ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

2011年05月 | ARCHIVE-SELECT | 2011年07月

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写真で巡る北アルプス -高天原編-

日本最後の秘境ともいわれる雲ノ平から、さらに1時間半の距離にある高天原。位置的には黒部川源流にある雲ノ平に対して下流にありますが、そのアクセスの大変さを考えると、真の意味での秘境はむしろ高天原かもしれません。かつては、黒部湖から黒部川に沿って高天原へのルートがあったようですが、今は廃道になっています。

高天原地図

高天原は雲ノ平から下るルート、薬師沢から大東新道で高天原峠を経由して入るルート、裏銀座ルートで岩苔乗越から岩苔小谷沿いに下っていくルートの3本が主な入山ルートです。もうひとつ、読売新道の水晶岳と赤牛岳の中間あたりから温泉沢を下るルートがありますが、このルートはバリエーションルート的で一般登山道という扱いではないようです。もっとも、このルートを下ったレポがブログなどで紹介されているのを読んだ限りでは、多少わかりにくいことはあっても危険なルートというわけではないようです。

温泉沢ルート以外の3つはたどったことはありますが、大東新道を入山で使うのはお薦めできません。眺望は皆無、黒部川を離れて山道に入るとひたすら林間の急登を歩き続けなければならず、まったく楽しくないルートです。ここは下山ルートとして使うに限ります。

雲ノ平からのルートは下りになるので比較的楽です。それに奥日本庭園があったり、水晶岳や薬師岳、遠くには立山も見えて楽しいルートです。岩苔小谷のルートは、岩苔乗越直下はまだ展望がありますが、こちらもそのほとんどが林間のコースです。ただ、緩い下りのルートでしんどくないし、大東新道よりもなぜか楽しい雰囲気があります。途中、水晶池にも立ち寄れるし、秋には見事な紅葉に彩られた素敵なルートです。

水晶池
岩苔小谷ルートの途中にある静かな池です。
水晶池夏
夏には満々と水をたたえて水晶岳の姿を映す美しい池ですが、

水晶池秋
秋になると見事に干上がっていることがあります。

高天原
山荘の手前に広大な湿原が広がっています。
高天原湿原1
夏のシーズン中は、コバイケイソウやニッコウキスゲ、ワタスゲなどが咲いているのがみられます。

高天原湿原2
年によって、コバイケイソウやニッコウキスゲの当たり年があるようで、群落が湿原を彩ります。

高天原温泉
温泉沢の橋を渡ったところに、囲いのある女性専用風呂、混浴露天風呂、女性専用露天風呂が川沿いに並んでいます。

高天原温泉
男性は真ん中にある混浴露天風呂を使用します。橋の手前にも露天の湯船がありますが、ミズゴケが生えていたりしてあまり使われていないみたいです。白濁した硫黄臭たっぷりのお湯が気持ちいい温泉です。

夢ノ平
まさに秘境というにふさわしい静かで神秘的な竜晶池がある湿原です。

竜晶池
竜晶池の対岸まで歩いて行くことができます。対岸からは針葉樹の林の向こうに薬師岳の姿が見えます。最近は水草が多くなって、水面に映る薬師岳の姿が見えにくくなってしまいました。


高天原は、高天原山荘の営業が終わるとお風呂はお湯が抜かれてしまいますし、高天原峠から下ってきたときに渡らなければいけない岩苔小谷の橋も撤去されてしまうので、山荘の営業が終わった時期に入る場合は、岩苔小谷ルートが便利です。

高天原山荘の情報はこちらの記事を参照してください。



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| お薦めの山域 | 02:12 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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きらめ樹間伐体験

6月26日、岡山県久米南町(くめなんちょう)上籾(かみもみ)で開催されたきらめ樹間伐にボランティアスタッフとして参加してきました。主催の木霊 龍源さんは、間伐会場のある上籾地区ですすめている「ひふみ村プロジェクト」の一環で僕がかかわっている古民家再生現場を手伝ってくれているメンバーのひとりということで、今回は反対にこちらがお手伝いさせてもらいました。

