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ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。相互リンクはしていませんので、リンクはご自由にどうぞ。当ブログ内に掲載してある写真の無償提供はしておりません。また、無断で使用することは固くお断りいたします。

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荒神嵓エリアの難ルートを辿る: 和気アルプスその2 

2020年12月6日(日) 岡山県和気町 和気アルプス(神ノ上山 370m) 日帰り単独行 


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10:11 荒神嵓(こうじんぐろ)から急な崖の上をほぼ水平に伸びている日電歩道ですが、ちゃんとトレースが目視できたのはわずかな距離で、荒神嵓から少し離れるとその先はシダがトレースに覆いかぶさって足元がまったく見えない状況でした。垂直というほどの崖ではないにしても、かなりの急斜面をトラバースしているため、誤って足を踏み外そうものならあの世へ旅立つ可能性も決して低くはなさそうです。おそらく、前方に見えている岩が奥ノ岩だと思われますが、そこまでどのようにルートが伸びているのか、まったくわかりません。


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草木につかまりながら足元のシダを足で払いのけて、地面があることを確認しながらゆっくりと進んでいくと、今度はシダのジャングルの中にぽっかりとあいた暗いトンネルが下向きに口を開けて待っていました。左上から枯れたシダも垂れ下がっていて、うかつに入り込めばシダの枯葉の吹雪を浴びることになるのは火を見るよりも明らかです。足元は見えないし、上からは枯葉の吹雪が降ってくるなんて、とんでもない道です。とはいえ、ここで引き返すわけにもいかないので、強行突破するしかありません。時期的に虫の心配がないのが、せめてもの救いです。


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足元を確認し、足を下ろし、足場を確保したら目の前に覆いかぶさってくるシダを折って通路を確保しながらじりじりと進みました。一歩進んではしばらくシダと格闘するというスローペースでシダのトンネルを進んでいくと、シダの中にトラロープが現れました。状況はまったく見えないので、なぜここにロープがあるのかピンときませんが、おそらく右側が危険な場所なのでしょう。足元のシダを払いのけて確認してみると、確かに道が細くなっていて、うっかりすると踏み外しそうな雰囲気です。


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10:26 距離にしてわずか100m強ですが、シダのトンネルを抜けるのに15分近く費やして、ようやくシダのない開けた場所に出ました。ここまでずっと下ってきました。GPSで確認してみると、標高差で約20mほど下ったようです。シダから解放されて一安心ですが、ルートが不明瞭で、再び悩みの種がでてきました。右下へ行くようですが、左上にも行けそうな感じです。少し悩みましたが、とりあえず倒木などの障害物がない右下へ進んでみることにしました。


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斜面をトラバースしながら進んでいくと、左手の立ち木にテープが巻いてあったので、どうやら正解だったようです。しかし、ここでまたルート選択を迫られました。まっすぐか、左かです。どちらもトレース自体はほぼ不明瞭で判然としませんが、地形の状況と左の立ち木にテープが巻いてあるということで、左折ポイントの可能性が高そうだと判断し、左上へ進むことにしました。


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緩やかに登っていくと、右手に岩壁が現れました。おそらく、日電歩道の上から見えた岩壁の下にでてきたのでしょう。


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岩壁を再び直登するのかと思ったら、どうやら岩壁の下を辿るように進み、岩壁の左側を巻きながら登っていくようです。


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10:32 ひとしきり登って、ほぼ岩壁の上あたりに出てくると、少し平らな段差のような場所があり、休憩におあつらえ向きのベンチ代わりになる岩のでっぱりがあったので、休憩していくことにしました。


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バックパックを下ろしてみると、ショルダーベルトの付け根にシダなどの枯葉が挟まっていて、何度も藪漕ぎをしたことが思い出されます。ついでに、胸元がかゆかったので、服を脱いでみると、胸に枯葉の破片がいくつも入り込んで張り付いていました。マダニに入り込まれていたらやばいし、背中のほうにも枯葉が入り込んでいるかもしれないので、全部脱いで、脱いだ服で入念に体を払っておきました。


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ベンチ代わりの岩に座って正面を見ると、宗堂池がかなり遠くなったのがわかります。右に見える尾根の向こうに荒神嵓があり、そこから尾根を越えてここまでシダのジャングルをかき分けながらやってきたというわけです。


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記念に自撮りしておきました。



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10:46 休憩を終えて出発です。岩壁の上を横切るように、進んでいきます。


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少し先の岩に左の矢印があったので、岩に沿って左へ進みました。


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10:48 矢印に沿って岩を巻くようにして登ると、見晴らしのいい巨岩の上に出ました。


