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ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。相互リンクはしていませんので、リンクはご自由にどうぞ。

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山小屋通信簿: 二ノ池ヒュッテ

山小屋通信簿は、清潔さや快適さなどの一般的な項目の他に、ヤマふぉと派の観点から撮影山行基地としての評価も加えた山小屋の評価です。各評価項目を5段階で審査し、合計点数の平均(端数は四捨五入)が総合評価です。

評価項目
●清潔度:小屋内の部屋や食堂、トイレ、布団など、清潔に保たれているかどうかももちろんですが、小屋周辺の状況やごみの処理なども含みます。
●快適度:小屋内で過ごす時間を快適に過ごせるかどうかです。乾燥室の場所や利用時間、自炊場所の有無と位置、談話室の有無と居心地、本や暖房などの設備をチェックします。
●ホスピタリティ:宿泊や幕営の申込み、売店の対応など従業員の応対をチェックします。
●食事のうまさ:朝食夕食だけでなく、昼食メニューなどボリュームや味をチェックします。ただし、食べたものにもよるのでかなりいい加減です。基本的にあまりグルメではないので、味については甘い評価かもしれません。
●施設充実度:宿泊客以外の登山者が利用できる設備についての項目です。小屋前のテーブル&ベンチ、無料の水場、屋外トイレ、雨をしのげるひさし付きベンチがそろっていると評価5です。1種類ないと4、2種類ないと3、3種類ないと2、まったく無いのは1です。
●ロケーション:写真を撮るためのベースとして、立地条件などを評価します。ただし、立地条件は変更しようがないので、3以上の評価とします。

評価基準
5:非常に優れている
4:良い
3:問題ない
2:いま一歩
1:改善が必要


●二ノ池ヒュッテ
清潔度:5
快適度:3
ホスピタリティ:2
食事のうまさ:4
施設充実度:1
ロケーション:3
総合評価:3


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二ノ池ヒュッテは、御嶽山山頂部の二ノ池近くにある山小屋です。利用したのは2019年8月13日でした。


二ノ池のそばには、二ノ池山荘(旧二ノ池本館)と二ノ池ヒュッテ(旧二ノ池新館)の2館がありますが、二ノ池のすぐそばにあり、目の前に二ノ池があるのが二ノ池山荘です。二ノ池ヒュッテは、二ノ池山荘から三ノ池方面に5分ほど歩いたところにあります。


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入口前にはちょっとした広場があり、石垣に食い込むように古材を使ったベンチがしつらえてありますが、テーブルはなく、なんとなく殺風景な趣です。


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小屋の中に入ると、すぐ右側に立ち寄り客用の休憩スペースらしき部屋があり、テーブルと椅子が設置されています。手前の白いテーブルクロスのところまでは土足のままで入ることができます。奥の小上がりの半分ほどはブルーシートが引いてあり、上に服がかけられているところを見るとどうやら乾燥室代わりに使われているようです。その隣のクロスがかかっていないテーブルは、自炊場所なのかもしれません。


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一般的にはこういう休憩スペースのあるところに受付があるものですが、この小屋は入口付近にスタッフが常駐する場所はありません。休憩スペースの壁に販売品の陳列棚があり、何がいくらで売られているのかがわかるようになっています。


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カップラーメンは、お湯なしで400円、お湯いれで500円でした。


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ドリンク類はこういう感じです。


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コーヒー、ココアが500円で、注文したい場合はベルを鳴らしてスタッフが出てくるのを待つというシステムのようです。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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入口からまっすぐ奥に続く廊下を進んでいくと、左右に広い板の間があります。二ノ池側になる左手が食堂として利用されていますが、5人用の座卓が3セットあるだけなので、定員は15名ということなんでしょうか。反対側は円卓が1つ置かれているだけで、スタッフの食事用に使われているようです。受付はこの右奥にある厨房の入口にカウンターが設置されていて、宿泊手続きなどもそこでします。


僕が宿泊手続きをしたのはちょうどお昼を回った頃でしたが、立ち寄り客が1組いただけでとくに混雑している状況ではありませんでした。しかし、宿泊者カードに必要なことを記入して朝夕食の確認をされた以外は、トイレの場所、乾燥室の有無、売店の説明などなにもなく、食事の時間の説明があっただけでした。当日は山岳ライターの小林千穂さんのトークショーがあるとかで、通常18時からの夕食が17時30分に繰り上げになるということだったのですが、受付時は18時と説明されあとで訂正されて知ったという状況でした。


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宿泊棟は食堂などがあるところから短い階段を上がった棟続きになります。8畳間のほかに4畳や6畳などの部屋がいくつかあったようですが、単独の男性は8畳間に詰め込まれ、グループは別の部屋という割り振りでした。8畳間でも定員は7名となっていたので、きつきつではなかったのものの、他に空室もあったようなので、もう少しゆったりめに部屋を割り振ってくれてもよさそうなものなのにと思わないでもありません。まあ、掃除する部屋が増えるとめんどうだからとか、いろいろと理由はあるのでしょう。


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トイレは屋内のみで、男女兼用です。外トイレはなく、外来の利用は有料のようです。日帰り登山者なら、二ノ池山荘に有料の外トイレがあるので、そちらを使うのがよさそうです。入って正面に男性小便器がならび、左手奥に個室が4つ。水洗ではありませんが、一番手前は洋便器でした。夏でしたが、トイレは臭いもきつくないしきれいに掃除されていました。


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トイレ前に流しがあり、蛇口もついていますが、宿泊時は水不足だとかで、ポリタンクの水を使用するようになっていました。


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御嶽山山頂部には水場がなく、二ノ池ヒュッテでは宿泊者にも水のサービスはありません。ドリンクバーがあり、300円で宿泊中は自由にコーヒーやらお茶が飲めるシステムらしいのですが、受付時に何の説明もなかったので、ドリンクバーの存在を出発するときまで知らず利用できませんでした。


水が必要な場合は、ペットボトルの水を購入しなければなりません。水の確保が難しい稜線上に立つ山小屋でも宿泊者には1リットル程度の水のサービスはしてくれるところが多いものですが、ここは無料のサービスはありません。食事時に温かい麦茶の無料サービスはありますが、薬を飲みたいのでコップ1杯の水をもらえないかとスタッフに聞いたら、水は買ってくれとあっさり断られました。お茶は無料だが水は有料という不思議な小屋です。


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食堂の脇にテレビとわずかな雑誌や本が置かれていますが、十分な暇つぶしができるというほど充実しているわけではありません。テレビは、御嶽の自然を紹介するようなビデオが流れていたみたいですが、天気予報など登山者に役立つものを流してもらいたいものです。


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食事については、味はよかったです。ただ、夕食は量が少なく、どちらかといえば女性受けを意識したメニューのようで、自分には物足りなさが残りました。詳しくは山行記録のほうに書いてあります。朝食は一般的な和風のメニューで、夕食よりは満足感がありました。


味のほうはいいとして、5人で座る座卓がけっこうせせこましくて、食事環境はお世辞にも快適とはいえない状況でした。夕食時、廊下を挟んだ反対側にある円卓が空いていたので、そちらに座って食べようとしていました。他に2人ほどいたのですが、大きな円卓なのでゆったりと座れて快適でした。ところが、5人席のテーブルのほうに移ってくれといわれて、肩を寄せ合うようなせせこましい状況で食べさせられたのでした。その理由が、登山者同士コミュニケーションをとって楽しく食事をして欲しいからだとかなんとか。それこそ余計なお世話で、混雑した大衆食堂の相席のような状況で食べさせられるほうが全然楽しくないわけです。女性オーナーだからなのか知りませんが、どうも登山者に価値観を押し付けるようなところが感じられ、食事に限らずサービスのあり方全般に客のニーズにこたえようという発想があまりないような気がしました。まあ、個人オーナーの宿ですから、自分の望むサービスを提供したいというのならそれは自由ですが、すこし独善的過ぎると感じます。


施設充実度については、小屋前のテーブル&ベンチ、無料の水場、屋外トイレ、雨をしのげる庇付きベンチのうち、小屋前のベンチだけしかないので評価1です。小屋のつくりのせいなのか、なんとなく外来の登山者はあまり歓迎していない雰囲気があります。サービス精神旺盛な五ノ池小屋とは正反対の小屋作りという感じです。


ロケーション的には、二ノ池ヒュッテは北向きのなだらかな斜面に立っていて、二ノ池は背後にある斜面の向こう側にあるため、小屋の中から見ることはできませんし、剣ヶ峰も山頂部がわずかに覗いている程度です。反対側の三ノ池方面はなだらかな斜面の先に賽の河原を挟んで摩利支天山が見えますが、横に長い台形の山なので展望としては特徴のない平凡な風景といえます。御嶽山山頂部で撮影をするためのベースにするなら、すぐ前に二ノ池がある二ノ池山荘か、むしろ五ノ池山荘まで離れたほうが剣ヶ峰などの撮影にはいいのかもしれません。


総合的に見て、宿泊者に対するホスピタリティもあまりいいとは感じませんでしたし、快適だったわけでもなく、ロケーション的にいいというわけでもないので、お勧めできる山小屋とはいえないというのが正直な感想です。

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| 山小屋通信簿 | 18:01 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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山小屋通信簿: 白山荘

山小屋通信簿は、清潔さや快適さなどの一般的な項目の他に、ヤマふぉと派の観点から撮影山行基地としての評価も加えた山小屋の評価です。各評価項目を5段階で審査し、合計点数の平均(端数は四捨五入)が総合評価です。

評価項目
●清潔度:小屋内の部屋や食堂、トイレ、布団など、清潔に保たれているかどうかももちろんですが、小屋周辺の状況やごみの処理なども含みます。
●快適度:小屋内で過ごす時間を快適に過ごせるかどうかです。乾燥室の場所や利用時間、自炊場所の有無と位置、談話室の有無と居心地、本や暖房などの設備をチェックします。
●ホスピタリティ:宿泊や幕営の申込み、売店の対応など従業員の応対をチェックします。
●食事のうまさ:朝食夕食だけでなく、昼食メニューなどボリュームや味をチェックします。ただし、食べたものにもよるのでかなりいい加減です。基本的にあまりグルメではないので、味については甘い評価かもしれません。
●施設充実度:宿泊客以外の登山者が利用できる設備についての項目です。小屋前のテーブル&ベンチ、無料の水場、屋外トイレ、雨をしのげるひさし付きベンチがそろっていると評価5です。1種類ないと4、2種類ないと3、3種類ないと2、まったく無いのは1です。
●ロケーション:写真を撮るためのベースとして、立地条件などを評価します。ただし、立地条件は変更しようがないので、3以上の評価とします。

