ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

2013年11月 | ARCHIVE-SELECT | 2014年01月

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冬期用テント購入:ライペン X-ライズ2

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今年購入するつもりだったもので最後まで残っていたのがこれ。年末ぎりぎりでようやく手に入れました。今年は春から秋にかけてとくに金額の張る買い物をしていなかったというか、靴とテントがターゲットだったためずっと貯金に励んでいたというのが正解。


なぜ新たにテントを購入することにしたかというと、メスナーテントがだいぶくたびれて穴も開き始めたというのもありますが、設営が簡単で室内が広く、短辺側に入り口がありシングルウォールのテントのほうが冬期に使う場合都合がいいからです。


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設営の簡単さでいえば、今まで使っていたメスナーテントも十分簡単なのですが、基本的にダブルウォールのテントなので、フライの設営まで含めるとそれほど簡単とは言いがたいのです。このX-ライズ2は、ゴアテックス社の透湿防水素材X-TREKを使用しているので本体のみで使用でき、本体の設営はポールをスリーブに通してペグで固定するだけですみます。冬期なのでもともと雨の心配はあまりしなくてもいいのですが、シングルウォールで使えるテントならたとえ雨になったとしても心配ないというわけです。


購入したのはX-ライズ2という2~3人用のもので、バスタブの寸法が130×210cmと、一般的なシングルテントの100×200cmに比べると一回り大きくなっています。冬は装備が増えるし、就寝時に靴などはテント内に持ち込むため、前室があってもあまり利用価値がなく、それよりもメインのテントが広いほうがいいわけです。


出入り口が長辺側にあるか短辺側にあるかがなぜ問題かというと、雪を整地する面積が変わってくるからです。短辺側に出入り口があるほうがわずかとはいえ整地する面積が少なく、また狭い場所に設置するときも短辺側で出入りできたほうが安全で楽である場合が多いということもあります。


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パッケージの状態の大きさを比べると、X-ライズ2のほうがかなり大きく見えますが、メスナーテントはきちきちに巻いて小さなスタッフバッグに押し込んでいるのに対して、X-ライズ2はかなりゆったりめのスタッフバッグに入った状態です。なので、面積は大きく見えますが厚さはそれほどありません。メスナーテントと同じようにきちきちに巻くとそれほど大きな違いはなさそうです。とはいえ、生地の厚さがX-ライズ2のほうが厚いので、あまりきつく巻くのは大変だと思われ、これぐらいゆったり目のほうが収納しやすくていいと思います。


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購入後、テントの頂点部分と入口周囲など、指定場所の縫い目などにシームコートという防水剤を塗布しなければいけないので面倒でしたが、とりあえず必要な部分に塗り終えたのでこれでいつでも使用できます。デビュー戦は年末年始の山行で決まり!


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| テント | 21:05 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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山食を考える:1本満足バー

ちょっと間が空きましたが、行動食お試しシリーズ第三弾です。今回試したのは1本満足バーのチョコバナナケーキとシリアルチョコ。


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チョコバナナケーキは、柔らかくしっとりとしたクッキーのような食感で、バナナ風味の食べやすいものでした。



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適度にしっとりしているため、口の中に入れてもそれほどぱさつく感じはありません。水なしでパクパク食べられるというほどではないにしても、行動食としては悪くない感じです。


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シリアルチョコは、名前のとおり中にシリアルが練りこんであるチョコバーで、味・食感ともこんなチョコレート菓子があったなあという気がします。


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でも、おいしいし、口の中でまろやかに融けてくれて食べやすかったです。


小売価格は1本あたり100円強と安いのにカロリーはウィダーinバーと同程度の180~190kcalあり、コストパフォーマンスはいいと思います。


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| 山食を考える | 11:36 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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いろいろ試してこれに決めました: OR VERGLAS GAITERS

冬山での装備にゲイターはほぼ必要不可欠ですが、裾の内側にスパッツが装備されたハードシェルの場合、ゲイターが無くても大丈夫な場合もあります。僕が愛用しているモンベルのアルパインパンツは、裾の内側にスパッツがあるので、これが有効に機能すればゲイターは必要ないのですが、足首の高さがけっこうある登山靴でないと大きく足を上げたときにスパッツが外れてしまいます。いままで履いていたシリオ712-GTXはその意味では不合格の靴で、足首の高さが足りません。なのでゲイターが必要なのですが、ハードシェルパンツの上からしてしまうといわゆる忍者スタイルになってしまうのがかっこ悪くて、パンツの内側にゲイターをつけるスタイルで使用していました。


今年、スカルパのモンブランGTXを購入して、この靴の高さならゲイターが無くても大丈夫かもと淡い期待をしていたのですが、大きく足を上げると踵側が少し隙間が空いてしまいます。普通に歩くだけなら問題ないのですが、先日の那岐山でのラッセルのようなことになると、靴の中に雪が入ってしまいそうです。なので、やっぱりゲイターは必要です。


今まで使っていたゲーターは、好日山荘オリジナルブランドのBAILESのもので、ゴアテックス素材なのと薄手でかさばらないのはいいのですが、後側にジッパーがあるタイプで、装着に手間がかかります。厳冬期用のグローブをつけているとけっこう大変で、仙丈ヶ岳に行ったときに、出発前にテント内でゲイターをつけるときについインナーグローブだけで作業して、指先をすっかり冷やしてつらい思いをしたことがありました。


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そういうわけで、靴も新調したことだしゲイターも新調することにしました。ゲイターをハードシェルパンツの中に装着するのも裾をめくったり下ろしたりと少し面倒なので、忍者スタイルになるのは我慢して外巻きタイプで使用するのを前提に好日山荘でいろいろと試してみた結果、アウトドアリサーチのVEGLAS GAITERSというのを購入しました。