もともと、森林資源の効率的な活用については関心のある分野で、大学でもその方面のテーマで卒論を書きましたし、山歩きや山岳・森林写真が好きなのも関係しています。そもそも建築士の道を選んだのも、環境保護の観点から国内の森林資源の活用と、CO2低減のために住宅環境の再考に取り組むべきという考え方が根底にあったからです。

「きらめ樹」というのは、NPO法人 森の蘇りが提唱するプロジェクトのひとつで、単に間伐をしようということだけではなく、採算の取れる仕事として成立させることで雇用を生み国内森林資源の継続的な活用を促進しようという活動(グリーン・ジョブづくり)です。樹皮を剥いで立ち枯れさせることで、葉が落ちて林床に光が入るようになり森林環境が改善されます。また、立ち枯れ状態の樹を1年間放置することで自然乾燥が進み、伐採後に人工乾燥などの作業が不要ですぐに製材が可能になるだけでなく、伐採前に乾燥してしまうため重さが軽くなり、重機など使わずに人間だけで搬出が可能になります。結果的に搬出コストが低減でき、間伐材で利益を出すことが可能になり林業の雇用創出にも繋がるということみたいです。

僕自身はNPO法人 森の蘇りとは直接的な関係はないので、HPをざっと見ただけですが、いろいろと興味深い活動をしているようです。コードウッドハウスやフラドームなどの活動は、建築士としても興味深いところです。

とりあえず今回はきらめ樹間伐のお手伝いということで行って来ました。間伐方法としては、素人でも切る樹と残す樹を明確に決められるようにするために、対象エリアを決め、その中をさらに細かくエリア分けし、樹の高さと幹周から樹の断面積を求めて、あらかじめ計算によって求めている単位面積あたりの適正な断面積の合計数値になるように間伐対象の樹を選ぶというのが大まかな流れです。

午前中に竹を切り出して、エリアを設定するための竹杭を作りました。スタッフの中にフラワーアーティストの方がおり、会場入口や会場周辺をアート作品で飾り付けしていただきました。
2011年6月26日きらめ樹間伐in岡山久米南町001

2011年6月26日きらめ樹間伐in岡山久米南町002

2011年6月26日きらめ樹間伐in岡山久米南町003
ハギレをつなぎ合わせた白い布テープで森の装飾をするのを手伝ったりしましたが、なかなか面白かったです。

午後から参加者が会場入りしました。本来は午前中にエリアの設定は終えているはずでしたが、はじめてということで少し段取りが遅れてしまい、結局参加者全員でエリア設定から始めることに。

2011年6月26日きらめ樹間伐in岡山久米南町004
あーだこーだと意見を出し合いながら、やっとこさエリアを設定し、さらに細かいエリア分けも終えたときには、すでに16時30分。予定は大幅に遅れていました。

2011年6月26日きらめ樹間伐in岡山久米南町005
その後、1本の樹を選んでおおよその高さを推定し、根元にお酒とおコメをまいて山の神様にお供えとお祈りをしたあとに、いよいよ選定作業です。

小分けしたエリア内の樹の幹周を計測し、直径を求め断面積を計算します。あらかじめ計算によって求められている数値になるように、断面積の大きい順に残す樹を決めていき、残す樹の断面積の合計が基準の数値とほぼ合致したところで、残りの樹を間伐対象にするというわけです。

2011年6月26日きらめ樹間伐in岡山久米南町006
間伐は、まず根元近くをのこでぐるりと一周切れ込みを入れます。

2011年6月26日きらめ樹間伐in岡山久米南町007
そこから午前中に竹を削ってつくっておいた竹へらで皮をはがしていきます。

2011年6月26日きらめ樹間伐in岡山久米南町009
少しはがせばあとは手でつかんで引っ張るだけで面白いようにむけていきます。うまくすると6m以上の長さにむけたりして、なかなか面白い作業でした。真っ白な木肌になったヒノキをみると、少し心が痛みましたが、このまま日の当たらない森の中でひょろひょろのやせこけた状態で朽ち果てていくよりも、建材として生まれ変わって新たな役割を担うほうが幸せに違いないと思うことにしました。