評価基準
5:非常に優れている
4:良い
3:問題ない
2:いま一歩
1:改善が必要

●白山荘
清潔度:5
快適度:3
ホスピタリティ:3
食事のうまさ:-
施設充実度:5
ロケーション:4
総合評価:4


白山荘は、白山室堂にある山小屋です。利用したのは2018年10月14日で、営業終了直前の時期でした。


白山荘という名前がついているので独立した山小屋のような雰囲気ですが、室堂の宿泊施設の一部で、自炊宿泊者専用棟になります。冬期避難小屋としても利用されます。食事付宿泊者は別棟になるみたいで、そちらにも違う名前がついているのでしょう。



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白山室堂に宿泊する場合は、白山室堂予約センターに電話で予約を入れます。以前は2日前までに電話で予約などと上から目線の態度だったような記憶がありますが、最近は前日予約も受け付けるようになりました。予約状況などの詳しい情報は白山観光協会が運営している「白山ベストガイド」というサイトで確認できます。このサイトは、名前の通り白山に関する様々な情報を掲載しているので、道路状況、予約状況、天気予報など必要な情報をまとめて入手できます。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




宿泊受付は白山ビジターセンターでまとめて受け付けていますが、なんと午後1時からでないと受け付けてくれません。なので、早めに着いて、荷物を小屋に置いて白山に登りに行くつもりなら、行動用の小型バックパックを持っていく必要があります。荷物は、ビジターセンター内のロビーの隅などに置かせてもらうか、外の軒下などに置いておくしかありません。


また、ビジターセンター内の売店でコーヒーなど頼むと、カップは自分で持ち帰れとずいぶん傲慢な商売をしてくれます。缶ジュースなどの場合も、空き缶は持ち帰れといわれるのかどうか知りませんが、見た限りではゴミ箱は設置されていなかったので、買ったものはすべて持ち帰らせようというのが、ここのスタンスのようです。無人の山小屋ならいざ知らず、有人の山小屋でこのスタンスはちょっと理解に苦しみます。ちなみに、レストランで食事をした場合は、丼や皿は回収しているようです。


なぜこのスタンスに不満があるのかというと、「容器包装リサイクル法」において、「容器」「包装」(商品の容器及び包装自体が有償である場合を含む)を利用して商品を販売する事業者や、容器を製造・輸入する事業者は、「特定事業者」として再商品化義務を負うと法律で定められているからです。再商品化というのは、簡単に言えば容器・包装を回収してリサイクルするということです。スーパーで牛乳パックや白いプラスチックトレイを回収しているのは、この法律のためです。つまり、白山ビジターセンターも、「容器」「包装」を利用して商品を販売する事業者である以上、特定事業者としてこの義務を果たさなければいけないのに、登山者に容器の回収を押し付けているという点が問題だと思うわけです。ゴミ持ち帰り運動などと聞こえのいいことを言っているようですが、たんなる法律違反であり、義務の放棄にすぎません。法律にのっとって回収もしつつ、持ち帰りに協力をお願いするというのなら理解できますが、一方的に回収しないから持ち帰れというのでは、違法行為でしかありません。


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白山荘は、ビジターセンター裏口(白山神社側)を出て、左側にあります。


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白山荘入口の向側、ビジターセンター横に水場が設置されています。ステンレスのシンクもある立派な水場です。


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中に入ると、中心にコンクリート土間があり、自炊用の長テーブルと椅子が設置されていて、宿泊場所は左右の壁沿いにあります。


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宿泊場所は小屋側で決められ、中に入ると自分の宿泊場所に専用の寝具が用意されていました。通常の山小屋であれば、宿泊者がいようがいまいが寝具はすべて用意された状態ですが、ここでは個別対応でした。営業終了直前で寝具はすでに倉庫にしまっていて、必要に応じて出すということだったのかもしれません。なお、入口横に布団部屋があり、寒ければ自分で毛布を出してくればいいようです。


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小屋内にストーブが設置されていて、氷点下にまで気温が下がることもある10月の白山で凍えるような寒さを感じないですみます。とはいえ、ストーブ周囲には立ち入り禁止のテープが貼ってあり、ストーブのそばで暖を取るということはできません。なお、就寝時間になると自動でストーブは消火され、朝は自動で点火されているようです。


小屋の設備ですが、小屋内にはトイレ、水場はありません。水場は小屋を出たところ、トイレはビジターセンター正面入口横の外トイレを利用します。白山ベストガイドのサイトには、外トイレは簡易水洗と汲み取り式の2つがあると書かれていますが、白山荘から近いトイレは汲み取り式です。簡易水洗トイレがどこにあるのかはわかりません。また、自炊専用棟ということで、談話室もないし、乾燥室もありません。濡れた雨具などは、入口ホールの一角にクローゼットのような場所があるので、そこにつるしておくということになるようです。まあ、空いていれば室内に持ち込んでもよさそうですが。


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施設充実度については、小屋前のテーブル&ベンチ、無料の水場、屋外トイレ、雨をしのげる庇付きベンチがすべてそろっているので、評価5です。庇つきベンチに関しては、ビジターセンター棟の周囲のテラスにベンチとテーブルも置かれているので、多少の雨なら濡れずに休憩することもできます。


ロケーション的には、ほぼ独立峰といえる白山を撮影して回るための基地となる場所であり、他の山も撮影して回ることができるバリエーションが豊富な立地ではありません。ただし、釈迦岳や大倉山、七倉山あたりまでなら日帰りもできそうなので、いろいろな方向から白山を撮影することもできるという意味では、それなりにいいロケーションだと思います。健脚なら、別山まで日帰りもできるかもしれません。

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| 山小屋通信簿 | 13:09 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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山小屋通信簿: 白馬鑓温泉小屋 

山小屋通信簿は、清潔さや快適さなどの一般的な項目の他に、ヤマふぉと派の観点から撮影山行基地としての評価も加えた山小屋の評価です。各評価項目を5段階で審査し、合計点数の平均(端数は四捨五入)が総合評価です。

評価項目
●清潔度:小屋内の部屋や食堂、トイレ、布団など、清潔に保たれているかどうかももちろんですが、小屋周辺の状況やごみの処理なども含みます。
●快適度:小屋内で過ごす時間を快適に過ごせるかどうかです。乾燥室の場所や利用時間、自炊場所の有無と位置、談話室の有無と居心地、本や暖房などの設備をチェックします。
●ホスピタリティ:宿泊や幕営の申込み、売店の対応など従業員の応対をチェックします。
●食事のうまさ:朝食夕食だけでなく、昼食メニューなどボリュームや味をチェックします。ただし、食べたものにもよるのでかなりいい加減です。基本的にあまりグルメではないので、味については甘い評価かもしれません。
●施設充実度:宿泊客以外の登山者が利用できる設備についての項目です。小屋前のテーブル&ベンチ、無料の水場、屋外トイレ、雨をしのげるひさし付きベンチがそろっていると評価5です。1種類ないと4、2種類ないと3、3種類ないと2、まったく無いのは1です。
●ロケーション:写真を撮るためのベースとして、立地条件などを評価します。ただし、立地条件は変更しようがないので、3以上の評価とします。

評価基準
5:非常に優れている
4:良い
3:問題ない
2:いま一歩
1:改善が必要

●白馬鑓温泉小屋
清潔度:5
快適度:1
ホスピタリティ:1
食事のうまさ:-
施設充実度:4
ロケーション:3
総合評価:2.8


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白馬鑓温泉小屋は、白馬登山の入口となる猿倉から白馬鑓ヶ岳へと向かう登山道の途中にある山小屋です。利用したのは、2018年8月で、白馬岳から下山するときに立ち寄りました。


登山道が山小屋の棟と棟の間を通っていて、棟間を人が移動する動線とちょうど交差するようになっているので、下山してきて建物が見えたと思ったら、いつの間にか山小屋の中に入っていたというちょっと変わった立地になっています。さらに、登山道はそのまま階段を下りて温泉横を通り、テント場の中を突っ切って下っていくようになっているので、登山道なのか小屋の施設を移動するための道なのかよくわからない不思議なつくりです。


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小屋は2棟で構成されていて、小さいほうが宿泊専用棟、大きいほうが受付と売店と食堂、および宿泊棟になっています。登山道と交差するところに売店のカウンターがあり、そばに無料の水場が設置されています。売店カウンターの左奥に食堂入口があり、宿泊受付などはこちらで行います。


食堂が売店と談話室をかねているようでしたが、人が大勢いたのであまり詳しくは見ていません。なので、本などが置かれていたのかどうかは未確認です。


食事については、素泊まりだったので不明です。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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食堂の奥が宿泊棟になっているようで、いったん食堂から出てさらに建物にそって奥に行くと宿泊者用の出入り口があります。宿泊棟と食堂棟の間や、建物に沿った通路部分にはひさしがかけられていて、雨にぬれずに移動することができ、しかも壁際にベンチも設置されているので、休憩などには便利です。


ただし、このひさしの下が乾燥室代わりになっているようで、雨具がずらりと干されていて、移動するのがけっこう大変でした。奥の宿泊棟には入っていませんが、雨具を外に干しているところを見ると、中に乾燥室はないのでしょう。


この小屋で一番気になったのが、喫煙に関してあまりにも無頓着というか、無神経なところです。上の写真でわかるとおり、受付のすぐそば、登山道と小屋の動線が交差する一番人通りの多い場所にどうどうと灰皿が設置されていることです。宿泊棟への出入り、トイレや温泉への行き帰り、受付や売店の利用時、自炊時とすべてのタイミングで喫煙者の副流煙に悩まされることになります。おかげで毎回ここを通過するときは息を止めて足早に移動せざるを得ませんでした。


ところが、自炊の場合はそういうわけには行かないので、一番奥のひさしがなくなる辺りまで行って自炊をする必要があります。雨が降っていれば少し降りこんで来たりして多少ぬれる羽目にもなりますが、タバコの不愉快な臭いをかぎながら食事をするよりははるかにましです。風向きによっては人が出入りするときに宿泊棟の中に臭いが入ってくることもあり、不愉快極まりないというのが本音です。おそらくスタッフが喫煙しやすい場所に灰皿を置いているというのが真相なのでしょうが、喫煙率は20%程度ですから、多くの登山者は喫煙しないわけで、その少数派のために多数の人が不愉快な思いを我慢しなければいけないという状況をなんともおもわない山小屋スタッフおよび経営者の無神経さは最悪です。


