはずして素手に直接オーバーグローブ フィットをはめてシャーベットに近い融けかけの雪に手を突っ込んで見たり雪を握ってみたりして防水性能を試してみましたが、まったく水がしみてくる気配はありませんでした。また、登山中はずっとインナーにウールの中厚手袋をしていましたが、蒸れたり汗で濡れた感じになることもなく、透湿性能もなかなか優秀でした。残雪期のアウターとしてお勧めできるグローブです。サイズは若干小さめなのか、中厚手ウール手袋(ブリッジデイル Bdメリノグラブ)をするにはLサイズではきつかったので、XLを購入しました。たいていLで十分なのですが、グローブでXLを購入したのはこれが初めてです。

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リベンジ! 今度は行くぜ!: 矢筈ヶ山 その2

2015年3月22日 鳥取県琴浦町 矢筈ヶ山 単独日帰り


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11:17 大休峠上の1150m地点での休憩を終えて、矢筈ヶ山に向けて出発です。地形図を見ると、ここから標高1200mまではわりと緩やかな尾根ですが、そこから1300mのピークまではそこそこ急傾斜が続くようです。ひとまず、目前に見える1300mピークを目指します。


標高が上がったので、雪は良く締まってます。踏み抜くこともなく、クランポンの爪がよく食い込んでくれますが、1300mピークが近くなってくるとかなり急傾斜になってきて、ジグザグに歩かないと登れなくなってきました。


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11:47 ようやく1300mピークに出ました。ここからは緩やかな尾根をたどっていくだけです。


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尾根をたどって歩き始めると、すぐに雪庇が崩落して進めなくなっていました。なので、左手の林の中を迂回して進みます。ちょうどこのときに、途中で一緒だったパーティーが、前方の尾根上に見えました。やはり直登して、すでに山頂を踏んで戻ってきたようです。彼らは尾根から直接右手の斜面へと降下しようとしているようで、下山路として僕も考えていたあたりから下山するようです。おそらく登りのトレースをそのままたどっているのでしょう。下山路としてちゃんと通れるかなと少し気になっていたので、先行者がいるというのは安心です。


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林の中を迂回して、再び尾根へ出たところから矢筈ヶ山のピークが見えました。途中、標高差10m程度の小ピークがありますが、山頂まではほぼフラットな尾根ですから、30分もかからないぐらいで着けそうです。


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12:18 矢筈ヶ山山頂に着きました。2週間越しの登頂なので、少しだけ達成感も強めです。


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山頂から見下ろす小矢筈と甲ヶ山。どちらも山頂部はすでに雪がなく、険しいピークですがこれなら登頂は楽そうです。とはいえ、甲ヶ山まで行って帰ってくれば2時を回るでしょうし、けっこう足腰も疲れているので、今回はここまで。



ここでひと息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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12:32 山頂に15分ほどいましたが、風があって寒いし、大山方面は雨雲のような黒い雲に覆われていて、なんとなく天候が気になります。ゆっくりとランチをしたかったのですが、あまりおなかもすいていないのでさっさと撤退することにしました。


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先行のパーティーが下った場所は、この先のピークのようになったあたりですが、このあたりのほうが雪庇も小さいし下りやすそうなので、ここから下ることにしました。


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滑ったら止まりそうにない急斜面を慎重に下ります。先行パーティーのトレースに合流して、ひたすら下るだけです。クランポンは装着したままでしたが、雪が柔らかく膝下ぐらいまで潜るので、つぼ足でも問題なさそうです。


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13:04 下り始めてからわずか20分で標高差200mを下り、夏道の近くの尾根まで下りてきました。この尾根をまっすぐ東に進めば当初予定していた931mピークを経由して飯盛山の鞍部からつり橋まで下るルートになりますが、つり橋上の雪の状況が怪しそうなので、素直に夏道へ戻ることにします。


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トレースの残る夏道に合流しました。あとは、往路のトレースをたどって帰るだけです。


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このまま地獄谷分岐まで下りて、そこでお昼休憩にするつもりでしたが、さすがにおなかが減って動くのがつらくなってきたので、尾根上のちょっと広くなった場所でランチ休憩をとりました。


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地獄谷分岐は通過して、大山滝を目指します。


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14:20 大山滝まで下りてきました。ベンチでのんびり休憩します。胸に付けているのは、雪崩用のビーコンですが、もう雪崩を心配するような状況ではなかったので必要なかったと思いますが、コンパス機能がついていたりするので念のためということで装着しました。


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そういえば、往路で落としたタオルを無事回収しました。大山滝の上でプチ滑落した場所から登山道へ出たあたりで落としていたのですが、自分の身長より高い木の枝にぶら下げられていたため、最初は気づかずに通り過ぎてしまいました。大山滝まで降りてきて、荷物を下ろしてから空身で引き返して見つけたわけですが、基本的に登山者は足元に目がいきがちなので、落し物は目線より下にないと見落としがちだなと学習しました。とくに、雪のある斜面を歩いているときはどうしても足元に集中してしまいます。今後、どこかで落し物を見つけた時は、登山道脇の低い場所においてあげるようにしようと思います。


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15:05 つり橋を通過します。


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15:27 駐車場に戻ってきました。朝見かけなかった車が一台ありますが、持ち主はまだのようなので、5人組のパーティー以外にも入山者がいるようです。


帰路、また関金温泉に立ち寄りました。今回は、湯元である関の湯共同温泉に入りました。入浴料200円と格安です。夕方4時過ぎだというのに、妙に空いていたのでなんとなく気にはなったのですが、入ってみてその理由がわかりました。とにかく小さいのです。脱衣所は3畳程度の広さで、洗面台もないしドライヤーもありません。ロッカーは木製ドア無しの作り付けで、セキュリティーはまったくなしです。浴槽は1坪もないぐらいの木製湯船が1つあるだけで、洗い場はなし。シャンプーしたり体を洗ったりする場合は、湯船のまわりの床に直接座って湯船からお湯を汲んで洗い流さないといけません。もちろん、シャンプーや石鹸は自分で用意しないといけません。浴室内の入口そばにトイレの手洗いのような洗面台が1ヶ所だけありますが、お湯は出ません。登山後にゆっくりと温泉につかって、なおかつ頭や体もきちんと洗いたいということなら、共同温泉はやめたほうがいいです。

20150322矢筈ヶ山

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| 2015年3月 矢筈ヶ山 | 20:34 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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タイヤ交換で腰痛

風はちょっと肌寒いものの天気が良いので、お昼にスタッドレスタイヤからノーマルタイヤに交換しました。今冬は年末年始に調子がよくなかったり天気がよくなくて正月山行に出かけていないため、スタッドレスに交換してから3000kmぐらいしか走っていません。なので、スタッドレスタイヤの磨耗はそれなりでした。


