ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

| PAGE-SELECT | PREV

≫ EDIT

14年ぶり、そして初めての雪の涸沢: 涸沢岳・北穂高岳その6  

2017年4月29日(土)~5月4日(木) 長野県松本市 涸沢岳(標高3110m)・北穂高岳(標高3106m) 


5月3日(水) 北穂高岳編 
前の日は午後からずっとのんびりしていたので、この日はアラームでちゃんと目が覚めました。午前3時。普通なら寝不足で起きれない時間ですが、19時前には寝袋にもぐっているので睡眠時間は十分です。とはいえ、ぐっすり眠れたわけでもないので、それほどすっきりと目が覚めたというわけでもありません。眠りが浅かったので目が覚めただけというのが正直なところです。


とりあえず、ポットの白湯を飲んで体温を上げ、体も目覚めさせます。なぜこんな時間に起きたかといえば、星景写真を撮るためです。僕の登山はもともと写真を撮るのが目的なので、山に来るとどうしても早く起きなければなりません。


カメラと三脚をもって外に出ました。空にはたくさんの星がきらめいていました。この時期の夜明けは5時前ですが、高感度のカメラはその1時間ぐらい前から空の明るさを拾ってしまいます。すでに3時を回っているので、あまり時間がありません。急ぎ足で前日に撮影した場所に行きました。


IMG_2869.jpg
すでに明かりの灯っているテントも多く、北穂高岳の斜面とあずき沢にはヘッドライトの明かりも見えます。


4時ごろになると肉眼ではよくわからないものの、空の色が明るく写るようになり星の光が弱くなってきたので、テントに戻りました。朝食を食べて一息ついてから、もう一度テントの外に出てみると、夜明けが訪れていました。


IMG_7602.jpg
5時。北穂高岳を赤く染め上げて太陽が顔を出します。テントから出て赤く染まる頂をたくさんの登山者が静かに眺めていました。


IMG_7604.jpg
奥穂高岳も朝日に染まります。


IMG_7606.jpg
北穂高岳のズーム。ここまでの3枚はコンデジでJPEG撮影したもので、記憶色に近づけるためにパラメーターを調整してあります。RAWで撮影してればもう少しよくなると思いますが、JPEGだとこのあたりが限界のようです。


IMG_2877_2017052400582819b.jpg
こちらは一眼レフで撮影したもの。さすがにもともと画質が良くレタッチ耐性も高いので、記憶色の再現もうまくいきました。クリックで拡大します。


IMG_7607.jpg
5:52 今日は北穂高岳に登ります。連休後半が始まる日なので、それなりに登山者が増えることを想定して、早めに出発して戻ってくることにしました。午前中に戻ってきて、12時までに撤収して出発できるようなら、18時の最終バスに間に合いそうなので、今日のうちに下山するつもりです。


IMG_7609.jpg
涸沢小屋を過ぎると、デブリの横を登って行きます。ひと抱えもふた抱えもありそうな大きな雪の塊が折り重なっているデブリをみると、さすがにこんなのに巻き込まれるのは勘弁してほしいと思います。


IMG_7610.jpg
6:40 振り返ると涸沢の奥に前穂北尾根が壁のように立ちはだかっているのが見えます。こういう風景を見ると、日本アルプスに来たことを実感します。


IMG_7611.jpg
あずき沢の向こうには、要塞のような奥穂高岳の絶壁が聳えます。


IMG_7613.jpg
空には薄く高層雲が出ていますが、天気は上々で、富士山も見えていました。


IMG_7614.jpg
前穂北尾根の6峰だったかにあるタヌキ岩もよく見えます。本当にタヌキが立っているみたいな形です。


IMG_7616.jpg
北穂沢を詰めていくと、ようやく山頂が見えてきました。


IMG_7617.jpg
徐々に傾斜がきつくなってきます。


IMG_7618.jpg
涸沢に入ってから今日で4日目ということで、高度順応ができたのか今日は体がよく動きます。とくに急がなくても前を行く登山者にいつの間にか追いつき、先行します。先日エベレストで亡くなったスイス・マシンことウーリー・ステックがアイガーをフリーでガンガン登って行く動画をふと思い出して、今日の調子ならあんなスピード登山もいけるかもなどと調子に乗ってガンガン登って行ったら、途中で息が切れて死にそうになりました。やっぱ図に乗ってはいけません。




IMG_7619.jpg
松濤岩下まで登って来ました。


IMG_7620.jpg
松濤岩のすぐ前が山頂です。さあ、あと一息。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




IMG_7621.jpg
8:19 北穂高岳に登頂です。14年ぶり、積雪期には初の登頂です。


IMG_7627.jpg
朝早いためか、単独の男性が一人いただけで、思っていた以上にがらがらの山頂でした。自撮りしていたら単独の男性から撮りましょうかといわれましたが、ただの記録写真なのでありがたい申出は辞退して、さくっと自撮りで終わりました。


IMG_7629.jpg
その後山頂からの風景を楽しみます。こちらは滝谷の岩壁越しの奥穂高岳。コンデジながらよく写っているので、これ以降槍ヶ岳の写真までクリックで拡大できるようにしてあります。


IMG_7631.jpg
奥穂高岳から前穂高岳へとつながる吊尾根ですが、おもっていたよりも高低差が大きいことを知りました。


IMG_7645.jpg
前穂高岳は個人的に好きな形の山です。奥穂高岳とともにまだ登っていないので、今年は登っておきたい山の一つです。


IMG_7646.jpg
こちらは常念岳。こちらもまだ未踏です。


IMG_7648.jpg
昨年の正月に登った蝶ヶ岳。


IMG_7632.jpg
大キレットの先に槍ヶ岳。これも拡大できます。


IMG_7633.jpg
ひととおり風景を堪能したら、北穂高小屋に向かいます。雪の下から掘り出したばかりの小屋へは、雪の壁に挟まれた階段を下りて行きます。


IMG_7634.jpg
GW前までは完全に雪に埋まっていただろう小屋は、きれいに掘り出されていました。ここまで除雪するのはさぞ大変だったことでしょう。


IMG_2881.jpg
コンデジと大差ないのですが、いちおう一眼レフで撮った写真も載せておきます。大キレット越しの槍ヶ岳です。


IMG_2888_20170524010715d0e.jpg
槍ヶ岳と後立山連峰。クリックで拡大します。


IMG_2892.jpg
槍ヶ岳アップ。左後ろに見えているのは左側がおそらく水晶岳で、右側が真砂岳かな。クリックで拡大します。


IMG_2901_20170524010712edf.jpg
滝谷の岩壁と笠ヶ岳、遠方は白山。クリックで拡大します。


IMG_7638.jpg
撮影したあと小屋前のベンチで休憩していると冷えてきたので、小屋に入ってホットミルクで温まりました。


IMG_7640.jpg
9:23 北穂高岳山頂でかれこれ1時間ものんびりしていたので、そろそろ下山することにします。


IMG_7649.jpg
まだ午前中の早い時間ですが、山頂下あたりから雪がグズグズになり始めていました。


IMG_7653.jpg
10:36 途中1回だけ休憩を入れたものの、1時間10分ほどで涸沢小屋まで下りてくることができました。


IMG_7654.jpg
10:41 テントに戻ってきたのは思っていたよりも早い時間でした。いまから急いで撤収すれば12時前には出発できそうです。どうしようかと考えましたが、いま北穂高岳から下りてきたばかりでけっこう疲れていて、すぐにパッキングに取り掛かる気力がわきません。とりあえず、カフェオレを作って飲みながら考えました。


12時に出発したとして、上高地に着くのが18時前ぐらい。最終バスが18時なので、ぎりぎり間に合うタイミングですが、途中でばてたりしたらアウト。14年前に来た時もぎりぎりのタイミングで、徳澤あたりから足を棒にして一生懸命歩いたものの、わずかに間に合わず小梨平でテント泊することになりました。あわてて下山する理由もないし、途中でテント泊するぐらいなら、涸沢でもう1泊して下山したほうが、パッキングやテント設営を1回余分にしなくて済みます。


しかし、問題は食料が足りないことです。もともと3泊4日の予定で、予備の食料は2食分しか用意していません。つまり、すでに5日目になっているため、本日分の食料しか残っていないのです。朝はもう食べてしまったので、残っているのは1食分の食料だけ。涸沢にもう1泊するとなると、このあとの昼、夜、そして明日の朝の食事のうちの2食分を確保する必要があります。


とりあえず、売店に行ってカップ麺以外に何かあるか探してみたところ、パンがありました。このパンが良心的で1個200円でした。カップめんが4倍近い価格なのに、パンはせいぜい2倍ぐらいと不思議な値付けです。食料調達のめどが立ったので、涸沢でもう1泊することに決定です。予備の食料は今晩食べることにして、明日の朝用にカップ麺、行動食としてパンを二つ買いました。


IMG_7657.jpg
そして、昼食として涸沢ヒュッテの名物 おでんを注文。おいしくいただきました。


IMG_7662.jpg
夕方になると、テントの数はさらに増えて、奥と下方向へテント村が拡大していました。


IMG_7664.jpg
もう17時前だというのに、まだ登山者の姿が途切れません。ちなみに、テント受付は17時までとなっています。


IMG_7665.jpg
テント泊の受付をするテントの前を通った時に、何か写真が張り付けてありました。なんだろうと思ってみると、あずき沢と北穂沢の登山コースが赤線で明示してありました。


IMG_7666.jpg
あずき沢は、ザイテングラート沿いを登って、途中からは真ん中あたりを登っていいようです。


IMG_7667.jpg
北穂沢は、今日登ったコースと同じコースになっていました。なんとも親切なことです。明日から一気に登山者が増えるので、そのためのサービスなんでしょう。


IMG_2926_2017052401071402d.jpg
夕食後、一眠りしてから、今宵も星景写真を撮ろうと出かけてみましたが、あいにくの曇り空でした。テント場が広がって16ミリでは収まりきらなかったので、いままで出番がなかった15ミリ魚眼レンズを使ってみましたが、こういうアングルで使うとやはり魚眼の歪曲が不自然です。全部が治まりきらなくても16ミリで撮っておけばよかったと、下山してから後悔してます。もう少し魚眼レンズの効果的な使い方を見極める必要があると思います。そんなこんなで、テント場の夜の雰囲気だけカメラに収めて、この日はさっさと引き上げました。