2011年6月26日きらめ樹間伐in岡山久米南町008
作業終了後は、近くにある古民家を利用したゲストハウスでスイカや各自が持ち寄った御菓子を食べながらの懇親会がありました。冒頭にNPO法人 森の蘇り設立メンバーの大西義治氏によりスカイプを通じて森林の現状や間伐の必要性などを解説していただく時間も設けられました。スカイプの調整がいまいちで音声がやや聞き取りづらかったのですが、いい勉強になりました。

なお、今回設定したエリアすべてを皮むきする時間がなかったので、7月か8月に2回目を予定しています。興味のある方は、今回の間伐内容を紹介したこちらのページに記載してある主催者の木霊龍源さんにお問合せください。会場は、岡山市内から車で約50分のところにあります。棚田百選に選ばれた棚田のある上籾地区なので、棚田の見学もできます。





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| ヤマネタ・ニュース | 15:32 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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登山靴:ミレー オールロードGTX

ミレー オールロードGTX

好日山荘岡山ビブレ店オープンセールに行って来ました。改装したといっても売り場のレイアウトが変わっている程度で、大きな変化はありませんでした。ただ、靴売り場がエスカレーターで降りてすぐ右手になり、売り場面積も広がって展示品も増えたようです。その奥にバックパックのコーナーが来て、いままで奥のコーナーにあって見にくかったのが壁一面の展示になって見やすくなっていました。

夏秋用の軽登山靴を探していたのですが、オープンセールの特売品としてミレーのオールロードGTXが41%オフの11,800円でおいていました。

スポーツデポでみつけたコロンビアのマドルガピーク3(11,500円)が当面の第一候補でしたが、あいにくブラウンしかなくて、どうしようかと思っていたところでした。

オールロードGTXは定価19,800円の靴ということもあって、つくりは見た目のイメージを裏切るしっかりとしたもので、これなら北アルプスでも大丈夫そうな雰囲気です。ただ、今までの経験で外国ブランドの靴は足の幅が狭くて圧迫感があり自分の足には合わないことがほとんどで、期待しないで試着してみました。ところが、これがとってもいいぐあいです。足幅の圧迫感は皆無だし、足先のゆとりもあります。そのくせ甲や踵はフィット感があって、ぐらつくことはありません。アキレス腱の部分は深めにカットしてあり、足首周りにもあたるところがないので、試着した限りでは大変快適な靴でした。

ミレー オールロードGTXのソール
ひとつだけ気になったのはソールのブロックパターン。ブロックの高さがあまりなく、すぐに磨り減ってしまいそうな雰囲気です。山行の頻度と歩行距離にもよるでしょうが、もって3年かなあという雰囲気です。でも、ソールの張替えができたとしても張替えには1万円強の金額がかかるので、履きつぶすつもりで使えば同じです。色やデザインは悪くないので、山で使えなくなったらタウンシューズにしてもいいし、気にしなければ問題なしです。

本来なら1クラス上の靴が、マドルガピーク3と同じ価格で手に入るのならお買い得です。ということで、お持ち帰りとなりました。なお、この靴は特価品なので10%割引の対象外です。


実際に履いてみた感想はこちら。



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| 靴・インソール | 17:25 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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フォトギャラリー: 伯耆大山 冬2

2月から3月にかけて撮影した伯耆大山の写真です。

横位置の写真はクリックすると拡大することができます。


厳冬期の伯耆大山山頂
初めて登った厳冬期の冬山が伯耆大山でした。
撮影機材:CANON EOS5D + TAMRON SP AF28-75mmF2.8



冬の伯耆大山元谷
はじめてみる真っ白な元谷の美しさに感動しました。
撮影機材:CANON EOS5D + TAMRON SP AF28-75mmF2.8



冬のブナ林
夏道3合目あたりのブナ林です。夕刻の斜陽が描く縞模様がとても綺麗でした。
撮影機材:CANON EOS5D + TAMRON SP AF28-75mmF2.8



冬の伯耆大山東壁
3月に登ったキリン峠から見た東壁です。ひっきりなしに雪崩が発生していました。
撮影機材:CANON EOS5D + TAMRON SP AF28-75mmF2.8



