ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

2011年04月 | ARCHIVE-SELECT | 2011年06月

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フライシートのジッパー修理2000円

テント完成


 2000年に東京のニッピン神田店で購入したメスナーテント。かれこれ10年選手ですが、フライシートのジッパーがバカになりジッパーを動かしても閉じることができなくなったので、修理に出しました。

 5月18日に秋葉原本店宛に発送して、昨日29日の午前中に電話で連絡がありました。えらく時間がかかったようですが、全国から修理依頼などいろいろ来ていて込み合っているのでしょう。「修理代金2000円になりますがどうしますか?」とのこと。発送前に電話で確認したときに、ジッパー取替えで7000円ぐらいと聞いていたのでおもったより安くて助かりました。でも、そんな金額でどこを修理するのでしょうか。とにかく修理をお願いしたところ、1週間ほど時間をもらいたいとのことでした。もちろんOK。梅雨時にテント泊の予定はないので問題なしです。

 当初は新しいフライシートを買うつもりで約1万円の出費を覚悟していました。現在売られているフライは一般的な下部に隙間があるタイプですが、修理に出したものはスカート付で雨風に対して強いので、できればそのまま使い続けたかったのです。なんでもすぐに新しく買い換えるのではなくて、修理しながら長く使えば愛着もわくし環境にもお財布にも優しい。山にもエコを! ですね。


<後日談>
修理が終わったとの連絡があったのが、6月2日の午前中でした。修理代2000円のほかに代引手数料と配送料で約800円かかるとのことでした。こちらからの宅急便代金が1000円ほどだったので、結局4000円近くかかりました。まあ、新しいフライシートを買うことを考えれば半額以下で済んだのでよかったです。




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フォトギャラリー: 伯耆大山 冬1

11月から2月にかけて撮影した伯耆大山の写真です。

横位置の写真はクリックすると拡大することができます。


伯耆大山001
初冠雪の大山南壁です。撮影場所は、すっかり有名になった御机。かやぶき屋根の小屋がいいワンポイントです。2002年10月30日撮影。


伯耆大山002
夕日に照らされる南壁をクローズアップ。


伯耆大山003
御机の写真を撮る前に撮影した大山東壁です。キリン峠からの撮影です。はじめてみる東壁でしたが、その存在感に圧倒されたことが鮮明な記憶として残っています。2002年10月30日撮影。


伯耆大山004
鍵掛峠から撮影した南壁です。2005年11月27日撮影。


伯耆大山005
白と黒のコントラストが何か近寄りがたいほどの存在感を放っています。


伯耆大山006
厳冬期の大山南壁です。朝日に赤く染まる姿を撮りたくて、真夜中に出かけました。三平山の麓からの撮影です。2002年2月2日撮影。


伯耆大山007
見事に染まった大山の姿に感動しました。




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| 伯耆大山 | 16:17 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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単焦点レンズは本当にズームレンズより高性能か?

キヤノンEF50mmF1.8Ⅱ vs タムロン28-75mmF2.8(model A09)

世の中では、単焦点レンズはズームレンズよりも性能がいい、というのがすでに定説となりつつあります。価格コムというサイトの掲示板を見ていると、誰かがレンズ購入の相談をすると決まって単焦点レンズの写りのよさを論じ、購入を勧める輩が何人もいます。たしかに、一般的には単焦点レンズのほうが描写性能がいい場合が多いのは事実です。

キヤノンの場合、その高性能ぶりに対して価格が安いことからEF50mmF1.8Ⅱというレンズがやたらと推奨されています。このレンズがきっかけで単焦点レンズのよさに目覚め、焦点距離の異なる単焦点レンズを複数購入してしまう人が多いということから、「撒き餌レンズ」という異名をとるこのレンズ。

EF50mmF1.8Ⅱは、本当にズームレンズを凌駕する高性能を誇るのでしょうか。僕もこのレンズを持っていますが、それほどでもないなあというのが正直な感想です。もちろん、悪いわけではありません。ただ、いつも使っている標準ズームレンズ「タムロン28-75mmF2.8(model A09)」と比較して、特別優れているとは感じません。なので、EF50mmF1.8Ⅱを購入して以来、実は使う機会がほとんどないのです。ちなみに購入理由は、”F1.8という明るさが必要になる場合の撮影に備えて”というのが主な理由であって、高性能だからという理由ではありません。なぜ、このレンズがそれほどもてはやされているのか、ずっと疑問に思っていました。

GWの立山山行で、下山する直前にふと思いたってこの疑問を自分なりに解決するために、撮影実験をしてみることにしました。実験といっても、2本のレンズで同じ被写体を同じ条件で撮影し、画像を見比べるというだけのことです。

<比較に当たっての前提条件>
1.一般的にレンズの描写能力がもっとも優れるとされる絞り値F8で撮影する。
2.ゴーストやフレアの出かたは比較しないので、順光での撮影とする。
3.手ブレの要因を排除するため、シャッター速度を手持ち手ブレ限界(1/焦点距離)の倍以上とする。
4.レンズの描写性能を比較するため、フィルター類は装着しない。
5.カメラボディは同じもので撮影する。

以上の条件を統一して撮影してみました。撮影データは以下の通りです。

カメラ機種: Canon EOS 5D
撮影モード: 絞り優先AE(Avモード)
シャッター速度: 1/800秒
絞り値: F8
測光方式: 評価測光
露出補正: +1
ISO感度: 100
画質: RAW
ホワイトバランス: 太陽光
ピクチャースタイル: 撮影時「スタンダード」 現像時に「風景」に変更


ちなみに、シャッター速度は1/800秒が確保できたので、三脚は使用しませんでした。また、現像時に変更したのはピクチャースタイルのみで、他の項目はすべてデフォルトのままです。なお、タムロンの焦点距離はレンズの焦点距離指標を50に合わせて撮影しましたが、Exifデータを見ると48mmになっていました。

厳密に考えれば広角になったほうが被写界深度が深くなるという差異がありますが、撮影対象は約1500m離れた山ということを考えると2mm程度の焦点距離における被写界深度の違いは考慮する必要はないといえます。ちなみに、50mmF8で撮影距離が約1500mの場合、計算すると9.33m以遠は無限大まで、48mmF8なら8.6m以遠はすべて被写界深度に入ることになります。

撮影時刻は、午前11時20分前後です。太陽は左後方にあり、順光に近い条件でした。

さて、能書きはこれぐらいにして2本のレンズで撮り比べた画像を見て行きましょう。


まずは全体画像の印象からです。長辺1000ピクセルの画像です。
なお、サムネイル画像はちょっと眠たい画像になっているので、詳しく見たい場合はクリックして拡大画像で比較してください。

EF50全体
キヤノンEF50mmF1.8Ⅱ


A09全体
タムロン28-75mmF2.8(model A09)


よく見比べるとややタムロンのほうがシャープかなという感じがしますが、この大きさだと画質がどうこう言えるほどの如実な違いはわかりません。このような場合、山の稜線に色収差による色にじみが見られることもありますが、どちらも目立つようなものは出ていません。面白いのは、色味が異なることです。EF50のほうは、どちらかというと青味がかっているのに対して、タムロンは赤味がかっています。タムロンのほうが暗く、透明感がないように感じます。同じ設定でほぼ同時刻に撮影しても、レンズによって結果が異なるわけです。見た目に近いのはEF50です。画像だけで見ても、EF50のほうが晴天の雪山らしいまぶしさと透明感を感じます。いわゆる抜けのいいレンズという感じです。