20170503北穂高岳

つづく。

ランキングアップにポチッとご協力お願いします。
にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村

登山用品・アウトドア用品専門店 好日山荘《公式通販》
スポンサーサイト

| 2017年4月 涸沢岳・北穂高岳 | 01:23 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

14年ぶり、そして初めての雪の涸沢: 涸沢岳・北穂高岳その5  

2017年4月29日(土)~5月4日(木) 長野県松本市 涸沢岳(標高3110m)・北穂高岳(標高3106m) 


5月2日(火) 涸沢岳編 
穂高岳山荘の前まで戻ってきて、このまま下山するか涸沢岳に登るか考えましたが、まだ時間も早いことだし涸沢岳に登って行くことにしました。


涸沢岳に登る途中、ヘリポートのすぐ上のところに、香港から来たという3人組がいました。男性2人と女性1人のパーティーですが、どうやら女性は登山経験が少ないらしく、ロープで確保されていたものの涸沢岳の斜面を登るのが恐ろしいらしく、腰が抜けたように座り込んで固まっていました。残りの二人がいろいろと声をかけていましたが、やはり経験不足はどうしようもありません。結局彼女は小屋に戻ったらしく、後から二人だけが登ってくるのを見かけました。


IMG_2760_20170521002754a8f.jpg
途中、休憩しながら先ほど撤退してきた奥穂高岳の取り付き部分をしげしげと眺めてみました。(写真はクリックで拡大します)


IMG_2761.jpg
僕が撤退した場所は赤丸の場所です。その上に広がる雪壁を安全にこなす自信がなかったわけですが、距離にして50mぐらいあるでしょうか。こうして遠くから見ていると、なんだか登れそうな気がしてきます。涸沢岳から下りたらもう一度行ってみようかなどとバカな考えも浮かんできますが、冷静に考えて何も状況は好転していません。


IMG_2772.jpg
そのうち、登山者が問題の雪壁に現れました。この人はどうやら経験豊富らしく、一本アックスで登っていました。


IMG_7544.jpg
8:40 涸沢岳山頂に着きました。わずか20分ほどで登ることができたので、なんだかあっけない感じでした。


IMG_7556.jpg
槍ヶ岳、北穂高岳と記念撮影。


IMG_7564.jpg
奥穂高岳、前穂高岳、ジャンダルムとも記念撮影。


そして、この後は一眼レフで撮影した涸沢岳からの写真です。この時間になると、コンデジで撮っても大差ないのですが、せっかく持って行ったのでとりあえず使ってみました。横位置写真はクリックで拡大します。


IMG_2778_201705210030464d3.jpg
奥穂高岳を中心に、左に前穂高岳、右にジャンダルム。


IMG_2781_201705210030527f7.jpg
ジャンダルムをクローズアップ。


IMG_2784.jpg
マッシブな奥穂高岳。


IMG_2787.jpg
北穂高岳から大キレットを経由して槍ヶ岳まで続く稜線。槍の右奥に後立山連峰。


IMG_2798.jpg
槍ヶ岳のクローズアップ。後立山連峰も各山の特徴が分かります。


IMG_2804.jpg
富士山と南アルプス北部の高峰を後ろに従えた前穂高岳。南アルプスの大きな鞍部は北沢峠でしょう。左に甲斐駒ケ岳、右に北岳、間ノ岳が並んでいます。


IMG_2806_201705210034413ea.jpg
日が当たるようになった涸沢。テントの数がまだ少ないですね。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




涸沢岳山頂の絶景をしばらく独り占めしたところで、単独の登山者が登ってきたので席を譲って下山しました。


IMG_7567.jpg
下山途中で岐阜県警のヘリコプター「らいちょうⅡ」が飛んできました。


IMG_7569.jpg
前穂高岳をバックに飛ぶ「らいちょうⅡ」。


IMG_7571.jpg
穂高岳山荘のヘリポートに着陸して、救助隊の隊員を降ろしたようで、すぐに飛び去って行きました。


IMG_7573.jpg
涸沢岳から下山して、小屋に置いていた荷物をもって外に出て下山準備をしていると、再びヘリコプターがやってきました。


IMG_7575.jpg
ごく短時間、ヘリポートに着陸していましたが、常駐隊員の交代のようです。


IMG_7578.jpg
すぐにまた飛び去って行きました。


IMG_7579.jpg
10:47 下山準備が整ったので、出発します。下山ルートは、あずき沢ではなく途中までザイテングラートを下ります。積雪量は少ないながらも、古い雪の上に新雪がある状態で気温が上がっているので、雪崩れを警戒しなければなりません。登ってくる人もみな途中からザイテングラートを登ってきています。白出のコルからザイテングラートにのるまでのトラバース区間がけっこうな高度感で、少し背筋が寒くなりかけました。


IMG_7580.jpg
ザイテングラートにのってしまえば、高度感はあるものの前を向いて立って歩ける状態なので、まっすぐ下って行くだけです。


IMG_7581.jpg
ただし、後半は斜度がきつくなり、雪もゆるんでクランポンが滑り始めたので、前を向いて下りることができず、バックステップでの下降を余儀なくされました。


IMG_7582.jpg
だいたいこれぐらいの斜度です。40度ぐらいでしょうか。


IMG_7583.jpg
先行者もバックステップで下っています。


IMG_7584.jpg
ハイマツでコースが寸断されていた場所から急傾斜の雪壁を下りて、あずき沢に出てきました。まだ雪崩の危険はなくなったわけではないので、いそいで下ります。


IMG_7585.jpg
登ってきたときに休憩したザイテングラートを乗越す場所まできました。同じコースで戻るか、それともこのままあずき沢をまっすぐ下りるかですが、キャンプ場からあずき沢を上がってくる登山者が多く、山岳救助隊が登行を禁止していないようです。それほど雪崩の危険が高くないと判断されているみたいなので、あずき沢をまっすぐ下りることにしました。


IMG_7586.jpg
ザイテングラートの下半分のあたりからすでに雪はグズグズでしたが、このあたりになるともう融けかけのシャーベット状態でした。それでも大きな踏み抜きがないだけましで、広い雪原のどこでも自由に下っていけます。ところで、写真で見ると緩くて広い斜面のように見えますが、下り斜面を写すときにどうしても斜面下方向にカメラを向けると、斜面と光軸が平行に近くなり、平坦に近い斜度のように見えてしまいます。なので、本当はカメラは水平に向けて撮るのがいいのですが、そうすると空が大きく写って斜面がわずかしか写らないことになってしまうので、このあたりは致し方ないところです。


IMG_7587.jpg
カメラを水平に近い状態で斜面上方向をとると、こんな感じです。これだとそこそこの傾斜があることがわかると思います。登りの場合も、カメラを上に向けて撮ると、やっぱり緩い斜度に見えてしまいます。


IMG_7588.jpg
途中シリセードなど織り交ぜつつ、ようやくキャンプ場の端までたどり着きました。


IMG_7589.jpg
12:16 テントに戻ってきました。昨日の雪でテントの周囲が埋もれた状態になっていました。昨日戻ってきていないことがすぐわかる状態ですから、長くほおっておくと遭難したのではと通報される可能性もあります。すぐに雪をはらって整地しなおしておきました。


IMG_7591.jpg
本日の行動はこれにておしまいです。テントに寝転んで、お茶を飲みながら風景を楽しみます。テントに寝転んで前穂高岳と北尾根を眺められるなんて、幸せなロケーションです。


IMG_7592.jpg
軽く一眠りしたあとでテントから出てみると、白出のコルに太陽が沈もうとしているところでした。


IMG_7594.jpg
カメラをもって散歩に出てみたら、いつの間にかテントの数がすごいことになっていました。


IMG_7595.jpg
ヒュッテのテラスもにぎわっていますが、まだ空席もあるので混雑というほどではないようです。


IMG_7596.jpg
こいのぼりが奥穂高岳を目指して悠然と泳いでいました。


IMG_7599.jpg
午後4時になっても、まだ登山者の姿はとぎれません。


ここからは、一眼レフで撮影した写真です。横位置写真はクリックで拡大します。


IMG_2814_2017052112370425e.jpg
白出のコルに沈もうとする太陽が、雪原を銀盤のように輝かせます。絞りを絞り込んで太陽の光条を強調しました。先のコンデジ写真と比べると、太陽周辺や雪面の光っている部分が白飛びしていません。ダイナミックレンジが広い大型センサーの優位点です。


IMG_2834.jpg
コンデジの24ミリではテラスとこいのぼりを同時に入れ込むことができませんでしたが、16ミリだと難なくおさまります。


IMG_2847_2017052100344465d.jpg
21:31 今度は白出のコルに沈む月です。あいにく雲があって星空があまり見えませんでした。


IMG_2854.jpg
前穂高岳上空の星空です。左下の光はヒュッテの明かりです。


IMG_2859.jpg
寝静まるテント村。東の空になりますが、明るいのは安曇野や松本の光のせいだと思われます。


IMG_2864.jpg
22時をまわりましたが、明かりのついているテントもちらほら。涸沢の夜が更けていきます。

20170502涸沢岳
奥穂高岳へ登るときはGPSの電源を入れ忘れていたので、トラックデータの赤線は後で書き込んだものです。なので、正確ではありません。

つづく。


ランキングアップにポチッとご協力お願いします。
にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村

登山用品・アウトドア用品専門店 好日山荘《公式通販》

| 2017年4月 涸沢岳・北穂高岳 | 00:58 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

14年ぶり、そして初めての雪の涸沢: 涸沢岳・北穂高岳その4  

2017年4月29日(土)~5月4日(木) 長野県松本市 涸沢岳(標高3110m)・北穂高岳(標高3106m) 


5月2日(火) 奥穂高岳編 
夜が明けました。同室の宿泊者がまだ寝ていた相方にご来光が見えるよと起こしに来た声で目が覚めました。4時にセットしていた腕時計のアラームはまったく効果がなかったようで、すっかり寝過ごしてしまいました。昨夜吹き荒れていた吹雪は、静かになっています。以下の写真はクリックで拡大できます。


IMG_2644.jpg
急いでダウンジャケットとダウンパンツを着て、カメラをもって外に出てみると、まぶしい太陽が周囲の山々を照らし出していました。奥穂高岳がすっきりと青空にそびえています。


IMG_2650.jpg
奥穂高岳の左奥には前穂高岳。


IMG_2652_2017052112342963d.jpg
前穂高岳のクローズアップ。


IMG_2662_20170518220701265.jpg
こちらは笠ヶ岳。昨日はガスに隠れて姿が見えませんでしたが、今日はすっきり。こちらもまだ登ったことがないので、近いうちに訪れてみたい山です。