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何が良かったかというと、ひとつには、Ventia Dryという透湿防水素材であること。ゴアテックスのハードシェルパンツの上、もしくは下に装着するので、防水性能はそれほど必要ではないけれど透湿性能は必要です。これがないとゲイター内側で結露してしまいます。ゴアテックス素材の同じデザインのモデルもありましたが、2,000円も違ってくるのでこちらで十分というわけです。


それから、素材がそこそこ薄手で軽量であること。もっとしっかりとした自立するぐらいの素材であれば、忍者スタイルになるのをかなり緩和できそうですが、それだと重くなるしかさばるので、あまりごつくないほうが好みです。


さらに、靴紐の部分までカバーするデザインになっていること。足首のところまでしかカバーしないデザインのものもありますが、靴紐部分の隙間に雪が詰まって固まったりするととるのが面倒だし、冷えや濡れにつながる可能性もあるので、できるだけ紐部分を多くカバーするタイプのデザインがいいと思っていました。また、フロント側の面ファスナーのみで固定するタイプなので、ごついグローブをしていても脱着が簡単にできます。面ファスナーの内側にジッパーをつけているモデルもありますが、あれは面倒なだけであまり意味がないと感じます。小さなジッパーの操作をごついグローブをつけて行うのは実用的とは思えません。


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22日の那岐山で早速使ってみたところ、透湿性能は十分で結露はまったくなかったですし、装着したときの様子も思ったほど忍者スタイルになっていなかったので、デザイン的にも満足です。上の写真でつま先のところに雪の団子が乗っかっていますが、これはゲイターがカバーし切れていない靴紐の先端部分にたまった雪の塊です。もしもゲイターが足首のところまでしかカバーしていないと、靴紐の部分全体にこのように雪がたまっていたと思われます。


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踵の部分にアウトドアリサーチのロゴが入っていて、デザイン的にもアクセントになっていて悪くないと思います。


しかし、好日山荘の10%オフよりアマゾンのほうが500円以上安い・・・ がっくし(T_T)



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あと100mでまさかの敗退:那岐山その2

2013年12月22日 岡山県奈義町 那岐山Bコース 単独日帰り 



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13:18 休憩を終えて再び歩き始めました。トレースはけっこう急な斜面をトラバースしていきます。雪もそこそこ深くなってきて、つぼ足ではやや歩きにくい感じです。それにしても、このトレースは本当に正しいルートなんだろうかと心配になってくるぐらい、なんとなく怪しげな場所を通っています。


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心もち不安になりながらトレースをたどっていくと、前方の木に赤テープが巻いてあるのが見えました。とりあえず、迷ってデタラメにさまよっているトレースではないということがわかり、ひと安心です。


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13:37 山頂まであと1.0kmの表示がありました。黒滝分岐のところで、あと1.4kmとなっていたので、まだたったの400mしか進んでいないということにちょっと愕然としてしまいました。黒滝分岐からはすでに1時間が経過しています。休憩時間を差し引いても、感覚的には7~800mは歩いたつもりでした。歩いたつもりの半分しか来ていないのです。それほど雪にてこずったつもりはありませんが、予想外に時間がかかっています。


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先ほどの道標から3分ほど歩いたところで、八合目の道標が見えました。八合目までくれば、あと30分ぐらいのはずです。この道標の前後で上から年配の女性の二人組みが降りてきました。先の男性とあわせてこれで3人が、確実にトレースを残してくれていると考えると、山頂まではあまり労せずに歩けそうです。であれば、確実に15時までには山頂に着けるだろうと考えていいでしょう。


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やがて、周囲の木々が背の低い細いものに変わってきました。どうやら稜線が近づいてきたようです。しかし、このあたりから徐々に踏み抜くことが多くなってきました。トレースをできるだけ忠実にたどっているはずなのに、足跡の上に足を置いてもずぶずぶと沈みこんでいきます。その深さは、当たり前のように膝上までくるようになりました。


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木々もまばらになり、傾斜も緩くなって、いよいよ稜線のAコースとの出会いも近くなってきたようです。しかし、ここからがラッセル地獄の始まりでした。


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雪面に足を踏み出すと、一気に股下まで埋まってしまいます。足を抜こうとしてもう一方の足を出せば、そちらもまた同じように雪に埋まってしまう。ストックも同様で、まともに歩ける状態ではありません。こういう状態が、数m起きに発生し、歩くペースは一気にスローダウンしました。気がつけば、トレースはスノーシューのものだけになっています。さっきすれ違った女性たちは、たしかつぼ足だったはず。その足跡がないということは、彼女たちは山頂から下ってきたわけではないということです。つまり、僕と同じようにBコースで山頂を目指したものの、この稜線付近の深雪ラッセルであきらめて引き返したということのようです。


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14:01 ようやくAコースとの出会いに着きました。ここを左折してあとはなだらかな稜線を山頂まで歩いていくだけです。多少雪が深いとはいえ、20分もあれば着けるだろうと思っていましたが、これがまったくもって甘い考えだったのです。まさにここから、ラッセル地獄の本番が始まったのでした。


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Aコース出会いからわずか20mもいかないぐらいのところで、それは待っていました。わずか1mにも満たないような段差なのですが、そこが乗り越えられないのです。さらさらの雪がたっぷりと積もっているので、まず段差の下でまともに立つことができないのです。なんとかかんとか踏み固めてすこしまともに立てるようにしたら、段差はすっかり大きくなってしまいました。もはや普通に片足を乗せるということができないので膝で無理やり乗り越えようとすると、もろくも雪が崩れ落ちてしまい、まったくあがることができません。キックステップの要領でステップを作ろうにも、さらさらの雪はステップの形にはなってくれません。削ったり、踏んだりしてなんとか段差を越えようと悪戦苦闘して、ようやく段差を乗り越えたときは、すっかり疲れてしまいました。