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すぐ背後の立ち木に、奥ノ岩と書かれた札が設置されていました。どうせならここで休憩すればよかったと思いましたが、なにしろ初めてということもありどこに何があるのかわからないので仕方がありません。


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奥ノ岩からは低いシダが生えたそれほどきつくない斜面を登っていきます。


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しばらく進むと、シダが多くなりトレースがわかりにくくなってきました。そういう状況で分岐があらわれましたが、右はなんとなく下るような感じだったので、尾根筋を登る左へ進みました。


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10:55 シダの中に続く薄いトレースを辿って行くと、ふいに縦走路に出てきました。


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これが出てきたところですが、道標もなければテープもありません。普通に縦走路を歩いて来たハイキング客が入り込む可能性はほぼなさそうです。


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ここからは縦走路を北上し、神ノ上山へ向かいます。


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冬枯れの稜線は風がなく日差しがあるため暖かでしたが、荒神嵓あたりと比べると空気はすこしひんやりとした感じでした。


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11:09 白岩様方面からの登山道との合流点です。後ろから大きな話し声が聞こえてきたので、追いつかれないようにすぐに左に折れて神ノ上山へ向かいました。


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迷いピークの丁字路は右折です。ここからひとのぼりで神ノ上山山頂です。


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11:15 山頂に着きました。登山者が3グループ6~7人いたようですが、不思議と話し声が聞こえてこなくて、静かな山頂でした。


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以前はなかった立派な山名板が設置されていました。


山名板のすぐ近くにあるベンチが空いていたのですが、後ろから聞こえてくる話し声のグループと相席になっては最悪だし、山名板の近くにいると写真を撮らされることが多々あるので、隅のほうにあった岩に座って休憩することにしました。


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ベンチ代わりにするにはいまいちな岩でしたが、とりあえず座って休憩することはできたので、早めのランチタイムです。4割引きになっていたミニクリームパンが今日のランチです。


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ドリンクは、いつものカフェラテ。この粉末カフェラテも毎度飲んでいますが、なかなかなくなりません。1箱30本入りなので、週に1杯しか飲まないと半年ぐらいなくならないので、まだしばらくはカフェラテが続きそうです。


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11:49 下山開始です。下山は山頂から南へ向かうトレースで下ることにしました。ちなみに、写真に写っている右の岩が休憩していた岩です。南へ下るトレースの真ん前にあったので、ランチ中にこの道を上がってきた登山者がいて、どこへ出るのか聞いたところ白岩様からのルートに出られるとのことだったので、来た道を戻るよりも近道になりそうです。


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下っていくと、分岐がありました。


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左手の立ち木に道標が設置されていて、左へ行くと藤公園方面とのこと。藤公園方面ということは、東平尾根にでるということだと思われます。下りで使う予定のダンガメ稜は東平尾根から分岐しているので、ここは左折して藤公園方面に行ったほうが早そうです。おそらく、直進すれば白岩様方面に行けるのでしょう。


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10:55 分岐から3分ほど下ると、なんとなく見覚えのあるところに出てきました。藤公園方面を示す道標が設置されていましたが、この道標は真新しく見覚えはありませんが、どうやら東平尾根に出てきたようです。


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12:08 ダンガメ稜分岐に着きました。


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M2という道標が設置されている場所が、ダンガメ稜分岐です。


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M2道標の向かいにあるピンクテープ2本が巻いてある立ち木の奥にひっそりと「ダンガメルート」と書かれた小さな道標が設置されています。


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東平尾根から分かれて南へ下ります。出だしが若干トレースが不明瞭で、右下へく下るような雰囲気もありますが、すこし左斜め方向にトラバースするような感じで進みます。


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少し行くと尾根道となりますが、上のほうは落ち葉が積もった下草のない尾根なので、トレースはあいかわらずわかりにくい状況でした。しかし、シダが出てくるとトレースがはっきりとして、その先は明確なトレースを辿ります。


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12:18 ダンガメ稜を下り始めて10分で木立がまばらになり、右手にチンネ・スラブ尾根と白岩様が見えました。


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チンネ・スラブ尾根を登っていく登山者が数名見えました。


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白岩様の上部右のあたりにも、1名登山者が見えましたが、あそこに一般登山道はないはずなので、ロッククライミングを終えたところなのでしょう。


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さらに下るともっと見晴らしのいい場所があり、110mスラブの全貌がよく見えました。チンネ・スラブルートと白岩様南端ルートは、和気アルプスでいまだ歩いていないルートなので、次はあちらを歩いてみようと思います。