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上の写真は、前輪に装着していたスタッドレスタイヤの寿命を示すスリップマーク部分です。あと1シーズンで終わりそうな感じもしますが、そういえば昨年のこの時期にも写真を撮っているので、その時の写真と比べてみました。



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これが、2014年3月24日に撮影した写真です。こうしてみると、今とあまり変わらない磨耗具合です。となると、今シーズンは見た目にわかるほど減っていないということのようです。であれば、来年の磨耗具合によっては再来年まで使えるかもしれません。4シーズンもってくれれば助かります。



ここでひと息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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こちらは後輪のタイヤですが、スリップマーク部分の残り具合は前輪側とほぼ同じです。どちらも1シーズンづつ前後で使ったので、当然といえば当然です。


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タイヤとしての寿命を示すスリップマークはまだだいぶん余裕があるので、スタッドレスタイヤとしての寿命が終わったらそのままノーマルタイヤとして履きつぶします。


それにしても中腰の力仕事がたたったらしく、右側の腰にけっこうな痛みが出てしまいました。座っているのもちょっとつらい状態なので、今日はもう横になって過ごすことにします。アタタタタ・・・


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| N BOX+ | 16:22 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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リベンジ! 今度は行くぜ!: 矢筈ヶ山 その1

2015年3月22日 鳥取県琴浦町 矢筈ヶ山 単独日帰り


土日二連休、先週遠く及ばなかった矢筈ヶ山へのリベンジを期して、大休峠避難小屋泊まりで考えていたものの、土曜日の朝起きられず避難小屋泊の山行はあえなくキャンセル。せめて日帰りで再挑戦せねばということで、22日に再び矢筈ヶ山を目指しました。


6時ごろ一向平に着くと、先週まで雪に覆われていた牧場の中の直線道路はすっかりアスファルトが見えていて、一向平キャンプ場の駐車場まで問題なく入ることができました。管理棟に向かって左手にあるトイレも使えるようになっていて、わずか一週間の間に春が訪れたことを実感しました。


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6:34 出発です。歩き始めたときに青い車が一台駐車場に入ってきました。先週は誰もいなかったのに今週は自分以外の入山者がいるようです。


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今回は往路も旧登山道を使うことにしました。キャンプ場の駐車場付近は雪がなくなっているとはいえ、山陰の現登山道は相変わらず雪が覆っている状態なので、歩きにくさはたぶん変わっていないだろうという判断です。旧登山道のほうは日当たりがいいこともあって、路肩付近の地面が出ており格段に歩きやすくなっていました。


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当初、つり橋を渡ったらそのまままっすぐ尾根上に出て、931ピークのある尾根を西へつめて、夏道に合流するというルートを考えていましたが、下から見上げる尾根筋はかなり雪が解けていて、尾根上は大丈夫でもアプローチが厄介そうに思えます。なので、素直に夏道で行くことにしました。


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つり橋手前の法面崩壊地ですが、ここも普通に歩けるだけの地面が出ていたので楽に通過することができました。


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6:56 つり橋に着きました。先週は一向平キャンプ場からここまで1時間弱かかったというのに、今回は約20分しかかかりませんでした。


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つり橋を渡った先の斜面も、かなり雪が解けていて階段が出ていたりして歩きやすくなっていました。


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小さな沢にかかる橋の手前に倒れ掛かっていた木ですが、先週はストックのあたりまで雪があり、この木をまたぎこして進みました。ストックの高さが1m近くあったと思いますが、わずか1週間で1mの積雪が融けたということになります。さすがにそれはなさそうなので、雪が融けて木が上に持ち上がったということなのでしょう。


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橋の向こう岸も一面雪の斜面でしたが、すっかり雪がなくなっています。


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第一渡渉点です。さすがにこのあたりまで来るとまだ雪は残っていますが、それでも先週から比べると積雪の厚みは半分ほどになった感じです。


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川を渡った先にある木地屋敷の表示場所でスノーシューを装着することにしました。雪はけっこう締まっていて大きく踏み抜くことはありませんでしたが、この先どういう状況かわからないので早めに着けておくことにしました。


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今回は1年ぶりにTSL255を持ってきました。雪が緩んでワカンだと浮力が不足しそうだし、前爪やスノーシュー裏の金属爪があるので斜面でも滑りにくそうで、アップリフターを使えば登り斜面も楽そうという理由です。その分重さが増すのが難点ですが、日帰りなのでそれほど重い荷物にはなりませんでした。


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スノーシューを装着して歩き始めてすぐに、木道が出現。先週は雪に埋もれていたのですが、すっかり雪がなくなっていました。しょうがないので、そのままスノーシューで登ります。


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7:37 大山滝まで来ました。先週はここまで2時間強かかりましたが、今回は約1時間。半分の時間で済みました。


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ベンチが雪から出ていたので、ここで小休止。大山滝に朝日が当たって光っています。



ここでひと息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




休憩を終えて出発です。大山滝から大休滝までの区間が前半の核心部ですが、雪がどういう状態になっているかです。大山滝からすぐの斜面はだいぶん雪解けが進んでいて、つぼ足だと踏み抜きが多そうだということで、スノーシューを履いたまま急斜面を直登しました。


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ところが、あともう少しで登山道というところで、右足がスリップ。ストックと左足で踏ん張ってみるもバランスを崩して左手側へ転倒し、そのままズル~と滑落してしまいました。幸い、距離にして5m程度で露出した岩のあるところに落ちたので事なきを得ました。表面がシャーベット状になった柔らかい雪の場合、ワカンなら足を蹴り込んでキックステップのようにして登ることが可能ですが、スノーシューではそうも行きません。爪先立ちするようにして前爪を効かせようとしてもたいして深くは入らないので、融けかけた表面の雪といっしょにずり落ちるという結果になったようです。どんな道具も状況に合わせて使い分けないといけないということです。命の危険のない小さな失敗を積み重ねて経験値を上げていけるのなら、低山歩きも役に立っているということかと、改めて思いました。


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スノーシューをはずして、つぼ足で斜面を登りきり、登山道へ出てきました。先週はこの道標を見た覚えはないので、だいぶん雪解けが進んだことがわかります。


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小さな沢を渡ります。


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ちなみに、これが先週の同じ場所。


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一番厄介だった不動滝上の区間も、夏道が出ていてまったく問題なし。


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先週はこんな状態でした。


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不動滝を眺める余裕もありました。滑り台のようなフラットな岩肌を流れ落ちている滝でした。


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先へ進んで第二渡渉点に来たときに、ちょっと厄介な状態になってしまいました。降口を雪の壁が邪魔するような状態で、しかもけっこうな傾斜に加えて下のほうは垂直またはオーバーハング気味になっていて、雪に足場を切って下りることができません。雪を避けて下りようにも大きな岩が邪魔をしていてだめ。


