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ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。相互リンクはしていませんので、リンクはご自由にどうぞ。当ブログ内に掲載してある写真の無償提供はしておりません。また、無断で使用することは固くお断りいたします。

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麓は穏やかでも頂上台地は寒風地獄: 伯耆大山 

2021年1月28日(木) 鳥取県大山町 弥山(標高1709.4m) 日帰り単独行 


1月第3週までは結構忙しかったのですが、第4週になると潮が引いたように暇になってしまいました。おかげで平日に出かけることができるようになったので、寒波が来る前の28日木曜日に伯耆大山に行ってきました。


考えてみればリーマンショックの時も、仕事に影響が出始めたのは1年後の2009年秋からで、その後2010年の秋までの1年間はだいぶ暇な時期が続きました。それを考えると、コロナの感染が広がり始めた2020年1月から1年後の今からが本格的な影響が出る時期なのかもしれません。でもまあ、長い人生そういうこともあるでしょうから、ここは時間を有効に使わせてもらうことにして、平日の空いている登山を存分に楽しもうと思います。


装備リスト
●アッパー
 ドライレイヤ: ノースフェイス パラマウントタンク
 ベースレイヤ: マムート パフォーマンスサーマルジップ L/S
 ミドルレイヤ: なし
 ソフトシェル: マムート クルーズジャケット
 ハードシェル: マムート オールラウンダージャケット
 インサレーション: モンベル ULダウンジャケット
 グローブ: モンベル メリノウールインナーグローブ
        ショーワ テムレス02ウィンター
        イスカ ウェザ-テック オ-バ-ミトン
 キャップ/ハット: マムート トゥウイークビーニー

●ボトムス
 ドライレイヤ: なし
 ベースレイヤ: ノースフェイス ウォームトラウザーズ
 ミドルレイヤ: なし
 ハードシェル: マムート ゴアテックスクァンタムストレッチパンツ
 インサレーション: なし
 ソックス: スマートウール マウンテニアリング
 シューズ: シリオ 712GTX
 ゲイター: マムート ゴアテックスゲイター

●ギア
 バックパック: マムート トリオンプロ35+7L
 ストック: ブラックダイヤモンド トレイルコンパクト
 クランポン: グリベル G10ワイド
 ワカン: なし
 ヘルメット: なし
 アックス: ブラックダイヤモンド ベノムアッズ ウィズ リーシュ


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天気予報ではかなり暖かいようで、山頂付近でも気温は氷点下にならないし、風も7m/秒以下とのことなので、フリースなどのミドルレイヤは省略、ソフトシェルも薄手のウィンドブレーカーであるクルーズジャケットを選択。その分、保温力のある厚手のシャツであるパフォーマンスサーマルジップロングスリーブで保温力を確保することにしました。暑ければ山シャツだけで登れば大丈夫だろうという判断です。


ハードシェルは、薄手のマムート コンベイ プロ GTX HS フーデッドジャケットを試してみようかと思いましたが、さすがに厳冬期の冬山なので、もう少し生地の厚いマムート オールラウンダージャケットにしました。これが大正解で、頂上台地は予想以上に冷たい風が吹きつける寒風地獄であり、薄手生地のコンベイ プロ GTX HS フーデッドジャケットだったらかなり寒い思いをしたに違いありません。やはり、厳冬期のハードシェルジャケットはしっかりとしたものを持っていくべきということを、改めて思い知りました。


ソックスには、久しぶりにスマートウール マウンテニアリングを使いましたが、やはり柔らかすぎて密着感が弱く、履き心地はいまいちです。もちろん、保温性能や肌触りは優秀なのですが、サイズ感に余裕がある冬靴で履く場合、靴内部で動くような感じがあり、どうもしっくりきません。ソックスのサイズを少し小さめにしたほうがよかったのかもしれません。


