ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

2011年01月 | ARCHIVE-SELECT | 2011年03月

| PAGE-SELECT | PREV

≫ EDIT

山行に便利なコンデジ用小型三脚 : JOBY ゴリラポッド

 ほとんどの人は登山にデジカメを持っていくと思いますが、わざわざ三脚を持っていく人は多くないと思います。記念写真を撮るときに、単独行の場合はもちろんですが、パーティーで登っているときでも全員でいっしょに撮りたい場合は、不安定なザックや石の上においてタイマーで撮ることになります。ところが、シャッターが切れるまでの間にカメラが滑ってしまったり、うまく撮影したい方向に向かなかったりでなかなかうまく撮れず、誰か来るのを待って撮ってもらったという経験がある人も多いと思います。

ゴリラポッド
 JOBYのゴリラポッドは、サイズが150x30x30mmと大変小さく、重さはわずか45gしかないコンデジ向けの小型軽量の三脚です。

ゴリラポッド使用例
 特徴的なのは、足を自由に曲げることができるという点で、柵や道標、木の枝はもちろん、ストックに巻きつけるようにして使うことができます。足の先端は滑り止め効果のあるゴムになっているので、ザックや岩の上におく場合でもしっかり止まります。

ゴリラポッドのシュー
 小型三脚であるにもかかわらず雲台はクイックシュータイプになっており、シューは親指の爪ほどの小さくて薄いタイプなので、撮影が終われば三脚部分を取り外して、カメラはさっとポーチに入れるということも簡単にできます。

ゴリラポッドのクイックシューロック機構
 クイックシューにはロック機構もあるので、ロックしておけばうっかりシューが外れてカメラを落としてしまうことも防止できます。大きさも重さも邪魔にならないレベルなので、ザックのベルトにでも絡みつかせておけば、ちょっとした撮影のときに便利です。

 市販の雲台を取り付けて使う一眼レフ用のゴリラポッドSLR-ZOOMというごついタイプもあります。重さは脚だけで241gなので、雲台を入れても1kg未満と軽量ですが、高さを稼げないので、地面に置いて撮影するような一般的な使い方には向きませんが、脚の2本を肩に引っ掛けて胸の上に支えとして置くような使い方であれば、便利かもしれません。








記事内容が気にいったら、クリックしてやってくださいませ。
にほんブログ村 写真ブログ 山・森林写真へ
にほんブログ村



スポンサーサイト

| 撮影用具 | 20:15 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

麓は春、上は冬。汗と鼻水だらだら山行:伯耆大山 vol 2

2011年2月20日 鳥取県大山町 伯耆大山・弥山(標高1709.4m)日帰り山行
vol 1はこちらをご覧ください。

強風の夏道尾根
 6合目避難小屋前から夏道の尾根まで上がると、いきなり強風に襲われました。わずか数mの違いで無風でぽかぽかの場所と、冷たい強風にさらされる場所が隣り合わせにある不思議さ。アンダーしか着ていなかった上半身は、一気に体温を持っていかれます。あわててザックをおろしてフリースとソフトシェルを着ましたが、わずか1分ほどの時間にもかかわらずかなり体を冷やしてしまったため、6合目避難小屋で少し休憩していくことにしました。

 屈んで通らないと入れないような入口から、ザックを引きずるようにして中に入ると、窓が雪でふさがっているため真っ暗です。窓の雪だけでも少し取り除けば明るくなるかと思って、アックスを持って外に出ました。窓は急傾斜に面してわずかに雪の隙間から見えている状態でした。滑落しないようにクランポンの爪を凍結した雪面にしっかり食い込ませて、アックスで窓をふさいでいる雪を取り除こうとしましたが、さらさらの雪はすぐに周りから崩れてきてあまり意味がありません。あきらめて小屋に戻り、ヘッドライトをつけました。日帰り山行でもヘッドライトは携行するようにしていますが、もっていて助かりました。

 出発してからすでに3時間30分が経過していましたが、水分も食べ物もまったくとっていませんでした。元谷避難小屋でトイレ休憩したときに、チョコレートでもかじっておけばよかったのでしょうが、なぜかそのときは水分も取らずに出てきてしまいました。そのためか、一口お湯を飲むとやたら飲みたくなって、立て続けに3杯ほど飲んでしまいました。汗もけっこうかいていたので、相当のどが渇いていたのでしょう。冬山はついつい水分補給を忘れがちになるので、ハイドレーションパックの導入を考えたほうがよさそうです。ザックをおろさなくても水分補給ができれば、楽チンだし疲労の軽減に役立ちます。実際、行動食としてカロリーメイトを食べているとき、なんとなく疲労感を感じ始めました。

夏道ルートで出発
 水分と栄養補給を終えたあと、強風の尾根道を考慮してソフトシェルをハードシェルに着替えました。6合目避難小屋から出て、尾根に上がるとやっぱり強風が吹きすさんでいます。休憩で冷えた指先がじんじんしてきますが、歩き出せば温まるだろうと思い、手袋はそのままで11時57分に出発です。ちにみにこのときの手袋は、マジックマウンテンのウールの薄手手袋に、イスカのウィンターシェルグローブをアウターとして着用していました。防寒用としてはそれほどしっかりとした保温層を持っていたわけではありませんが、ウィンターシェルグローブがウィンドストッパーとしての役割をきちんと果たしてくれていたようで、体が温まってくると指先の冷たさも取れて、その後も寒さは感じませんでした。

急傾斜の登山道
 強風が吹きつける夏道はすっかり表面が凍りついていましたが、多くの登山者が踏んでいったところだけは凍結した雪が踏み砕かれてさらさらの粉雪になっていました。凍結したところのほうがクランポンの爪は食いついてくれるのですが、なにしろ急傾斜なので足がつらく、多少滑りやすい踏みあとをたどって登ります。

八合目
 8合目のあたりから左ひざに痛みを感じ始めました。行者谷の斜面を休みなくキックステップで登り続けたつけが出てきたようです。あいかわらず、ちょっと膝に負担がかかるようなことをすると、すぐ痛みがでてくるようです。そのうえ、やはり疲れが出たのか、体もなんとなく重くなってきました。その上、寒さのためにやたら鼻水がずるずると出てきます。幸い鼻水垂れ流しになるようなことはありませんでしたが、常に鼻をすすっていないといけない状態です。のぼりで息も苦しいのに鼻が詰まってしまって、踏んだり蹴ったりです。

八合目から見た大山北壁
 しかし、眼前に広がる大山北壁の雄大な景色に励まされて、一歩ずつ頂上を目指します。

大山頂上台地
 やがて斜度が緩くなり、頂上台地に着いたことがわかりました。ここから先は傾斜の緩やかな台地を登っていくだけです。

九合目
 雪に埋もれかけた9合目の道標を過ぎたのは、12時42分。頂上まであと少しです。

頂上避難小屋
 ようやく頂上避難小屋までやってきました。弥山頂上は小屋の背後です。登山者が大勢いるのが見えます。

弥山から見た三角点と剣が峰
 12時55分、弥山頂上に着きました。とはいっても、一段高い三角点のあるピークはまだ先です。今にも崩れそうな雪庇が張り出した三角点ピークには誰もいません。ちょうどいいタイミングなので、先に登ることにしました。

三角点の亀裂
 下から見た崩れそうな雪庇のそばまで来ると、雪面に亀裂ができていました。うかつにこの先にのってしまうと、雪庇もろとも奈落の底にまっしぐらということになりそうです。右に寄らないように気をつけて進みます。