IMG_2676_20170518220702d70.jpg
笠ヶ岳の背後には、白山も見えています。


IMG_2689_201705211234304de.jpg
北穂高岳も見えています。


IMG_2692_20170521123432a37.jpg
涸沢岳と北穂高岳。


IMG_2696_201705182207535c5.jpg
常念岳の後ろから登った太陽は、すでに正視できないまぶしさです。


IMG_2700_20170518220754768.jpg
涸沢カールの奥底には、まだ朝の光が届いていません。


IMG_2725_20170518220756184.jpg
風はおさまったとはいえ、時折雪煙を舞い上げるほどの風が白出のコルを通り抜けていきます。雪煙が舞う瞬間を待って何度もシャッターを切りました。クリックで写真が拡大するのはここまでです。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




IMG_2757.jpg
眼前にそびえる奥穂高岳。今日はこの岩壁に挑みます。


IMG_7525.jpg
朝食の時間が近いづいてきたので部屋に戻り、パッキングをしていると朝食の時間になりました。食堂は2階の廊下奥から下りて行きます。昨晩と同じ人数の席が用意されているので、朝食なしで早出したひとはいないようです。GWというのに、宿泊者はわずか10名。読み通り、前半は平日が2日あるためガラガラでした。


食事を終えて部屋に戻り、パッキングを終えて外に出ました。担いできた大きなバックパックは小屋の廊下に置かせてもらい、アタック用の小型パックにカメラや水、行動食など必要なものだけを入れてきました。


IMG_7531.jpg
奥穂高岳は無雪期にも登ったことはなく、これがまったくもって初めての挑戦です。白出のコルからの取り付き部分が一番難しいらしいということで、どこをどういう風に登って行けばいいのか、下からじっくりとルートを見定めます。青線のようなコースで登ったわけですが、実際とは少し違うかもしれません。赤線部分は鉄梯子です。この岩場の上に急傾斜の雪壁があるそうですが、ここからはその様子を見ることはできません。なので、岩場を抜けたらいきなりぶっつけ本番となります。


IMG_7532.jpg
岩場のすぐ下まで来ました。ここから取り付きます。この斜度と高さは剣岳のカニのタテバイを思い出します。斜度も難易度もカニのタテバイのほうが上だと思いますが、ここも決してお気楽に登れるほどやさしくはありませんでした。なんといっても、カニのタテバイのような補助となる鉄杭や鎖はほぼありません。途中に鉄梯子が2か所と、2か所ぐらいワイヤーや鎖が張られているだけです。それに、雪と氷が絡んでくるわけですから、緊張感はカニのタテバイよりも強かったかもしれません。


途中、狭いテラスのような岩の上を横に移動する場所で、その岩の上にべったりと氷が張り付いていました。上の鉄梯子を登りきったところだったように記憶していますが、定かではありません。万一滑って落ちてはたまらないので、アックスで氷を叩き割って足場を確保しようとしたのですが、力を入れてアックスを振り下ろしてピックをたたきつけてもまったく歯が立ちません。ピックの切っ先は突き刺さることさえできずにはじかれました。このとき、やばいかもしれないという漠然とした不安を感じてしまいました。安全を確保するためにやろうとしたことができないということで、かなり焦ったのだと思います。しょうがないので、岩の角にピックをひっかけて確保し、慎重に右足を氷の上に載せて滑らないことを確認して、体を移動させて氷の上を渡ったのでした。


そのあとは、さらに狭い足場の岩を回り込んで雪壁に出てすぐ上の岩に戻るのですが、この雪壁がなかなかしびれる斜度でした。朝早い上に吹雪の後なので先行者の足跡がわずかに残っていただけでした。雪も比較的硬く、つま先をけりこんでもつま先をねじ込めるほどのステップを作ることはできなくて、ほぼ前爪だけで登るような状態です。こうなると、昨日クランポンに不安を感じたことを思い出してしまい、さっきの氷のところで感じた不安感との相乗効果でますます気持ちは焦ります。


IMG_7533.jpg
なんとか岩に乗り移り、岩場のほぼ一番上までやってきました。そして、すぐ上にある雪壁を見上げた瞬間、この先は行ってはいけないと感じました。それが弱気ゆえのものなのか、なにか予感するものがあったのかはわかりません。目に飛び込んできた雪壁は、いままで見たこともない急傾斜の雪壁でした。ほぼ垂直にしか見えないこの雪壁をまったく確保なしにフリーで登るなんて、考えただけでぞっとします。先行者は右手にアックス、左手にも何かをもっていて、両手両足を使って登っていますが、僕はアックス1本だけです。ダブルアックスなら常に三点支持を確保しながら登ることができますが、アックス1本ではアックスを差し替えるときに2点支持になってしまいます。いまいち信用できかねるクランポンの前爪だけで、おそらく50度を越えているであろう雪壁の途中で一瞬でも立たなければいけないというのは、さすがに躊躇してしまいます。


先行者が何度もつま先を蹴り込みなおしたり、アックスを刺しなおしたりしながら、なんとも危うげな動作で少しづつ登って行くのを見ていると、こちらまでドキドキしてきます。最初のインパクトが大きすぎて動揺しているということもあるでしょうから、とりあえず一度座って気持ちを落ち着かせることにしました。さいわい、今いる場所は荷物を降ろして座ることができるくらいのスペースがあります。後続の登山者もいないので、しばらくはゆっくりすることができるでしょう。


IMG_7534.jpg
腰を下ろすと、正面に涸沢岳があり、右手奥に北穂高岳が見えていました。


IMG_7535_20170518220955b10.jpg
笠ヶ岳もまぶしく輝いています。この写真の左下に、いま登ろうとしている雪壁の下部が写っていますが、そこにネットが張ってあるのがわかります。これがないと万一滑落した場合、そのまま白出沢に落ちて、何百メートルも落ちてしまうということですが、それほど危険な場所ということでもあるわけです。ただ、このネットで絶対止まるのかどうかは、落ちてみないことにはわからないのです。


風景を眺めながら、安全に登って降りてこられるかどうか、いろいろと考えました。しかし、どう考えても何の保証もないことにかわりはありません。経験したことのない急傾斜の雪壁をフリーで登るというリスク、途中三点支持ができなくなる1本アックス、性能に一抹の不安を残すクランポン、ステップのない真っ新に近い雪壁、戻ってくる頃には逆に柔らかくなって足場が不安定になりそうな雪の状態など、不安要因がたくさんあり過ぎる一方で、安心できる材料といえば天候が崩れる心配はなさそうというぐらいしかありません。


再び雪壁を見上げてみましたが、行けそうだという気持ちはまったく湧いてきません。数分経ってもまだ姿の見えている先行者の様子からしても、一筋縄ではいかないだろう場所であることは明らかです。下山しよう。これ以上行けば、戻れなくなるかもしれない。今の自分の技量でこの壁にとりつくのは、無謀な行動だと判断しました。経験をつんで安心できる装備を揃えたうえで、この壁に恐怖を感じなくなる時に再び挑戦すればいいことです。それよりも、まずは無雪期に一度登ってコースの状況を確認しておいたほうがよさそうです。ということで、初めての奥穂高岳登山は撤退という結果になりました。

つづく。


ランキングアップにポチッとご協力お願いします。
にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村

登山用品・アウトドア用品専門店 好日山荘《公式通販》

| 2017年4月 涸沢岳・北穂高岳 | 22:22 | comments:3 | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

14年ぶり、そして初めての雪の涸沢: 涸沢岳・北穂高岳その3  

2017年4月29日(土)~5月4日(木) 長野県松本市 涸沢岳(標高3110m)・北穂高岳(標高3106m) 


5月1日(月)
昨晩から降ったりやんだりの繰り返しだった雪は、朝になっても相変わらずでした。とりあえず朝食をとり、いつでも出られるように準備しながら天候の回復を待ちました。


IMG_7508.jpg
稜線は分厚いガスの中に隠れて見えません。風もそれなりに吹いています。停滞か、強硬か、なかなか判断はつきません。


8時頃、雪がやみました。天候が回復したわけではありませんが、風もそれほど強くなく、この分なら穂高岳山荘まで上がるぐらいは問題ないと判断。急いで出かける準備を整えました。


IMG_7509.jpg
8:38 穂高岳山荘の建つ白出のコルに向けて出発します。昨日と打って変わって登って行く人は見当たりません。誰もいないとさすがに不安になりますが、自分の判断を信じていくことにしました。ガスで視界が良くないので、目標物の何もないあずき沢直登コースではなく、昨日多くの登山者が登っていた涸沢小屋経由のコースで行くことにしました。


IMG_7510.jpg
涸沢小屋の横まで来ると再び雪が降り始めました。雪かきをしていたスタッフさんが奥穂高岳方面ならテラス下を通って、反対側からコースに入ってくださいと案内してくれました。案内に従ってテラス下を通って、小屋の反対側へと向かいます。


IMG_7511_2017051522011230d.jpg
涸沢小屋からは急傾斜の雪壁をトラバースしながら登って行きます。上から下山してくる登山者もあり、すれ違いを慎重にこなしながら進みます。


IMG_7512.jpg
斜面のトラバースの先には、さらに傾斜のきつい雪壁の直登がまっていました。気温はそれほど低くないので、雪はそれなりに柔らかかったものの、踏み抜きもなく足場はあまり心配しなくても大丈夫でした。


IMG_7513.jpg
雪壁を登り始めたころから雪が強くなり始めました。さらにガスも出て視界が効かないなか、そこらじゅうにあるトレースを見極めながら、とにかく上を目指して登って行きます。


IMG_7515.jpg
ガスが引いて視界が戻ってくると、上からパーティーが下ってきているのが見えました。その後ろに見えている岩は、ザイテングラート下部の岩です。出発してから1時間が経っていてそろそろ休憩したいところですが、この場所のすぐ右側には大きなデブリがあり、雪崩の発生する斜面でのんびりと休憩するわけにはいきません。ザイテングラートは小尾根なので、そこまで行けば安全に休憩できます。ひとまず、休憩はお預けにしてザイテングラートを目指しました。


IMG_7516.jpg
20分後、ザイテングラートのすぐ下まで登ってきました。あとちょっとです。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




IMG_7517.jpg
9:52 ようやくザイテングラートの上にでました。決して平たんな場所ではありませんが、とりあえず雪崩の心配をしないですみます。バケツを掘ってバックパックをおろし、涸沢を見下ろしながら座って休憩することができました。


IMG_7518.jpg
これはザイテングラートのすぐそばにあったデブリです。涸沢小屋からのルートは、このデブリの末端のすぐ下を横切るように登ってくるので、けっこうドキドキものでした。