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段差を越えてからも、深い雪に足をとられてもがくように進んでいくと、すぐ先に「山頂まで500m」の道標が! 30分前にあと1kmの表示を見たというのに、まだ半分しか来ていないではありませんか。この調子では、残り500mは確実に30分以上かかることは明白です。行く手に暗雲が立ち込めてきたような気がしてきました。前途は多難のようです。



そして、あと500mの道標を過ぎてからは、もはやまともに歩行はできなくなってしまいました。まるで底なし沼のようにずぶずぶと沈みこむ雪に、僕の動きは簡単に止められてしまいました。腰まで沈み込むようになってしまった状態では、足だけで歩くなんてことは不可能です。膝で雪を押し込み、手で雪を掻き分け、ようやく雪から引き抜いた足を一歩前に踏み出せば、あっというまに雪の中に沈み込んでしまいます。両足とも雪の中に埋まってしまうと、にっちもさっちもいかなくなり、足を抜くためにまたもがくということの繰り返しが際限なく続きます。なぜワカンを置いてきてしまったのかと後悔しても後の祭りです。しかし、スノーシューのトレースでさえ相当深くもぐっているところを見ると、ワカンなど無いよりましという程度だろうと思われ、持ってきていてもあまり役に立たなかったことでしょう。



気持ちはあせり、体力は削られ、次第に苛立ちが募ります。口から意味も無く悪態の言葉がこぼれます。誰に言うでもなく悪態をつきながらもがいていて、ふと気がつくと目の前に単独行の男性が独り。「山頂まであと100mほどですよ」と彼が言いました。しかし、あと500mの道標からまだ100mも進んでいないはずです。「さっきあと500mって出てましたけど?」と聞き返すと、なにやら良く聞き取れなかったのですが、とりあえず100mほどだと言っているので、半信半疑ながらもそういうならそうなんだろうと納得することにしたのでした。


その後も、彼が残したであろうスノーシューのトレースをたどるものの、トレースなど何の役にも立たない状態が続きます。そもそも、しまいには歩くことをあきらめて、よつんばいで進み始めました。このほうが遥かにもぐりこまないで進めます。しかし、手のひらを目いっぱい広げても肩まで雪に潜ってしまうことが多々あり、片手がもぐれば必然的に前のめりに雪に突っ伏したような状態になり、手を抜こうとしてもう一方の手で突っ張ると、今度はその手ももぐりこみ、雪の中に顔を突っ込むような醜態をさらすことになってしまうのです。それを何とかしようとすると、もはや雪の上に横倒しになって、雪まみれになりながらのた打ち回ることしかできないわけで、いったいぜんたい自分は何をやっているのかとうんざりしてしまいます。息は切れるし、汗はかくし、疲れて行動するのが嫌になってきます。少し進んでは、ぜーぜーと荒い息を整えますが、次第に体力も気力も失せてきました。


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やがてトレースが二又に分かれているところにきたので、とりあえず右のほうへ進んでみると、10mも行かないところでトレースはなくなっていました。間違いトレースだったのです。ここまでの労力を返してほしいという虚しい気持ちのまま、二又のところまで引き返し、左側へと進みます。


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そこから雪と格闘しながら40分近く進んだところで、再びトレースが二又に分かれていました。今度は左へ行ってみるとまたトレースがなくなっていました。この瞬間の複雑な思いを言葉で表現することはできません。やりきれないような気持ちを抱えて、二又の地点まで這うようにして戻りました。


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そして、右側のほうへ進んでいくと、なんとこちらのトレースも途中でなくなっています。さっきのもそうですが、雪で消えたというのではなく、明らかに進むのをやめて引き返しているのです。しかし、このトレースが先へ進んでいないということは、誰もBコースから山頂へ登っていないということですし、山頂から降りてきた人もいないということです。とすると、ここまでに出会った人たちは、皆Bコースで登って途中で引き返したということになります。しかし、最後に出会った男性は、あと100mで山頂だと確かに言いました。あれは何だったのか。励ますつもりで距離を短めにいったのかもしれないけれど、正直勘弁してと言う感じです。こちらの聞き間違いだったかもしれませんけど。

14:55 二又に別れたトレースの両方が途中でなくなっていて、この先山頂まではトレースの無い深雪を独りでラッセルしなければならなくなりました。粉雪が降りしきる中で、前方に山頂らしきものは見えていました。距離にして100m強というところでしょう。しかし、わずか20m程度の高低差とはいえ山頂まで斜面を登らなければなりません。このまともに歩くことさえできない深雪の中を、さらに登るとなるといったいどれほどの時間と体力が必要になるでしょうか。当初考えていた15時山頂というのは、もはや実現不可能です。仮に山頂まで行ったとしても、ここでこの雪ならばCコース側でも同じはずです。とすると、Cコースを登った人も三角点であきらめて引き返している可能性もあり、那岐山山頂まではトレースがないかもしれません。もしもそうだったら、このあり地獄のような雪原をここから三角点までまた500mも行かなければならないということであり、それに費やす時間は1時間ではすまないはずです。つまり、先へ進むという選択肢はありません。直線距離であと100m程度というところで、撤退がきまった瞬間でした。


そうときまれば、こんな地獄は一刻も早く抜け出さなければという思いがふつふつと湧き上がってきました。休憩することも無く、きびすを返して自分のトレースをたどり始めました。


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這いずるようにして来た道ですが、さすがに自分のつけたトレースは十分沈み込んでいて、これ以上潜ることが無いだけましです。下り道であることも幸いしました。四つんばいで歩いたような場所はやはり苦労しましたが、それ以外のところは自分のトレースに助けられ、Aコース出会い(Bコース分岐点)までは25分で戻ることができました。