ここで一息。ぽちっと押したら、引き続きブログ「ヤマふぉと」をお楽しみ下さい。




1月11日に仕事でまた腰を痛めてしまい、その後の経過もあまり良くない状況が続いていたので行くかどうか迷っていたのですが、せっかく平日に出かけることができるチャンスだし、4時間ほどの短い睡眠時間のわりにすっきりと目が覚めたので、出かけることにしました。


5時20分に家を出発。中国自動車道落合ICまで一般道を走り、そこから米子道溝口ICまで高速を利用して、南光河原駐車場に7時30分過ぎに到着。岡山からフルに高速道路を使っても2時間かかる距離なので、半分を一般道で来て10分しか遅れていないというのもなかなか効率のいいルートでした。


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8:11 駐車場を出発します。出発時もまだ満車にはなっていなかったので、さすがに平日だけのことはあります。


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駐車場からアスファルト道を30mほど歩いたところから、登山道に入ります。


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8:44 二合目で休憩を兼ねてクランポンを装着しました。数日暖かい日が続いたので、雪が融けては凍結を繰り返した結果、トレースはツルツルになっているところがあちこちあり、この先傾斜がきつくなってくると滑り止めなしではまともに登れなさそうだったので、さっさとクランポンを装着することにしたわけです。


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2合目から先は勾配がきつくなりますが、クランポンを装着したおかげで難なく登っていけます。週末だったら後ろから続々登山者が来る時間帯ですが、今日はクランポン装着時にソロ男性が一人追い越していっただけで、後ろから登山者が来る気配はまったくありません。なので、自分のペースでのんびりと登ることができ、平日登山の良さを実感します。


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夜のうちに雨が降ったらしく、木の枝に雨氷がびっしりとついていて、それが朝日にキラキラと輝いていました。霧氷は花が咲いたような美しさですが、雨氷は氷なので宝石のように光を取り込んで輝くため、イルミネーションのような美しさがあります。キラキラ感で言えば、雨氷のほうが上かもしれません。霧氷は見られなかったものの、かわりに雨氷が見れてラッキーでした。


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9:36 5合目に着きました。多少風はあるものの、それほど寒くはなかったので、ここで小休止をとりました。


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相変わらず、雨氷がキラキラと輝いています。


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雨氷が輝く木々の向こうに三鈷峰がくっきりと見えていました。


休憩中に登ってきたソロ男性が近くに来た時に、突然「その靴は痛くありませんか?」と聞いてきました。突然でなにごとかと思いましたが、特に痛くなったことはないというと、メーカー名やらモデル名やら聞かれて、靴の写真まで撮るほどで、かなり靴で困っている様子。履いていた靴はシリオ712GTXで、3Eの幅広靴なのでスカルパ モンブランを履いていたその男性からするとつま先の広さが気になったのかもしれません。普段の靴のサイズより0.5ミリ大きいサイズで買ったと言っていたので、厚い靴下を履く冬靴ではサイズが小さかったようです。その後しばらく靴の話をしてから、先に出発しました。


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5合目から少し登ると樹木が減り、頂上台地の稜線が見えてきました。


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6合目の手前あたりからは、すっかり雪稜となりました。


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10:00 六合目避難小屋に到着です。5合目からあまり時間は経っていませんが、ハードシェルジャケットを着るために立ち寄っていくことにしました。


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小屋の入口はきれいに除雪されていて楽に出入りできる状態でした。


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内部は、2020年3月に立ち寄ったときととくに変わりありません。


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簡易トイレブースには、以前にはなかったペーパーホルダーとロール紙が設置されていました。要望があったのか、だれか粗相をした者がいてその対策に設置されたのかわかりませんが、確かに簡易トイレを持ってきてもペーパーを忘れたという人は多いかもしれません。


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小屋前でハードシェルジャケットを着て、ついでに小腹が空いたので持ってきたカレーパンをほおばりました。来る途中ローソンで買った「スパイス香るビーフカレーパン」ですが、パンの表面がカリッとしていてけっこう美味しかったです。ローソンはパンとスイーツが充実していて、最近はセブン派からローソン派に鞍替えしてしまいました。