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ということで、雪の斜面を10mほどトラバースして上流側へ下り、浅瀬の岩を伝って対岸へ渡りました。この写真は渡りきって対岸から渡渉点を見たところ。


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8:45 地獄谷分岐です。途中、プチ滑落で時間をロスしたとはいえ、大山滝から先週と大差ない時間がかかってしまいました。やはりこの区間は前半の核心部です。


先週と同じように日の当たる林縁部で休憩していると、数人の登山者がやってきました。最初二人来て、少し遅れてさらに二人、最後に一人という具合だったので、てっきりばらばらの登山者と思っていたら、どうやら5人パーティーだったようです。最初に来た二人に、落し物しなかったかと聞かれたので、タオルを落としたと思うと答えると、大山滝のあたりで登山道脇に落ちていたと教えてくれました。SEA TO SUMMITの速乾タオルで、確か1000円ほどだして買ったものなのでなくすと痛いなと思っていたところでした。帰りに回収できそうで助かりました。


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9:06 休憩後、クランポンを装着して、先週引き返した場所から斜面を見上げます。後から来たパーティーが先に斜面を登っていったので、ここからはトレースをたどって行くことができます。それほど深く沈みこむことはないとはいえ、急斜面でトレースがあるのとないのとでは大違いです。


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20分ほどで急斜面を登りきり、尾根に出ました。


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尾根を詰めていくと、矢筈ヶ山が森の向こうに見えてきました。まだまだ高度差があります。直登するのが一番早そうですが、今回は大休峠避難小屋の状況を見ておきたいので、夏道をたどって遠回りします。


夏道の登山道が大きな谷をぐるっとトラバースするように左にカーブし始めるあたりで先行のパーティーが休憩していたので、再び僕が先行することになりました。彼らは尾根上についている夏道をたどらず、夏道より下の斜面をトラバースするように進んでいたので、ここから夏道のあるあたりまで斜面を直登しなければなりません。つい楽であることを優先してトレースを追ってしまいましたが、やはり夏道どおり尾根をたどったほうが楽だったかもしれません。


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10:15 矢筈ヶ山の南にある1300mピークから南に伸びる尾根まで登ってきました。後にいたパーティーの姿はいつの間にか見えなくなっていたので、彼らは矢筈ヶ山への直登ルートを選んだのかもしれません。


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ここからは烏ヶ山が正面に大きく見えます。


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右手には大山の東壁が立ちはだかっているのが良く見えました。


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積雪期に一向平から矢筈ヶ山へ登るなら、この尾根を詰めて1300mピークにでるのが一番楽そうな感じですが、大休峠へはこの斜面をトラバースして行きます。


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大休峠までは約700mほどの距離ですが、途中けっこうな急傾斜になるところもあったりして、思っていたよりもしんどいトラバースでした。大休峠へはここから左下へ行かないと行けないのですが、さすがに下ってから登りかえす気になれずまっすぐ進んでしまったため、大休峠から1300mピークへ続く尾根の1150m地点に出てしまいました。


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11:04 大休峠は目の前にある小尾根の向こう側ですが、避難小屋の確認はまたの機会に譲ることにして、ここで大休止をとることにしました。スノーシューの跡がひとつ小屋のほうへ続いていたので、どうやら香取方面から矢筈ヶ山に登った人がいるようです。


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ここから眺める烏ヶ山は、ほんとうに烏が羽を広げているように見えます。改めてみると不思議な形の山です。


つづく。

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| 2015年3月 矢筈ヶ山 | 18:11 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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ふぉとログ #7 静寂の森

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秋の紅葉写真を撮るだけのつもりで、八ケ岳の麦草峠からなんとなく登山道を歩き、高見石小屋を経由して東天狗岳まで登ってしまったときに撮影した写真です。およそ登山に必要な装備は何も持たず、靴もスニーカーでした。天気がよかったからいいようなものの、ちょっと軽率な行動でした。場所は中山の手前あたりだったと思います。立ち枯れした針葉樹の森の異様な光景と奇妙な静けさに比べてやたらカラッと晴れて清々しい空が、なんだかアンバランスな感じで印象的でした。


PLフィルターを最大効果で撮影したので空が青黒くなってしまいましたが、写真の雰囲気としてはこれでよかったのかもしれません。今だったらもう少しPLの効果を弱くして、青空が黒くならないようにしていると思いますが、それだと爽やかになりすぎて、違った印象の写真になっていたでしょう。同じ被写体を同じようにとっても、時により、人により、写真の印象は違ってきます。だから面白いのかもしれません。1998年9月撮影。


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| ふぉとログ | 17:57 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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契約更改でWiMAX2+にしてみましたが・・・

2月11日の記事でWiMAX2+へのグレードアップをするかどうか考えているということを書きましたが、結局新たなコストがかからず、しかも月額が500円ほど安くなるということで、プロバイダーは換えずにWiMAXからWiMAX2+への契約変更を行いました。


2月19日までに申し込めば月7GBの通信制限が2年間無制限になるということで、ぎりぎりの2月18日に契約したのですが、本当に無制限になっているのかどうか、いまのところよくわかりません。というのも、契約更改後にそれほどヘビーな使い方をしていないからです。むしろ、寝る前にちょっとネットにつないでみるという程度の使い方なのに、たまに接続が切れてしまうことがあり、接続状況を確認してみると「制限あり」などという表示が出ていることがあるので、本当に無制限になっているのかどうか、一度試してみる必要はありそうです。ただ、それはWindowsタブレットを使っている場合であって、Androidタブレットではその時も問題なく使えたりするので、ネットの問題というよりも使っているタブレットの問題のような気もします。実際、接続しなおしてみると「制限あり」の表示はなくなります。


ここでひと息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。



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モバイルルーターは、HWD15というタイプ(右側)にしました。以前のもの(左側)に比べるとタッチパネル式で設定などができるのですが、実際には電源以外はほぼ使わないので、あまりメリットはないかなという感じです。電池の容量が大きくなったこともあり、連続使用時間はだいぶん長くなったように感じます。カタログ上は大差ありませんが、使っていないときの省電力モードが優秀なのか、タブレットをネットに接続しなければ翌日になってもまだ電池残量が十分残っています。電池容量が3000mAhあり、モバイルバッテリーにもなるということなのでなかなか優秀なルーターです。


ただし、HWD15はWiMAX2+の220Mbpsの通信速度に対応しておらず、110Mbpsのみとなっています。ただ、通信制限のないWiMAX専用のモードがあるので、将来WiMAX2+で通信制限がかかるようになった場合でも、モードを切り替えればWiMAXで通信が続けられるというのがメリットです。とりあえず、いままでの40Mbpsでも通信速度にこれといって不満はなかったので、110Mbpsでもいいやということでこのモデルにしました。