伯耆大山文殊越え付近の森
文殊越え下のブナ林です。青空と白い雪のコントラストが見事でした。
撮影機材:CANON EOS5D + TAMRON SP AF28-75mmF2.8



冬の伯耆大山南壁
鍵掛峠から見た南壁です。
撮影機材:CANON EOS5D + TAMRON SP AF28-75mmF2.8



冬の伯耆富士
桝水高原の麓から撮影しました。この方角からだとまさに伯耆富士という名前にふさわしい姿です。
撮影機材:CANON EOS5D + TAMRON SP AF28-75mmF2.8





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| 伯耆大山 | 20:56 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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好日山荘岡山ビブレ店オープンセール

2011年6月6日から改葬のため閉店していた好日山荘岡山ビブレ店が、6月24日に新装オープンするそうです。そして、24日から7月18日までオープンセールが開催されます。メンバーズカード提示で10%オフになるそうですが、毎度のことながら書籍や特価品、一部メーカー品は対象外とのこと。

ハガキによると、メーカーはわかりませんが旧モデルのレインウェアがなんと6,800円~とか、ミズノの旧モデルアンダーウェアが40%オフなどのお買い得品があるようです。また、品数限定で靴やバックパックも安いのがあるみたいです。




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| ヤマネタ・ニュース | 17:08 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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白山で雷鳥の営巣を確認

雷鳥の母子
ヤマケイ7月号に、白山で雷鳥の巣が見つかったとの記事がありました。記事によると、巣の周辺で見つかった糞は産卵期特有のもので、産卵した可能性がおおきいそうです。今のところ雄の雷鳥は見つかっていないそうですが、産卵したということは雄もいるということなんでしょうか。もしも一つがいが白山に渡って来て新しい生活を始めているとしたら、まるでアダムとイブみたいです。かわいい雛鳥がたくさん生まれているといいなあ。



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| ヤマネタ・ニュース | 18:23 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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雨用スパッツはカッパの下?上?

梅雨の真っ只中です。雨天の山行は、視界は悪いし濡れて冷えることもあるし、場合によっては靴に水がしみてとっても不快になることもあります。でも、雨用のスパッツを装着していると、少なくとも雨が靴の中にしみてくるのをかなり防止することができます。

問題は雨用のスパッツはカッパの上から装着するのか、カッパの下に装着するのかということです。水の流れと防水の観点から考えれば、当然カッパの下に装着するのが理にかなっているわけで、僕もそうしています。ところが、山では案外カッパの上から装着している人が多いのも事実です。

想像するに、冬山で使用されるスパッツはパンツの上に装着しているので、スパッツとはそういう使い方をするのだと思い込んでいるのではないでしょうか。夏秋でも、パンツの裾が朝露に濡れるのを防ぐためには、通常パンツの上にスパッツを装着します。そういうことで、慣習的にカッパの上からスパッツを装着している人もいると思います。

冬山の場合は、雪が靴の中に入るのを防止することが目的なので、パンツの上に装着しても特に隙間から入り込んでくるということはありません。朝露対策の場合も、体を伝って流れ落ちてくる水があるわけではないので、パンツの上に装着しても問題ないでしょう。でも雨の時にスパッツをカッパの上から装着してしまうと、装着部分の隙間から確実に水が浸入し、靴を直接濡らすことになります。膝下で締めるロングスパッツならまだましですが、ふくらはぎの途中までしかないショートスパッツの場合、歩行の衝撃で下にずり落ちて隙間が広がるばかりです。

実際、ショートスパッツをカッパの上に装着して、それがずり落ちて足首あたりで風船のように膨らんでいる状態で歩いている人を見かけたことがあります。雨対策として意味がないばかりか、足を引っ掛けたりして転倒する恐れもあります。安全のためにもスパッツはカッパの下(内側)に装着することをお薦めします。もっとも、高価なカッパが摺りきれたり泥で汚れるのを防止する目的でスパッツをつけているのであれば、カッパの上から装着することも正解です。

