ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

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残雪期とはいえ-10度: 冬の上高地 その3

2012年3月19日~20日 長野県松本市 上高地(標高1500m)テント泊





-5度を下回る寒さでのテント泊は、今回が初体験でした。いままで使っていた3シーズン用寝袋(ニッピン ZOOM)は限界温度-15度となっていましたが、実際には-5度がいいところ。その寝袋に新しく購入した夏用寝袋(限界温度6度)を組み合わせて寝てみたわけですが、なんとか寝られました。とはいえ、熟睡というわけにはいかず、少し眠っては寒さで目を覚ますということの繰り返しでした。


5時ごろ強烈な寒さで目が覚めて、温度計を見るとなんと-10度でした。寝袋の中で丸くなって寒さにたえていたのですが、あたりも明るくなってきたので、朝焼け写真を撮るために起きることにしました。テント内壁は吐く息が結露して霜が降りたような状態でした。寝袋から出て、ひとまずポットのお湯を飲んだのですが、すでに8時間が経過しているにもかかわらず、真空断熱ボトルはまだ熱々の温度をキープしていました。登山用ポットといえばサーモスの山専ボトルが定番ですが、プロテクターがついていたりしてちょっと太くなるので、僕はバックパックに出し入れしやすいシンプルなステンレス外装のタイガーサハラ スタンダードを愛用してます。ボトルから直接飲むマグタイプは、熱い飲み物の場合やけどしそうで飲みにくいのですが、コップタイプなら安心です。















-5度
一息ついて、温度計を見ると-5度になっていました。寝袋内の熱と、人間の体温で一気に温度が上昇したようです。テント壁に立てかけていたバックパックの背中部分と寝袋の足の部分の間においてあったプラティパスの中の水は、上のほうがわずかに凍結していましたが、ちゃんと水のままでした。大き目のスーパーの袋にいれてぐるぐる巻きにしていたのもよかったようです。


日の出の時間が迫っていたので、朝食は後回しにしてカフェオレだけ飲んで出かけました。


朝焼けの穂高
今日も昨日に勝るとも劣らないほどの快晴です。穂高の稜線に朝日が差し始め、真っ白なピークがほんのり赤く染まりました。


今一歩の朝焼け
残念ながら、期待していたほど赤くは染まりませんでした。


焼岳も染まる
河童橋から望む焼岳も赤く焼けていました。


7時過ぎまで撮影して、テントに戻りました。冷えた体をあつあつのラーメンで暖めようとしたのはよかったのですが、熱すぎて口の中をやけどしてしまいました。皮がはがれて、ちょっと気味悪い感じです。


明神へ出発
8:14 食事も終わり、着替えも済ませて外に出ました。今日は明神池まで行ってみようと思います。往復で3時間ぐらいでしょうから、お昼に戻ってきてそれからどうするかは、そのときに考えることにしました。岳沢方面に行ってみるか、西穂への登山道を少し上がってみてもいいかなというところです。



静かな森の中を歩いていると、突然どこかで「ガウーッ」といううなり声のようなものが聞こえました。もしかしたら冬眠から目覚めた熊か!? と緊張感が走ります。サングラスをはずして周囲をゆっくりと見回してみましたが、熊らしき姿はみあたりません。それでも、見当たらないだけかもしれなので、声を出してみたり手をたたいてみたりして、熊に自分の存在を知らせようとしてみました。そのとき、頭上に何かの気配を感じて、上を振り仰いだ瞬間目に飛び込んできたのは・・・





サル
サルでした。おいおい、勘弁してくれ。すっかり力が抜けて、大きくため息をついてから、再び先に進みます。


梓川沿い
森を抜け、梓川沿いに出てきました。


再び林の中
川沿いの道を少し歩いたら、また林の中に入っていきます。


明神岳
振り返ると、マッターホルンのような明神岳が天を突いていました。明神岳は標高2931mもあるうえに形もなかなかいいのに、なぜか穂高の山々の陰に隠れて目立たない存在です。この山が西日本にあったら名実ともに西日本の山岳の盟主になれただろうに、と思うと残念です。


