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ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。相互リンクはしていませんので、リンクはご自由にどうぞ。当ブログ内に掲載してある写真の無償提供はしておりません。また、無断で使用することは固くお断りいたします。

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雨風寒さのキレット越えに、とどめは盗難: 後立山連峰その6 

2020年8月11日(火)~14日(金) 長野県白馬村 白馬岳(標高2932m) 小屋泊単独行 


7、8月13日 白馬岳~猿倉
午前4時ごろ起床し窓の外を見ると、どうやら晴天のようです。ただし、風の音が聞こえたので、強風はあまり収まっていないみたいです。歯磨きと洗面を終え、パッキングを途中まで終えたところで5時となり、朝食の時間となりました。時間的に日の出を見るなら朝食を遅らせないといけませんが、風が強そだし、カメラを持って出てしまうと朝食に間に合わなくなりそうなので、コンデジだけもって玄関先に少しだけ出てみました。


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スカイプラザ白馬の上に朝焼けの雲がありましたが、白馬岳はもっと左のほうにあるので、白馬岳とからめて撮影するのは厳しそうです。ということで、すっぱりとあきらめて食堂に向かいました。


ご来光見学に出かけている人が多いのか、食堂は驚くほど空いていました。お替りもしないでさっさと食事を終えて、日の出直後の白馬岳を撮影するためにカメラを持って出かけました。


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撮影対象が白馬岳なので山頂へは向かわず、受付棟とスカイプラザ白馬の間をまっすぐ奥に進みました。スカイプラザ白馬を過ぎて、信州側の展望が広がったところで、朝日に赤く染まる杓子岳と白馬鑓ヶ岳が視界に飛び込んできました。こういう風景を見ながらの縦走だったらもっと時間をかけてゆっくりと歩いて、たっぷり楽しむことができたでしょうが、雨風ガスで視界も無く、寒さも加わってはただ移動しただけで、ほとんど何も記憶に残っていません。やはり、山は晴れてこそです。


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昨日越えて来た丸山(2768ピーク)の後方に、剱岳が見事な三角錐の形で聳えているのが見えます。この方角から剱岳を見るのは、裏劔を池の平や仙人池から見たとき以来ですが、あのときは見上げる形だったので、ここまで遠くから同じぐらいの高さで見るとまったくもって別の山のようです。


白馬山荘の裏にある2858ピークに登っていくと、猛烈な強風が吹き荒れていました。まともに立って歩くことができないほどの強風で、両足を踏ん張って体勢を低くして耐風姿勢をとって風をやり過ごし、風が弱まったところで足を出すという状態でした。ほぼ台風並みの強風に崖下に突き落とされないように崖から少し距離をとって、なんとか2858ピークに立つことができました。


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朝日に赤く染まった白馬岳が目の前に見えて、このピークはなかなかいいロケーションです。本当は、ここで星景写真も撮りたかったのですが、この風が昨夜も吹き荒れていたと思うとさすがに無駄足になったに違いありません。それに、防風機能のあるレインパンツなしで来ていたら、すぐに凍えてしまったことでしょう。ということで、昨夜の判断は正解だったと納得することにしました。


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振り返って、白馬鑓ヶ岳方面を見ると、空に大きな翼のような雲ができていました。


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白馬鑓の右肩に本家の槍ヶ岳がちょこんと頭を突き出しているも見えました。


小屋に戻ってパッキングを終え、布団も片付けて出発準備完了です。出発前に念のため乾燥室を確認してみましたが、当然ながらレインパンツは影も形もありませんでした。


8月14日装備リスト
●アッパー
 ドライレイヤ: ノースフェイス パラマウントタンク
 ベースレイヤ: なし
 ミドルレイヤ: マムート アタカソライトジップ
 ソフトシェル: なし
 ハードシェル: マムート エアロスピードジャケット
 インサレーション: なし
 グローブ: コーナン ネクストフォース 作業用グローブ
 キャップ/ハット: マムート アドベンチャーベンチレーションハット

●ボトムス
 ドライレイヤ: なし
 ベースレイヤ: なし
 ミドルレイヤ: ファイントラック クロノパンツ
 ハードシェル: なし
 インサレーション: なし
 ソックス: ファイントラック メリノスピンソックスEXPレギュラー
 シューズ: スポルティバ トランゴアルプGTX