実際に使ってみた感想は、これまでと比べて格段に速くなったという感じはありません。重いファイルのダウンロードなどしないので、ネットを使うだけなら差を感じにくいということかもしれません。


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| 時事ネタ・ニュース | 19:05 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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大休峠までも届かず : 矢筈ヶ山

2015年3月15日 鳥取県琴浦町 矢筈ヶ山 単独日帰り


伯耆大山といえば、アクセスが良く積雪期でも登山者が多く人気の山ですが、矢筈ヶ山や甲ヶ山は大山のすぐ近くにあるというのに思いのほか登りにくい山です。というのも、アクセス道路が積雪で通行止めになってしまい、アプローチにやたら時間がかかるからです。矢筈ヶ山へのアプローチは、北西側の香取からと東側の一向平(いっこうがなる)が一般的です。ネットで積雪期の登山記録を探すと、香取からの記録は散見されるものの、一向平からのものは11月の雪が少ない時期のものはいくつかありましたが、積雪期のものは見つかりません。香取からだと、無雪期のときよりもかなり手前からアプローチすることになり、大休峠まで4時間ほどかかるようです。しかし、一向平の場合は、一向平キャンプ場の手前にある牧場までは車で入れるようなので、アプローチ的には500mほど長くなるだけです。ならば一向平から入山したほうが楽そうなのに、記録がみつからないのはなぜなのでしょうか。


登山道的には香取からのルートに比べて、谷沿いの急峻な斜面をトラバースするような部分が多く、雪崩の心配もあるし、歩きにくそうではあります。しかし、雪も安定し落ち着いてくる3月半ばなら大丈夫なのではないかと考え、一向平から矢筈ヶ山を目指してみることにしました。


7時前に一向平に到着。一向平入口の牧場から直線道路を300mほど入ったところから先は雪が積もっていて、轍に頼って進入を試みましたが無理でした。すぐにバックして、雪のない道幅の広いところの路肩に駐車。他に車は一台もいませんでした。やはり積雪期は一向平から入山しようという人はほとんどいないようです。


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7:18 雲ひとつない青空に目指す矢筈ヶ山から甲ヶ山への稜線がくっきりと見えています。お昼ごろには登頂できるかなと思いつつ出発です。しかし、それは甘い考えでした。


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50mも進まないうちに車の轍は消えました。ここから先はトレース跡もほとんど消えかけていて、いかに入山者が少ないかわかります。


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今日の目的地である矢筈ヶ山は、左端のピーク。その右隣が小矢筈で、右端に見えている白い大きなピークは甲ヶ山だと思われます。余裕があれば甲ヶ山にもとこの時は思っていたのでした。


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7:36 一向平キャンプ場はまだまだたっぷりの雪に覆われていました。


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登山届のポストに自宅で書いてきた登山届を提出し、ワカンを装着することにしました。朝なので雪はしまっているかと思ったのですが、けっこう柔らかくてワカンなしでは大変です。ちなみに、隣にあるトイレ棟は、ドアに鍵がかかっていて使用できませんでした。


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7:51 一向平キャンプ場を出発します。まったくトレース跡がないので、ここ1週間はすくなくとも誰も通っていないようです。


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どこが道なのかもわからないまままっすぐ進んでいくと、小さな沢が前方に現れました。沢に沿って大きく左にカーブしながら進んでいくと、前方に橋が見えました。そこまでの道は沢に向けて傾斜していてちょっと歩きにくい状態です。


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橋を渡ってからも、等高線に沿ってフラットな斜面の森の中を進みます。


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前方がなんとなく進みにくそうだなあと感じていたら、右手にロープの柵があるのが見えました。どうやらここで右手に下るようです。


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覗いてみると、階段にも雪が積もっていて、それほど急傾斜でもなかったので、ワカンのまま通過します。


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沢沿いの急斜面につけられた道はすっかり雪に埋もれていて、ワカンで通過するのはけっこう大変です。


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再びフラットな場所に出てきたところで、右手下方に吊橋が見えました。おそらくこの先で、つり橋に下る道があるはずです。


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8:21 つり橋への降り口がありました。階段入口から先には雪がないし、けっこう急斜面だったので、ここでワカンをはずします。


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狭くて急な階段を下っていきます。


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雪がなかったのは最初だけで、少し下ると雪ですっかり埋まっていました。滑らないように足元の雪を踏み固めたり足でよけたりしながら下ったので、案外時間がかかりました。写真は、通過してきた階段を振り返ったところ。


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急な階段を下りてきたら、今度は雪崩に覆われたようにルートが消えていました。無雪期にはロープが張ってあるらしいのですが、向こう側の杭にロープが巻きつけられているところを見ると、冬季は雪崩を避けてロープをはずしてしまうようです。距離にして15mぐらいでしょうか。足元にちょうどアックス代わりになりそうな太い木の枝があったので、それを雪面に突き刺して手がかりにしつつ、足場を作りながら向こう側へ渡りました。


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渡りきって自分のつけたトレースを確認。わずか15mほどの斜面を渡りきるのに4分もかかってしまいました。


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その後は、すっかり雪に覆われた急傾斜の下り階段です。こちらも足場を確認しながらの下降になるので、ゆっくりと進まざるを得ません。


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つり橋が見えてきたところで、工事車両注意の看板がありました。つり橋のところまで工事車両が入るということは、通行止めになっていた以前の登山道は通行できるということです。そうであれば、そちらの道を通ったほうが早いし歩きやすいはず。以前の登山道は崩壊して通行止めになっているものだとばかり思っていました。


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8:47 つり橋に着きました。出発してからほぼ1時間30分もかかっています。直線距離にして約1600m、ほとんどフラットで、上りは全然なかったというのに、やたら時間がかかっています。沢を迂回したり、階段や急斜面の通過に時間をとられてしまったようです。汗もかいたことだし、ここで休憩をとります。


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8:58 10分休憩して出発です。ゆらゆらと揺れるつり橋に若干酔いそうになりながら渡ります。


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つり橋を渡った後の急斜面も、当然トレースはありません。つぼ足のまま登ります。斜面を登りきったらフラットになり、そこから左へと方向を変えます。この方向が変わるところは何も道標がなく、目印になるようなテープなどもありませんから、地図コンパスを持っていない人や、初めて入る人は要注意です。


その後、150mほどフラットな森の中を進むと小さな橋がかかる沢を渡って、再び急斜面を登りますが、ここでも少し上ったら左へトラバース気味に巻いて行きます。


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9:35 前方に沢が見えてきました。渡渉地点が近づいてきました。


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沢沿いまできたらすぐに渡渉地点があります。道標もテープも何もありませんが、沢の中にやたら石がたくさんある場所なので、なんとなく渡渉地点らしい雰囲気があります。水は浅いので特に問題はありません。


