ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

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冬山から春山へ ダブルヘッダー2回戦: 下蒜山 その2

2012年4月8日 岡山県真庭市 下蒜山(標高1100m)日帰り 





七合目
七合目からはすっかり本格的な積雪状態になりましたが、クランポンをつけるほどではありません。


ウサギの足跡
雪の上にウサギらしき足跡がいっぱい残っていました。


獣道
てんで勝手気ままに歩いているように見えて、意外と同じルートをたどっているようです。これぞまさに獣道。雪の上にも獣道はあるんですねえ。


核心部の急傾斜
いよいよ、下蒜山きっての急傾斜地にさしかかりました。この写真でみると、少し急な道ぐらいにしかみえません。


麓からの下蒜山
しかし、麓から眺めたらその急傾斜度合いがよくわかります。右端の40度ぐらいありそうな傾斜がこの場所です。登っているとほとんど絶壁のような感覚です。その上、気温が上がってシャーベット状になった雪が薄く積もっているので、気を抜けません。この斜面はなぜか風があまり吹いていなくて、ハードシェルを着ていると暑くてこまったのですが、なにぶん急傾斜地なのでバックパックを下ろす場所がなく、着たまま登らざるを得ません。おかげですっかり汗だくになってしまいました。


九合目
10:33 やっと急傾斜地を登りきって九合目に着きました。ここから先はそれほど急な場所はないので、安心です。


ルート上の雪庇
登山道に覆いかぶさるような雪庇を乗り越えます。


山頂直下ののぼり
山頂直下の最後ののぼりです。雪はよく締まっていました。


山頂
10:54 下蒜山登頂です。2ヶ月ぶりのリベンジですが、すっかり春山になってしまい、たいして苦労もなく登れてしまったので、なんとなくむなしさが漂います。


山頂はさすがに強い風が吹いていました。急斜面で汗だくなったため、汗冷えが一気に体温を奪っていきます。


山頂からの展望
山頂からの眺めはなかなかすばらしいものがありました。


中蒜山と上蒜山
中蒜山、上蒜山はくっきりと見えています。よっぽど中蒜山まで縦走してやろうかと思いましたが、今日はすでに象山に登っていて、案外疲れてしまいました。そのうえ、強風で体が冷えてきて、気力はすっかり萎え気味です。


伯耆大山
遠く烏ヶ山や伯耆大山も見えています。朝の雲はどこへ行ったのでしょうか。これなら大山でもよかったのに、と思うとちょっと悔しい気もします。とはいえ、大山はまだしばらくは雪が残っていますが、下蒜山はもうこれでほぼおしまいのはず。今日が雪のある最後のチャンスだったと思うことにします。


風をさけ、笹の茂みの風下側に座って、ランチにしました。いつものようにバーナーやクッカー、ラーメンはあるのですが、風が強いので菓子パンだけ食べてさっさと下山することにしました。食事中に、雲居平からずっと後を歩いてきた単独行の男性が登ってきましたが、ほんの少しいただけですぐに降りて行ってしまいました。





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11:23 かなり汗冷えで寒くなってきたので、下山することにしました。あの融けかけた雪のある急傾斜地を下るのはさすがにやばそうなので、10本爪クランポンを装着し、ストックをアックスに持ち替えて下ることにしました。


雪の尾根を下山
緩み始めた雪の尾根も、クランポンががっちり食い込んで安心です。


核心部
いよいよ核心部の急傾斜地ですが、予想外に雪解けが進んでいて、岩や土の露出した部分がほとんどになっていました。おかげで、クランポンではかえって歩きにくい状態です。クランポンもドロドロになってしまい、失敗でした。


雲居平
七合目でクランポンをはずし、再びアックスをストックに持ち替えて、軽快に下山開始です。雲居平の雪はほぼ消えていました。


ヒオドシチョウ
途中足元にずいぶんきれいな枯葉があるなと思ったら、蝶々でした。まだ花なんてどこにも見当たらないのに、なんでこんなところにいるのか不思議です。と思ってちょっと調べてみたところ、どうやらヒオドシチョウという種類のようです。この蝶、初夏に生まれた成虫が越冬して翌年の春に産卵するそうで、どうやらこの固体も越冬して生き延びたもののようです。樹液・獣糞・腐果を好むそうで、花にはほとんど集まらないとか。それで、こんな時期の山の上でも生きていけるというわけなんですね。それにしても、いったいどこで越冬したんでしょうか。


雲居平道標
12:15 すっかり雪のなくなった雲居平道標前を通過します。


ぬかるみの道
三合目上の急傾斜地は、雪解け水が地面を濡らしてけっこうドロドロ。滑らないように慎重に下ります。


スリップ
と思っていたら、三合目道標前ですってんころりん。幸い、枯葉の上に倒れたので泥まみれにならずにすみました。記念のスリップ痕をパチリ。


長い階段
長い階段をえっちらおっちら下ります。


尾根の道標
12:49 谷から尾根上に出たところにある道標まで戻ってきました。


13:04 駐車場に到着です。下界はすっかり春の陽気。車の中は温室みたいになっていました。


今回、アンダーウェアにパタゴニアのキャプリーン1を着てみたのですが、汗冷えがひどくてだめでした。詳細は、前回のレポのとおりです。キャプリーン3だと全然違うのかもしれませんが、もっとも薄手の生地でこの乾きにくさであることを考えると、積極的に購入しようという気になれません。それに、パタゴニア製品を買うとシーシェパードの活動資金を拠出しているようでなにか釈然としないので、その点でも手を伸ばしにくいブランドです。とにかく、メッシュ状の生地で体にフィットしているほうが確実にドライ感があるので、ドライレイヤとしてのアンダーウェアは、素直にそういう製品を選びたいと思います