ちなみに、以前北アルプス太郎平から黒部五郎小屋まで雨の中を歩いたとき、スパッツなしで歩いたらゴアテックスが採用された靴であったにもかかわらず見事に靴の中がずぶぬれになりました。その経験から、写真のスパッツ(好日山荘のオリジナルブランド バイレスのショートスパッツ)を購入し、雨天時は合羽の下に装着するようにしたところ、どしゃぶりの豪雨の中を歩いても靴に水がしみてくることはなくなりました。雨用のスパッツは、靴紐部分を覆うフラップの付いたものがいいみたいです。

P1000496_20120708022654.jpg
雨の中何時間も歩いて下山しました。


P1000497_20120708022655.jpg
スパッツを取ると、ちゃんと雨から靴が守られていたのがわかります。





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| ウェア類 | 11:35 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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写真で巡る北アルプス -雲ノ平の庭園編-

北アルプスの最深部、黒部川源流に位置する雲ノ平は、のんびりと山旅を楽しむのに最高の場所です。雲ノ平には○○庭園と名づけらた場所がいくつもあり、それぞれ景観の特徴をよく現している名前がついています。今回は、各庭園の場所とその景観を写真でご紹介します。

まず、全体の位置関係を把握しましょう。

雲ノ平地図
名前に「奥」がついているところもありますが、基本的には三俣山荘側から見た順序でつけられているようです。名づけ親が三俣山荘のご主人だからということだと思います。なので、三俣山荘から黒部源流経由で入山することを想定した順序でご紹介します。なお、テント場上部にある祖父岳山頂へのルートが分岐するあたりを祖父庭園とよぶらしいのですが、特にこれといって庭園らしい雰囲気の場所ではないこともあり、ここでは割愛させていただきます。



日本庭園
日本庭園
黒部源流からの急登を登って最初にあるのが日本庭園です。7月下旬までは日本庭園の前後に大きな雪田が残っていることがあります。最初の大きな雪田を渡り、ちょっとした段差を登ったところが日本庭園らしいのですが、あまりはっきりとはしません。名前から想像すると、枯山水のような庭園が広がっているように思いますが、どちらかというと荒涼とした岩だらけの荒地という雰囲気です。雨の直後などであれば池塘などもできていたりして、池のある日本庭園的な雰囲気も無きにしも非ずです。ここからは槍・穂高連峰の眺めがよく、さしずめ槍穂高を借景にした枯山水の庭園といったところでしょうか。


スイス庭園

祖父岳分岐からハイマツの尾根の中をぐるっと遠回りして出てくる場所がスイス庭園の入口です。


スイス庭園
スイス庭園は、水晶岳を真正面に見る台地の突端に位置しており、スイスの山岳風景をほうふつとさせるその景観から名づけられたのではないかと思います。比較的平坦な場所なので、雨の後はあちらこちらに池塘ができて、その水面に映る逆さ水晶が見ものです。木道の突端にはテーブルとベンチが設置されており、休憩するのに最適な場所です。


スイス庭園からの眺め
眼下には水晶池や高天原も見え、

スイス庭園俯瞰
その向こうには薬師岳がどっしりと構えています。


ギリシャ庭園

テント場への分岐から雲ノ平山荘にかけて広がるのがギリシャ庭園です。


ギリシャ庭園
おそらく、草原の中に大きな岩が無数に転がっている様が、古代ギリシャの遺跡のように思えたのではないでしょうか。夏にはコバイケイソウの群落が咲き乱れる場所でもあります。


山荘前から見たギリシャ庭園
山荘から眺めると、ゆったりとした起伏を伴って広がるギリシャ庭園の背後に、祖父岳と水晶岳がそびえており、雲ノ平を象徴する風景です。秋の草紅葉の時期がおすすめです。


アルプス庭園

山荘の前を薬師沢方面に進んだところで、木道がT字型に分岐しています。左に上っていくと15分ほどで祖母岳山頂です。祖母岳山頂は平坦な広場のようになっており、ベンチとテーブルがあります。