三角点から見た剣が峰
 12時58分、標高1710.6m三角点のピークに立ちました。今期の冬山登山での最高地点です。いままでは、1200m前後の山ばかりでしたが、500m違うと景色はずいぶん違うものです。もともと崩壊が激しくて樹木のほとんどない大山頂上付近は、まるで森林限界を超えたアルプスのような様相です。狭いリッジの尾根の先には、最高峰の剣が峰がそびえています。雪で稜線が太くなる冬季のほうが剣が峰まで行きやすそうですが、途中難しそうなところもあり、単独で行くにはちょっと厳しそうです。

記念写真
 誰もいない静かな三角点で景色を楽しんだあと、せっかくなので記念撮影です。ザックをおろしてストックを出すのが面倒だったので、ゴリラポッドを直接地面においてセルフタイマーで撮りました。風はそこそこあったのですが、小さくて軽いゴリラポッドもカメラを取り付けると風に耐えられるだけの重さになったようで、吹き倒されることもなく撮影できました。地面すれすれのところからの撮影なので稜線と空ばかりになり、おまけに調子に乗ってポーズまでつけたものだから、ずいぶん高い山に登ったかのような写真になりました(^_^)v

昼食
 弥山頂上にもどって遅い昼食です。弥山の頂上は風上側に雪庇になり損ねたような雪の壁が風を防いでくれるので、あまり寒くもなくお昼休憩にはちょうどいい感じです。かわりばえのしないおにぎりとラーメンという昼食ですが、簡単で温まるのでついついワンパターンとわかりつつもこうなってしまいます。ところが、今回は大失敗でした。クッカーの底から泡がぽこぽこ出ていたのでお湯が沸いたものと思ってラーメンを作ってみたら、なんとぬるま湯。当然麺は半分固いままの状態です。いまさらクッカーにもどして煮込むのも面倒だし、じっとしているとやはり冷えてきたので、そのままさっさと食べました。食べられないほどひどい状態ではなかったのが、せめてもの救いです。

弓ヶ浜
 弥山頂上から下を見ると、ほとんど雪に埋まった頂上避難小屋の向こうに、弓が浜が大きく弧を描いて伸びているのが見えました。ややかすんでいるのが残念ですが、、一日好天に恵まれてよかったです。

頂上避難小屋の冬季入口
 13時45分、下山開始です。避難小屋の前を通るとき入口の状態を確認してみると、冬季出入り口がちゃんと使えるようになっていました。クランポンの付けはずしが面倒なので中には入っていませんが、荒天の時には助かります。

下山途中
 下山時はひざに負担がかかるので、左ひざの痛みがこたえます。ダブルストックならまだましですが、アックス1本なので膝の負担軽減にならず、できるだけ左ひざに負担をかけないようにゆっくりと下りました。しかし、風が徐々に強くなり、時折吹く突風に体を持っていかれそうになります。膝の痛みで踏ん張れないこともあり、突風が吹くたびにふらついてしまいます。それほど狭い尾根ではないので、多少ふらついてもすぐに踏み外すということはありませんが、あまりいい状況でないことは確かです。

五合目
 五合目まで降りてくるとさすがに膝がつらくなってきたので、アックスからストックに持ち替えました。おかげでかなり楽に下れるようになりました。

ストライプの森
 駐車場までもう少しというあたりまで来ると、傾きかけた太陽が雪面に綺麗なストライプ模様を描いており、なんともいえない美しさです。

駐車場
 15時35分、やっと駐車場まで戻ってきました。一日暖かかったというのに、駐車場の雪はほとんど融けていませんでした。朝入ったときには料金所に人が来ていなかったので、出口で1000円を支払って出発です。

伯耆富士
 途中、伯耆富士らしい姿が綺麗なポイントで写真を撮り、家路に着きました。

GPS
 今回歩いたルートです。出発時にGPSの電源を入れるのを忘れていて、測定開始地点が大山寺の前からになっています。


 ■山行データ
<往路所要時間> 5時間08分
南光河原駐車場7:50→元谷9:30→6合目避難小屋11:24→8合目12:30→三角点頂上12:58

<復路所要時間> 1時間50分
弥山頂上13:45→五合目14:38→駐車場15:35

<登山道情報>
大山寺から先は完全な雪道ですが、クランポンなしでも大神山神社までは行けると思います。その先の登山道では、林道から元谷までが傾斜のある斜面なので、クランポンをつけたほうが安全でしょう。雪が柔らかければつぼ足で行けるとは思います。

行者谷の斜面は下部は柔らかく、上部は硬い状態です。急傾斜でクランポンを装着するよりも、はじめから装着しておいたほうがいいでしょう。傾斜のきつい上部では、ストックよりもアックスを使うことをおすすめします。

元谷避難小屋にトイレがありますが、駐車場の水洗トイレで済ませておいたほうが快適です。頂上避難小屋もトイレが使えるらしいのですが、確認していないので不確かです。


記事内容が気に入ったら、クリックしてやってくださいませ。
にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村


| 2011年2月 伯耆大山 | 16:13 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

麓は春、山上は冬。汗と鼻水だらだら山行:伯耆大山 vol 1

2011年2月20日 鳥取県大山町 伯耆大山・弥山(標高1709.4m)日帰り山行
Keyword: 冬山、登山、伯耆大山、単独


 当初は泉山へのリベンジ山行を考えていましたが、午前3時前にぱっきりと目が覚めてしまいました。睡眠時間はわずか2時間半ほどですが、遠足前の子供のようになぜだか眠くありません。前週末にどこにも出かけなかったので、体が出かけたがっていたのかもしれません。こんなに早く目が覚めてしまったのなら、いっそのこと伯耆大山まで行ってしまおうと、急遽行き先変更です。

溝口近くから見る伯耆大山
 溝口から県道45号線を桝水高原まで行って、大山環状道路経由で大山寺に向かうつもりでしたが、なんと大山環状道路は通行止め。途中に通行止めの案内が出ていたようですが、まだ薄暗かったことと目前の伯耆富士に気をとられていて見逃してしまいました。迂回路になっていた県道284号線を下り、県道36号線から24号線で大山寺にまわるというとてつもない回り道をしてしまいました。せっかく早起きしたのに南光河原駐車場についたのは午前7時30分。すでに、奥のほうに4台分の駐車スペースしか空いていない状態でした。ちなみに、道路は除雪が行き届いていて、ノーマルタイヤのままで大丈夫でした。駐車場内は少し雪が残っていましたが、とくにスリップすることもなく問題なしです。

 今回は夏道ルートで弥山への登頂を目指しますが、駐車場からそのまま登山道をピストンしたのでは面白くありません。せっかくなので、朝の大山北壁を元谷から撮影しておきたいということで、往路は元谷から行者ルートを登ることにしました。

雪に埋もれた元谷
 午前7時50分、駐車場から雪で埋まった元谷を渡り大山寺方面に向かいます。元谷を渡ったところにある公衆トイレに寄ろうと思ったら、雪に埋まって使用不能になっていました。大神山神社の公衆トイレが使えるかなと思いつつ、先へ進みます。

大神山神社参道
 大神山神社へと続く石畳の参道もすっかり雪に埋まっており、凸凹の石畳よりもかえって歩きやすいほどです。

大神山神社
 8時15分に大神山神社に着きました。長い石段も雪の下に埋まり、だらだらとした雪の坂道になっていました。誰もいない神社で安全祈願をしたあと、軽く汗をかいたので着替えることにしました。ハードシェルジャケットを脱いで、ソフトシェルに着替えます。ついでにザックからクランポンを取り外して、神社の外で装着しました。登山道入口にある公衆トイレも使用不能だったので、元谷避難小屋までトイレは我慢することにして、登山道へと進みます。

