ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。相互リンクはしていませんので、リンクはご自由にどうぞ。

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極寒の八ヶ岳を往く: 赤岳・硫黄岳その4 

2018年1月2日(火)~4日(木) 長野県茅野市 
八ヶ岳・赤岳(標高2899m)、硫黄岳(標高2760m) 小屋泊単独行 


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爆裂火口の縁まで行って火口を覗いてみましたが、ちょっとビビって手を伸ばして写真を撮っただけで引き上げました。


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今日行くつもりだった天狗岳もよく見えます。手前の崖に沿ってずっと下って行くわけですが、結構な距離があるし、人影も全く見えません。冬にこのコースを行く人はあまりいないのかもしれません。


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振り返れば、横岳、赤岳、阿弥陀岳がそろって見えています。横岳へ続くなだらかな稜線を見ていると、横岳まで行ってみようかという思いもわいてきます。行って帰って2時間ぐらいとしたら、13時過ぎには硫黄岳に戻って来れます。しかし、下山にかかる時間を考えると美濃戸口に着くのが17時ごろになりそうなので、やめました。


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横岳往復をやめて時間に余裕ができたので、しばし硫黄岳山頂からの眺めをゆっくりと楽しむことにしました。南西方面に見えるスキー場は富士見パノラマスキー場でしょうから、その背後に見えているのは中央アルプスの峰々です。木曽駒は右端のピークでしょうか。


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阿弥陀岳の背後には、南アルプスの名峰三座が顔をのぞかせています。右から仙丈、甲斐駒、北岳でしょう。北岳は若干かぶり気味ですが、なんとかピークが見えます。


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横岳の山腹からタケノコのように突き出ているのは大同心でしょうが、ものすごい存在感です。


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展望を楽しんでいる間に、いつの間にか雲が増えてきました。まだ崩れるという雰囲気ではありませんが、予報では明日から雪となっているので、徐々に雲が増えてくると思われます。


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天狗岳方向にはわりと分厚い雲もかかり始めています。


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10:37 硫黄岳山頂でかれこれ30分ほど過ごしたので、そろそろ下山開始です。


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15分ほどで赤岩の頭まで下りてきました。せっかくなので、赤岩の頭の山頂まで行ってみることにします。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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赤岩の頭山頂までは緩い上りを5分歩くだけです。


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ここも横岳、赤岳、阿弥陀岳の好展望地です。


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硫黄岳山頂よりも少し西にあるため、阿弥陀岳にかぶり気味だった北岳がちゃんと見えています。


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北岳にズーム。北岳の右側に少し見えているのは塩見岳っぽい感じです。


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甲斐駒と仙丈もズーム。


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赤岩の頭山頂からの眺めをしばし楽しんだら、下山再開です。


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モンスターになりかけの木々の間を下って行きます。


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南八ヶ岳の峰々に別れを告げて、先を急ぎます。


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11:51 赤岳鉱泉まで下りてきました。小屋に入ってみると、受付前に本日の夕食がステーキだと書いてあります。もう一泊してステーキを食べようかと思いましたが、ステーキを食べるためだけに1泊9000円をはらうのもコスパが悪すぎます。さっさと下山して、街でステーキを食べれば2000円ぐらいで済みますから、やっぱり下山することにします。


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13:01 小屋に置かせてもらっていた荷物を再度パッキングし直して、行動食の軽い昼食をとった後、美濃戸口に向けて出発です。北沢コースはクランポンはしまって、チェーンスパイクで行きます。


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アイスキャンディーの下を回り込んで下ります。


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晴天の赤岳に見送られます。


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この次は横岳にも登りたいものです。


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なだらかな北沢コースを下ります。


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北沢は鉄分が多いのか、赤い水が流れています。南沢と違って凍結していないところをみると、温泉成分が混ざっているのでしょうか。


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13:40 大きな堰堤を乗り越えます。どうやらここが堰堤広場のようです。


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堰堤下の橋を渡ると、ちょっとした広場になっていました。


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広場から下は林道が伸びています。南沢コースよりも確かに楽ちんです。


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林道を下って行くと、コンクリート舗装が露出しているように見えるところがありました。近寄って行くと、コンクリートではなく林道が氷に覆われた状態でした。チェーンスパイクを装着しているので、氷の上でも問題なく歩くことができます。


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14:25 長い林道歩きを経て、ようやく美濃戸山荘前まで戻ってきました。しかし、まだ1時間の林道歩きが待っています。


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赤岳山荘から美濃戸口に向かう林道は、車がちょくちょく通過してうっとおしいので、途中の分岐を入ってみることにしました。入山時に下山者が入って行くを見たので、通れるのだろうと思っていました。


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分岐の道は車が通らないので気兼ねなく道の真ん中を歩くことができます。車道に沿って伸びているのでおかしな方向に行くわけでもないようです。電柱が道沿いに建っているところ見ると、どうやら旧道のようです。道幅を広げるために、この区間だけ新しい道を作ったのでしょう。


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15:02 車道に合流しました。ちょうどショートカットの道が合流する場所のすぐ上でした。


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合流地点のすぐ先から、今度はショートカットの道に入ります。これでまた車に煩わされずに歩けます。


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15:19 美濃戸口に着きました。遅すぎず早すぎずいい時間です。駐車券でサービスされるコーヒーを飲みながら、漫画「孤高の人」を読んでゆっくりして、17時前に出発しました。


少し下ったところにある「もみの湯」に17時過ぎに行ってみると、入浴料が300円になっていてお得でした。ちょっと混んでいたのが玉にきずですが、300円なら仕方がありません。


その後、茅野市内でステーキが食べられる店を探していたら、諏訪南IC近くでステーキガストを発見。ステーキとカキフライのコンビネーションという夢のようなセットを2000円ちょっとで楽しむことができました。


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その夜はまた諏訪湖畔で車中泊して、翌朝10時のオープンとともに片倉館で温泉を楽しんで帰りました。

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| 2018年1月 赤岳・硫黄岳 | 12:55 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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極寒の八ヶ岳を往く: 赤岳・硫黄岳その3 

2018年1月2日(火)~4日(木) 長野県茅野市 
八ヶ岳・赤岳(標高2899m)、硫黄岳(標高2760m) 小屋泊単独行 



1月4日(木) 3日目
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8:04 今日もよく冷えてます。マイナス15度は昨日よりもさらに冷えてます。夜晴天だったので、放射冷却で冷えたようです。とはいえ、昨日と打って変わっての青空が広がっていて、気持ちよく出発できます。


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今日は硫黄岳に登ってから下山予定です。当初は、硫黄岳から天狗岳をまわって本沢温泉に宿泊することも考えていましたが、なんだか疲れたので下山することにしました。


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中山乗越の向こうに赤岳がきれいに見えています。雪煙が流れているので、風がかなり強そうです。晴天の赤岳に登りたいという気持ちもありますが、逆に赤岳の雄姿を見るには他の山に登ったほうがいいわけで、今日は硫黄岳から南八ヶ岳の名峰群を見ることにします。


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赤岳鉱泉から樹林帯の中を登って行きます。初めのうちは緩やかな上り坂で、ウォーミングアップにちょうどいい感じです。


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木立の向こうに硫黄岳らしい山が見えます。


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8:40 急登を登りきると、フラットな尾根に出ました。日差しも当り始め、風があたらないので、休憩するにはいい場所です。


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フラットな尾根から進んで行くと再び勾配がきつくなりますが、真っ白に雪化粧した森に朝日が差し込んでキラキラと輝いて美しく、登りのつらさも忘れてしまいます。


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高度があがり、樹林が次第にまばらになってくると、青空が見え始めました。白と青の冬山でしか見られない美しい森があたりに広がります。


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霧氷の花をつけた木々が、息をのむような美しさです。


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木々の向こうに横岳が見えてきました。


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美しい森を楽しみながら、のんびりと進んで行きました。


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硫黄岳山頂が見えてきました。この距離ならあと30分ぐらいで着きそうです。


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木々の隙間から赤岳が顔をのぞかせます。


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横岳と赤岳がそろって姿を見せてくれました。


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最後に阿弥陀岳も姿を現しました。位置的に逆光になってしまうのが残念です。


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森林限界を越えていきます。


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赤岩の頭に着きました。ここからは吹きさらしの稜線を登って行きます。


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赤岩の頭から西の風景です。左手にあるピークが峰の松目のようです。


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こちらは北方面。白いピークがおそらく西天狗岳だと思います。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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赤岩の頭から稜線を登って行きます。雪はありますが、あまり深くなくしっかりとしまって歩きやすい状態です。強風で新雪が吹き飛ばされてしまうのでしょう。


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山頂直下の岩場が見えていますが、右手に見えるケルンの方向へ斜面をトラバースするルートと、岩場を左から登るルートがあるみたいですが、右のトラバースルート方が楽だし危険も少ないので、右から回るのがおススメです。


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10:08 硫黄岳のだだっ広い山頂に出ました。地形図ではもっと先の爆裂火口脇が2760mの山頂になっていますが、ほぼまっ平にしかみえないので、先に見えるケルンあたりが山頂ということでいいのでしょう。


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記念の自撮り。ヘルメットをかぶってますが、硫黄岳のみの登山なら必要ないですね。


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赤岳・横岳をバックにもう一枚。

つづく。


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| 2018年1月 赤岳・硫黄岳 | 15:24 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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極寒の八ヶ岳を往く: 赤岳・硫黄岳その2 

2018年1月2日(火)~4日(木) 長野県茅野市 
八ヶ岳・赤岳(標高2899m)、硫黄岳(標高2760m) 小屋泊単独行 



日曜日は一日部屋にこもっていたので、体調は回復してきたようです。とはいえ、まだ寒気や胸の不快感は少し残っているし、夕食後には腹痛までおきてしまって、いったいなんだという感じです。


先日、風邪をひいたらしいという記事を書きましたが、あのときもおなかの調子がよくなかったことを考えると、どうやらまだ完治していなくて、先日からの寒さでぶり返したのかもしれません。今日もこの記事をアップしたら、風呂に入ってさっさと寝ようと思います。


