ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

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朝の稜線はまだ厳冬期:伯耆大山

2013年3月11日 鳥取県大山町 伯耆大山・弥山(標高1709.4m)日帰り山行


二週続けての大山詣でです。今回はラッキーなことに月曜日が休める状態だったので、天気が悪かった日曜日はやめにして、晴天マークのついていた月曜日を狙って行って来ました。


目的は、夜明けの写真撮影。1月13日の失敗を反省し、日曜日の午後7時過ぎに就寝したのですが、慣れない早寝のため午後9時過ぎには目が覚めてしまいました。しょうがないのでそのまま起きて、食事をすませシャワーを浴びて、午前0時に出発です。


時間に余裕があるので、高速は使わず一般道でのんびりと走って、午前2時30分頃南光河原駐車場に着きました。さすがに平日のこの時期この時間は駐車場は空いていましたが、それでも10台程度は停まっていました。


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2:48 真っ暗な中、出発です。


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道路脇には高さ1mほどの雪壁が残っていて、夏山登山道へのルートは駐車場入口からすぐに雪壁の上に登るようになっていました。


前日に寒冷前線が通過して気温が下がった影響で、登山道の雪は凍結気味。阿弥陀堂近くにあるベンチですぐにクランポンを装着しました。


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4:20 誰もいない深夜の登山道を黙々と登り、五合目に到着しました。けっこう風があって寒いです。今回は山頂まで登るということと、天気予報では気温が低く風が強いということだったので、先週使ったフォレイカーシェルジャケットではなく、バーグハウスのチベッタジャケットを選んだのですが、まずいことにフェイスマスクもバラクラバも忘れてきてしまいました。ネックゲイターすらありません。左手から吹き付けてくる冷たい風が顔に当たって苦痛です。チベッタジャケットを着ると汗をかいてしまいそうなので、ソフトシェルだけで登っていたのですが、体はさておき顔が我慢できません。フードを全体に右方向に回して顔の左半分を隠すようにして登ります。


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4:36 六合目避難小屋です。転がるようにして避難小屋に入り、休憩と装備変更を行います。チョコレートをかじり、お湯を飲み、ストックからアックスに持ち替え、ハードシェルジャケットを着て、準備万端整いました。


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5:02 山頂目指して出発です。途中、振り返っても登山道に1つとしてライトの明かりは見えません。完全に孤独な夜の雪山登山です。なんだか、ヒマラヤあたりの山にアタックをかけているみたいです。


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5:38 頂上台地の木道までたどり着きました。場所によっては完全に雪がなくなっていたりします。気温は低いけれど、山頂にも着実に春が来ているようです。


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5:48 山頂避難小屋に着きました。東の空が赤く染まり、真っ暗だった空も少し青みを帯びてきています。急がないと日の出に間に合いません。トイレに行き、撮影の準備をしてすぐに弥山山頂に向かいました。


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気温は-10度です。2月の石鎚山と同じレベルですから、気温的にはまだ厳冬期です。


ここで一息。ポチッと押して休憩したら続きをどうぞ。



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6:06 弥山山頂に立つと、さっきまで静かな海のようだった雲海が、急に荒海のようになってきました。雲が湧きあがるので、太陽は地平線からずいぶん上でようやく顔をだせるような状態になり、期待していた雲海から登る日の出の瞬間は見ることができませんでした。


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山頂稜線では猛烈な風が吹いています。時々からだがふらっとするぐらいの風なので、風速10m/秒前後はあるようです。眼下の雲も高速で動いています。スローシャッターで雲の動きを表現してみましたが、強風でカメラがぶれてしまい、拡大して表示できる品質の写真にはなりませんでした。


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時間と共に雲が押し寄せてきて、しまいには剣ヶ峰を飲み込むようにして北壁を吹き上がります。吹き上がるガスのカーテンが朝陽に赤く染まり、ときおり太陽も姿を見せます。日の出は見られなかったものの、これはこれでなかなかダイナミックで貴重なシーンかもしれません。それにしても、めちゃくちゃ寒い! 石鎚山のときは背後から風が吹いていたので、フードをかぶっていればそれほどでもなかったのですが、今回は左前方からもろに吹き付けてくるので、顔が凍りそうです。バラクラバがあればまだましだったのですが、ハードシェルジャケットのフェイスガード部分だけなので、ときおりフード内に吹き込んでくる風で悲惨な状況です。とはいえ、チベッタジャケットのフェイスガード部分がうまく機能してくれて、鼻から下はそれなりに風から守ってくれます。問題は目の周りと鼻です。


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足や指の先もギンギンに冷えてくるので、10分ほど撮影しては、風の当たらない弥山山頂の下まで退避しそちらでしばらく撮影して、また三角点の先まで行って撮影するという繰り返しでした。弥山山頂下から振り返ると、影大山が長くのびているのが見えました。


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撮影を始めてすぐぐらいに、気がつくともう一人登山者がいます。あとで避難小屋の中で話をしたところ、4時30分ぐらいに登り始めて、6時過ぎに着いたそうです。僕が六合目避難小屋を出た頃登り始めたということですから、上からライトの明かりが見えなかったようです。


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すっかり太陽は雲の上まで登ってしまい、剣ヶ峰で荒れ狂っていたガスも背後に引いてしまいましたが、それはそれでまたいい絵になります。レンズを換えたり、撮影場所を移動したりしながら、あいかわらずの強風吹きすさぶ稜線上で8時過ぎまで撮影を続けました。


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最後に、久しぶりに動画も撮影してみました。


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8:15 見た目にはすっかり穏やかになってしまった剣ヶ峰の撮影は終えて、冷えた体を温めるために避難小屋に入りました。もう一人の登山者は先に入ってお湯を沸かしていました。その後、もう一人若い男性が来て、避難小屋の中は3人になりました。少し話をしたりしながら、冷えたドーナツをお湯で流し込み、9時ごろ出発しました。


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外に出てみると、風は少し穏やかになったみたいです。西側の雲海はなくなっていました。


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山頂避難小屋は2/3ほど雪から出ている状態で、まどから光が入るため中はそこそこ明るい状態でした。


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東側にはまだ雲海が広がっていました。


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八合目あたりで、三鈷峰が雲海に飲み込まれつつあるのが見えました。しかし、雲海の勢いはあんがいなくて、その後はおとなしくなっていました。


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下を見ると、ぽつぽつと登ってくる人が見えます。平日だというのにさすがに人気の山です。


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雲に飲まれそうで飲まれない三鈷峰。


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背後にガスがうごめく剣ヶ峰。


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七合目あたりでは、木の枝に透明な氷がたくさんついていて、日の光を浴びてきらきら輝いていました。きらきらの玉ボケを入れて、剣が峰のクローズアップ。


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五合目から下の登山道では、場所によって雪がなくなりかけのところもあります。


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美しいブナ林の中を下ります。


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ブナは、春芽で枝先が赤くなっています。もうすぐ春なんだなあと感じました。


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11:49 途中撮影したりしながらのんびり下りてきたので、けっこう時間がかかってしまいました。3月いっぱい雪山が楽しめればいいのですが、はたして雪の状況はどうなるでしょうか。




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| 2013年3月 伯耆大山弥山 | 18:16 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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