ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

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2度目の剣ヶ峰は最高のコンディション:伯耆大山その3

2012年9月2日 鳥取県大山町 伯耆大山剣ヶ峰(標高1729m)


剣ヶ峰山頂でのランチをすばらしい展望と共に楽しんでいる間に、雲がいつの間にか背後に忍び寄っていました。


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食後にちょっとだけ弥山方面に行ってみようと思って振りかえって見ると、なんと弥山はすっかりガスの中です。少し待っていると、ガスの切れ間から一瞬弥山が見えました。うわさの難所「らくだの背」を見てみたかったのですが、ガスが湧いてしまったので次の機会にすることにしました。


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槍ヶ峰方面の稜線も、北側はガスで真っ白になっています。どうやら日本海からの風が北壁を吹き上がってガスになったみたいです。すっかりガスにまかれてしまう前に降りたほうがよさそうです。


13:00 下山開始です。もう一人の単独行の年配男性も出発の準備をしていました。しかし、僕が先に下山してからもいっこうに姿を見せなかったので、どうやら弥山へ向かったようです。


伯耆大山の主稜線は、弥山方向からだと縦走しないようにという看板が設置され、入口にロープと立ち入り禁止の札がありますが、こちら側には何もありません。ユートピアや槍尾根から登ってくる人なら、ある程度の経験があるだろうからあえて立ち入り禁止にしなくてもいいだろうという判断なのかもしれません。とすると、弥山側の措置はあくまでも初心者やハイキング客が間違って踏み込まないようにするための措置だとも考えられます。同じ場所なのに、入り口が違うと対応が異なるという事実は、結局のところ登山者自身の判断に任されているということなのかもしれません。そういえば、弥山側の看板は、「縦走はやめてください」と書いてあり、「通行禁止」とか「縦走禁止」と書いてあるわけではありません。このどこか中途半端な書き方は、そう考えるとなんとなくなるほどねと思えます。もちろん、この主稜線が難易度の高い、危険なルートであることは間違いないわけで、遭難事故も発生しているという事実を、登山者がきちんと理解しておく必要があるわけです。


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天狗ヶ峰近くまで戻ってきました。だいぶ雲が多くなってきましたが、まだなんとか視界は保たれています。名残惜しいので、剣ヶ峰をバックに写真を1枚。立ち姿がちょとわざとらしかったです。


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ガスで真っ白だった北側ですが、一瞬切れ間から麓の様子が見られました。下界はいい天気みたいなので、この稜線にだけガスがまとわりついているのでしょう。


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13:24 天狗ヶ峰に着きました。槍ヶ峰がガスの餌食になるのは、時間の問題のようです。


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槍ヶ峰の山頂には、3人の登山者がいるようです。おそらく、僕の後から三の沢の登ってきていた三人組だと思われます。


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足元に黒いものがあるなと思ったら、メスのクワガタのようです。なんでこんなところにいるのかわかりませんが、天気がいいので下のほうから飛んできたのでしょうか。


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天狗ヶ峰から槍ヶ峰へと下る途中で、登山道わきにヤマハハコの一群を発見。そういえば、登るときにも見ているはずなのに記憶にありません。登ることに気をとられていたのでしょう。


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槍ヶ峰直下の登山道です。滑りやすいので慎重に登ります。


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槍ヶ峰本峰からみた南峰です。天狗ヶ峰から見たときは、もはやガスにまかれる寸前のように見えた槍ヶ峰ですが、不思議なことにもどってくると再び晴れてきました。今日はなんだか山に祝福されているみたいです。


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13:40 槍ヶ峰南峰に登ってみました。行きにはビビッてしまった道でしたが、稜線歩きで高度感に慣れたみたいで、ぜんぜん問題なく登れました。山頂には木彫りの鷲のような像が置かれています。


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ここは鋭鋒なので、足元の風景は大山随一といってもいいかもしれません。絶壁から覗き込んでいるかのような高度感です。三の沢をほとんど真上から俯瞰しているような感覚です。


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こちらは、キリン峠へと続く槍尾根です。


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ガスに巻かれそうで巻かれない槍ヶ峰と剣ヶ峰。




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槍ヶ峰南峰の山頂で15分ほどゆっくりしたあと、下山開始です。


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急斜面につけられた幅30cmほどの踏み跡をたどって、三の沢への下降点に向かいます。


