ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

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春の新雪、貸切の雪原。: 伯耆大山三ノ沢その2

2013年3月3日 鳥取県大山町 伯耆大山三ノ沢(標高1370m地点まで) 単独日帰り山行


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最終堰堤の上に広がる三ノ沢の広い河原は、一面真っ白な雪に覆われた大雪原となっていて、そこに野うさぎの足跡が点々と続いているだけです。地面も空も真っ白け。その間に黒い岩壁が鋭利な刃物のようにエッジを刻んでいます。


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振り返れば雪に埋もれた三ノ沢の彼方に、青みがかった山並みが続いており、前と後ろで極端に違う風景が広がっています。


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どうしたものかとしばし立ち尽くしていましたが、とりあえず左手前方に見える大きな岩壁の下まで行って、南壁の写真を撮ることにしました。


で、ああでもないこうでもないといろいろと撮影しているうちに、ときおり雲間から日差しが筋状に南壁に当たったりしたので、すかさずそのシーンを撮影しました。帰ってからRAW現像してみたのですが、そのままカラーで現像してもほとんどモノクロ写真状態っだし、陰影の少ないぱっとしない写真だったので、思い切ってモノクロにして、コントラストを高めに調整したりしてみたのが以下の写真です。


横位置の写真はクリックで拡大します。
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ぱっとしなかった写真も、こうやって調整してみると案外面白いものになったかなと思います。


11:00 一通り撮影を終えてからどうしたものかと考えました。天気は相変わらずの曇天です。このままあきらめて下るもよし。もう少し登ってみてアングルの違う写真を撮ってみるもよし。槍尾根まで登ってみたい気もしますが、天気も良くないし降雪直後なので雪崩の心配もあります。とりあえず、左岸側にある小さな尾根伝いにもう少し南壁直下まで登ってみることにしました。


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三ノ沢を横断して左岸の小尾根下まできましたが、ここから上を眺めると左上の大きな急斜面が気になります。もしもあそこが雪崩れたら、直撃を食らう可能性があります。なので、尾根下を登るのではなく、尾根上を登ることにしました。


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木は生えていますが、それほど密生していないので、割と登りやすい尾根でした。


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振り返ると案外高度感があります。


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11:55 登るにつれて傾斜が急になり、とうとうスノーシューでは登れなくなってしまいました。単に急傾斜なだけならたぶん登れたのでしょうが、硬い雪の上に柔らかい雪が15cmばかり積もっている状態なので、スノーシューが雪と一緒に滑ってしまいお手上げでした。クランポンを装着すればいいのでしょうが、どうせ下山時にはまたスノーシューを使う必要があるわけで、登頂目的ではないのにそこまでするのも気が進みません。それに、せっかく登ってきましたが、おもったほどいい景色ではなく、写真を撮ろうと気にもなりません。というわけで、ここで撤退することにしました。


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ちょうどお昼時だったので、食事休憩をしてから下山でもいいかと思いながら河原まで下ってきましたが、じっとしていると風が冷たいということもあり、もっと下ってからランチにすることにしました。


ここで一息。ポチッと押して休憩したら続きをどうぞ。



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ちょっとびびりそうな急傾斜の最終堰堤脇の斜面を慎重に下ります。


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最終堰堤を下りてしまえば、あとは楽勝のスノートレッキングです。


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下りは、三ノ沢の中には下りずにまっすぐ右岸の林の中を下ることにしました。


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まだ若い感じのブナ林の中をのんびりと下っていきます。


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12:46 大山パークウェイまで戻ってきました。朝には何もなかったパークウェイの上に、スキーの跡がついていました。


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南壁を仰ぎ見ると、なんと日が差していました。「うわっ、やられた!」と思ってみても後の祭り。やっぱり上でランチにしておけばよかったと後悔しかけましたが、まてよ。鍵掛峠まで戻る頃にはもっと天候が回復して南壁のガスも取れるかも、と思い直しました。それなら、ランチは鍵掛峠で食べればいいわけで、休憩もなしでそのまま鍵掛峠まで戻ることにしました。


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右手に鍵掛峠を遠望しながら歩きます。つぼ足でやや苦労した往路にくらべて、スノーシューの復路は踏み抜くこともなく楽チンです。


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13:10 鍵掛峠に着きました。目論見どおり、見事に晴れた南壁が青空バックに輝いています。ランチは後回しにして撮影を優先です。

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14:30 ランチも終えて、下山まえに記念撮影です。今回はフォレイカーシェルを着てきました。すっかり出番がなくなってしまったフォレイカーシェルですが、撮影山行ぐらいは着てみようというわけでチョイスしたのですが、やっぱ行動中に着るには暑かったです。


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朝には足跡ひとつなかった健康の森入口には、たくさんのトレース跡がついていました。三ノ沢では誰一人見かけませんでしたが、こちらの方面は入山者がそれなりにいたようです。それにしても、雪がべったりとして重くなり、むちゃくちゃ歩きにくくなっていました。日差しが戻ってきて一気に気温があがったせいでしょう。

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駐車場の手前にある木谷の橋ではすっかり雪がなくなっていたので、ここでスノーシューをはずしました。


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15:18 駐車場の雪もきれいになくなっており、冬はおわったんだなあと実感しました。


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 ■山行データ
<往路所要時間> 5時間19分(休憩時間・撮影時間を含む)
駐車場6:36→鍵掛峠7:26→三ノ沢入口8:19→標高1370m地点11:55