IMG_7519.jpg
ザイテングラートまで来ると、それまで姿のなかった先行者の姿がありました。どうやらあずき沢を直登してきたパーティーのようです。小屋に着いてからわかったことですが、てっきり4名のパーティーだと思っていたら、香港から来た3名に単独の女性が追い付いて4名パーティーのように見えていただけでした。先頭を行く香港からの登山者はとてもペースが遅く、別に急いだわけではないのですがすぐに彼らに追い付いてしまったので、トレースをかえて先行させてもらいました。


IMG_7520.jpg
登るにつれて斜度が増し、風と雪がきつくなってきました。その上ガスも濃くなってきて上も下も視界がなく、どこまで行けば白出のコルに出られるのかまったくまかりません。風に乗って雪が吹き付けてきて顔が痛いので、できればゴーグルをつけたいところですが、GWにゴーグルがほしいと思ったことが今までなかったので今回ももってこなかったことが悔やまれます。


IMG_7521_2017051522021111d.jpg
11:45 ガスが少し薄くなったとき、ようやく白出のコルが見えました。吹雪のような天候の中でスタッフが除雪作業をしているのがちょっと驚きでしたが、これぐらいの吹雪はたいして珍しくもないということなのかもしれません。


この少し前、まだ白出のコルの下まで来ていることがわからない状態で、上から小さな雪の塊や雪粒がパラパラと斜面を転がり落ちてきて、これは雪崩の前兆に違いないと思ってあわてて横方向に逃げました。雪山に登るようになって、この時ほど危機感を感じたことはありませんでしたが、なんのことはない、除雪機が吹き飛ばした雪が斜面を落ちてきただけだったようです。


ところで、この最後の登りがけっこう大変でした。白出のコルに近くなると傾斜が一番きつくなるわけですが、気温も下がり風も強くなるため、雪が固くなりつま先を蹴りこんでステップを作ることができなくなりました。当然、クランポンの前爪だけで登ることになるのですが、これがふくらはぎにけっこう負担が大きく、しばらく登るとふくらはぎが痛くなってきます。ふくらはぎの負担を軽くしようと膝をつくと、荷重が前爪から抜けるうえに荷重のかかる方向も斜面に平行になってしまうため、ずるずるとつま先が滑り始めてあわてるということの繰り返しでした。


今回装着していたクランポンは、グリベル G12エアーテック ニューマチックですが、岩場のある縦走で引っかかりにくいように爪が少し短くできています。つま先がずるずるするのがそのせいなのか、それとも急傾斜で膝をつけばクライミング用のクランポンでも同様になるのかはわかりませんが、急傾斜の雪壁をのぼるのに一抹の不安を感じたのは確かです。これまで立山や仙丈ケ岳、甲斐駒ケ岳で使ってきましたが、いちども不安を感じたことはありませんが、さすがに奥穂高岳は甘くないなと感じました。


IMG_7522.jpg
白出のコルに登ると、突然強風に見舞われました。雪煙を巻き上げて殴りつけるような強風が体を揺さぶる中、早く暖かい穂高岳山荘に入ろうと入口に向かいました。


IMG_7523.jpg
急いで玄関ドアを開けようとしたその時、玄関の扉にクランポンは外で外してくれと注意書きが書いてあるのに気が付きました。入口前はどういうわけか風が巻いていて、吹きさらしのコルよりももっとひどい状況でしたが、クランポンを外せというなら仕方ありません。竜巻のように雪が舞うなかでクランポンを外そうとしましたが、凍結した雪が紐に付着していてグローブを付けたままではなかなかひもを緩めることができません。しばらく紐を外そうとひっぱたり押したりしていましたが、どんどん寒くなってくるしこのままではいつまでも埒があきません。どうせ、すぐに小屋の中に入れるのだからと、グローブを外して素手で紐を外しましたが、ほんの数分の作業でも指先がちぎれそうなほどの痛さを感じて、小屋に入ってもしばらくは指が思うように動かすことができませんでした。


ようやく動くようになってきた指で装備を外し、宿泊の申し込みをして部屋に上がろうとしていた時に、途中で追い越した4名が小屋に入ってきました。外国人なので、玄関に書いてあった張り紙は当然読むことができず、クランポンを装着したまま小屋に入ってきた彼らですが、小屋のスタッフは特に注意することもなく迎え入れ、暖かい玄関ホールでゆっくりクランポンをはずしていました。バカ正直に極寒の外で素手になってクランポンを外した自分の苦労はなんだったんだと思いましたが、悪条件化でクランポンを外す術を考える必要があるということがわかっただけ、いい経験になったと思うことにしました。


IMG_7524.jpg
部屋に行ってみると、8人部屋を4名で使うゆったりとした状況でした。外は強風が唸りを上げて吹き荒れており、もう一歩たりとも外に出たくないという状況です。ダウンジャケットとダウンパンツに着替えて談話室に行き、ポットのお湯でカフェオレを作って飲みながら、置いてあった漫画を読みながら夕食の時間を待ちました。


夕食後、風は相変わらずゴーゴーとうなっていましたが、ガスが切れて太陽が顔を出し始めたので、一眼レフをもって撮影に出ました。岐阜側から猛烈に吹き付けてくる雪交じりの強風のために西を向くことができず、カメラで顔を覆いながら撮影していました。以下の写真はクリックで拡大します。


IMG_2498_201705152205456a2.jpg
ヘリポートから撮影した奥穂高岳です。右側が岐阜側、つまり西になります。強風が奥穂高岳の斜面を駆け上がり、稜線の左の信州側に雪煙を巻き上げていました。昨日涸沢から見た雪煙はこれだったようです。


IMG_2497_20170515220543f99.jpg
ジャンダルムから飛騨側に切れ落ちる岩稜の向こうには青空が広がっていました。


IMG_2476_201705152205425cf.jpg
白出沢を猛烈なスピードでガスが吹きあがってきます。


IMG_2515_20170515220546f77.jpg
涸沢岳は、静かに夕闇に沈もうとしていました。


IMG_2587.jpg
時折ガスが晴れて北穂高岳が顔をのぞかせてくれました。


IMG_2636_20170515220641ade.jpg
ほんのわずかな時間ですが、笠ヶ岳の向こうに沈む夕日を見ることができました。


40分ほど小屋の周辺で撮影をしていたらすっかり体が冷えてきたので、小屋に戻って漫画の続きを読んだあとに布団にもぐりました。

つづく。


ランキングアップにポチッとご協力お願いします。
にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村

登山用品・アウトドア用品専門店 好日山荘《公式通販》

| 2017年4月 涸沢岳・北穂高岳 | 22:19 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

14年ぶり、そして初めての雪の涸沢: 涸沢岳・北穂高岳その2  

2017年4月29日(土)~5月4日(木) 長野県松本市 涸沢岳(標高3110m)・北穂高岳(標高3106m) 


4月30日(日)
まだ暗いうちに起床。時間はよく覚えていないのですが、4時ごろだったと思います。


IMG_7465.jpg
朝食を食べた後、5時半にはテントを撤収。せっかくきれいに整地したのに一晩で使わなくなるなんて、なんとなくもったいないと思ってしまいます。


トイレの前のベンチに荷物を置き、出発の準備を整えます。


IMG_7466.jpg
朝日に輝く白い峰は前穂高岳かな。


IMG_7468.jpg
6:00 準備を終えて、涸沢に向けて出発します。横尾橋はクランポン禁止なので、出発時にクランポンをうっかり装着しないように注意が必要です。


IMG_7470.jpg
橋を渡ると、フラットな広い谷に沿ってトレースが続きます。左手前方に屏風岩の巨大なフェイスが見えてきました。


IMG_7472.jpg
やがて屏風岩のそそり立つ岩壁が次第に近づいてきました。屏風岩というよりもドームといったほうが似合っているように思います。


IMG_7473.jpg
さらに進んでいくと、屏風岩の奥に真っ白な頂が見えてきました。北穂高岳でしょうか。


IMG_7475.jpg
7:23 ずっと谷沿いの斜面をトラバースするように歩いてきましたが、ようやく谷に降りてきました。夏道だと本谷橋がかかっている場所です。夏道はここから右岸に登り、高巻くように道が付いていますが、積雪期は雪渓に埋まった横尾谷をそのまま進んでいくようです。


IMG_7476.jpg
横尾谷を詰めていくと、正面に北穂高岳が大きく立ちふさがってきます。


IMG_7478.jpg
途中で休憩をとっていると、屏風岩の方からドーンという大きな音が響き渡りました。何かと思って音のした方を見ると、屏風岩の上の方で雪崩が雪煙を上げながら滝のように流れ落ちているのが見えました。まだ8時だというのにもう雪崩が起きるのかと、ちょっと不安になりましたが、あの急傾斜の岩壁に積もった雪なら、ちょっとした気温の上昇でも雪崩れるだろうことは容易に想像ができます。横尾谷の両側にはそこまで急峻な場所はないし、木々もたっぷりあるので、あまり心配する必要はなさそうです。


IMG_7479.jpg
8:13 横尾本谷と涸沢の出合に着きました。右手方向にある横尾本谷から押し寄せた大量の雪崩の跡が出合を覆い尽くしています。、これから向かう左手方向の涸沢からは目立つようなデブリはなく、比較的歩きやすそうです。


IMG_7480.jpg
デブリに埋め尽くされた横尾本谷の奥に見えているのは、南岳でしょうか。


IMG_7481.jpg
ここでもまた、ドーンという巨大な音で前方を見上げると、北穂高岳の東壁から雪崩が滝のようになって落ちていくのが見えました。広い涸沢とはいえ、いつ巨大な雪崩に襲われるかわかりませんから、周囲に気を配りながら登って行かなければなりません。もちろん、ビーコンのスイッチはオンにしています。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




IMG_7482.jpg
横尾本谷との出合から涸沢に入り、一段登ったところから大きく視界が開けました。正面に見えるのは前穂高岳北尾根です。右奥の前穂高岳まで峻険な岩稜が連なります。


IMG_7483.jpg
右手の北穂高岳の山腹には、大規模な雪崩の跡もありますが、トレースのあるところまでは達していません。だからと言って絶対に巻き込まれないという保証はないので、あまり安心することはできません。


IMG_7484.jpg
このあたりは山腹に立木があまりないので、雪崩れは容易に発生するようです。


IMG_7485.jpg
大きくカーブする涸沢を詰めていくと、前方にそびえる岩の尾根が見えてきました。奥穂高岳です。ここからはスケール感が大きくなるためか、歩いても歩いても進んでいないような錯覚にとらわれます。その上、標高が高くなり空気も薄くなるためか息が切れ、少し歩いては立ち止まって息を整え、また歩き出すということの繰り返しです。