●ギア
 バックパック: マムート クレオンライト32L
 ストック: レキ マイクロバリオタイタニウム
 ヘルメット: グラビティリサーチ アルパインヘルメット



ここで一息。ぽちっと押したら、引き続きブログ「ヤマふぉと」をお楽しみ下さい。




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6:31 下山開始です。下山ルートは白馬大雪渓を下って猿倉からバスに乗ります。しかし、念願の晴天になったということもあり、遠景から白馬岳を見てみたい衝動に駆られたので、とりあえず正面に見える丸山まで戻って白馬岳を眺めてみることにしました。


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下山開始とほぼ同じタイミングで杓子岳と白馬鑓ヶ岳にガスがかかり始めました。白馬岳にはまったくガスがかかっていないのに、なぜあちらにだけガスがかかるのか不思議です。杓子岳と白馬槍ヶ岳の西側には深い清水谷と硫黄沢があり、ちょうど風が吹き上がる通り道になっているのかもしれません。


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6:40 大雪渓への下山道分岐を通過します。上から見た丸山は、たんなる小ピークという雰囲気でしたが、ここから見るとそれなりの大きさの山のように見えます。


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昨日行く予定だった清水岳方面の道も良く見えています。眼前の旭岳の左側の裾にトレースが延びています。この旭岳は登山道はないらしいのですが、登れないというわけではないようなので、晴れていれば登ってみても良かったかもしれません。


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テント場では、テントを撤収している人がちらほら見えましたが、強風の中でなかなか苦労しているようです。この頂上宿舎のテント場は、尾根に囲まれている割にけっこう風が通るので、あまり安心できません。ただ、上から見ていると奥のほう(写真右上)のテントはあまり風を受けていないように見えたので、奥のほうが風が当たりにくいのかもしれません。


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丸山の登りに差し掛かったあたりから振り返ると、白馬岳の尖ったピークが綺麗に見えていました。ただ、期待したほどのピーク感はなく、標高差20mほどの丸山ピークまで登っても、見える風景はあまり代わり映えしそうにありません。やはり、杓子岳か白馬鑓ヶ岳の山頂から見ないと、白馬岳らしさは出ないのかもしれません。いつかまた機会を作って訪れることにして、今回はここで引き返すことにしました。


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6:56 頂上宿舎まで降りてきました。ここまでくると、すでに稜線を越えて信州側になるので、強い風はほとんど吹いていません。これから下っていけば気温も上がるし暑くなってくるので、ウィンドブレーカー代わりに着ていたレインジャケットを脱ぎました。ついでに、下りに備えて靴紐を結びなおしておきました。


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出発しようと立ちあがると、白馬岳方面にもガスがかかっていました。もしかしたら、今日もこのまま稜線付近はガスに飲まれてしまうかもしれません。


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頂上宿舎からの下山道は、けっこうな急勾配でした。しかし、木階段が設置してあったりして、それなりに歩きやすいように整備されていて助かりました。


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ガスに巻かれてしまった杓子岳への登山道が少しだけ見えていました。昨日強風と雨の中あの道を下ってきたわけです。


7:23 2780m付近にベンチが設置してあったので、小休止をとりました。どうも左足の親指辺りに圧迫感があり、なんとなく痛みを感じます。足がむくんでしまったのか、それとも靴紐を締めすぎたのかわかりませんが、靴紐を足先の辺りだけ緩めて調整しました。しかし、その後もあまり劇的に改善することなく、下山後には左足の親指の爪が内出血で黒くなってしまいました。スーパーフィート グリーンのインソールが少し厚めなので、それも原因だったのかもしれません。今後はグリーンより薄いブルーに変更することにします。


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休憩をとったベンチの周囲にはまだお花畑が残っていて、最後に夏山らしい風景を見ることができました。


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小休止を終えて下っている途中振り返ると、夏山らしい綺麗な風景が広がっていました。ちょこんと頭を出しているピークは、白馬岳ではなく頂上宿舎の裏にある岩峰です。


