ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

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新雪との格闘:泉山Aコース その2

2012年2月19日 岡山県鏡野町 泉山(標高1209.1m)日帰り山行




青空と雪
この日の天気はおかしな天気で、晴れたり曇ったり雪が降ったりとめまぐるしく変化し続けていました。時には、青空の下で雪が舞ったりもします。


着雪
霧氷を見ることはありませんでしたが、花が咲いたように着雪した木が稜線上にはたくさんありました。霧氷ほどではないにしても、これはこれで十分きれいです。


モンスター
冬でも葉を茂らせている針葉樹は着雪が多くモンスターに変身しかけのような状態ですが、こういう木の下を通らざるを得ない場合もあり、下手に何も考えずに通過しようとすると、雪の爆撃を浴びてしまいます。なので、木の下を通るときは、ストックで枝の雪を振り落としてから通るようにしました。そのため、無駄に時間がかかったようです。


テープ
迷いようがない一本道の尾根ですが、ときどきテープが巻かれています。


大きな塊
次第に標高が高くなると、尾根の傾斜も急になり、そのうえ岩だか木だかわかりませんが、何か巨大な塊のような雪の山が立ちふさがっていたりして、ルートの見極めが大変です。


パウダーの急斜面
さらさらのパウダーがたっぷり積もった急斜面では、実際の積雪深は膝上ぐらいでも、傾斜の関係でおなかの上まで雪が来るようになり、前に進むのも一苦労です。


狭いルート
雪の小山と立木に進路をふさがれ、わずかな隙間を身をかがめるようにして進んでいきます。


雪庇踏み抜き
狭い尾根が立ち木にふさがれている場所で、右側にある雪庇の根元付近をおそるおそる通過しようとして、ストックを強めに雪に突き刺してみたら、何の手ごたえもなく、そのまま雪の中にめり込んでしまいました。危うく前のめりに雪庇の上に倒れそうになり、一瞬背筋が凍りました。穴から中を見ると、完全に空洞になっていました。あのまま進んでいたら踏み抜いていたかもしれません。やばいやばい。雪庇側の通過はあきらめて、急斜面側をトラバースしてそこを抜けました。


腰までの雪
上から撮ったのでいまいちよくわかりませんが、傾斜のあるところだったので積雪深は腰あたりの状態です。ウエスト位置にあるバッグが雪にまみれているのがわかると思います。こうなると、もはや新雪との格闘状態です。


頂上の雰囲気
しかし、ようやく頂上が近くなったような感じがしてきました。


青空再び
立ち木のないちょっとした広場のようなところに出てきたのです。雪はやみ、青空と日差しが出てきました。


井水山山頂
15:36 やっと井水山頂上にたどり着きました。1035mピークから1時間30分の道のりでした。1時間で着けると思っていましたが、雪との格闘で思いのほか時間をくってしまいました。実際、福ヶ乢から山頂までは撮影に時間を使うこともほとんどなく普通に歩いてきたのですが、2.5時間もかかるとは想定外でした。


中央嶺と泉山
正面には中央峰、その右奥に泉山本峰が見えています。しかし、さすがにあそこまで行こうとすると、さらに1時間はかかりそうなので、今日は井水山で終わりにすることにしました。


東方向
東方向の展望です。


南方向
こちらは南側。


西方向
立木がちょっと邪魔な西方向。


北方向
そして中央峰がある北側です。見える範囲には、まったくトレースがありません。誰もいない夕方の雪山にただ一人です。寂しいような誇らしいような妙な気分でした。


下山途中
16:00 20分ほどの休憩をとり、沈む夕日を追いかけるように下山を開始しました。左手の尾根をたどって右奥に見える福ヶ乢を目指して、新雪を蹴散らしながら走るように下ります。


ゼブラ模様の影
自分のトレースをたどりながら、長い影がゼブラ模様を描く尾根を黙々と歩き続けました。


福ヶ乢上
福ヶ乢が近くなり、尾根が広くなってきた頃、西の空には黒く分厚い雲が流れてきました。日没まで時間があっても、雲に日差しがさえぎられると急ぎ足で夜がやってきます。やばいぞと思いながら、先を急ぎました。


黒い雲
黒い雲が太陽を覆い隠し、わずかな隙間からビームのような日差しが地上に降りてきました。ドラマチックな光景ですが、さすがに悠長に撮影している時間はありません。