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不思議なもので、下山を始めると下からガスが上がってきました。いつもなら、下り始めると晴れるパターンが多いのですが、今日は逆です。こんなの初めてです。


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三の沢への下降点へ来たときに、ちょっとキリン峠方面を偵察してみたくなりました。踏み跡をたどって再び尾根の上にでました。ガスの中に双耳峰のようなシルエットが見えています。まるで鹿島槍のような雰囲気。


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少し進んでみると、双耳峰の姿が見えました。双耳峰といっても、実際は尾根上の2つの小ピークにすぎません。あの向こうにキリン峠があるわけですが、そこそこ距離もあるしガスが上がってきたので先へ進むのはやめにしました。とりあえず、このあたりはそれほど厄介な感じはなさそうです。


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尾根から三の沢への下降点へ戻る道です。前方の岩峰の手前を左へと下って行きます。


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三の沢への下降点から草つきの斜面を下っていくと、ガスが漂い始めました。下向きに撮影したのでほぼ平坦な道のように見えますが、実際はかなりの急斜面を下ります。


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しかし、ガレ場に出る頃にはガスも晴れます。


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剣ヶ峰はガスの中。


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三の沢の下のほうにあるケルンに立ち寄ってみました。以前から、なんでここにケルンがあるのだろうかと思っていたのですが、どうやら遭難者と関係があるようです。


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ケルンのそばにはこのようなものが設置されていました。歌の歌詞のようです。


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南壁を一望できる場所にあるケルン。大山で亡くなった方の供養のケルンだとしたら、確かに最高の場所なのかもしれません。


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気がつけば、怪しい空模様になっています。急げ!


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大堰堤の迂回路入口は、やはりわかりやすくて助かりました。


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大堰堤とその下の小堰堤を下り、川底へ出てきました。ここから沢を横切って左岸へと移動します。


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次々と現れる真新しい堰堤をクリアしつつ先を急ぎます。


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15:33 雨に降られることなく、文殊堂までもどってきました。


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朝たくさん停まっていた車は、自分の車ともう一台あるだけです。くしくも、両車ともレガシーでした。


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奥大山スキー場で奥大山の水を汲んでいると、見事に晴れ渡った大山の姿が・・・ なぁーんだ、最後はやっぱり下山後に晴天というオチだったわけです。 でもまあ、今回は十分な好天の山行だったので満足です。


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そして、帰路に立ち寄った真庭市久世町のユメタウンというスーパーで、先に記事にしたダブルアーチの虹に遭遇したのでした。最後にすばらしいお土産までもらえて、大満足の一日となりました。




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■山行データ
<往路所要時間> 3時間15分(休憩時間を含む)
駐車場9:12→三の沢10:08→槍尾根三の沢下降点11:46→天狗が峰12:20→剣ヶ峰12:37

<復路所要時間> 2時間33分(道草時間を含む)
剣ヶ峰13:00→槍ヶ峰南峰13:35→三の沢ケルン14:52→駐車場15:33


<登山道情報>
昨年の台風の影響で少し難度が増したように感じるところもありますが、おおきな変化はありません。とはいえ、道迷いや転滑落の危険性は夏道などに比べるとかなり大きいルートですから、立ち入る場合は慎重に。





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| 2012年9月 大山剣ヶ峰 | 18:31 | comments:5 | trackbacks:0 | TOP↑

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2度目の剣ヶ峰は最高のコンディション:伯耆大山その2

2012年9月2日 鳥取県大山町 伯耆大山剣ヶ峰(標高1729m)




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槍尾根に出たところから剣ヶ峰が見えています。今にもガスに巻かれそうな感じですが、不思議と今日は稜線にガスが来ません。なんとか上までもってくれればいいがと思いながら先に進みます。


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急斜面のトラバース道は、左手はるか下まできれ落ちた谷が続きます。


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槍ヶ峰南峰下の斜面は、昨年の台風の影響なのかなんだか登りにくくなったように感じます。記憶違いかもしれませんが、昨年はわりと楽なジグザグのトレースがあったと思うのですが、今回は妙に段差の大きい直登のトレースです。つかまるものは草ぐらいしかないので、慎重にクリアしました。


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ようやく槍ヶ峰南峰の肩まで登りきって、キリン峠方面を振り返ります。次回は、この稜線をキリン峠から登ってみようと思います。