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沢を渡ったところでワカンを装着し、再びフラットな森の中を進みます。一向平からの夏道は、地獄谷分岐までは川に沿ってほぼフラットな場所が多いので歩きやすいのですが、道標が少ないので正しいルートなのかわかりづらいのが難点です。無雪期だったら何も問題ないのでしょうが、積雪期は注意が必要です。


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9:53 木地屋敷跡を通過。


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10:03 大山滝の上に着きました。滝を眺めることができる展望台まで下ることができますし、滝つぼまで下りることもできますが、今回は行きません。


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ちなみに、滝は登山道脇からでも眺めることができます。葉っぱが落ちるこの時期ならではかもしれません。


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出発からすでに2時間40分が経過していますが、まだ3分の1しか進んでいません。地図で見るとほぼ中間地点なのですが、ここから先は標高も上がり道も谷や尾根を大きく迂回するので時間がかかります。これまでの倍の時間がかかるとしたら、大休峠に着くのは午後3時ごろになってしまう計算です。この時点で、矢筈ヶ山登頂は事実上不可能とわかってしまいました。なんだかモチベーションががっくりと落ちてしまいました。とはいえ、ここで引き返してもしょうがないので、とりあえず先に進んでみることにしました。



ここでひと息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




大山滝からは少し斜面をのぼって標高を上げ、不動滝の上流部を高巻くようにしてかわし、その先で渡渉することになります。このルートの核心部といってもいい区間です。


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大山滝からどこをどう登れば良いのかさっぱり目印になるものがないので、とりあえず適当に斜面を登っていくと、なんとなく道跡らしい場所があり、それをたどって行くと、ちょっとした沢にぶつかりました。登山道は等高線に沿ってついているので、とりあえずここを渡るしかありません。沢に積もった雪は下が空洞になっていることもあるので、ストックで確かめながら慎重に渡り、対岸に出てからは右上へと高度を上げていきます。

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前方が不動滝のある沢に向かって切れ落ちた急斜面になり、それに沿って上へと登っていくと、夏道沿いに立てられた杭が見えました。沢沿いの急傾斜地を巻いていくようにルートがあるわけですが、ここでも積もった雪が道を隠して滑ったらやばそうな雪の急傾斜地と化していました。ワカンをはずそうにも自分がいる場所も急傾斜地で、うかつに荷物を下ろしてワカンをはずすような作業ができそうな場所はありません。仕方がないので、ワカンを装着したまま、雪を蹴り崩して足場を確保しながら進みました。途中、一度だけ左足を前に出したとたんにズルズルと滑り始めて、あわやという状態になりかけましたが、幸い木の杭のあるところで止まったので助かりました。あのままズルズル行っていたら、木の杭にしがみついてぶら下がるはめになっていたかもしれません。


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10:36 なんとか無事に不動滝上の急斜面をクリアしたところで、第2の渡渉地点です。ちょうど真下にスノーブリッジらしきものがあり、そこが渡渉に良さそうです。ストックでつついてみたところ、スノーブリッジではなく、大きな岩の上に雪が積もっている状態だったので、安心して渡ることができました。


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渡渉地点からは再びフラットな植林の中を進みます。


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11:00 地獄谷分岐の道標がありました。フラットな森の中を歩くのはここまでです。大山滝からここまでは直線距離で約800mほどしかないというのに、1時間近くも要してしまいました。この先、大休峠までのルートの半分は尾根の登りと谷の迂回トラバースとなり、残り半分は等高線に沿ったフラットな道。前半で1時間半、後半で30分としても、2時間はかかるので、大休峠到着は午後1時。大休峠から矢筈ヶ山山頂まで2時間程度と考えると、登頂できるのは午後3時。下山は3時間で下れるとしても車に戻れるのは午後6時。すっかり日も暮れてしまっているころです。


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地獄谷の上空を見ると、朝晴れていた空はいつの間にか曇り空になっていて、なんだか天候も下り坂っぽい感じです。とりあえず、ここで大休止。薄日の差す地獄谷を見下ろす場所を整地して、荷物を下ろし、腰を下ろしてチョコレートや生姜湯でカロリー補給です。甘いものを食べて少し力が出たような気がしてきたので、とりあえずこの先の尾根の登りの様子を見に行きました。ちなみに、この山奥の狭い谷地形の場所で、ドコモの携帯はアンテナが2本立っていました。通話エリアの広さに驚くばかりです。地獄谷にそって電波が回りこんでくるのでしょうか。やっぱりもつべきはドコモの携帯です。


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せめて大休峠まで行きたいところですが、目の前のこの斜面を見ているとここを登ろうという気が湧いてきません。標高差は約250m。これから1時間半も汗だくで斜面と格闘するには、予想外に疲れすぎているようです。ほとんどはフラットな雪原のような場所を歩いてきただけなのに、たまに出てくる急斜面の通過に思いのほか体力を削られたようです。ということで、今回はここで引き返すことにしました。


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11:35 地獄谷分岐から自分のトレースをたどって引き返します。


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第二渡渉点とその先に続く不動滝の高巻き部分が、帰りもやっぱり核心部です。


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大山滝上部の、雪に埋もれた沢を渡っていると、左足を踏み抜いてしまいました。ワカンを装着した状態で踏み抜くと、足を引き上げるのが大変。なんとか無理やり引き抜いてみると、雪の下は空洞になっていました。沢を流れる水が雪を溶かして空洞ができているというわけです。大きな沢ではないのでそれほど恐れることはありませんが、残雪のある沢を渡るのはそれなりに不安です。体ごとはまってしまえば抜け出せなくなるかもしれないし、もしも水の流れる空洞の中へ落ち込んでしまうと死ぬ危険性もあります。


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12:07 大山滝の道標です。往路では1時間かかった区間が、復路では30分です。


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第一渡渉点も、ワカンのまま難なく通過します。


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途中休憩していると、近くの木の枝から「ツィピーツィピーツィピー」というかわいらしいさえずりが聞こえてきました。野鳥には疎いので、とりあえず写真にとって帰って調べてみると、どうやらシジュウカラのようです。これでひとつ野鳥に詳しくなりました。


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12:45 つり橋通過。


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つり橋を渡った後は、急で長い階段を登り返すのが面倒だったので、工事車両の道になっている旧登山道をたどっていくことにしました。


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つり橋のすぐ先の崖地がやっかいそうですが、雪は落ちきって安定しており、雪崩の心配はなさそうです。問題は、落石。雪が黒くなっているところは、見ている間にも小石が数個転がり落ちてきました。小石が落ちきるのを待って、上を見ながら急いで通過します。ワカンをつけたままだったので、ちょっとあせりましたが、とりあえず無事通過できました。