福ヶ乢
16:42 福ヶ乢まで戻ってきました。休憩もしないで、そのまま右に曲がり、下山を続けます。


林道に合流
17:16 やっと林道に出てきました。ここからなら、暗くなっても問題なしです。やっとのんびり歩くことができました。


再び雪の林道
広い林道に出てきた頃から、再び雪が降り始めました。


顔
ガードレールに顔がありました。なんだか「しーっ」といいながら口に指を立てているみたいです。


神社脇の林道
薄暗くなり始めた泉岩神社横の林道を下ります。


駐車場
17:37 暗くなる前に駐車場に戻ることができました。今回、4時間以上のラッセルを続けたのにもかかわらず、昨年のような膝痛がでることはありませんでした。雪慣れしたのか膝がよくなったのかわかりませんが、痛みに悩まされることなく山歩きができるのは大助かりです。

おわり。



(クリックすると拡大します)
20120219泉山GPSログ




■山行データ
<往路所要時間> 5時間36分(撮影・休憩時間を含む)
泉岩神社駐車場10:00→登山口10:52→福ヶ乢12:37/13:00→1035mピーク14:04→井水山山頂15:36

<復路所要時間> 1時間37分
井水山山頂16:00→福ヶ乢16:42→泉岩神社駐車場17:37

<登山道情報>
降雪直後のAコースは、長時間のラッセルを強いられるので、単独でいく場合はそれなりの覚悟と時間が必要です。朝8時出発で行けば泉山まで行くことも可能だと思います。
道迷いしそうな場所はあまりありませんが、地図は必ず持参しましょう。井水山手前の尾根での雪庇踏み抜きにご注意を。
駐車場のトイレは冬期使用禁止になるので、苫田ダムの近くにある「みずの郷奥津湖」や西屋地区の道路沿いにある公衆トイレで用を済ませておくのを忘れずに。




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| 2012年2月19日 泉山 | 11:19 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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新雪との格闘:泉山Aコース その1

2012年2月19日 岡山県鏡野町 泉山(標高1209.1m)日帰り山行



2011年1月に、ほとんど登らないうちに膝痛で敗退した泉山にリベンジです。状況は前回とほぼ同じで、数日前まで寒波に伴う大雪が降っていました。


泉岩神社の駐車場に車を止め、前回の反省をいかしてスノーシューを初めから装着します。


林道入口
神社の参道に平行して伸びている林道は、最近誰かが歩いた気配はありません。わずかに車のわだちがわかる程度の痕跡が雪面に残っています。


案内板
10:00 出発です。今日のコースはAコース。帰りはBコースを使いたいところですが、状況しだいという感じです。本当はもう少し早く出発できたはずなのですが、家を出て少しして地図を忘れてきたことに気がつき引き返したので、またまたこんな時間になってしまいました。この分だと泉山山頂は無理かなあと思っていたので、当面の目標は津山高校避難小屋のある標高1150mほどの井水山登頂までとしておきます。


注意書き
案内板横に注意書きの看板がありました。泉山の反対側へ下りるルートが通行止めだそうで、今日の山行には無関係でした。一安心。


神社本殿
泉岩神社まで8分かかりました。退屈な林道歩きはまだ続きます。


雪の林道
雪の降る林道をただひたすら歩いて行きます。積雪は15cmほどです。


広い林道との合流点
10:30 広い林道に合流しました。ここから積雪深が大きくなり、スノーシューをはいていても膝下近くまでもぐるようになりました。


Bコース分岐
Bコースとの分岐点にある看板の前までくると、急に薄日がさしてきました。新雪の降り積もった林道には、トレースの痕跡はまったくありません。


林道分岐
広い林道が大きく右にカーブした先から左に折れて、狭い林道に入っていきます。


登山口
10:52 右手に登山道入口が見えました。昨年は、ここまでたどり着けませんでした。しかし、この先まったくトレースがないので、森の中をどう進めばいいのかわかりません。地図を検討した結果、とにかく斜面を登って右上の尾根に出ればいいのだろうということで当たりをつけました。


トレースのない斜面
トレースのような違うようなわずかな雪のくぼみを探しながら、森の中を登って行きます。


尾根上のテープ
11:11 ちょうど尾根に出たところでテープを見つけました。なんとか、正しいルートを歩いてきたようです。ここから左上に続く尾根を登っていけばいいようです。


津山高校の道標
少し先に道標もあったので安心しました。


かすかな踏み跡
森の中は雪があまり深くないので、登山道の跡がわずかにくぼんでいて、なんとなく道がわかります。


テープ
時折テープもありました。


道標
道標もありよく整備されています。


溝状の道
進んでいくと、次第に登山道が溝のような状態になり、スノーシューをつけていてると歩きにくくなってきました。なので、トレースを外れて平坦な林床をトレースと平行に歩きました。