GPSマップ_下蒜山201204


■山行データ
<往路所要時間> 2時間35分(撮影・休憩時間を含む)
駐車場8:19→三合目9:00→五合目9:24→七合目10:01→山頂10:54

<復路所要時間> 1時間41分(撮影時間を含む)
山頂11:23→雲居平12:15→駐車場13:04

<登山道情報>
七合目までは雪もほとんどなく、春山装備で問題ないと思いますが、7合目から上はまだ雪が多く、軽アイゼンぐらいはもっていたほうが無難です。




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| 2012年4月 下蒜山 | 17:54 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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冬山から春山へ ダブルヘッダー2回戦:下蒜山 その1

2012年4月8日 岡山県真庭市 下蒜山(標高1100m)日帰り



頭上を雲に覆われていた鏡ヶ成から岡山の真庭市に入ってくると、すっかり雲はなくなってぽかぽかした春の陽気に包まれます。


上蒜山はまだ真っ白な雪をかぶった状態でした。この山もいまだ未登のままなので、上蒜山でもいいかと思いつつも、やはり一度敗退した山を先に登っておこうということで、下蒜山登山口にやってきました。


霧氷1
登山口周辺の雪はまったくないものの、朝方冷え込んだらしく、周囲の木々に霧氷が見られました。そういえば、鏡ヶ成では明け方の気温が-5度と、真冬と変わらない寒さでした。


霧氷2
このあたりでも確実に氷点下にまで下がっていたのでしょう。


駐車場
駐車場には車の姿は1台もなく、貸しきり状態です。一番便利な入口脇の東屋の隣に駐車しました。


登山口
8:19 すっかり雪が消えてしまった湿原入口から歩き始めます。


残雪の林
林の中に入ると、すぐに残雪が出てきました。


しばらく進むと、谷が二股に分かれています。このあたりになると登山道はほぼ残雪の下に消えてしまい、踏み跡もぜんぜんない状態です。残雪が少し融けた登山道らしき跡はどちらの谷にも存在していて、どっちが本来の道なのかよくわかりません。あいにく、大山を予定していたこともあり、下蒜山の地図は持ってきていません。一度途中まで登っているので問題ないと思っていたのですが、いきなりこんなところでつまづくとは・・・。


前回1月28日の山行ではトレースをたどったこともあり、谷の分岐についてはまったく記憶にないのです。ただ、早い段階で尾根上に出たということはわかっています。最初は右側の谷に入りかけたのですが、前方に倒木があったこともあり、ひとまず左の谷を進んでみることにしました。しかし、進んでいくと前方にけっこう高い尾根が見えてきて、こんな高い尾根に取り付いた記憶はないということで、引き返しました。これで10分ほど時間を無駄にしてしまいました。


テープ
残雪の上をショートカットして右の谷に戻ってみると、前方の木にテープが見えました。やっぱりこちらで正解だったということです。


尾根に上る階段
谷の奥に尾根に上る急傾斜の階段がありました。前回は雪で階段は見えませんでしたが、傾斜の感じと斜面の長さは記憶のとおりです。


尾根上の道標
8:43 尾根上に見覚えのある道標がありました。


最初の急傾斜
道標からすぐに始まる急傾斜は、鎖が設置された階段でした。雪道の記憶しかないので、なんとなく新鮮です。しかし、鎖が必要なほどの傾斜とは思いませんが・・・


三合目
9:00 三合目です。さすがにラッセルで登ってきた前回と違って、あっという間に到着です。





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三合目上の急傾斜
三合目の先にあった、雲居平までの区間で一番急傾斜だった場所は、雪がなくなってもやっぱり急傾斜です。ま、当たり前ですけど。雪解けで下がぬかるんでいたり濡れていたりで、案外手間取りました。


キジの足跡
急傾斜を登りきると、雪が多く見られるようになりました。大きな矢印のような足跡が残っています。真ん中の指の長さは6~7cmはありそうな大きさで、たぶんキジだと思いますが、こんなにでかい足をしているなんてちょっとびっくり。


雪の林床
五合目が近くなると、すっかり雪山の風情です。雪は締まっていて、少し沈む程度なので、歩きやすい状態でした。


五合目
9:24 五合目です。前回は2時間以上かかったのに、今回はほぼ1時間しかかかっていません。ラッセルがないとこんなにも楽だなんて、改めて雪山の大変さを思い知りました。


前回ランチをした場所
前回、この松の間に座ってツェルトをかぶって昼食を食べました。


雲居下部
雲居平の笹原に入ります。前回撤退したのは、この少し先だったと思います。


雲居平中間部
見渡す限りの笹原ですが、笹の葉は強風に引きちぎられてしまったらしく、全部茎だけ。まるで巨大なブラシみたいです。


雲居平道標
9:44 雲居平の道標に着きました。このあたりはほんの数センチですが、雪が残っています。


麓の展望1
風がきつくなってきたので、休憩ついでにハードシェルジャケットを羽織ります。


麓の展望2
写真を撮っていると、いつの間にか後ろに単独行の男性がいて、突然「こんにちは」と声をかけられたのでびっくり。忍者かよっ!


せっかくここまで今日の一番乗りで来たので、登頂も一番でという気持ちが強くなり、単独男性よりも一足先に出発しました。


つづく。



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| 2012年4月 下蒜山 | 00:18 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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