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避難小屋前から眼下に元谷、その奥に宝珠尾根と三鈷峰がすっきりくっきり見えていました。


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6合目から上は木々の全くない急傾斜の雪稜が続きます。風がきつくなって、フードをかぶらないと我慢できないほどの寒さです。


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草鳴社ケルンに雪や氷は付着しておらず、厳冬期の景色というよりも残雪期の風景といったほうがしっくりきます。


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10:46 8合目を通過します。


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8合目からほんの3分ほどで頂上台地に出ました。頂上台地に出るまでの雪稜部分でもそれなりに風はありましたが、頂上台地に出ると一段と風が強くなり、風の冷たさもさらにきつくなった気がします。脇のピットジップを開いていたので寒くなったのですが、バックパックを背負ったままで閉めることができず、脇を開かないように気を付けながら山頂まで行くことにしました。


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9合目の道標まで来ると、弥山山頂と避難小屋が見えました。ハードシェルで風は防ぐことができるものの、インナーに保温性能の高いものを着ているわけではないので、けっこう冷たさがしみてきます。それでも薄手の山シャツではなく厚手の保温性能のいい山シャツを着ているので、歩いていれば震えるほど寒いわけではなかったのが救いです。


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11:06 避難小屋に着きました。昨年はずっと工事中だった避難小屋ですが、昨年末でようやく完成を見たようです。内部がどのようになっているのか気になるところですが、先に山頂へ向かいます。


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11:10 弥山山頂から剣が峰を望みます。写真で見ると穏やかな春山のようですが、冷たい強風が吹きつける厳しい環境です。さっさと小屋に入ろうかと思いましたが、三角点峰まで行ってみることにしました。


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雪が固く締まっていたので、楽に三角点峰まで来ることができました。こんなに良く締まった雪質なら、縦走路を通って剣が峰まで行くのも楽そうです。厳冬期の伯耆大山縦走路は以前から歩いてみたいルートではあるものの、なかなか行く機会もなく、いまだに歩けていません。フカフカの新雪では滑落の危険もあるし、こういう暖かい日が続いた後に冷え込んだ時が狙い目かもしれません。


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振り返ると、頂上台地のはるか先に弓ヶ浜のカーブが見えていました。


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さすがに山頂だけあって、雪から出ている枝にはびっしりとエビのしっぽが張り付いていました。


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新しくなった山頂の石碑は、以前あった場所よりも小屋に近い低い位置に移設されていました。以前あった場所はすぐ後ろが崩落してやばい状況だったので、安全な場所に移したのでしょうが、弥山の一番高いところではないので、少し違和感があります。


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一通り景色も楽しんだところで、雪に埋もれた避難小屋へ向かいます。


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内部はこんな感じになっていました。入口は左手奥にあり、そこから光が入ってきています。入口ドアを閉めると真っ暗になるので、開けっ放しになっていました。写真はストロボを発光させたので明るいですが、肉眼ではかなりの暗さです。1階は大きく変わっていて、以前は入り口から入るとすぐ正面に階段があったのですが、小屋の真ん中へ移設されていました。階段の下に床のようなものが作られていますが、この中に何かがあるらしく、パイプが突き刺さっていたり、開閉できる蓋のようなものもつけられていて、縁取りの木枠もあり段差があるため、ここは寝るには不向きです。壁の周囲に奥行き60㎝ぐらいのベンチがぐるりと設置されていて、必要ならそこで寝泊まりすることは可能です。


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2階は、以前床のなかった北側にも床が新設されていて、1階の床がなくなった分を十分カバーできています。むしろ、延べ床面積は増えていると思われます。つまり、1階での寝泊まりはできなくした代わりに、2階を増床して宿泊可能人数は多くなったということのようです。2階の窓は雪に埋もれていないので光も入るし、確かに合理的な改修かもしれません。靴を脱ぐのが面倒だったので2階には上がりませんでしたが、そのうち宿泊してみたいと思います。