1月3日(水) 2日目
1月3日の朝は5時半に起床。まずはぬるくなったポットのお湯を温めなおします。そのあと布団をたたみ、パッキングをしていると朝食の時間になりました。まだ6時なので外の様子はよくわかりませんが、どうもいい天気ではなさそうです。天気予報では晴となっていたのに、がっかりです。


食後、再びパッキングの続きをしながら、ようやく明るくなってきた外を確認してみると、どんよりとしたガスが立ち込めていて、赤岳はまったく見えません。今日は阿弥陀岳と赤岳を登ってから赤岳鉱泉に向かう予定ですが、この天気では再考したほうがいいかもしれません。あわてて出る必要もないので、少しコタツで暖を取りながらどうしたものかと考えました。ガスと強風の中で両方登るのは気が進みません。まだ登頂していない阿弥陀岳だけ登って降りてくるか、それとも赤岳のみにするか。そのときふと、数年前に大学生が二人阿弥陀岳で遭難死した事件を思い出しました。そういえば、阿弥陀岳は山頂からの下山ルートが多く、ガスがでると間違いやすいという話も聞くので、GPSがあるとはいえこの天候で登るのはリスクが高そうです。というわけで、赤岳のみ登ることにしたのですが、気温マイナス19度で風速30m/sという予報が出ているので、中岳のコルまで行って最終判断とすることにしました。


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8:00 必要のない荷物はバックパックに残して行者小屋に置かせてもらい、ポットとカメラと防寒着など必要なものだけを小型バックパックに詰めて出発です。外に出ると、雪がぱらついていますが、風はそれほどありません。


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キュルキュルと鳴く雪を踏みしめながら進み、阿弥陀岳方面へのルートの分岐点を通過します。分岐点を通過して標高が上がってくるとじわじわと寒さがしみるようになってきました。風がないのに寒さがしみてくるということは、稜線に出て風に吹かれると相当冷えるはずです。樹林帯を抜ける前に防寒対策を施しておく必要がありそうです。


ちょうど出発してから30分が経ったところで、傾斜が緩く少し道幅に余裕のある場所があったので、そこでもう一枚着ておくことにしました。トレース脇に立ち止まってバックパックを下そうとしたとき、ちょうど後ろから団体が登って来たので、彼らをかわすこともできてラッキーでした。


ここまではハードシェルの下に厚手長毛フリースのマウンテンバーサロフトジャケットを着ていましたが、ソフトシェルとしてマムート グラナイトフーデッドジャケットを追加しました。このジャケットは基本的にウィンドブレーカーなので断熱性能はありませんが、そこそこの防風性能があるのでバーサロフトジャケットがため込んだ暖かい空気を閉じ込めると同時にハードシェルからしみ込んでくる冷気を遮断してくれるだろうという目論見です。今シーズンはフリース+ウィンドブレーカーという組み合わせを2度試してみて、ソフトシェルとして使えるという確信をもったわけですが、さすがに厳冬期の八ヶ岳でも通用するかどうかはわかりません。念のため中綿入りのバーグハウス ライトインシュレーティッド ジャケットももってきているので、まだ寒ければ着替える予定です。


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この時の気温はマイナス12度でしたが、おそらく体温の影響を少し受けていたと思うので、実際はもう少し低かったのだろうと思います。グラナイトフーデッドジャケットを追加した後は、ハードシェルからしみ込んでくるような冷気はほぼ気にならないようになり、目論見があたったことにほっとしました。


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急傾斜の尾根道を登りつめていくと、階段が現れました。年末年始に雪が降ったわりにはあまり積雪量はなかったようです。階段にクランポンの爪をひっかけないように気を付けながら登ります。今回がデビュー戦となるペツル サルケンLLUは、冬靴のスカルパ モンブランGTX用にフロントバインディングをワンタッチ仕様に交換してきました。初めて使うワンタッチ式クランポンですが、今まで使っていたグリベル エアーテックニューマチックに比べて爪が長いためか、雪面をがっしりととらえる食いつきの良さを感じます。脱着も楽だし、やはりワンタッチ式が一番いいなと感じました。ただし、爪が長い分ひっかけやすいので、階段や岩場の通過には少し気を使う必要があります。


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森林限界を超えて、樹木のない尾根道になってくると風も次第に強くなってきました。


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9:13 ふと気が付くと前方に見覚えのある道標が見えました。中岳のコルに着いたようです。道標の下まで来ると、猛烈な風が吹き付けてきました。阿弥陀岳方向から強烈な北西風が雪粒をたたきつけるように襲ってきます。30m/sまではいかないにしても、20m/sは軽くあったでしょう。


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強風でじっと立っていることができないので、コースから少し外れた場所で膝をついた状態になって温度計を確認してみると、予報通りマイナス19度をさしていました。風が20m/sなら、体感温度はマイナス39度ということになります。実際の気温も体感温度も、どちらも経験したことのない寒さですが、幸いにもウェアリングはこの寒さに耐えうるだけの防寒性能を有していたようで、とりあえず手足も含めて凍えるような状態にはなっていません。


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寒さのほうは問題ないとして、コース状況はどうだろうと上を見上げてみると、単独行の男性が下山してくるのが見えました。上の方には登って行く登山者も見えます。彼らは風にほんろうされるような足取りではなく、それなりにしっかりと歩いているので、どうやらそれほどひどい状況ではなさそうです。それに、いま吹いている風は北西の風なので、この先尾根を南側から回り込むコースになれば、風は尾根にさえぎられて直撃するような場所は山頂までないはずです。問題は山頂ですが、山頂へは南側から登って行くので、たとえ30m/sの風が吹いていたとしても、山頂に立つまでは影響されないはずです。昨年、地蔵尾根から登頂し、文三郎道で下山した時も、山頂まではけっこうな強風でしたが、下山コースではあまり風が吹いていた記憶はありません。であれば、風がきついのは今いる中岳のコルだけでしょうから、先に進むことにしました。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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尾根を回り込んで南側の斜面に入るまではかなりの強風にさらされましたが、岩場に入ると風は不思議なほど穏やかになりました。ただ、風が岩などにぶつかって乱れるらしく、ときおり思いもよらない方向から雪粒をたたきつけてくることがありました。昨年より雪の付き方が少ないなと思いながら登って行くと、道標の建つ分岐路らしいところに来ました。こんなところに分岐なんてあったかなと思ったものの、赤岳頂上と書かれた道標はしっかりと見えていたので、道標に従って岩場に向かいます。ちょうど下山する人がいたので、ルートがわかり助かりました。


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9:42 雪の少ない岩場を、クランポンの爪をひっかけないように気を付けながら登って行くと、ようやく頂上直下の尾根の分岐に着きました。途中で風が巻いて吹き上げてくる雪粒が痛いのでゴーグルを装着しようとしたら、うっかりとバラクラバの上からゴーグルをかぶせてしまい、一瞬にしてレンズ内側が曇りそのまま凍結してしまいました。こうなったら、ゴーグルは役に立ちません。胸元に入れて温めて凍結を溶かして拭くしかないわけですが、今そんなことはしてられません。ゴーグルはあきらめて、目を細めて雪粒が目に入らないように注意しながら登りました。


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9:46 不思議なほど穏やかな山頂が見えました。人の姿はなく、風はわずかに吹いているだけで、中岳のコルの強風はどこへ行ったのかという感じです。中岳のコルでマイナス19度だったので、山頂はマイナス20度ぐらいだったのでしょうが、全然そんな寒さは感じませんでした。


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山頂に立ってまずは1枚写真を撮り、引き続き自撮りをしようと思ったら、ここで電池が落ちました。朝出る前に充電済みの電池に交換したばかりだというのに、わずか12枚撮影しただけで電池切れになってしまいました。寒いので、いつものようにショルダーベルトに外付けにしないで、ハードシェルの内ポケットに入れていたのですが、どうやらハードシェルからしみ込んでくる冷気にやられたようです。冬はソフトシェルの内側の暖かい場所でないとだめみたいです。


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仕方がないので、誰もいない山頂にひとり立ちつくしながら、カメラの電池を交換し、ようやく自撮り完了です。今年こそは、晴天の赤岳山頂からの展望を期待していたので、2年連続でガスガスの山頂というのはがっかりですが、こればかりは仕方がありません。展望もないので、さっさと撤収します。


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下りは地蔵尾根経由で行こうと、頂上山荘のほうに歩き始めると、途端に強烈な風にさらされました。山頂の先の稜線からは強風がもろにぶち当たるようです。しかも、左斜め前から風を受けることになるので、ゴーグルなしではとても歩けたものではありません。ということで、地蔵尾根経由はやめて、ピストンで文三郎道を下ることに変更です。


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とりあえず、ゴーグルの代わりにサングラスでもしておこうと、サングラスを装着してみましたが、少し歩いただけですぐに曇ってしまってこれまた役に立ちません。こうなったらあきらめて裸眼で下りるしかありません。ハードシェルのジッパーを上げて、ヘルメットの額のところにゴーグルを下げ気味に装着して、目の部分だけが細く開いているような状態でなんとか下山したのでした。


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行者小屋が近づいてきたころ、下の方に日が差し始めました。もともと晴れ予報なのでこれから晴れてくるのかもしれませんが、もう下ってしまったので、いまさら晴れてもなあという思いをかみしめながら下ります。


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10:53 行者小屋まで戻ってきました。


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この時の気温はマイナス13度。朝からあまり変わっていません。


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ひとまず小屋に入って荷物をまとめて、昼食に行者ラーメンを食べてから再び外に出てみると、なんと赤岳がくっきりと見えています。


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大同心、小同心も見えます。こんなことなら出発を1時間半ほど遅らせればよかったと思っても、後の祭りです。それなら、赤岳鉱泉に行く前に、中山乗越展望台によってせめて写真だけでも撮っておくことにしました。


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12:25 日の差し始めた行者小屋を出発です。


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地蔵尾根への道を右に分け、赤岳鉱泉へ向かいます。


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12:34 緩やかな森の中を登って行くと、すぐに中山乗越に着きました。