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2450m付近に、避難小屋がありました。


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中は2畳ぐらいの狭さで、L型にベンチが設置されているだけのシンプルな避難小屋でした。


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避難小屋を過ぎると、いよいよ雪渓が近づいてきました。ただし、このあたりはまだ雪渓歩きをする場所ではなく、下に見える傾斜の緩やかな場所までは急傾斜の岩ゴロ道を下ります。


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右上に両手を合わせたような尖塔が見えていますが、杓子岳の北端に当たる場所です。天狗菱といわれている場所らしいのですが、両手を合わせたような尖塔の上にピラミッド状のピークがあり、そこが天狗菱のようです。なので、この写真を撮影した場所よりももっと上からでないと見えないみたいです。


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沢沿いの急傾斜の尾根をジグザグに下ります。このあたりで左側の雪渓はいったんなくなります。


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白馬大雪渓を見ると、登山者が蟻のように登って来ているのが見えました。


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8:22 沢を渡ります。このあたりが一番登山道が細く滑りやすかったりするので、滑落要注意です。


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8:36 ようやく急斜面の登山道が終わり、雪渓のそばまで下りてきました。とりあえず少し雪渓に沿って斜面を下り、適当なところで雪渓の傍まで下りて、小休止と雪渓歩きの準備をしました。


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水分補給をしてから、4本爪クランポンを装着します。


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ついでに、今日の装備確認のための自撮りです。下半身は写っていませんが、ファイントラックのクロノパンツを履いています。


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9:02 いよいよ雪渓に足を踏み出します。照り返しはきついものの、やはり雪の上はひんやりと涼しい風が吹いて暑さが和らぎます。ただし、雪の上を音も無く落石が転がり落ちてくるので、時々上のほうを振り返って警戒しながらさっさと下ります。


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10分ほど下って傾斜が緩んだところで振り返ると、なかなか雄大な風景が広がっていました。


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下のほうから時々ガスが湧きあがってきますが、ドライアイスの煙のようにすぐに消えてしまい、上のほうまでのぼってくることはありませんでした。


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途中にあったクレバスです。幅は1mぐらいで長さ5mぐらい、深さは不明。かなり深いようです。白い冷気が奥から吹き上がってきて、中は相当気温が低そうです。クレバスに落ちたら10分ほどで体温を奪われてしまうというのも、さもありなんという感じです。


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9:38 雪渓の末端で右岸に上がって、雪渓歩き終了です。本当はもう少し上で登山道の入口があったのですが、登りの登山者がたくさんいて、装備を外したりすれ違ったりするのが大変そうだったので、さらにひと下りしてロープが設置してある場所で右岸に上がりました。クランポンとヘルメットを外して、雪渓歩き装備から普通の登山装備に変更して、猿倉を目指します。


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雪渓を見上げると、思いのほか急傾斜です。これを登るのはけっこう大変かもしれません。


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雪渓沿いの登山道は、砂利のたまった急斜面のトラバース道で、人一人が歩くだけの幅しかありません。なので、登ってくる登山者とすれ違うのがけっこう大変でした。


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10:12 白馬尻の小屋でコーラを飲んで休憩するつもりで下ってきたのですが、なんと小屋はありませんでした。残念ながら今年は営業していなかったのです。宿泊する稜線の小屋は事前に確認したのですが、下山路にある小屋まではチェックしていませんでした。冷たいコーラを楽しみにして来ただけにけっこうがっかりしてしまい、30分近くも座り込んで休憩してしまいました。


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いつまでも座り込んでいても仕方がないので、猿倉に向けて出発しました。白馬尻からは比較的緩やかな歩きやすい道が続きますが、かなり疲労もたまってきて、それほど楽な道のりでもありませんでした。


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10:52 待望の林道に出ました。ここからはもう平坦な道を坦々と歩くだけです。


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林道に出て10分ほど経ったとき、右手に水場があるのを見つけました。最初はそのまま通り過ぎるつもりでしたが、水場の前の立木に水色のブラシがぶら下がっているのを見かけて、立ち寄っていくことにしました。目的はもちろん、靴の泥落しです。めちゃくちゃ汚れていたわけではありませんが、やはりそれなりに泥やホコリで汚れていたので、思いがけず綺麗にすることができました。ここにブラシを設置した人に感謝です。