<復路所要時間> 3時間22分(休憩時間・撮影時間を含む)
標高1370m地点11:56→三ノ沢入口12:46→鍵掛峠13:10→駐車場15:18

<登山道情報>
大山パークウェイは雪が少なく、問題なく三ノ沢まで歩いていくことができます。ただ、ときどき踏み抜くので、スノーシューやワカンがあったほうがいいかもしれません。鍵掛峠のトイレは、現状は使用不可です。三ノ沢はつぼ足では厳しそうです。



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| 2013年3月 大山三ノ沢 | 22:47 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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春の新雪、貸切の雪原。: 伯耆大山三ノ沢その1

2013年3月3日 鳥取県大山町 伯耆大山三ノ沢(標高1370m地点まで) 単独日帰り山行



天気予報をにらみながら、3日はどこへ行こうかと悩んでいました。今シーズンまだ登っていない毛無山にも行きたいし、上蒜山は未だに未踏のまま。大山も一度しか登っていないし、もう一度ギラガにも行ってみたい。恩原高原を除いて、天気予報は曇りマーク。四国方面には晴れマークがついているけれど、二週連続で瀬戸大橋を渡るのも気が進まない。気温もそれほど低くないのでかなり登らないと霧氷もないだろうし、曇りの天気だと写真に撮ってもぱっとしないし、恩原高原の晴れマークも怪しい感じだし・・・


で、悩んだ挙句の結論が大山の三ノ沢でした。運がよければ、鍵掛峠から朝陽に染まる南壁が見られるかもしれないし、日が差していなくても南壁の写真ぐらいは撮れそうだということで、登頂を目指さない撮影山行で行くことにしたのでした。



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6:36 奥大山スキー場の駐車場を出発します。当然ながら大山パークウェイは通行止めなので、ゲートを回りこんで中に入ります。



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前日に新雪が積もったらしく、まったくトレースのないまっさらな雪の道が続いています。ただ、おそらく一度は除雪車が入っているのでしょう。道路の積雪はそれほど深くありません。なんとなく判別できる程度のトレースをたどりながら進めば、つぼ足でも難なく歩けましたが、それでもときどきくるぶしの上まで踏み抜いたりしました。


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7:12 健康の森の入口です。鍵掛峠から先の道が昨年のように雪の急斜面の状態だったら、健康の森から入って文殊越から尾根を越えて三ノ沢に下りるつもりです。


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7:26 鍵掛峠に着きました。昨年と比べると雪はかなり少ないです。アスファルト路面が見えているなんて予想外でした。


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昨年の3月13日に来たときは、7時30分ぐらいに南壁全体に日が当たるぐらいだったので、時間的にはちょうど良いぐらいなのですが、天気予報どおりどんよりとした雲に覆われていて、日差しは皆無です。


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アップにしても陰影がないので、立体感がなく話しになりません。


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7:50 一瞬でも日差しがさしてくれるのを期待しながら待ちましたが、あきらめて出発です。鍵掛峠から先もちゃんと道の状態になっていたので、このままパークウェイを進むことにしました。昨年は完全に雪に埋まっていてただの急斜面になっていたのですが、今年はパークウェイの開通が早まりそうな感じです。


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道路上の急斜面の雪も落ちきっており、雪崩の心配もありません。


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急斜面の谷筋には小さなデブリがありましたが、通過に支障はありません。


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8:14 文殊越ルート入口です。


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トレースの痕跡すら見当たらない、まっさらの雪に覆われいてました。


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8:19 三ノ沢に着きました。


ここで一息。ポチッと押して休憩したら続きをどうぞ。



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堰堤がすべて雪で埋まっていたら、まっすぐ沢の中を登っていけるのでらくなのですが、それほど甘くはなさそうです。


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毛無山方面は雲がかかっていません。あっちにしておけばよかったかなあとちょっぴり悔しい気持ち。


三ノ沢の橋の真ん中でスノーシューを装着して、夏道と同じように右岸を登っていきました。


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途中、前方の南壁に薄日が差し始めました。このまま晴れてくれればラッキーなのにと思いながら進みます。


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右岸の林の中をまっすぐ進もうかとも思いましたが、状況がわからないので、とりあえず無雪期のルートで登ることにし、右岸から沢の中へと入りました。


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途中の堰堤で左岸へと上がり、そのまま進んでいきます。上のほうは雪が深くなっていて、沢の中をまっすぐ登っていけそうな雰囲気です。


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左岸から沢の中へ降りてみると、滑らかな雪原のような状態でした。


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バージンスノーに自分のトレースを刻みながら進みます。天気はいまいちですが、気分は最高です。


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右岸の尾根上にあるブナ林の向こうに、青空が見え始めました。


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最終堰堤の4つ手前の堰堤から、再び右岸に上がりました。


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最終堰堤が目の前に迫ってきました。さすがに高さのある最終堰堤は雪に埋まってしまうということはないようです。


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最終堰堤の右岸側はかなりの急斜面になっていますが、これを登らなければ上に出られません。


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なんとか登りきりました。


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9:52 真っ白な雪原の向こうに、南壁がそびえています。しかし、どんよりとした雲に覆われてまったく立体感のない世界です。足元の雪原も滑らか過ぎて距離感がさっぱりつかめません。こんな状態では写真を撮ってもつまらない結果にしかならないし、どうしたものかと考え込んでしまいました。

つづく。



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| 2013年3月 大山三ノ沢 | 00:28 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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