レンズによって色味が異なる理由は、レンズの材質、レンズ枚数、コーティングなどの違いによるものと考えられます。一般的に、タムロンのレンズは暖色系の色味があることで知られていますが、こうしてみるとたしかに暖色系の赤に転んでいるというのがわかります。



次に、部分拡大して描写の違いを見てみましょう。600×600ピクセルで切り出したものなので、等倍で見ている状態です。
まずは、AFポイントでもある画像の中心付近です。画像中央上にある丸い大きな露岩にAFを合わせています。

EF50中央
キヤノンEF50mmF1.8Ⅱ


A09中央
タムロン28-75mmF2.8(model A09)


比較してみると、タムロンのほうがややシャープです。タムロンのほうが若干アンダー気味ということもありますが、雪面のディテールもよく出ています。EF50はどこかピントが合っていないようにも見えますが、被写界深度のことを考えると、ピンボケという可能性は低いと思われます。


続いて、画面左下の拡大画像です。

EF50左下
キヤノンEF50mmF1.8Ⅱ


A09左下
タムロン28-75mmF2.8(model A09)


一般的には、画像周辺部は画像中心部に比べて劣化します。像が流れたりするのが普通ですが、単焦点レンズに比べて焦点距離が変化するズームレンズのほうがよくない場合が多いものです。その意味では、この結果はちょっと意外でした。決して画像が入れ替わっているわけではありません。明らかにタムロンのほうが優れています。この逆の結果を予想していただけに、驚きでもあり残念でもありというところです。

最後に、画面右下の拡大画像です。

EF50右下
キヤノンEF50mmF1.8Ⅱ


A09右下
タムロン28-75mmF2.8(model A09)


こちらは、左下の画像ほどの違いは感じられませんが、中央付近の画像同様にEF50はいまひとつシャキッとしないように感じます。わずかな違いですが、タムロンのほうがディテールの描写はしっかりしています。


<考察>
2本のレンズを比較してみた結果を単純に表現すると、「単焦点レンズ EF50mmF1.8Ⅱよりも、ズームレンズ タムロン28-75mmF2.8のほうが高性能である」といえます。もっとも、レンズには個体差というものがありますから、たまたま僕の持っているEF50F1.8Ⅱがあまりできの良くない個体だったという可能性も捨て切れません。逆に、タムロンのほうはいわゆる当たりレンズだったということだってありえます。もしかしたらEF50のほうはわずかにピンズレしていた可能性もないとはいえません。すなわち、これをもってEF50F1.8ⅡがA09よりも劣ると断定するつもりはありません。

今回の撮影は地面にたっぷりの雪がある場所で行いました。EF50はフードが標準付属ではないので撮影時にフードはつけていませんでしたが、タムロンは標準付属の花形フードをつけて撮影しています。いくら順光状態であったといっても、雪面で反射した光がEF50でフレアを起こし解像度の低下をもたらしたということも考えられます。EF50F1.8Ⅱは、もともと実売価格9000円程度のレンズですから、レンズのコーティングも逆光に強いいいものを使っているとも思えません。なので、EF50にはやや不利な条件だったかもしれません。機会を改めてフードを装着した上で、異なる条件で比較してみたいと思います。

人によっては等倍でないとわからない程度の描写性能差より、色味のほうが気になるという人もいるかもしれませんし、雪山の撮影で暖色系に転ぶレンズなんかだめだと感じるかもしれません。しかし、色味についてはレタッチで自分好みに変更できるのがデジタルのいいところです。たとえばこんな風に。

A09レタッチ
タムロン28-75mmF2.8(model A09)の写真をレタッチ


雪山といっても、朝夕の光を浴びた山の撮影なら、逆に赤味が強いほうがより印象的に表現できるというメリットにもなります。フィルムのように撮ったらその場でほぼすべてが決まってしまうわけではありません。なので、そんなことを理由にレンズの優劣を決めることに意味はないでしょう。

今回の実験はレンズの優劣を決めるためではなく、一般的に言われているように単焦点レンズはズームレンズよりも優れているのかどうかを検証するためのものです。結論から言えば、それは普遍的な事実ではないということになりました。1990年に発売されたEF50F1.8Ⅱに対して、A09は2003年発売。開発時期に市場にデジタル一眼レフカメラがあったかどうかは、設計において差が出てくるところでしょう。また、使われているレンズの硝材も、A09のほうが贅沢です。それらの点でも「単焦点だから」という理由だけで、EF50のほうが描写性能がいいとはいえないという結果になった可能性は否定できません。

また、高性能かどうかは、比較するレンズによっても異なります。キットレンズなどの安価なズームレンズと比べれば高性能ということになるのでしょうが、評価の高い大口径ズームレンズとの比較であれば大差ないということもあるでしょう。

では、EF50mmF1.8Ⅱは買う必要がないかというと、そうでもありません。やはりF1.8という明るさ、それにともなうボケの大きさはF2.8のレンズで代用することは不可能です。また、今回の実験でもそうでしたが、抜けの良いクリアな画像は単焦点の利点です。そういう性能が必要な人にとっては、十分に価値のあるレンズです。何をどう撮るのか、そのためにどんな性能が必要なのかを考えればおのずと必要なレンズのスペックは決まります。もちろん「好み」で選ぶというのもありです。くれぐれも、単焦点だから描写性能がいいと思い込んで不必要な出費を重ねることのないようにしたいものです。


<補足>
コメント欄に「単焦点はズームレンズに比べて設計に無理がない分描写性能が高い 。ちゃんと絞ればA09と大差ないはず 。」というコメントがありました。何をかいわんやです。

単焦点レンズは焦点距離が固定で、その焦点距離で最適な性能が発揮できるように設計できるのに対し、ズームレンズは焦点距離が変動し可動部分があることからどうしても精度面で不利になるうえに、広角側と望遠側でそれぞれ解決すべき課題が異なるなど、ズーム全域で性能を維持することが難しい構造です。そんなことは考えればすぐわかることで、光学的にも精度的にも単焦点が有利なことは当たり前。しかし、いくら単焦点が有利とはいえ、とことんまでコストを切り詰め、設計年次も古い単焦点レンズとそれなりにコストをかけて最近設計製造されたズームとを比較した場合、かならずしも単焦点レンズだから性能がいいという結果にならないということがこの記事で言っていることです。構造的原理的な利点は、コスト面の不利を全面的に凌駕することはできないというわけです。

単焦点はいついかなる場合においてもズームレンズよりも高性能と信じている人がいるとしたら、それはそれで幸せなのかもしれません。自分で物事を検証し判断するということをしないで、他人の価値観や聞きかじりの知識が自分の行動や判断の基準にできるわけですから、頭を働かせる必要がないわけです。それで満足できるのなら、楽でいいですね。


最後にもう一度言っておきます。この記事は、単焦点レンズは単焦点だからというだけの理由でズームレンズよりも性能がいいというのなら、設計が古くて安価な単焦点レンズでも、設計が新しくてそれなりにコストがかかっているズームレンズと比較した場合、それでも単焦点はズームよりも性能がいいのか、ということを検証してみた結果です。この記事で比較したレンズに限っていえば、ズームのほうが性能がいいといえる結果になりました。だから、「単焦点だから」というだけの理由でズームよりも性能がいいといわれていることは、真実ではありません。すなわち、あらゆる単焦点レンズはいかなるズームレンズよりも性能がいいという命題は、条件を満たさない組み合わせが発見されたので、真ではない。ただ、それだけのことです。








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| 撮影用具 | 20:40 | comments:8 | trackbacks:0 | TOP↑

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好日山荘岡山ビブレ店閉店セール

「閉店セール」というハガキが届いてびっくり! しかし、よく見ると「店舗改装のため」とのことでした。やれやれ(~_~;)

で、セールの内容は、2011年5月27日から6月5日までの期間、ポイント4倍になるそうです。特に商品限定のようなことは書いていないので、なんでも4倍みたいです。

セール終了後は、6月6日から6月下旬まで店舗改装のため臨時休業になるそうなので、7月初旬に山行予定の人は要注意です。

ところで、このハガキで知ったのですが、好日山荘DCクレジットカードでクレジット払いの買物だと通常ポイントは5%分つくみたいですね。ポイント4倍なら20%! う~ん、お得すぎる。入会金・会費とも無料なら入っておいたほうがお得ですが、どうでしたっけ?