IMG_7486.jpg
9:31 ようやくゴールが見えてきました。中央に見える雪の丘の上に涸沢ヒュッテの屋根がわずかに見えています。


IMG_7487.jpg
涸沢ヒュッテの横には元気に泳ぐこいのぼりも。


IMG_7488.jpg
10:07 強烈な日差しと薄い空気に体力を削られながらも、ようやく涸沢のキャンプ場にたどり着きました。結局、クランポンを装着することなしにツボ足のまま涸沢まで登ってきました。思っていた以上に体力を使った感じで、足腰にもけっこうな疲労感が感じられます。わずかですが、筋肉痛もあるようです。


IMG_7489.jpg
とりあえず、テントサイトを探しにキャンプ場内に入ってみると、小屋から比較的近くて、中央の通路から少し奥穂高岳側に入った場所にいい具合の場所を見つけました。広さも余裕があるし、風よけの壁もまだきれいに残っています。テントサイトはここに決まりです。


IMG_7490.jpg
きれいに整地して、11時過ぎにはテントを張り終えました。


IMG_7492.jpg
一息入れながら奥穂高岳への登山ルートを確認してみると、どうやら涸沢小屋から登って行く夏道と同じルートでザイテングラートまで行き、そこから先はあずき沢を直登しているようです。登ってくる途中で大きな雪崩を2度も見ているので、あずき沢の直登には一抹の不安もありますが、危険な状態ではないのでしょう。


IMG_7493.jpg
雪崩れのことよりも、稜線に舞い上がる雪煙のほうが気にかかります。写真にも写っていますが、奥穂高岳の稜線から白い雪煙が高く舞い上がっています。キャンプ場にいるとそれほどでもありませんが、どうやらかなり強烈な西風が吹いているようです。


IMG_7496_20170511220742c39.jpg
こちらは北穂高岳。雪煙が舞い上がっているようには見えませんが、それでも同じぐらいの標高なので、風はやっぱりきついのでしょう。


IMG_7497.jpg
北穂高岳への登山コースは、なんと下の方が雪崩に覆われています。そのデブリの跡に沿って登山者が上り下りしているようで、本当に大丈夫なのかと驚いてしまいました。


予定では、涸沢にテントを張って、そのまま穂高岳山荘へ行って一泊、翌日奥穂高岳に登って涸沢に下山、そのまま北穂高岳に登って北穂高小屋に宿泊、翌日は涸沢で1泊して、次の日に上高地へ下山ということにしていましたが、体力的にやっぱ無理だなと感じます。時間的にこれから穂高岳山荘へ登ることは可能ですが、疲労感がけっこうあり気持ち的にあまり気が進みません。


とりあえず、テントの受付を済ませておこうとキャンプ場入り口にある受付テントに行ってみると、誰もいないしテントも閉められたままです。山小屋で受付しているのだろうと思って涸沢ヒュッテに行ってみると、なんと14時からキャンプ場の受付テントで受付を行うとの札が玄関にぶら下がっていました。


穂高岳山荘に上がるのに2時間半ぐらいかかることを考えると、遅くとも13時には出発したいところです。14時の受付を待っていたら遅すぎます。受付しないでそのまま行くという手もありますが、やはり手続きはきちんとしておきたいところです。


どうしたものかと考えながらヒュッテの中に入ってみると、玄関に設置されたテレビで天気予報が流されていました。明日5月1日はどうやら雨のようです。とすると、今日穂高岳山荘に泊まっても、あすは荒天で登頂は無理そうです。2日は晴天予報になっているので、登るのなら2日のほうが適しています。しかし、1日に荒天の中を穂高岳山荘へ登ることになり、それはそれでやばそうです。であれば、2日の早朝に涸沢を出発して、日帰りで奥穂高岳に登るというのが一番現実的かもしれません。1日の天気次第でどうするかを判断すればいいわけで、テントの受付のことなども考えると、今日はおとなしく涸沢で泊まるのが最善だという結論に達しました。


ということで、本日の行動はこれにて終了です。とりあえず、おなかも空いてきたので涸沢ヒュッテの展望テラスで穂高の山々を見ながらランチをとることにしました。


IMG_7498.jpg
ランチとして選んだのは、これ。カップヌードル シオ。 長らく食べていないので、テラス横の売店で見つけた時に思わず手が伸びてしまいました。カレーが1000円もするのに比べると、400円とそれなりにリーズナブルです。それでも、下界の3倍ぐらいしますから高いといえば高い。とはいえ、白い北穂高岳を正面に見ながらカップヌードルを食べることができるのですから、付加価値と考えれば400円も妥当と思えてしまします。


IMG_7499.jpg
3分経つのを待ちわびて、わくわくしながら蓋をとると、あれ? スープがない。この写真は、スープを飲んでしまったわけではなく、蓋をとった直後の状態です。売店のお姉さんがお湯の分量を間違えたのか、はたまた意図的に少なめに入れたのかわかりませんが、スープはカップの半分ぐらいしかありませんでした。当然、麺も十分柔らかくなっていなくて、いわゆる固麺状態です。まあ、食べられないわけではないので、このままおいしくいただきました。ちなみに、涸沢ヒュッテは水が豊富で、水場でも凍結防止で水を流しっぱなしにしてあるぐらいですから、節水のためにお湯を少なくしたというわけではないはずです。まあ、湯気でよく見えなかったか、勘違いしたということにしておきましょう。


IMG_7500.jpg
ラーメンを食べながら、四方の風景を楽しみました。こちらは正面となる北に見えていた北穂高岳。


IMG_7501.jpg
西には奥穂高岳。


IMG_7502.jpg
背後にあたる南側には前穂高岳。


IMG_7503.jpg
そして、東には涸沢と屏風岩、その奥には常念岳から東天井岳への稜線も見えています。


ランチを終えてテントに戻り、少し昼寝をとったあと、早めの夕食をとりました。


IMG_7506.jpg
夕食後、テントから外に出てみると、前穂高岳の山頂を夕陽がほんのりと赤く染めていました。


IMG_7507.jpg
太陽は稜線の向こうに沈んでしまい、3000m峰に囲まれた涸沢カールには、夕闇が足早に忍び寄ってきます。空には夕陽を浴びてわずかに赤みを帯びた雲が、家路を急ぐかのように足早に飛び去って行くばかりです。昼間あれほどぽかぽかだった空気も、いつの間にかひんやりとした冷気にかわっていて、涸沢が夜の闇に包まれようとしていました。

20170430涸沢


つづく。


ランキングアップにポチッとご協力お願いします。
にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村

登山用品・アウトドア用品専門店 好日山荘《公式通販》

| 2017年4月 涸沢岳・北穂高岳 | 22:24 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

14年ぶり、そして初めての雪の涸沢: 涸沢岳・北穂高岳その1 

2017年4月29日(土)~5月4日(木) 長野県松本市 涸沢岳(標高3110m)・北穂高岳(標高3106m) テント・小屋泊単独行 


毎度のことながら、GWの予定が決まるのは出発予定日の2日ぐらい前です。というのも、天気予報の10日間予報でGWの天気がほぼはっきりするのがそれぐらいのタイミングだからです。


今年も直前まで北に行くか南に行くか、はたまた北の北か北の南かといろいろと逡巡していました。今年の希望としては、積雪期にまだ行ったことのないところに行きたいということで、後立山連峰、槍ヶ岳、涸沢、塩見岳などが候補になっていました。最終的に涸沢に決めたのは、平日を含むGW前半だけなら大混雑が予想される涸沢でも比較的空いているに違いないと推測したからです。


休日の繁華街のような山にわざわざ行くほど人ごみが好きなわけではないので、基本的に連休の涸沢に行こうなんて思うことはないのですが、涸沢の魅力は十分理解しています。14年前の2003年9月、紅葉の時期に訪れたときの感動はいまでも鮮やかに記憶に残っています。なので、雪のある時期に再訪したいという思いはずっとありました。今年のGWは後半に休日がまとまっていて混雑は後半に集中する可能性が高いため、混雑がないのなら行かない理由はないということで涸沢行きを決めたわけです。


取引先には4月30日から5月7日までお休みすると伝えていたものの、4月29日に仕事が入らなかったので、出発日を急きょ1日繰り上げて4月28日の夜に出発しました。


天気予報では4月30日が快晴ということだったので、29日に涸沢入りし、30日に奥穂高岳と涸沢岳、5月1日に北穂高岳に登って、2日に下山という予定でした。ただし、1日はあまり天気が良くないみたいなので、状況次第で1日は停滞し、2日に北穂、3日に下山ということも考慮に入れて計画をたてました。


4月28日に急きょ出発することにしたため準備が追いつかず、出発したのは22時を過ぎてしまいました。そのため、関が原を通過するころには睡魔に襲われてしまい、2時前に養老SAに入って仮眠をとりました。


4月29日(土)
起きたのは5時過ぎ。養老SAから平湯までまだ3時間以上もかかるということで、29日中に涸沢に入るというのは難しいかなと思いつつも、とりあえず出発。東海北陸道を経由して9時ごろ平湯のアカンダナ駐車場に入り、急いで準備を整えて9時50分発のバスで上高地へ入りました。


IMG_7429.jpg
10:42 上高地バスセンターから歩き始めます。GW期間とは思えないほど人の少ないバスセンターでした。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




歩き始めると、久しぶりの大荷物がずしりと体にのしかかります。バックパックはいつものオスプレー イーサー85ですが、どうも荷物が重くなると支えきれなくなるのか全体的に下に伸びたようになり、背面長のサイズ調整をミニマムにしていても大きくなったように感じてしまって、フィット感があまりよくありません。15kgぐらいまでならいい感じなのですが、20㎏を越えてくると具合が悪くなります。背面長は47㎝ぐらいなので、ちょうどMサイズとSサイズの中間ぐらいになり、大荷物で垂れ下がってくるとMサイズだと若干大きく感じるわけです。今度買い替えるときは、もっと作りのしっかりしたグレゴリーなども候補に入れてみようと思います。まあ、オスプレーでもSサイズにしておけばちょうどいいのかもしれませんが。


IMG_7430.jpg
河童橋にはそれなりに観光客が群れていましたが、聞こえてくるのは中国語らしき言葉が多く、中国か台湾あたりの団体さんがいたようです。


IMG_7431.jpg
小梨平から森の中の道を抜け、やっと梓川沿いの道にでました。ここからは明神岳がよく見えます。ここまでくれば明神まであと少しです。


IMG_7434.jpg
11:32 明神に着きました。とくに急いだわけではありませんが、コースタイムより10分早く着いたので、その分少しゆっくり休憩をとることができました。