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トイレも改修されてきれいになっていました。いままでは和式のトイレでしたが、洋式に変わっていました。ただし、便座カバーはないので、真冬に座るにはかなりの冷たさを覚悟する必要がありそうです。特に女性にはつらいと思われるので、100円ショップで張り付けるタイプの便座カバーを買って持参したほうがよさそうです。


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冬期トイレの隣には、男性用小便器が設置されていますが、冬場は使用禁止になっていて、この空間は更衣室となっています。しかし、冬場にわざわざ更衣室が必要な着替えをすることがあるのかちょっと疑問が残ります。


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小屋内の室温は-1.5度でした。おそらく外気温も同じだと思われます。じっとしているとさすがに寒いので、ダウンジャケットをハードシェルの上から羽織りました。風のない室内なので、ハードシェルの中に着なくても大丈夫です。ただし、熱がダウンに伝わりにくくなるので、暖かくなるまで時間がかかるのがネックです。


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とりあえず、温まるためにラーメンを食べることにしました。今日は、ピリッと辛い旨辛を持ってきました。そういえば、僕以外の登山者はみなライトを持っていなかったらしく、薄明かりの中で食事をとっていました。日帰り低山登山であってもヘッドライトは登山の必携グッズだと思うのですが、持っていない登山者が多いようです。


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いつもなら汗をかきながら食べるぐらいの辛さですが、さすがに寒いのでじんわりと汗ばんだ程度でした。


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12:16 下山します。この日は寒波襲来で夕方から嵐になるとの予報ですが、いまのところそういう雰囲気はまだありません。とはいえ、風の強さは相変わらずです。


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しかし、小屋の上には雲が広がり始めているので、天気が下り坂にあるのは間違いありません。ということで、さっさと下山します。


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広い頂上台地を下っていくのですが、ランチ休憩で体が冷えてしまったのか、それとも下りだからなのか、とにかくめちゃくちゃ寒く感じます。ハードシェルのピットジップはもちろんすべてのジッパーは完全に閉めていますが、それでも寒い! もはや寒風地獄です。一刻も早く頂上台地から離れないと、低体温症になりそうです。


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12:28 一生懸命歩いて8合目まで戻ってきました。頂上台地を離れると風は弱くなり、寒さも和らぎました。やれやれです。


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7合目あたりから見る北壁と三鈷峰です。まだまだきれいな青空が広がっていて、風さえなければ最高の登山日和でした。


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6合目避難小屋まで降りてきました。少し膝痛が出始めていたので休憩したかったのですが、小屋前で喫煙しているバカおやじがいたので、そのまま5合目まで行くことにしました。


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12:59 5合目で荷物を下ろして、座って休憩をとりました。1月10日以来の登山で、しかも標高差の大きい大山ということで、下山時は膝痛がでるだろうと予想していましたが、案の定膝痛で苦しむ羽目になりました。しかし、それを見越して日帰り登山では最近使わなくなったストックを持ってきたので、かなり助かりました。


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14:09 駐車場へ戻ってきました。膝をかばいながらゆっくりと下ってきたのですが、それでも2時間を切る時間で下山することができました。ストックがなかったらけっこう地獄を見ていたに違いありませんが、ストックのおかげでそれほど時間をかけずに降りてくることができました。今後は、日帰りでも標高差の大きい登山には、ストックを持っていくようにしようと思います。


そういえば、腰痛はいつの間にか痛みがかなり和らいで改善していました。何かで腰痛の時は2~3日安静にしてから、その後は適度に動いた方がいいと言っていたのを覚えているのですが、まさにその通りのようです。腰を痛めてから2週間山に行けていなかったのですが、その間比較的安静にしていたのに次第に痛みが増してきていたので、運動不足がかえって腰の筋肉の衰弱を招いて、痛みが長引いていたのかもしれません。大山から帰っても特に痛みがぶり返すこともなく、かなり楽になりました。やはり、体は動かしてこそのものと言えそうです。

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| 2021年1月 伯耆大山弥山 | 19:47 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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