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| ヤマネタ・ニュース | 22:26 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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バックパック: オスプレー イーサー85

積雪期の山行用に購入した大型パック。最終的にマウンテンダックスのユーラシア80と比較検討した結果、オスプレーを選びました。

パッキング終了状態
詳しいことはオスプレーのHPマウンテンダックスのHPに譲るとして、購入を決めた理由は以下の通りです。


<検討項目>

1.カメラ機材の出し入れのため、フロントアクセスが可能であること。

2.ショベルを収納できる大型ポケットがついていること。

3.バックパックの重量ができるだけ軽量であること。

4.2気室であること。

5.スノーシューやワカンが取り付けやすいこと。

の5項目です。

<項目1について>
どちらも可能でしたが、開口位置がマウンテンダックスのほうが若干下であったことが気になりました。というのも、カメラ機材は圧迫されないようにできるだけ荷物の上のほうに入れておきたいので、開口部が上にあるほうが都合がいいのです。また、大型ポケットの中にメインルームへのアクセスジッパーがついているため、ジッパーを2つ開かなければアクセスできないのが面倒だと感じました。また、ポケットを開かないとアクセスできないということは、ポケットにショベルを入れてしまうと、いちいちショベルを取り出さないといけなくなる可能性もあり、使い勝手の点でやや疑問がのこりました。

オスプレーのほうは、メインルームへのアクセスジッパーがポケットと干渉していないので、ダイレクトにアクセスできることが使い勝手がよさそうだと感じました。


<項目2について>
実際にショベルを入れて試したわけではありませんが、どちらにも大型のポケットがあり、小型のショベルであれば収納可能だと思われます。マウンテンダックスはけっこうしっかりしたポケットでジッパーによる開閉式ですが、ショベルの柄の部分は恐らく外に出てしまうことを考えると、ジッパーを閉められないのであまりメリットはない気がしました。

オスプレーはポケットがオープンなタイプで、しかも素材が伸縮性のものなのでショベルの収納が楽そうだったことが気に入りました。


<項目3>
マウンテンダックスは2.7kg、オスプレーは2.3kgなので、オスプレーのほうが有利です。


<項目4>
どちらも2気室なので、優劣なし。


<項目5>
マウンテンダックスはフロント側にスノーシューを取り付けるのに使えるようなベルト類はついていないのに対して、オスプレーは「ストレートジャケットコンプレッションシステム」という大層な名前のベルトが2本ついているので、スノーシューやワカンの取り付けが可能です。

ということで、オスプレーのほうが自分の要求に合った機能を備えていたので、オスプレーに決定となりました。店頭で背負った感じも、オスプレーのほうがフィット感がありました。



実際に使ってみた感想ですが、フロントアクセスはたしかに便利です。登山途中でカメラを出したいときは、ジッパーを開くだけでそれが可能になります。ただ、けっこうぎっしりと荷物が入っていると出し入れは思ったほど楽ではないし、ショベルが入っていると開口部を気軽に全開とはいかないこともあって、マウンテンダックスと大差ないというのが実際かもしれません。

大型ポケットにショベルを出し入れするのは、思っていたとおり楽でした。
ショベル収納ポケット

ショベル収納状態
もっとも、うかつに突っ込むと柄の先端が引っかかってポケットが破れそうになるので、注意が必要です。そのうち、伸縮性の生地が伸びてしまうのではないかという心配もあります。

人によってはヒップベルトやショルダーベルトが薄っぺらで安物くさいという意見もあるようですが、これによって自重の軽量化が達成されているわけですから、そのあたりはどこに価値を見出すかの違いです。使った感じは、ヒップベルトもショルダーベルトもとくに気になる点もなく、しっかりとフィットしてくれました。この部分に余計なパッドなんか必要ないと個人的には思います。

上下気室の仕切りは、ジッパーではなくベルト止めです。しかもなぜだかサイドが空いています。
中仕切り
テントポールなどの長尺物が入れやすいようにしているのかもしれませんが、この部分のつくりはいまいちのような気がします。ただ、自分は実際には1気室としてつかうので、この仕切りがどうであってもあまり関係ありません。2気室に分けてしまうと、収納にどうしても無駄ができてしまうのです。荷物の出し入れという点においては、2気室仕様になっていて下部にも開口部があれば便利ですが、その開口部付近にすぐに出したいものがあればいいだけであって、何も本当に2気室になっている必要はありません。

そのほか使ってみてよかったところは、サイドポケットが伸縮性の生地で使いやすく、深さも1リットルのプラティパスがすっぽりはいるほどあるので意外と収納力がありました。また、刀を腰に差すような感じで一時的にストックを収納できるトレッキングポールアタッチメントもよく考えられている機能の一つです。

背面長が調整できるのも助かります。パッキング後、購入した状態で背負ってみると、自分には若干長かったらしく、腰にばかり重さがかかってきました。ベルクロ止めのヒップベルトをはずして少し上につけなおすと、肩と腰にバランスよく荷重が分散できるようになりました。まあ、これぐらいの機能はいまどきのバックパックにはついていると思いますが。

内部の背中側にハイドレーションパックを入れるポケットがついています。プラティパスの1リットルパックが余裕で収まります。
ハイドレーションパック収納ポケット
2リットルでもおそらく余裕でしょう。プラティパスのハイドレーションチューブキットはただねじ込み式の蓋をするだけなので漏れそうで心配ですが、実際にはきっちりと密閉されており水漏れしたことはありません。とはいえ、パック自体が破れる可能性もあるので、万一のことを考えてビニール袋に入れてからポケットにセットしてます。

ここは改良してほしいというところは、ヒップベルトにポケットをつけてほしいというぐらいです。この点ではマウンテンダックスは左右についていたので、うらやましいところです。


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| ギア | 01:07 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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剣岳見たさにはじめての雪上テント泊 : 立山 vol 4

2011年5月3日~6日 富山県立山(雄山 標高3003m) テント泊山行

vol 3はこちら

5日の夜は剣岳の撮影から帰ってきてから夕食を食べたので、寝たのが21時をまわってのことでした。気持ち的にはこのままの勢いで早起きして朝日に染まる剣岳の姿もカメラに収めて帰りたいところですが、なんだかんだでシュラフにもぐりこんだのは21時30分ごろ。この時期は朝日が昇るのが早くなり、剣岳の頂に朝日が当たる時間はおそらく5時20分ごろのはずです。雷鳥坂を登るのに2時間かかるとすると、3時過ぎには出発しなければなりません。必然的に起きるのは2時。んなアホな・・・ この時点でほぼあきらめムード。目覚ましをセットすることもやめて、運良く起きることができたら行くということで就寝です。