居酒屋ですら全面禁煙に踏み切る店が出てきているこのご時勢に、半ば公共施設的性格を有する山小屋でこの無神経ぶりはなんなんでしょうか。僕の知る限り、種池山荘と双璧をなすレベルの低さです。種池山荘は、山小屋入口前とベンチやテーブルのおいてある人の集まる場所に複数の灰皿をわざわざ設置するという喫煙者厚遇ぶりが異常でしたが、こちらもわざわざ人の多い場所に灰皿を設置するという点で同じです。灰皿があるのをいいことに人の大勢いるところで平気で喫煙する非常識な連中にもあきれてしまいますが、根本はこんなところに灰皿を設置している小屋側の無神経さに問題があります。


快適度とホスピタリティのポイントが1になっているのは、乾燥室なし、自炊部屋なし、談話室なし、といった理由に加えて、この灰皿の設置場所があまりにもひどいということで、1ポイントにしました。タバコの臭いを強制的にかがされる山小屋に快適性もホスピタリティもありません。ただし、受付の応対などは何も問題ありませんでした。


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小さい方の宿泊棟は、中に入ると中央に通路があり、左右に二段の蚕棚がならぶというタイプです。手前の右手二階には扉のついた個室スペースもあるようです。


布団はすべて幅60センチぐらいの狭いタイプで、はじめから混雑時を想定した仕様になっているようです。チェックインしたときはぜんぜん余裕でしたが、夕方までにはほぼ満員になりました。お盆休み時なので仕方がありませんが、ひとつの布団に赤の他人と一緒に寝るよりはまだましかなという感じです。


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この小屋のいいところは、温泉があるところに尽きます。宿泊者は無料で何度でも入浴することができますが、露天風呂はテント場からも登山道からも丸見えなので、明るいうちに入るには若干勇気が必要です。


トイレは、少し離れたところに別棟で設置されていて、男女兼用です。中に入ると左手に男性小便器、右手に個室が並んでいます。個室のほうはきれいに保たれていました。


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ロケーション的には、白馬鑓ヶ岳まで3時間の急登が続くうえに、特にどこの山が見えるということもないので、撮影基地としての利用には不適です。東方面が開けているので、運がよければ朝方にきれいな朝焼けが見えるかもしれないというぐらいのメリットはあります。


あくまでも個人的な意見になりますが、タバコに関する無神経さを考えると、非常時以外に利用したいとは思いません。


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| 山小屋通信簿 | 16:20 | comments:2 | trackbacks(-) | TOP↑

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山小屋通信簿: 双六冬期避難小屋

山小屋通信簿は、清潔さや快適さなどの一般的な項目の他に、ヤマふぉと派の観点から撮影山行基地としての評価も加えた山小屋の評価です。各評価項目を5段階で審査し、合計点数の平均が総合評価です。

評価項目
●清潔度:小屋内の部屋や食堂、トイレ、布団など、清潔に保たれているかどうかももちろんですが、小屋周辺の状況やごみの処理なども含みます。
●快適度:小屋内で過ごす時間を快適に過ごせるかどうかです。乾燥室の場所や利用時間、自炊場所の有無と位置、談話室の有無と居心地、本や暖房などの設備をチェックします。
●ホスピタリティ:宿泊や幕営の申込み、売店の対応など従業員の応対をチェックします。
●食事のうまさ:朝食夕食だけでなく、昼食メニューなどボリュームや味をチェックします。ただし、食べたものにもよるのでかなりいい加減です。基本的にあまりグルメではないので、味については甘い評価かもしれません。
●施設充実度:宿泊客以外の登山者が利用できる設備についての項目です。小屋前のテーブル&ベンチ、無料の水場、屋外トイレ、雨をしのげるひさし付きベンチがそろっていると評価5です。1種類を1ポイントとして評価します。
●ロケーション:写真を撮るためのベースとして、立地条件などを評価します。ただし、立地条件は変更しようがないので、3以上の評価とします。

評価基準
5:非常に優れている
4:良い
3:問題ない
2:いま一歩
1:改善が必要

双六冬期避難小屋
清潔度:4
快適度:4
ホスピタリティ:-
食事のうまさ:-
施設充実度:4
ロケーション:4
総合評価:4

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双六冬期避難小屋は、双六岳と樅沢岳の鞍部にあります。双六小屋からは少し離れていて、夏期には倉庫として使われている小屋のようです。


西向きの入口は梯子を登ったところにあり、荷物を満載した大型のバックパックを出し入れするのはかなり大変です。できるだけ、ばらして出し入れした方がかえって楽に通過できると思います。



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床は滑り止めの付いた鉄板が敷いてあり、通常の山小屋のような床がありません。ベッドになる棚は左手と奥にそれぞれ2名分あり、右手の棚はすのこ状になっているため、人が寝るのにはあまり適していないと思われます。さらに、小屋裏まで上がると就寝スペースがあるようで、2~3名は寝られるようです。なので、床を除けば6~7名が定員という感じですが、床を利用すればさらに4~5名は大丈夫です。2018年5月に利用した時は、室内は清潔に保たれていました。


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トイレは小屋内にあります。中は個室になっていて、洋式便器が設置されていました。汚れた感じもなく、清潔でした。ペーパーホルダーは設置してありますが、ペーパーの備え付けはないので、持参が原則。使用済みの紙は段ボール箱に捨てる方式です。また、トイレ内に灯りとりの窓はないので、ヘッドライトが必要です。


無雪期の水場は利用できないので、積雪期には水場はありません。小屋周辺の雪を利用して水づくりをする必要がありますが、冬期避難小屋利用ならあたりまえのことなので、とくに困ることはないと思います。


ロケーション的には、南北に開けた鞍部なので、南と北の展望はあります。


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南は笠ヶ岳、


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北は三俣蓮華岳から鷲羽岳が良く見えます。


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東の樅沢岳山頂まで約30分かかりますが、山頂から見る西鎌尾根と槍ヶ岳、穂高連峰は絶景です。


双六岳山頂までは1時間ほどかかりますが、広い双六台地の先にそびえる槍ヶ岳の風景も素晴らしく、あまり苦労しないでも素晴らしい風景を見ることができるという恵まれたロケーションです。


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双六冬期避難小屋は有料の避難小屋なので、宿泊した場合は後日事務所あてに料金を送ることになります。宿泊時は、備え付けの紙に宿泊日時と氏名、連絡先などを記入してボックスに投函しておきます。支払に関して督促が来るのかどうかしりませんが、下山後は自主的に料金を送るのが登山者としてのマナーだと思います。ちなみに、現金書留で送ると、封筒代21円+512円が必要なので、通信費が宿泊費の50%にもなってしまいます。郵便振替にしてくれればもっと安くなるんですけどねえ。


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山小屋通信簿: 三嶺ヒュッテ

山小屋通信簿は、清潔さや快適さなどの一般的な項目の他に、ヤマふぉと派の観点から撮影山行基地としての評価も加えた山小屋の評価です。各評価項目を5段階で審査し、合計点数の平均が総合評価です。

評価項目
●清潔度:小屋内の部屋や食堂、トイレ、布団など、清潔に保たれているかどうかももちろんですが、小屋周辺の状況やごみの処理なども含みます。
●快適度:小屋内で過ごす時間を快適に過ごせるかどうかです。乾燥室の場所や利用時間、自炊場所の有無と位置、談話室の有無と居心地、本や暖房などの設備をチェックします。
●ホスピタリティ:宿泊や幕営の申込み、売店の対応など従業員の応対をチェックします。
●食事のうまさ:朝食夕食だけでなく、昼食メニューなどボリュームや味をチェックします。ただし、食べたものにもよるのでかなりいい加減です。基本的にあまりグルメではないので、味については甘い評価かもしれません。
●施設充実度:宿泊客以外の登山者が利用できる設備についての項目です。小屋前のテーブル&ベンチ、無料の水場、屋外トイレ、雨をしのげるひさし付きベンチがそろっていると評価5です。1種類を1ポイントとして評価します。
●ロケーション:写真を撮るためのベースとして、立地条件などを評価します。ただし、立地条件は変更しようがないので、3以上の評価とします。

評価基準
5:非常に優れている
4:良い
3:問題ない
2:いま一歩
1:改善が必要

三嶺ヒュッテ
清潔度:4
快適度:3
ホスピタリティ:-
食事のうまさ:-
施設充実度:2
ロケーション:5
総合評価:3.5

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三嶺ヒュッテは、四国は徳島県の三嶺山頂にある避難小屋です。名前だけ聞くと営業小屋のようですが、通年無料開放されている無人の避難小屋になります。


徳島県側の三嶺登山口は、いやしの温泉郷がある菅生と、菅生からさらに東へ行ったところにある名頃の2か所ですが、どちらから登っても3時間強の時間がかかります。宿泊装備ならさらに30分ぐらい余分にかかるとみておいた方がいいでしょう。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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三嶺ヒュッテの入り口を入ると、最初に半分物置になっている土間があり、そこからさらに引き戸を開けると小屋の内部に入れます。中央の廊下を挟んで左右と正面に床があります。1階床の上に同じ広さの二階床があり、梯子が二カ所設置されています。定員がどれぐらいなのか知りませんが、結構な人数が宿泊できる広さです。1階だけでも30人ぐらい寝られそうな感じです。


いままで利用した限りでは、室内は常に清潔に保たれています。床の上も虫の死骸やゴミなどが落ちているのを見た記憶はありません。定期的に清掃されているのか、利用者のマナーがいいのかわかりませんが、気持ちよく利用することができます。


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トイレは小屋外にあります。小屋から歩いて1分ぐらいのところに建っている小さな小屋がトイレです。



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中は個室が2つあるだけで、古いわりにそれほど汚い感じはありません。ペーパーの備え付けはないので、持参が原則。使用済みの紙の処理をどうしろという注意書きもないし、紙を入れるゴミ箱も設置されていませんが、昨今の山小屋のトイレ事情を考えれば持ち帰るのがマナーかなと思います。なので、三嶺ヒュッテを使う場合は、トイレ用のゴミ袋を持参しましょう。スーパーのレジ袋を2枚重ねにすれば強度も臭いも心配ないと思います。