明神館
9:08 林を抜けた先に明神館が見えました。明神池は、ここを左手に入り梓川を渡ったところにあります。距離にして600m。


明神のつり橋
梓川にかかる立派なつり橋を渡ります。


穂高神社奥宮参道
明神池のほとりにある穂高神社奥宮への参道は、明神岳に向かって続く道です。


奥宮
立派な門構えの奥宮ですが、本殿というものはなく、奥に小さな祠がまつってあります。


一之池の表示板
明神池畔には、奥宮左手にある社務所のような建物の脇から入っていきます。


桟橋
目の前に広がるのが明神一之池で、雪の積もった桟橋が突き出ています。


一之池1

一之池2
明神岳の麓に静かに広がる明神池。早朝、朝もやが立ちこめ、朝の斜光が差し込んでいるような光景を見てみたいものです。さらに、池の周りの木々に霧氷がついていたりしたら最高でしょうねえ。


二之池1
次に、隣にある明神二之池を見に行きました。二之池といっても、基本的にどちらの池もつながっているので、全体としてはひとつの池です。


二之池2
ただ、二之池のほうは岩が多く、日本庭園のような趣でした。同じ池でも場所によってずいぶん表情が異なります。面白い池です。


しばらく写真を撮ったりして静かな池の風景を楽しんでいましたが、気がつくと西のほうに雲がたくさん出てきました。それではということで、明神池見学はおわりにして、テント場へ戻ることにしました。帰路は、梓川右岸を帰ろうかとも思いましたが、遠回りになるし特別見たいところがあるわけでもなかったので、素直に往路を戻ることにしました。






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小梨平に戻ったのは10時30分ごろでした。空はかなり雲が多くなり、しかも雲の下が黒い、いわゆる雨雲っぽい雲もたくさん出ています。西のほうからどんどん雲が流れてきて、天気はどうやら下り坂みたいです。この分だと明日は運がよくても曇り。下手をすれば雪か雨だろうなという気がします。今晩もう1泊しても、明日は朝一番で下山しないと日程に余裕がありません。この空模様では、たいした写真も撮れなさそうだし、もちろん星空も期待できません。であれば、これ以上ここにいる理由はありません。


よし、下山しよう。そうと決めたら急いで撤収です。しかし、雪に埋めた竹ペグを掘り出すのに苦労しました。なんと、雪が凍結しているのです。フライシートの裾の隙間を埋めた雪も同様に凍結していて、アルミスコップだとなかなか歯が立ちません。こういうときのために、麻ひもと竹ペグにしてあるわけで、麻ひもを切って竹ペグは放棄という方法もあります。しかし、ここは普通のテントサイト。雪が解けて、地面が出たときに、麻ひものついた竹の切れ端が数本転がっていたらやっぱりゴミ以外の何者でもありません。竹ペグの埋めた深さなんて10cm程度のはずです。そう考えると、安易に放棄するのもどうかという気がします。時間がないわけでもないので、スコップの角を使って凍結した雪を削り取り、なんとかすべての竹ペグを回収することができました。かかった時間は1時間少々。


12:30 中腰の作業ですっかり腰が痛くなりましたが、荷物をバックパックに詰め込んで出発しました。


曇り空と焼岳
復路は梓川沿いの遊歩道を歩き、田代池経由が帰ることにしました。すっかり曇り空になっているので、まったく期待はしていないのですが、今後のためにいちおう道の状況や時間などを確認しておくためです。


田代湿原
13:45 途中昼食休憩を20分ほどとったので、田代湿原まで若干時間がかかりました。田代湿原の周辺には立ち入り禁止のロープが張られていますが、それを無視して湿原の中にトレース跡が伸びていました。雪の上だから湿原に影響がないと思ってのことかもしれませんが、この時期になるとそれほど積雪量が多くないので人間が歩いて雪が踏み固められると下の湿原の土壌や植物にも影響が及ぶそうです。ロープは理由もなく張ってあるわけではありません。スノーシューはどこでも歩くことができますが、どこでも歩いていいというわけではありませんので、上高地でスノーシュートレッキングされる方は、くれぐれも湿原内には入らないようにしてください。