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11:15 長い林道歩きに辟易してきた頃、ようやく鑓温泉への分岐がありました。2年前、鑓温泉から下山してきて出て来たところです。ここから先は一度歩いた道ですから、猿倉まではもう10分ぐらいということです。


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11:26 痛みの出始めた足をかばいつつ、淡々と歩き続け、ようやく猿倉に着きました。もうこれ以上歩かなくてもいいと思うと、一気に疲れが出て来たように感じました。


とりあえずトイレに立ち寄り、顔を洗ったりしていると、先に着いていたソロの登山者からタクシーで一緒に行かないかと誘われましたが、タクシー料金は八方まで3700円で、2人だと1850円です。一方、バスなら950円なので、2倍の料金を払ってまで急いでタクシーで下山する必要はないし、猿倉で昼食を食べてゆっくりしたかったので断りました。


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まずは待望のコーラで一息ついたあと、小屋で肉そばを頼みました。上に載っている具が牛丼の味付けだったので、牛丼の具をそばに載せたものだったようですが、空腹だったこともあり美味しくいただきました。


食事を終えてすっかりくつろいだ頃バスが来ました。乗車したのはわずかに4人で、涼しく空いているバスでのんびり八方第二駐車場まで戻ることができました。


2年ぶりの白馬縦走は、またまた悪天候に見舞われてしまっただけでなく、レインパンツの盗難という腹立たしい出来事にも遭遇してしまいました。この雪辱は、いずれまた晴らしたいと思います。この次行くときは、混雑しない時期を選んで、余裕のある日程で絶好の晴天山行になるように計画したいと思います。

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| 2020年8月 後立山連峰 | 21:23 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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雨風寒さのキレット越えに、とどめは盗難: 後立山連峰その5 

2020年8月11日(火)~14日(金) 長野県白馬村 白馬岳(標高2932m) 小屋泊単独行 


6、8月13日 天狗山荘~白馬岳
3日目の朝はゆっくりしていいので、6時ごろ起床しました。前の晩、ゴーゴーと唸りをあげて建物を振るわせるほどの強風が吹き荒れていました。当然雨もかなり強く降っていたわけですが、朝になってもあまり状況は変わっていませんでした。


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3日目の行程は、天狗山荘から白馬山荘まで3時間強の行程なので、急ぐ必要はまったくありません。自炊の用意をして食堂へ行き、カフェオレと「おからだから」というおからで作ったケーキで軽く朝食をとりました。窓の外では、ときどき強い風がうなりを上げ、雨もバチバチとガラスをたたきます。


部屋に戻ってパッキングをしているうちに、風が弱まって雨もほぼ止んだみたいです。今のうちに出発したほうがよさそうだということで、準備ができるとすぐに玄関へ向かいました。靴を履いているとスタッフの女性が通りかかって、天気予報だと9時ごろから天気が回復するみたいなので、もう少し出発を遅らしてはどうかとアドバイスしてくれました。外を見ると、先ほどまで止んでいた雨がまた降り出していました。


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それならということで、売店のある休憩スペースで1時間ほど待たせてもらうことにしました。窓の外に見える天狗池の湖面には雨が描き出す波紋が絶え間なく広がって、本当に天気が回復に向かっているのだろうかと思ってしまいます。


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暇だったので、待機中に自撮りを1枚。僕以外にもテント泊の二人組も休憩スペースで様子見状態でした。ただし、彼らはキレット方面に行くようです。まあ、この天気では行く気にはならないでしょう。


9時前になって、先ほどのスタッフさんが来て、天気予報がかわったと教えてくれました。回復が遅れているようで、11時ごろになるらしいとのこと。11時まで待ってそれから出発したら、白馬山荘に着くのは15時前です。晴れればいいのですが、回復が遅れている場合は往々にしてさらに遅れることも多々あるので、もはや出発したほうが良さそうです。お昼過ぎに白馬山荘に着けば、ゆっくりと昼食を食べて、濡れたウェアなども早く乾燥させることができそうです。