水場は近くにはありません。一番近くの水は小屋の近くにある池で、見た目にはけっこうきれいですが、煮沸したとしてもそのまま飲むのはちょっと勇気がいります。浄水器を使ったほうが無難だと思います。名頃コースを10分ほど下ったところに水場があり、2015年8月に通った時は水は流れていましたが、常に枯れずに出ているのかどうかは不明です。菅生から登る場合は、途中に水場はないので、登山口から担ぐか、浄水器で池の水をろ過するかのどちらかになります。


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ロケーション的には、山頂まで10分程度と至近の距離にあり、山頂からの展望も360度広がっていて、撮影拠点にするにはいい場所です。


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笹原に覆われた台地に池と小屋がある風景はどこか牧歌的で、いい雰囲気です。


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剣山との縦走路を白髭山方面に下って行けば、巨岩のある力強い風景にも出会えます。


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足を延ばして天狗塚まで行けば、どこか黒部源流の雲ノ平に似た雰囲気も味わえます。


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剣山と次郎笈がよく見えるので、背景にからめる構図を考えながら撮影するのも面白いエリアです。


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| 山小屋通信簿 | 15:06 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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山小屋通信簿: チブリ尾根避難小屋

山小屋通信簿は、清潔さや快適さなどの一般的な項目の他に、ヤマふぉと派の観点から撮影山行基地としての評価も加えた山小屋の評価です。各評価項目を5段階で審査し、合計点数の平均が総合評価です。

評価項目
●清潔度:小屋内の部屋や食堂、トイレ、布団など、清潔に保たれているかどうかももちろんですが、小屋周辺の状況やごみの処理なども含みます。
●快適度:小屋内で過ごす時間を快適に過ごせるかどうかです。乾燥室の場所や利用時間、自炊場所の有無と位置、談話室の有無と居心地、本や暖房などの設備をチェックします。
●ホスピタリティ:宿泊や幕営の申込み、売店の対応など従業員の応対をチェックします。
●食事のうまさ:朝食夕食だけでなく、昼食メニューなどボリュームや味をチェックします。ただし、食べたものにもよるのでかなりいい加減です。基本的にあまりグルメではないので、味については甘い評価かもしれません。
●施設充実度:宿泊客以外の登山者が利用できる設備についての項目です。小屋前のテーブル&ベンチ、無料の水場、屋外トイレ、雨をしのげるひさし付きベンチがそろっていると評価5です。1種類を1ポイントとして評価します。
●ロケーション:写真を撮るためのベースとして、立地条件などを評価します。ただし、立地条件は変更しようがないので、3以上の評価とします。

評価基準
5:非常に優れている
4:良い
3:問題ない
2:いま一歩
1:改善が必要

●チブリ尾根避難小屋
清潔度:4
快適度:3
ホスピタリティ:-
食事のうまさ:-
施設充実度:2
ロケーション:3
総合評価:3


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チブリ尾根避難小屋は、白山の南にある別山への登山コースとなっているチブリ尾根の途中にあります。市ノ瀬登山口から約4時間の登りを経てやっとたどり着いた避難小屋は、尾根が平坦になっている部分にあり、しかも小高い場所にあって周囲に背の高い木がないので、ほぼ360度の展望があります。


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小屋からは北に白山がどっしりとすそ野を広げているのが見えます。


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東には白山から別山を経て三ノ峰へと続く長大な稜線が城壁のように連なっているのが一望できます。



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入口を入ると、すぐ右側にトイレがあります。和式の汲み取り式ですが、比較的清潔に保たれています。


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入り口正面の内扉を開くと、石畳の玄関土間があり、床は正面と左手にL字型に設けられています。二階はありません。


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定員は20人となっていて、見た感じはだいたいそれぐらいは泊まれそうな広さです。


室内はそこそこ清潔ですが、よく見ると虫の死骸などが床の上に転がっているので、備え付けの箒できれいに掃いてから荷物を広げたほうがいいです。そのため清潔度のポイントは4としています。また、避難小屋ということで快適度は可もなく不可もなくの3ポイントにしました。施設充実度については、トイレがある以外は、水場も外ベンチもなく充実しているとは言えませんが、自由に入って休憩できるので庇付のベンチがあるのと同等とみなして2ポイントをつけました。ちなみに、水場は登山口から2時間ほどのところにある最終水場で汲んで、避難小屋まで担ぎ上げる必要があります。小屋の近くに池があるので、浄水器があればそれを利用することは可能ですが、気分的にどうだかというところです。


ロケーション的には、白山、別山がさえぎられることなく見えますが、ここから見る白山は平べったく特徴が少ないということで、あまりフォトジェニックではありません。別山も稜線の途中にあるピークなのでこれと言って特徴もなく、撮影山行の基地としての魅力はあまりありません。


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チブリ尾根を登りつめたところにある御舎利山まで登れば、それなりにダイナミックな白山の山岳風景が撮れますが、避難小屋から御舎利山まではけっこうハードな道のりで、1時間強の登山となるので気軽に撮影に出かけるというわけにもいかず、歩く方向、太陽の向きなどを考慮して行程の計画を練る必要があります。


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| 山小屋通信簿 | 17:49 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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山小屋通信簿: 冷池山荘

山小屋通信簿は、清潔さや快適さなどの一般的な項目の他に、ヤマふぉと派の観点から撮影山行基地としての評価も加えた山小屋の評価です。各評価項目を5段階で審査し、合計点数の平均が総合評価です。

評価項目
●清潔度:小屋内の部屋や食堂、トイレ、布団など、清潔に保たれているかどうかももちろんですが、小屋周辺の状況やごみの処理なども含みます。
●快適度:小屋内で過ごす時間を快適に過ごせるかどうかです。乾燥室の場所や利用時間、自炊場所の有無と位置、談話室の有無と居心地、本や暖房などの設備をチェックします。
●ホスピタリティ:宿泊や幕営の申込み、売店の対応など従業員の応対をチェックします。
●食事のうまさ:朝食夕食だけでなく、昼食メニューなどボリュームや味をチェックします。ただし、食べたものにもよるのでかなりいい加減です。基本的にあまりグルメではないので、味については甘い評価かもしれません。
●施設充実度:宿泊客以外の登山者が利用できる設備についての項目です。小屋前のテーブル&ベンチ、無料の水場、屋外トイレ、雨をしのげるひさし付きベンチがそろっていると評価5です。1種類を1ポイントとして評価します。
●ロケーション:写真を撮るためのベースとして、立地条件などを評価します。ただし、立地条件は変更しようがないので、3以上の評価とします。

評価基準
5:非常に優れている
4:良い
3:問題ない
2:いま一歩
1:改善が必要

冷池山荘
清潔度:5
快適度:5
ホスピタリティ:5
食事のうまさ:-
施設充実度:3
ロケーション:4
総合評価:4.4


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冷池山荘は、後立山連峰の鹿島槍ヶ岳と爺ヶ岳の中間の尾根上にある山荘です。


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爺ヶ岳を越えて北上していくと、冷乗越の先で最低鞍部を通過して、5分ほどの登り返しをこなすとベンチのある広場に出て山荘はそのすぐ先に見えます。鹿島槍方面から南下してくると、テント場を過ぎて急傾斜の道を5分ほど下ったら山荘に着きます。


それほど広くない尾根に建つ小屋なので、建物は尾根に沿って南北に細長い建物です。玄関は東側にあり、玄関前には屋根がついているので、雨の時は濡れずにカッパを脱げるので助かります。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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玄関ホールは大変広く、石畳の広い土間に面して、正面にテレビのある休憩場所が設けられています。休憩場所の右側にあるドアを入ったところが乾燥室になります。乾燥室も8畳間ぐらいの広さがあり、満室に近い状態でも干すスペースはそれなりに確保できそうです。


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受付と売店は玄関を入った左側にあります。一応宿泊やテントの受付と売店の窓口は分けられているようですが、人手の多少によってはいっしょくたになってしまうようです。


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自炊室は玄関を入って右手にあり、土足のままま入れるようになっていますが、基本的に素泊まりの宿泊客しか利用しないはずなので、床をはって素足で利用できるようにしてくれた方がありがたいと思います。広さは6畳間ほどなので、キャパは多くなく、混みあうときは早めに利用するなど工夫が必要です。


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僕が冷池山荘を利用したのは激混みになるであろうお盆休み初日の祝日だった8月11日です。もともとテント泊の予定がテントを張るスペースがなく、やむなく素泊まりで宿泊を申し込んだのですが、奇跡的に部屋に余裕があり、一人一枚の布団で寝ることができました。しかも6人部屋に5人の宿泊で、余裕まである状態でした。水場もトイレもない離れた場所にあるテント場でテント泊するより格段に好条件で寝ることができてラッキーでした。


受付の対応は極めて丁寧で、受付後には乾燥室やトイレ、洗面所の位置などを説明しながら部屋まで案内してくれる親切さで、どこぞのリゾートホテルにでも迷い込んだかのようでした。


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小屋の内部は大変きれで、廊下も広びろしており、すれ違いで体の向きを変えたりよけたりする必要がない程度の幅が確保されています。


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洗面所もあり、歯磨きなども混みあうことなくすることができました。ただし、洗面所の水は天水利用らしく、飲用は不可で、歯磨きにも不適だと書かれていました。手洗いなどの利用にとどめておいた方がいいようです。


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トイレは、これまでこれほどきれいで広いトイレのある山小屋は見たことがないというハイレベルのトイレです。完全男女別のトイレなのに、男性用だけでこの広さです。個室の方は洋便器のブースもあります。トイレ内に手洗いも設置されていて、しかもペーパータオルまで用意されています。


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二階に談話室があり、漫画や雑誌類もたくさん置いてありました。もともとはバーかカフェとして利用していたみたいで、カウンターがありましたが、今は使われていないみたいです。



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また、二階に診療室という札がかかった部屋がありましたが、山荘のサイトには医者がいるという説明はないし、チェックインのときにも説明はありませんでした。しかし、「診療室に御用の方は受付まで申し出ください」と書かれた札がかかっていたので、実際にお医者さんがいるのかもしれません。



飲用の水は、小屋の外にある水専用の売店で購入します。宿泊者には1リットルが無料になりますが、それ以上は1リットル150円です。沢水をポンプアップしているとのことなので、沸かさなくても直接飲用できます。


