ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

2014年01月 | ARCHIVE-SELECT | 2014年03月

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大雪で疲れも倍返しだ!: 石鎚山その2

2014年2月22日~23日 愛媛県西条市 石鎚山(標高1982m) 単独避難小屋泊山行


15:40 前社が森で20分ほど休憩した後、再び歩き始めました。前社が森からはやや傾斜のある斜面を少し登れば、あとは斜面のトラバースで夜明峠に続く尾根に出られるはずです。


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ところが、トラバース道になる手前から、トレースはさらに急斜面を直登しているではありませんか。地図の緑色の○印部分ですが、赤線が実際に歩いたルート、青線が夏道のルートです。斜面をトラバースして尾根に出る夏道のルートだと斜度は緩やかで楽チンなのですが、けっこうな傾斜の斜面ということで雪崩や滑落の危険はあります。このトレースをつけた人はそれを嫌って直登したのか、それとも夏道を知らずに直登したのかはわかりません。とにかくこのトレースをたどってみた上でひとつ言えるのは、かなり傾斜のきつい直登であり、そのうえ木の枝などに邪魔をされて歩きにくいし、パウダースノーで足元が滑りやすく、かなり体力を消耗したということです。


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16:00 ふらふらになってようやく尾根の上に這い出ると、白銀に輝く夜明峠と青黒く聳え立つ石鎚山の威容が目に飛び込んできました。昨年のように夜明峠の木々は真っ白な霧氷に飾られているというわけではありませんが、それでもこのスケール感のある風景は、これだけを見に来る価値があると思えるほどすばらしいものです。


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夜明峠にはテントが3張設営されていました。ここでテント泊すれば、夜明峠越しの石鎚山と星空の撮影ができるので、テント泊もいいかなと一瞬妥協しかけましたが、まだ時間はあるし、今回はとにかく山頂避難小屋に泊まって、天狗岳の星空撮影をしたかったので、気持ちを改めて先へと進みました。しかし、峠を過ぎて道が再び登り道になってきたところでばててきて、たまらず休憩をとることにしました。そこはすでに石鎚山の影の中へ入ってしまっていて、冷たい風も吹いてきてちょっと寒さを感じます。こんなことなら、日の当たる夜明峠で休憩してくればよかったと悔やんでみても後の祭りです。行動食をとり、暖かい飲み物を口にしてしばらく休むとなんとか歩く元気が出てきました。


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一の鎖を巻いて夜明峠から一段上の尾根まで上がってくると、そこにもテントが設営されていました。このあたりにこれだけテントがあるということは、山頂避難小屋はいっぱいかもしれないなあという気がしてきました。山頂まで行って避難小屋に入れないとなると、テントを張るしかありません。まあ、山頂は平坦なので整地しなくてすみそうだし、それならそれでいいかということで、とにもかくにも山頂を目指すことにして二の鎖へと向かいました。


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二の鎖下の鳥居は半ば埋もれかけています。昨年よりも明らかに多く埋まっています。1mぐらい雪が深い感じです。


ここで一息。ポチッと押して休憩したら続きをどうぞ。



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二の鎖小屋跡から先は、いよいよ核心部です。まずは急斜面のトラバース。ここは前回もそうですが、さらさらと雪が上から流れ落ちてきていて、いつ雪崩れるかとひやひやしながら足早に通過します。しかし、うっかり谷側に体重をかけると足元から雪が崩れるので、急ぎつつも慎重な足裁きが要求されます。


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最初の階段はかろうじて一人が通れるぐらいの幅だけ見えていました。手摺も掘り出されていて助かります。昨年は半分は見えていたので、今年は先が思いやられます。


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案の定、すぐ先の階段は雪崩に飲み込まれていて、つかまるものもない急斜面を渡っていかなければなりませんでした。アックスを雪に突き刺して、それにつかまりながら進みます。


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階段がなくなると、今度は急傾斜の直登がまっていました。つくづくこのトレースをつけた人は直登が好きなようです。しかも、やはり木の枝が荷物を引っ張って先へ進むのを邪魔するようなルートです。

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17:47 うんざりしながらへとへとになって三の鎖下の便所小屋までたどり着きました。予定ではとっくに山頂に着いているはずの時間ですが、まだもうひと登りしなければなりません。ひとまず息を整えようと座り込んだら、目の前に赤く染まった瓶ヶ森が見えました。あわててカメラを構えて撮影しました。


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少し休憩してから、最後の登りに取り付きました。ここらあたりは斜面の傾斜がさらにきつくなるので、上から落ちてきた雪で階段はほぼ埋まっています。あまり人が歩いていなさそうな細いトレースを頼りに、急傾斜の雪の壁を渡っていきます。


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そして、いよいよ最後の階段に差し掛かりました。あるはずの階段は完全に雪に埋まっていて、まったく見えていません。本来は写真右手奥方向に階段があり、その先でUターンするようにして左上にわずかに見えているコルに出るわけですが、そのルートにはトレースは存在していませんでした。代わりに、左上のコルへと突き上げる雪の急斜面を直登するようにトレースが残っていました。60度ぐらいありそうな凍結した雪壁です。しかも、ほとんど手がかりになりそうなものは見当たりません。アックスが2本あればなんとかなりそうですが、まさかこんなルートを登ることになろうとは夢にも思わなかったので、当然ながらアックスは1本だけです。


とりあえず、斜面の雪質を確かめるために少し登ってみたところ、硬く締まっていてアックスを打ち込むと簡単には抜けないぐらいしっかりと刺さります。クランポンの前爪も少し蹴りこみながらつま先が入るだけの凹みを作ってやれば、安定感のある足場になりました。とはいえ、左手は何もつかむものがなくて常に遊んでいるのに等しい状態です。アックスを抜いて打ち込みなおすときに足が滑ったら・・・ と考えるとかなりやばいと思われますが、この壁を10mばかり登れば山頂なのです。ここで撤退はない。覚悟を決めて、雪壁に取り付きました。


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18:06 ずいぶん長い間、雪壁と格闘していたような気もしますが、実際にはわずか10分程度しかかかっていませんでした。やっと、雪壁を登りきって石鎚山頂へと続く尾根のコルに立つと、西ノ冠岳と二の森の間の空を夕日が赤く染めていました。