大神山神社横からの登山道
 登山道入口あたりは傾斜も緩やかでクランポンが必要というわけではないのですが、トレースが若干すべり気味だったのと、この先がどうなっているのかよくわからないので、クランポンを事前に装着したわけです。夏道が宝珠尾根ルートを分けるところまで来ると、案の定夏道のトレースはなく、宝珠尾根ルートにトレースが続いています。この先の夏道は元谷沿いの斜面を行くルートになるので、冬道は上の林道を使っているのでしょう。

林道
 宝珠尾根ルートで上の林道まで登ってきましたが、林道は完全に雪に埋まっていてただの斜面と化していました。それでもトレースがあるので、ルートは明確です。林道に入って尾根を回り込むと・・・

林道から見た北壁
 眼前に大きな北壁がどーん! 雪化粧した北壁が朝日に照らされて光り輝いています。写真を撮っていると、上から単独行の年配男性が降りてきました。こんな時間に下山してくるなんて、どういう山行だったのか不思議です。山頂小屋泊で、朝一番に下ってきたのかもしれません。

斜面の急な林道歩き
 撮影を終えて先に進みますが、この先が結構な急斜面で、ちょっとひやひやさせられる状況でした。林道の平面は完全に雪に埋もれて、1枚の斜面をトレースが横切っているだけの状況です。踏み抜いたり足を滑らしたりしないように、慎重に進んでいきます。

足元のカーブミラー
 カーブミラーが足元よりも下に顔を出していました。今歩いている高さは、林道の路面から3mぐらいの高さがありそうです。

元谷到着
 林道が終わり、元谷の広い雪原の上に出てきました。正面には別山バットレスがそびえています。元谷に降りて、一眼レフでしばし撮影に時間を費やしたあと、元谷避難小屋に向かいます。小屋の前にはテントが2張りあり、どこかの山岳会なのかロープワークの講習のようなことをしていました。個人的にもクライミング技術の習得には興味があります。朝夕の山岳写真を撮ろうとするとやはり泊りがけの雪山山行をせざるを得ないこともあるわけで、クライミング技術のあるとなしとでは行ける場所のレベルも安心感も雲泥の差があるだろうことは明白です。とはいえ、とりあえず今は冬山山行そのものの経験値を上げることのほうが先かなとも思います。いずれ機会があれば、どこかの山岳会に入るか、一般講習などで技術の取得を目指したいものです。

 元谷避難小屋に入ると、すでに9時30分を回っているというのにまだ朝食の準備をしている人たちが何人かいました。置いてある道具を見るとクライミング目的のようですが、そんなにゆっくりでも大丈夫なんでしょうか。まあ、そんなことを心配しているよりもトイレが先です。それほど切羽つまっていたわけではありませんが、とりあえずトイレが使えて一安心です。匂いはきつかったですが、汚いということもなく、山小屋の汲み取りトイレとしてはましなほうでした。避難小屋を出る前にソフトシェルを脱いでザックの雨蓋上にくくりつけて出発しました。気温は4度程度でしたが、太陽が降り注いでいるのでアンダーとフリースだけでぜんぜん寒くありません。それに、これから行者ルートをのぼって夏道ルートの尾根まで登りが続くので、汗だくになること間違いなしです。

自分撮り
 元谷から行者谷方面にはしっかりしたトレースが続いていました。途中で自分撮りを一発。今回、自分撮りしやすいようにJOBYのゴリラポットという小型の三脚を持ってきたので、それをストックに取り付けて三脚代わりにしました。ストックを雪面に突き刺すだけで三脚代わりになるのだからとっても便利です。

行者谷下部の斜面
 行者谷へのトレースは、夏道の行者コースには向かわず、まっすぐ行者谷に向かっていました。途中から右の尾根に行くのかと思いきや、そのまま行者谷を直登する方向へと続いています。見晴らしのいい広い谷筋なので、上のほうには夏道登山道を行く登山者の姿も見えています。無理にトレースのないところをラッセルして行者コースをたどるより、このままトレースを追って夏道ルートの尾根まで直登することにしました。写真ではあまり傾斜していないように見えますが、これでも結構な急坂です。

グリベル・モンテローザのデビュー
 少し登ると斜度が急になってきたので、ストックをしまってアックスに持ち替えました。いままでザックの肥やしになっていたアックスがようやくデビューです。ついでに、フリースも脱ぎました。汗だらだらだったので、アンダーだけでもぜんぜん寒いとは感じません。風もなく穏やかで、まるで春のような天候でした。

標高1160m地点
 10時37分、標高1169mまで登ってきました。朝見えていた青空がいつの間にかうっすらと白いベールをまとったようになっていました。とはいえ、稜線には雲もなく、元谷を取り巻く峰々はクリアに見えています。後ろから、赤いジャケットの単独行者が10mほど離れたところを登ってきていましたが、写真を撮ったりしているうちに追いつかれ、いつの間にか追い越されていました。自分はキックステップを使って一歩づつ足元を確認しながら歩を進めていたのですが、その人はダブルストックでがしがし登って行きます。見ていると、少々足もとの雪が崩れても力づくで登っていました。強いなあと感心してみていましたが、どうやら女性だったようです。はやりの山ガールというのではなくいわゆる登山者といういでたちでしたが、その力強さにすっかり脱帽です。

行者谷上部の斜面
 11時15分、標高1335mに達しました。夏道の尾根まであと少しです。すでに木もまばらになって、斜面も絶壁のように感じる急傾斜になってきました。このあたりになると、雪質が変わってきました。表面がややクラスト気味になってきましたが、まだ硬いという感じではありません。しかし、やわらかい雪の層が格段に減ってきました。キックステップでつま先を蹴りこんでも、つま先の先っぽだけしか入っていきません。前爪だけで踏ん張りが効くほど硬いわけではないので、2度、3度と蹴りこんでやっと靴の2/3ほど雪の中に入るという状況です。硬い雪の層の上にやわらかい雪の層が乗っているという感じなので、なんだか嫌な予感がしないでもありません。念のため雪を円柱状にかきだして、やわらかい表層部分を手前に引いてみました。簡単にずれることはなかったので、とりあえず早く登りきることにしました。もっとも、みようみまねの弱層テストもどきをしただけなので、それが正しい判断といえるのかどうかかなりあやしいところですが、気休め程度にはなりました。ここ何日かは天候も安定していて雪が降るような天気予報はなかったと思うので、不安定な新雪というわけではないのでしょう。

 隣を登っていた女性は、気がつけば直登するのをやめて、夏道の行者コースがある尾根方面にトラバースを始めていました。その姿はかなりおっかなびっくりという雰囲気で、さっきまで男性顔負けの力強さで直登していた雰囲気はありませんでした。”さっきまでの力強さはなんだったんだろう”などと考えながら見ていましたが、彼女が雪崩の危険性があると判断してのトラバースなのか、急傾斜に恐れをなして安全策をとったのか、問題はそのどちらなのかです。彼女が雪山経験が豊富で雪崩を警戒してのことであれば、このまま直登するのはやばそうです。ただ、この急斜面のトラバースでアックスを使わずにストックを使っているということから考えて、それほど経験豊富という雰囲気ではなさそうです。とはいえ、それは見た目の雰囲気でのイメージにしか過ぎませんから、結局は自分で判断するしかないわけです。