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目の前にそびえる大同心と小同心の岩塔が圧巻です。


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中山乗越展望台まで登ると、眼前に大きく立ちはだかるような赤岳の雄姿が眼に飛び込んできました。見ていると、時折強烈な風が雪を巻き込みながら岩壁を白い塊となって駆け上がり、山頂から噴煙のように雪煙を舞い上げています。


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横岳も城塞のような荒々しい絶壁を広げて、強烈な存在感を放ちます。


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時折舞い上がる雪煙に白くかすむ姿が、厳冬期の厳しさを感じさせます。


しばらく展望を楽しんでいると、鼻をつくあの不愉快極まりない臭いが漂ってきました。後から来たオヤジがタバコに火をつけたのです。どこにでも出てきて人を不愉快にさせるゴキブリのような喫煙者にうんざりして、すぐにその場を離れました。


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13:33 赤岳鉱泉に着きました。中山乗越からはけっこうな下り坂だったので、赤岳鉱泉から赤岳や阿弥陀岳に登るのはちょっと面倒かなと感じます。


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受付をする前に、名物のアイスキャンディーを見に行きました。かなり立派なキャンディーに成長しています。


受付を済ませて大部屋に案内されたら、まずは寝床の準備をし、着替えを済ませました。部屋に石油ストーブが設置してあって室内はぽかぽかです。これなら乾燥室に服を持っていく必要はないということで、グローブなどの湿ったものも部屋に干しておいて、あとは談話室に行って漫画を読みふけっていました。


夕食は期待していたステーキではなく焼き魚でしたが、脂がのっていて美味でした。何の魚か知りませんが、金目鯛かなという気もします。


なお、宿泊者はそれなりにいたようで、食事時には大きな食堂の席が八割ぐらいは埋まっていました。それでも混雑しているという雰囲気ではなく、大部屋も一人一枚の布団でゆったりしており快適でした。


夜は晴れていたようですが、小屋泊まりということでテント泊で使うごついダウンジャケットやダウンパンツを持ってこなかったので、夜の撮影はあきらめてさっさと寝ました。


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行者小屋から赤岳鉱泉までの区間は、GPSの電源を入れ忘れていたのでログがありません。

つづく。


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| 2018年1月 赤岳・硫黄岳 | 23:20 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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極寒の八ヶ岳を往く: 赤岳・硫黄岳その1 

2018年1月2日(火)~4日(木) 長野県茅野市 
八ヶ岳・赤岳(標高2899m)、硫黄岳(標高2760m) 小屋泊単独行 


2017年-18年の年末年始の山行は、当初北アルプスの唐松岳を考えていました。12月25日頃に見た登山天気だと、正月前後に晴れマークがついていたからですが、年末が近づくにつれて晴れマークから曇りマークへ、そして雪マークへと変わって行きました。北アルプスはどこも似たような状況だったので、目的地を南アルプスの塩見岳に変更しました。ところが、天気はそれなりに悪くないものの、猛烈な強風予報がでていました。標高3000m付近で最大風速30m/s以上という予報です。さすがに、並みの台風を上回るほどの強風の中で塩見岳の急斜面を登下降するのは自殺行為に近いと言わざるを得ません。それに、何かあった場合にヘリはまず飛べないだろうし、営業小屋もなく登山口からも距離があることを考えると、南アルプスはリスクが高いといえます。


ということで、天気が比較的良く、営業小屋もあり、登山の難易度もそれほど高くない南八ヶ岳に行くことにしました。最初はテント泊で考えていましたが、せっかく営業小屋があることだし、今回は少し贅沢をして(楽をして)、小屋泊に変更しました。入山が1月2日の火曜日で平日だし、1月4日が仕事始めになる人が多いだろうと予想して、小屋も混んでいないはずと考えたわけです。昨年も1月2日に行者小屋に宿泊しましたが、全然余裕の状態でした。


1月1日の11時前に岡山を出発し、諏訪に同日17時30分頃到着しました。大晦日の夜は夜更かししたこともありわりと睡眠不足状態でしたが、明るい昼間のドライブだったので睡魔に襲われることはありませんでした。早く到着して諏訪湖畔にある片倉館という温泉に入りたかったこともあり、トイレ休憩を3回とっただけの強行軍になりましたが、わずか6時間半ほどで着くとは思っていませんでした。片倉館のHPを見た限りでは正月の終了時間が早いというような情報は載っていなかったので、先にご飯を食べてからゆっくり温泉につかることにしたのですが、これが大失敗。18時過ぎに片倉館に着いてみると、なんと営業終了の札がでているではありませんか。何時に終了したのか知りませんが、早すぎるだろうと怒ってみてもどうしようもありません。


急ぎ車に戻ってグーグルで近くの日帰り温泉を検索してみたところ、車で8分ほどのところに高浜健康温泉センター「ゆたん歩」というのがあることがわかりました。営業しているかどうかわかりませんが、とりあえず急いで行ってみると幸いにも営業中でした。こじんまりした温泉施設でしたが、空いていて気持ちよくドライブ疲れを癒すことができました。


温泉の後にドラッグストアに立ち寄ったところ、日本酒の紙パックが安かったので、正月だし何年かぶりに酒を飲んでみることにしました。しかし、これがよくありませんでした。車のドリンクホルダーでぬる燗にして飲んで寝たのですが、なんだか熟睡できず、朝まで浅い眠りを繰り返してしまいました。睡眠時間は8時間ほどとれたので時間的には寝不足ではないのですが、熟睡していないためなんとなく寝不足のような妙な状態で朝を迎えました。


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起きてからメールをチェックしてみると、前の晩にヤマケイオンライン登山予定日天気予報メールが届いていました。ヤマケイオンラインで登山計画書を作るとき、登録しておくと登山予定日の山頂の天気予報がメールで届く仕組みになっているのです。メールを開いてみてみたら、驚きの予報がでていました。なんと、2日の最大風速は27m/s、3日は30m/sです。大晦日に見た登山天気では、24m/sぐらいだったはずなのに、なんで??? 赤岳アタック予定の3日が30m/sの風速だなんて、これでは塩見岳とたいして変わりません。しかも、最低気温はマイナス19度です。これだと体感温度はマイナス49度ということになります。そんな低温で登山などしたことはないし、今回の装備ではたして大丈夫なのかと不安になってきます。とはいえ、登ってみないことにはなんともいえないので、とにもかくにも美濃戸口に向けて車を走らせました。


1月2日(火) 1日目
美濃戸口に着いたのは9時前でした。駐車場はけっこう空いていて、予想通り入山者はそれほど多くなさそうです。今日は行者小屋まで行くだけなので、急ぐ必要はありません。ゆっくりと準備を整え、忘れ物がないことを入念に確認しました。


今回の服装
●アッパー
 ドライレイヤ: ミレー ドライナミックメッシュ3/4シャツ
 ベースレイヤ: モンベル スーパーメリノウールEXP.ハイネック
           バーグハウス ロングスリーブ クルー 250 メリノウール(予備)
 ミドルレイヤ: ノースフェイス マウンテン バーサロフトジャケット
          マムート ゴブリンアドバンストジャケット(予備)
 ソフトシェル: マムート グラナイトフーデッドジャケット(初使用)
          バーグハウス ライトインシュレーティッド ジャケット(予備)
 ハードシェル: バーグハウス チベッタジャケット
 グローブ: スマートウール メリノ150グローブ(旧製品)
        ブラックダイヤモンド ソロイスト
        モンベル メリノウール インナーグローブ(予備)
        マジックマウンテン ラックナー ヒマラヤングラブ(予備)
        ノースフェイス マウンテンロングシェルグローブ(予備)
 キャップ: マムート フリースビーニー 
        マムート グアパビーニー(予備)

●ボトムス
 ベースレイヤ: ミレー スーパーパワーパンツ
           モンベル ジオラインEXP.タイツ(予備)
 アウター: モンベル アルパインパンツ
 ソックス: モンベル メリノウールエクスペディションソックス
        ミズノ ブレスサーモウール 極厚パイルソックス(予備)
 シューズ: スカルパ モンブランGTX
 ゲイター: アウトドアリサーチ バーグラスゲイター

昨年赤岳に登った時と同じウェアでもよかったのですが、今年は厚手長毛フリースをミドルウェアとして使ってみて、その可能性を確かめてみようということで、上記のようなウェアリングにしてみました。結果的に、これでも十分極寒の八ヶ岳で通用することがわかりました。これに関しては、近いうちにミドルウェアについての考察としてまとめてみようと思います。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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9:33 美濃戸口を出発です。


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年末年始に降った雪が積もった林道を進みます。気温が低く降って間もない雪ということもあり、まだ凍結していなくて歩きやすい状態でした。


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10:35 赤岳山荘に着きました。1時間の林道歩きの後なので、少し休憩していきます。


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気温はマイナス6度でした。昨年が何度だったのかわかりませんが、今年の方が冷え込んでいるように感じます。


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少しガスが巻いた阿弥陀岳が森の向こうにそびえているのが見えました。雲の流れが速く、上空はけっこう風が強いようです。行動食を食べたり、トイレに寄ったりしていると、いつの間にか20分が経っていました。チェーンスパイクを装着して先を急ぎます。


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11:02 美濃戸山荘前から南沢に入ります。


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南沢コースは昨年よりも雪が多い状況ですが、チェーンスパイクがしっかりと食いついてくれるので、まったく不安はありません。気温が低く雪が乾いているので、チェーンスパイクに雪団子がつくこともありませんでした。まさにチェーンスパイクに最適なコンディションです。


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12:31 時間的な中間点まで登ってきました。ここから美濃戸山荘へも行者小屋へも40分という場所ですが、当然ながら距離的な中間点ではありません。美濃戸からここまで1時間半かかっているので、登りだけで言えばすでに3分の2以上登って来たことになります。少しドリンク休憩をしてから、再び歩き出しました。