昨晩の反省から、マットからの冷えを防止すべく、寝るときは遊んでいたハードシェルに働いてもらいました。しわにならないように気をつけながら、マットの下にハードシェルを広げて敷きこみます。ちょうど布団で寝押しする要領。これが効果抜群でした。念のため、昨晩同様にあるものをすべて着こんで寝ていたら、なんだか暑苦しくて寝付けません。ソフトシェルを脱いで、しかもソックスも脱いではだしになってやっといい具合の暖かさになりました。雄山登山と剣岳撮影行で疲れていたので、この夜はわりとまともに眠りにおちました。

気がつくと、テントの中は明るくなっていました。時計を見ると4時30分。やっぱり2時おきは無理でした。外が曇り空なら朝から下山、晴天なら別山まで登って剣岳にご対面と決めて、テントのジッパーを開くと真っ青な空が広がっていました。

「晴れたか~」と思いながら体を起こすと、筋肉痛で体はバリバリに固まっています。なんとか寝袋から這い出して、ひとまずトイレと洗顔に。テント泊で一番小屋泊がうらやましくなるのが、朝晩のトイレ。いちいち靴を履くのも面倒だし、テントを出るとさらに寒い。これだけは、小屋泊に勝るものなしです。

テントに戻って、まずはお湯を沸かして飲みます。まだ半分寝ている体がやっと目を覚まします。そして、朝食のマルタイ棒ラーメン。食後の紅茶を飲む頃には、頭はすっきりです。体のほうも温まって、筋肉痛で固まっていた手足がだいぶ楽になってきました。

別山へのGPS地図
さあ、今日が最終日。下山する前に剣岳にご挨拶してこなければ! 荷物をバックパックに詰めてマットをはぐってみると、ハードシェルは見事にプレスされて新品同様にしわが伸びていました。サラリーマン時代に、プレスのきいたYシャツを朝広げたときのことをちょっと思い出します。余計な防寒着を脱ぎ、いつものウェアに身を包み、靴を履いてクランポンを装着したら、いざ出発! 目指すは別山!! GO GO!!!

雷鳥坂下部
6時55分、雷鳥沢テント場を後に称名川を越えて、雷鳥坂に取り付きます。といっても、夏道の雷鳥坂ではなくて、一本西の尾根を登るのが冬道のようです。

広大な雪原
わずか15分程度登っただけで、広大な雪原を見渡せる高さになります。何度見てもゆったりとした大陸的なこの風景は、わくわくするというよりも心が静かになってゆくような気持ちにさせてくれます。

砂糖菓子のような立山
立山もまるで砂糖菓子のように朝の光に照らされています。

雷鳥坂上部
7時56分、標高2554mあたりまで登ってきました。奥大日岳への稜線と合流するあたりです。ここから上の斜面がけっこうな急坂で、見上げると急な部分には見事にシリセードの跡が残っています。あせらず、一歩ずつ確実にステップを刻みながら登ります。

奥大日岳
左手を見ると、奥大日岳がおはようさん。標高2605.9mの奥大日岳とほぼおなじ高さまで登ってきました。

彼方の白山
西方はるか彼方に浮かぶ白い頂は、恐らく白山でしょう。そういえば昨年、白山でメスの雷鳥が見つかったという記事がありました。北アルプスから飛来したと見られるとのことでしたが、どこの山から飛んで行ったにせよ、こういう景色を眺めていた一羽が、「よし! あの山までいっちょう飛んで行ってやろう」と思ったのか、はたまた「あそこにはもしかしていいオスがいるかも」なんて婚活目的だったのか定かではありませんが、その後を追ったオスはいなかったのでしょうか。どうなったのか気になります。

一ノ越ごしの槍
8時26分。急坂を登りきり、稜線に出ました。一ノ越の向こうに見えるとんがり帽子は・・・北アルプスの盟主 槍ヶ岳です。北アルプスのどこにいても、なぜか視界に入ってくる槍ヶ岳は、やっぱり北アルプスのスーパースターですね。

雷鳥坂上の稜線
稜線を東に進んでいくと、剣御前小屋が見えてきました。小屋の前を左に曲がり、小山のように盛り上がった雪の丘に登ると・・・

剣岳とご対面
剣岳とご対面です。昨日までは見ることができなかった剣沢とその奥の尾根筋下部の岩壁も綺麗に見えています。やっと剣岳の全貌を見ることができました。とはいうものの、左側に張り出している剣御前の斜面がやや邪魔です。何者にも邪魔をされない剣岳全体を見るために、少し休憩をとった後、別山に向かいます。

小屋の裏手から登山道に入ります。稜線の道は日当たりのいい場所なので、雪はほとんどついていません。3分も登ればケルンのある小ピークに出ました。ここからの眺めもなかなかですが、まだ剣御前の斜面が気になります。

剣岳と対峙する登山者
とりあえずということでカメラを準備していると、雪原にひとりの登山者が・・・彼(彼女?)もまた、剣岳に魅せられたのでしょうか。真正面から剣岳に立ち向かうかのように、じっと山を見つめていました。

剣岳アップ
斜面が邪魔なら望遠で迫ってやろうということで、70-200mmの望遠レンズに付け替えて、剣岳のバストアップです。PLフィルターをつけてコントラストをあげようと思ってフィルターケースを探したのですが、なぜか見当たりません。カメラ機材をまとめて入れているサブザックごとオスプレー イーサー85に入れてきたはずなのに・・・ もしかして、昨日の夕方の室堂乗越での撮影場所に落としてきたのかも。いや、そんなはずは・・・ と逡巡しても埒があきません。あきらめて、PLフィルターなしで撮影を続けます。ところで、前剣の岩頭に小さな二つのシルエットがあるのがおわかりでしょうか? 拡大してみると・・・

剣岳アップの拡大
二名の登山者が前剣の上に立っているのがわかります。撮影時はもちろん気づきませんでした。デジタルカメラの解像度には、本当に驚きます。6年前の1280万画素のカメラですが、まだまだ現役として使えそうです。

別山手前からの剣岳
より良いロケーションを求めて、別山の西にある小ピークまで来ました。ここまで来ると剣御前の斜面は問題なしですが、標高が上がって剣岳の高さに近くなってきたために、いまいち迫力がなくなってきました。

山を写真に撮るときは、同じ高さまで登るより少し低いぐらいの位置から撮影したほうが、山の高度感や迫力が出るように思います。もちろん、山ごとに条件が違うのでケースバイケースでの話しですが、今回のように手前にそこそこ高い尾根や山がある場合は、そういうものも入れないで撮ったほうがよさそうです。剣沢のテント場あたりから撮ると迫力が出そうな気がします。時間があればテント場まで下りて行きたいところですが、今日は下山する予定なので、あまり遅くなることはできません。ということで、剣岳撮影行はこれにて終了です。

あとは雷鳥沢に戻ってテントを撤収し、ターミナルまで戻るだけですが、フィルターケースのことが気になります。テントに忘れてきただけならOKですが、もしも室堂乗越ちかくの撮影場所に落として来たとしたら、もはや回収する見込みはなしです。中に入っているフィルター類を全部買いなおそうとすると、2万円以上の出費になります。さすがにそれはかなり痛い。下山ルートの雷鳥坂の途中から尾根伝いに行ける場所だから、帰りにちょっと寄り道して行くことにしました。

雷鳥坂上の稜線(帰路)
剣御前小屋から尾根を西にたどっていくと、雷鳥坂が始まる手前のあたりは、けっこう高度感のある尾根でした。登ってくるときは小屋に気をとられてあまり感じませんでしたが、滑落するとどこまでいけることやらという感じです。