アルプス庭園1
祖母岳山頂からは雲ノ平と水晶岳を一望できます。左右に長く稜線を伸ばす水晶岳と美しくなだらかな雲ノ平の様子が、アルプスの山々とその麓に広がる牧草地帯のような雰囲気です。コロンコロンと鈴を鳴らしながらヤギの群れが現れてもおかしくないような風景です。


アルプス庭園2
また、黒部五郎岳も草原の向こうに頭を出しているのがよく見えます。


奥日本庭園

奥日本庭園道標
アルプス庭園への分岐を反対方向に上ったところが奥日本庭園です。


P1010489_20120708020308.jpg
日本庭園は槍・穂高連峰が借景ですが、奥日本庭園は水晶岳が借景になります。


奥日本庭園2
また、薬師岳も見ることができます。周辺にはハイマツが多く、枯山水の庭園という雰囲気ではなくて、植栽をふんだんに使った庭園という趣です。道標のある場所にベンチとテーブルが設置されています。


アラスカ庭園

雲ノ平の西端にある庭園です。


アラスカ庭園1
針葉樹の森の中のやや開けた場所にベンチが設置されています。
遠くに水晶岳が見えますが、周囲の展望はとくにいいわけではありません。


アラスカ庭園2
針葉樹に囲まれた静かな場所です。その雰囲気がアラスカの針葉樹林を連想させることから命名されたのではないかと思います。薬師沢から急登を登ってきた場合は、初めての休憩場所になります。


奥スイス庭園

雲ノ平山荘前から高天原方面への分岐に入り、雨量計が設置されている丘を越えたところが奥スイス庭園です。


奥スイス庭園
この庭園はけっこう広範囲に展開していて、雨量計から岩だらけの場所を下ったあたりから、


奥スイス庭園2
さらに大きな岩をたどって30分ほど下ったところにある平坦な場所までを含めているようです。


P1010484_20120708020254.jpg
奥スイス庭園の道標は、丁度中間あたりにあるハイマツに囲まれた登山道の途中にぽつんと立っていて、ここが奥スイス庭園なの? と首をひねるような場所にあります。スイス庭園は水晶岳を正面に眺める庭園ですが、奥スイス庭園は薬師岳を間近に見る庭園です。





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| お薦めの山域 | 14:36 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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4本爪クランポン:Mt.dax HG-121

好日山荘岡山ビブレ店のポイント4倍セールの最終日ということで、行って来ました。ポイント残高が450ポイントほどあったので、5000円程度の買物で1000ポイントになり、1000円の買い物券がもらえます。

買いたかったものは、新しいヘッドライト、4本爪のクランポン、夏の低山用トレッキングシューズ、夏秋山行用の食料などですが、全部買うと2万円コースなので、これらのなかからプライオリティを付けます。

まず、必要なのは食料。といってもアルファ米ですけど。東日本大震災以後ずっと品切れ状態でしたが、やっと店頭に在庫がありました。手持ちに3パックほどあるので、白米7パックがまず買物カゴに。

次に必要なのが、夏の低山用トレッキングシューズ。これは1000m前後の低山用なので、本格的なものである必要はなく、むしろアスファルト歩行でも足が痛くなりにくい、底の柔らかめのものがほしかったのですが、店頭にならんでいるものでリーズナブルなものはキャラバンのC-1 02というモデル。案外しっかりしたつくりだし、ソールの張替えもできるとのことで、13,650円という価格のわりにはよさそうな靴でした。ただ、色とデザインがもうひとつです。ラインナップでは7色あるようですが、店頭にはグレー、ブラウン、グリーンの3色のみ。どれもいまひとつだし、グレード的にもうひとつ下のC-6ぐらいで十分だと感じたので、今回はパス。

ヘッドライトについては、今使っているパナソニックのBF-199というモデルはLEDが採用され始めた初期に購入したものなので、暗いし旧式すぎるというのが買い替え動機です。ブラックダイヤモンドのスポットというモデルが75ルーメンの光束で50時間使えて、価格は4000円程度とコストパフォーマンスがよさそうです。とはいえ、夜間の稜線を何時間も歩くという山行をするわけでもなく、せいぜい夜間の撮影のためにテントや小屋の周辺を歩くか、入下山時に暗い林道を歩くという程度なので、どうしようもないというわけでもありません。予備に使っている釣具屋で500円ほどで購入したLED8灯のヘッドライトは、多少でかくて重いのですが案外明るいので、当面これでもいいかということで、今回はパス。