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中間点あたりから気温が少し下がったような感じです。昨年同様、凍結した渓流も健在です。赤岳山荘の標高が約1690mで、中間点が約2050mなので、360m登って来たわけで、気温は1.8度下がってマイナス7.8度ということになります。ただ、登り坂なので汗をかかないようにずっとフロントジップを開けて、首回りもネックゲイターなど巻かずにうなじがそのまま露出した状態でした。どうやらこれが良くなかったようです。マイナス5度以下の冷気に脳に血液を送る重要な動脈が通っている首を素肌の状態で1時間以上もさらし続けていたわけですから、いいわけがありません。素手で歩いていたらとっくの昔に寒さで我慢できなくなっているような状況ですから、体調不良を引き起こしても不思議ではありません。


少し歩いたところで妙にしんどい感じになってきました。なんだか息苦しいような、頭がくらくらするような感じがして、足が前に出なくなってきました。立ち止まってしばらく深呼吸をしてみましたが、改善する兆しはありません。なんとなく寒気のようなものも感じてきたので、首回りを冷やし過ぎたのかもしれないと思い、バラクラバをネックゲイターがわりに巻いてハクキンカイロをうなじのところに入れてみました。通常、ハクキンカイロを直接地肌に触れさせると熱いと感じるものですが、このときは全く熱さを感じなかったので、かなりうなじが冷えていたようです。とりあえず、その状態で少し休んでいると、体調も徐々に回復してきたので、ゆっくりですが歩き始めることができました。


ところが、渓流沿いの急傾斜の部分を過ぎて、ようやく樹林帯の中に入ったところで、再び体調が悪くなってきました。しんどさに加えてだるさも出てきました。なんとなく心拍数も上がっているみたいです。とにかく、行者小屋まであと少しのところまで来ているはずなので、ゆっくりでいいから進もうとしたのですが、まったく足が前に出ません。めまいがして立っていられないというわけではないのですが、なんとなくふらつくような感覚もあります。


首周りはちゃんと保温しているのに、いったいどういうことだと原因を考えてみました。首から来る冷えはひとまず解消されているはずなので、原因はほかにあるはずです。体調不良になる理由として考えられるのは、やはり寝不足による疲労の蓄積に登山というハードな運動で体力を消耗したことにくわえて、寒さで体が冷えたこともあるのかもしれません。


シャリバテという可能性はどうかと考えましたが、さっきの中間点でチョコレートを食べているし、美濃戸から1時間ほど登ったところで菓子パンも食べています。空腹感もないので、シャリバテの線は薄そうです。


とにかく、立っているのもしんどいので、トレース沿いの段差のあるところに座って休むことにしました。もしもこのまま動けない状態になったり、意識を失うようなことになったら助かる可能性はあるかと考えましたが、時間的にまだ14時前だし、八ヶ岳に登る主要コースなので登山者の通行は十分あるはずです。なので、救助を求めることもできるだろうし、倒れたとしても早い段階で誰かが発見してくれる可能性は十分あるはずです。であれば、あわてて救助要請する必要はないわけで、とにかく少し休憩をして体調が戻るのを待つことにしました。


待っている間、ただ座っていてもしょうがないので、暖かいドリンクを飲んだり、チョコレートを食べたりして栄養補給もしておきました。なんにしても、体が発熱するための材料や行動するためのエネルギー源が体内になければ話になりません。


どれぐらいの時間休憩していたのかわかりませんが、気が付けばどんよりとした気分がだいぶ楽になっていました。しんどさやだるさも感じなくなっているし、ドキドキする感じもありません。立ち上がってみると、問題なく歩けそうです。GPSのログを見ると、標高2220m地点に5分間座っていたようです。2000mを越えていたので、酸素が少し薄くなっていたことも多少影響していたのかもしれません。もしかすると、睡眠不足による疲労の蓄積で体力が衰えて、軽い高山病の症状になっていたということも考えられます。


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13:45 再び体調不良にならないように、ゆっくりと歩を進めていくと、ようやく横岳が見えてきました。


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さらに進んで行くと、ガスに巻かれた赤岳も見えました。ここまでくれば行者小屋は目と鼻の先です。


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13:55 何かが燃えた臭いがかすかに鼻をくすぐるのを感じて顔を上げると、行者小屋が姿を現しました。なんとか無事にたどり着けてひと安心です。今回小屋泊にしたことを、つくづく良かったと思いました。この状況で極寒のテント泊では、夜十分眠れないかもしれません。そうなると、睡眠不足が重なってますます体調が悪くなり、明日からの行動がどうなるかわかったものではありません。暖かい小屋でおいしい食事をとって、暖かい布団にくるまって十分な睡眠をとれば、きっと体調もよくなるはずです。


チェックインしてから、コタツで温まりながら夕食までのんびりと過ごしました。入山前は夕方に中山展望台へ行ってみようと思っていましたが、さすがにそんな気にはなれません。食事の後はしばらくくつろいでから、布団にもぐりました。


夜中に一度寒気を感じて目が覚め、昼間感じた体調不良の状況になりかけたのですが、脱いでいた中綿入りのジャケットを着こんでからもう一度布団にもぐって丸まっているうちに、いつの間にか眠りに落ちていました。

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つづく。


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| 2018年1月 赤岳・硫黄岳 | 15:06 | comments:2 | trackbacks(-) | TOP↑

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頂上台地は台風なみの暴風: 伯耆大山弥山その2 

2017年12月24日(日) 鳥取県大山町 大山(標高1709.4m) 日帰り単独行 


今日で仕事は終わり。明日から年明けの7日まで、けっこう長い冬休みがとれたのですが、大晦日と元旦の天気が良くないということで、まとめて長期の山行にするのは無理っぽい感じです。前半は2泊3日ぐらいで近場で楽しんで、大晦日は自宅でのんびりし、お正月から長野へ遠征ということにしようかと検討中です。とりあえず、このレポを書き終えて、年賀状を印刷しないことには出かけられないので、大急ぎで続きを書きます。


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10:22 六合目から先は雪質も乾いてきて、さらさらしたいい感じになってきました。こうなってくると、4本爪クランポンでは制動力が足りなくて苦労したかもしれません。やはり、10本爪に交換しておいて正解でした。


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少し登ると八合目あたりの尾根が見え始めました。大人数の団体が登って行くのが見えますが、さすがにこちらはまだ七合目の手前ですから、彼らに追い付くことはないだろうと気にも留めませんでした。


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10:45 草鳴社ケルンを通過します。しっかりとエビのしっぽがついていて、昨日までかなり吹雪いていたことをうかがわせます。


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八合目に向かう急傾斜の尾根を淡々と登って行きます。時折上から強い風が吹き下ろしてくるようになりましたが、気温が高いので寒さはそれほどでもありません。しかし、風と一緒に飛んでくる雪粒が顔に当たるとめちゃくちゃ痛くて、フードと手で顔と頭をカバーしながら登りました。


ところで、追いつくことはないだろうと思っていた団体に、あろうことか頂上台地手前で追いついてしまいました。決して急いだわけではなく、汗をかかないようにゆっくりと登っていたのですが、どういうわけか追いついてしまったのです。一部のメンバーが立ち止まって風対策に装備を交換したりして、それをみんなで待っているという図式のようで、それを何度か繰り返したのでしょう。もしも極寒の状況だったら、トムラウシ山のようなことにでもなりかねないところです。団体登山のほうが単独登山よりも安全だといいますが、メンバーのスキルやリーダーのレベルにもよるところです。


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頂上台地まであと少しというあたりまで来ると、風はますます強くなってきました。時折突風が強烈な雪粒をたたきつけてくるので、とても前を向いて歩くことができず、風の方向に背中を向けて突風が通り過ぎるのを待つだけです。風上に背を向けて風が弱まるのを待ちながら、雪煙を舞い上げながら突風が駆け下りて行くのを見送ります。


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頂上台地の縁まで上がってきました。ガスも出てきて、太陽が弱弱しく光を投げかけます。頂上台地に上がって少し歩いたところで、さっき追いついた団体がまた立ち止まっていました。登山道からよけて止まるのなら好きにしてくれればいいのですが、なぜか登山道の上でじっとしているのが困りものです。それでも近づいていくと順番に道を譲ってくれたので何事もなく通過することができました。


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頂上台地の木道はほぼ雪に埋もれていましたが、横木だけがわずかに見えていたので、コースはわかる状態でした。南(右手)から吹き付けてくる強烈な風のため木道から落ちそうになるのをこらえながら、ゆっくりと山頂を目指しました。


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しかし、進んで行くにつれてガスが濃くなってきて、風もますます強まってきた感じです。コースを示す青い竿が見にくくなってきましたが、まだ次の竿がなんとか見えている状態です。次の竿が見えない状態になると、撤退のタイミングですが、見えているうちに山頂まで行くことにしました。帰りはGPSのログをたどればいいので竿が見えなくなっても問題ありません。


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木道の分岐点にある看板は、ほとんどモンスター化していました。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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11:16 やっと避難小屋が見えてきました。ハイシーズンには屋根しか見えなくなるのが普通ですが、この日はまだ1階の壁のほとんどが見えていました。積雪量はそれほど多くないみたいです。


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小屋に入らずにそのまま弥山山頂を目指します。視界はぼんやりしていて、ガスなのか風に舞い上がる雪煙なのかよくわからない状態ですが、とりあえず山頂の石碑は見えていました。


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雪に埋もれていた石碑を誰かが掘り出してくれたようです。「大山頂上」の文字が見えていました。


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今回は気温が高いということで、ハードシェルはマムートのオールラウンダージャケットにしたのですが、これほど強烈な風がふいていると、口元まで覆うことができないというのが痛いところです。バラクラバなどで顔をカバーすればいいだけですが、シェルでカバーできるのとできないのとでは、やはり安心感が違います。おまけに、ゴーグルももってきていなかったので、サングラスの隙間から雪粒が入り込んで曇ってしまって困りました。シーズン初の雪山はどうも気が回らなくて、つい忘れ物をしがちです。