逃げられない道
しかし、場所によってはエスケープする場所がなく、仕方なく狭い溝の中を歩かざるを得ないこともありました。


斜面下の道
雪の積もった斜面下を通る場所もあり、上から崩れてこないかとびくびくしながら通過します。


倒木
倒木がとうせんぼしていたりもします。


斜面のトラバース
やがて登山道は尾根を外れて、斜面をトラバースするようになります。地図を見ると、斜面のトラバースが終わると、谷筋の道になるはずです。


渡渉点
小さな沢を渡りました。ここからは沢に沿って谷をあがっていく道になります。


青空見える
トレースは不明瞭ですが、谷沿いに進めばいいので気は楽です。青空も見え始めました。


赤テープ
赤テープもところどころ出てきます。


不明瞭な渡渉点
何度か沢を渡って、谷が狭くなってきたところで、ルートがわからなくなりました。沢の右岸を歩いていましたが、このさき右岸は歩けるような雰囲気ではありません。左岸は少し上の森の中が平坦で歩けそうです。おそらくここで再び沢を渡るのでしょうが、どこをどう渡って左岸の上に出ればいいのかよくわかりません。あたりを注意深く観察すると、右手の木にテープが見えました。どうやらあの木のところから上がっていけばいいようです。


三角の着雪
木の幹に三角形にとがった着雪がありました。三角の頂点方向から強く吹きつけた雪がこんな風に着雪したのでしょう。ちょっと不思議な造形でした。


狭い谷沿いの斜面
狭い谷沿いの斜面をトラバース気味に登っていきます。


雪原
12:37 突然広い雪原に出ました。


福ヶ乢
福ヶ乢に着きました。道標の前を踏み固めてスペースを作り、ここでお昼休憩です。いつも暖かいカップラーメンを食べようと、バーナーなどを持ってきていますが、最近はほとんど使うことがなくなりました。時間がなかったりめんどくさかったりで、ポットのお湯とおにぎりという昼食が定番になりつつあります。


井水山へ出発
13:03 食事休憩に20分ほど使って、トレースのない新雪の斜面を井水山目指して登ります。まったくトレース跡のない雪原のような場所ですが、ここから先は尾根道歩きなので、とくに困ることもありません。


福ヶ乢を振り返る
20分ほど登ったあたりで振り返ると、だいぶ展望が開けてきました。


雪団子
しかし、このあたりは南西向きの斜面で日当たりがいいおかげで雪が緩み、重いうえに団子になってスノーシューにくっつき始めたので、足が重くなって大変です。


狭まる尾根
登るにつれて広い雪原のようだった尾根が次第に狭まり、木も増えてきて歩きづらくなってきました。


雪が降り始める
晴れていた空はいつの間にか雲に覆われ、雪がちらつき始めました。


膝までの雪
積雪深はさらに深くなり、スノーシューをはいていても膝までもぐるようになって来ました。


吹きさらしの尾根
吹きさらしの吊尾根のような場所もありました。風が強いため雪が飛ばされて、ここだけは驚くほど積雪が少ない状態でした。


時計
14:04 1035mピークと思われる場所に着きました。時計の高度計は相変わらずアバウトです。福ヶ乢の標高が約900mなので、1時間で135m登ってきたわけです。やはりラッセルがあると、1時間100m前後がいいところのようです。ここまではユニクロのフリースで登ってきましたが、さすがに風がきつくなり寒さを感じるようになったので、ここでハードシェルジャケットに着替えました。気温は-3.3度に下がっていました。


ところで、この時点ですでに14時を回ってしまいました。いつもなら下山し始める頃ですが、2月後半になると5時過ぎまで明るい状態だし、今日は少々タフな山行になってもいいと思って登ってきたので、まだ先に進むことにしました。地図で見ても1035mピークは、福ヶ乢と井水山のちょうど中間あたりになります。あと1時間もあれば登頂できると読んだわけです。もちろん、天候が急変したりした場合はさっさと撤退するつもりです。下山にかかる時間を1時間半とみて、最悪でも16時に下山し始めれば、真っ暗になる前に車に戻れるはずです。


再出発
少し休憩し、行動食を食べた後、井水山山頂に向けて出発しました。


つづく。



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| 2012年2月19日 泉山 | 20:47 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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