ロケーション的には、北に鹿島槍ヶ岳、南に爺ヶ岳があり、どちらへも1時間半から2時間程度で行くことができます。晴れていれば小屋前の一段高いところにある東向きのテラスからどちらの山も見られそうですが、僕が宿泊した時はガスで確認できませんでした。もしも、鹿島槍や爺ヶ岳がきれいにみえるのであれば、撮影地としてはそれなりに便利です。


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もっとも、テント場まで上がれば爺ヶ岳はきれいに見えているし、鹿島槍もテント場からすこし北へ行けば十分見ることができます。ガスで確認はできていませんが、立山や剱岳もおそらく見ることができると思います。テント場から見えなくても、鹿島槍の手前にある布引山の近くまで行けば森林限界を超えた稜線になるので、確実に見ることができるはずです。その点では、撮影するならむしろテント場にいたほうが便利かもしれません。ただ、テント場は水場もトイレもなく、どちらも小屋まで急傾斜の尾根道を5分ほど歩かなければいけないのが不便です。


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山小屋通信簿: お亀岩避難小屋

山小屋通信簿は、清潔さや快適さなどの一般的な項目の他に、ヤマふぉと派の観点から撮影山行基地としての評価も加えた山小屋の評価です。各評価項目を5段階で審査し、合計点数の平均が総合評価です。

評価項目
●清潔度:小屋内の部屋や食堂、トイレ、布団など、清潔に保たれているかどうかももちろんですが、小屋周辺の状況やごみの処理なども含みます。
●快適度:小屋内で過ごす時間を快適に過ごせるかどうかです。乾燥室の場所や利用時間、自炊場所の有無と位置、談話室の有無と居心地、本や暖房などの設備をチェックします。
●ホスピタリティ:宿泊や幕営の申込み、売店の対応など従業員の応対をチェックします。
●食事のうまさ:朝食夕食だけでなく、昼食メニューなどボリュームや味をチェックします。ただし、食べたものにもよるのでかなりいい加減です。基本的にあまりグルメではないので、味については甘い評価かもしれません。
●施設充実度:宿泊客以外の登山者が利用できる設備についての項目です。小屋前のテーブル&ベンチ、無料の水場、屋外トイレ、雨をしのげるひさし付きベンチがそろっていると評価5です。1種類を1ポイントとして評価します。
●ロケーション:写真を撮るためのベースとして、立地条件などを評価します。ただし、立地条件は変更しようがないので、3以上の評価とします。

評価基準
5:非常に優れている
4:良い
3:問題ない
2:いま一歩
1:改善が必要

●お亀岩避難小屋
清潔度:5
快適度:3
ホスピタリティ:-
食事のうまさ:-
施設充実度:4
ロケーション:3
総合評価:3.75


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お亀岩避難小屋は、四国の徳島県と高知県の県境に位置する三嶺の西に位置する避難小屋です。三嶺と天狗塚を結ぶ稜線からわずかに南に下った位置にあるため、日当たりのいい明るい感じの避難小屋で、作りもしっかりしていて、三嶺山頂避難小屋よりもきれいで快適です。


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稜線から下りてくると、避難小屋の西側が正面になります。西側正面にドアが三つ見えますが、3つともトイレです。小屋の入口は右側のピロティ奥になります。


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3つのトイレのうち、1つは男子小用です。


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残り2つが和式の個室になってます。備え付けの紙はなかったと思うので、ペーパーは持参しましょう。使用済みペーパーも持ち帰りがルールのようです。



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玄関はサッシの片開きドアになっています。玄関前のピロティにはベンチもあったので、小屋に入らなくてもちょっとした休憩に利用することもできます。


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玄関を入るとストーブが据え付けられた土間になっていて、寒ければ火をたくこともできますが、薪は常備されているわけではないようです。僕が利用したのは2016年10月30日でしたが、同宿の人たちが火を焚いていました。ピロティのベンチ下にちょっとした小枝がストックされていたので、それを利用したのかもしれません。基本的には、自分で薪集めをする必要がありそうです。


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内部は、中央の廊下を挟んで南北に床が張られています。北側のみ2階もあり、定員は30名ぐらいはいけそうです。銀マットもそこそこの枚数がストックされていましたが、あてにして何も持って行かないと泣きを見るかもしれません。


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水場は小屋から距離にして100m下ったところにあります。


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秋でもそれなりの水量が出ていたので、枯れることはなさそうです。


きれいで快適な小屋ですが、ロケーション的には三嶺までけっこう遠いし、天狗塚へもそこそこの距離があり、道も狭く急傾斜です。南側が開けているとはいえ、これといって高い山があるわけでもなく、稜線まで上がっても三嶺も天狗塚もみえないので、小屋周辺で撮影ポイントはほぼありません。高知県側からであれば、ここをベースに三嶺方面と天狗塚方面にそれぞれ出かけて行って写真を撮るというのはありですが、徳島県の祖谷側からのアプローチだといまいち使い勝手がよくない立地です。特に、星景写真は地上風景に特徴がないので、あまり適しているとはいえません。

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| 山小屋通信簿 | 00:24 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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山小屋通信簿: 蝶ヶ岳ヒュッテ冬期避難小屋

山小屋通信簿は、清潔さや快適さなどの一般的な項目の他に、ヤマふぉと派の観点から撮影山行基地としての評価も加えた山小屋の評価です。各評価項目を5段階で審査し、合計点数の平均(端数は四捨五入)が総合評価です。

評価項目
●清潔度:小屋内の部屋や食堂、トイレ、布団など、清潔に保たれているかどうかももちろんですが、小屋周辺の状況やごみの処理なども含みます。
●快適度:小屋内で過ごす時間を快適に過ごせるかどうかです。乾燥室の場所や利用時間、自炊場所の有無と位置、談話室の有無と居心地、本や暖房などの設備をチェックします。
●ホスピタリティ:宿泊や幕営の申込み、売店の対応など従業員の応対をチェックします。
●食事のうまさ:朝食夕食だけでなく、昼食メニューなどボリュームや味をチェックします。ただし、食べたものにもよるのでかなりいい加減です。基本的にあまりグルメではないので、味については甘い評価かもしれません。
●施設充実度:宿泊客以外の登山者が利用できる設備についての項目です。小屋前のテーブル&ベンチ、無料の水場、屋外トイレ、雨をしのげるひさし付きベンチがそろっていると評価5です。1種類を1ポイントとして評価します。
●ロケーション:写真を撮るためのベースとして、立地条件などを評価します。ただし、立地条件は変更しようがないので、3以上の評価とします。

評価基準
5:非常に優れている
4:良い
3:問題ない
2:いま一歩
1:改善が必要

蝶ヶ岳ヒュッテ冬期避難小屋 
清潔度:4
快適度:5
ホスピタリティ:-
食事のうまさ:-
施設充実度:2
ロケーション:5
総合評価:3.75

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蝶ヶ岳ヒュッテの冬期小屋は、無人小屋として解放されています。2015年の大みそかに宿泊させてもらいましたが、寒風吹きすさぶ蝶ヶ岳山頂でも、小屋の中は暖かく快適でした。


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風が強く雪の積もりにくい稜線に建つためか、冬期小屋の入り口は高いところではなく地面の高さに設置されています。小屋の横に設置されている赤い鉄製の箱のようなものが入り口で、ここから這って中に入ります。大荷物になる冬期の宿泊装備のバックパックを引きずりながら入っていかなくてはならず、けっこう大変でした。


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内部は、入ったところに6畳ほどの広さのコンクリート土間があり、その奥に8畳ほどの板の間があります。でかい冷凍庫のようなものが置いてあったので、板の間の定員は7名前後だと思います。僕が利用した時は7名での利用になり、ほぼ板の間はいっぱいの状態でした。最悪、コンクリート土間でも寝られますが、ちゃんとした断熱性能のマットがないと、安眠は難しそうです。


利用者のマナーがいいのか、小屋内はきれいに保たれていました。管理人が常駐していないからこそ、利用した後はゴミを持ちかえるとか、ほうきで掃いてきれいにして出るといったことを心がけたいものです。


冬期小屋には珍しく小屋の中にトイレがあるので、厳寒の屋外に出ていく必要がないのがとても助かりました。また、コンクリート土間に木製のベンチも用意されていたので、施設充実度はトイレとベンチがあるということで2ポイントとしておきます。個人的には、屋内トイレがあるだけで5点にしてもいいと思います。また、冬期小屋なので乾燥室とか談話室とか普通の山小屋にあるものは全くありませんが、極寒の蝶がヶ岳山頂に利用できる小屋があること自体が快適なので、快適度は満点にしてます。


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小屋を出て少し歩けば、槍ヶ岳から穂高岳まで3000m峰を一望できる抜群のロケーションです。常念岳方面や大滝山方面へも行けますが、槍・穂高連峰がこれだけ間近に見られる場所で、これ以上何を望む必要があるでしょうか。


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| 山小屋通信簿 | 23:51 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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山小屋通信簿: 行者小屋

山小屋通信簿は、清潔さや快適さなどの一般的な項目の他に、ヤマふぉと派の観点から撮影山行基地としての評価も加えた山小屋の評価です。各評価項目を5段階で審査し、合計点数の平均(端数は四捨五入)が総合評価です。

評価項目
●清潔度:小屋内の部屋や食堂、トイレ、布団など、清潔に保たれているかどうかももちろんですが、小屋周辺の状況やごみの処理なども含みます。
●快適度:小屋内で過ごす時間を快適に過ごせるかどうかです。乾燥室の場所や利用時間、自炊場所の有無と位置、談話室の有無と居心地、本や暖房などの設備をチェックします。
●ホスピタリティ:宿泊や幕営の申込み、売店の対応など従業員の応対をチェックします。
●食事のうまさ:朝食夕食だけでなく、昼食メニューなどボリュームや味をチェックします。ただし、食べたものにもよるのでかなりいい加減です。基本的にあまりグルメではないので、味については甘い評価かもしれません。
●施設充実度:宿泊客以外の登山者が利用できる設備についての項目です。小屋前のテーブル&ベンチ、無料の水場、屋外トイレ、雨をしのげるひさし付きベンチがそろっていると評価5です。1種類を1ポイントとして評価します。
●ロケーション:写真を撮るためのベースとして、立地条件などを評価します。ただし、立地条件は変更しようがないので、3以上の評価とします。