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その後は、法面の保護された場所になるので、落石の心配はありません。


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崖地を通過してしまえばただの林道です。大きなバームクーヘン模様の雪玉が転がる林道をひたすら歩きます。


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小さな沢にぶつかり、橋がないのを見て一瞬唖然。しかし、沢は浅く、雪の壁も低かったので、問題なく渡渉できました。


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やっと自分のトレースに出会いました。もうここは一向平キャンプ場です。


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13:19 一向平キャンプ場の受付棟に戻ってきました。地獄谷分岐からほとんど大きな休憩はとっていないのに2時間近くかかっていました。この分だと、矢筈ヶ山から下山するには3時間以上かかりそうです。大休峠まで5時間半、矢筈ヶ山山頂までさらに2時間ですから、登頂に7時間半。下山が4時間とすると、なんと11時間半もかかってしまうことになります。積雪期に一向平から入山する人がいないのもわかるような気がします。日帰りではなくて、避難小屋泊でゆっくり楽しむのが良さそうです。


もっとも、地図を再検討してみると、つり橋を渡ってから北西方向にある広い谷地形を詰め上がり、飯盛山の鞍部から931ピークのある尾根を西進していけば夏道に出会えるので、そのルートのほうが急登箇所の標高差が小さく、渡渉などないのでむしろ早いかもしれません。機会があれば試してみようと思います。


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受付棟で20分ほど休憩して、出発しました。ついでに、朝提出した登山届けも、まったくもって目的地まで達していないということもあり回収して帰りました。


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13:50 最後の直線がけっこう苦痛でしたが、ようやく車までたどり着きました。相変わらず、自分の車がぽつんと停まっているだけです。


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振り返ると、矢筈ヶ山や甲ヶ山は朝見たときと同じように、くっきりと見えていました。どうやら大山だけがガスに巻かれているようです。絶好の登山日和に登頂できなかったのは残念ですが、かなり疲労感もあるので無理しないで正解だったということにしておきます。


帰りは、関金温泉の国民宿舎グリーンスコーレせきがねで温泉に入って帰りました。日曜日の夕方だというのに数人の客しかいなくて、温泉街もひなびた感じで、ちょっとさびしい雰囲気でした。登山客やスキー客がちょうど降りてくるという場所でもないので、冬場はこんなものなのでしょう。ある意味、穴場の温泉といえるかもしれません。

おわり。

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| 2015年3月 矢筈ヶ山 | 18:57 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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ふぉとログ #6 利尻夕照

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1999年9月19日撮影。初めて車でまわった北海道。見たいところはいろいろありましたが、一番楽しみだったのがサロベツ原野と海の向こうの利尻岳でした。なぜサロベツ原野かというと、とにかく地平線というものが見てみたくて、日本で地平線を見ることができる場所はサロベツ原野ぐらいしかないだろうと思っていたからです。


また、いつか写真で見た海の上にそそり立つ利尻岳の優美な姿がとても印象的だったので、ぜひ実際に見てみたいと思っていたのでした。


サロベツ原野の海沿いをまっすぐに走るオロロンラインでは、想像していたとおりの大陸的な広がりを実感することができました。まっすぐに伸びる道路が遥か彼方の地平線に向かってすぼまっていく遠近感は、サロベツ原野ならではの光景でした。


そして、夕日に染まる空と海の中に存在感を放つ利尻岳に、しばらくの間見とれていました。あいにく、山頂部は雲に隠されていましたが、その姿はいまでも鮮明に記憶に残っています。


この写真はフィルターで赤みを強調していますが、記憶の中の光景はまさにこんな感じでした。


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| ふぉとログ | 16:59 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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けっこうスリル満点の尖峰: 烏ヶ山 その2

2015年3月8日 鳥取県江府町 烏ヶ山 単独日帰り



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団体とすれ違ったあと、山頂へ向けてゆっくりと尾根をたどって行きました。登っていくにつれて次第に巾が狭くなる尾根ですが、まだ勾配はそれほどきつくありません。しかし、前方には最初の難関となる急斜面が待ち構えているのが見えます。


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右手側には、広くて大きい斜面が広がっています。何本ものシュプールが描かれていますが、雪崩の跡もいくつかあり、うかつに入り込むと雪崩に巻き込まれかねません。


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12:40 最初の難関となる急斜面の下に着きました。2011年に来た時は、アックス1本しか持っていなくて、上り下りが少し不安だったので、今回はいつも使っているアックスのほかに、アイスアックスも持ってきました。アイスクライミングするわけではありませんが、アックスが二本あれば、3点支持をキープしながら上り下りができるので安心感が違います。単独でロープを出すとけっこうめんどくさいことになるので、せめてダブルアックスで多少なりとも安全を確保しようというわけです。


アイスアックスを用意するために荷物を下ろしたついでに、昼食休憩もとることにしました。菓子パンで簡単に食事を済ませると、両手にアックスを持ち、見上げるような急斜面に取り付きました。幸い、まだあまり雪が緩んでいなかったので、思いのほかスムースに斜面を抜けることができました。ダブルアックスの安心感は、やはり一本のときよりも格段に優れています。


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最初の急斜面を越えて少し歩くと、いよいよ前回引き換えしたナイフリッジです。たいして距離はありませんが、左手は切れ落ちた崖、右手は急傾斜の斜面、尾根の巾は1mあるかないかというところです。雪庇が張り出しているわけではないので、ほぼ尾根の上を歩いていけましたが、やはり緊張します。幸いトレースがあったので、足元を確かめながら慎重に踏み跡をたどりました。


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ナイフリッジを越え、南峰直下までたどり着きました。あとは目の前の岩場を越えれば南峰です。


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13:10 岩場を越えて、南峰の山頂へ続く稜線に出ました。しかし、ここからが本番です。


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狭くて切り立った南峰のリッジを渡って烏ヶ山へと向かいます。左側のトレースをたどって行きましたが、まさか雪庇の上ではないだろうなとちょっと冷や汗モノでした。


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南峰上を進んでいくと、次第に烏ヶ山の全体像が見えてきました。


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南峰の端まで来て、烏ヶ山全体がきれいに見えるようになると、背後の大山もガスが晴れて神々しい白い姿を現しました。


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今日は本当に天気に恵まれました。烏ヶ山を正面に見るこの場所は、南峰の上で唯一やや広めの比較的フラットな場所なので、雪をならして荷物を下ろしました。さて、あとは烏ヶ山まで行くかどうかです。烏ヶ山と南峰の鞍部まではそこそこの急傾斜ですが、南峰側は比較的広くて問題なさそうです。しかし、鞍部がかなり巾が狭く、右側はきれ落ちた絶壁で雪庇も張り出しています。左側も相当傾斜の急な斜面で、その上鞍部に低木があったりしてそれを迂回しなくてはなりません。鞍部を渡りきったら、今度は烏ヶ山の急斜面が待ち構えています。登るのはなんとかなっても、下りは厄介そうです。当然ながら後ろ向きのバックステップで下りざるを得ないでしょうから、足元が見えにくくなって危なそうです。単独でロープ無しで行くのはちょっとリスキーかなあと、少し弱気の虫も出てきました。とはいえ、この好天で行かないでいつ行くんだと思いなおして、空身でピークハントに行くことにしました。