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ラッセル地獄でかいた汗で、ベースレイヤーもソフトシェルジャケットもじっとりと濡れているのがなんとなくわかるのですが、一番下にドライレイヤーとして着ているノースフェイスのパラマウントタンクが濡れたベースレイヤーが直接肌に触れるのを防いでくれているので、ほとんど汗冷えを感じません。しかし、立ち止まって休憩すると冷えてきそうなので、休みもとらずに一気にBコースを下りました。


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黒滝分岐には15:51。


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五合目は、15:56。


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渓流にかかる橋には、16:18。


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そして、Cコースとの合流点には、16:21に戻ってきました。


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林道は少し薄暗くなり始めていて、空にはわずかに夕焼けが見えていました。


16:40 駐車場所に戻ってきました。6時間弱のスノートレッキングでしたが、想像以上の疲労感がずっしりと体にのしかかっており、新雪の怖さを改めて思い知った気がしたのでした。降雪直後の山行は、くれぐれもスノーシューを忘れないこと。これが今回の教訓でした。


なお、撤退地点は単独行の男性が言っていたあと100mですという言葉で、そのあたりだろうと思っていたのですが、実際にはまだ200m以上はあったようです。


おわり。

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那岐山Bコースjpg






| 2013年12月 那岐山 | 18:11 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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あと100mでまさかの敗退:那岐山その1

2013年12月22日 岡山県奈義町 那岐山Bコース 単独日帰り 


三連休のつもりが23日に仕事が入り二連休となり、土曜日はどこも荒天で出かけられず、結局いつもと同じ日曜日の日帰り山行となってしまいました。石鎚山の天気予報が晴れだったので日帰りで石鎚山へ行くつもりでしたが、3時に起きて天気予報を再確認してみると、晴れマークは朝の1時間程度しかなく、あとは曇りマーク。てことは、山頂は当然雲の中という可能性が高そうです。この時点で石鎚山への登山意欲は一気にダウン。であれば、県北の山でいいかということになり、だったら6時起きでいいやと二度寝に突入。気がついたら7時30分でした。がっくし・・・


気を取り直してシャワーを浴びて、たらたらと準備をしていたらもう9時前じゃあ~りませんか。今から行ける一番近い山は那岐山しかないということで、あいかわらず行き当たりばったりな山行となりました。


那岐山麓山の駅でトイレを借りて、第一駐車場に向かって積雪路を登っていくと、ワンボックス車が道の真ん中で立ち往生しています。幸い対向車はなかったので対向車線に出て止まらずに追い越していくことができましたが、これで減速してしまったのがまずかった。こちらの車も徐々にスピードが鈍ってきて、スピードメータの横で雪道スリップサインが点燈。タイヤが空転しているようです。アクセルをじんわりと吹かしながらエンジン回転を落とさないようにがんばってみるも、どんどん失速していきます。


もはやこれまでかと思ったとき、失速が収まり逆にわずかながら加速し始めました。第一駐車場に上がるわき道の分岐はすでに見えていますが、ここでこの状態だとさらに傾斜がきつくなるあのわき道を登れるはずはありません。ちょうど路肩が広くなっている場所に差し掛かっていたので、ここに停めることにしました。すでに4台ほど駐車している車があり、おそらく同じようにここであきらめたのでしょう。やはり雪道を走るのなら四輪駆動車にするべきだったなあと実感。那岐山のこの道が上がらないなんてことになるとは夢にも思いませんでした。


今回もスカルパ モンブランGTXの慣らしです。車の中で靴を履き、準備万端整えたものの、先週の毛無山の記憶がまだ残っていたこともあって、ワカンは置いていくことにしました。しかし、これが間違いの元でした。まさかあんな地獄を味わう羽目になろうとは、この時点では想像すらしていませんでした。


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10:58 出発です。粉雪がさらさらと舞っている天気ですが、風はほとんどなく寒さもたいしたことはありません。すっかり出遅れた感がありますが、那岐山だから雪で遅れても4時間もあれば登頂できるだろうと考えていました。3時に山頂なら下りは1時間半なので、遅くとも5時前には戻ってこられるという目論見です。


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第一駐車場へと上がるわき道は、けっこう雪がありました。やはり無理して車で突っ込むと身動きが取れなくなっていた可能性が高そうです。


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車のわだちがついていたわりには、第一駐車場にはまったく車が停まっていません。みな第三駐車場まで登っていったようです。四輪駆動車なら当然そういう選択が可能なわけで、うらやましい限りです。


登っていく途中に、後から軽トラがやってきました。車の後には「4WD」と誇らしげにステッカーが貼ってあります。やっぱ四駆は無敵だねえと関心していると、しばらく先でスタックしていました。”なんで?”と思いながら進んでいくと、なんとその軽トラは4WDではあるものの、タイヤはノーマルでした。運転していた年配の男性に、「そりゃあ、ノーマルタイヤじゃあ上がらないでしょう」というと、「いつもなら上がるんだけど、今日は雪が多いみたでまいった」と言っていました。この時点で、「雪が多い」というキーワードに警戒していればよかったのですが、たいして気にも留めずに先に進んだのでした。


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第三駐車場には、やはり4台ほどの車が停まっていました。


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11:21 やっと登山道の分岐まできました。


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登山道に入ると、確かに雪が多いと感じました。ただ、以前来たときもこれぐらいあったと思うので、まあこんなもんだろうというぐらいにしか感じませんでした。