 ということで、直登を継続です。一歩一歩足元を確認しながら歩を進めていきます。登るにつれて雪の表面がどんどん硬くなってきます。やわらかい雪の層も徐々に薄くなってきました。尾根まであと少しというところまで来ると、斜度がきつすぎて直登が難しくなってきたので、斜めにトラバースすることにしました。いままで上しか見ていなかったので、斜めに登り始めて自分がどれほど急な斜面を登っているのか、やっと実感できました。正直、怖いです。雪面は完全なクラスト状態です。足を普通に置いただけではクランポンの爪がしっかりとは噛んでくれません。力を入れて踏みつけるとクラストした表面が割れて足が柔らかい雪の層に入っていきますが、そのままでは爪が噛まないので、2~3度踏みつけて下の固い雪層にクランポンの爪を食い込ませてからやっと次の一歩を進めることができます。片足だけに全体重がかかると滑ったときに一気に行くので、アックスは必ず雪面に強く突き刺してしっかりとにぎった状態にしておきます。滑ったら途中で止める自信はまったくないので、とにかく滑らないことだけに集中しました。そうやってようやく斜面を登りきって尾根にたどり着きました。11時24分でした。

6合目から見下ろす元谷
 振り返ると、急斜面のはるか下に元谷が見えています。その背後には三鈷峰が堂々とそびえていました。元谷の標高が1035m、登りきった尾根の標高が1370mだったので、標高差335mの斜面を登ってきたわけです。所要時間は約2時間でした。

6合目避難小屋入口
 足元に雪洞のようなものが合ったので、何かと思ったら6合目避難小屋の入口でした。結局、行者コースにはまったく入ることなく、元谷から6合目避難小屋まで直登するルートをたどってきたことになります。奥の方にある斜面の傾きを見ると、このあたりの斜度は軽く30度を超えているようです。雰囲気的には40度近くありそうな感じです。スキー場で斜度30度を越えていると絶壁のように見えますから、怖いと思うのも当然でした。


vol 2へ続く。



記事内容が気に入ったら、クリックしてやってくださいませ。
にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村


| 2011年2月 伯耆大山 | 16:39 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

フォトギャラリー: 森林 冬1

掲載している写真は、2011年2月1日に岡山県新庄村 毛無山山頂付近で撮影したものです。


冬の森(毛無山)01
9合目避難小屋の少し下の尾根で撮影。白い枝となったブナ林が美しい。
撮影機材:CANON EOS5D + TAMRON SP AF28-75mmF2.8



冬の森(毛無山)02
強風で雪が張り付いたブナ。厳しい環境で生きる生命力に脱帽。
撮影機材:CANON EOS5D + TAMRON SP AF28-75mmF2.8



冬の森(毛無山)03
ブナの幹に咲いた雪華。
撮影機材:CANON EOS5D + TAMRON SP AF28-75mmF2.8



冬の森(毛無山)04
ガスに覆われはじめた森は、白い闇に沈んでいくようだ。
撮影機材:CANON EOS5D + TAMRON SP AF28-75mmF2.8



冬の森(毛無山)05
小さなエビの尻尾がたくさんできていた。
撮影機材:CANON EOS5D + TAMRON SP AF28-75mmF2.8



冬の森(毛無山)06
避難小屋から上に登っていくと、季節外れのクリスマスツリーがお出迎え。
撮影機材:CANON EOS5D + TAMRON SP AF28-75mmF2.8



冬の森(毛無山)07
ガスで視界が奪われ始めると、白いモンスターが出現した。
撮影機材:CANON EOS5D + TAMRON SP AF28-75mmF2.8



冬の森(毛無山)08
白い闇の中を徘徊する幽鬼の群れ。
撮影機材:CANON EOS5D + TAMRON SP AF28-75mmF2.8



冬の森(毛無山)09
おしゃべりに夢中のモンスターも。
撮影機材:CANON EOS5D + TAMRON SP AF28-75mmF2.8



冬の森(毛無山)10
樹氷の先っぽでは冬芽がじっと春を待つ。
撮影機材:CANON EOS5D + TAMRON SP AF28-75mmF2.8



冬の森(毛無山)11
枝にしがみつく一葉。雨にも負けず風にも負けず、雪にも冬の寒さにも負けない、そんな枯葉に私はなりたい。という心情だろうか。
撮影機材:CANON EOS5D + TAMRON SP AF28-75mmF2.8



冬の森(毛無山)12
青空に広がる真っ白い樹氷を見たかった。
撮影機材:CANON EOS5D + TAMRON SP AF28-75mmF2.8



冬の森(毛無山)13
白い闇に包まれる冬の森。

撮影機材:CANON EOS5D + TAMRON SP AF28-75mmF2.8



記事内容が気にいったら、クリックしてやってくださいませ。
にほんブログ村 写真ブログ 山・森林写真へ
にほんブログ村

| 森林 | 20:47 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

朝夕、山間の渓谷などで役に立つハーフNDフィルター

最近、山の記事が続いたので久しぶりに写真関連の記事です。

CokinハーフNDフィルター
 あまり使っている人はいないかもしれませんが、ハーフNDフィルターというものがあります。レンズの前面に取り付けるフィルターとしては、プロテクトフィルターやPLフィルターがよく使われますが、そういうフィルターの一種です。名前の通り、フィルターの半分がNDフィルターになっているものです。

 NDフィルターというのは、サングラスみたいのもので、レンズに入ってくる光の量を減少させるフィルターです。渓流などの撮影で遅いシャッター速度が必要な場合、F値を大きくしたりISOを小さくすればシャッター速度が遅くなりますが、昼間だとそれでもあまり遅くならない場合があります。そういうときにNDフィルターをつけると、2段分とか3段分遅いシャッター速度になります。

 ハーフNDフィルターは、どういうときに使うかというと、空と地面の輝度差が大きいとき、日の当たる場所と日陰の場所をフレームの中に入れて撮影したい場合に使います。空や日の当たる明るいところにND部分が重なるように取り付けると全体の輝度差が緩和されるので、明るい部分が白飛びしたり、暗い部分が黒つぶれするのを防ぐことができます。

作例
 上の写真のように、夜明け前の明るい空と光が差さないくらい地面を撮影するようなときに効果的です。ただし、実際の輝度差は2段程度で納まることはまずありませんから、ハーフNDフィルターを使ったからといって、空も地面も同じような輝度で撮影できるというものではありません。あまり過剰な期待をするとがっかりするかもしれません。もしもそういう写真が撮りたい場合は、明部と暗部にそれぞれ適正露出の写真を撮っておいて、あとから合成してHDR写真にしたほうが満足できると思います。もっとも、コンテストではHDR写真はNGの場合もありますから、注意が必要です。

 ハーフNDフィルターにはレンズに直接取り付ける円形タイプと、アダプターを介してレンズに取り付ける角型タイプがありますが、どうせ買うのであれば角型にすべきです。というのも、明るい部分が構図の中で常に半分になるとは限らないからです。角型タイプだと、レンズに対してND部分がかかる割合を自由に調整することができますから、明るいところが多めであって少なめであっても割合に応じた設定が可能になります。ただし、アダプターもフィルターも大きいのでレンズフードを取り付けることができなくなります。そのため、状況によってはハレキリをしなければなりません。

 私が使っているのは、ケンコーが取り扱っている「Cokin」というメーカーのものです。83mm幅のフィルターであるPシリーズを使っています。これは、自分が持っているレンズでフィルター径が82mmを越えるものはないからです。フィルターの素材がプラスチックなので、傷をつけないように取り扱いに注意が必要です。