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18:15 5時間もかかって、ようやく夕闇に沈み始めた山頂にたどり着きました。避難小屋には年配の男性が一人いるだけでした。テントの設営をしなくてすむので助かります。寝床を確保して、夕食をとり、ぽつぽつと同宿の男性と話をしましたが、松山に住んでいる方だそうで、山頂避難小屋にはちょくちょく泊まっているとのこと。ラムダのカメラザック5型らしき大型のバックパックに、ニコンのごっついフラッグシップカメラを持っていましたが、バックパックだけで4kg近いのに、さらにくそ重いフラッグシップモデルのカメラまで担いでくるなんて、驚くべき体力です。


食後に星景写真の撮影を考えていましたが、ガスが出てきたため早々に寝てしまうことにしました。どうせ夜中に目が覚めるだろうから、その時晴れていれば撮影すればいいのです。山では臨機応変が一番。ただ、同宿者の盛大ないびきが、心地よい眠りの世界に簡単に落ちることを許してはくれませんでした。

つづく。


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| 2014年2月 石鎚山 | 16:08 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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大雪で疲れも倍返しだ!: 石鎚山その1

2014年2月22日~23日 愛媛県西条市 石鎚山(標高1982m) 単独避難小屋泊山行


久しぶりの週末晴天。 しかも二連休。 週末荒天続きに加えてオリンピック中継のおかげで寝不足気味かつ運動不足で体力の低下が気になるものの、ここで行かないでいつ行く!?


思えばちょうど一年前の2月最終週末にも石鎚山を訪れています。何か縁があるのでしょうか。昨年は寒波の最中で真っ白な霧氷の森の美しさにただただ感動し、寒風吹きすさぶ山頂でガスの中から姿を現した白い天狗岳を見て霊峰といわれる理由が少し理解できたような気がしました。さて、今年はどんな石鎚に出会うことができるのでしょうか。


昨年は出発が遅かったため前社が森でテント泊となりましたが、今年は山頂の避難小屋まで行くことにしました。とはいえ、宿泊予約ができるわけでもなく、万が一のことを考えてテント泊もできる装備で出発です。おかげでわずか1泊2日なのに、けっこうな重さになってしまいました。当然、85リットルのバックパックがいい具合に膨れてしまいました。


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12:50 アプローチの道路脇にも雪が残っていたぐらいですから、上はけっこうな雪だろうなあと思いながら降り立ったロープウェイの成就駅。駅舎を出たところでは、まだそれほどでもありませんでした。これなら昨年よりちょっと多いぐらいかなと思いながら出発しました。


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駅舎の上まで出てみると、瓶ヶ森山頂は雲隠れ。


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成就社へ向かう道は、左右に50cmぐらいの高さの壁ができていました。やはり昨年よりかなり雪が多いようです。


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気温はそれほど低くないのですが、木の枝にはまだ雪がたくさん残っていました。こんな晴天で比較的暖かい日なのに、午後になっても枝の雪が落ちていないということは、それだけ大量の雪が降ったということなのかもしれません。


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13:25 成就社は屋根まで真っ白になっていました。参道から除雪した雪が山のようになっています。


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成就社前の白石旅館で登山届けを提出。入口前にあった温度計は-1.5度でした。暖かく感じても氷点下の寒さです。


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この深い雪の中で神門までしっかりと除雪されていて、ありがたいことです。


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神門から先の登山道は、しっかりとしたトレースはついていましたが、なんだかボブスレーのコースのようです。


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13:45 遥拝所を通過します。


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やや霞んでいますが、石鎚山がしっかりと見えていました。


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13:51 八丁に着きました。ここまでつぼ足できたためか、昨年より5分ほど余計にかかっています。もっとも、昨年はこの時点で16時21分だったわけで、気分的にかなりあせっていました。今年はさすがに途中でテント泊するはめになることはなさそうです。この分なら17時過ぎには山頂に着けるだろうと思っていたのですが、それほど甘くはありませんでした。ここでクランポンを装着して先へと進みます。


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八丁を過ぎて本格的な登りにさしかかると、北向き斜面になり標高もあがってきたためか雪質が変わってきました。八丁までは少し湿った雪で靴底にくっつくような状態でしたが、八丁から先はさらさらの乾いた雪になりました。そのため、クランポンの爪があまり効かないので、勾配のきついところはけっこう苦労しました。その上、午後ということで下山者が多くなるため急勾配ではシリセードで見事にステップをつぶされてしまい、滑り台のようになったトレースを足場を刻みながら登るはめに。本当にむかつく行為です。シリセードは、トレースをはずしてやってもらいたいものです。


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15:19 昨年、八丁から1時間で着いた前社が森ですが、今年は1時間20分もかかってしまいました。クランポンを装着しても滑るし、シリセードでステップがつぶされていたうえに、今年のトレースはときどき夏道を外れて木の枝が込み入ったような場所を無理やり直登していたりしたので、バックパックが枝に引っかかって余計な時間がかかったためです。なんだかこの時点ですでに二の鎖下まで登ったぐらいの疲労感です。流れ落ちるほどの汗もかくし、けっこうバテ気味です。


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しかし、ここから瓶ヶ森がくっきりすっきり見えて、その眺めのよさにしばし癒されました。水分補給と行動食をとりながら小屋の中で少し休憩しました。日差しが差し込む窓辺に座っていると、手袋や腕から白い湯気が立ち昇っているのが見えました。さすがに透湿素材だけあって、ちゃんと湿気を放出しているんだなあと改めて感心してしまいました。今回は気温があまり低くないので、手袋はソロイストではなくインナーグローブとシェトランドウールグローブとシェルグローブの3レイヤーをはめてきました。厳冬期に指先が冷たくなってしまう原因がシェトランドウールグローブのへたりだと考えていましたが、もしかしたらインナーグローブの汗冷えというのもあるのかもしれません。そうだとしたら、インナーグローブの予備を複数持って行って、指が冷たくなったらインナーグローブを交換すれば改善されるかもしれません。もしもそうなら、この3レイヤーのグローブシステムもまだまだ使えるかもしれません。