評価基準
5:非常に優れている
4:良い
3:問題ない
2:いま一歩
1:改善が必要

●行者小屋
清潔度:5
快適度:5
ホスピタリティ:5
食事のうまさ:4
施設充実度:4
ロケーション:4
総合評価:4.5


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行者小屋は、八ヶ岳の西麓、赤岳や阿弥陀岳の足元に立地しているため、赤岳、阿弥陀岳への登山基地となる山小屋です。


入口を入った左手に売店兼受付がありますが、その奥に土足のまま入れる自炊スペースがあります。昼間は売店で購入したものを飲食することもできますから、かなり便利な作りになっています。



玄関を入って、左右に靴棚があり、正面のガラス戸を入ると大きな食堂兼談話室になっています。正面奥に階段があり、宿泊スペースは階段を上がった二階になります。階段横のコーナーが談話室になっていて、大きなストーブを囲むように本棚とベンチが設置されています。たくさんの雑誌や本が用意されていて、ストーブの暖かさに包まれながらくつろぐことができるので、かなり居心地のいい談話室です。ただし、階段の下あたりは。トイレに続く廊下から冷気が流れ込んでくるため、じっとしていると結構寒い思いをしました。ストーブがあってもダウンジャケット、ダウンパンツは必要です。


階段の下をくぐって左奥にトイレがあります。小屋からは廊下でつながっていますが、構造的には別棟になっているようで、小屋内へ匂いが漏れてくることはありません。トイレは洋便器になっていて、清潔に保たれていました。男女兼用ですが、個室のみなので、それほど気兼ねすることはなさそうです。正月休みに宿泊したときにはトイレ前の流しは手洗い用にアルコールスプレーが置いてありました。冬季は水が出ないので、消毒スプレーで対応しているようです。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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二階の構造は、中央部に広めの廊下が通っていて、その左右に就寝スペースの区画があります。完全な個室にはなっていなくて、左右を壁で仕切られただけの空間です。小屋では大広間と呼んでいます。



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左右で4つ分の区画に対して1つの割合で中央の廊下部分にコタツが置かれていて、わざわざ階下の談話室まで行かなくてもくつろぐことができました。ただし、布団を敷くと通路になるスペースがなくなってしまうので、実質廊下の方向でしか使えないので使い勝手はいまいちです。大広間とは別に個室もあるようです。


乾燥室は1階と2階にそれぞれあるらしいのですが、今回は使う機会がなかったので、どこにあってどういう状況なのかは未確認です。上の写真の廊下の奥に見えているスペースがもしかすると2階の乾燥室なのかもしれません。2階の階段前にハンガーのかかったクローゼットのような場所があり、濡れた雨具のようなものは無理としても、多少湿気たジャケットぐらいなら一晩で乾くと思われます。


同じグループの赤岳鉱泉にはお風呂があり、5月末から10月末までの期間は入浴できますが、行者小屋にはお風呂はありません。ここだけは残念なところです。


食事は、特別豪華というわけではありませんが、味は十分美味でした。



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1月2日に泊まった時の夕食は、ビーフシチューにサラダとフルーツがついて、ごはんと豚汁というメニューでした。



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朝食は、焼き鮭、人参とジャガイモの煮物、昆布巻、フキ、梅干しと漬物、海苔、納豆、ごはん、味噌汁となっていました。ごはんと豚汁・味噌汁はお代わり自由です。


スタッフの対応は、丁寧でいい感じでした。


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ロケーション的には、小屋前から赤岳や横岳、阿弥陀岳を目の前に望むことができ、晴れていれば夕陽に赤く染まる山々を見ることができます。夜は出ていませんが、おそらく赤岳や横岳とからめた星景写真も狙えるでしょう。


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残念なのは、山裾の立地であるため、稜線や山頂付近の小屋に比べると、見上げた写真しか撮れないことです。やはり、雲海や日の出などと絡めたり、山の形をきれいに写すにはある程度の高さがほしいところです。



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| 山小屋通信簿 | 20:23 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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山小屋通信簿: 剱沢小屋

山小屋通信簿は、清潔さや快適さなどの一般的な項目の他に、ヤマふぉと派の観点から撮影山行基地としての評価も加えた山小屋の評価です。各評価項目を5段階で審査し、合計点数の平均(端数は四捨五入)が総合評価です。

評価項目
●清潔度:小屋内の部屋や食堂、トイレ、布団など、清潔に保たれているかどうかももちろんですが、小屋周辺の状況やごみの処理なども含みます。
●快適度:小屋内で過ごす時間を快適に過ごせるかどうかです。乾燥室の場所や利用時間、自炊場所の有無と位置、談話室の有無と居心地、本や暖房などの設備をチェックします。
●ホスピタリティ:宿泊や幕営の申込み、売店の対応など従業員の応対をチェックします。
●食事のうまさ:朝食夕食だけでなく、昼食メニューなどボリュームや味をチェックします。ただし、食べたものにもよるのでかなりいい加減です。基本的にあまりグルメではないので、味については甘い評価かもしれません。
●施設充実度:宿泊客以外の登山者が利用できる設備についての項目です。小屋前のテーブル&ベンチ、無料の水場、屋外トイレ、雨をしのげるひさし付きベンチがそろっていると評価5です。1種類を1ポイントとして評価します。
●ロケーション:写真を撮るためのベースとして、立地条件などを評価します。ただし、立地条件は変更しようがないので、3以上の評価とします。

評価基準
5:非常に優れている
4:良い
3:問題ない
2:いま一歩
1:改善が必要


●剱沢小屋
清潔度:5
快適度:4
ホスピタリティ:4
食事のうまさ:-
施設充実度:1
ロケーション:4
総合評価:3.6

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剱沢小屋は、剱沢キャンプ場から5分ほど剱沢方向に下ったところにあります。2008年に移転・建て替えを行い、2009年から現在の場所で新たに営業を再開した山小屋なので、まだ新築らしさが感じられる清潔感のある小屋です。


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正面に剱岳を望む絶好のロケーションにあり、入口を中心に左右に細長い平屋の建物です。


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入口を入った右手に売店兼受付がありますが、玄関ホールが狭いうえに窓口の間口も狭いので、時間によっては買い物客と宿泊受付などでけっこう混雑してイラっとすることもあります。宿泊以外の登山者向け物販は入口横の外窓ですればかなり混雑回避ができるのにと思います。


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玄関を入って左側が宿泊棟で、平屋の建物の真ん中に廊下が通っていて、廊下の左右に部屋が並んでいます。狭い廊下の左右に荷物置き場となる棚が並んでいるので、廊下は実質的にすれ違うのも難しいほど狭い状態です。水やヘッドランプ、メガネなど必要なものはスタッフサックなどに入れて部屋に持ち込んでおかないと、いちいち廊下に出て荷物をあさっていると大渋滞を引き起こしかねないので、要注意です。


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部屋内は通路部分はフローリング、就寝スペースは畳敷きで上下2段に別れていますが、奥行きが畳1枚分しかないので、枕元に小物をおくためのスペースはほぼありません。


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就寝スペースは天井までの高さも低く、あまり快適とは言いがたい状況です。新しくて清潔感があるのがせめてもの救いです。実感として廊下も部屋も凄く窮屈感のある構造でした。建築士という職業がら建物のつくりをついつい仕事の目で見てしまうのですが、設計に無理があるというか、山小屋を使ったことがない人が設計したか、予算の関係で宿泊者の快適性は犠牲にしたように感じます。小屋前の広場はかなり余裕のある広さなので、もう少し小屋の床面積を広くとって設計すればよかったのにと思いますが、いろいろと事情があったのでしょう。



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玄関から右側にはトイレや談話室、シャワー室、乾燥室があり、廊下の突き当たりに食堂があります。部屋がある反対側と違って、こちら側は廊下に棚がないので広々としてすれ違いも楽にできます。シャワーは男女別に使用できる時間を分けています。シャワー利用は宿泊料金に含まれているので、別途お金は必要ありません。乾燥室は6畳ほどの広さがあり、余裕のあるつくりでした。談話室は4.5畳ぐらいの広さがあり、テレビや雑誌などが用意されています。


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新しい小屋ですが、トイレは男女兼用です。女性登山者数も増えているので、どうせ新築するのなら男女別にすればよかったのにと思います。新築だけあって、浄化槽を使ったトイレなので、清潔感はピカイチです。


自炊は食堂でさせてもらえます。食堂に行けば自炊用のプレートを貸してくれるので、それをテーブルの上に敷いて自炊をします。ただし、宿泊者の食事時間中は自炊できません。なので、17時前に食べ終わるか、19時以降にするかといった感じですが、混んでいる時はもっと時間制限が厳しいと思われるので、食堂を利用できる時間をしっかりと確認しておく必要がありそうです。


宿泊棟側では窮屈感がありましたが、食堂などは基本的に快適で、全体としては快適な山小屋だといえます。新しいだけあっておそらく断熱材もちゃんとはいっていると思われ、夜になっても屋内でダウンジャケットを着る必要はないぐらい暖かでした。


施設としては、小屋前の広いスペースにベンチがいくつか並んでいる以外は、水場も屋外トイレもありません。そのため施設充実度のポイントは1ですが、少し上のキャンプ場に行けばトイレもあるし水場もあります。なので、実質的には3ポイントと同じです


スタッフの対応は、とくに可もなく不可もなくという感じです。宿泊者がそこそこ多かったためか、けっこう忙しそうにしていていましたが、領収書をもらいに行けばちゃんと対応してもらえたし、ぞんざいな扱いはありません。


ロケーション的には、剱岳に特化した場所なので、剱岳以外に脚を伸ばすベースにする山小屋ではありません。ただし、小屋前から障害物無しに剱岳を望むことができるし、登るのも便利です。別山や剱御前などに行くのも比較的楽なので、剱岳狙いのベースとしてはいい場所です。


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| 山小屋通信簿 | 18:33 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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山小屋通信簿: 仙人池ヒュッテ

山小屋通信簿は、清潔さや快適さなどの一般的な項目の他に、ヤマふぉと派の観点から撮影山行基地としての評価も加えた山小屋の評価です。各評価項目を5段階で審査し、合計点数の平均(端数は四捨五入)が総合評価です。