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Bコースの分岐です。那岐山には何回か登っていますが、これまではすべてCコースの往復でした。いつも同じ道だと面白くないし、Bコースにもトレースがあるから道迷いの心配もなさそうということで、今日はBコースから登ってCコースで下山する周回コースをとることにしました。天気が良くないので、写真撮影に時間を費やすこともないだろうからというのも理由のひとつです。


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沢沿いの斜面をほぼ水平にトラバースしていくと、小さな橋が架かっていました。雪で垂れ下がった木の枝が邪魔ですが、枝を払いのけながら橋を渡ります。


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渓流は凍結してしまうことも無く、さらさらと流れています。おそらくこの下流に蛇淵の滝があるのでしょう。


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橋を渡るとやや急な斜面を登っていきます。


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すぐに傾斜が緩くなり、渓流の左岸に沿って緩やかなトラバース道が続きます。


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やがて、やや開けた感じのする鞍部のような場所に来ると、渓流から離れて右手の斜面に取り付きます。とはいえ、ここも緩やかにトラバースするように斜上していき、一度切り替えしたらあとは緩やかな植林の中をトラバースする道です。


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進んでいくと、トレースが二又に分かれていました。左から登ってきたというよりも、下ってきた人がここでまちがえて直進してしまったという感じです。周囲を見渡してみてもテープなど何も見当たらないので、ここは道迷いしやすい場所のようです。このすぐ先は沢があり、道は沢に沿って右へと登っていくようです。左下へと続く間違いトレースがどこまで続いていてどうなったのか興味のある所ですが、時間もないので先に進みます。


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間違いトレースがあった場所のすぐ上、50mも行かないぐらいのところに分岐路がありました。右へ登っていけばAコースに合流するようですが、かすかなトレースらしきものがあっただけで、この日このコースを歩いた人はいないようです。この分岐路の下で、沢沿いを離れて左へ進むということを忘れないようにと覚えておくことにして進みました。


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12:23 先ほどの分岐のすぐ先に渡渉点があり、渡渉したところに五合目の道標がたっていました。出発してから1時間20分がたっていて、思いのほか汗をかいていました。休憩もまだとっていなかったので、ここで小休止することにしました。


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といっても、荷物は下ろさず、たったままポットから熱いドリンクを飲むだけの簡単な休憩です。今回は白湯ではなくてレモン湯というホットレモネードのようなものをつくってきました。お湯だけだと、水分補給と熱補給だけですが、これだとカロリーも摂取できるので簡単な休憩にはうってつけです。


短い休憩を終え五合目を出発してすぐ、上から単独行の男性が降りてきました。彼がBコースのピストンなのかCコースから周回してきたのかわかりませんが、これで山頂までのトレースは心配ないなと安心したのでした。


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五合目のあった谷筋から小さな尾根に上ると、広大な伐採跡地にでました。このあたりから雪が少し深くなってきたようです。五合目まではせいぜいくるぶしぐらいまでの積雪でしたが、このあたりでは足首まで埋まってしまう感じです。


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振り返ると、これまた大規模に伐採されてまだら模様になってしまった山が見えました。おそらくAコースが通っている1009.5mのピークでしょう。


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12:36 黒滝への分岐です。さすがに黒滝方面へのトレースはありませんでした。ここで90度曲がって斜面を直登するようになります。


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雪は次第に深くなってきました。トレースを踏み外すと、ときどき膝上までもぐりこむことがあります。が、もぐるといってもその程度なので、先週の毛無山と同じぐらいです。それなら全然問題なしということで、気楽に考えていました。雪質もさらさらのパウダーなので、少々もぐっても簡単に足を抜くことができます。


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右手に見える鞍部に、Aコースが見えます。斜面を登っていくのがAコース。水平なのは林道のようです。


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伐採後の斜面のトラバースが終わって、やっと尾根筋に出てきたようです。雪は普通に足首が隠れるほどになってきました。このまま尾根筋を登っていくのかと思ったら、すぐ上で、再び森の中へと入っていきます。今度は自然林の斜面をトラバースするように登っていきます。このコースは直登が少なくて斜面のトラバースでつなぐようなルートばかりのため、歩いた距離に対して時間がかかるばかりだし、標高もなかなか稼げません。もっとも、その意味では楽なのですが、Cコースのほうが効率的のようです。Cコースで登ってBコースで降りるほうがいいのかもしれません。


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13:10 ルートがほぼ水平になっている場所で、小休止することにしました。今回も立ったままですが、さすがにそろそろ固形物を食べないとシャリバテになりそうなので、スニッカーズミニを2個食べました。休憩ついでに、久しぶりに自分撮りです。この時点で標高はおよそ1050mぐらいです。Cコースの大神岩と同じくらいなので、あと2時間ぐらいで山頂のはずです。おおむね目論見どおりのスケジュールです。仮にもっと時間がかかっても、ヘッドライトもあるので問題はありません。この時点では、Cコースから余裕で下山できるつもりでいたのでした。

つづく。


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| 2013年12月 那岐山 | 17:19 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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X'masプレゼントはクライミングギアとスノーシュー

夏に父親の葬儀で久しぶりに滋賀に住んでいる兄貴が帰ってきたときに、僕の部屋にある山道具をみて登山やるのかという話になりました。で、兄貴も以前山岳会に入っていて、クライミングなんかも少しやってみたが、結局あまり好きになれなかったらしくて数回練習に出ただけでやらなくなってしまったうえに、山岳会も辞めてしまったという話を聞きました。僕はクライミングはやらないし、今後もたぶんやらないだろうし、山岳会にも興味がないので、ふーんという感じで聞いていたのですが、その頃買った道具がまだ使わずにあるからお前にやると言われ、軽く「じゃあもらおうか」なんて言ったまま、特に楽しみにしていたわけでもなくそのまま月日は流れていました。