つづく。


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| 2014年2月 石鎚山 | 22:59 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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高級コンデジって本当にいいの?: PowerShot S110レビュー

キヤノンのコンデジ(コンパクトデジタルカメラ)の中でもプレミアムシリーズとして展開されているPowerShot Sシリーズは、いわゆる高級コンデジの分類に入る機種です。もっとも、最近は撮像素子が1インチを越えるような大型のものを搭載したコンデジが各社から発売されており、ひとくくりに高級コンデジというと大型撮像素子を搭載しているモデルだけを指す場合もあるようです。


とはいえ、大型撮像素子を搭載したモデルは大きさ重さがコンパクトとは言いがたいものもあり、個人的にはコンデジの分類に入れるのは違うのではないかという気がします。誤解を恐れずに言えば、コンパクトデジタルカメラは、重量200g以下、幅10cm×高さ6cm×奥行き2.5cm程度までというのが限界かなあと思います。これ以上重かったり大きかったりするとその存在感が気になり、気軽にポケットに入れて持ち運びするのに違和感を感じてしまいます。


僕は山行時にコンデジをショルダーベルトに取り付けたカメラケースに入れて持ち運ぶので、ここに重いものや大きいものが入ってくると肩がこったり、違和感を感じてしまうのです。以前使っていたパナソニックのTZ3は、大きさは奥行きが3.67cmと分厚かったものの幅と高さはほぼ許容範囲だったのですが、重さが257gもあったので、けっこう存在感が大きくていつも気になっていました。パナソニックのFT1に変えてからは、その存在感がなくなってずいぶん楽になったように感じたものです。


昨年10月に購入したPowerShot S110は、モデル末期の在庫品ということで半額近い金額だったとはいえ初めて2万円以上出して購入した機種です。それまではコンデジに1万円以上出して購入したことはありません。購入理由は、先の記事にも書いたとおり、FT1の色味がどうも納得できないというのが第一。購入後半年ほど使ってきたわけですが、この買い替え理由が希望通り解決できているのか、また、FT1やそれ以前に使っていた機種などと比べてどうなのかといういことをレビューしておきたいと思います。


買い替えの主な理由であった色味についてですが、納得できなかったFT1との比較だけでなく、普段仕事の記録用に使っているキヤノンのA2300とも比較してみました。A2300はキヤノンの最廉価モデルに相当する機種で、新品にもかかわらず5980円という低価格で購入したものです。そんな最廉価モデルにもかかわらず画素数は1600万画素と3機種の中ではもっとも高画素で、もしかしたら案外解像感が一番良かったりするのかもなんて思っていたのでした。ちなみに、S110とFT1はどちらも1200万画素です。

経験上、晴天で日が差している状態では色味にそれほど大きな違いはないので、曇りの時に色の違いが一番よくわかる雪景色で撮り比べてみました。

S110の画像<写真クリックで拡大>
S110_IMG0858.jpg

S110_IMG0857.jpg

S110は、キヤノンが独自に開発し、一眼レフのEOSシリーズにも採用している映像エンジンDIGIC5を採用し、一般的なコンデジで使用されている1/2.3型撮像素子よりも一回り大きい1/1.7型高感度CMOSセンサーとの組み合わせで高画質と高感度の撮影を可能にしているわけですが、実際に使ってみて確かに画質が優れていると感じます。何よりもDIGIC5のおかげで色かぶりが少ないことを実感しています。雪景色は青かぶりしたりグレーになったりとカメラ任せではなかなか難しい被写体ですが、S110はけっこういい感じで見た目に近い白色を再現してくれます。

今回のような曇り空の雪景色でも、見た目以上にアンダーな写真になることもほとんどありません。雪景色を写真に撮ると、カメラが自動的に露出を下げてしまうので、写真が暗くなってしまい、雪がグレーに写ってしまいます。これは、カメラのプログラムが18%グレーの明るさを基準に判断しているためで、これよりも明るいと判断してしまうと自動的に露出をコントロールして暗めに写してしまうからです。なので、露出補正機能が付いているカメラであれば、撮影者が露出補正してやる必要があります。明るい場合はプラス補正、暗い場合はマイナス補正というのが写真撮影の基本で、初心者のうちは白プラ黒マイなどと覚えたものです。露出制御がDIGICによるものなのか、別のプログラムなのかわかりませんが、S110はこのあたりの判断がたくみで、比較的見た目に忠実に再現してくれます。


A2300の画像<写真クリックで拡大>
A2300_IMG5684.jpg

A2300_IMG5685.jpg
A2300は、S110のようにDIGICを搭載しているわけではありませんが、同じキヤノンのカメラということで比較的S110に近い露出制御をしているようです。ただ、色かぶりについてはやはり青かぶりが見られ、DIGICほどの巧みな処理はできていないのがわかります。


FT1の画像<写真クリックで拡大>
FT1_P1040193.jpg

FT1_P1040194.jpg
FT1は、こうして比較してみると極端にアンダーな仕上がりになっているのがわかります。色かぶりもきつく、全体に青暗く沈んだトーンになっており、補正なしでは使えないレベルです。これは今回に限ったことではなく、いままでずっとこんな感じでした。


ここで一息。ポチッと押して休憩したら続きをどうぞ。



色味については、映像エンジンDIGIC5を搭載したS110が優れているというのはわかりましたが、解像度についてはどうなのでしょうか。解像度は画素数の多さによるところが大きいものの、もちろんそれだけでは決まりません。レンズの性能や映像処理技術にも左右されます。上で使ったサンプル画像を100%表示、すなわり等倍で切り出したもので比較してみます。


S110full_IMG0857.jpg
S110


A2300full_IMG5685.jpg
A2300


FT1full_P1040194.jpg
FT1

A2300だけ1600万画素と画素数が多いので、画像のピクセル数が4608×3456と大きくなるため、同じ大きさに切り出した場合他の2機種よりも拡大された状態になっています。また、S110は広角側の焦点距離が24mm相当であるのに対して、FT1とA2300は28mm相当になり、同じ大きさに切り出した場合、FT1はS110よりも少し拡大された状態になります。厳密にはこのあたりは同じになるようにそろえるべきなのでしょうが、そこまで細かい性能を気にしているわけではないので、電源をいれてそのまま写した場合の結果で比較しました。また、解像度の比較なので、FT1の画像は見やすいように明るさを調整しています。