田代池1
田代湿原のすぐ隣には、田代池があります。池といっても、見た目はちょっと幅広の川といったほうがいい感じです。


田代池2
厳冬期に、強烈に冷え込んだときはこの池の周囲の木々に霧氷がつき、朝日に照らされて輝くさまは言葉にできないほどの美しさらしいです。たまに霧氷の輝く田代池の写真をみることがありますが、本当にすばらしい光景です。ただ、多くのカメラマンがそのシーンを狙いに来るそうなので、自分としては穂高を背景にした梓川沿いの木々や明神池周囲の木々に霧氷がついたシーンを撮りたいと思います。


大正池1
14:05 大正池に着きました。高校の修学旅行で来たところですが、石投げをして遊んだことぐらいしか覚えていません。曇りがちの天気なので、風景としてもいまいちですが、ここも冷え込んだ早朝などはドラマチックなシーンが期待できるかもしれません。


大正池2
今度は厳寒期の1月か2月に来てみたいものです。


15:07 釜トンネル入口まで戻ってきました。空はすっかり雲に覆われ、どんよりとしてきました。しかし、後はトンネルを抜けてバスに乗るだけですから、天候なんて関係なしです。


15:30 釜トンネルを抜けました。バスは16:15までありません。トンネルの前にある中の湯売店に入ってコーラを買い、年配の店番さんとしばらく話をして時間をつぶしました。話しているうちにいつの間にか外では雪が舞い始めました。


店番さんの話はなかなか興味深いものがありました。スノーシューツアーが湿原内を歩き回ることで環境破壊が危惧されていて、スノーシューツアーを規制しようという話もあるとか。中には自らすすんでロープをかいくぐってお客さんを湿原内に誘導する不届きなツアーガイドもいるそうです。


また、犬を連れて入る人もいるそうで、本来犬がいない上高地に犬が入り込むことによって、生態系に影響を与える可能性を何も考えていないと嘆いていました。たとえば犬には無害でも他の野生動物には重篤な影響を与える雑菌があるかもしれないわけで、いくら犬が家族同様であったとしても、免疫的な問題を考えれば連れて入るべきではないということです。おそらく近所の散歩と違って、上高地で犬の糞をわざわざ自分で処理する人はいないでしょうから、雑菌だけでなく寄生虫などが持ち込まれる可能性も否定できません。ペットを可愛がることと、自然環境を保護することはまったく別の問題だということを、愛犬家も考える必要がありそうです。


さらに、上高地のサルがじょじょに人馴れしはじめており、もしも観光客がえさを与えたりするようになれば、観光客の荷物をかっさらったり、テント内を荒らしたりするようなことになりかねないなど、いろいろと考えさせられるお話を聞かせてもらいました。


また、田代池あたりで霧氷を見るには、-20度近くまで冷え込まないと無理で、20年通ってやっと霧氷にめぐり合えた人もいるという話など、ためになる話も聞かせてもらいました。-10度ぐらいではまだまだだそうです。


やがてバスの時間が近づいて、店番さんに挨拶して沢渡の駐車場に戻りました。


沢渡駐車場帰着
駐車場に戻ったときは、半ば吹雪のような横殴りの雪が吹き付けており、下山してきてよかったと胸をなでおろしました。


おわり。



■山行データ
<往路所要時間> 3時間10分(撮影・休憩時間を含む)
釜トンネル中の湯側入口10:00→大正池ホテル11:25→上高地観光センター12:14→小梨平キャンプ場13:10