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おととい、兄貴が広島出張の帰りだといって不意に立ち寄って、ほとんど忘れかけていたクライミング道具を置いていきました。それがこれ。ちょっと年代ものっぽいけれど、わりと立派なアイスバイルや、カラビナ各種、クイックドロー、エイト環、それにピトン(ハーケン)まで。岩壁をよじ登るようなクライミングはすることはないと思いますが、雪山での撮影時に自己確保なんかはしておいたほうがいいので、この手の道具はあればあったで何かに使うことがありそうです。買い揃えればけっこうな金額になるでしょうから、ありがたく頂戴しておきたいと思います。


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さらに、10mm×50mのロープ。めちゃ重! こんなのクライミング目的でないと絶対使わないので、はたして再び日の目を見ることがあるのか、可能性はとっても低そうです。


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そして、もっともうれしかったのがこれ。そう、TSLのスノーシュー! これまではエキスパートジャパンのワカンを改良したようなスノーシューを使っていましたが、軽いのはいいものの深雪や新雪での浮力がやや弱いという欠点がありました。このプラスチックのブレードタイプのスノーシューであれば、浮力はかなり良くなるはずです。県北の低山稜線をトレッキング的に縦走するときはやはりブレードタイプのスノーシューがあれば楽なのにと思っていたところでした。


今シーズンは靴を新調し、さらにテントも新調する予定なので、スノーシューの購入は考えていませんでしたが、思わぬプレゼントで超ラッキーでした。



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| ギア | 16:51 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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スタッドレス装着 レビューその2 雪道編

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グッドイヤーのスタッドレス アイスナビゼアⅡに換装してはや3週間。その間、ところどころ雪が残る大山パークウェイを数百m走った以外、雪道はまったく走っていませんでした。


しかし、12月15日の毛無山山行でようやく圧雪路や積雪路を走行することができました。


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まず、圧雪された平坦な道での走行性能ですが、直進性、グリップ性能ともなんら問題ありませんでした。圧雪路で急加速や急減速も試みてみましたが、もともと軽四なのでトルクが大きくないということもあると思いますが、アクセルをぐっと踏み込んでも駆動輪である前輪が空転するようなこともなく、するすると加速してくれました。減速時は、当然ながらタイヤのロック防止機構であるAVSが作動するので少しがくがくしますが、気になるような滑り感もなく、減速できました。


荷重が後輪側にかかってFF車には不利な圧雪された上り坂でも、問題なくグリップしてくれました。加速もOK。カーブの途中で強めのブレーキを踏んでみた場合も、横滑りすることなく素直に減速してくれました。


ということで、雪道での走行性能は十分な性能であると思います。もともと雪道で急加速や急減速はご法度ですから、雪道に適した走行をしている限り、安心して走行できるタイヤだといえます。


10cmぐらいの積雪がある駐車場内での移動では、残念ながらスムースに移動するというわけには行きませんでしたが、スタックすることなく、とりあえず切り返しなどはできましたし、複数のワダチが重なるようについていて、圧雪されてつるつるの場所も、なんとかかんとか乗り切ってくれました。もっとも、これはタイヤ性能の問題というよりも、FF車の性能限界だと思われます。昨年、同じ場所で同じように積雪のある状態で4WD車のレガシーではもっと楽々移動できましたから、このあたりが2輪駆動車の弱点だといってもいいでしょう。ただ、とりあえずスタックはしなかったので、あまり神経質になる必要はなさそうですが、念のためチェーンや雪かき用のスコップを車に常備しておいたほうがよさそうです。


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スカルパ モンブランGTXデビュー戦: 毛無山~白馬山縦走その2

2013年12月15日 岡山県新庄村 毛無山~白馬山縦走 単独日帰り


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毛無山から白馬山への縦走路には、スノーシューの跡が続いていました。どうやら単独行で歩いているようです。こちらはあいかわらずつぼ足のままです。雪が適度に柔らかく、積雪量もそれほど深いわけではないということもあり、つぼ足のままいけそうです。


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しかし、毛無山への登山道と違って北風を直接受けるこの稜線は、積雪量が少し多いようです。霧氷のつき方も毛無山9合目あたりよりもボリュームがあります。


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積雪で垂れ下がった木の枝が行く手をふさいでいたりして、楽々とは歩かせてくれません。しかし、待望の静かな山行がやっとかなったので、気分は上々です。


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雪山の面白いところは、こういう奇妙な造形物が見られるところ。


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登山道沿いのブナの大木は、北風を受けてすっかり真っ白になっていました。この厳しい環境の中、おそらく百年を越えるような時間を生き延びてきたのでしょう。その生命力には驚嘆するばかりです。


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右手方向に登山口のある田浪集落が見えました。わずかに粉雪が舞うような天候ですが、視界はそれなりにあります。


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12:47 カタクリ広場に着きました。まだ雪に埋もれていないカタクリ広場は、実は初めてです。今年はカタクリの時期に来てみたかったのですが、うまくタイミングが合いませんでした。ここでランチ休憩をしようと思っていたのですが、わりと風があってじっとしていると冷えそうだし、それほど空腹感や疲労感もなかったので、もう少し進んで、風があたらない場所があったら休憩することにしました。


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道標にしたがって白馬山方面へと進みます。トレースが鳥取県側に降りていたらめんどうだなあと思っていたのですが、白馬山方面へと続いていたのでちょっと安心しました。


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カタクリ広場のあたりから、霧氷のつき方がさらに増えて、ほとんど厳冬期のそれと変わらない状態です。どんどん白さを増してくるブナ林が、ますます美しくなってきました。


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新緑のブナ林や紅葉のブナ林も美しいのですが、個人的にはこの純白になったブナ林がもっとも美しいと感じます。しかも、このような姿が見られるのは、年間でもそれほど多くは無いのです。冬でもいつも見られるとは限りません。だからこそ、希少価値があるといえるのかもしれません。