奥大日岳への稜線
広くて長い坂をひたすら下っていくと、右手に奥大日岳に続く尾根が見えてきました。スキーだったらあっという間なのに、と思いながら歩きつづけて、昨日撮影していた場所まで来ました。フィルターケースは落ちていないかと探し回りましたが、見当たりません。誰かが拾っていったような足跡もなく、やっぱりテントに置き忘れていたようです。無駄足だったけど、落としていないことを確認できたので良しとします。

お昼前にテントに戻ってフィルターケースを探してみましたが、テント内にはありません。「???」わけがわからず、半ばあきらめて撤収作業に取り掛かりました。イーサー85の荷物を引っ張り出している途中、下部気室の奥、タオルの裏側にフィルターケース発見! どうやら上部気室と下部気室の仕切りの隙間から下に落ちたらしく、タオルの裏に入ってしまって見えなくなっていたようです。気づいたときによく探すべきでした。

とりあえず、無事フィルターケースも発見でき、山に忘れてきたものは何もないことが確認できたのでひと安心です。

バックパック
テントをたたみ、装備をバックパックに詰め込んで、さあ出発です。来たときの道はアップダウンがけっこうあったので、帰りはブルドーザーの道を通って帰ることにしました。例の崩れそうな雪庇の下が気になりますが、今回も大急ぎで駆け抜けました。

室堂ターミナルへのGPS地図
比較的平坦なブルドーザーの道とはいえ、登りは登り。1時間20分かかって、14時40分に室堂ターミナルに到着。15時15分発の臨時バスに乗って下山しました。

初めての雪上テント泊は、なんとか無事乗り切ることができましたが、夜の防寒対策はもう少しちゃんとした装備が必要だと感じました。今年の年末セールでダウンパンツとメリノウールの下着を買うことが決定です。厳冬期のテント泊をやるのであれば、今回使った化繊の夏用薄手の寝袋ではあまり役に立ちそうにないので、ちゃんとしたダウン入りの寝袋が必要になりそうです。冬用を買うか、ダウン入りの夏用寝袋を買って組み合わせるか、要検討です。




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| 2011年5月 立山 | 23:36 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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剣岳見たさにはじめての雪上テント泊 : 立山 vol 3

2011年5月3日~6日 富山県立山(雄山 標高3003m) テント泊山行

vol 2はこちら

5日の早朝、本当は3時に出発して雷鳥坂を登り、別山から朝焼けの剣岳を撮影しようと思っていたのですが、睡魔に勝てず気がついたらあたりは白々としていました。しかし、天気はかなりいいみたいで、雲もなく立山がくっきりはっきり見えています。

朝日を浴びる奥大日岳
奥大日岳の山頂が朝日を浴びて明るく光り始めました。

ならば今日は雄山からあわよくば立山を縦走して別山に行き、夕方の剣岳を見てから雷鳥沢に戻ってくるという長大な縦走に挑戦してみることに。朝食を済ませて準備を整え、午前6時10分に出発です。

雄山GPS地図
雷鳥沢のテント場から立山方面にはブルドーザーが道を作っていて、その道をたどっていけば室堂山荘まで行くことができ、そこから雄山への登山道に合流することができます。ただ、そのルートは遠回りになるので、地図を見ながら夏道と思われるルートをたどって行きました。

浄土山
雷鳥沢のすぐ東側から2358mピークがある低い尾根に上り、その尾根を一ノ越方面に進んでいくと、目の前に浄土山がぽっこりと顔を出しています。真っ白な雪原の向こうにあるその姿を見ていると、日本ではないどこかを歩いているような錯覚にとらわれます。

輝くシュプール
立木も岩も見当たらない一面の雪原はBCスキーヤーやボーダーにとって最高のフィールド。数多くのシュープールが刻まれた雪原が、朝日を浴びて銀色に輝きます。SAJスキー検定1級の腕が鳴るぜ(プチ自慢)、といいたいところですが、もう10年近くスキーとはご無沙汰なのでまともに滑れるとは思えません。でも、こういう雪原を見ていると無性に滑りたくなってきます。

同じ高さの奥大日岳
一ノ越直下の大斜面は、斜度がきつく結構ハードです。休憩時に振り返ると、少し前まで見上げる感覚だった奥大日岳が、同じ高さに見えるようになっていました。

一ノ越山荘
8時過ぎに一ノ越に到着です。一ノ越山荘は3日から営業開始したようですが、コーヒーでも飲もうかと中に入ってみると売店はカーテンが閉められており、事務所にいた兄ちゃんも知らん顔。宿泊客以外は相手にしたくないみたい。ネットでもあまり評判のよくないこの山荘、やっぱりかという雰囲気でした。

一ノ越から槍ヶ岳
しょうがないので、山荘の裏側に回って荷物を降ろし、軽食をとった後、北アルプスの大展望をじっくりと楽しみました。おそらく野口五郎岳と思われる丸い山容の頂の背後に、槍の姿がくっきり。さらにその右手後方に穂高連峰の峰々も見えています。すばらしいパノラマビューです。

一ノ越からの登り
のんびりしすぎて気がつけば8時40分。周りで休憩していた人も順次雄山へ向けて最後の急登に挑戦し始めています。こうしちゃいらないと準備を整え、残り300mの登りに取り付きました。

ところどころ雪がなかったり、逆に氷になっていたりと、めまぐるしく変化する登山道を慎重にたどりながら、標高をあげていきます。途中前を行く黄色のジャケットに黒のパンツのいまどき珍しいペアルックのカップルが石を落としたようで、上から「ラクーッ!」の声。見上げてみるも落石らしきものはなく途中で止まったようですが、内心「いいかげんにしろよ、ゴルァーッ!」と怒り<`ヘ´> バカップルに落石を浴びせられてはかなわないので、少し間を置くために立ち止まって写真撮影で時間を稼ぎます。

眼下の一ノ越山荘
眼下の雪原をまるでアリンコのような登山者の列が続きます。

山頂直下のテラス
雄山神社の一段下に、やや平坦なテラス状の場所があり、その上が最後の急登になります。

雄山三角点
9時45分、一ノ越から約1時間で雄山山頂に到着しました。本当の山頂は少し先の雄山神社のある場所ですが、三角点と方向指示台のようなものがあるここが事実上の山頂といってもいいのでしょう。北アルプスの大パノラマを南から東へ順にみていきますと、

パノラマ1
まずは薬師岳、黒部五郎岳、笠岳、ちょとあやしい水晶岳。

パノラマ2
そして、中央に槍と穂高、左手奥ににはおそらく大天井岳。

パノラマ3
大天井岳からほぼ水平に伸びる稜線の先には燕岳。その左奥に餓鬼岳。手前右はしに南沢岳、鞍部を挟んで不動岳。さらに鞍部を挟んで船窪岳、北葛岳と続き、

パノラマ4
雄山の東には、針ノ木岳、蓮華岳、赤沢岳が連なり、

パノラマ5
岩小屋沢岳を経て爺ヶ岳、そして鹿島槍の後立山連峰に連なる峰々。間違ってたら、ご指摘お待ちしております。以前、この長大な尾根を一気に縦走しようなんて思ったこともありました。後立山・裏銀座・表銀座の大縦走。考えるだけでわくわくしますが、小屋泊前提でないととても無理ですね。