<復路所要時間> 3時間00分(撮影・休憩時間を含む)
小梨平キャンプ場12:30→田代湿原13:45→大正池14:05→釜トンネル中の湯側入口15:30

<登山道情報>
冬期の上高地入山に際しては、下記のサイトの注意事項を参照してください。

http://www.kamikochi.or.jp/winter/932/


アルピコ交通の特急バスの時刻表および運賃表は下記サイトを参照してください。

http://www.alpico.co.jp/access/express/matsumoto_takayama/




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| 2012年3月 上高地 | 20:46 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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残雪期とはいえ-10度: 冬の上高地 その2

2012年3月19日~20日 長野県松本市 上高地(標高1500m)テント泊




上高地観光センター
12:14 上高地観光センターに到着しました。夏期だとバスターミナルになっているところですが、今の時期は閑散として静かです。右手の建物のベランダ下を通ろうとしたら、つるつるの氷の上ですってんころりん。見事な尻餅をつきました。幸い、バックパックの底の部分が先に地面についたので、とくにひどいことにはなりませんでした。また、荷物の一番底にはテントなどをいれていたので、壊れたものもなく無事でした。しかし、つるつる氷の上で起き上がるのがひと苦労です。まるで生まれたての子鹿のように四つんばいになって、ようやく起き上がることができましたが、人が見ていたら大笑いされていたことうけあいです。


ガス湧く奥穂
まるで噴煙のようなガスが湧き上がる奥穂高。稜線の風はさぞや厳しいことでしょう。上高地でもけっこうな風が吹いています。



公衆トイレ
観光センターの隣にある立派な公衆トイレですが、正面はさすがに閉鎖中です。


冬用トイレ
「冬期用トイレ」の文字と矢印に導かれて裏に回ってみると、男女兼用ですがちゃんと使えるトイレがあります。


冬用トイレ内部
中はこんな感じ。意外にこぎれいで、寒いために臭いもほとんどなく、想像よりもずっとりっぱなトイレでした。巨大なトイレットペーパーも備え付けです。


ランチタイム
中庭のようなところに面した日当たりのよいベンチでランチタイムです。といっても、朝コンビニで買ってきた菓子パンで簡単にすませます。


温度計
壁にかかっていた温度計は、-1.5度をさしていました。


河童橋
12:49 やっと上高地のシンボル、河童橋に到着です。観光客でごった返すこの橋も、今の時期は静かで趣のある風情です。


穂高にズームイン
河童橋から穂高にズームイン。川沿いの木々にまっしろな霧氷がついている風景を期待していたのですが、少々の冷え込みではだめみたいです。


地ならし
河童橋から5分ほどのところにある、小梨平キャンプ場でテントを設営します。冬期トイレの近くで適地を決めました。もともと平坦な場所のうえに雪もしまっているので、ちょっと踏み固めて整地してやるだけでOK。



本体設営
テントを組み立て、竹ペグで固定します。


フライ設営
フライシートを張り、周囲の隙間を雪で埋めて風が入り込まないようにしておきます。



入口掘り下げ
最後に入口前の雪を少し掘り下げて完成です。こうすると、出入りのとき楽ですし靴の脱ぎ履きもしやすいのです。整地を始めてから1時間もかかってしまいました。のんびりやりすぎでした。


小川
水の確保ですが、テントサイトのすぐ近くを流れる川で汲んできました。いちいち雪を溶かすのも面倒ですし、この時期の川水なら問題ないだろうという判断です。



きれいな川
だってこんなにきれいな川ですから。それでも、念のため煮沸してから飲用にしました。




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逆光の焼岳
マイホームも完成し、宿泊準備も整ったので、周囲の散策に出かけました。河童橋の向こうに焼岳がそびえていますが、逆光気味でいまいちです。梓川はキラキラ光ってきれいです。