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白い尾根の道は、次第に雪が深くなってきました。先行者のトレースはスノーシューなので、それほど沈み込んでいませんが、こちらはつぼ足。トレースをはずすと膝ぐらいまでうまってしまいます。場合によっては膝上ということもあり、事実上のラッセル状態です。スノーシューのトレースを忠実にたどれば沈み込みは多少ましですが、このトレースの歩幅が驚くほど広く、身長3mぐらいあるではないかと思えるほどの大またです。なので、簡単には歩幅をあわせることができず、ラッセルを余儀なくされてしまいました。


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13時を回ったころ、さすがに疲れてきたので休憩をとりました。ちょうど尾根が下りになるところで、木の下にスペースがあったので、簡単に足で整地をして座って休憩です。本日、初めて腰を下ろすことができました。行動食としてウエストベルトのポケットに入れていたスニッカーズミニを2つと、サーモスのポットから熱いお湯を少し飲んだだけの簡単な休憩ですが、それで十分でした。


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やがて、前方にピークが見えてきました。あれがおそらく白馬山でしょう。


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13:50 いったん、鞍部まで下り、ゆるい登り返しを行くと、白馬山山頂です。雪をかぶったベンチがありましたが、風が冷たいし、降雪量が増えてきたこともあって、さっさと下山することにしました。ということで、白馬山は通過しただけとなりました。



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白馬山から登山口へと下るルートは、少しの間高低差のない尾根を歩きますが、この区間がくせものでした。最初、雪が硬くて歩きやすいなと思っていたら、いきなりズボッと踏み抜いて股下までもぐりこんだりします。その上、雪の下に根曲がり竹が密生していたりするので、足が絡まってなかなか抜けず、雪の上でのた打ち回るようなことになったりと、さながらトラップの仕掛けられた雪原を歩いているような状況でした。


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ようやくトラップだらけの尾根がおわり、この枯木のブナの先からは下りのルートが始まります。


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何も考えずにひたすらずんずん下ります。登山口がだいぶん近く見えるようになって来ました。


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14:34 やっと夏道に合流するところに出ました。結局、ずっとつぼ足で歩き続けてしまいました。クランポンをつけて歩くことができなかったので、クランポンの装着具合を確認することができませんでしたが、次の機会に試してみたいと思います。



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14:50 登山口の駐車場に戻ってくると、到着時にあった2台の車はもうなくなっていました。


今日はじめて履いたスカルパ モンブランGTXですが、おろしたてで4時間半も歩き続けのような状態だったにもかかわらず、あたって痛くなるようなところは無く、踵が浮くということもなく、適度なフィット感を伴ってすこぶる快適に歩くことができました。詳しくは別途レビュー記事にしたいと思います。


また、スタッドレスタイヤも今回はじめての雪道走行を経験して、ブレーキ性能やグリップ性能などいくつか試してみたので、こちらも別途レビュー記事にする予定です。


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| 2013年12月 毛無山~白馬山縦走 | 13:06 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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スカルパ モンブランGTXデビュー戦: 毛無山~白馬山縦走その1

2013年12月15日 岡山県新庄村 毛無山~白馬山縦走 単独日帰り


先週買ったばかりの冬期登山靴 スカルパ モンブランGTXを早く履いてみたくてウズウズしながら迎えた日曜日。烏ヶ山にでも登ってみようかと思っていたのですが、大山付近はどうやら天気が良くなさそうです。それではということで、那岐山を検討してみるもあまり雪がなさそうです。いくら慣らしとはいえ冬期専用の登山靴を雪の少ない場所で履いて泥まみれにはしたくない。雪があって天候があまり悪くないところということでいろいろと検討した結果、新庄村の毛無山に行ってみることにしました。ちなみに、なぜ毛無山にしたかというと、岡山県冬期道路気象情報システムで新庄村の国道181号ライブカメラをみると雪があったので、当然山にもあるだろうと推測したことと、金曜日頃にニュースで新見市に10cmを越える積雪があったと言っていたので当然隣の新庄村でも同じぐらい降ったはずというのが根拠です。


朝のんびりしていたので、登山口に着いたのは10時過ぎ。積雪はそこそこありました。駐車場で10cmぐらいです。昨年は4WDのレガシーだったので、少々の積雪やワダチなどものともせず、難なく停めたいところに停められたのですが、今年のN BOX+はFFでしかもタイヤ径が小さいためか、けっこう深い雪の中で切り替えしたりするのが大変でした。うかつに突っ込んでスタックしては大変なので、とりあえずワダチのある所に車を停めておいて、駐車場所を除雪してから車を入れました。


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10:21 準備を終えて出発します。駐車場には自分以外の車が2台。先行者がいるようなので、ラッセルの心配はなさそうです。今日はスカルパ モンブランGTXの慣らしが目的なので、とにかくたくさん歩くつもりです。


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しかし、正面入口へ行くとトレースがありません。マジですか? と思いながら真っ白な雪に足を踏み入れます。


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50mほど先で左側からトレースが入ってきていました。これでラッセルの心配はなくなりました。


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沢沿いから山のほうへ登山道が入る場所です。このあたりでも積雪は20cmもないぐらいで、まだまだ厳冬期に比べると楽チンです。


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雪が多くないため、トレースは夏道をたどっています。最近は雪の多い時期にしか毛無山に登っていないので、この道標を雪の中で見るのは初めてです。


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11:10 五合目です。山の南側で森の中ということもあって、風が無く気温も2度ぐらいだったので、次第に汗をかくようになってきました。天気予報ではけっこう気温が低いようだったので、ほぼ厳冬期に準じるウェアで来たのが失敗でした。