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下っていくと、いくつかボルダーの道標がまとまって設置されている場所がありました。そのうちのひとつ、「上級ボルダー 大ホンチャン」という岩が登山道からすぐのところにあるようなので、見に行ってみました。


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どうやらこの岩がそうらしいのですが、思っていたのとちょっと違う感じでした。王子ヶ岳のような丸っこい岩かと思っていたのですが、小型の岩壁という雰囲気です。


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あまり道草をくっていると遅くなるので、登山道に戻ってサクサク下ります。


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岩場が出てきましたが、荒神嵓に比べれば傾斜はきつくなく、楽に立って下ることができます。


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岩場の途中に道標があり、ここがダンガメ岩だとわかりました。


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下から眺めると、巨大な1枚岩であることがよくわかります。


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12:47 白岩様方面へのルートに出てきました。ここを左折し、和気中学校方面に下ります。


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和気中学校前に出るまで、防獣柵のゲートを2か所通過します。


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13:09 由加神社に戻ってきました。休憩込みで約4時間の山行でした。2週間ぶりの山行としては重過ぎず軽すぎずちょうどいい感じでしたが、荒神嵓直登ルートと日電歩道が思っていた以上に大変だったので、けっこうな充実感がありました。やはり、和気アルプスは楽しめる里山です。次回が楽しみです。


GPSのトラックデータですが、和気アルプスの管理人さんがオーバーユースを避けるため地形図を使わずに概念図だけしか掲載していないことを考慮し、宗堂池の北から縦走路までの区間は非表示としました。もっとも、探せばネット上にはログを公開しているブログはたくさんあるようなので、必要なら検索してください。このブログでは、そういうものがないと不安を感じるレベルの人は立ち入るべきではないと考えるので、公開しません。


最近はコロナの影響で山慣れしていない人の登山が増えているのか、低山での遭難ニュースをよく目にします。わずか200~300mの低山と思って不用意に入り込むと手痛いしっぺ返しを食らいかねません。このルートを歩きたい場合は、和気アルプスのホームページの該当するページをよく読み、自分の技量も冷静に判断したうえで歩いてください。里山だからといって油断は禁物の難ルートです。
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| 2020年12月 和気アルプス | 18:53 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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荒神嵓エリアの難ルートを辿る: 和気アルプスその1 

2020年12月6日(日) 岡山県和気町 和気アルプス(神ノ上山 370m) 日帰り単独行 


先週末、山休みをとったおかげで左膝と腰の調子もだいぶんよくなりました。とはいえ、まだ左膝の痛みは取り切れていないので、今週はがっつり登山はやめて、里山で遊ぶことにしました。


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そうはいっても緩すぎるハイキングでは面白くないので、岡山県南の里山ではたぶんいちばん楽しめる和気アルプスに行ってきました。2018年8月以来となりますが、あいかわらず歩いていないルートがいくつかあるので、そのうちのバリエーションルートにあたる荒神嵓(こうじんぐろ)直登ルートから日電歩道を経て奥ノ岩へ登り、縦走路に出て最高峰の神ノ上山まで登ることにしました。この概念図は、和気アルプスのホームページよりお借りしました。



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下山は、これまた歩いていないダンガメ稜から下ります。ダンガメ稜もオーバーユースを避けるため、道標など設置していないと書かれていますが、東平尾根の分岐には道標があるし、ホームページでも地形図にルートを書き込んだものを掲載しているので、このブログでもGPSのログは掲載します。このマップも和気アルプスのホームぺージよりお借りしたものです。ダンガメ稜は、F、Gを通過する黄色のラインになります。


装備リスト
●アッパー
 ドライレイヤ: ミレー ドライナミックメッシュノースリーブクルー
 ベースレイヤ: マムート アタカソジッププルAF
 ミドルレイヤ: マムート エクスカーションジップフリース
 ソフトシェル: なし
 ハードシェル: マムート オールラウンダージャケット
 インサレーション: ノースフェイス レッドポイントライトジャケット
 グローブ: マムート メリットパルスグローブ
 キャップ/ハット: マムート アドベンチャーベンチレーションハット

●ボトムス
 ドライレイヤ: なし
 ベースレイヤ: なし
 ミドルレイヤ: マムート グレイシャーパンツ
 ハードシェル: ミズノ ベルグテックEXレインパンツ
 インサレーション: なし
 ソックス: バーグハウス メリノウール トレッキング ソックス
 シューズ: マムート デュカンハイGTX