まず、画素数が同じS110とFT1ですが、見た目にはそれほど大きな違いはないようです。S110のほうが文字の輪郭がわずかにシャープであるように感じますが、パソコンの画面で見るぐらいの大きさであれば、その差を感じることはまずないでしょう。


A2300は、全体的にもやっとした感じで、文字ににじみや色収差がみられます。他の2機種よりも画像が大きくなっているにもかかわらず、サイロ表面の格子状の模様がつぶれ気味でよくわかりません。おそらくレンズ性能があまりよくないのでしょう。小さなセンサーに対して1600万画素という画素数も過剰すぎて1画素あたりの受光効率が悪く、クリアな画像が得られにくいという可能性も考えられます。とはいえ、これもパソコン画面で見る程度の大きさなら、あまり気になることもないでしょう。実際、どの画像も50%の大きさでみるぐらいであればきれいに撮れていると感じます。


結論としては、FT1の色味が納得できなかったという買いかえ理由は、S110にすることで見事に解決しているといえます。撮って出しの画像でもかなりよくなっているわけですが、RAWで撮影することでさらに自分の思うように調整することも容易になりました。ブログにアップする写真を調整する手間もかなり軽減されたと思います。その意味では、価格に見合うだけの性能はあるといっていいと思います。


個人的にはそれほど重視していませんが、高感度の性能も大きく向上しています。


FT1_P1010316.jpg
FT1はISO400でもかなりノイズが出ました。これぐらいの大きさではそれほど気になりません。


FT1full_P1010316.jpg
しかし、等倍で切り出した画像ではかなり厳しい画質です。印刷するにしても画面で見るにしても、A5サイズぐらいまでが許容範囲といった感じです。


S110_IMG_0111.jpg
S110はISO12800まで設定できるというだけあって、高感度画質はコンデジにしてはかなりいいと感じます。この写真はISO500ですが、これぐらいの大きさであればまったく問題ありません。


S110full_IMG_0111.jpg
等倍で切り出した画像でも、それほどひどい感じはしません。A4ぐらいまではまったく問題ない画質ですし、A3でも適正な距離から見るレベルならいけそうな感じです。


ただし、電池のもちが悪いのはFT1に劣るところです。FT1でもそれほど強かったわけではありませんが、撮影可能枚数は少ないし、寒さにもすこぶる弱い感じです。このあたりは、耐寒温度-10度をうたうような最新の防水コンデジでないと満足できないかもしれません。もっとも、互換電池が2個セットが格安で手に入ったので、いまのところ厳冬期の雪山でもなんとか使えてます。



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| 撮影用具 | 19:15 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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蒜山高原スノートレッキング

2月16日に蒜山高原でスノートレッキングをしてきました。


もともとは上蒜山に登るつもりだったのですが、天気があまりよくなかったうえに駐車場が満車で入れず、なんだか一気に気持ちがトーンダウン。蒜山休暇村で温泉に入って帰ろうかなんて思っていたら、休暇村のすぐ北側にある酪農大学校の広大な牧場が真っ白な雪原になっているのをみて、無性に歩いてみたくなったのでした。


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除雪されていない大山パークウェイ入口のスペースに車を停めて、昨年もらったまま、まだ一度も使っていないTSLのスノーシューを履いて、買ったばかりのガーミンeTrex20の電源を入れて出発です。


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積雪量は1mぐらいです。半分隠れた「全面通行止め」の看板がなぜか虚しい。


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広大な雪原と化した牧草地の向こうに見えるのは、二俣山。その背後に皆ヶ山。


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酪農大学校の牛舎も半分埋もれています。


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牧草地の真ん中にぽつんとたっている一本の木。何の木かわかりませんが、わりと画になります。


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広い雪原を独り占めです。


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二本のポプラの後には、薄日が差し始めた上蒜山。今月中には蒜山三座縦走に挑戦してみたいところです。


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蒜山高原キャンプ場手前から振り返ると、見渡す限りの白い雪原で遠近感がよくわかりません。


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キャンプ場と牧場の間の柵は頭がわずかにのぞいているだけなので、誰もいないキャンプ場の中へと入ってみました。


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炊事棟は出入りできそうですが、たぶん水は止められているのでしょう。


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トイレは木で入り口がふさがれており、使用不可のようです。まあ、当然でしょうけど。


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センターハウスも雪に埋もれていました。


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キャンプ場を出て、牧場の東側を南下していると、上蒜山が良く見えました。積雪期は夏道を行くよりもスキー場の最上部から尾根をたどっていったほうがよさそうです。


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牧場内の道路をたどって戻ります。昔はこの道沿いにポプラの並木があったらしいのですが、今ではこの2本ともう少し先にある2本の4本しか残っていません。並木があればずいぶん雰囲気がかわるでしょうから、復活してもらいたいものです。


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自分のトレースだけが雪原に伸びています。


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ぐるっと回って往路の自分のトレースに合流です。



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おおむね2時間のトレッキングでした。TSLのスノーシューは浮力はさすがで、新雪時は強い見方になってくれそうです。しかし、今日のように雪がある程度しまって重いときは、足に体重をかけたときにちょっとしたバランスの移動で右や左に傾いてしまうので、歩きにくいというか足が疲れてしまいました。その点では、紐の上に靴を置くワカンタイプのほうが足の自由度があって楽かもしれません。それに、下り斜面ではワカンタイプは踵から足を置けますが、スノーシューは無理。全般的な使い勝手はワカンタイプのほうが軽くて楽だと感じました。


体を動かすのは3週間ぶりなので、これぐらいの軽い運動でリハビリというのも悪くなかったかもしれません。

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| ヤマネタ・ニュース | 12:02 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ようやくGPSナビ購入: ガーミンeTrex20

いままでTripMate850というGPSロガーを使っていて、緯度経度を記載した25,000分の1地形図と組み合わせて使っていましたが、ここにきてやっと本格的なハンディGPSナビを入手しました。