IMG_7437.jpg
11:53 明神を出発し、つぎの経由地 徳澤をめざします。上高地から、明神、徳澤、横尾と、それぞれ約1時間の距離に休憩できる場所があるので、長い道のりながらそれほど苦難の道という感じはありません。


IMG_7438_201705091851343f8.jpg
徳澤の手前で梓川沿いに出てくるのですが、河原に臨時の歩道が作られていました。


IMG_7440.jpg
どうやら崖崩れで危険なため、臨時の歩道を河原の中に作ったようです。


IMG_7441.jpg
12:40 徳澤に着きました。広い芝生のキャンプサイトには、まだ雪がたくさん残っていました。雪がなくなったところを中心にテントが張られていましたが、まだまだ余裕のスペースです。


IMG_7442.jpg
みちくさ食堂で休憩をとりました。上高地では日差しがあったのですが、いつの間にかどんよりとした曇り空になっていて、歩くのをやめるとすぐに肌寒くなってきます。


IMG_7443.jpg
食堂に入って、ホットミルクで温まりました。食堂の隅には火の入った暖炉もあり、やはりこの日はそこそこ気温が低かったようです。


IMG_7444.jpg
13:11 休憩を終えて、次の経由地である横尾を目指します。


IMG_7447_20170509185225f2d.jpg
徳澤を過ぎると、それほど標高が上がったわけではないのに、河原の残雪も多くなり、なんとなく冬の名残が色濃くなってきます。


IMG_7448.jpg
左手には前穂高岳が見えてくる頃ですが、雲が低く垂れこめて山頂部は見えません。そのうち、ぽつぽつと雨が落ちてきましたが、すぐにやんで、しばらくするとまた降るという状況になってきました。本降りになると困るので、新村橋を過ぎて少しいったあたりでバックパックのレインカバーを装着しました。ついでに、レインウェアも着ておこうと思ったのですが、そういえばレインウェアなんて持ってきていないぞと愕然としました。しかし、積雪期はゴアテックスのハードシェル上下が行動着であるため、レインウェアを着る必要がなく、レインウェアを持ってきていないのはあたりまえ。いままで積雪期に雨にあったことはないので、ちょっと焦りました。とりあえず、パンツはすでに着用しているので、ジャケットを着ておきました。


IMG_7450.jpg
長い森の中の道を抜けると、河原に設けられた道に出てきました。前方の山にはガスがかかり、天気が悪くなってきているように見えます。


IMG_7452.jpg
石ころで歩きにくい河原の道を重荷にあえぎながら歩き続けていくと、遠くに吊り橋が見えました。横尾まであと少しです。


IMG_7453.jpg
14:24 やっと横尾に到着です。到着する少し前からちらほら白いものが舞い落ちるようになってきました。この時期に雪かよと思いながらも、雨にならなかっただけましだと思い、横尾山荘の軒先に荷物を降ろして休憩をとりました。


問題は、涸沢まで行くかどうかです。状況的には天気もあまり芳しくないし、今から登ると到着が17時をまわってしまうので、常識的には横尾どまりが正解です。しかし、明日の快晴の日を無駄にしたくないという思いもあります。


IMG_7455.jpg
行くべきか行かざるべきかと考えていると、雪が本格的に降り始めました。雪というよりも霰にちかい感じです。すぐに止むかなと様子をうかがっていると、なんと今度はけっこう強い雨にかわってきました。この時点で涸沢行きはなしです。問題は、横尾でテント泊にするか小屋泊にするかです。このまま雨が降り続くようなら小屋泊でいいかと思いながら、横尾山荘に入ってコーヒーを飲みながら様子をみていたところ、しばらくすると雨が上がったので、テント泊にすることにしました。


IMG_7456.jpg
横尾のテントサイトは、まだ完全に雪に覆われていました。テントの数が少なかったので、テントを張る場所はかなり自由に選べました。結局、トイレやほかのテントからやや離れた木の横にテントを設営しました。


IMG_7457.jpg
正面に前穂高岳を望むいいロケーションですが、あいにくガスで展望はいまひとつでした。

つづく。


ランキングアップにポチッとご協力お願いします。
にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村

登山用品・アウトドア用品専門店 好日山荘《公式通販》

| 2017年4月 涸沢岳・北穂高岳 | 18:55 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

トレーニングのつもりがバテバテ: 上蒜山・中蒜山その2 

2017年4月23日(日) 岡山県真庭市 上蒜山(標高1202m)・中蒜山(標高1123m) 日帰り単独行 


GWのトレーニングとして行ってきた上蒜山・中蒜山ですが、実際このトレーニングは役に立ちました。5泊6日という長い山行で3000m峰二座に登り、上高地から涸沢までのアプローチを約20㎏の荷物を背負って上り下りしたわけですが、軽い筋肉痛が出た程度で、日中の行動に影響が出るようなことはありませんでした。下山後も、これといってひどい筋肉痛になることもなく、階段の上り下りもまったく問題なくこなすことができました。


ただし、疲労感はなかなかきついものがあり、朝起きるのがけっこうつらい状況ですし、7日の日曜日は昼食後に寝落ちしてしまい、そのまま夕方まで寝てしまいました。こればっかりは加齢のせいもあるでしょうが、もう少し山行の頻度を上げて、筋力だけでなく体力も増強させたいと思うわけです。2017年の目標は、毎週山行。雨天決行で頑張ってみたい・・・ものです。


さて、GW山行のレポを早く書き上げるためにも、とっとと蒜山の記事を完了させたいと思います。


IMG_7357.jpg
11:17 上蒜山に向けて出発です。避難小屋前の分岐から、上蒜山との鞍部に向けて下っていきます。


IMG_7358.jpg
すぐに雪渓が現れます。この先、登山道が西に曲がる部分まで、数十mの雪渓下りとなりました。今回はトレッキングシューズのミレーオールロードGTXを履いてきたのですが、とくに問題なく雪渓もこなせました。靴についていたタグの説明によると廃タイヤを原料にしたTRAXソールというソールが採用されていて、かなり食いつきが良く、泥や雪でもけっこう滑らない優秀なソールです。ファイブテンのステルスソールのような優れたグリップ力ですが、ほとんど世間に認知されていないのが残念なところです。もっとも、すでに廃番になっていて、現行のミレーのブーツはビブラムソールを採用しているので、TRAXソールの靴はすでにラインナップから消えているようです。


IMG_7359.jpg
登山道が西に向きを変え、ようやく雪渓から離れることができました。とはいえ、雪解け水が登山道を流れるので、しばらくは泥道を歩くことになります。


IMG_7360.jpg
中蒜山から鞍部に下って行く尾根は、ちょうど下蒜山の雲居平のような笹原の広い尾根になっています。見晴らしがよく、気持ちのいい道ですが、北風がけっこう冷たくて、ちょっとつらい道のりでした。


IMG_7361.jpg
鞍部まで下ってきました。上蒜山が眼前にそびえていますが、しばらくはフラットな道が続きます。


IMG_7363.jpg
鞍部から上蒜山への登り返しが始まりました。落葉樹の森の中を抜けていくので、新緑のころや紅葉の時期にもう一度歩いてみたいところです。


IMG_7364.jpg
しばらくすると鎖の設置してある坂道になりますが、それほどきつい斜度ではないし、道も岩が多く露出していることもあってグリップも効き、鎖の設置がなぜ必要だったのかちょっと理解できません。まあ、雨の日に下るときにはあったほうが安心かもしれませんが。


IMG_7366.jpg
登って行くにつれて斜度が増してきて、このぐらいの斜度なら鎖があれば便利かなと思います。


IMG_7367.jpg
鎖のある斜度のきつい部分が終わると、山頂が見えました。あとは、そこそこ緩やかな土の道をたどります。


IMG_7368.jpg
前回、上蒜山に登った時に、山頂が団体さんに占拠されていたので、この笹原の斜面でランチをとりました。山頂まであと少しです。


IMG_7369.jpg
12:01 上蒜山山頂に着きました。しかし、ここには山頂を示す標柱も看板もなく、なぜこれほど扱いがぞんざいなのか謎です。中蒜山の山頂部分は岡山県側にあるので、岡山県が整備しているのかもしれませんが、上蒜山の山頂は岡山と鳥取の県境になっているので、行政の縄張り争いのようなものがあるのでしょうか。しかし、それなら下蒜山山頂も同様なのに、あちらはちゃんとした標柱がたてられています。上蒜山は蒜山三座の最高峰なのに、なぜか山名板すらない冷遇された山なのです。


IMG_7371.jpg
さて、中蒜山からまだ40分ぐらいしか経っていないこともあり、上蒜山山頂でのんびり休憩したくなるほど疲れていません。それに、上蒜山山頂はあまり展望もないので、のんびりするには不向きです。というわけで、まだ行ったことのない三角点のピークへ行ってみることにしました。とはいえ、けっこうトレースが笹藪状態で、ちゃんとたどり着けるか若干不安が残ります。


IMG_7372.jpg
雪庇の名残のような雪渓が残る稜線をたどります。ところどころ赤テープがありますが、トレースは不明瞭だし、雪渓で隠されていたりで、自分で考えながら進むしかありません。


IMG_7373.jpg
12:11 なんとか三角点にたどり着きました。


IMG_7374.jpg
こちらもそれほど展望があるわけではありませんが、木立の向こうに大山東壁を見ることができます。しかし、それも葉が落ちているこの時期ならではの特典です。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




IMG_7375.jpg
12:24 少しの間のんびりしたあと、上蒜山山頂へ戻ります。


IMG_7376.jpg
12:34 上蒜山山頂では記念撮影していた親子がいたので、そのままスルー。上蒜山登山口のほうへ下ることにしました。


IMG_7379.jpg
標高1100mにある広くて平坦な八合目まで下ってくると、展望が開けます。


IMG_7380.jpg
西には残雪の大山がくっきり。


IMG_7382.jpg
大山の右手には、矢筈ヶ山や甲ヶ山が連なります。


IMG_7383.jpg
東を見れば目の前に中蒜山、その背後に下蒜山も見えます。


IMG_7384.jpg
少し引いて、上蒜山から下蒜山まで、蒜山三座を一望。


IMG_7386.jpg
上蒜山に登るときは、展望のない山頂よりも八合目でのんびりすることをお勧めします。


IMG_7387.jpg
13:14 八合目で20分ほど休憩をとり、上蒜山登山口へ下ります。


IMG_7392.jpg
途中、二輪だけカタクリの花が咲いていたので、きれいな方を真下から接写してみました。カタクリの花の写真というと、たいてい上から俯瞰で撮るか、横から撮るかの2パターンが多いので、うつむき加減の花の様子がよくわからないなあといつも思っていたので、コンパクトカメラのメリットをいかして花の真下にカメラを差し込んで撮ってみたら、こんな感じになりました。太陽の光もいい具合に光芒になり、あまり見かけないカタクリの写真になったと思います。