8月13日装備リスト
●アッパー
 ドライレイヤ: ノースフェイス パラマウントタンク
 ベースレイヤ: スマートウール マイクロウェイトクルー
 ミドルレイヤ: マムート パフォーマンスドライジップ L/S
 ソフトシェル: なし
 ハードシェル: マムート エアロスピードジャケット
 インサレーション: なし
 グローブ: コーナン ネクストフォース 作業用グローブ
 キャップ/ハット: マムート アドベンチャーベンチレーションハット

●ボトムス
 ドライレイヤ: なし
 ベースレイヤ: なし
 ミドルレイヤ: マムート ランボールドパンツ
 ハードシェル: マムート エアロスピードパンツ
 インサレーション: なし
 ソックス: ファイントラック メリノスピンソックスEXPレギュラー
 シューズ: スポルティバ トランゴアルプGTX

●ギア
 バックパック: マムート クレオンライト32L
 ストック: レキ マイクロバリオタイタニウム
 ヘルメット: グラビティリサーチ アルパインヘルメット


装備は、ソックス以外は昨日と同じです。薄手のメリノウールシャツをベースレイヤに着ているだけで、強風と雨の中でも寒さはそれほど感じませんでした。やはり、防寒にはメリノウールシャツが有効です。



ここで一息。ぽちっと押したら、引き続きブログ「ヤマふぉと」をお楽しみ下さい。




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8:46 雨と風が止まないのはあきらめて、出発することにしました。


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天狗山荘を後にします。それにしても、この小屋の設備も含めたホスピタリティは最高ランクといってもいいほどのものでした。前日に泊まった唐松岳頂上山荘がかなり残念なレベルだったので、余計に素晴らしく感じました。立地的に縦走路途中の小屋で、有名な山の近くでもないので、なんとなく中途半端な位置にありますが、その分登山者に優しく快適な山小屋でした。


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小屋から歩き始めると、すぐに雪渓が現れました。いきなり雪渓渡りが始まります。シャーベット状になっていてかなりスリッピーですが、階段が切ってあったので難なく通過することができました。


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雪渓を渡ると、緩やかな上り坂が続き、尾根上に出ると今度は緩やかな下り坂になりました。


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9:12 鑓温泉分岐に着きました。2018年はここから右手方向の鑓温泉に下りました。ここからは2年前に来た道をたどります。


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鑓温泉分岐からは砂利だらけの上り坂です。ハイマツすら生えていない裸地状態の稜線なので、風は遠慮なく横から吹き付けてきます。その風に乗って雨が横殴りでたたきつけてくるので、風上に向かって歩くときは、とても前を向いて歩くことはできませんでした。下を向き、薄目でなんとか視界を確保しながら登り続けました。


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大き目の砂利を敷き詰めたような登山道なので、歩きにくいことこの上ありません。しかし、鑓温泉分岐からかれこれ20分が経過しているので、山頂までもうそれほど距離は無いはずです。前方にうっすらと見えているのが、もしかして白馬鑓ヶ岳の山頂かもしれません。


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9:42 なんだか急に砂利道が終わったなと思って目を上げると、前方に白馬鑓ヶ岳山頂の標柱が立っていました。雨も風も相変わらずなので、ゆっくり休憩する気にもなれず、写真だけ撮ってすぐに先に進みました。


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山頂からはいったんゆるく下って、小さな鞍部を越えたらちょっとした岩場のある尾根になりました。2年前に登って来たときはけっこう距離と斜度がありたいへんだったという記憶がありましたが、今度は下りなのでそれほど大変な感じはありませんでした。


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岩尾根を下っている途中で、雛を5羽ほど連れた母子雷鳥の群れに出会いました。


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ようやくかわいらしい雛雷鳥を見ることができました。この群れはしばらく登山道近くにいたのですが、やがて登山道から離れて行きました。みんな元気で大きくなれよと思いながら彼らを見送り、自分も歩き始めました。


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10:11 岩尾根を下りきって、杓子岳との鞍部手前まで降りてきたところで、巨岩のある場所で休憩していくことにしました。出発してからかれこれ1時間以上歩き続けているので、さすがに疲れてきました。ここは、2年前に白馬岳方面から来たときにも休憩したところです。ちょうど巨岩が富山側からの風と雨をさえぎってくれるので、休憩するのにいい場所です。