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ガスガスで全く視界のない山頂でしたが、少し待っていると一瞬だけガスが切れてわずかですが雲海が見えました。剣ヶ峰が見えないかとしばらく粘ってみましたが、いっこうに見えてくる気配がないので、あきらめて避難小屋に戻ることにしました。


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避難小屋の周辺は積雪1mぐらいでしょうか。入口は除雪されていたので、ほぼフラットな状態で出入りすることができました。


中に入ってみると、思ったよりも空いていました。登って来たときにちょうど団体が下山し始めたところだったので、入れ替わりでいいタイミングだったようです。ちなみに頂上台地にでたところで立ち止まっていた団体は、その後それらしい姿を見た記憶がないので、もしかしたら引き返したのかもしれません。


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今回もランチはカップめんです。地元のディスカウントスーパーのPBで、イオンのトップバリューブランドよりもさらに10円ほど安いのですが、味は悪くありません。


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白い豚骨スープもそれっぽくていいのですが、個人的にはもう少しこってりしていてもいいかなと思います。


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小屋の入り口前にある温度計は0度を示していました。気温だけ見ると寒いという感じはありませんが、小屋の中でじっとしているとやはり冷えてきます。持ってきたマムートのフリーフライト ダウンジャケットは、それほど保温性能重視というインサレーションではないので、ちょっと寒かったです。


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ランチを終えて、下山しようと小屋を出ると、なんとガスが消えていました。下山する前にもう一度山頂へ行ってみましたが、剣ヶ峰が見えているではありませんか。しかし、南壁を駆け上がってくる風は先ほどよりも強烈になっていて、しかも絶え間なく雪粒をたたきつけてくるので、もはや顔を剣ヶ峰の方に向けることすらできません。風上に背中を向けて顔を保護しつつ、横目でカメラのモニターを見ながら写真を撮るのがやっとでした。


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望遠でも撮ってみましたが、だから何?って感じです。


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南側の風景も撮ってみました。ただそれだけです。


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避難小屋の様子です。自分でいろいろな方向に顔を向けてみることができないので、とりあえずカメラだけをあちこち向けて撮っていたら、レンズシャッターに雪粒が挟まってレンズが収納できなくなってしまいました。小屋まで戻ってなんとか雪粒を取り除き事なきを得ました。


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12:29 下山開始です。


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稜線から北側に雪煙が舞い上がります。上ではなく横に雪煙が伸びているのがミソです。真横から殴りつけるような暴風が襲ってきます。誰かに突き飛ばされたようにバランスを崩して、木道から落ちかけるのを何とかこらえながらゆっくりと下りました。


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一部、北壁のすぐそばを通過する場所がありますが、ここが一番怖かったです。うかつにバランスを崩して北壁側に落ちたらシャレになりません。


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12:57 なんとか無事に六合目まで下りてきました。途中、3人ほどの登山者とすれ違いましたが、さすがに天気予報がよくないため、いつもの日曜日に比べるとまるで平日のようです。


途中でカメラの電池が切れてしまい交換したものの、前回使い切って充電していない電池だったので無意味でした。少しでも電池を回復させようとフリースの胸ポケットにカメラを入れたのが間違いで、すっかりレンズが曇ってしまいました。


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五合目でなんとか曇りをとろうとしましたが、あまり回復しません。


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14:09 結局、駐車場に戻ってくるまでカメラは霧の中のような写真しか撮れない状況でした。レンズのくもりはみたところ取れていましたが、どうやらセンサーが曇ってしまったようです。車のドリンクホルダーにカメラを置いて、電池蓋を開けた状態で温風に当てておいたら、家に帰りつくころにはすっかり回復していました。


とりあえず、年末年始の山行の前に大山で足慣らしができたのは良かったのですが、重い荷物も担いでいないし、極寒の宿泊もしていないので、それだけが不安材料です。さて、どこに行くか決めなければ・・・ 


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| 2017年12月 伯耆大山弥山 | 22:31 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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頂上台地は台風なみの暴風: 伯耆大山弥山その1 

2017年12月24日(日) 鳥取県大山町 大山(標高1709.4m) 日帰り単独行 


今年ももうすぐ終わりです。といっても、年末年始の山行が近づいてくるということで、ワクワク感が募るばかりで年の瀬という感覚はあまりありません。年末年始の山行前に一度冬装備での宿泊山行をしておきたかったのですが、残念ながら無理そうです。せめて雪慣れ、寒さ慣れぐらいはしておきたいということで、大山に登ってきました。しかし、この日の予報では気温が高く、山頂でも0度を下回らないということなので、寒さ慣れという目的は達成できそうにありません。


24日は15時ぐらいから雨予報になっていたので、14時には下山することにし、逆算して8時頃登山開始という計画で行くことにしました。


今回の服装
●アッパー
 ドライレイヤー: ノースフェイス パラマウントタンク
 ベースレイヤ: マムート メンヒロングスリーブ(初使用)
 ミドルレイヤ: マムート アコンカグアライトジャケット
 ソフトシェル: マムート クルーズジャケット
 ハードシェル: マムート オールラウンダージャケット
 インサレーション: マムート フリーフライト ダウンジャケット
 グローブ: マムート ヴァイタルフリースグローブ
        イスカ ウェザ-テック ライトオ-バ-グロ-ブ
 キャップ: マムート グアパビーニー

●ボトムス
 ベースレイヤ: イズミヤPB グッドヒートタイツ
 アウター: ミズノ ベルグテックハードシェルパンツ
 ソックス: ファイントラック スキンメッシュソックス
       ノンブランド 厚手ウールソックス
 シューズ: シリオ 712GTX
 ゲイター: アウトドアリサーチ バーグラスゲイター

今回は予想気温が高いということで、保温力よりも吸汗速乾性能や透湿性能に重きを置いてウェアリングを考えました。ボトムスのベースレイヤは、イズミヤというスーパーのプライベートブランド商品です。これが登山用品に負けないぐらいの快適性能で、冬山登山を始めた初期に購入したものですが、いまでも雪山登山で使っています。製造元はグンゼで、旭化成のサーモギアという吸湿発熱素材が使われています。モンベル ジオラインのヘビーウェイトぐらいの厚みがあり、起毛裏地の肌触りも良く、汗をかいてもべたつく感じもなくて、暖かくてかなり快適です。


残念ながら、グッドヒートタイツを購入した岡山IC近くのイズミヤ津高店は閉店してしまい、岡山にはイズミヤの店舗がなくなってしまいました。できればシャツも買いたかったのに残念です。関西圏には店舗が多いので、何かの機会があればどこかの店舗に立ち寄ってみようと思います。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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8:18 南光河原駐車場を出発します。公衆トイレが建て替えのために跡形もなくなっていて、トイレ前にあった登山ポストもなくなっていました。たぶんどこかへ移設しただけだと思いますが、探すのも面倒なので阿弥陀堂前の登山ポストで登山届を書くことにしました。なお、洋式便器の仮設トイレが設置されているので、トイレは使えます。仮設トイレといえば和式しか知りませんでしたが、最近は様式もあるんですね。


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駐車場奥から行者道へ進みます。


ちなみに、この日からスキー場が営業を開始し、南光河原駐車場は駐車料金1000円を徴収されました。そのためかどうかわかりませんが、午前8時時点でもまだ満車になっていませんでした。残り数台分の空きしかありませんでしたが、たぶん満車だろうと思っていたので意外でした。


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行者道を上がって行くと、ちょうど登山届のポストのところへ出てきます。


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届を出した後、すぐ前にあるベンチでマウンテンダックスの4本爪クランポンを装着しました。実はずいぶん前に購入したきり一度も使ったことがないので、今回どの程度使えるか試してみるために持ってきました。前の週にチェーンスパイクを泉山で使って、雪道では団子になってあまり効果的ではないことがわかったので、アンチスノープレートもついている4本爪のほうが雪道では使いやすいのではないかと思うわけです。踵に紐をひっかけて、ストラップを金具に通して固定するだけと、装着はいたって簡単でした。チェーンスパイクよりもむしろ簡単です。これで十分使えるなら、軽いし小さいし簡単だしということで、低山の雪山ならこれでOKかもしれません。


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阿弥陀堂前の石段部分は、雪がしっかりと踏み固められていて滑りやすかったのですが、4本爪クランポンの爪がしっかりと雪に刺さるようにフラットフッティングを意識しながら歩くと、滑ることもなく安心して登ることができました。


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二合目付近で暑くなってきたので、ウィンドブレーカーのクルーズジャケットを脱いで、少し休憩をとりました。たいして風もないので、アウターはフリースでも大丈夫です。


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9:19 三合目を通過します。出発から1時間が経過しましたが、時間帯のせいなのか、うしろから登山者が全く来ません。いつもなら一人二人は追いついてくる登山者がいるのですが、人の気配すらありません。不思議な日曜日です。


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三合目から先は傾斜が急になってきますが、4本爪クランポンは思っていた以上に制動力があり、スリップすることもなく登ることができました。湿った雪ですが、雪団子もつかず、こういう条件の時はチェーンスパイクよりも向いてそうです。


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9:44 五合目に着きました。たいてい休憩している登山者がいる場所ですが、ここにも誰もいません。今日って日曜日だよなあと思いつつ、ドリンク休憩をとるために立ち止まります。


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三鈷峰がすくっと立っているのが見えました。曇り空ですが、ガスはなく視界は良好です。


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しかし、弓ヶ浜方面はすこし霞んでいました。地上付近は湿度が高いのかもしれません。


五合目を過ぎると、次第に風が出てきました。まだフリースでも行けるレベルですが、この先は寒くなってきそうな雰囲気です。


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10:05 六合目です。避難小屋はぜんぜん埋まっていません。六合目にはさすがに登山者がたくさんいました。風が強かったので避難小屋に入ろうと思ったら、入口前の階段を占拠して荷物の整理をしているアホな二人組がいたのでどいてもらいました。こういう非常識な登山者がいるあたりは、やっぱり日曜日だなと感じます。