雄山での休憩
本当の山頂に登る前に、目の前に広がる針ノ木岳とその周辺の山々を眺めながら軽く食事を取ります。う~ん、贅沢なひととき。

雄山神社
そして、雄山神社のある山頂へ。

眼下の奥大日岳
大日岳連山は、すっかり眼下の存在に。

御山から見た剣岳
そして、恋焦がれたあのお山のお姿がついに!!! そう、岩と雪の殿堂 剣岳です。別山の陰に隠れて頭しか見せてくれませんが、立山曼荼羅には地獄の針の山として描かれた魔の山。映画「剣岳 点の記」で舞台となった険しく厳しいその姿をついに見ることができました。剣岳の姿を眺めながらこのまま立山を縦走して、別山まで行こうと思っていましたが、どうも人が通った気配がありません。鳥居横から大汝山への道があるとのことですが、鳥居はどこ? どうやら雪の下らしく、降り口らしいところはありましたが、踏み跡なし! 雄山神社横から大汝山方面を眺めてみるも、けっこうな急傾斜の雪面をトラバースして行かなければならないようで、単独行はちょっとリスキーな雰囲気です。ということで、立山の縦走は中止決定。とっとと一ノ越まで下りました。

アラビア巻き
一ノ越に戻ってきたのは11時過ぎ。山頂からはずっとハードシェルを着て降りてきましたが、さすがにここまで降りると暑い! ミドルウェアだけになり、強烈な日差しで痛みを覚え始めた顔を、タオルのアラビア巻きでガード。こういうこともあろうかと、ツバつきのハットをモンベルで買って持ってきていたのに、車に忘れてきてしまったのでした。寒いときはシェルのフードをかぶればいいのですが、暑いときはこれしかありません。幸い山でこういう怪しげなカッコをしていても、誰も不審に思わないので気楽なものです。

落ちそうな雪庇
帰りは、一ノ越の下からブルドーザーの道へショートカットして、ひたすらブルのキャタピラ跡が残る道を歩きます。テント場の手前に、大きな雪庇が張り出した崖の下を通るところがありましたが、気温も上がって崩れてくるのではないかとハラハラドキドキ(・o・) 崖の下だけは早足で駆け抜けました。

テントに戻って昼食をとり、少し昼寝して15時から温泉へ。今度はもう一軒の山荘、ロッジ立山連峰の温泉に行ってみました。どうやら一番風呂だったらしくて、貸しきり状態です。お風呂はやや小ぶりですが、更衣室もお風呂も綺麗で、見た目には雷鳥沢ヒュッテよりも絶対いい! しかも展望風呂という名前の通り、真っ白な立山が大きな窓越しに見える極上のロケーションです。し・か・し、お湯が熱い(*_*;  地獄谷温泉の源泉そのままだとかで、これがかなりの熱湯風呂。我慢して2分が限度。湯船から上がったらクラクラしてしまい、一度更衣室で休まないといけないほど。

とりあえず、頭と体を洗おうと洗い場に座ってお湯をだそうとしてみるも、さっぱりお湯が出てきません。4つある蛇口をすべて試してみましたが、3つはまるで間欠泉のようにときどきブシューとかいいながらちょろちょろとぬるいものが出てくるだけで、どれも同じ。のこり一つは何も出てきません。じゃあ、あきらめて水で・・・と思ったらこれがまた失神するような冷たさ(゜.゜) 地獄谷温泉だからといって、熱湯地獄と冷水地獄でどないせーちゅーんじゃ、うりゃぁ(ー_ー)!! と怒ってみたところでどうしようもありません。しょうがないので、湯船のそばに椅子をもっていって、湯船に水を入れながら蛇口の下でお湯を汲んで、体と頭を洗い流しました。もし湯船に誰か浸かっていたらそうもできないので、「ウヒーッ!!」とか心の中で叫びながら冷水を浴びていたかも・・・ かんべんしてください(T_T)

ということで、雷鳥沢の山小屋でゆっくりのんびり温泉を楽しんで、かつ頭も体もちゃんと洗いたい方は、雷鳥沢ヒュッテに行きましょう。頭や体を洗うのはどうでもよくて、熱湯地獄と冷水地獄で地獄谷温泉の真髄を味わい、心臓麻痺の限界に挑戦したい方は、ロッジ立山連峰へどうぞ。

お風呂から戻ってこの後の予定をどうするか考えました。せっかくの好天です。立山山頂から剣岳を見たとはいえ、なんだか物足りません。できれば夕日に染まる剣岳が見たいものです。しかし、別山乗越までこれから上がるのは時間的に厳しすぎます。地図には、奥大日岳への登山道途中にある室堂乗越から剣岳の眺めがいいと書いてあるので、室堂乗越まで行かなくてもその手前の2390mピークあたりでも十分剣岳が見られるような気がします。

室堂乗越へのGPS地図
ということで、夕陽に染まる剣岳を見るために、周りのテントで夕食の準備が始まる17時に、ひとり室堂乗越を目指して出発しました。

新室堂乗越から見た剣岳
雷鳥沢から新室堂乗越までおよそ40分。奥大日岳に続く尾根に登ると、剣岳が少し顔を覗かせていました。このまま室堂乗越方面に移動すれば、山頂付近が見えるだろうと尾根を西に移動し、2390mピークの西側に少し下りたところでカメラをセットしました。

雲海と猫又山
眼下の谷は雲海で埋め尽くされ、その向こうに猫又山の優美な姿が見えます。

夕日を浴びる剣岳
太陽が沈むのを待ちながら、剣岳の表情が変わるのを見続けていました。18時24分。太陽が最後の光を投げかけなら没していくとき、剣岳がその光を受けて赤く染まります。北アルプスの北の端にどっかりと腰をすえ、どこか孤高の山という雰囲気のある剣岳。そういうクールな雰囲気に惹かれるのかもしれません。この次は朝日に輝く姿を見たいものです。

太陽が山の端に沈み、剣岳の明るさが急速に衰えてきたところで撤収です。星空に浮かぶ剣岳の姿も撮りたいのはやまやまですが、さすがに暗くなって動くのはあまり感心できることではないので、暗くなる前に急いで戻ります。

夕暮れの奥大日岳
新室堂乗越まで戻ってくると、奥大日岳の背後に夕焼けのグラデーションが綺麗に広がっていました。

vol 4に続く



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| 2011年5月 立山 | 15:33 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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剣岳見たさにはじめての雪上テント泊 : 立山 vol 2

2011年5月3日~6日 富山県立山(雄山 標高3003m) テント泊山行

vol 1はこちら


4日の朝、5時前に起きてチケット売り場に様子を見に行くと、なんとすでに切符購入の列ができているではないですか!? あわてて駆けつけてなんとか6時10分のケーブルカーの切符をゲット。室堂までの往復4190円はちょっと厳しい値段ですが、信州側の扇沢からだと8800円もするので、それに比べればお得と納得。しかし、この時点ですでに5時25分。車に戻って準備を整えていたら朝食をゆっくり食べている時間がありません。おまけに持っていくつもりの厚手の銀マットもかさばりすぎて邪魔なので、車内にあった梱包用エアキャップの切れ端をバックパックにくくりつけて、コンビニ袋に朝食を入れたまま荷物を担いで改札へダシュ! 美女平から高原バスに乗って、車内でやっと朝食にありつけました。

くねくね道
急勾配のくねくね道、

雪の壁
両側には雪の壁が迫ってくる道

室堂ターミナル
美女平から1時間強かけて、7時30分頃バスはようやく室堂へ。室堂の手前まではガスってなかったのに、バスを降りたらガスで視界不良。しかも気温は1度。

室堂ターミナルから雷鳥沢へのマップ
室堂ターミナルから雷鳥沢までのGPSマップです。

ガスガスの雪道
真冬かよ!? とつっこみつつ道沿いに立てられているポールを頼りに視界のない白い世界を歩きます。

雷鳥
リンドウ池で雷鳥発見。道端でボケーと立っていました。10mぐらい先にもう一羽いましたが、こいつがいきなり飛びかかって来て、二羽ともあっというまにいなくなりました。縄張り争いだったようです。