評価項目
●清潔度:小屋内の部屋や食堂、トイレ、布団など、清潔に保たれているかどうかももちろんですが、小屋周辺の状況やごみの処理なども含みます。
●快適度:小屋内で過ごす時間を快適に過ごせるかどうかです。乾燥室の場所や利用時間、自炊場所の有無と位置、談話室の有無と居心地、本や暖房などの設備をチェックします。
●ホスピタリティ:宿泊や幕営の申込み、売店の対応など従業員の応対をチェックします。
●食事のうまさ:朝食夕食だけでなく、昼食メニューなどボリュームや味をチェックします。ただし、食べたものにもよるのでかなりいい加減です。基本的にあまりグルメではないので、味については甘い評価かもしれません。
●施設充実度:宿泊客以外の登山者が利用できる設備についての項目です。小屋前のテーブル&ベンチ、無料の水場、屋外トイレ、雨をしのげるひさし付きベンチがそろっていると評価5です。1種類を1ポイントとして評価します。
●ロケーション:写真を撮るためのベースとして、立地条件などを評価します。ただし、立地条件は変更しようがないので、3以上の評価とします。

評価基準
5:非常に優れている
4:良い
3:問題ない
2:いま一歩
1:改善が必要


●仙人池ヒュッテ
清潔度:4
快適度:4
ホスピタリティ:5
食事のうまさ:-
施設充実度:2
ロケーション:4
総合評価:3.8


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仙人池ヒュッテは、仙人池越しに裏剱を眺めることができる最高のロケーションにあります。ただし、アクセスはなかなかハードで、立山室堂から1日で行くにはそれなりに健脚でないと厳しいと思います。特に縦走で装備が重い場合は、最後の仙人新道の急登が体力を削ります。真夏の炎天下は地獄です。宇奈月温泉から黒部峡谷経由で入るルートも、下の廊下を歩き、最後にかなりの難路と評判の雲切新道が待ち構えており、こちらも楽に歩かせてもらえないルートのようです。


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小屋の建物はトタン板の外壁や波打つ屋根など、かなり年季の入ったものです。外見は古くなって痛んだというよりも、外部からの圧力で痛んだような痛み方で、豪雪地帯だけに雪の圧力に耐えて続けた結果といえそうです。


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山小屋には珍しくお風呂があります。早くから沸かしているらしく、午後1時に到着した時点ですでに入浴できる状態だったので、部屋に荷物をおいたらすぐにお風呂に入りました。お風呂のある場所は、浴室ではなくて広い物置部屋の一角で、となりに洗濯機がおいてあったり倉庫のようになっていたりで、入ったときにはびっくりしました。


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トイレは男女共用で、かなりオープンなつくりです。出入口に扉や壁がなく正面に小便器が堂々と並んでいて、用を足している後を通って右奥の個室に入るようになっているので、少し気まずい感じです。


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個室は4つあり、とくに男女別になっていなかったように思います。つくりは古いのですが、掃除はきちんとされていて清潔感はあります。


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洗面は大きなシンクが2つあり、それぞれ蛇口が設置されていますが、水流はかなり細い状態でした。どこかからポンプで水揚げしているのでしょうが、なかなか大変みたいです。節水を心がけましょう。



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食堂が談話室を兼ねていて、テーブルは3つあります。片側に4人詰めたとしても、収容人数は最大で24人ということになります。なので、秋の混雑時期の食事は2回転、3回転ということになるのでしょう。僕が宿泊した時は空いていたので自炊は食堂でさせてもらえました。混雑しているときは屋外などでということになると思います。


部屋は2階にあり、天井がなく、大きな梁がむき出しで屋根裏がもろに見えるつくりになっていました。別にそれがどうということはありませんが、田舎の古民家に泊まったような雰囲気があります。部屋は畳敷きになっていて、カイコ棚のようなつくりにはなっていません。


夏で雨も降っていなかったので、乾燥室がどういう状態なのかは未確認です。そもそも乾燥室があったのかどうかさえわかりません。


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小屋のすぐ前にある仙人池の背後に、八ツ峰の鋭い岩峰が聳えていて、写真撮影のモチーフには最高です。紅葉シーズンに行ってみたいものですが、シルバーウィークには70人ほどの宿泊客があるらしく、その混雑を思うとさすがに考えてしまいます。祝日をはずして平日に行くことを考えたほうが良さそうです。


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仙人池ヒュッテから45分ほどのところにある池の平でも池越しの裏剱が眺められるし、池平山に登れば迫力ある八ツ峰が見られるので、裏剱目的の撮影山行にはいいロケーションです。


到着時にお茶を振舞ってくれたり、体調不良で食事を食べられなかった宿泊者にお粥を作ってくれるなど、ホスピタリティは一級の山小屋です。連泊してゆっくりと裏剱エリアを楽しむような山旅の拠点におすすめです。


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| 山小屋通信簿 | 18:54 | comments:4 | trackbacks(-) | TOP↑

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山小屋通信簿: 早月小屋

山小屋通信簿は、清潔さや快適さなどの一般的な項目の他に、ヤマふぉと派の観点から撮影山行基地としての評価も加えた山小屋の評価です。各評価項目を5段階で審査し、合計点数の平均(端数は四捨五入)が総合評価です。

評価項目
●清潔度:小屋内の部屋や食堂、トイレ、布団など、清潔に保たれているかどうかももちろんですが、小屋周辺の状況やごみの処理なども含みます。
●快適度:小屋内で過ごす時間を快適に過ごせるかどうかです。乾燥室の場所や利用時間、自炊場所の有無と位置、談話室の有無と居心地、本や暖房などの設備をチェックします。
●ホスピタリティ:宿泊や幕営の申込み、売店の対応など従業員の応対をチェックします。
●食事のうまさ:朝食夕食だけでなく、昼食メニューなどボリュームや味をチェックします。ただし、食べたものにもよるのでかなりいい加減です。基本的にあまりグルメではないので、味については甘い評価かもしれません。
●施設充実度:宿泊客以外の登山者が利用できる設備についての項目です。小屋前のテーブル&ベンチ、無料の水場、屋外トイレ、雨をしのげるひさし付きベンチがそろっていると評価5です。1種類を1ポイントとして評価します。
●ロケーション:写真を撮るためのベースとして、立地条件などを評価します。ただし、立地条件は変更しようがないので、3以上の評価とします。

評価基準
5:非常に優れている
4:良い
3:問題ない
2:いま一歩
1:改善が必要

●早月小屋
清潔度:5
快適度:4
ホスピタリティ:3
施設充実度:3
食事のうまさ:-
ロケーション:3
総合評価:3.6


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早月小屋は、馬場島から剱岳への登山路である早月尾根にある唯一の小屋です。標高約2200mの尾根上にあり、剱岳山頂まで約3時間のところにあります。


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小屋前には広い広場があり、登山者が休憩等に利用できるベンチとテーブルも置かれています。西側は富山市街が一望でき、運がよければ雲海と夕日を見ることができます。


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また、小窓尾根の岩峰が目の前に眺められ、その迫力はなかなかです。あいにく、剱岳本峰は早月尾根に隠れてほとんど見えません。


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小屋は木造の総2階建てになっていて、玄関を入って左手に受付兼売店、右側にストックルーム兼乾燥室があります。この小屋は近くに水場がなく、天水利用のため、水は売店でペットボトルのミネラルウォーターを購入します。0.5リットルが400円、2リットルが900円と結構高額です。小屋裏に大きな天水用のタンクが設置してあったので、余裕のある場合は1リットル300円ぐらいで売ってくれてもよさそうなものですが、なぜかペットボトルの水しか売っていません。ちなみに、カップヌードル500円、0.35リットルのビールが600円、0.5リットルのコーラが400円と、他の山小屋と比べて基本的に物販は高いです。


1階には食堂、談話室、トイレがあり、客室は2階です。


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談話室は6畳ほどの広さで、テレビとDVDプレーヤーがあり、おいてあるDVDは自由に観ていいようです。山の雑誌などもおいてありました。朝にはポットに入ったお茶が用意されていて、自由に飲んでもいいようです。


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トイレの入口前には流しがありますが、水道は設置されておらず、歯磨きなどは自分の水を使わなければなりません。トイレのあとの手洗い用に、アルコール消毒のスプレーが設置されていて、手をかざせば自動的にアルコールが噴霧されます。水がないかわりにアルコールで消毒するという方式にしているようです。


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男女共用のトイレのドアを入ると、左手に男性小便器、正面に個室が2つ。


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個室はどちらも洋式便器となっており、疲れた足腰には助かります。数が少ないので、混雑している日の朝は大変なことになりそうです。外のテント場に屋外トイレがあり、そちらのほうは個室が3つあるので、混んでいる場合はそちらをつかうという手もあります。ただし、和式便器でペーパーと手洗い場はありません。


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階段を上がったところにあるホールには、ストーブが設置されていて、その周囲に敷かれているブルーシートに荷物を置くようになっています。廊下の奥にも同様の荷物置き場があり、室内への荷物持ち込みは禁止となっています。


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階段ホールには、小説や漫画がならんだ本棚があり、そこそこの種類と数がありました。山関係では、漫画の「孤高の人」が7巻ぐらいまでありました。


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僕が利用したのは廊下の奥にある12畳の大部屋で、その日はほぼすべての宿泊者がこの部屋に通され、部屋の出入り口まえまで布団が敷かれたため、出入りがちょっと面倒でした。双六小屋などであれば、空いていれば4人部屋をひとりで使わせてくれたりしましたが、ここはとりあえず定員になるまで同じ部屋に詰め込む方針のようです。もう少しゆったりめに使わせてくれてもいいのではないかという気がします。


食堂には入っていないのでどういう状態かわかりません。自炊の場合は、基本的には外のベンチとテーブルでということですが、天気が悪ければ乾燥室を使ってくださいということでした。夕方は天気がよかったので外で作りましたが、朝はさすがに寒かったので、乾燥室を利用しました。


小屋自体は清潔に保たれており、漫画などもあって小屋内で退屈してしまうということはありませんが、水に不自由するということがややネックです。早月尾根の途中にあるということで、剱岳に登るか下山するという選択肢しかないので、撮影山行のベースにしてあちこち出かけるということはできません。剱岳を撮影するにしても、けっこう早月尾根に邪魔されてしまい、ロケーション的にも恵まれているわけではありません。なので、撮影山行のベースにするには不向きです。


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| 山小屋通信簿 | 19:15 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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山小屋通信簿: 長衛小屋