TripMate850でも、リアルタイムに緯度経度の表示はできるので、地図を確認すれば自分がどこにいるのかすぐにわかりましたが、雪山でホワイトアウトしてしまうとさすがにGPSロガーと地図を見比べながら歩くというのは難しいし、おおよその現在地しかわからないため、尾根や山頂あたりだとどこが崖やら雪庇やらわからないまま歩くことになるので、それでは手探りで歩いているのとなんら変わらないぐらい危険です。まして風が強かったりすると、紙の地図を手に持って歩くうちにうっかり飛ばされてしまうと窮地に追い込まれることになります。ということで、地図表示やトレースの表示ができるGPSの必要性を感じていました。


GPSナビを購入するに当たって、まずは機種を決めなければなりません。ガーミンのGPSナビはあまりにも有名なので決め撃ちでもいいのですが、とりあえず他にどんなのがあるか調べてみたところ、ムーブオンという会社が出しているヤマナビ2と、ガーミンのライバル企業マゼランのエクスプローリストシリーズあたりがターゲットになりそうです。


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ヤマナビ2は日本メーカーの機種ということもあって、なかなか使いやすそうな機種です。3.5インチモニター、電子コンパス標準装備、専用地図データ(東日本もしくは西日本のどちらか)も付属していて、実売価格は29,800円と低価格。そのうえ、メーカー直販サイト「ナビポタ.com」では発売3周年記念キャンペーンでモバイルバッテリーがもらえるというので、なんだかえらくお得です。ただし、本体の電池が専用リチウム電池で、スペックシートによると動作時間が「3時間~」となっていて、山で使うにはかなり心もとない性能です。実際にはもう少しもつのでしょうが、基本的に日帰りしか無理そうです。だからモバイルバッテリープレゼントなんて企画がでてくるのでしょうが、このモバイルバッテリーが重量230gあり、ヤマナビ2の182gとあわせると412gになってしまいます。内蔵バッテリーの予備を買うと4,800円もするので、結局あまりお得感がないということになりそうです。





マゼランのエクスプローリストは、ガーミンのライバルというだけあって、ラインナップ的にも性能的にもガーミンとそん色ない感じです。地図が使える低価格モデルはエクスプローリスト310JPというモデルですが、昭文社の山と高原地図のデータベースに収録されている登山道などが収録された登山地図とMAPPLE2500に準拠した道路地図入りで42,000円とそこそこお得っぽい感じです。動作時間は単3電池2本で18時間と、実用になるレベルですし、重量も147gと軽量です。ただし、マイクロSDカードのスロットルはなく、地図などをカスタマイズする余地はないようです。ロシアのGPS衛星グロナスへの対応もとくにうたわれていないので、未対応のようです。



本命のガーミンでは、eTrex20かeTrex30がターゲットになるところですが、20と30の違いは気圧高度計と電子コンパスの装備であって、その他の機能は同じ。気圧高度計と電子コンパスはカシオの腕時計プロトレックについているし、高度はeTrex20のGPSを利用した高度計測でもわかりますから特に必要性を感じません。コンパスについてもアナログの小さなコンパスをいつもバックパックに装着しているので、プロトレックが使えなくなっても大丈夫。動作時間は単3電池2本で25時間も駆動するし、内蔵メモリ1.7GBに加えて32GBのマイクロSDが使えるということで、日本全国の地図データでも格納できます。その上ロシアのGPSグロナスにも対応しているということで、GPS信号を受信しやすくなるといういメリットもあります。となると、価格の安いeTrex20で十分です。





最後の問題は、日本語版(約4万円)か英語版(約2万円)かとういうこと。日本語版は日本語の表記と入力ができる上に日本のGPS衛星みちびきにも対応しているそうです。ただし、価格が倍ほど違います。日本語表記と日本語入力に関しては、GPSの用途を考えればそれほど重要ではないし、ネットでいろいろと調べると、英語版を日本語化することも可能みたいです。特に英語にアレルギーがあるわけでもないので、あまり日本語表記にこだわる理由もありません。「みちびき」も現状では1機しかないからとりたててメリットがあるわけでもありません。そう考えると、わざわざ倍の金額を払って日本語版を買う理由はないということになります。


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というわけで、アマゾンで並行輸入品のeTrex20を19,800円で購入し、先日手元に届きました。とりあえず、現状でどの程度使えるのか、いろいろと試行錯誤しています。この手の情報はネット上にごろごろありますが、ひととおり使えるようになったらまたレビューしようと思います。


なお、地図に関しては当面はパソコンのフリーソフト「カシミール3D」を使って、25,000分の1地形図から切り出したデータをeTrex20に入れて使ってみるつもりですが、使いにくかったり面倒であると感じた場合は、TKA Planetというところから発売されている英語版eTrexでも使える日本語表記の地図を買う予定です。この地図には、英語版eTrexを日本語化するデータも含まれているらしく、日本語化したいし自分で地図データを作るのも面倒という人にはいいようです。お金に余裕がある人は、日本語版のeTrex20Jとガーミンの登山地図のセットが53,000円ほどであるので、それが一番面倒がなくていいかもしれません。








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| ギア | 18:22 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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フォトギャラリー: 伯耆大山 冬3

2013年1月12日に撮影した伯耆大山の写真です。

横位置の写真はクリックすると拡大することができます。



IMG_0191_20140212140401b4d.jpg
午前7時を過ぎると夜明けが近づき、地平線が赤く色づき始めた。
撮影機材:CANON EOS6D + CANON EF24-105mmF4L IS USM


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パステルトーンの淡い朝が三鈷峰を包む。
撮影機材:CANON EOS6D + CANON EF24-105mmF4L IS USM


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日本海から押し寄せてきた低い雲が波のように山麓に打ち寄せる。
撮影機材:CANON EOS6D + CANON EF24-105mmF4L IS USM


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草鳴社ケルンに張り付いた氷が、まるで翼のよう。
撮影機材:CANON EOS6D + CANON EF24-105mmF4L IS USM