アダプター
 アダプターはプラスチック製で、金属の取り付けリングが必要になります。取り付けリングはレンズのフィルター径に合わせて複数種類あります。

アダプター取り付け
 取り付け方法は、リングをレンズ先端にねじ込み、そこにアダプターを差し込むようにして取り付けます。

フィルター取り付け
 その後、フィルターをアダプターの溝に差し込むだけです。フィルターの溝にはストッパーがついているので、好きなところでフィルターをとめることができます。なので、NDの境目部分を構図の中の明暗の境界に自由に合わせることができます。


記事内容が気にいったら、クリックしてやってくださいませ。
にほんブログ村 写真ブログ 山・森林写真へ
にほんブログ村

| 撮影用具 | 23:53 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

山食を考える:山岳グルメ 野菜カレー

RIMG0798.jpg

山岳グルメは、株式会社スター商事が販売しているドライフーズです。以前は、チキンカレーと、もう一種類あったように記憶していますが、現在では野菜カレーのみになっているようです。かつてあったチキンカレーのほうがおいしかったので、残すのであればそちらを残してほしかったです。おそらく、チキンの乾燥具材のコストが高いのか、入手が難しいということなのでしょう。

正直に言えば、500円を越える価格のわりに味はいまひとつです。といっても、カレー自体の味付けは悪くないのですが、具である野菜がいまひとつ。お湯を沸かしたら乾燥野菜だけをまず入れて15分ほどもどしたあと、ルーを入れて弱火で煮込むという手順でつくるのですが、乾燥野菜のもどし方が難しいのかもしれません。いつもお湯でもどす間は火を止めているためか、どこかもどりきっていないように思っていました。もどす間も弱火でずっと煮込んだほうがいいのかもしれません。

山食のカレーとしては、アマノフーズの瞬間美食シリーズと比較せざるを得ませんが、味は瞬間美食、ボリュームは山岳グルメというところでしょう。山岳グルメシリーズには単品のドライフーズとして、たまねぎ、にんじん、ジャガイモの3種類が販売されているので、カレールーだけ買って、具材としてこれらの乾燥野菜とソーセージなどの腐りにくい肉類とでカレーを作ったほうがいいかもしれません。重さが許容できるのであれば、レトルトカレーのほうが安くておいしいですけどね。


記事内容が気に入ったら、クリックしてやってくださいませ。
にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村


| 山食を考える | 20:31 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

リベンジ!:中蒜山(なかひるぜん) vol 3

2011年2月5日 岡山県真庭市 中蒜山(標高1123.3m)日帰り山行
vol 1vol 2はこちらをどうぞ。


 13時30分、少し風が出てきてじっとしていると寒くなってきたので、そろそろ下山することにしました。避難小屋に戻ってパッキングしなおして、小屋の外にでました。午後になって雪が緩んでいることを考慮して、下山ではクランポンではなくスノーシューを使うことにします。

下山開始
 準備ができて、13時44分に出発です。下山は夏道ルートを下ります。先に出発した5人も皆夏道ルートの方向に下ってゆきました。避難小屋からは稜線を東に向かいます。正面に下蒜山がかすんでいました。

下蒜山
 50mぐらい進んだところで木立が切れて下蒜山の全容がよく見えました。上蒜山に向かう尾根よりも倍ぐらい距離がありそうな長い稜線が続いています。冬季に中蒜山と下蒜山を縦走しようとすると、朝早く出ないと途中で日が暮れてしまいそうな雰囲気です。

空に続く道
 下山道は狭い尾根上を通っており、まるでそのまま空に向かって続いているようです。とても気持ちのいい場所でした。

登ってきた道
 振り返ると、登ってきた尾根と大きく張り出した雪庇が見えました。

塩釜方面分岐
 13時55分、下山ルートの分岐に来ました。何か道標があるかと思いましたが、なにもありません。雪の下に埋もれているのでしょう。

急斜面の下山道
 トレースがなかったら本当にここでいいの? と疑いたくなるような急斜面です。

八合目
 スノーシューが大きく沈み込むぐらい雪が緩くなった急斜面を下っていくと、標高1034m地点で八合目の道標がわずかに頭を雪の上に出していました。このあたりは傾斜も急で、調子に乗ってざくざく下っていると、突然大きく左足が沈み込み、身動きできなくなってしまいました。スノーシューは一度はまってしまうと、足を抜くのが大変です。ストックで雪をかいて足を掘り出し、ようやく脱出することができました。

標高945m地点
 14時9分、前回引き返した場所まで下りてきました。GPSでは標高945mになっていました。驚いたことに、一つのトレースがここから右手の谷に下っています。地図を見ると、この谷をずっと下っていけば前回道迷いした沢のところで夏道と合流できるはずなのでけっして間違ったルートというわけではないのでしょうが、積雪期のしかも気温が高くなっているときは雪崩れの危険もあるので、谷を下るのはどうかと感じます。まあ、それなりに経験と知識があっての選択なのだとは思いますが・・・

五合目
 14時23分、五合目の日留神社に着きました。前回よりも雪が少なくなっており、日留神社も半分ほど姿を見せていました。

五合目下
 日留神社の下の開けた場所は先行者の足跡がたくさんついていました。皆それぞれ自由に歩いて行ったようです。この少し先から右手の枝尾根に入り、あとは単調な尾根を下っていくだけです。

尾根下の沢
 14時48分、尾根を下りきって沢を渡るところまで来ました。標高945m地点から谷に下った人物のものと思われるトレース(写真左のトレース)が、沢の上流部から合流していました。無事下ってきたようでなによりです。

渡渉点
 沢を渡って斜面上に向かうところの雪が深かったためか、先行者のトレースはそのまま沢づたいに下流に進み、50mほど先で沢を渡っていました。道をよく知っている様子なので、こちらもトレースを利用させてもらうことにします。

夏道への斜面
 トレースは沢の右岸をしばらく進み、斜面を斜めにトラバースしながら夏道のある上のほうへと上がっていきます。前回通った場所よりも傾斜が緩やかで歩きやすい場所でした。

夏道との合流
 そして、斜面を登りきってみると、なんと朝クランポンを装着した道標のまん前にでてきました。時間は15時2分になっていました。どうやら先行者はかなり中蒜山に詳しい人だったようです。

中蒜山
 牧草地のところまで戻ってくると、青空が広がり中蒜山が綺麗に見えていました。今日は左手の尾根を登り、右手の尾根を下ってきたわけです。先行者のおかげで頂上に直登する冬道ルートも知ることができて、感謝感激です。

20110205_nakahiruzen_map.jpg
 GPSログはこんなかんじで記録されていました。

湯原温泉
 帰りは、久しぶりに湯原温泉に立ち寄って、露天風呂で汗を流しました。土曜日の夕方ということでそれなりに人はいましたが、混雑というほどではなく、のんびりすることができました。この露天風呂が無料で利用できるですから、ありがたいことです。


■山行データ
<往路所要時間> 3時間11分
登山口8:50→1合目9:09→標高724m地点10:04→標高940m地点11:12→頂上12:01

<復路所要時間> 1時間55分
山頂13:44→塩釜方面分岐13:55→八合目14:02→五合目14:23→登山口15:39

<登山道情報>
冬道ルートは目印のリボンは下のほうに1箇所見つけただけで、途中にはありませんでした。山頂に向かって左手の尾根に上がり、そのまま尾根を登っていくだけですが、牧草地の終わるあたりからすぐに尾根に上がったほうが傾斜も緩く楽なのではないかという気がします。いずれにしても正規の登山ルートではありませんので、くれぐれも自己責任でお願いします。なお、頂上避難小屋にトイレ・水場はありません。