IMG_7394.jpg
五合目の上まで下りてきました。ここからは支尾根を南へ下って行きます。


IMG_7397.jpg
13:53 二合目です。ここから先は植林帯に入ります。ずっと日向の登山道を下ってきて暑かったので、日陰の植林帯に入れてひと安心です。


IMG_7398.jpg
下草の全くない、薄暗い植林帯を下って行きます。


IMG_7399.jpg
14:03 やっと登山口にでました。


IMG_7401.jpg
牧場の中を横断する道は、解放感があって気持ちいいです。


IMG_7402.jpg
以前通った時は、柵もゲートもちゃんとしていたはずですが、このときは残骸と化していました。牧場の営業をやめたのか、それともまだ放牧する前なので手入れをしていないのか。


IMG_7403.jpg
ゲートの残骸から少し下ると、上蒜山スキー場の駐車場へは右へ下って行くのですが、中蒜山に戻る場合はアスファルト道を直進します。


IMG_7404.jpg
左手に下ってきた上蒜山が見えます。


IMG_7406.jpg
蒜山高原の標高が高いため、まだ桜が咲いていました。散り始めといった感じです。


IMG_7408.jpg
ちょっとした桜並木もあり、桜を楽しむことができました。


IMG_7411.jpg
牧場と桜と蒜山の風景を楽しみながら、のんびりと散策しながら戻ります。


IMG_7412.jpg
桜もきれい。


IMG_7415.jpg
中蒜山と桜。


IMG_7416.jpg
サイクリング道に合流したら、あとはサイクリング道をたどって行くだけです。


伯耆大山の黄葉01
たまにサイクリングの自転車が通過しますが、ほとんど通行する人もいなくてのんびりと歩くことができます。


IMG_7419.jpg
14:48 さすがに疲れてきたので、東屋で休憩しました。


IMG_7421.jpg
道の駅 蒜山高原です。日曜日ですが、あまり混雑している様子はありません。立ち寄ってソフトクリームを食べようかと思いましたが、面倒くさくなったので通過します。


IMG_7423.jpg
中蒜山が近くに見えるようになってきました。駐車場までもうすぐです。


IMG_7424.jpg
道の駅を過ぎた先で、サイクリング道から左折してショートカットコースに入ります。


IMG_7425.jpg
左折した先を今度は右折。


伯耆大山の黄葉02
右折してからまっすぐ歩いてくると、ちょうど中蒜山オートキャンプ場受付のところに出てきます。ここを左折すればその先が中蒜山登山口です。


IMG_7428.jpg
15:36 駐車場に戻ってきました。上蒜山登山口から約1時間30分のウォーキングでした。かなり足が疲れました。やはりアスファルト道の長時間歩行は足への負担が大きいのかもしれません。というより、6時間という長い山行が疲れの原因なのかも。どちらにしても、GW前に疲れを残してしまわない程度の山行にしておくべきでした。まあ、1週間あれば回復するでしょうけど。


もしも蒜山三座を縦走して歩いて戻ってくるとしたら、この倍の時間が必要になるでしょうから、下山してから駐車場に戻るまで3時間かかることになります。タクシーだと3000円ぐらいかかるみたいなので、やっぱ自転車を持ってこないと厳しそう。三座縦走するなら、中蒜山から登って、上蒜山と下蒜山をそれぞれピストンして、中蒜山に下山というほうがよさそうです。それを縦走というのかという疑問は残りますが。

20170423上蒜山中蒜山


ランキングアップにポチッとご協力お願いします。
にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村

登山用品・アウトドア用品専門店 好日山荘《公式通販》

| 2017年4月 上蒜山・中蒜山 | 18:27 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

トレーニングのつもりがバテバテ: 上蒜山・中蒜山その1 

2017年4月23日(日) 岡山県真庭市 上蒜山(標高1202m)・中蒜山(標高1123m) 日帰り単独行 


GW直前の週末は、土日ともいい天気でした。できればテント泊装備でGW前のトレーニング山行を行いたかったのですが、土曜日が仕事でつぶれてしまいそれもかなわず。仕方がないので、日帰りで距離を歩くことにしました。


ということで、蒜山三座の踏破を狙ったのですが、早起きできずこれまた断念。とりあえず、上蒜山と中蒜山の二座だけ歩くことにしました。


IMG_7304b.jpg
9:13 中蒜山登山口を出発します。快晴で真っ青な空が広がっています。登山者の駐車場は、蒜山塩釜ロッジ前のアスファルト舗装された駐車場の奥の牧草地が指定されていました。以前来たときは、普通にロッジ前の駐車場に停めていましたが、登山者の車で駐車場がいっぱいになって、観光客が停められないということになったのでしょう。


IMG_7306.jpg
中蒜山登山口は蒜山塩釜ロッジの横にあります。登山口脇の東屋は塩釜の冷泉を引いてきた水場です。うまい水が無料で利用できるので、出発前にボトルに入れていくのをお勧めします。なお、登山口脇には水洗の公衆トイレもあります。個室はなんとウォシュレット付の豪華仕様でした。


IMG_7307.jpg
登山道に入ると、すぐに木立の中を進んでいくのですが、まだ冬枯れの木々が多く中蒜山が木立の向こうに見えます。


IMG_7308.jpg
たまに新芽が膨らんだ枝もあり、春の到来を実感できます。


IMG_7309.jpg
少し開けた牧草地から中蒜山山頂が見えました。どうやら雪はないみたいです。


IMG_7310.jpg
牧草地の中に桜が三本花をつけていました。右の二本は半分葉桜になりかえていましたが、左の一本はいまが満開のようでした。


IMG_7313.jpg
「ブナの森」と掘られた石柱のあるところから左へ入っていきます。


IMG_7315.jpg
ここがちょうど一合目(標高562m)になります。


IMG_7317.jpg
少し進んだところで、たくさんの山桜が今が盛りのように花をいっぱいつけていて、青空とのコントラストがきれいでした。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




IMG_7319.jpg
道標のあるところから右の谷筋へと下って行きます。右に折れて少し下ったら今度は左に折れて谷斜面をトラバースしながら北へ下ります。


IMG_7320.jpg
谷に降りたところに割と新しい道標が設置されていました。このあと、谷筋を抜けるまで同じ道標が頻繁に現れます。以前はなかったので、この数年のうちに設置されたようです。無雪期はなくても特に迷うことはないと思いますが、積雪期には役に立ちそうです。


IMG_7321.jpg
最初の道標の先で、沢を渡ります。水はほとんどないのでまったく問題ありません。


IMG_7322.jpg
再び道標があるところで、また渡渉します。


IMG_7325.jpg
その先で三度目の渡渉をしたら、左岸の小さな尾根を乗越し、尾根を越えた先から小さな尾根にとりつきます。あとは尾根通しの道です。


IMG_7326.jpg
9:45 尾根にとりついて植林帯の中を登っていくと、三合目(標高645m)に着きました。休憩は五合目でとるつもりだったので、三合目は通過します。


IMG_7329.jpg
標高700mを越えたあたりで、植林帯が終わり自然林の中へと入っていきます。


IMG_7330.jpg
10:02 五合目(標高792m)です。小さな祠が祭られていて、わりとフラットな広場になっていて、休憩するのにいいところです。落葉した自然林の中なので日差しが降り注ぎ、やや暑いぐらいです。


IMG_7331.jpg
この日は暑くなりそうだったので、少し前に購入したフェニックスのARBOR HATを着用してきました。メッシュの窓がぐるりと頭を取り囲むようについているので、風が吹くと頭がスーッと涼しくなるなかなか優れもののハットですが、メッシュが粗目であるためけっこう透けてしまいます。




IMG_7334.jpg
汗で前髪がべったりならないように前髪を上げてかぶると、おでこが見えてハゲ頭みたいに見えるし、おでこが日焼けしそうな雰囲気もあったりで、その点がいまいちです。


4580352142581_1.jpg
同じようにメッシュのついたハットであるバーグハウスのサイド スナップ ブリム ハットも持っていますが、メッシュが頭頂部に近いところにあるのでそういう心配はありませんが、その分涼しさはやや劣る感じです。一長一短あるということですね。



好日山荘 バーグハウスサイドスナップブリムハット20%オフ



IMG_7335.jpg
10:14 小休止を終えて出発します。五合目から先は、しばらくは緩やかな尾根が続き、その後は徐々に斜度がきつくなっていきます。


IMG_7338.jpg
六合目を過ぎると尾根の幅が狭くなり、斜度も増してきます。木の根が露出した登山道を、黙々と登って行きます。


IMG_7340.jpg
七号目を過ぎると、さらに尾根が細くなり、斜度もきつくなってきました。


IMG_7341.jpg
鎖場もありますが、晴れた日には鎖の必要性は感じません。雨が降って滑りやすいときにあると便利というぐらいの鎖です。


IMG_7343.jpg
10:43 八合目(標高1030m)を通過します。このあたりが最も斜度のきついところです。


IMG_7345.jpg
木立がまばらになり、偽木の階段が現れると稜線ももうすぐです。


IMG_7346.jpg
10:51 稜線に出ました。


IMG_7347.jpg
中蒜山は左へ進みます。


IMG_7349.jpg
振り返ると、蒜山高原がすっきりと見えていました。


IMG_7350.jpg
稜線の出合いから中蒜山山頂までは10分弱です。緩やかに登って行きます。


IMG_7351.jpg
山頂まであと一息。


IMG_7353.jpg
10:59 中蒜山山頂です。一組と一人の登山者がいました。


IMG_7355.jpg
とりあえず、自撮り。山頂の標柱には1122mと書かれていますが、最新の地形図では1123.4mとなっており、メートル表記なら1123mとなるはずです。何年か前に標高の修正があったときに、中蒜山も修正されたのかもしれません。


IMG_7356.jpg
山頂のベンチに座って、眼前の上蒜山を眺めながらのんびりと休憩しました。、蒜山三座は個別に登頂していますが、縦走はしたことがありません。今回、初めて中蒜山から上蒜山へと縦走することになります。上蒜山から先、ピストンで中蒜山に戻るか、上蒜山登山口に下るかはまだ決めていません。