雷鳥沢テント場
雷鳥沢に到着です。

テント完成
テントを張って風除けの雪壁を作って、なんとか庭付き一戸建てマイホームの完成です。手製の竹ペグは、10cmぐらいの深さに埋めれば十分効いてくれました。地獄谷が近いため、つねに硫黄の匂いがそこはかとなく漂ってくるのがちょっと気になりますが、ロケーション的にはかなりいいテント場です。

大日岳連山
初めての雪上テント泊の準備も無事整って、お茶の時間です。ガスはほぼなくなってときおり陽射しも差すようになりました。大日岳(左)と奥大日岳(右)がくっきりと見えてきました。

テント場と立山
立山は一時その姿を見せてくれましたが、すぐに頂上付近を雲が覆い隠します。

雲の流れ
上空には青空が見えるようになってきました。しばらく立山の雄大な風景を眺めていましたが、ものすごい速さで立山上空を飛び去って行く雲を眺めていて、ふと微速度撮影(インターバル撮影)をしてみようと思いつきました。雲の流れなどを早回しのように見せる動画の素材となる画像の撮影のことです。せっかくリモコンタイマーを購入して持ってきたのですから、ここで使わない手はない。テント場のまわりに張ってあるロープ柵の端っこにカメラと三脚をセットし、6秒ごとに399回シャッターが切れるようにセットし、あとはテントに戻ってほかの事をしていればいいだけです。

微速度撮影の間、雪壁の完成度を高めるべくさらに壁工事に精を出しました。ところで、ここでひとつ反省です。雪壁作りでどうしても雪のブロックを手で持ち上げたり、雪壁を直接触って手直ししたりせざる得ませんが、防水素材のオーバーミトンをしていてもやがてじんわりしみてきます。やはり、作業用に素材そのものが完全防水の手袋が必要です。例えば、ホームセンターなどで売っているネオプレーンゴム素材の手袋などがあれば完璧なのでは? と感じました。

しばらくしてカメラのところに戻ってみると、無事撮影は終わっていました。カメラの再生画像を早送りで見てみると、たしかにパラパラ漫画のように雲が飛び去っていく様がわかります。人が前を横切らない場所を選んだつもりでしたが、結構写っていました。まあ、しょうがないですね。そして、その画像を編集した結果がこれです。なにせネットで調べて見つけたフリーの動画制作ソフトで静止画を動画にし、おまけソフトのWindowsムービーメーカーで音源と合わせただけというお粗末な処女作なので、大目に見てやってください。

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ちょっと雲の動きが早すぎたかもしれません。3秒に1枚ぐらいでいいのかも。このあたりは試行錯誤しながら経験を積み重ねていくしかないですね。

テント場周辺のGPSマップ
午後からはすることもなくなったので、テント場周辺を散策して撮影ポイントによさそうな場所を探しました。とりあえず押さえておきたいのは、立山を背景にしたテント場の夜景と、大日岳連山の夕景です。あちこちうろついた結果、どちらもロッジ立山連峰の手前を少し雷鳥沢方面に下ったあたりがよさそうだと当たりをつけました。それでも時間はまだ14時を回ったところだったので、温泉に入ってのんびりすることにしました。

テント場の近くには2軒の山小屋があり、どちらも500円で外来入浴が可能です。

山岳警備隊の雪上車
規模の大きい雷鳥沢ヒュッテに行ってみると、入口に山岳警備隊のいかした雪上車がありました。

お風呂のほうはちょっと古い感じがありますが、大きな湯船に洗い場も5つほどあり、リンスインシャンプー、ボディソープ、石鹸も置いてあってバンザーイ\(^o^)/ やっぱりお風呂に入る以上頭も体もすっきりさっぱりしたいですからね。山小屋のお風呂はたいてい環境に配慮してシャンプーや石鹸類は使用禁止ですが、ここは廃水処理をきちんとしているようです。さすがメジャーな観光地はちがいます。お湯は熱すぎずぬるすぎずいい感じ。時間が早いこともあって、空いているしサイコー!

たっぷり温泉を堪能したあと、テントに戻って夕食の準備です。毎度かわり映えしませんが、アルファ米とレトルトカレー、味噌汁、魚肉ソーセージの簡単な夕食を終えました。食後のお茶を飲みながら、傾きかけた陽射しに照らされる雪の峰々をのんびりと眺めたりして時間をつぶし、夕暮れが迫り始めた頃、カメラ機材を持って撮影に出かけました。

夕焼けの大日岳
当たりをつけておいた場所でカメラを三脚にセットし、うっすらと赤く染まった空を背景にした大日岳をカメラにおさめます。

その後、立山を背景にしたテント場方面にカメラをセットしなおしてテントが光るのを待ちましたが、なかなか暗くならずに待つこと50分。

テント場夜景
19時30分ごろになってやっとテントの明かりが闇に光るようになりました。雪山は明るさがいつまでも残るので大変です。

テントに戻る頃には体がだいぶ冷えてしまいました。寝る前に熱いお茶でも飲めばよかったのに、そのままシュラフにもぐりこんでしまったのが大失敗でした。いつまでたっても体が温かくなりません。時間とともにますます寒さを感じるようになります。腕や足もさることながら、お尻と腰にじんわりと冷たさが伝わってきます。お尻の部分のマットに体重がかかって圧縮されるから断熱性が低下するのでしょう。こんなところでフリーズドライの体になってたまるかと、ウレタンパッドの折りたたみ座布団をお尻の下に引くと冷たさはなくなりました。このとき、厚手銀マットを車においてきたことをどれほど後悔したことか。代用で持ってきたエアキャップなんて1枚引いたぐらいではほとんど意味なしでした。

とはいえ上半身の寒さは相変わらず。1枚着込み、2枚着込み、ついに用意していた服をすべて着込んでしまうと、なんだか着膨れして息苦しい感じです。寒さで眠れないのか息苦しくて眠れないのかよーわからん状態になり、うとうとしては目が覚めるということを繰り返しているうちに、深夜1時を回っていました。テント内の気温は-1.7度です。寒いはずです。丸まって寒さをしのいでいるうちにどうやら寒さにも慣れてきたらしくて、気がつくとすっかり寝入っていました。


vol 3に続く



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| 2011年5月 立山 | 12:58 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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剣岳見たさにはじめての雪上テント泊 : 立山 vol 1

2011年5月3日~6日 富山県立山(雄山 標高3003m) テント泊山行

雪の上でテント泊。なんておぞましくもマゾヒスティックな行為でしょう。およそそんな馬鹿げたことをやろうなんて、1年前の自分なら思いもしなかったはず。しかし、人は変わるのです。B'zは「さよなら傷だらけの日々よ」の中で”人はたやすく変わらぬけど”と唄っていますが、ここにいともたやすくかわってしまった主義主張のない愚者がおります。

さて、なぜに立山で雪上テント泊なのかといいますと、単に山小屋泊するほどのお金がないという単純明快な理由で、必然的にテント泊となったわけです。では、どこでテントを張りましょうか。トイレも水場もない場所はちょっとなあ、アプローチがめちゃ長っ!なのはちょっとなあ、雪崩の危険があるのもちょっとなあ、ということで、候補に挙がったのは上高地小梨平キャンプ場、涸沢、立山雷鳥沢の3箇所。