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10分ほど休憩して出発すると、すぐに鞍部に下りてきました。鞍部から先の杓子岳への登り返しは、人工的に砂利を並べたような不思議な雰囲気の登山道をたどります。


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10:32 比較的だらだらとした上り坂を7分ほど登り、山頂への分岐まで来ました。当初は、2度目だし杓子岳の山頂も踏んでいこうと思っていましたが、きつい雨と風の中で展望の無い山頂へわざわざ登る気にはなれず、今回も山頂はパスして巻き道を行くことにしました。


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反対側の山頂への分岐も過ぎ、だらだらと下って、再び上り坂になりました。かれこれ1時間ほど経つので休憩したいところですが、雨風をしのげるいい場所がなかなか見つかりません。そうこうしているうちに岩場が現れ、奇跡的に岩峰が雨風をさえぎってくれて休憩できそうな場所に差し掛かりました。


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11:27 巨岩の足元にちょうどいい感じの岩があったので、やっと休憩することができました。この場所は村営白馬頂上宿舎の南側にある丸山(2768ピーク)の南側の標高2730m付近です。不思議なことに、このあたりだけ風が信州側から吹いていて、ちょうど信州側に突き出していた巨岩が防風壁になってくれました。


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11:51 休憩場所から丸山を越えて10分で頂上宿舎への分岐に着きました。頂上宿舎に立ち寄るかどうか迷いましたが、ここで立ち寄ってもどうせまた白馬山荘まで移動しなければいけないので、そのまま白馬山荘まで稜線を進むことにしました。


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登山道から下にあるテント場が見えましたが、さすがに時間が早いのでテントは10張程度しかありませんでした。


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11:58 清水岳への分岐です。当初は、白馬山荘に行く前にここを左折して清水岳までピストンで行くつもりでしたが、このプランは当然キャンセルです。


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12:03 まだかまだかと思いながら石ころだらけの道を登っていくと、ついに白馬山荘の姿がうっすらと見えました。


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12:08 最後の階段を登り切ると、正面に受付があります。雨と風に翻弄されながら歩くこと3時間強で到着です。それほど長い行動時間ではありませんが、風がきつかったおかげで結構体が冷えて疲労感はそこそこありました。


受付の中に入ると、広い空間に宿泊者カードを記入するテーブルがいくつかり、隅のほうにはストーブも設置されていて、凍えた体には助かりました。もっとも、登山者がストーブの周りに集まっていて、ゆっくり暖を取ることはできませんでした。


事前にネットでダウンロードして記入してきた宿泊者カードを受付に提出し、部屋の位置や宿泊棟の設備の説明などを受けて、宿泊棟に移動します。


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宿泊棟は受付を出てすぐ前にあります。


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玄関を入ると、すぐに広い土間があり、ここにもストーブが設置してありました。大きな下駄箱がありますが、これは下足用のサンダル専用下駄箱で、靴は設置されている袋にいれて部屋まで持っていくことになっています。


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部屋は6畳間を3人で使用するようになっていました。とりあえず自分の布団を敷いて、荷物をばらし、濡れたものを乾燥室に干しておきました。


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乾燥室はかなり広く、2部屋がぶち抜きで乾燥室になっていましたが、時間が早かったおかげでストーブの近くに干すことができました。この写真は翌日の朝に撮影したものなので何も干されていませんが、実際はそれなりに多くのウェア類がぶら下がっていました。


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13:32 やることも無くなってお腹が空いて来たので、スカイプラザ白馬に行ってランチを食べることにしました。ところが、ランチの営業時間が13時30分までだったため、ほんの数分間に合わずランチを食べることができませんでした。


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ひどい話だと思いましたが、コーヒーとホットケーキのセットがちょうど1000円だったので、それでランチ代わりにすることにしました。ホットケーキとコーヒーのセットが1000円なら、ふつうに街の喫茶店あたりでも同じような価格がざらにありそうなので、標高2800mの山上の価格としてはかなり良心的だと思いました。メープルシロップとマーガリンが付くのは当然としても、クリームも添えてあって味も十分美味しかったです。