4本爪のクランポンも、いままでになくて困ったということはないのですが、7月の北アルプスでは雪渓を渡ることも多く、時には急傾斜の雪渓をトラバースしなければなりません。これまでは、急傾斜の長い雪渓はどうしても渡らざるを得ない場合を除いては、あきらめるかルートを変更していました。しかし、どうしても渡らざるを得ない場合というのが、問題なのです。ワンミスがすぐ滑落に直結します。今年は雪が多かったので、残雪も多い可能性もあり、念のため持っておくにこしたことはないということで、購入しておくことにしました。ヘッドランプよりも命に直結する道具ですし。

Mt.dax HG-121

店頭には3種類ほど並んでいましたが、一番安いモチヅキというメーカーのものは2100円。ゴムのベルトで取り付ける方式です。購入したマウンテンダックスのものは2646円ですが、ワイヤーとナイロンベルトで取り付ける方式です。ゴムベルトの耐久性はあまり期待できない上に、1度交換すればほぼ同じ金額になるということで、マウンテンダックスのHG-121を購入しました。ベルトはワンタッチ式のバックルに通すだけでしっかりと固定されるし、締め付けもベルトを引っ張るだけとなかなかよく考えられています。片足90gと軽量ですし、左右を重ねて収納できるのでわりとコンパクトに収まります。





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| ギア | 23:37 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ホタルが見ごろ

最近どこにも出かけていないので、3日の夕方からホタルの撮影に行きました。ヒメボタルの撮影はしたことがあるのですが、メジャーなゲンジボタル・ヘイケボタルはまだ撮っていないこともあり、近場の岡山市北区足守に行くことにしました。

雑誌などに紹介されているホタル見物場所に行ってみると、車の往来のある道路沿いで、しかも川の対岸には渡れないということでした。三脚を立てて写真を撮るのは無理と判断し、少し上流に移動してよさそうな場所を探しました。さいわいまだ明るいうちにいい感じの場所が見つかったので、準備をして待っていると、20時ごろからホタルが飛び始めました。

足守のホタル_コンポジット_5D
これはEOS 5Dで撮影したものです。撮影は、バルブではなくコンポジット用にマニュアルvモードで撮影しました。基本的に星の撮影と同じですが、星と違って途中でストップしても問題ないので、ホタルが休憩しているときはいったんとめたりしながら21時まで撮影しました。

当初、5Dでは焦点距離37mm(タムロン28-75mmF2.8)、ISO800、F2.8、シャッター速度10秒、連写モードで撮影していましたが、200mほど離れたところを通る車道を走る車のヘッドライトの光がわりとよく届くので、影響をできるだけ減らすためにシャッター速度を6秒程度に短縮することにしました。ISO1600に上げ、シャッター速度を6秒に変更して撮影を続けました。なお、この設定は-1補正に相当する設定です。


足守のホタル_コンポジット_40D
こちらはEOS 40Dで撮影したものです。40Dは、焦点距離24mm(EF24mmF2.8)、ISO800、F2.8、シャッター速度8秒、連写モードで撮影を開始しましたが、途中で5D同様にISOを1600にあげました。ただ、外光の影響を受けにくいアングルだったので、シャッター速度はそのままで撮影を継続しました。

5Dで115枚、40Dで160枚撮影し、フリーソフトLightenCompositeで合成しました。5Dのほうも40Dのほうも、どちらも6分で合成完了しました。5Dのほうがファイル1枚あたりの容量が少し大きいので、枚数が少ない割りに時間がかかったようです。ちなみに、PCはPen4 2.8GHz、メモリ1.5GBの旧式XPマシンです。

参考までに、ファイル1枚に写っているホタルは、こんなものです。
ファイル1枚の作例
100枚以上合成するとたくさん飛んでいる写真になるわけです。




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| 写真ネタ・ニュース | 03:03 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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