13:20 一眼レフを首から背中に回して掛け、アックスを両手に持って南峰を慎重に下ります。鞍部には大きな雪庇が張り出していて、その付け根にはすでにクラックができていました。トレースはクラックを避けながらも、ほとんど余裕がないのですぐそばを通っています。障害物となる低木を回り込み、やっと烏ヶ山に取り付きました。無雪期であればロープがあるのですが、今は雪の下に埋もれていて、掘り出して利用することはできません。周りを見渡すと怖くなりそうなので、自分の進む先の雪面だけを見ながら、ダブルアックスで一気に登っていくと、不意に傾斜が緩やかになり、視線の向こうに大山東壁の姿が飛び込んできました。


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13:40 南峰から見たときには烏ヶ山に邪魔をされてその存在感がいまひとつ弱かった大山ですが、烏ヶ山からはもうその姿を覆い隠すような邪魔な峰はありません。東壁と南壁を余すところなく見せつけながら、堂々とした大山の姿がそこにありました。


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空身でカメラだけしか持ってこなかったので、記念撮影はアイスアックスを雪面におき、その上にカメラを置いて撮ったので、大山が小さくなってしまいました。ちょっと失敗でした。



ここでひと息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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13:50 わずか10分の時間でしたが、独り占めの烏ヶ山ピークから、雄大な大山の姿をたっぷりと堪能しました。さあ、雪がぐずぐずにならないうちに下山することにします。


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それにしても、ここから見ると鞍部の雪庇はかなり大きく、根元部分のクラックがなければ知らずに雪庇の上を歩きかねません。


午後の日差しで緩み始めた雪に悩まされながらも、バックステップで慎重に鞍部まで下り、雪庇の根元にあるクラックの脇を通過していたとき、踏み跡に置いた足が抵抗感なくスコッと沈み込みました。一瞬「やばっ!」と思いましたが、幸いそれ以上潜ることはなく、雪庇もそのままでした。足を引き抜いて中を見ると、小さな空間が空いていました。もしかして、このトレースも雪庇の上なんだろうかとぞっとしました。急いでその場を離れて、南峰上の荷物のある所まで登り返すと、やっと一息つけました。


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振り返ると、大山に再び雲がかかり始めていました。いいタイミングで大山が見られてよかったなと思いつつ、下山の準備に取り掛かります。


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南峰を下りきるまでは安心できません。あせらずゆっくり、確実に下山するのみです。


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帰り道は山麓の景色が背景にあるので、遠近感や高低差が強調されるのか、登ってくるときよりも遥かに狭くて切り立ったリッジのように見えます。こんなところを来たっけ? という感じです。


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ナイフリッジ部分を無事通過し、今度は飛び込むような急斜面を下ります。


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さらに、狭くて細いリッジを下りきると、ようやく山頂部の難所をクリアして緊張が緩みました。


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あとは、少し急な斜面が残っているだけです。ひとまずのんびりと下ります。


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この急斜面をこなせばほぼ安全です。途中、低木の枝がトンネルのようになっている場所を通過するために、シリセードのような格好でおりようとしたら、足元の雪がグズグズで崩れてしまい、あわや滑落しかかりました。幸い、アックスのピックを雪に刺して滑り止めにしていたので、それにぶら下がるようにして難を逃れましたが、お尻をついた姿勢で急斜面を下ってはだめですね。必ず鉛直方向に荷重がかかるような姿勢でないと、斜面と平行に近い方向に足の荷重をかけると柔らかい雪は体重を支えてくれません。こういうときは面倒でもバックステップで下らないとやばいです。


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難所はすべてクリアして、あとはだらだらと下っていくだけです。登ってくるときに通らなかった夏道の尾根を下ることにしたので、ここから左手に下りていきます。


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夏道の尾根は思っていたよりも狭くて、立ち木もあり歩きやすいとは言いがたい尾根でした。


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たいして深くはありませんが、途中クラックもできていたりして、いまいち安心して歩けるような感じがありません。


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隣の尾根が登りで使った尾根ですが、あちらのほうが広くて歩きやすかったので、積雪期は夏道のある尾根よりも1本南側の尾根を使ったほうがよさそうです。


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15:09 途中でワカンをつけるのが面倒で、最後までクランポンのまま歩いて降りてきました。それほど深く潜ることはありませんでしたが、たびたび踏み抜くこともあり、けっこう疲れました。駐車場からは、烏ヶ山がすっきりと見えていました。久しぶりの充実した山行でした。


ところで、烏ヶ山という呼び名は、1448mピークのある峰だけを指すのか、南峰や本峰を含めて山全体を指すのかはっきりしません。隣の大山が、弥山、剣ヶ峰、天狗ヶ峰などの総称として大山となっていることを考えると、烏ヶ山も同様に山全体の呼称と考えるほうが妥当ではないかと思いますが、ネット上でざっと調べてみても、おおむね南峰と烏ヶ山という呼び方になっているようなので、この記事でもそれに習いました。南峰と北峰でいいような気がするのですが、北峰という呼び方はあまり一般的ではないようです。

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| 2015年3月 烏ヶ山 | 22:02 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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けっこうスリル満点の尖峰: 烏ヶ山 その1

2015年3月8日 鳥取県江府町 烏ヶ山 単独日帰り


天気予報は曇のち晴。GPV気象予報では8時ごろから雲がなくなるようだということで、朝の撮影はあきらめて久しぶりにピークハントの山行に出かけてきました。


目指したのは伯耆大山の東隣に聳える烏ヶ山(からすがせん)。標高はわずか1448mしかありませんが、山頂部はかなり切り立った尖峰になっており、しかも烏ヶ山主峰へは南峰から鞍部へ急下降して再び急勾配を登り返さなければならないので、標高のわりにはけっこう厳しいルートです。2011年4月に登ったときにはまだ雪山を始めたばかりで経験も浅く、強風だったこともあって、山頂直下のナイフリッジのところで引き返しました。あれからそれなりに経験も積んだことだし、今回は山頂に立てそうな気がします。


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9時過ぎに鏡ヶ成に着きました。やや寝不足気味ですが、体調は悪くありません。鏡ヶ成上空には雲があるものの、途中で青空と大山が見えたので、テンションはけっこう高まりつつあります。