スカイプラザにいるときに、たまにガスが切れて薄日が差し、展望も開けて来ました。そろそろ天候が回復してきそうな雰囲気だったので、いったん戻って山頂へ行く準備をすることにしました。


部屋に戻って、乾燥室にレインウェアを取りに戻ってみると、レインパンツだけが見当たりません。ジャケットのすぐ隣に干していたはずなのに、影も形もありません。誰かが動かしたのかもしれないので、周辺だけでなく乾燥室中を確認して回りましたがありません。取り間違いなら自分が干していた近くに同じマムートのレインパンツがあってもおかしくないはずですが、乾燥室中さがしてみてもマムートのレインパンツは1枚もありませんでした。これはもう、確信犯が盗んでいったということに他なりません。購入したのはけっこう前ですが、使用したのは今回が初めてです。当然、撥水性能は万全で、干した時点ですこし湿っているかもという程度だったので、2時間もすれば完全に乾いていたはずです。つまり、新品同様の見た目で乾燥もばっちりすんでいた状態だったので、乾燥室にある唯一のマムートのレインパンツだし、盗むのならもってこいの獲物だったというわけです。


怒りに震えつつも、念のため受付に行ってレインパンツがなくなった旨を伝えて、館内放送してもらいました。ただ、当然ながら盗まれたという確証はないので、乾燥室で取違があったという内容の放送となりました。こんな放送で戻ってくるはずがないのはわかっていましたが、何もしないというわけにもいかないのでほぼ気休めにしかなりません。


今回の山行では今日が最終日で、幸いにも天候も回復して明日は晴天で下山ということになりそうなので、暴風雨の中をレインパンツを履かずに歩くようなことにはならずにすみます。しかし、これが山行初日でこれからキレットを越えていくということだと話は変わってきます。はたしてずっと天気が持つのかわかりませんし、行動中に天候が急変したら、下手をすると低体温症になって遭難する可能性さえあります。そういうリスクを考えると、山行を中止して下山することも考えないといけません。この盗人野郎は、山でレインウェアを盗むということが登山者の予定を変更させるばかりか、人の生命さえも危険にさらす可能性があるということなど考えたことも無いのでしょう。こういうバカ野郎が図に乗らないようにするためにも、理由のいかんを問わず犯罪者は厳罰に処すべきだと心底思います。犯罪抑止力として、罪に対して罰は倍返しどころか、100倍返しぐらいでもいいほどです。


そうこうしているうちに、ついにガスが切れて晴れ間が出てきました。盗られた物をいつまでも考えていても仕方が無いので、山頂へ行くことにしました。レインジャケットのほうはまだ裾が濡れた状態でしたが、このまま干していたらまた盗まれる可能性もないとはいえないので、着て行くことにしました。晴れた状態で着ていればすぐに乾くはずです。


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15:15 山頂に向けて出発です。ガスは切れたものの、風はまだけっこう強く吹いていて、ジャケットなしでは寒かったかもしれません。


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山頂に向けて登りながら、盗んだ奴のことを考えていました。自分が使うために盗んだのか、それとも転売して小遣い稼ぎをするつもりなのかわかりませんが、雨風の強いこの天候の状態で、レインパンツがなくなったらどうなるかぐらい、自分も同じ山に登ってきているのだからわかるはずです。それでも平気で他人のものを盗むということは、もはや常習犯としか思えません。山に来たついでに良さそうなものがあれば盗んで帰るということを、これまでも繰り返して来たに違いありません。ちなみに、夕方になってオレンジのノースフェイスのウィンドブレーカーが取り違えられたという館内放送が流れていましたが、たぶん同一犯の犯行だったのでしょう。こんな奴がなぜ登山しているのか理解に苦しみます。登山する者に悪人はいないと言われたりもしますが、もうそんな時代ではないということは間違いありません。今後は、山小屋で乾燥室にウェア類を干すときは、ワイヤなどで盗難されないようにくくっておこうと思います。


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15:29 白馬岳山頂です。2年越しで晴天の山頂を踏むことができました。


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かなりの強風で帽子のツバがまくれて大変でしたが、なんとか自撮りもこなして一安心です。