小梨平はアプローチは楽、雪もたぶんない、売店・食堂・風呂・トイレと設備はばっちし!! でも、人が多そうだし、登山としては蝶ヶ岳か焼岳ぐらい(もちろん他にもあるけれど)。

涸沢はアプローチはめちゃ長だけど、北穂や奥穂にチャレンジできる。トイレと水場は・・・たぶんOK? でも、雪崩があったばかりだし、混雑必至。

立山はアプローチは一番楽。テント場に水洗トイレと水場があり、山小屋の温泉も利用可能。雄山など立山連山や大日岳など日帰りで登れる山も多い。混み具合はわからないけど、涸沢よりはましか? それに、登るのは無理としても岩と雪の殿堂「剣岳」にひと目合うことができる。「しびれるような山岳風景が見たい!」という単純明快な欲望を満たすにはもってこいのロケーション。

というわけで、立山行きが決定しました。ただし、いくつか問題がありました。まず大型バックパックは60リットルのものしか持っていないこと、雪上テント泊の経験がないので冬用の寝袋など必要な装備を持っていないこと、そして雪山でのテント泊のノウハウがないことなどです。

幸い、好日山荘が10%オフのセールをはじめたので、ここは奮発して85リットルのバックパックを購入することに。

OS50066P_td.jpg
以前にも書きましたが、オスプレーのイーサー85を購入しました。

スノーショベル収納状態

スノーショベル

ついでに、ARVAスノーショベルという柄が折りたたんで収納できるアルミ素材のショベルも購入。これで、増える装備への対応とテント設営時の作業が可能になりました。

自作竹ペグ
次にテント設営時のノウハウですが、いちおう本で読みかじって知識だけは仕入れていたので、夏山で使っているアルミ素材のペグのかわりに竹を割って20cmほどの長さに切ったペグを自作しました。これにテントのロープを引っ掛けて雪に埋め込んでやればいいわけです。あとは現地でショベルを使って防風壁を作るだけです。

テントはいつものニッピンメスナーSF MICROLITEソロ用。もう10年以上使ってますが、今のところ問題なし。素材はSFN-TEXとかいう透湿素材なのでそこそこ結露にも強いですが、ゴアテックス素材のシングルウォールテントのように単独で使えるほど信頼はできないので、フライシートは必需品です。

問題は寝袋です。お金があれば冬用寝袋を買ってしまいたいところですが、パックパックを新調したところなので今回はパス。手持ちの寝袋はニッピンのZOOMという3シーズン用で、そこそこダウンの封入量が多いタイプですが、すでに10年選手なので保温力も低下していると思われます。購入時の仕様では確か750フィルパワーのダウン(600gだったか)が封入されていて、限界使用温度が-15度だったと記憶しています。とはいえ、秋山で0度近くになると寒いと感じるレベルなので、これだけで安眠できるとは思えません。そこで、夏用の化繊綿が入った薄手の封筒型シュラフと組み合わせて使うことにしました。夏用寝袋の中にZOOMを入れて、その上からカバーをかけることで、GWの雪山ならなんとかなるのではないかと考えたわけです。

ただし、いったん荒れると冬山に逆戻りの山岳地域のこと。夜の寒さ対策下半身用に冬用厚手タイツとユニクロの中綿入りパンツ、上半身はブレスサーモ長袖薄手・中厚手の2枚とダウンジャケットを用意することにしました。もちろん普段の行動用にはCW-Xのタイツとブレスサーモ薄手半そでTシャツと薄手フリース相当のミドルウェアを着用し、先の寒さ対策衣類は就寝時の重ね着用ということです。

あとは、雪面からの冷え対策です。無雪期には銀マットにサーマレストのウルトラライトというマットでなんら問題ないのですが、さすがに雪上ではそうもいかんだろうということで、昔ホームセンターで買った厚手の銀マットも持っていくことにしました。

そんなこんなで着々と準備を進めていたのに、なんと1週間前になってぎっくり腰一歩手前の腰痛発症! ひたすらシップを貼りまくってなんとか痛みが軽減されてきたところで、仕事がらみで腰に力を入れたらまたまた再発。 29日から出かけるつもりだったのに、結局GW前半は家でおとなしくせざるを得ない羽目になりました。おかげで仕事が片付いたし、GW前半の天候はあまり安定していなかったので、結果オーライでした。

さて、シップ貼りまくりで腰がかぶれてしまったものの、2日の夕方の時点でなんとか腰の痛みがほぼ治まりつつあったので、急遽パッキングして出かけることに。ところが、初めて使うザックというのはどうも荷物の詰め方の勝手が違うようで、荷物が入りきらず余ってしまいます。こりゃあいかんとああでもないこうでもないと試行錯誤しているうちに、なんと準備に5時間もかかってしまいました。

パッキングができたときには疲れと空腹でがっくり・・・ すぐに出かける気にもなれず、夜食を食べて休んだ後に、午前3時になってようやく出発。途中で仮眠するつもりが、北陸道福井あたりで渋滞一歩手前の混雑に遭遇し、できるだけ先に進んでおこうと車を走らせていたら、10時過ぎに富山に着いてしまいました。

立山駅
予想外の徹夜走りとなり、立山駅には11時過ぎに到着。これなら、今日のうちに雷鳥沢まで行くのは余裕と思ったまでは良かったのですが、駐車場が満車で通路の路肩に停めさせられ、ここに4日も路駐しておくことに一抹の不安が。そのうえ、ケーブルカーは1時間待ちだとか。徹夜のドライブ疲れに加えて腰の痛みがぶり返してきたのでなんだか意気消沈。天気もよくないし入山は翌日に延期することに。車中で昼寝してたら雨がぱらぱら。やっぱ正解だったと安心して惰眠をむさぼりました。後で知ったことですが、この日の室堂辺りは結構な悪天候だったようです。やっぱ余裕を持った山行が一番です。

夕方、亀谷温泉の国民宿舎白樺ハイツで温泉につかって、少し下ったところにあるコンビニで食料を買い込んで立山駅に戻り、空きの出た駅前駐車場に車を停めることができました。

vol 2に続く


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| 2011年5月 立山 | 13:19 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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立山はピーカン過ぎて酷い顔に

 5月4日から6日まで、立山の雷鳥沢キャンプ場にテント泊で出かけてきました。本当は、3日に入山予定でしたが、天候がよくなかったので入山を1日遅らせました。

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 おかげで珍しいほどの晴天に恵まれて、雄山にも登り~の、剣岳も拝み~ので存分に雪山を楽しみましたが、日焼け止めクリームがほとんど効果をなさず、顔の日焼けはほとんど焼けどです。

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***雄山から大日岳・奥大日岳の眺め***

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***岩と雪の殿堂 剣岳さまじゃ~っ!!***

 自宅にもどって改めて鏡で見ると、日焼けの酷い部分は皮がパリパリになっていて、これはもはや北京ダックだわとある意味感心するほど。

 しかし、麓の立山駅からわずか1時間ちょっとで標高2400mの室堂まで歩かなくても着いてしまうなんて、どんだけ楽な登山やねん、と思う。室堂ターミナルから雷鳥沢まで1時間ほど歩くだけなので重い荷物も苦にならないし、本当に恵まれた山域です。

 もっともそのお気軽さゆえか、標高3003mの雄山に6本爪クランポンで登る人、スノーシューで岩と氷と雪の道に挑戦するボーダーの女子、トレッキングシューズのみで登る夫婦までいる有様。よくまあ遭難者がでないもんだと感心しました。

山行記録は後日!


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| ヤマネタ・ニュース | 15:22 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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