9:45 近道をするために駐車場から雪の壁を這い上がり、登山口に向けて歩き始めました。しかし、登山口の取り付きまできたときに、ワカンを忘れてきたことに気がつきました。烏ヶ山は登山口からしばらくは傾斜の緩い森の中を歩きますから、ワカンなしでは厳しいかもしれません。なので、車まで取りに戻りました。


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10:06 20分の時間ロスをして、再び出発です。


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道路脇の雪壁に登山口が切られていました。烏ヶ山の登山規制はまだ解除されていませんが、昨今は登山者も多く、積雪期はBCスキーやボーダーも多く入山しています。なので、トレースもたっぷりつけられていることでしょう。


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歩き始めるとすぐに赤テープがつけられた笹の枝が雪につきたてられていました。ちょうど到着したときにけっこうな集団が登山口にいたので、ツアー団体が入っているのかもしれません。しばらくは集団のトレース跡をたどって歩きました。


途中でワカンを装着して、再びトレースをたどります。小さな谷を越えたところで、何か方向が違うと感じました。秋にこのルートを歩いたときの記憶では、谷を越えた後は右に曲がるようにして緩やかな傾斜の森の中をほぼまっすぐ登っていったはずです。トレースは右に曲がらずに斜面を横切るような方向へ続いています。もしかしたら登山ツアーではなく、巨樹探しのスノートレッキングのツアーかもしれません。なので、ここでトレースと別れて、独自に山頂を目指すことにしました。


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15分ほど森の中を進んでいくと、単独のスノーシューの跡がありました。自分の行く方向にまっすぐ進んでいるので、どうやら道がわかっている人のトレースのようです。なので、このトレースをたどっていくことにしました。それにしても烏ヶ山の麓に広がるこの森は、視界が効かない上にどこも代わり映えのしない似たような森がずっと広がっていて、地図を見ていてもどこにいるのかさっぱりわかりません。とにかく、緩やかな斜面を上へと進んでいくしかありません。GPSがあるので迷うことはありませんが、地図もコンパスも持たずに入ってきたら、確実に迷うことでしょう。


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さらに数分進んだところで、複数人が通ったと見られるスノーシューの跡がありました。先行している単独行の主は、どうやらこのトレースをたどって行ったようです。方角的にはちょっと違うかなあという気がしますが、とりあえずこのトレースをたどってみることにしました。


トレースは自分が思っているよりもやや西よりに向かっていますが、おおむね正しい方向のようです。少し進むと見晴らしの良い場所に出てきました。烏ヶ山も目の前にくっきりと見えました。本来、自分がたどるつもりだった尾根は右手にあり、トレースはその尾根から外れて左手にある尾根のほうへと続いています。どちらの尾根をたどっても、結局は上で合流するのでかまわないのですが、トレースが目指している左手の尾根へ向かうとやや遠回りになります。


出発してから1時間強経っていることもあり、ひとまず休憩することにしました。軽く汗をかいたので、ソフトシェルジャケットは脱いで、ドライとベースの2レイヤーだけで登ることにしました。すかっり春の日差しです。


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休憩後、トレース跡とは分かれて進むことにしました。本来目指していた夏道のある尾根に戻るのは面倒なので、目の前に見えている尾根に取り付くことにしました。ここからは傾斜が急になってきますが、比較的広くて一本調子の尾根のため、ジグザグに登っていくとそれほどつらくありません。



ここでひと息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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標高1050mあたりから、木の枝に霧氷がつき始めました。


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霧氷といっても透明な氷状のものなので、もしかしたら雨氷なのかもしれません。太陽に照らされてまぶしいほどキラキラと輝いています。残念ながらこのキラキラ感を写真で表現するのが難しく、以前から何度か挑戦しているものの、いまだに納得の行く写真にすることができません。


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こちらは一眼レフで撮影したもの。


人間はわりと広い範囲で物事を見ていても、実際には一番きれいなところだけをイメージ的に抽出しているといわれています。なので、見た目と同じような画角で写真を撮ると、記憶の中のイメージと違ってしまらない写真になったり、見た目の感動が希薄な写真になりがちです。ここでは、どちらの写真も大胆にトリミングしているので、それなりにキラキラ感は出たかもしれません。トリミングでなんとかするよりも、撮影するときに大胆にズームして一番輝いているところだけを切り取るようにしておくべきです。知識としては知っていてもなかなか実践できていないので、反省しないといけません。


ところで、お昼近くなって気温が上がってきたためか、木の下にいると枝についた氷がカラカラと音をたてて降り注いできます。雨のように氷のかけらが落ちてくるというのも、なかなか見られない貴重なシーンかもしれません。


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鏡ヶ成を覆っていたガスはすっかり消えうせて、視界も良好です。今日は絶好の登山日和になりました。思えば、今冬では初めての晴天登山です。


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標高1150mあたりにあるブナの森です。ここは、広々とした1枚バーンにまばらにブナの巨木が生えている場所で、傾斜が急なため下から見上げるとブナ林の背後が空に抜けていて、画になるところです。個人的に気に入っている場所でもあります。2011年4月に登った時は、当然ながら霧氷はついていませんでしたが、今回は霧氷がついた白い森の様子を見ることができました。背後が青空で雲もあるのでとってもいい感じです。


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渦巻くような雲の形もいいアクセントになりました。しかし、ここは風が強く気温も下がってきたため、ジャケット無しでは凍えそうになりました。ブナの根元付近にやっとやや傾斜の緩い場所を見つけて荷物を下ろし、ジャケットを着てひと安心。この森を抜ければ、もうすぐ急斜面は終わりです。


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標高1280m付近で、ようやく尾根のてっぺんが見えてきました。少し雪庇ができているので、上にあがるのがめんどくさそうですが、とにかくあの上に出れば傾斜も緩やかになり一息つけます。


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アックスで雪庇を切り崩して、ようやく尾根の上に出ました。展望が開けます。


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一息ついていると、上から5人ぐらいの団体が下ってきました。見ると、先頭の年配男性は名前の書いたカードをぶら下げています。どうやらツアー団体のようです。少し世間話をしてすれ違いましたが、先頭のガイドらしき人はもちろん、その後に続く参加者も皆、クランポンもアックスも未装備です。冬山登山の装備を持たずにこんなところまで登ってくるなんて、無茶なツアーだなと感じました。参加者の一人はスキージャケットのようないでたちだったので、もともとはスノートレッキングのツアーだったのかもしれません。尾根上に出るまではスノーシューで来て、そこでスノーシューをはずしてつぼ足で登ってきたのでしょう。参加者もまさか烏ヶ山の山頂近くまで装備無しで登ることになるとは思っていなかったのかもしれません。

つづく。


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| 2015年3月 烏ヶ山 | 18:49 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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