●ギア
 バックパック: マムート クレオンライト32L
 ストック: なし
 ヘルメット: なし


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朝の気温は1度とかなり低かったものの、予報では晴天で、日中の気温は15度、風は1~2m/秒とほぼ無風に近いコンディションということだったので、念のためにハードシェルを持っていくものの、おそらく山シャツとフリースだけで十分だろうと判断してウェアを選びました。


アタカソジッププルAF
マムート アタカソジッププルAFは、ポーラーテックパワードライを使用したベースレイヤで、肌面の生地がグリッド構造になっているため汗の吸収拡散が早く、汗冷えを防ぐとともに保温性をキープするシャツです。春秋の山行にちょうどいい感じです。現在は廃番になっているようですが、style # 1041-06340です。


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ボトムスは、風がなく暖かそうだったので、通気性の高いショーラー生地を使った、マムート グレイシャーパンツ(style # 1020-10420)にしました。


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荒神嵓を登っているときに若干汗をかきましたが、それ以外ではちょうどいい具合でした。最近はあまりフリースを着なくなりましたが、風のないやや気温の低いようなときは、通気性と保温性を両立させたフリースはいまでもいいアイテムだと改めて思いました。



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当初何を勘違いしていたのか、金剛川の河川敷に車を停めて準備をしていましたが、いざ出発しようとして、今日のルートだと由加神社に停めたほうがいいということに気が付いて、急遽車を由加神社に移動しました。


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9:01 由加神社を出発します。


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由加神社のすぐ東側の道を北へ登っていきます。


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右カーブを曲がって、竜王山への登山口を通過します。そのすぐ先に防獣柵があり、針金と鉄棒のロックを外して通過し、再び元通りにロックしてから先へ進みます。


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防獣柵の先は緩やかに下っていきます。


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丁字路に突き当たると、左(北)へ曲がります。


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北へ向かって歩き始めると、遠方にこれから向かう和気アルプスが見えました。電信柱とちょうど重なっているのが奥ノ峰だと思われます。


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まっすぐ北へ歩いてくると、宗堂池の堤防下へ出ました。


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左から堤防上へ出るのですが、途中に再び防獣柵があり、やっぱりロックを外して通過し、またロックして先へ進みます。和気アルプスは面白い山ですが、何度も防獣柵を通過しないといけないのが、ちょっと面倒です。


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宗堂池の堤防上に出ました。この溜池は上から見るとエメラルドグリーンの水がきれいですが、この日はちょっと濁ったような緑色です。見ている位置の問題なのか、それとも太陽の方向で違ってくるのか、日によって違うのかわかりませんが、ちょっと残念な色でした。


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池の奥に見えているのが、これから登る荒神嵓だと思われます。たぶん、右下に見えている大きな岩壁がそうだと思います。左上のピーク直下に見えているのは、大屏風・小屏風という岩壁ではないかと思います。


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青空と碧水とを眺めながら陽光降り注ぐ堤防の上をのんびりと歩くのは、とても爽快でした。


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堤防を渡りきると、3度目の防獣柵があり、今回も同様に通過します。


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防獣柵を通過し、すぐ左に曲がって宗堂池に沿って北上します。


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9:25 宗堂池の北端まで来ると、分岐がありました。黄色い菱形の看板のあるところで、右上に上がっていく道がありました。


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「白岩様へ」と書かれた小さな道標がついており、右へ行けば白岩様という巨岩の上を通って神ノ上山まで行くことができます。


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分岐のすぐ先に、奥ノ峰方面と書かれた道標がありました。道標に従って、そのまま北上します。


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宗堂池から離れると、植林帯の中へ入りました。トレースはわかるものの、あまり人が歩いていないのは一目瞭然です。


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9:28 植林帯を抜けた先に分岐がありました。


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左は奥ノ峰までの一般道です。


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右にはなんの道標もありませんが、赤テープがひとつ枝にぶら下がっていました。和気アルプスのホームページでは、荒神嵓ルートはオーバーユースで山が荒れないようにあえて道標を設置していないと書いているので、何もなくても当然です。結構な難ルートなので、下調べをしないで来たハイキング客などが知らずに入り込まないようにという意味もあるのでしょう。ということで、荒神嵓ルートを目指すために、右へ進みます。


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奥へ行くにつれて倒木などが折り重なるように道に転がっていて、どんどん荒れた感じになってきました。トレースもほとんど判別できないほどかすかになりました。


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9:35 涸れ沢に突き当たりました。沢に沿って右へ行くような雰囲気もありましたが、沢を越えてまっすぐ行くほうが正しいルートっぽいので、とりあえず沢の対岸へ渡りました。