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三角錐のような槍ヶ峰南峰ですが、この肩からは比較的楽に登れます。先に登ってみようかと思って取り付いたのですが、久しぶりの尾根歩きで高度感に慣れていなくてビビってしまいました。とりあえず、下るときに再度チャレンジすることにしました。


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目の前には槍ヶ峰本峰が見えます。ちょうどお昼の時間になるところだったので、槍ヶ峰本峰でランチにすることにしたのですが、山頂に到着する前に上から下ってきた二人組みに占拠されてしまいました。


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12:06 狭い山頂で押し合いへし合いしながらランチを食べる気にはならず、剣ヶ峰まで行ってからランチにすることにしました。この頃から雲が流れていい天気になったので、天狗ヶ峰をバックに記念写真を撮影していきます。


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槍ヶ峰から天狗ヶ峰までの稜線です。痩せた砂利の尾根です。昨年はガスで全貌は見えませんでしたが、今日はとてもクリアに見えます。ガスに巻かれて下が見えないほうが怖くないと思っていましたが、今日のようにクリアに見えると、気持ちが高揚するのでしょうか、ぜんぜん怖いと感じません。要は気持ちの持ちようということみたいです。


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そして、天狗ヶ峰から剣ヶ峰への稜線もくっきり見えています。今日は最高のコンディションです。


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天狗ヶ峰への途中にあるつり橋のような稜線での1枚です。コンデジでは広角端の画角が狭くて遠景まで入らないので、一眼レフ+17mmで撮影してみました。下を向いて撮影したので、ぱっと見平坦な場所みたいですが、すぱっと切れ落ちた崖になってます。


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天狗ヶ峰が近づいてくると、ユートピア方面から登山者が登ってくるのが見えました。単独の男性が一足先に天狗ヶ峰に到着しました。天狗の難所の下には女性の二人組みがいましたが、難所に恐れをなしたのか引き返していくのが見えました。





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12:20 天狗ヶ峰です。この時点でもまだ稜線はクリアです。


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振り返ると、槍ヶ峰の向こうには、ガスがてぐすね引いて準備しているかのように居座っています。


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ガスが追いかけてくる前に、剣ヶ峰に向けて出発です。


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左手はすぐ絶壁になっている、なかなか恐ろしい場所です。ただ、コンデジの最広角28mm相当ではいまいち高度感が表現できません。


<写真クリックで拡大します>
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そこで、再び一眼レフ+17mmの登場です。超広角17mmではるか下の谷や雲まで画面に入れ込むと、高度感がうまく表現できたようです。


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剣ヶ峰が近づいてきました。背後には巨大な積乱雲が湧き上がってきました。


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山頂の少し手前に小高い場所があったので、「山と渓谷」のグラビア風写真を撮影してみました。偶然ですが、うまい具合に上半身が青空バックになったので、なかなかいい感じになりました。


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12:37 剣ヶ峰登頂です。昨年は山頂の碑の周りのコンクリートプレートはもっと山頂碑の近くにあったのに、手前のプレートがずいぶん動いています。



とりあえずおなかも空いているので、手前にあるコンクリートプレートに座ってランチにすることにしました。こういう天気がいい日には、お湯を沸かしてゆっくりとお茶にしてもよかったのですが、今回はバーナーを置いてきました。なので、ポットに入った冷たいお茶とおにぎりだけです。晴天の日曜日だというのに、後ろに単独の男性が一人いるだけの、静かな山頂でした。


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おにぎりを食べながらのんびりと山頂からの景色を楽しみます。槍ヶ峰方面はだいぶ雲が上がってきましたが、雲の高さがあるので稜線はクリアです。


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南側はちぎれた綿あめのような雲が南壁を駆け上ってきますが、すぐにガスってしまうような雰囲気はありません。


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弥山方面は大きな雲の塊が群れていますが、不思議と稜線にはまとわりつくことなく距離をとっています。日差しはそこそこ強いのですが、風は涼しくてからっとしており、最高に気持ちのいい時間です。


つづく。






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| 2012年9月 大山剣ヶ峰 | 23:06 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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2度目の剣ヶ峰は最高のコンディション:伯耆大山その1

2012年9月2日 鳥取県大山町 伯耆大山剣ヶ峰(標高1729m)



天気予報では晴れマークが出ていたものの、あまり当てにならないのが天気予報。朝5時に起床して一番にしたことは、パソコンの電源を入れてライブカメラの画像チェック。まだ薄暗い画像ながら、大山の稜線がくっきりと見えていました。烏ヶ山のカメラ画像では、小さな雲が2つほど浮かんでいるだけのクリアな空も見えてます。眠気もぶっとび大急ぎで準備して、一路鳥取を目指したのです。


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新庄村から野土路トンネルを抜けると、大山がど~~ん! 逢いたかった逢いたかった逢いたかった~イエス! 君に~~!!