穂高連峰
河童橋を渡って対岸を少し歩くと、広い河原の向こうに穂高連峰がどっしりと。


明神岳
右手にある明神岳の存在感はかなり強烈です。


六百山
河童橋方向の背後に覗いているのは、六百山でしょうか。名前からすると低山みたいですが、標高2450mのりっぱな山です。



遊歩道
梓川沿いに大正池方向に歩いてみます。雪はよく締まっていて普通に歩けます。ただし、川の上をけっこうな勢いの風が吹き抜けていくので、気温以上に寒く感じます。厚手フリースの上にハードシェルジャケットを着て歩いていても、ちょっと肌寒いぐらいです。



工事現場
川が大きく曲がっている場所で、なにやら工事をしていました。土手上の遊歩道も通行止めで、林の中を迂回しなければなりません。工事の騒音もなんだか耳障りでいやだったので、ここから先は下山時に歩くことにして引き返しました。


赤い木々
川沿いの木々が赤くなっているのは、冬芽の色のせいでしょうか。なんとなく晩秋っぽい雰囲気でもあります。


西穂独標
ガスのかかる奥穂に比べて、西穂独標あたりは快晴です。左端の白いピークの右隣、やや岩が見えているピークが独標です。でも、きっとかなりの強風だと思われます。


だれもいないテント場
16:34 テントに戻ってきました。広いキャンプ場には、自分のテントだけ。少し先の炊事棟の中にテントを張っているグループが一組いましたが、雪の上にテントを張っていたのは自分だけでした。すぐ近くにも別の炊事棟があって、その中にテントを張ることもできたのですが、そうするとフライシートが張れないので、フライを張ってダブルウォールにしたほうが暖かいのではないかと思い、雪上にテントを設営したのでした。それに、炊事棟の中だと日が当たらないので、日中でも寒いうえに内部結露などが乾かないということも考えられたので、日のあたる場所にテントを張りたかったわけです。


食事の後、夕日に染まる山の景色を期待していましたが、あいにく期待は外れてしまいました。なので、テントに戻って食事にしました。


あたりが暗くなってきた頃に星空が見えるかと外に出てみると、見事な星空が見えています。カメラをもって出撃です。


(クリックで拡大します)
穂高の星空
穂高の方向は真っ暗だし、ポイントになるものがないので、あまり面白くありません。


(クリックで拡大します)
河童橋と星空
河童橋の真下からオリオンをからめて撮影してみました。



テント場の星空
一度テントに戻り、そのときふと思いついてテント場の星空写真を撮ってみました。


てなかんじで、-5度の気温の中で2時間ほど撮影してから、テントに引き上げました。


つづく。



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| 2012年3月 上高地 | 22:21 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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残雪期とはいえ-10度: 冬の上高地 その1

2012年3月19日~20日 長野県松本市 上高地(標高1500m)テント泊



18日に京都で大学のゼミの教授の退官記念懇親会兼同窓会があったので、ついでに休みをとって仙丈ケ岳に登ろうと計画していました。しかし、天気予報は19日に晴れマークがあるものの、20日以降は曇りのオンパレード。予想気温も風速もけっこう厳しい。仙丈ケ岳は戸台からのアプローチが長く、入山日の19日はテント場までの移動とテント設営で終わってしまう可能性が大。アタック予定の20日に天候が悪ければ何しに行ったのかわからない結果になるかもしれません。


そういうわけで、もっと初日を有効に使えるアプローチの短い場所ということで、かねてから一度行ってみたかった冬の上高地に目的地を変更したのでした。しかし、18日は雨のち曇りと天気が悪く、西の岡山・京都がこれだと、東の長野あたりではそのまま19日が同じ天気ではないかと、あきらめムードもでたものの、やはり行ってみないとわからないと、かすかな希望をもって京都を出発したのでした。


高山市の少し外れのあたりで車中泊をして、19日5時過ぎに起きてみると、なんと雨。「もういい!」とふてくされて二度寝して6時過ぎに起きたら、今度は朝日が雲間に見えてました。「なんだぁ?」と思いながら空の様子を寝袋の中から見ていると、どんどん雲が消えていき、青空まで出てきたではありませんか。急いで寝袋から這い出して、エンジンを掛けて出発だあああ!