記事内容が気に入ったら、クリックしてやってくださいませ。
にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村


| 2011年2月 中蒜山 | 16:46 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

リベンジ!:中蒜山(なかひるぜん) vol 2

2011年2月5日 岡山県真庭市 中蒜山(標高1123.3m)日帰り山行

vol 1はこちらをどうぞ。

 15分の休憩で汗も引いたので、10時33分に出発しました。

雪庇直下
 まずは雪庇越えです。取り付き箇所は先行者がある程度崩してくれているとはいえ、簡単に乗り越えられるほど低いわけではありません。そばに立つと自分の身長ほどの高さのある雪の壁です。ワカンを履いていたであろう先行者は、どうやって越えたのでしょうか。いったんワカンを脱いだのか、それとも無理やりよじ登ったのか。そんなことよりも、自分がどうするかです。雪が硬ければクランポンの前爪を雪壁に突き刺して上れるのでしょうが、気温が高いので雪はグズグズです。つま先を蹴りこんで上ろうとしても雪が崩れてだめでした。仕方がないので、何度もつま先を蹴りこんで、さらに踏みつけて雪を固めてステップを作り、左手にある立ち木につかまってやっとこさ雪庇を越えました。今考えると、せっかく持ってきていたアックスを使えばもう少し楽だったかも。アックスも使う機会を作って練習しないといけません。

尾根上
 雪庇を越えて尾根に上がると、尾根上は比較的なだらかで歩きやすそうでした。はるか遠くに山頂が見えています。

940m地点
 11時12分、標高940m地点にきました。前回撤退した高度です。夏道の尾根が右手に見えていますが、今日は問題なく撤退した高度を超えていけそうです。

避難小屋が大きい
 上のほうを見ると、だいぶ避難小屋が大きく見えるようになってきました。

デブリ
 右下の斜面を見ると、雪崩れ跡の雪塊(デブリ)がありました。この重い雪の雪崩れに巻き込まれた脱出は不可能かもと思うと、ちょっとビビリます。

展望が開ける
 その後視界のきかない林の中の急傾斜をひたすらもくもくと登り続け、やっと展望のいい場所に出てきました。標高は1034m。麓の景色もかなり高度感のある感じに見えるようになってきました。

雪庇
 前方には大きな雪庇が張り出しています。

雪庇の上
 雪庇を踏み抜かないように左側を巻くように通過して雪庇の上に抜けてきました。このあたりは木がなくなってゲレンデのような雰囲気です。左手には木があるためか雪庇は発達していません。トレースも斜面に近いところをまっすぐ登っていきます。

急傾斜の斜面下

 右手の斜面は何の障害物もなくずっと下まで繋がっており、まんいち転落したらどこまで落ちることやら・・・ 気温が上がっていることもあって、雪崩れることがないよう祈りながら、足早に通過します。
雪庇再び
 11時50分、再び大きな雪庇が連なるようになってきました。しかも雪庇のすぐ近くにまで木が生えている場所もあります。しかし、これを越えればあとは山頂まですぐです。

木を避けて雪庇を越える
 木が生えている場所は、雪庇を踏み抜かないように林の中を迂回して進みます。

最後の斜面
 そして、最後の急坂を登っていくと・・・

上蒜山1
 上蒜山の雄姿が目の前に現れました。12時1分、やっと山頂にたどり着きました。山頂では比較的若そうな男性の二人組みが、かまくらを作って遊んでいました。山頂には雪から顔を出したベンチがあり日が当たって暖かかったので、ここで昼食でもいいかなと思いましたが、せっかくなので避難小屋に入ることにしました。

避難小屋
 避難小屋の入口ではさっきの二人よりももっと若そうな男性が一人タバコを吸っており、小屋の中にはかまくらを作っていた二人よりもやや年上に見える男性が二人食事中でした。先行していたのは5人だったということです。

食事
 小屋の中でお湯を沸かしていつものようにカップラーメンで簡単に食事をとりましたが、コンクリートに囲まれた小屋の中のほうが寒かったです。汗をかいた体からはフリースを通して湯気が立ち上っているような状態で、日の当たる外に出たほうがよほど温かかく、食事を済ませるとさっさと外に逃げ出しました。

かまくら
 二人組みがつくっていたかまくらは見事完成していました。中には小さな雪だるまがにこにこ笑っています。

記念撮影
 山頂の碑を写真に撮ろうとしていると、かまくらをつくっていた男性の一人が「撮りますよ」と声をかけてくれたので、シャッターを押してもらいました。

上蒜山2
 ベンチに座って真っ白に雪化粧した上蒜山を眺めていると、右手に続いている尾根をたどって縦走してみたい気持ちに駆られましたが、山頂まで1時間30分はかかりそうだし、そこから下山したとしても塩釜まで戻ってくる頃には日が暮れてしまいそうなので、やめにしました。やがて、他の登山者はみんな下山してしまい、山頂には自分だけが取り残されました。ぽかぽかと暖かい日差しを背中に浴びながら、しんと静まり返った風景を独り占めできる贅沢さがうれしくて、しばらくはただただその風景を眺めていました。

vol 3に続く。



記事内容が気に入ったら、クリックしてやってくださいませ。
にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村


| 2011年2月 中蒜山 | 01:02 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

リベンジ!:中蒜山(なかひるぜん) vol 1

2011年2月5日 岡山県真庭市 中蒜山(標高1123.3m)日帰り山行
Keyword: 冬山、登山、中蒜山、単独

 1月23日に七合目あたりで退却した中蒜山に再挑戦してきました。天気予報は晴れ、春のような暖かさになるとのことで、今回は雪に降られることはなさそうです。前回、出発時間が少し遅かったことを反省し、早起きして出発しました。

上長田一里塚
 登山口のトイレが冬期閉鎖されているので、国道482号線上長田一里塚のPAの公衆トイレでトイレ休憩をとりました。湯原方面から中蒜山に行く場合は、ここが登山口に一番近い公衆トイレだと思われます。駐車場から若干雪道を歩かないとトイレに行けないというのが難点ですが、とりえあえず道は踏み固められているので、利用することは大丈夫です。

霧氷
 このときの外気温は-2度。トイレの横の木に霧氷がついていました。こんなところで霧氷が見られるなんてちょっと意外ですが、このあたりは良く霧がでるところなので、冷え込むと霧氷ができやすいのかもしれません。

中蒜山登山口の駐車場
 中蒜山登山口には8時20分に到着です。今回はすでに車が2台停まっていました。1台は福山ナンバーだったので、広島から来たようです。すでに人影はなかったので、一足早く出発したようです。ということは、トレースをたどっていくだけでいいということなので、ありがたく利用させていただくことにします。

 のんびり準備をしていたら8時50分になってしまい、急いで出発しました。気温は-2度ですが、日が差しているのでそれほど寒くありません。寒さ慣れしてきたこともあるのかもしれませんが、ブレスサーモ薄手Tシャツの上にブレスサーモ中厚を重ね着して、その上にユニクロのマイクロフリースジップだけで十分という感じです。

中蒜山遠望
 トレースをたどって見慣れた林の中を抜けていくと、牧草地の向こうに中蒜山が綺麗に見えてきました。くっきりすっきりというわけではありませんが、朝陽を浴びてほんのり赤い姿がはっきり見えています。トレースは少なくとも3人は歩いているようです。なので、しっかりと踏まれておりほとんど踏み抜くこともなく歩きやすい状態でした。