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国道482号線の内海峠を越えた鳥取側には、峠道のバイパスルートが完成していました。下っていくと大山が正面に見えるなかなか魅力的な道でした。


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鍵掛峠から見上げる南壁も久しぶりです。


前回は文殊堂の近くの広い路側帯に車を停めましたが、今回は下にある駐車場に停めました。脇見運転の車にぶつけられたりしたら嫌ですからね。


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9:12 駐車場を出発です。


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今回のコースは、2回目の三の沢-槍尾根-剣ヶ峰コースです。キリン峠から槍尾根というのも考えましたが、それはまた次の機会にとっておくことにしました。


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三の沢に入ってすぐ、正面に南壁がそびえているのが見えました。前回はガスっていたのでまったく見えませんでしたが、こうしてみると北アルプスにきたみたいです。


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昨年はこんな風に川底を歩くことはなかったのに、昨年の台風で左右の岸が削り取られたらしく、ずいぶんと幅の広い川底に様変わりしていました。


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登りつめていくと堰堤が立ちふさがっていました。昨年はまだ工事中だった堰堤です。ここから左岸に上がるはずです。


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右岸からでも上がれそうですが、踏み跡があったのはやっぱり左岸でした。


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左岸を上っていくと再び堰堤を越える箇所がありましたが、今回は石積みがあってここから堰堤上に登ることができました。とはいえ、そこそこ高さがあるので、背の低い人にはちょっとつらいかもしれません。


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30分を過ぎたあたりで堰堤脇の高台のようなところで振り返ると、遠くのほうまで展望が広がっていました。


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前方には、ガスが巻きはじめた南壁が、まだまだ圧倒的な存在感で見えています。


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左岸の道が終わり、最終堰堤を越えるためにひとつ前の堰堤を右岸側から巻いて行きます。


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取り付きには赤いテープがありすぐにわかりますが、基本的に川底に下りてきた堰堤の上をそのまま右岸へ渡ったほうがわかりやすいし歩きやすいと思います。下りてきたところから川底を斜めに突っ切ってしまうと、テープのところまで戻らないといけなくなります。


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かつては、この白くなったところまで砂利が積もっており、石積みを利用して簡単に大堰堤手前の堰堤を乗り越えることができましたが、台風ひとつですっかり土砂が持っていかれていました。


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大堰堤手前の堰堤を越える場所です。トラロープなどが設置されているので、それほど困難ではありません。


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堰堤を乗り越えると、川底には出ないでそのまま右岸の藪の中を大堰堤のほうへ進みます。


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10:08 大堰堤を越えて、三の沢に出ました。昨年は小さなテープしかなかったのに、今年は出口(下山時の入口)にケルンが積まれており、目印に赤テープを巻いた木の枝も立てられています。これならわかりやすくていいですね。


<写真クリックで拡大します>
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ここでひとまず休憩です。荷物を降ろして、ガスが消え始めた南壁を撮影します。とはいえ、今度は雲が出てきて南壁に影を落とすので、日差しが南壁に当たるタイミングを待つために少し時間を使ってしまいました。




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10:23 休憩を終えて出発です。昨年の台風のおかげで、前回歩いたときよりも踏み跡がわかりにくくなっているように感じます。というより、わからないといったほうが正しいかもしれません。とりあえず、南壁下にあるS字状のガレの右側に沿ってルートがあることはわかっているので、そこを目指して適当に歩きます。途中、単独の男性とすれ違いました。せっかく登ったんだからもっと上でゆっくりすればいいのにと思いましたが、人それぞれ事情があるのでしょう。


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10:40 赤テープを見つけました。このあたりから右手藪の中にルートがあったような気がしますが、藪に覆われて踏み跡もいまいちはっきりしないし歩きにくそうなので、ガレの上をそのまま上がることにしました。このあたりのガレは傾斜が緩いこともあって、歩いても崩れません。なので、直登できて楽チンです。


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10分ほどでガレの突き当りが近くに見えるあたりまできました。そろそろガレ歩きは終えて右手の踏み跡に入らないといけない頃です。