平湯に向けて登っていくと、道は次第に真っ白に。山の上では雪だったようです。出かけるときによっぽどノーマルタイヤに換えようかと思ったのですが、時間がなくてスタッドレスのままで来たので助かりました。


沢渡駐車場出発前
沢渡の駐車場に着いたのは8時ごろでした。国道沿いにある岩見平の第四駐車場に入れるつもりでしたが、入口がパイロンでふさがれていて使用されている雰囲気がないので、第二駐車場に停めました。冬期は無料です。車は6台ほどありました。


特急バス停留所
冬期はシャトルバスは運休で、松本-高山を結ぶ特急バスを利用して中の湯まで行くのですが、沢渡の始発が9時40分とやたらゆったりです。のんびり着替えて、トイレにも行って、準備もしっかりしてから、駐車場前の商店で缶コーヒーを買うついでにバス亭の位置を聞きました。国道沿いのタクシー乗場の隣だそうです。駐車場からだと、橋を渡って左(松本方向)に50mほど行ったところでした。タクシー乗場にタクシーが1台いましたが、3倍の料金だしもうすぐバスも来るので、そのままバスで行くことにしました。中の湯まで960円です。


釜トンネル前
10:00 中の湯でバスを降りると、すぐ目の前が釜トンネル入口です。ゲートがしまっていて、中に警備員も立っており、なんだか立ち入り禁止ですか? ってな雰囲気です。


登山ポスト
しかし、ゲート脇の売店のところに登山者用入口があり、そこに登山届けのポストも設置してありました。自宅で作ってきた登山届けを入れて、すぐに出発です。






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釜トンネル入口
釜トンネルは真っ暗だという話も聞いたことがありますが、それは昔の話。今のトンネルはちゃんと照明がついています。なので、ヘッドライトなくても大丈夫。でも、一応ヘッドライトを点けました。


トンネルの勾配
釜トンネルはけっこうな急勾配です。非常口の照明に対して路面の傾斜がついているのでよくわかります。はじめからこんな急勾配のトンネルを1.3kmも歩かなければなりません。今回は、2泊3日のテント泊を予定していたので、荷物は全部で23kgになってしまいました。久しぶりの大荷物に、足の付け根に痛みが走ります。


埃の反射
上高地には工事車両が出入りするので、トンネル歩行中にもトラックや作業車が走り抜けていきます。なので、けっこう埃が舞っていて、ストロボをたくとごらんの有様です。こういった現象をみて、オーブ現象だ心霊写真だというインチキ霊能者もいるようですが、埃の積もった廃屋などでも、人が歩けば埃が舞い上がります。また、夜露が降りているときにも同じような現象が写ります。というわけで、この手の写真は、心霊写真なんかではありませんから。


トンネル出口
トンネルを抜けると、そこは雪国だった。


焼岳
少し先に行くと、焼岳!


穂高連峰
10:54 カーブを曲がると穂高連峰が目に飛び込んできました。


大正池のほとり
大正池のほとりに着きました。穂高の峰にはガスがまとわりついていますが、空はカラッと青空です。深い青色の大正池もきれいです。


大正池ホテル
11:25 大正池ホテルの前を通過します。冬期は休業中なので、ホテルは静かです。このホテルの横から大正池に下り、そこから遊歩道を歩いて田代池に行く予定だったのですが。池畔の木々に霧氷の痕跡すらない状態だったので、見てもあまり期待できないと判断して、そのまま車道を歩いていくことにしました。テント設営を優先したわけです。


車道
車道といっても、すっかりふつうの雪道となっています。雪はよく締まっていて、勾配もないのでクランポンもスノーシューも必要ない状態でした。


帝国ホテル
12:00 帝国ホテル前です。ここも休業中。赤い屋根が印象的でした。ここをベースに、槍・穂高を縦走してみたいものですが、宝くじでも当たればですね。



つづく。





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| 2012年3月 上高地 | 00:25 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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