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キャラボクはエビの尻尾に覆われて不思議な造形と化していた。
撮影機材:CANON EOS6D + CANON EF24-105mmF4L IS USM


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朝の斜光に照らされた大山南壁と剣ヶ峰。
撮影機材:CANON EOS6D + CANON EF24-105mmF4L IS USM


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三人の挑戦者が剣ヶ峰を目指して進む。
撮影機材:CANON EOS6D + CANON EF24-105mmF4L IS USM


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厳冬期にしては穏やかな朝だが、気温は低く風が冷たい。
撮影機材:CANON EOS6D + CANON EF24-105mmF4L IS USM


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避難小屋前にある何かのパイプが、まるでどこかの遺跡にある彫像のようになっていた。
撮影機材:CANON EOS6D + CANON EF24-105mmF4L IS USM


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広大な頂上台地の雪原には、強烈な風が刻みつけていった風紋が広がっていた。
撮影機材:CANON EOS6D + CANON EF24-105mmF4L IS USM



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| 伯耆大山 | 14:22 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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小型・軽量・高性能望遠ズーム: EF70-200mmF4L IS USM

久しぶりの写真関連ネタです。


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キヤノンのレンズは高性能レンズのラインに「L」の記号がつくわけですが、そのLレンズのズームラインナップにはF2.8シリーズとF4シリーズがあります。それぞれ広角、標準、望遠と3種類のズームレンズがあるわけですが、これをマージャン用語にあてはめて、キヤノンユーザーの間では前者を大三元ズーム、後者を小三元ズームと呼んでいるのは良く知られたところです。

大三元ズームは、大口径で性能も最高レベルのズームレンズ群ですが、当然ながら価格も大きさ重さも最高レベル。それに対して小三元ズームは、性能は大三元ズームに近いレベルを実現しつつも開放絞り値をF4に抑えたことで小型軽量に仕上がっています。風景写真などで使うのであれば、もっぱら絞り込んで使う場合が多く、F2.8の大口径をあまり必要としないし、持ち運びを考えると小型軽量のほうがメリットが大きいので、この分野では小三元ズームを使用しているユーザーも多いようです。

望遠ズームにおいては、大三元・小三元ともにIS機能(手振れ補正機能)がないタイプとIS機能付きのタイプが用意されており、ユーザーは必要に応じてISのありなしを選択することができます。小三元ズームではEF70-200mmF4L USMとEF70-200mmF4L IS USMの2種類があります。


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僕も撮影機材は小型軽量であることを重視しているので、小三元ズームを使っています。望遠ズームにおいては、以前はIS機能がないEF70-200mmF4L USMを使用していましたが、2013年の春にIS機能付のEF70-200mmF4L IS USMに買い換えました。


<写真クリックで拡大>
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ISなしのEF70-200mmF4L USMは通常の描写性能においてはなんら不満のないレベルであり特に買い換える必要を感じませんでしたが、逆光時の描写性能が弱く、盛大なゴーストが発生するという点が気になっていました。上の写真がその例です。写真中央左下の水面部分に大きなゴーストが出ています。ネットのクチコミなどを調べていると、IS付のEF70-200mmF4L IS USMのほうが発売時期が新しく、ゴーストも抑えられているという評価が多かったので、そのうち買い換えようと思っていました。


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IS付もISなしもレンズの大きさはまったく同じだし、重さはIS付が約50g重いだけなので、買い換えても特に違いを感じることはありません。撮影した画像を見てもとくに違いは感じられないので、朝日や夕日などのように強い光源を画角内に入れるような写真を撮らないのであれば、価格の安いISなしでも必要にして十分な性能です。


ただ、逆光耐性の良し悪しだけでなく、ISがあることで手持ち撮影でも手振れによる失敗を減らすことができるので、IS付を選ぶメリットはあります。特に200mmぐらいの望遠域になると手振れの影響は大きくなりますから、必然的にシャッター速度を速くして手振れの影響を受けないようにしなければいけませんが、風景写真のように被写界深度を深くしたい場合は絞りを開けたくないという場合も多くあります。かといってあまりISOを上げるのもノイズが出てくるので嫌だという状況であれば、三脚を用いてブレ対策をすることになるわけですが、山の稜線や湿地の木道上などのように三脚を設置するスペースを十分とれない場所もあります。そういう時、ISが付いていれば手持ちでもある程度遅いシャッター速度で撮れてしまうのでたいへん便利です。


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買い替えの最大要因であった逆光耐性については、やはりIS付きのほうがISなしに比べて優秀です。上の写真では、注意深く見てもゴーストは見られませんでした。


ISの恩恵はいままでかなりの場面で実感することができました。カメラがフィルムからデジタルになってISOが1カットごとに自由に変更できるようになったので、必要に応じてISOを上げて必要なシャッター速度を確保することが可能になりましたが、場合によってはそれでも十分でないこともあります。そういう場合にISが心強い味方になってくれるわけで、高感度撮影と手振れ補正をうまく活用して軽快で自由な撮影スタイルが実現できるのであれば、やはりIS付きのEF70-200mmF4L IS USMを選ぶ価値があるといえるのかもしれません。


以下はEF70-200mmF4L IS USMで撮影した作例です。横位置写真はクリックで拡大できます。

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| 撮影用具 | 18:02 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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厳冬期仙丈ヶ岳登山を振り返って~装備編

装備に関しては、多くは昨年と同じです。なので、今年新しく導入したものや気になった点などに関してまとめてみました。昨年と同じ装備に関しては、昨年の記事をご参照ください。


2 装備編

使用装備一覧

頭:ニットキャップ(ノンブランド)NEW

顔/首:ネオプレンフェイスネックゲーター(モンベル)NEW



上半身:
ダウンジャケット(モンベル ライトアルパインダウンパーカー)NEW


ゴアテックスプロハードシェルジャケット(バーグハウス チベッタジャケット
ソフトシェルジャケット(バーグハウス ジョラスソフトシェルジャケット
ミドルレイヤー(モンベル シャミースインナージャケット)
ベースレイヤー(モンベル スーパーメリノウールEXP)
ドライレイヤー(TNF パラマウントタンク)