つづく。

ランキングアップにポチッとご協力お願いします。
にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村

登山用品・アウトドア用品専門店 好日山荘《公式通販》

| 2017年4月 上蒜山・中蒜山 | 16:07 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

迫力の峰と爽快な縦走路: 伊予富士・寒風山その3 

2017年4月16日(日) 高知県いの町 伊予富士(標高1756m)・寒風山(標高1763m) 日帰り単独行 


IMG_7263.jpg
岩壁のピークの裏へ回り込むと、7段ほどの階段を下って小さな鞍部へ向かいます。


IMG_7265.jpg
鞍部の先には岩の露出した急傾斜の登り返しが待っていました。この調子でさっき見た稜線まで登りが続くのかと思うと、ちょっとげんなりです。


IMG_7266.jpg
ところが、わずか2分ほど登ったところから、右方向へ斜面をトラバースする道になりました。道の傾斜は一気に緩くなり、なんだか拍子抜けしてしまいました。


IMG_7267.jpg
けっこうな急斜面のトラバースを一度折り返し、二度目の折り返しの先に稜線が見えてきました。


IMG_7269.jpg
11:55 笹原の道を登りつめていくと、山頂に出ました。桑瀬峠から1時間でした。山頂にはソロの男性と女性がそれぞれ休憩していました。


IMG_7270.jpg
登ってきた南側を眺めると、稜線の先に伊予富士が見えています。さらにその右手奥のかなたに、ひときわ高い山の連なりが見えています。


IMG_7275.jpg
最初は石鎚山かと思いましたが、どうやら岩黒山から筒上山、手箱山へと連なる稜線のようです。


IMG_7274_201704251420173e9.jpg
北側には鞍部を挟んで笹ヶ峰、その右後ろにちち山、左後ろにはおそらく沓掛山と思われる峰々が連なっています。


一通り風景を楽しんだら、山頂の一角にシートを引いて、くつろぎながらランチタイムです。といっても、残っていたおにぎりと、チョコレートを食べただけですが。


IMG_7273.jpg
ランチも終わり、地図を見ながらひとしきり山座同定をしてみたあと、することもないので自撮りをして休憩終わりです。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




IMG_7276.jpg
12:27 下山開始です。


IMG_7277.jpg
登山道が稜線から斜面に下り始めるところに右上に登っていく分岐があったので、ちょっと寄り道してみることにしました。


IMG_7278.jpg
稜線上の小ピークに登るだけかと思っていたら、わりと先の方までトレースが続いています。


IMG_7279.jpg
トレースをたどって行くと、崖のところで行き止まりでした。足元には低木が生えていてすぐ下が見えないのであまり高度感はありませんが、かなりの高さの崖になっていることは確かです。


IMG_7291.jpg
ちなみに、下から見ると左側にある大岩壁の上にあたる場所です。


IMG_7283.jpg
登山道まで戻って、笹原の道を下ります。


IMG_7284.jpg
40度ぐらいの斜度がありそうな急斜面をトラバースしながら、よくこんなところに道を通したものだと感心します。


IMG_7286_201704251422562e2.jpg
岩壁のピーク裏まで戻ってきました。あの先にある梯子を上って岩壁の肩まで行けば、あとは下るだけです。


IMG_7287.jpg
急斜面の道を梯子を使いながらどんどん下って行きます。


IMG_7289.jpg
ここまでくれば桑瀬峠まであと少しです。


IMG_7290.jpg
13:13 桑瀬峠に着きました。寒風山から約40分でした。誰もいなかったので、腰を下ろして小休止をとりました。さすがに朝7時過ぎから6時間が経っているので、足が疲れました。ふくらはぎをもんだりしながら10分ほどゆっくりしました。


IMG_7292.jpg
13:25 休憩を終えて出発です。登山口まで一気に下ります。


IMG_7293.jpg
初めのうちはゆるい傾斜の道をだらだらと下って行きます。


IMG_7294.jpg
やがて傾斜が急になります。これを下りきれば登山口です。


IMG_7295_20170425142415558.jpg
13:57 駐車場まで戻ってきました。ほぼ7時間の山行になり、GW前のいいトレーニングになりました。

20170416iyofuji_kanpusan.jpg


ランキングアップにポチッとご協力お願いします。
にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村

登山用品・アウトドア用品専門店 好日山荘《公式通販》

| 2017年4月 伊予富士・寒風山 | 14:30 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

迫力の峰と爽快な縦走路: 伊予富士・寒風山その2 

2017年4月16日(日) 高知県いの町 伊予富士(標高1756m)・寒風山(標高1763m) 日帰り単独行 



IMG_7224.jpg
正面に伊予富士を望みながら、展望のいい笹原の尾根道をのんびりと歩きます。たっぷりの日差しを浴びての縦走ですが、まだ気温が高くないので暑くなく爽快な気分で歩くことができます。前方数百メートルのところに年配のご夫婦がいるだけで、他には人の姿は見えません。桑瀬峠から少し登ってきたあたりで後ろに単独の男性が一人いたはずですが、いつの間にか姿が見えません。どこかで休憩でもしているのかもしれません。


IMG_7225_20170421230437010.jpg
8:52 尾根の縦走路が伊予富士の足元につながったところから、見上げる頂への登りが始まります。下から見上げる伊予富士への道はかなりの急傾斜で、見ているだけで息が上がりそうです。


IMG_7226_2017042123043872a.jpg
登り始めはそこそこの傾斜ですが、じわじわと勾配がきつくなってきます。


IMG_7227.jpg
気が付けば絶壁のような斜面になっていました。


IMG_7228.jpg
途中でわずかながら平坦に近い部分があり、その先に目指す頂が見えました。


IMG_7229.jpg
9:18 急斜面を登ってきたら、いきなり山頂に飛び出しました。何の予兆もなく突然山頂に着いたという感じです。登山口には寒風山まで2時間10分となっていましたが、休憩込み2時間8分での登頂でした。山頂はそれなりに平坦ですが、それほど広くはないので、10人もいると混雑した雰囲気になりそうです。幸い、先行していたご夫婦が二人いただけなので、のんびりゆったり展望を楽しむことができました。


IMG_7230.jpg
山頂の向こう側は瓶ヶ森へと続く縦走路が続いています。すぐ下に瓶ヶ森林道が通っており、そこからも登山道がついているので、車でこの下まで来て登ったほうが楽で早い登山ができると思いますが、あまり面白みのないコースのように思えるので、登頂までの行程を楽しみたいのであれば桑瀬峠経由のコースのほうがお勧めです。


山頂で少しの間のんびりと休憩をとりました。小腹がすいてきたので、展望を楽しみながらパンをひとつ食べたのですが、コバエのような小さな虫がやたら多くて、一口食べては袋に戻して口を閉じて虫がたからないようにしながら食べるという面倒なことになってしまいました。ところが、しばらくするといつの間にか虫がいなくなってしまい、いったいなんだったんだという感じです。日が昇って地面が熱せられて空気が温まって上昇するのと一緒に上空へ行ってしまったのかもしれませんが、もうこの時期には虫よけスプレーが必要だと痛感しました。


IMG_7234.jpg
9:44 そろそろ下山にとりかかろうと準備をしていたら、笹原の稜線を団体さんがこちらに向かってくるのが見えました。あんな団体と伊予富士直下の急傾斜で鉢合わせしたら、長いこと待たされかねないので、大急ぎで準備を整え出発しました。


IMG_7236.jpg
幸い、急傾斜の部分ですれ違うことなく下りることができ、渋滞に巻き込まれずにすみました。笹原の稜線を気持ちよく歩いていると、前方に次の目的地である寒風山とその奥に連なる笹ヶ峰、ちち山が見えていました。当初は笹ヶ峰まで行きたいと思っていましたが、時間的にも体力的にもちょっと無理そうです。


IMG_7237.jpg
桑瀬峠の近くまで戻ってくると、朝はややガスっていた寒風山がくっきりと見えました。


IMG_7242_20170421230646a83.jpg
こちらから見ると切り立った崖の険しそうな山容です。ルートはおそらくあの崖の向こう側登って行くのでしょうが、それほど楽な道ではなさそうです。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




IMG_7245.jpg
10:44 桑瀬峠では、寝ている登山者が二人、座り込んでスマホをいじっている登山者が一人いましたが、まだスペースに余裕があったので、荷物を降ろして休憩することにしました。


伊予富士山頂からちょうど1時間が経過しています。途中休憩はとっていないので、それなりに足に疲れも感じているし、再び小腹がすいてきたので、昼食用のおにぎりを一つ食べながら、ふくらはぎをマッサージして寒風山登山に備えます。


IMG_7246.jpg
10:56 出発です。しばらくは、笹原の中の緩やかな傾斜の道が続きます。


IMG_7252.jpg
やがて尾根の道になり、前方に大きな岩壁のピークが聳えているのが見えてきました。どうやら尾根の先にあるピークらしく、登山道もあのピークに向かっているようです。あれを登るのだとしたらけっこう厄介かもなあと思いながら登って行きます。


IMG_7253.jpg
岩壁のピークに近づくと、道は急傾斜になり、ステンレス製の梯子が現れました。このあとも何度か同じような梯子が出てきますが、それほど大きな高低差がないので、梯子自体は楽に通過できました。


IMG_7254_2017042123075714e.jpg
モニュメントのような岩頭に向けて道は続きます。


IMG_7255.jpg
道はさらに険しくなり、時折梯子も現れますが、危険個所にはしっかりとした手すりやロープが設置されていて安心です。


IMG_7258.jpg
岩頭の上に登ってみると、展望が開けていました。ほんの2時間ほど前にいた伊予富士が大きな山容を見せています。少し前まであの頂にいたと思うと、なんだかちょっと不思議な気分です。


IMG_7259.jpg
岩頭から先、もう一段上にある岩壁のピークに向けてさらに登って行きます。


IMG_7261.jpg
岩壁のピークは右側(東側)を巻いて道がついています。ピークの裏側に出たところで、今度は鞍部に向けて少し下ります。しかし、木立の向こうに山頂へと続くさらに高い大岩壁が聳えていて、あそこまで登って行かなければなりません。とはいえ、言ってみればあれがボスキャラのようなもので、あれを登りきれば山頂はすぐです。さあ、もうひとふんばりです。

つづく。


ランキングアップにポチッとご協力お願いします。
にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村

登山用品・アウトドア用品専門店 好日山荘《公式通販》

| 2017年4月 伊予富士・寒風山 | 23:17 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

| PAGE-SELECT | PREV