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対岸に渡った先の立ち木にテープが巻いてあったので、どうやら正しいルートのようです。


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2つ目の沢に出合ったところで、再びテープが結んでありました。ただし、このテープが進路の変更を意味しているのか、それともまっすぐ沢に降りるのを意味しているのかわかりません。周囲を見回してトレースを探してみましたが、それらしいトレースは見つけられませんし、他にテープも見当たりません。


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ということで、沢に降りてみることにしました。対岸はそこそこ段差があり、そのまま対岸に渡るようなトレースは見当たらないので、沢を遡上します。


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すぐに、立ち木に結びつけられたテープがあり、左手奥に赤テープが見えたので、右岸へ上りました。


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どうやら、小さな谷のようなところを登っていくみたいですが、これがシダに覆われていて、ちょっとした藪漕ぎになりそうな状況でした。他にトレースらしいものがないかどうか探してみましたがまったくなく、シダの藪漕ぎをしながら谷を登っていくしかなさそうです。


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覆いかぶさってくるシダをかき分けながら、足元を探りつつ登りました。途中、右の斜面へ上がるトレースらしいものがありましたが、これは騙しトレースだったので、そのまま谷を進みます。それにしても、もしもこれがまだ虫のいる時期だったら、早々に撤退していたかもしれません。このルートは、虫のいない冬しか歩きたくないルートです。


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ようやくシダの藪を抜けると岩壁の下に出ましたが、そのまま崖下をまっすぐ進みました。


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9:49 そろそろ右の崖を登るのかと思っていると、前方にトラロープが設置してあり、ロープはその先の藪の中へ消えていました。


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再びシダの藪を漕ぎながら進んでいくと、ようやく藪を抜けて岩壁の取りつきに出てきました。


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ロープを過ぎて登っていくと、今度は鎖場になりました。しかし、このあたりの斜度はそれほどきつくないので、錆びついた鎖を使わなくても登ることができました。


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鎖の先で道標を見つけました。この岩壁が荒神嵓でした。


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見上げると、遥か上のほうまで1枚岩のスラブになっています。和気アルプスのホームページによると、傾斜40度、距離80mの1枚岩だそうです。出発してから1時間が経つので、そろそろ休憩したいところですが、この岩壁でゆっくり休むことができる場所はなさそうなので、とにかく荒神嵓を登りきることにしました。


登り始めると一気に傾斜が急になり、高度感も出てきたので少し恐怖感も感じました。滑落すると無傷では済まない状況なので、足場をしっかりと確認しながら登りました。ヘルメットを持ってこなかったことをちょっと後悔しましたが、いまさらどうしようもありません。和気アルプスのホームページにも「落石の危険があるのでヘルメットをかぶってください」と書いてありますが、うっかり忘れてきてしまいました。


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荒神嵓の途中で分岐の印が描かれていました。


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すぐそばの立ち木に「左ルート」と書かれた道標が設置してありました。和気アルプスのホームページの概念図には、荒神嵓直登ルートの途中に分岐のルートがあるので、おそらくここがその分岐点なのでしょう。


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左ルートの分岐点から先も、まだまだ岩壁は続きます。上に見える稜線らしきところで終わりだろうと思って登っていくと、さらにその上に岩壁が続いていて、思わずため息がもれました。


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果てしなく続くと思えるような岩壁を、ひたすら登ります。そこそこ手がかり足がかりになるへこみやでっぱりが豊富なのが不幸中の幸いですが、常に手でつかめるようなでっぱりがあるわけではなく、そういうところを通過するときは、さすがに冷や冷やしました。


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ようやく荒神嵓のゴールが見えてきたようです。さすがにあの稜線から先にまだ岩壁が続いていることはなさそうです。


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10:06 荒神嵓の最上部に着きました。


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ようやく振り返って風景を見ることができました。ほんの50分まえに歩いていた宗堂池が遥か眼下にあり、足元の急峻なスラブを見るにつけ、よく登ってきたなと感慨ひとしおです。


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荒神嵓上にあるこの水平なトレースが日電歩道です。日電歩道といえば黒部渓谷ですが、岩壁の上を水平にたどるこの道は、たしかに日電歩道のような雰囲気です。タイミング的にここで休憩したいところですが、ゆっくりと座って休憩できるような場所が見当たりません。幅30㎝ほどしかない狭い道の両側にシダや草木が生えていて、立ったまま休憩せざるを得ないような状況なので、とにかく日電歩道を進んでみることにしました。

つづく。

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| 2020年12月 和気アルプス | 20:10 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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