ハードシェルを着こんで服装を整えてから小屋をでると、念のため4本爪クランポンから10本爪クランポンに付け替えました。おそらくこの雪質なら4本爪のまま頂上まで行けるだろうと思いましたが、何があるかわからないのでリスクは軽減しておくにこしたことはありません。


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準備が終わり北壁を見ると、反対側からガスが吹き上がっていました。どうやら南風が強く吹いているようです。今日は日本海を低気圧が移動するということなので、低気圧に向かって南風が吹き込んでいるわけです。気温が高いのもそのためです。あの様子からすると、頂上台地はけっこうな強風かもしれません。予報では15m/秒ぐらいの風速だったと記憶していたので、この時点ではそれほど問題はないと思っていました。しかし、現実は時として人間の勝手な予想をかるく凌駕します。このあと頂上台地で遭遇する暴風地獄のことなど想像することさえなく、避難小屋を出発しました。


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出発時の六合目の気温は、約1度でした。

つづく。

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| 2017年12月 伯耆大山弥山 | 17:13 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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パウダースノーと青空の雪山始め: 泉山その2 

2017年12月17日(日) 岡山県鏡野市 泉山(標高1209m) 日帰り単独行 


昨日の記事でも書きましたが、17日の泉山で試すつもりだったマムートのノードワンドプロパンツを売ることにしました。とりあえず、このブログで購入希望者を募集中です。ノードワンドプロパンツは、マムートのハイエンドシリーズとなるアイガーエクストリームシリーズのパンツで、ゴアテックスプロシェルの3レイヤハードシェルパンツです。試着しただけの未使用品で、サイズはユーロ46(日本Sサイズ)になります。送料込で27,000円でお譲りします。真夏に買ったため、タイツを履いた場合のサイズ感ということをすっかり忘れてしまったのが失敗でした。今シーズンは、これまで通り寒さが厳しいときはモンベル アルパインパンツ、それほどでもない場合はマムート クァンタムストレッチパンツで雪山を楽しむことにします。


さて、泉山の山行記録の続きです。


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12:35 中央峰から泉山へ歩き出すと、日差しが降り注ぐようになりました。輝く白い世界と青い空の色が強烈なコントラストで迎えてくれます。

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稜線は風が吹いて寒いかと思っていましたが、意外にも直接風があたることはほとんどなく、左手の林の向こうでときおり風が木々をざわつかせるぐらいです。むしろ日差しがある分、登って来た樹林の中のコースよりも暖かいのが、ちょっと不思議な感じです。雪はパウダーなので抵抗感もなく、積雪深は20~30㎝程度と深くないので、ラッセルの必要もありません。


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まだ笹が埋もれていないので、完全な白と青の世界ではありませんが、雪の花が咲いた木々と青空の組み合わせは最高です。


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同じような写真ばかりですが、ついシャッターを押してしまいます。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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12:48 誰もいない山頂に着きました。先行者の足跡だけがひっそりと残っています。


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今回は上も下も黒一色のウェアリングで、まっくろくろすけ状態です。


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山頂から北東側の景色です。右奥のピラミダルな山は角ヶ仙だと思います。


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北西方向は雪が降っているのか、白いベールのようなものが空から下りてきて山々を隠していました。蒜山や大山方面は多分雪が降っているのでしょう。


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山頂は少し風があって、じっとしているとやはり寒くなってきます。とはいっても、気温は マイナス2度ぐらいで、それほど冷え込んでいるわけではありません。


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12:53 ランチにしたいところですが、もう少し風当たりの弱いところでゆっくりしたいので、すぐ下の鞍部まで戻ることにしました。


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鞍部まで下ってくると、風はほぼ当たらず、南向きで日当たりもいい場所があったので雪を慣らして休憩場所を作りました。今回もイオンのPB トップバリューのカップ麺です。寒いときによさげな担担麺をもってきましたが、けっこう行ける味です。


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ピリ辛の赤いスープが体を温めてくれます。


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食後はショコラケーキのデザートでまったりとくつろぎました。


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甘くておいしいデザートと雪山と青空の組み合わせが最高です。誰にも会わず静かだし、いい日曜日になりました。


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13:44 ランチを終えて中央峰まで戻ってきました。先行者が引き返してきて下山した足跡が残っていました。どうやら今この山の上にいるのは自分だけのようです。


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下山する前に、ゆっくりと風景を楽しみました。東の方向に見えるのは、広戸仙から滝山、那岐山へと続く稜線でしょうか。


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13:46 見飽きることのない風景ですが、奥津温泉でゆっくりと温まりたいので、そろそろ下山開始です。


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まだ支持層のないさらさらのパウダースノーなので、けっこうズルズルと足が滑りますが、勢いに任せて急斜面をガンガン下ります。


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途中冷えてきたので温度計を見ると、稜線よりも低いマイナス5度でした。日の当たらない尾根道が一番冷えていたようです。


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14:17 休憩舎跡まで一気に下ってきて、ここで一息つきました。途中からチェーンスパイクに雪団子が付くようになり、けっこう歩きにくい状態になりました。ちょっとすり足のように歩けばとれるのですが、アンチスノープレート付のクランポンではこういうことはほぼないので、雪道ではかならずしもチェーンスパイクが便利というわけでもなさそうです。基本的には凍結した道に向いているといえそうです。


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それでも、チェーンスパイクは外さずにそのまま登山口まで下山したのですが、林道まで下りてくると雪もべた雪になり、雪団子の付着も半端ない状態になりました。ああ、めんどくせぇ!


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14:40 駐車場所に戻りました。登って降りて4時間半ほどの山行でしたが、そこそこ天気も良く、雪山シーズン初日を楽しむことができました。この後は奥津温泉美人の湯でのんびりと温まって帰りました。温泉も空いていて快適でした。

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| 2017年12月 泉山 | 18:35 | comments:2 | trackbacks(-) | TOP↑

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パウダースノーと青空の雪山始め: 泉山その1 

2017年12月17日(日) 岡山県鏡野市 泉山(標高1209m) 日帰り単独行 


先週の日曜日は朝起きられずに無駄にしてしまったので、今週はちゃんと起きました。といっても、2度寝してしまい、5時半起床の予定が6時半起床になってしまったので、当初予定の大山はあきらめて、泉山に行ってきました。


奥津温泉道の駅から笠菅峠へ向かう林道に入ると、雪はうっすらと積もっている程度でした。これなら笠菅峠まで行けそうだと思いCコース登山口を通過してそのまま上を目指して登って行くと、次第に雪が深くなってきました。尾路の集落を過ぎると車のわだちもわずか1台分しかない状態になり、ほぼ新雪の道になりました。圧雪路なら少々雪が深くてもなんとか行けたのかもしれませんが、さすがに10cm近い深さの新雪になると、スタッドレスを装着していてもFF車ではどうにもなりません。とうとう途中で登れなくなってしまいました。おそらく標高798mのピーク近くだろうと思われるので、路肩に車を停めて歩いて笠菅峠まで行こうかと思いましたが、うかつに路肩に寄せて側溝にタイヤを落としたら万事休すになるので、笠菅峠コースはあきらめてCコースの登山口まで引き返しました。


今回の服装
●アッパー
 ドライレイヤー: ミレー ドライナミックメッシュ3/4シャツ(初使用)
 ベースレイヤ: モンベル スーパーメリノウールEXP.ハイネック
 ミドルレイヤ: ノースフェイス マウンテン バーサロフトジャケット
 ソフトシェル: マムート クルーズジャケット
 ハードシェル: バーグハウス チベッタジャケット(今回使わず)
 グローブ: モンベル メリノウール インナーグローブ
         イスカ シェトランドウールグローブ
        ノースフェイス マウンテンロングシェルグローブ
 キャップ: マムート グアパビーニー

●ボトムス
 ベースレイヤ: モンベル ジオラインEXP.タイツ
 アウター: マーモット AWストレッチパンツ
 ソックス: ノンブランド 化繊5本指ソックス
       ノンブランド 中厚手ウールソックス
 シューズ: シリオ 712GTX
 ゲイター: アウトドアリサーチ バーグラスゲイター


山の天気予報で大山の予報を見ると、17日の朝9時で標高1900mはマイナス14.6度、風速14m/sという厳冬期の日本アルプス並みの気象条件だったので、この冬に試してみようと思っていた組み合わせや、新しく購入したものを試すいいチャンスだということで、年末年始の日本アルプスで使えるレベルの装備を整えていました。しかし、やっぱり寝坊してしまって大山をやめて泉山へ来たわけですが、さすがに泉山では役不足でした。


ボトムスは、新しく購入したマムートのハードシェルパンツ Nordwand Pro Pants(ノードヴァンド プロ パンツ)を試すつもりでしたが、あろうことか持ってくるのを忘れてしまい、こういうこともあろうかと山行きの時の普段着として履いてきたマーモットの冬用山パンツで登りました。裏地が起毛されていて暖かさは十分でした。低山ならハードシェルパンツでなくても全然問題ないということを改めて認識しました。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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10:13 登山口の少し下にある駐車スペースに車を停めて、歩き始めました。


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登山口から先は数cmの積雪ですが、下が凍っていて少し滑ります。車のわだちが1台分ついていたので、ここを入って行った車がいるようです。日曜日なので登山者がいるのでしょう。


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林道を登って行くと、プリウスが1台停まっていました。てっきり4WDの車が上がって行ったのだと思っていましたが、プリウスだったのでちょっと意外でした。プリウスにも4WDの設定があるのかな? 