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踏み跡を探すと、右斜め前のあたりに見えていました。少し手前に白い布のようなもので入口を示すマークが見つかりましたが、見えている踏み跡のところから直接入ったほうが楽そうなので、そこから行くことにしました。


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10:54 右上に塔のような岩が近づいてきたら、そろそろルートが右に曲がるところです。下ばかり見て歩いていると右の分岐を見落としやすい場所です。直進も岩が敷き詰められたルートのように見えるうえに、右の分岐の入口あたりに草木が覆いかぶさるようになっているので間違えやすいのです。予備知識なしに歩いた前回は、ちょうどこの場所で下山者とすれ違ったこともあってみごとにだまされてしまいました。ただ、地面に緑のビニールテープが置いてあり、分岐のすぐ先に赤テープもあるので、注意していればわかります。


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分岐からは緩やかに斜面をトラバースしていきます。振り返ると、思いのほか高度があることに気がつきます。


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砂すべりようなガレ場の手前あたりから、傾斜も急になり足元が砂利になるのでとても歩きにくくなります。そしてこのガレ場を登るのがまたひと苦労なのです。前回これを直登するのではなく、斜め上に横切ったところに草付を登る踏み跡があったのですが、今年はなぜか見つかりません。やはり昨年の台風で地形が変わってしまったのかもしれません。


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どうしようかと迷っていると、上からガレを下ってくる単独行者がいたので、落石がくると危ないと思い、むりやりガレを横切って右手の草つきの斜面に入りました。実際、上からごろごろと岩が転がり落ちていました。とはいえ、そこもこぶし大ほどの石が積み重なった斜面なので、足を踏み出せばがらがらと崩れ落ちるような場所です。無理やり登っていくと、右のほうに上がっていく踏み跡が見えました。少しガレ場から離れた場所を登るような踏み跡ができたのかと思って、それをたどって登り始めたとき、後ろで「おーい!」と声がしました。振り返ると、ガレを下ってきた男性がこちらを見つめています。「そこはルートじゃないぞ」と言われて、『なんで? 踏み跡があるじゃん』と思いましたが、「正しいルートは手前を上にまっすぐ登るんだ」と言われて、自分が間違っていたことがわかったのでした。


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登り始めた斜面を戻り、ガレのすぐ近くの草つきの斜面へ出てみると、確かに踏み跡がありました。結局、ガレ場を踏み跡が見つかるまで10mほど直登しないといけない状況だったわけです。声をかけてくれたのは、白いヘルメットにオレンジのジャケットをきた男性で、サングラスをしていたので年のころはよくわかりませんが、ある程度年配の方のようでした。アックスらしきものを持っていたので、『ずいぶん重装備だな』と思いましたが、それだけ大山に詳しいみたいです。以前にも、僕が登ろうとしていたルートを上まで登って行き、間違いに気づいてトラバースしようとして怪我をした人がいたとかで、へたをすると同じ結果になっていたかもしれません。ここでこの男性とすれ違ったのは、結果的にラッキーでした。お礼を言って登っていこうとすると、「石を落として申し訳なかった」と逆に謝られてしまい、こちらが恐縮してしまいました。


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ルートミスをした場所からは、正しい踏み跡をたどっていくだけですが、そうはいってもかなり急傾斜の直登ですし、滑りやすい地面だったりするので決して楽チンな道ではありません。


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急登をえっちらおっちら登っていくと、ようやく槍尾根にある岩峰が見えてきました。


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上空に雲が出てきたものの、今回はずっと剣ヶ峰も見えています。


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下を見ると、ガスが巨大な塊となって追いかけてきます。槍尾根を歩く頃にはガスに巻かれてしまうかもしれないなと思いながら、先を急ぎました。


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やがて、槍ヶ峰南峰も見えてきました。


<写真クリックで拡大します>
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槍尾根に出る直前には、小さいながらもイヨフウロを中心としたお花畑も残っていました。


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11:46 やっと槍尾根に出ました。ここからは滑落の危険が高まります。今回は、しっかりとヘルメットを持参してきたので、ここでヘルメットを装着します。大げさだとか、心配しすぎだとか笑う人もいるかもしれませんが、彼らが100%の安全を保障してくれるわけではないので他人がどう思おうと関係ありません。


つづく。




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| 2012年9月 大山剣ヶ峰 | 21:20 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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