下半身:
ゴアテックスハードシェルパンツ(モンベル アルパインパンツ)
ベースレイヤー(モンベル ジオラインEXPタイツ)NEW



足:
ブーツ(スカルパ モンブランGTX)NEW


ソックス(スマートウール マウンテニアリング)NEW



手:
・登頂用
オーバーシェル(イスカ ウェザーテックオーバーミトン)
アウター(ブラックダイヤモンド ソロイスト)NEW


インナー(スマートウール メリノウールライナーグローブ)NEW



・上下山用
アウター(イスカ ウェザーテック ライトオーバーグローブ)
ミドル(イスカ シェトランドウールグローブ)
インナー(スマートウール メリノウールライナーグローブ)


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昨年、小仙丈ヶ岳下でバラクラバを使用したところ、息苦しさで結局口の部分を引き下げてしまった経験から、今年はネオプレンのフェイスマスクがついたモンベルのネックゲーターを使用しました。ネオプレンマスクの部分は鼻と口のところに穴があるので息苦しさはありません。頭の部分は寒ければジャケットのフードなりニットキャップをかぶればいいので、バラクラバのようにいちいち頭まで覆う必要がないというのがこれにした理由です。防寒用にもっているニットキャップと別にバラクラバを持つとポケットがパンパンになってしまうというのもありました。また、頭に汗をかきやすい自分としては、あまりかぶりものは使いたくないというのも理由のひとつです。


1回目で課題だった、グローブと靴の防寒対策は、それぞれ厳冬期用の装備に変更したことで問題は解決しました。グローブはブラックダイヤモンドのソロイスト、靴はスカルパのモンブランGTXで、どちらもまったく手足の指に冷たさを感じることはありませんでした。インナーグローブとして使用したスマートウールのライナーグローブも薄いのに暖かく、指の圧迫感を感じることもありませんでした。



ソックスについては山行記録でも書きましたが、新しく購入したスマートウールのマウンテニアリングソックスは、1枚履きでも十分暖かかったのですが、ややへたりが早かったのが残念なところです。洗濯してある程度縮んでしまえばあまり変化しなくなるのかもしれませんが、そのぶんロフトも減って保温力がおちる可能性もあり、今後使っていくうちにどうかわってくるのか興味深いところです。



テント場などで停滞しているときに使うダウンジャケットが若干防寒性能が不足していると感じていた件も、モンベルU.Lダウンジャケットからモンベルライトアルパインダウンパーカーに変更したことで、就寝時にも暖かく眠ることができました。今年はテントもシングルウォールを使ったため、テント内の寒さ対策としても有効だったと思います。



上半身については、昨年のレイヤリングとまったく同じです。戸台からテント場まではドライレイヤー(パラマウントタンク)+ベースレイヤー(スーパーメリノウールEXP)+ソフトシェルジャケット(ジョラスソフトシェルジャケット)の3層、テント場から大滝頭までは同じく3層、大滝頭から山頂まではフリースとハードシェルを加えた5層でした。ソフトシェルをもたずにハードシェルだけという人もいるようですが、通気性のないハードシェルを登りで着るとサウナスーツのようなもの。いくらベンチレーションをあけていても汗をかくのを防ぐことは難しいと感じます。通気性のいいソフトシェルを加えることで快適性がずいぶん違いますから、汗対策でうまくいかない場合はソフトシェルを検討してみる価値があると思います。ただし、防風性能を強化したフィルムタイプの生地を使ったソフトシェルはハードシェルと大差なしです。

下半身は、インナーに新しくモンベルジオラインEXPタイツを使用しましたが、昨年のジオラインLWタイツとグッドヒート厚手タイツの重ね履きと比べて特に保温力が上がったという感じはありません。もっとも、2枚重ねと同等の保温力を1枚で実現しているのですから保温力はさすがですし、2枚の重ね履きよりもウエスト周りがらくになったので、履き心地は改善されたといえるでしょう。なお、上半身はスーパーメリノウールなのに下半身はジオラインにした理由は、膝など常にこすれることが多いタイツの場合、ウールよりも化繊のジオラインのほうが耐久性が高いだろうという判断によるものです。



停滞時のボトムスのアウターは昨年と同じモンベルU.Lダウンパンツのままだったので、寒さ対策としてホームセンターで980円ほどで売っていたダウンブランケットをあまり期待しないで持って行ったのですが、これが予想に反してそこそこ保温効果があり、就寝時や食事時などに腰に巻いたり膝にかけたりしておくと寒さ対策になりました。昨年は、寝ているときになんとなく太ももの外側あたりが寒かったりしたのですが、ダウンブランケットを巻いていたおかげで、特に寒さは感じませんでした。


ひとつ大きな失敗をしてしまったのが、うっかりと結露したマットの上にダウンパンツで座って濡らしてしまったらしくて、お尻がやたら冷たかったことです。特に寝ているときに冷たさが浸みてきて困りました。ハクキンカイロ2個をお尻の下に挟み込んだりしてなんとかしのぎましたが、結局長衛小屋の乾燥室で乾かすまで、冷たさは解消しませんでした。銀マットにしても、サーマレストのマットにしても、テント内で食事をしたりお茶を飲んだりしたらかならずマット表面が結露します。なので、テント内で過ごすときにダウンパンツのままで過ごしていると、ダウンパンツを濡らしてしまい、冷たい思いをすることになってしまいます。昨年はそんなことにはならなかったので、やはりシングルウォールテントの弱点のようです。幸い、昨年秋に日帰り山行などの非常用レインウェアとして、非常に軽量なモンベルバーサライトジャケットとパンツを購入したので、雪山でのテント泊のときはバーサライトパンツをダウンパンツの上から着用するようにしようと思います。


今年大きな変更があった装備が、テントです。すでにレビュー記事も書きましたが、2~3人用のライペンX-ライズ2を購入して、シングルウォールテントとして使用しました。室内が広く、靴をテント内に持ち込んでも窮屈でないところや、テントの装備重量が約500g軽量化できたことは大きいのですが、その分テント内が寒いというデメリットもあります。結露がおきやすいなどの弊害もあるようですが、先のダウンパンツの件のように、とりあえずは手持ちの装備で対策をしてみて、どうしてもダメなら冬用外張りを併用するという方向で考えたいと思います。