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プリウスが停まっているすぐ上から林道を離れて斜面を登って行きます。プリウスの持ち主と思われる足跡がついていました。


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斜面を登りきって再び林道に合流し、100mほど登って行くと分岐があります。Cコース登山道は右へ進みます。ここからは全く車のわだちのない登山道です。先行者の足跡だけが続いています。


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10:41 休憩舎跡で小休止。服装の調整もしました。今回は、大山に行くつもりで年末年始の山行で使えるかどうかをテストするための厳冬期仕様の服装だったため、この時点ですでに暑くて汗をかき始めていました。まずはソフトシェルとして着ていたクルーズジャケットを脱ぎ、メリノウールインナーグローブもとりました。


ノースフェイスのバーサロフトジャケットがミドルレイヤとして使えるかどうかの検証目的で、フリースの弱点である防風性能の低さをウィンドブレーカーでカバーするというレイヤリングだったわけですが、さすがに1000m以下の標高ではオーバースペックでした。風もほとんどない状態だったので、ウィンドブレーカーもただ暑いだけでした。ビーニーも暑いので脱いで、かわりに汗拭き用タオル(ファイントラック ナノタオル)を頭に巻きました。


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暑さ対策をひととおり終えて、水分補給やアミノ酸顆粒を摂取してから出発しました。休憩舎跡のすぐ上にあるゲートを通過します。このあたりの積雪は10~15cmといったところです。標高が低い割に雪はサラサラのパウダー状態なので、ちょっと足で雪を払うとすぐに地面が見えるような状態です。


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植林帯の道をたどるのですが、雪が中途半端にあるので、木の根や石などがわからず、かといって雪がそれらを埋め尽くしているわけでもなく、うかつに足を置くと滑ったりつまずいたり、足をひねりそうになったりとけっこう歩きづらい状態でした。早く雪が地面の凹凸を埋め尽くすぐらい降ってほしいところです。


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次第に傾斜が急になり、ツボ足で登るのが少しやっかいな状況になってきたので、休憩のついでにチェーンスパイクを装着しました。この秋に購入したばかりのモンベルのチェーンスパイクも、初めての実戦投入です。とくに必要性を感じていたわけでもないのですが、25%オフで購入できたので、とりあえず買ってみたというものです。この日のように、まだ雪が浅く、地面が雪に埋まりきっていないようなときは、爪が長いクランポンは引っかかったりして歩きにくいので、チェーンスパイクのほうが適しているのではないかということで持ってきたわけです。結論から言うと、何とも言えないという感じでした。詳しくはあとで書きます。


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先に進んで行くと、尾根道の傾斜はどんどんきつくなります。しかし、チェーンスパイクのおかげで、足が滑って力を無駄にすることがないのは助かりました。


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途中から雪がぱらつき始め、風も少し出てきたのですが、毛足が長く密になっているバーサロフトジャケットは、防風性能が一般的なフリースと比べると格段に良く、ウィンドブレーカーを着なくても寒くてスース―するということがありません。脇下のビットジップもあるので、ここを開けておけば暑さもかなり軽減できます。購入時は、フリースにビットジップなんて意味ないと思っていましたが、ミドルレイヤーとして使用する場合は、これがずいぶん役に立ちました。ということは、もともと行動着としての使い方を想定した商品だったのかもしれません。気温はこのあたりでマイナス5度でしたが、まったく寒くありませんでした。



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11:47 パラついていた雪も止み、青空がのぞくようになってきました。


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標高1100mあたりで日当たりがよく平坦で風も当らない天国のような場所があったので、再び休憩をとります。


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泉山山頂らしき山にも火があたって白く輝いていました。雪山にもどってきたことを実感します。


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ロープの設置された急登が現れました。もう山頂直下だったはずです。これを登りきれば中央峰山頂です。


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山頂が見えてきました。青空と霧氷の木々が出迎えてくれます。


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山頂に近づくにつれてどんどん青空が広がります。


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12:27 泉山中央峰に出ました。先行者の足跡は泉山方面に行ってから引き返してきて、そのまま井水山へと向かっていました。かなり健脚の御仁のようです。


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泉山方面も比較的穏やかな様子です。


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井水山もガスることなくきれいに見えていました。

つづく。


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| 2017年12月 泉山 | 17:42 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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雪はなくてももう冬山: 三嶺その2 

2017年12月3日(日) 徳島県三好市 三嶺(標高1894m) 日帰り単独行 


1791ピークを出発したのが12時30分でした。以前このコースを下った時2時間半かかったので、暗くなる前に下山するには、山頂を14時には出発したいところです。山頂まで30分として、山頂の避難小屋に入るのが13時過ぎなら、とりあえずランチ休憩をとるぐらいの時間的余裕はありそうです。

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鞍部まで下ってから、見上げる急傾斜の登り返しがきつそうです。

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登り返しはそれほど標高差がないので5分程度で登り終え、緩やかな尾根道に出ました。

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鹿除けフェンスのゲートを通過します。胸の高さぐらいに緑のロープがあり、それは簡単に外れたのですが、ポールの一番上に巻いてあった太い針金をほどくの若干手間取りました。なんとか針金を外して、ポールを斜めにしてできた隙間から体をねじ込んで通過し、元通りゲートを閉じたら出発です。

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12:47 避難小屋のある頂上台地に出ました。避難小屋には寄らずに、前方に見える山頂へまっすぐ向かいます。

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笹原の中のトレースをたどって山頂を目指します。それにしても人の姿がありません。山頂にも人のいる様子がありません。晴天の日曜日だというのになぜこれほど閑散としているのか不思議です。まあ、自分としてはありがたいことですが。ここまで誰にも会っていないので、もしかしたらこのまま誰にも会わない可能性もありそうだと思いつつ、山頂へ向かいました。


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12:56 三嶺山頂に着きました。1791ピークから30分かからずに登ることができました。山頂直下でソロの男性とすれ違っただけで、山頂には誰もいません。


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天狗塚へと続く稜線にも人の姿はありません。紅葉シーズンが終わるとこれほど静かな山域になるとは知りませんでした。隣の剣山はいまごろそれなりの数の登山者でにぎわっていると思われますが、三嶺はすでにシーズンが終了したかのような静けさです。


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今回は真っ黒ウェアの組み合わせとなりました。もう虫にまとわりつかれることもないし、スズメバチもこう寒くなると心配しなくてもいいだろうということで、黒ばかりでも大丈夫との判断です。山頂は風がそれなりに吹いていて寒かったので、写真を撮っただけですぐに退散しました。


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山頂の池まで下りてくると。水面はきれいに氷結していました。この時間でも融けていないということは、このまま春まで凍ったままなのでしょう。雪が降ればすぐに雪原状態になりそうです。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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13:10 山頂ヒュッテに着きましたが、周囲に人影はありません。中に入ってみると、山頂直下ですれ違ったソロの男性が休憩していただけでした。思ったよりも早めに小屋に入ることができたので、ゆっくりランチを食べることができそうです。


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最近は、行動食やチョコレートだけといった簡易的な昼食しか食べない山行が続いていたので、今回はしっかりとカップラーメンを作りました。イオンのPB トップバリューのカレーラーメンで、どこのOEMか知りませんが十分おいしいラーメンでした。安くてうまいトップバリュー商品はなかなかいいコスパです。時間の余裕があるので、食後はカフェラテを飲んでゆっくりしました。


食事中に、山頂から下りるときにすれ違った別のソロ男性が入ってきたのですが、結局この日出会ったのは、先のソロ男性とこの男性の二人だけでした。ただ、この男性は単独ではなく二人連れだったようで、途中で一度小屋を出て行き、菅生コースからやってきた別の男性と話をして戻ってきましたが、相手の方は山頂へ向かったようで、結局会うことはありませんでした。


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13:37 ゆっくりとランチとカフェオレを味わってから、下山にとりかかります。14時下山の予定でしたが、20分ほど早く出発することができました。これで、余裕をもって下れます。


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凍結した池と三嶺のピークに別れを告げます。今年は、積雪期に戻ってきたいと思っています。


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1791ピークとの間にある鞍部に向けて急斜面を下ります。積雪がないのでスリップを警戒しなくてもいいのが助かります。


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風がなく日当たりのいい1791ピークです。休憩したいところですが、あまり時間を無駄にできないので通過します。


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14:16 木の生えた巨岩を通過します。この先、急斜面要注意です。


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1578ピークから北西に伸びる尾根から東側の斜面へ下りるポイントです。まっすぐの間違いトレースはないし、トレースは右へ曲がっているのがわかるので、前をちゃんと見ていれば見落として直進することはないと思います。しかし、足元ばかり見ていたりおしゃべりに夢中になっていると、直進して遭難の可能性もあるので、注意が必要です。わかりにくい小さな赤テープはあるものの、道標やロープで直進しないようにするものは何もありません。


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尾根から下ってきて植林帯の中に入ると、もう夕方のような暗さです。この写真は、その場でモニターを確認して、実際と同じぐらいの暗さに写るようにして撮ったものですが、-1.33の補正になりました。もしも、日が陰って木々の向こうに光がない状態になると、もっと暗くなるはずです。15時前でこの状態ですから、16時ごろになるとヘッドライトが必要な暗さになりそうです。日帰りでも、万一のためにヘッドライトは必携です。とくに、植林帯の中は杉の枯葉がトレースの上にもたっぷり落ちていて、明るい状態でもなんとなくわかる程度のトレースです。暗くなって、ヘッドライトの明かりだけでは判別が困難になる可能性もあります。日の短い冬場は、遅くとも14時には下山にかかるほうが安心です。


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植林帯の中を下っているとき、左手の奥に巨樹があるのに気が付いて、根元まで行ってみました。すでに枯れていて何の木かわかりませんが、樹皮の雰囲気からするとトチノキのようです。幹回りは6m以上はありそうでした。


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巨樹のすぐ下にも、かなり大きな切り株のようなものがありました。植林帯になる前は、巨樹巨木がたくさんある豊かな森だったのかもしれません。


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15:08 造林小屋跡まで戻ってきました。ここまでくればあと1時間ほどです。


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植林帯が終わり、自然林の中へと入ってきました。同じ時間帯とは思えないほどの明るさです。しかし、落ち葉でトレースがわかりにくいことは同じで、晩秋の森は夏ほど歩くのが容易ではありません。


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最後のモノレールくぐりです。これを抜ければあと少し。


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16:05 登山口まで戻ってきました。暗くなる前に下山できてひと安心です。


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16:12 駐車場まで無事に下りてきました。3台の車はいやしの温泉郷の車なので、朝から動いていません。左手奥に1台四駆が止まっていたので、おそらく山頂にいた二人組の男性登山者のものでしょう。