クランポン
 夏道登山道が谷へ下る手前の道標まできたところで、クランポンをつけることにしました。トレースがしっかりしているので、スノーシューよりはクランポンのほうが滑りにくいということと、いい加減クランポンを装着して歩く練習をしないと、このままではシーズンが終わってしまいかねないということでの選択です。購入したまま使っていなかったのはグリベルの10本爪クランポンです。購入時に靴を持っていって装着できるかどうか確かめたし、自宅でサイズの調整も済ませておいたのでスムースに装着できました。

 クランポンを装着して歩き始めると、すぐに谷へ下りる分岐がありましたが、トレースは谷へ下りないでそのまま直進していました。ここしばらく谷へ下りるルートが歩かれた雰囲気はなく、このまま谷へ下りると深雪で苦労しそうです。このトレースがどこへ向かっているのか考えてみました。ここまでのトレースの歩き方を見ると、倒木や木の枝などでルートが歩きにくそうなところはきちんと迂回しており、途中迷ったような雰囲気はなく元のルートに戻っています。きちんとルートを理解して歩いているように感じられたので、谷への分岐を見落として直進したわけではないようです。とすると、谷を迂回して上流部で夏道の尾根に上がるつもりなのか、冬だけ使われるという中蒜山に直登する尾根ルートをとるつもりか、どちらかなのでしょう。どちらにしても新しいルートがわかるのであればラッキーなので、とりあえずこのトレースを追ってみることにしました。前回、トレースを追って失敗していますが、今回は道がわからずに追うわけではないので、途中でおかしいと思ったらその時点で自分でルートファインディングをするつもりです。

牧草地北端
 谷への分岐からしばらくして牧草地に出て、その北端まできました。別のトレースが牧草地の北端に集まってきてUターンしたりぐるぐる回ったりしているような跡がありましたが、たどってきたトレースはそこを突っ切っておくの林の中に続いています。迷っているような足跡は、スノーシュートレッキングでもしていた人のものだったのかもしれません。

 トレースを追って林の中を上っていくと、時折トレースの一つが右手の谷を覗きに行っていました。もしかして、谷へ下る道がわからずにここまで来たのか? とやや不安感が出てきましたが、残りのトレースはわき目も降らずに上を目指しています。どうやら、道がわかっている人のトレースと、トレースを追っているだけの人のトレースが混ざっているようです。

青いリボン
 そんなことを考えながら先へ進んでいくと、青いリボンが木の枝についていました。古いものなのでもともとあったものです。どうやら、このルートはある程度利用されているようなので、ちょっと安心です。とすると、この先で谷を渡って夏道の尾根にいくのではなく、頂上へ直登する尾根を利用する冬道ルートだと考えたほうがよさそうです。

急傾斜のトレース
 10時4分、標高724mのところまできました。斜面の傾斜は次第にきつくなってきました。トレースはこの少し手前から谷筋を離れて尾根の斜面を直登する方向に向かっています。直登するにはややきつい斜度なので斜めにトラバース気味に上がっていくのですが、次第に気温が上がってきて雪が緩くなっているため踏み抜くことが多くなりました。トレースをたどるだけだというのに、案外雪と格闘しなければならず、もはや汗だくです。

稜線が見えてきた
 汗を滴らせながら上がっていくと、ようやく雪庇の張り出した尾根のラインが見えてきました。雪庇なんて木の少ない稜線でしかできないのかと思っていましたが、700m程度の木の生えている場所でもできるのだとはじめて知りました。冬山はいろんなところを歩いてみないとわからないことがたくさんあるということがわかり、いい勉強になりました。

雪庇のある稜線
 10時16分、雪庇のすぐ下まできました。先行者が雪庇を切り崩して尾根への取り付き口を作ってくれていますから、それほど苦労しなくてもよさそうです。感謝感謝! 尾根の上ではときおり風がゴーッと音を立てて木々を揺らしているので、汗だくのまま上がると一気に体温を持っていかれそうです。出発してからちょうどいい時間なので、ここで休憩して行くことにしました。雪庇の真下で休憩するというのもどうかと思いましたが、木も立っているし一気に崩れそうな雰囲気はなさそうなので、ひとまず足元を慣らしてスペースを確保し、ザックをおろしました。折りたたみの座布団を持ってくるのを忘れたので、フォレイカーシェルジャケットを座布団代わりにして腰を下ろしました。気温は8度を越えていて、風も当たらず春のようなほんわかした日差しを浴びて、なんだか残雪期の山にいるようです。

 そういえばはじめてはいたクランポンですが、練習して慣れが必要だという話を聞いていたわりに、とくに違和感もなく普通に歩けました。スノーシューのほうがよっぽど違和感があり、練習が必要という気がします。それにしても、クランポンの威力は絶大です。急斜面でも滑ることなく歩いていけますし、すこぶる快適でした。

vol 2につづく。


記事内容が気に入ったら、クリックしてやってくださいませ。
にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村


| 2011年2月 中蒜山 | 21:53 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

天気予報は大外れ:毛無山(けなしがせん) vol 2

2011年2月1日 岡山県新庄村 毛無山(標高1218m)日帰り山行

vol 1はこちら。

尾根の様子
 山頂に続く稜線に上ると、比較的平坦な尾根がずっと先まで続いています。いままで北西に向かって上ってきた道が、ここから北に向きを変えます。尾根のブナには幹にまで雪が付着していて、山腹の斜面に生えていた木々とはやはり様子が違います。それだけ気象条件が厳しいということなのでしょう。

かすかなトレース跡
 トレースはあいかわらずわからない状況ですが、良く見ると奇妙な模様が雪面に続いています。シュカブラといっていいのかわかりませんが、雪面にライン状に模様がついていました。どうやらトレースの痕跡のようです。一度新雪で埋もれたトレースが、強風で雪のやわらかい部分だけ吹き飛ばされ、人間に踏まれて硬くなった部分が雪面に残ったもの、なのでしょうか。実際、このラインの上を歩くと足もあまり沈まないので楽でした。

ブナの白い毛皮
 ブナの幹にはエビの尻尾になりきれなかった雪がへばりついて、なんだか毛皮をまとっているようです。

9合目避難小屋
 12時20分、やっと9合目避難小屋に着きました。窓も扉もすべて閉まっていたので、もしかして閉鎖中か?と一瞬心配しましたが、問題なく中に入ることができました。中のベンチやテーブルには雪がうっすら積もっていましたが、とりあえず、食事休憩をするのに支障はありません。

昼食
 寒いときには辛いものが一番と、韓国の辛いラーメンをつくり、いっしょにアップルパイの菓子パンで昼食です。辛いものと甘いものの取りあわせというおかしな昼食でしたが、辛さで体を暖め、甘さで疲労回復をはかるという狙いでしたが、空腹にはどうでもいいことでした。寒くて暗くて誰もいない小屋の中にいると、妙に寒さがしみてきます。ゆっくり紅茶でも作って飲めばいいのでしょうが、なんとなくそんな気分にもならず、白湯を飲んで食事は終わりにしました。

雪のブナ林1
 天気予報は晴天ということだったので、きらめく樹氷の写真を撮れると思って来たのに、晴れ間どころかずっとグレーのどんよりとした天候が続いています。食後に小屋の外に出てみると、ガスもうっすら出てきていました。それでもせっかく重い一眼レフを持ってきたのだからと、寒々しい冬のブナ林の写真を撮ることにしました。といってもモノトーンのブナ林のどこをどう切り取っていいのやら・・・
雪のブナ林2
 20分ほど9合目避難小屋周辺で撮影してみたものの、あまりこれといった写真が撮れなかったので、ひとまず山頂を踏むことにして避難小屋にもどりました。