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夏道が冬道として利用される尾根に合流するところです。もっと雪が多くなると、この尾根の右手から登ってきます。


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トレースは忠実に夏道をたどっていて、八合目の大岩の下もきっちり通過しました。この岩の下を通るのは久しぶりです。七合目あたりから雪が深くなり、つぼ足で登るのはけっこう大変になってきましたが、雪が柔らかいのでクランポンをつける必要は感じません。ただし、滴り落ちるほどの大汗をかいてしまいました。


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11:53 やっと頂上へ続く尾根上にでました。笹原の上に雪が積もっているためか、ときどき大きく踏み抜いたりします。


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12:04 九合目避難小屋まで来ました。厳冬期であれば軒下まで雪が積もっていますが、さすがにこの時期はまだそんなことにはなっていません。お昼時なので小屋で昼食にしようかと思いましたが、先客がいるようです。後からけっこう騒がしいパーティーも迫っているので、彼らが小屋へ入ってくれることを祈りつつそのまま山頂へ行くことにしました。


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しかし、小屋を過ぎてしばらくすると、後のパーティーもそのまま登ってくるのが見えました。静かな山行はお預けです。ひたすら白い森の中を進みます。気温は-1.7度と、ぐっと低くなりましたが、風がそれほど強くないので、ハードシェルを着なくても寒さは感じません。


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12:15 山頂に着きました。途中ジャケットを脱ぐために少しの間荷物を下ろした以外、休憩なしで山頂まで登ってきてしまいました。天気はいまいちで、眺めもあまりよくありませんが、ひとまず休憩でもしようかと思ったものの、後続のパーティーがかしましく登ってきたので、休憩はやめて白馬山方面にそのまま進むことにしました。朝、わりとカロリー高めの菓子パンを2個食べたためか、あまりお腹も減っていないし、2時間ノンストップで登ってきたわりに疲労感もありません。おろしたてのスカルパはすこぶる好調で、あたるところもないし冷たさも感じません。この靴ならまだまだ歩ける、そんな気分にさせてくれるいい靴です。

つづく。



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| 2013年12月 毛無山~白馬山縦走 | 23:48 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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結局ハイドレーションよりも水筒が便利: ミズノ ボトルホルダー

一時期、プラティパスとドリンクチューブキットでハイドレーションパックを使ってみたものの、夏は水が生ぬるくなるし、冬は寒すぎて冷たい水を飲む気にならず、ついでにいえば厳冬期は体を冷やす水を飲むこともないだろうし、チューブ内でおそらく水が凍ってしまって使い物にならないだろうと思われ、結局ハイドレーションパックは、春と秋の気候のいい時期しか使えないという結論に達してしまいました。


また、個人的な都合を言えば、たいていの場合カメラ機材を持ち歩くため、日帰りはもちろん宿泊するときは特にバックパックはけっこうパンパン。なので、水で膨らんだプラティパスを余裕で入れるほどのスペースはない場合が多く、まして狭い隙間にねじ込んだりするのは、いつバックパック内で破裂するか怖くて無理。


では、サイドポケットに入れればいいではないかということになるのですが、サイドポケットには三脚が納まっていたり、トレッキングポールや他の小物が納まることもあるうえに、バックパックがパンパンだとサイドポケットに水の入ったプラティパスを入れるのもそこそこ大変です。というわけで、ハイドレーションパックは案外居場所が無くて、いつも困っていました。


今年の夏にプラティパスがそろそろ寿命が尽きそうだということで、ラーケンのアルミボトルを購入し、ボトルホルダーでショルダーベルトに取り付けてみたところ、これが思いのほかいい具合でした。ハイドレーションパックのように歩きながら飲むことはできないまでも、ちょっと立ち止まってボトルを取り出してぐいっと飲むことができるので、荷物を下ろす必要がないという点ではハイドレーションパックとあまり違わない使い勝手です。


それよりももっと大きなメリットは、真夏の炎天下でも冷たい水が飲め、極寒の真冬であっても熱々のドリンクが飲めるということ。


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購入したボトルホルダーはミズノのもので、容量500ミリリットル対応ということですが、やや太目のラーケン600ミリリットルアルミボトルがぴったりと納まるサイズです。


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ショルダーベルトに取り付けたとき、ぶらぶらしないようにするためにショルダーベルトに固定するベルトもついていて、バックルがショルダーベルトと体の間に入り込まないようにオフセットしてあるところなど、心憎い配慮です。


ボトルホルダー内側はアルミ蒸着された断熱材のような素材が使われています。夏の北アルプス山行時には、ただのアルミボトルなのにボトルの水はぬるくなることなく、キンキンに冷えているというわけではないながらもひんやりとした冷たさが保たれていました。水場を通過するたびに、冷たい山の清水を補充してやることができるのでけっこう冷たさが続くし、なによりいちいちバックパックからハイドレーションパックを取り出すようなことをしなくても水の補給が簡単にできるというのもいいところ。


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最近では、雪山シーズン突入ということで、ラーケンアルミボトルの変わりにサーモスの350ミリリットルポットを入れていますが、登山道の途中でも荷物を背負ったまますぐに熱々のお湯が飲めるので大変便利です。冬場なので350ミリリットルでも半日もちますから、お昼休憩時にお湯を補充してやれば下山するまで常に熱いお湯が飲めるわけです。僕の場合は、サーモス山専ボトル0.8リットルを併用していて、いちいちお湯を沸かさなくても山専ボトルから補充するだけという方法をとっています。お昼にカップラーメンとお茶をいっぱい飲んで、残ったお湯を350ミリリットルポットに入れて下山すれば、容量的にも多すぎず少なすぎずでちょうどいい感じです。



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| ギア | 18:43 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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