山小屋通信簿は、清潔さや快適さなどの一般的な項目の他に、ヤマふぉと派の観点から撮影山行基地としての評価も加えた山小屋の評価です。各評価項目を5段階で審査し、合計点数の平均(端数は四捨五入)が総合評価です。

評価項目
●清潔度:小屋内の部屋や食堂、トイレ、布団など、清潔に保たれているかどうかももちろんですが、小屋周辺の状況やごみの処理なども含みます。
●快適度:小屋内で過ごす時間を快適に過ごせるかどうかです。乾燥室の場所や利用時間、自炊場所の有無と位置、談話室の有無と居心地、本や暖房などの設備をチェックします。
●ホスピタリティ:宿泊や幕営の申込み、売店の対応など従業員の応対をチェックします。
●食事のうまさ:朝食夕食だけでなく、昼食メニューなどボリュームや味をチェックします。ただし、食べたものにもよるのでかなりいい加減です。基本的にあまりグルメではないので、味については甘い評価かもしれません。
●施設充実度:宿泊客以外の登山者が利用できる設備についての項目です。小屋前のテーブル&ベンチ、無料の水場、屋外トイレ、雨をしのげるひさし付きベンチがそろっていると評価5です。1種類を1ポイントとして評価します。
●ロケーション:写真を撮るためのベースとして、立地条件などを評価します。ただし、立地条件は変更しようがないので、3以上の評価とします。

評価基準
5:非常に優れている
4:良い
3:問題ない
2:いま一歩
1:改善が必要



●長衛小屋
清潔度:5
快適度:5
ホスピタリティ:5
施設充実度:4
食事のうまさ:-
ロケーション:3
総合評価:4.2


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南アルプス北沢峠にある北沢駒仙小屋が長衛小屋と改名され、2013年に建て替えられたばかりの新しい小屋です。宿泊したのは2014年1月2日の夜で、年末年始は素泊まり専用となっているようです。なので、食事はとっていませんし、食堂も見ることはできませんでした。


入口を入ると、正面に売店を兼ねた受付があり、右手に食堂、左手にテント泊申込書を書くためのカウンターがあり、カウンターの後に談話室があります。このカウンター上にデジタルフォトフレームを利用した天気予報の画像が流されています。


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談話室には薪ストーブが設置されていて暖まれるし、漫画や雑誌が並んだ本棚もあります。その奥には乾燥室があり、そこにも専用の大きなストーブが設置されていました。


宿泊した日は、午後3時ごろチェックインしましたが、その時点では宿泊者は僕だけでした。にもかかわらず、乾燥室に乾かしたいジャケットなどを持っていくとすぐにストーブに火を入れてくれたり、2階の宿泊場所のストーブにも火を入れてくれるなど、サービス満点でした。乾燥室に靴を入れるのは禁止している山小屋が多いのですが、「靴は持ち込まないほうがいいですか?」と聞いたところ、快く許可してくれました。まあ、宿泊者が少なく積雪期だったから特別ということかもしれません。


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この小屋のいいところは、コインシャワーがあることです。1回500円が必要ですが、山でシャワーが使えるのはありがたいことです。お正月のこのときも使用不可の表示は出ていなかったので、もしかしたら使えたのかもしれません。


自炊は談話室でいいとのことで、薪ストーブのある暖かい場所でゆったりと食事ができました。ストーブの上にかかっているヤカンに入っているお湯も自由に使っていいとのことだったので、大変助かりました。朝はポットに入ったお湯がテーブルに用意されているなど、たいへんホスピタリティの優れた山小屋です。ご主人はどちらかというと無口な感じの方ですが、気遣いの細やかな優しい方でした。ただ、談話室で自炊していいというのは積雪期だけのことだと思います。積雪期は素泊まりのみとなっているので食堂は閉鎖されていますし、宿泊客も少ないので談話室を開放しているのだと思います。無雪期の場合は、どこで自炊をするのかはわかりません。たぶん、外なんだろうなあという感じですが。


屋内にも当然トイレはありますが、積雪期は使用できないとのことで、宿泊者もテント泊者と同じ屋外のトイレを利用します。小屋の入口から雪のない軒下を通ってトイレまで行けるので、小屋に備え付けのサンダルで行けるところがいいところです。


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宿泊場所は小屋の2階になっていて、中央の廊下を挟んで上下にカイコ棚になっています。しかし、畳敷きだし、奥行きも十分あって快適です。


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上段へは梯子ではなく階段が数箇所設置されているので、上り下りも楽チンです。布団は、敷き布団、掛け布団、毛布が各1枚なので、明け方近くなってくるとさすがに寒かったです。なので、積雪期はダウンパンツとダウンジャケットは必携です。


ロケーション的には、北沢峠から10分ほど歩かなければならないことと、谷間にあり展望がないこと、仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳とも登頂するのに数時間かかることなどから、撮影基地としてはあまり向いていません。



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| 山小屋通信簿 | 13:45 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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山小屋通信簿: 北ノ俣避難小屋

山小屋通信簿は、清潔さや快適さなどの一般的な項目の他に、撮影山行基地としての評価も加えた山小屋の評価です。各評価項目を5段階で審査し、合計点数の平均(端数は四捨五入)が総合評価です。

評価項目
●清潔度:小屋内の部屋や食堂、トイレ、布団など、清潔に保たれているかどうかももちろんですが、小屋周辺の状況やごみの処理なども含みます。
●快適度:小屋内で過ごす時間を快適に過ごせるかどうかです。乾燥室の場所や利用時間、自炊場所の有無と位置、談話室の有無と居心地、本や暖房などの設備をチェックします。
●ホスピタリティ:宿泊や幕営の申込み、売店の対応など従業員の応対をチェックします。
●食事のうまさ:朝食夕食だけでなく、昼食メニューなどボリュームや味をチェックします。ただし、食べたものにもよるのでかなりいい加減です。基本的にあまりグルメではないので、味については甘い評価かもしれません。
●施設充実度:宿泊客以外の登山者が利用できる設備についての項目です。小屋前のテーブル&ベンチ、無料の水場、屋外トイレ、雨をしのげるひさし付きベンチがそろっていると評価5です。1種類を1ポイントとして評価します。
●ロケーション:写真を撮るためのベースとして、立地条件などを評価します。ただし、立地条件は変更しようがないので、3以上の評価とします。

評価基準
5:非常に優れている
4:良い
3:問題ない
2:いま一歩
1:改善が必要



北ノ俣避難小屋

清潔度: 4
快適度: 3
ホスピタリティ: -
施設充実度: 3
食事のうまさ: -
ロケーション: 3
総合評価: 3.25

無人避難小屋なので他の有人小屋と比較するのもどうかと思いましたが、一応宿泊した山小屋なので評価しておきます。

北ノ俣避難小屋外観
北ノ俣避難小屋は、岐阜県神岡町打保から北ノ俣岳へ登る神岡新道の途中、北ノ俣岳と寺地山の中間に位置する無人の避難小屋です。北ノ俣岳西面に広がる草地の下部、登山道から少し下った林の中にあり、とても静かな環境に囲まれています。高床式、三角屋根の小さな小屋で、小屋の前までホースで水が引かれています。水の出はちょろちょろといった感じで、2リットル溜めるのに数分かかります。小屋の裏を下ったあたりに水場があるらしいのですが、確認はしていません。まあ、急ぐわけでもないのでホースの下にクッカーを置いて溜まるのを待つのもいいと思います。ホースの先端を低い位置に持っていけば、ホース内に溜まった水が一気に出てきますが、砂も一緒に出てくるのでおとなしく待ったほうがいいと思います。なお、この水は断水することもあるらしいので、あまりあてにしすぎないほうがいいようです。

北ノ俣避難小屋内部
内部は約10名が宿泊できるぐらいの広さです。板敷きで、ゴミも無くきれいに使われているようでした。もっとも、ピストンで登山をする宿泊者が下山時に回収するつもりでゴミ袋を残して行っており、それはどうかと思います。もちろん、きちんと袋を縛って邪魔にならない隅の柱にぶら下げてあるので、決して小屋内が汚れたり匂いが漂っているというわけではないのですが、たとえ数日後に戻ってくるとはいえ、自分の出したゴミは自分で持っていくべきだと思います。何が入っているのかわからない誰かのゴミ袋が残っているのは、決して気持ちのいいものではありません。

入口を入って正面にあるドアの向こうは小さなテラスになっていて、右手にトイレがあります。備え付けのぺーパーはありません。僕が泊まったときには小屋内に誰かが置いていった使いかけのロールが2つ置いてありましたが、常備はしていないと思います。パッと見はきれいなのですが、便器のふたを開けるとさすがに強烈な臭いとあまりきれいでない状態の便器内部が見えて、ややげんなり。まあ、公衆便所のようなものなので仕方ありません。なお、ここのトイレは自然浸透式らしいので、トイレットペーパーは絶対にトイレに落とさないようにしてください。自分で回収して処理するのがルールです。持ち歩くのが嫌なら、小屋前に焚き火跡があったのでそこで燃やして行けばいいと思いますが、くれぐれも火の始末をきちんとしてください。

小屋の設備としては、玄関前の靴箱、壁掛け時計、ホウキとちりとり、衣服などぶら下げるための針金とハンガー数個、誰かがおいていったらしいアルミ蒸着マットなどがあります。

北ノ俣避難小屋床下
小屋の床下にも非常用の宿泊場所があり、大人2名が宿泊することが可能です。もっとも、コンパネで簡単な床をつくり周りをトタン板で囲っただけの場所なので、室内というよりも半屋外といったほうがいいような状況です。雨の日は入口から水が流れ込むのか、靴を脱ぐ場所に泥が溜まっていたりします。なので、それほど快適な場所とはいえません。僕が止まったときは入口がドロドロであまり気持ちのいい状態ではなかったので、中で無理やりソロ用テントをはって寝ました。長さ2m幅1mのテントなら、ぎりぎり張ることができる広さです。ただし、他の宿泊者がいなければの話ですが。

小さな小屋ですが、トイレがあり水も小屋前まで引いてあるので、あんがい快適です。ただし、神岡新道はぬかるみが多く、決して歩きやすい道ではありません。小屋から上は侵食が進み深くえぐられた登山道となり、滑りやすく崩れやすい状態です。薬師岳や黒部五郎岳が目的なら、お金はかかりますが折立から入ったほうが楽で快適です。

撮影山行のベースとしての利用価値は、ほぼないと思います。




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