避難小屋の雪庇
 荷物は置いて行こうかと思いましたが、もしも天候が急に好転したら白馬山まで縦走してそこから下ることもできるので、ちゃんとパッキングして行くことにしました。小屋の扉を閉めて、スノーシューを履き、準備万端整えて軒先をふと見ると、大きな雪庇が垂れ下がっていました。

モンスター1
 13時25分、9合目避難小屋を出発しました。9合目から上はいままでと雰囲気ががらっと変わって、まるで蔵王のモンスターのような木がたくさん立ち並んでいました。

モンスター2
 ガスで少し視界の良くない中で見るモンスターはまるで幽鬼の群れのようで、押し黙ったまま山頂を目指してゆっくりと行進しているようにも見えます。

毛無山山頂
 モンスターたちの横をゆっくりと歩いて行くと、13時44分に山頂に着きました。風はほとんどありませんでしたが、粉雪が音も無く舞い落ちていました。天候が回復しそうな気配は微塵もなく、ますますガスは濃くなってきたような気がします。視界は50mもない感じで、とても白馬山まで縦走する気分にはなれません。

山頂周辺
 あたりを見渡すと、モンスター達がただだまって雪の中にたたずんでいます。怖いわけではないけれど、どこか違う次元に来たような、奇妙な感じでした。

時計
 時計の気温と高度を確認してみると、気温は-0.1度、高度は1255mとなっており、あいかわらず高度計はいい加減な表示です。

GPS
 念のためGPSの高度計も確認してみると、なんとこちらも1225mと7mの誤差が出ていました。積雪と身長分で2mほど高くなっているとしても、GPSでこんなに誤差が出るものなのでしょうか。GPSも常に正確というわけではないようです。

 というわけで、白馬山への縦走はキャンセルして、同じルートで下山することにしました。

頭上注意の札
 天候が悪化しないうちにと、寄り道もしないでまっすぐ8合目?の「頭上注意」看板まで戻ってきました。ここで素直に自分のトレースをたどっていけばよかったのですが、夏道はどういう状況なのだろうと興味がわいてしまいました。といっても、「頭上注意」の看板の下を歩かずに、2mぐらい下の斜面に脚を踏み入れた瞬間・・・

踏み抜いた穴
 左足の下の雪が突然なくなって、僕はバランスを崩して前のめりに倒れこみました。左足はなぜか空中にぶら下がっている感覚があります。笹原の上に積もった雪の上を歩いているとときどき踏み抜くことがあります。とりあえず、あまり暴れて全身が落ちてしまうと困るので、ゆっくりと脚を引き抜いて、雪面に開いた穴を見てびっくり! なんと笹ではなく岩に挟まれた空洞だったのです。雪面からの深さは2m以上ありそうです。もしもすっぽりと落ち込んでしまったら、脱出は簡単にはできそうにありません。落ちたはずみでスノーシューが岩にかんでしまったら、狭い空間でスノーシューをはずすこともできませんし、周りの雪が崩れたら生き埋めの可能性もありです。ちょっと背筋が寒くなりました。雪の下にはなにが隠れているかわかりません。これが稜線の雪庇だったら、どうなっていたことか。ちょっとうかつでした。

クリの札
 やばいやばい、と反省しながら自分のトレースに戻り、その後は忠実にトレースをたどって戻ったのはいうまでもありません。やがて、「クリ」の札がぶら下がっているところまで戻ってきました。このままトレースを下っていけばいいのですが、ここでまたまた夏道の状況を知りたいという欲求が首をもたげてきました。夏道はこのあたりから右手の谷筋のほうに降りて、そこからまっすぐ下って行けばいいだけです。それに、このあたりは昔登った時の記憶がまだ残っていて、とくに急峻な場所や崖のような場所はなかったと記憶しています。

夏道の印1
 とりあえず、右側の谷への降り口を探しながら下って行くと、右手に赤いテープがありました。誰も歩いていないらしくて、トレースの痕跡らしいものはまったくありません。

アオハダの札
 テープの方向に下っていくと、「アオハダ」の札がぶら下がっていました。ルートは間違っていないようです。

夏道の印2
 さらに下っていくと赤と黄色のテープ発見です。ただし、ここから先がどっちへ行けばいいのかわかりません。まだまっすぐ行くのか、ここから左手にある小さな谷筋をまっすぐ下っていけばいいのか。テープがあるということは、ここでルートが向きを変えるという意味ではないかと判断して、左手の谷筋を下っていくことにしました。小さな谷ですが、念のため谷の真ん中を歩くことは避けて、左岸のやや上をトラバースするように下っていきましたが、さすがに谷筋は雪が深いです。腰の辺りまでうまってしまい、下りとはいえ足を出すのもひと苦労です。

夏道の印3
 下りながらあたりを見渡していると、西隣の小さな谷の対岸にテープを見つけました。夏道は赤と黄色のテープのところからさらに直進して、小さな尾根のようなところを下っていたようです。下のほうを見ると、その尾根ともう少しで合流するようになっていたので、夏道を目指さずそのまま下りました。

夏道の印4
 やがて、赤いテープが前方の木に巻かれているのが見つかりました。夏道に合流したようです。

トレース合流地点
 そこから少し下っていくと、朝自分がつけたトレースに戻ってきました。時間は14時54分。ちょうど、急傾斜の尾根に上り始める場所でした。左から来ているのが夏道のルート、右上に向かうのが尾根に上るルートです。どっちを進んでも行けますが、夏道は谷筋に入っていくので雪が深く、登りのラッセルは苦労すると思われます。右上の尾根を行くほうが冬道としてはいいようです。

駐車場
 駐車場に戻ってきたのは、15時28分でした。駐車場でもときどき小雪が舞うような天候になっていましたが、大きく崩れることはなかったので助かりました。

足元
 ゲーターをつけずに深い雪の中をラッセルしたにもかかわず、Verb Pantはずり上がることもなく靴に雪が入るのを防いでくれました。

毛無山登山道下部の地図
 家に戻ってからGPSログでどのように歩いたのか確認してみると、まずは往路の沢沿いのルートで最初に現れたトレースの分岐場所がA地点だったようです。これは問題なく正しいルートをとることができました。

毛無山登山道上部の地図
 往路で夏道から外れて急傾斜を上り始めた場所と、復路で尾根上から夏道のある谷筋に下った部分は標高900m~950mだったことがわかります。テープの位置で谷筋の夏道が自分の下った谷と少しずれていたのがわかりましたが、GPSログでもしっかりずれています。また、「頭上注意」の札があった場所は、B地点になります。夏道は少し北側から大岩の下を通って「頭上注意」の札のあった木の下を抜けるルートのようですが、冬期はまっすぐ上って、「頭上注意」の札のかかっている木の西側から尾根に上がるのが一般的なルートのようです。

■山行データ
<往路所要時間> 4時間28分(昼休憩1時間05分を含む)
登山口9:16→八合目?(頭上注意の札)11:40→九合目避難小屋12:20→昼食・休憩13:25→頂上13:44

<復路所要時間> 1時間42分
山頂13:46→登山口15:28

<登山道情報>
「クリ」の札がぶら下がっているところまでは、トレースが硬かったり急斜面があるなどするので、スノーシューよりクランポンがいいと思います。
駐車場にあるビジターセンターはシャッターが閉まっていますが、シャッターをあけて入ることができ、多目的トイレのみ使用可です。水洗で清潔なトイレです。休憩室もあるので小休止に利用することもできるようですが、暖房はありません。9合目避難小屋にトイレ・水場はありません。


記事内容が気に入ったら、クリックしてやってくださいませ。
にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村

| 2011年2月 毛無山 | 13:04 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

| PAGE-SELECT | PREV