僕が駐車場を離れたのは16時35分ぐらいですが、二人組はまだ姿を現しませんでした。どのあたりを下っているのかわかりませんが、暗くならないうちに下りてこられればいいけれどと気にしつつ、帰路につきました。

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| 2017年12月 三嶺 | 00:45 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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雪はなくてももう冬山: 三嶺その1 

2017年12月3日(日) 徳島県三好市 三嶺(標高1894m) 日帰り単独行 



11月5日の大休峠以来、約1か月ぶりの日曜日山行は、四国徳島の三嶺に登ってきました。シーズン初の雪山として大山も考えていましたが、まだ積雪が十分でないことや、日曜日の大山は人が多いので気がのらず、どうしようかと思案していました。


天気予報では四国方面が良かったので、約1年ぶりに三嶺に行くことにしました。剣山と比べて登頂に時間がかかるためか意外と混雑しない三嶺の、しかもマイナーな菅生コースなら日曜日でもそれほど登山者はいないだろうと思ったわけです。


最近は早起きが苦手だったのですが、今回はさくっと起きることができ、6時には家を出ることができました。瀬戸大橋を渡り、坂出ICで下りてからは一般道をひた走り、菅生のいやしの温泉郷に9時過ぎに着きました。12月から冬期休業に入っているので、なんだか閑散としていました。


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9:24 出発します。気温は8度ぐらいでした。この時期の雪のない山はちょっと風が吹けばけっこう寒く、とはいえ樹林帯の登りなら汗もかくしで、どんな服を着るか迷いました。以前の山行記録を見返してみても、あまり服装については書いていないので、写真で判断することしかできませんが、自撮りをしていない場合もあるので、何を着ていたのかよくわかりません。

ということで、今回から今後の山行のためにどんな服装だったのかを書き記しておくことにします。

今回のウェアリング
●アッパー
ドライレイヤ: ファイントラック スキンメッシュロングスリーブ(初使用)
ベースレイヤ: バーグハウス メリノウール薄手ロングスリーブ
ミドルレイヤ: マムート トレイルジャケット(初使用)
アウター1: マムート クルーズジャケット
アウター2: マムート オールラウンダージャケット(今回未使用)
防寒着: マムート フリーフライトダウンジャケット(初使用・今回未使用)

●ボトムス
ベースレイヤ: ノースフェイス ウォームトラウザース
アウター: ノースフェイス バーブパンツ
ソックス: ファイントラック スキンメッシュソックス
      アイスブレイカー メリノウールソックス
シューズ:マムート テトンGTX



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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駐車場のすぐ上にある古民家の下を左に入ります。このコースは下りでは2回歩いていますが、登りで歩くのは初めてです。所要時間は3時間強ぐらいだろうと予想しています。


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突き当たりに新しい道標が設置されていました。右に曲がります。このあとすぐに分岐を左に曲がり、その後また右に曲がってからは道なりにまっすぐ進みます。


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お墓がぽつんとあるところに出てきました。先に見える民家まで進みます。


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すでに住む人のいない空き家になっている民家の前を左折します。


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その先はススキが生えて草むらのようになっていました。人通りがすくないことが一目瞭然です。


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すぐに分岐が現れます。ここが登山口で、右へ登って行きます。はじめからそこそこの急斜面で、こんなに急だったかなと思いながら登って行きました。下りでしか通っていないので、勾配のきつさを体感していなかったのでしょう。


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あまり使われていなさそうな林道を横切ってまっすぐ登って行きます。


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9:47 観光モノレール下をくぐります。このあとさらに3回くぐります。ちなみに、地形図だと5回モノレールをくぐっていますが、現在のモノレールの軌道は地形図のものと違うようです。モノレールをくぐった後は尾根道に出て、尾根をモノレールに沿って登って行きます。


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しばらくすると、再びモノレールの下をくぐり、反対側へ出ます。この後はしばらくモノレールから遠ざかります。


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暗い植林帯を抜けて、ようやく自然林の中に入ってくると、日差しがあり明るくからりとした冬枯れの森になりました。汗をかき始めたので、休憩がてらレイヤリング調整を行いました。アウターとして着ていたクルーズジャケットを脱ぎます。クルーズジャケットは薄いウィンドブレーカーで背中に通気口もありますが、あまり風のない森の中の登りではやはり暑かったようです。


最近、ソフトシェルというものの考え方を変えて、フリースなどの断熱素材とウィンドブレーカーでいいのではないかと思っています。というのも、メーカーが出しているソフトシェルジャケットはけっこう重いものが多く、脱ぐとかさばって邪魔なのです。僕が持っているバーグハウスのジョラスソフトシェルジャケットも500g以上あって、脱ぐと重くて嵩張るのがネックです。そのあたりのことは、のちのち検証しつつ記事にまとめたいと思います。


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10:50 3度目のモノレールくぐりです。この場所は1198.8mの三角点の少し上のところで、モノレールが上りと下りに別れているところです。


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3度目のモノレールくぐりのすぐ先で4度目のモノレールくぐりとなります。これでモノレールとはさようならです。


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この先はしばらく等高線に沿って植林帯の中の水平な道が続きます。


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11:00 造林小屋跡に到着。1年ぶりに見ると、廃墟化がまた進んだような気がします。裏手の日の当たる場所で、少し休憩をとることにしました。チョコレートを2個食べて、水分補給をしてから、出発です。


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造林小屋から先は、次第に上り勾配になってきます。三嶺の北斜面なので、日が当たらず、しかもうっそうとした杉の植林帯なので、空気もひんやりと寒々しい感じになってきました。標高が上がったこともあり、気温は6度。風がそれほどないのが唯一の救いです。通気性のすこぶるいいトレイルジャケットは、普通に歩いているだけで冷たい空気を通してくるので、なんとなくひんやりとしますが、運動で発生する熱といい具合に均衡しているようです。体の表面は肌寒く、内部はやや暑いという感じです。


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行けども行けども変わり映えのしない杉林が続き、いい加減飽きてきました。


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ようやく杉林を抜けて自然林の斜面をトラバースする道になりました。確かここを上りきったところから尾根道になるはずです。


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日差しの降り注ぐ尾根に出ました。ところが、風もビュービュー吹いてきます。日差しがあるだけまだましですが、風の冷たさには参ります。


しばらくはジャケットを着ることもなく登っていましたが、どうも運動による発熱よりも風で奪われる熱が上回ってきたらしく、寒さを感じるようになってきました。この尾根は1578ピークから北西に伸びる尾根なので、西からの風がもろに当たるようです。


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しばらく登ると左手に少し低い場所があり、日当たりも良さそうなので、風があたらずに暖かいかもと思って下りてみましたが、残念ながら風は変わらず吹きまくっていました。1578ピークからは南に方向が変わり、尾根の東側を巻くように登って行くので、風も収まるだろうと思い、とりあえずそこまで急いでいくことにしました。


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1578ピーク下の屈曲点です。ここで道は右(南)へ向きを変えます。


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小さな吊尾根を渡って、上の大きな尾根に向かいます。このあたりでだいぶ体の熱を奪われたらしく、なんとなく体調がよくない感じがしてきました。そうなると、考え方もネガティブになるようで、もう帰ろうかという気持ちがふつふつとわいてきます。さっさとジャケットを着ればよかったのですが、立ち止まるのがめんどくさくてそのまま歩き続けてしまったのが失敗です。


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吊尾根を渡ると、尾根を左上へと登っていく急登になりました。


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急登を登りきったところにあった巨木がちょうど風を遮ってくれて、根元に座れば風に当たらずにすむので、ここでようやく休憩をとることにしました。とにかく、体を冷やさないようにまずはジャケットを着て、暖かいドリンクを飲んで一息つきました。チョコレートを食べてカロリーも補給します。少し経つとやっと体が温まってきて、体調も戻ってきました。体調が戻ると不思議とネガティブ思考がポジティブ思考になるもので、もう少し頑張れば斜度もゆるむし、1791ピークも近いから、とりあえずそこまでは行こうと決めました。


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巨木から先は急斜面のトラバースになっていて、このコースで一番注意が必要な場所です。一度切り替えして登りつめると、その先から斜度はそれなりにあるものの普通の尾根歩きになります。


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やがて、上に木が数本生えている巨岩の下を通ります。この巨岩が斜度の変わり目にあるので、登るときは急斜面が終わる目印になり、下るときは急斜面が始まる目印になります。


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巨岩を覆うコケには、つららができていました。見た目にはまだ晩秋のようにも見えますが、季節はいつの間にか冬になっていました。


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巨岩を過ぎると斜度が一気に緩み、なだらかな笹原の道になります。笹の上にまばらに残る白いのは雪です。


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日の当たらない場所にはうっすらと雪が残っていましたが、積雪というレベルのものではないし、凍結もしていないので、この時点ではクランポンなどの滑り止めは必要ありませんでした。もっとも、念のためということで、スノーグラバーはバックパックに装着してきました。


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標高1720mあたりの平坦地です。笹原の向こうに剣山と次郎笈が仲良く並んでいるのが見えました。ここを通るたびに、ここから剣山と次郎笈を入れて星空の写真を撮ってみたいと思ってしまいます。いつか、機会があれば挑戦してみたいものです。


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12:28 ようやく1791ピークまで来ました。


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ピークを越えた先には、三嶺を一望できる場所があります。ここは真南に向いていて日当たりがよく、その上なぜか風がほとんど吹いていなかったので、ここだけ小春日和のようなぽかぽかの天気になっているようでした。暖かくて気持ちがいいので、もうここでランチを食べて、のんびりしてから帰ろうかという思いがむくむくと湧き上がってきました。しかし、目の前に見える三嶺の頂上までは、もう30分ぐらいで行けるわけで、悪天候でもないし、体調不良でもないのにここで引き返してどうする? と自問自答した結果、やはり山頂まで行くことにしました。

つづく。


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| 2017年12月 三嶺 | 23:01 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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