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| 冬山装備 | 12:01 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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厳冬期仙丈ヶ岳登山を振り返って~計画編

2度目の挑戦で無事登頂成功した厳冬期の3000m峰。標高3033mの仙丈ケ岳は、そのルートにおいては特別危険であったり困難であったりする場所はないので、天気さえ良ければ初心者でも登れてしまう(十分な装備と体力が前提です)と思いますが、それでもこのルートで遭難も起こってますし、決してなめてかかれる山でないことも確かです。


そこで、より難易度の高い山に挑戦するときの糧にするために、今回の山行を振り返っておくことにします。同時に、これから厳冬期の雪山に挑戦しようと思っている人の参考になればと思います。


1 計画編
岡山から戸台までの移動に関してですが、伊那市に着いた時間がやや遅く、入山前に温泉に入れなかったことが失敗といえば失敗でした。伊那市内の菊の湯が休業していることまでは想定しておらず、ダメだった場合のバックアッププランが何もなかったのもまずかったのですが、それ以前にもっと早く着くようにしないといけません。途中のPAで夕食を食べたのが敗因でした。そんなのどこでだって食べられるのだから、まずは到着して、お風呂に入ることを優先するべきでした。入山前はお風呂に入ってくつろいで、十分な睡眠時間を確保しておくためにも、夕方には登山口近くに到着できるようにしておくことを心がけるべきでした。


それから、車中泊用のダウン寝袋を積み込むのを忘れてしまい、いつも積みっ放しの封筒形化繊綿の寝袋とフリースのブランケットしかなかったため、車中泊で少し寒い思いをしてしまったというのも失敗でした。テント泊用の厳冬期用寝袋を出せばいいのでしょうが、キンキンに圧縮してパッキングしてあるものを、わざわざ出すのはさすがに面倒だったので、寒いのは我慢しました。入山前に安眠するためにも、車中泊グッズもしっかりチェックしないといけません。やはり、装備品のチェックリストを作ったほうがいいと感じました。


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アプローチについては、2度目ということもあり、ルートや日程に関しては、これといって問題はありませんでした。昨年と同じく、戸台から延々と河原を丹渓山荘まで歩き、そこから北沢峠まで八丁坂を登るというルートです。日程を決めたのは、天気予報をにらみながらのことなので、出発2日前です。なので、荒天の中を突っ込むなどということはまずありませんが、あまりにも荒天であれば日程を変更できるだけの柔軟性はありました。せっかくのお正月休みですから、早くからタイトなスケジュールを決めてしまうと、キャンプして帰るだけになってしまいかねません。昨年は下山後に約束をしていたため、なんだかあわただしい下山になってしまった反省から、長期山行の後ろに予定は入れないことにしました。4日の夕方から高校の同窓会がありましたが、当然欠席です。山行後に予定を入れると、間に合わせるために心理的に無理をしやすいと思うので、厳冬期の雪山に入る場合はスケジュールに余裕を持たせるべきです。


アプローチのルートには積雪はそれなりにありましたが、年末年始は入山者が多いので踏み跡はしっかりしており、慣れた人ならクランポンなしでも北沢峠まで行けるでしょう。昨年同様ワカンも必要ない状態でした。当初、ワカンはどうせ不要だろうからおいていこうかと思いましたが、直前の那岐山のようなことがないとも限らないので、念のため持参しました。結局、ただのお荷物となってしまいましたが。


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北沢峠から仙丈ヶ岳山頂までのルートは、北沢峠から2合目までの登り斜面が若干雪が深かったものの、大滝頭まではとくにラッセルが必要という状態ではありませんでした。これは昨年も同じです。しかし、大滝頭から五合目まではけっこう雪が深いところもあり、登山者が少ない場合で降雪直後などはそれなりのラッセルになる可能性があると思っていたほうがいいでしょう。お正月も2日以降は登山者が減るので、場合によってはもっと下からラッセルという可能性もあります。といっても、膝ぐらいまでだと思いますが。


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五合目から上は、森林限界を超えるため、雪は次第に締まってきます。六合目からは硬く閉まった雪面となり、小仙丈ヶ岳直下では凍結した箇所もみられるうえに、場合によっては耐風姿勢が必要になるくらいの強風も吹きます。雪が締まった広い尾根道なので踏み跡もなく、ガスった場合はルートファインディングが困難です。2012年12月に小仙丈ヶ岳下の六合目付近で遭難が起こりました。荒天だったそうなので、道がわからず動きが取れないうちに低体温症になったのではないかと思われます。2013年の11月にも同じ場所で遭難があったぐらいですから、六合目から上は案外危険な場所であるということを忘れないでおく必要があります。


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小仙丈ヶ岳から仙丈ヶ岳本峰までは、1時間ぐらいの稜線歩きです。多少のアップダウンがあるものの、とりたてて危険というほどのところはありませんが、ガスに巻かれたり天候が急変した場合は、やはり危険であることに変わりありません。登頂を目指すなら、かならず事前に天気予報と天気図を確認して、天気が下り坂の場合は無理をしないことです。往復で2時間を要するわけですから、その間に天候が急変すると遭難の危険性が高まります。たとえ晴天であっても、天候の急変を想定した装備を持っておくべきでしょう。


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ちなみに、アッパーにはインナーからシェルまで5層、ボトムスはインナーとシェルの2層、防寒用にダウンジャケットを持って登りました。ウェアなどの装備については次の装備編で詳しく記述します。また、ガスコロンは持たず、サーモスボトル2本に計1.1リットルの熱いお湯を出発前につめていきました。そのほか、非常食、ヘッドライト、GPS、ビバークツェルト、25,000分の1の地形図なども持参しました。万一ビバークすることになっても、なんとかこれでしのげるだろうと自分なりに考えた最小限の装備ですが、今思うと下半身の防寒が不十分だったと思います。ダウンパンツもあったほうがいいですね。また、気休めですが、ビーコンも装着していきました。稜線歩きなので雪崩の心配はないとは思いますが、雪山に入る場合は念のため装着するようにしています。


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