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晴れたといっても、信州側はまだガスがあって、あまりすっきりとした展望はありませんでした。


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しかし、そのおかげでうっすらとですがブロッケン現象を見ることができました。


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富山側も谷から湧きあがってくるガスであまり展望が良好とはいえません。


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それでも、白馬岳のすぐ西にある旭岳は時折ガスに飲まれながらも姿を見せていました。


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比較的良く見えていたのは、北側でした。小蓮華山や鉢ヶ岳あたりは見えていて、雪倉岳もなんとか姿を現していたという状況です。


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吹きさらしの山頂で強風に吹かれ続けて少し寒くなって来たので、そろそろ下山することにしました。下りは、崖沿いの道を下ります。


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少し下にある石碑の場所から白馬岳を振り返ると、切り立つ断崖の上にちょこんと頭を突き出した白馬岳らしい姿を見ることができました。


その夜は、20時ごろ星空が出ていましたが、昼間よりもさらに強くなった風が轟音とともに吹き荒れていて、星空撮影はとてもではないが無理だと思われるし、防寒着かわりに使う予定だったレインパンツを盗られたことで防寒対策もできないうえに意気消沈していることもあって、談話室においてあった漫画を読んで気分を紛らわせ、消灯時間前には布団に潜りました。

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つづく。


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| 2020年8月 後立山連峰 | 13:13 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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雨風寒さのキレット越えに、とどめは盗難: 後立山連峰その4 

2020年8月11日(火)~14日(金) 長野県白馬村 白馬岳(標高2932m) 小屋泊単独行 


週末、右足首に消炎鎮痛貼布剤を貼ってサポーターで保護していたおかげか、だいぶん痛みがなくなって普通に動くことができるようになりました。ところが、今度は腰を痛めてしまいました。掃除をしていたときに中腰で物を動かそうとしたらいきなりビキっと痛みが走り、少しの間固まってしまいました。いわゆるぎっくり腰というやつでしょうか。


なんとか掃除を終えて、消炎鎮痛貼布剤を貼って、さらに鎮痛剤を飲んでおとなしくしていましたが、イスから立ち上がったりすると痛みが走り、手すりで支えたりしないと立ち上がるのが難しい状態が2日ほど続きました。幸い、今はすこし痛みが残っているぐらいにまで回復しましたが、仕事に出かけるのがつらいです。この調子だと、今週末も自宅療養ということになりそうです。



5、8月12日 不帰嶮~天狗山荘
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9:21 不帰嶮の核心部を無事に越えて、小さな鞍部に降りてきました。それなりに雨風が当たる場所ですが、少し休憩していくことにしました。


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緊張が解けてお腹が減ったので、ここでも行動食を食べました。このメープル&バターも新商品らしく、初めて食べましたが美味でした。


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9:48 休憩後、それなりの斜度のある登り返しを登りきって出たピークが、一峰でした。この間の写真が1枚も無いので、これといって難所も無く、普通の道だったのでしょう。一峰まで来たということは、後は天狗の大下りを登り返すという大仕事が待っているだけです。


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一峰から先は、比較的なだらかな尾根道でした。ハイマツ帯の中を通る場所もあり、難所を越えたという雰囲気です。


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やがて、眼下に鞍部が見えてきました。一峰の先の鞍部なので、標高2411mの最低鞍部のはずです。


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10:11 最低鞍部に着きました。何も道標はありませんが、ここが不帰キレットです。ここから先は標高差300mになる天狗の大下りの登り返しがまっているので、エネルギー補給とストックを準備するために休憩をとりました。


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ここでも雨風が強かったのですが、信州側の斜面に行くと雨風が当たらず、ちょうどいい平らな岩もあったので座ってゆっくり休憩することができました。


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出発時に装備の写真を撮れなかったので、ここで撮っておきました。上下マムート エアロスピードジャケットとパンツです。パーテックスシールドという防水素材のレインウェアで、3レイヤですが軽く柔らかいためたためばとてもコンパクトになります。防寒機能をそれほど重視しない夏の山行時のレインウェアに最適です。いわゆるウレタン系のメンブレンの2レイヤは、経年劣化で裏地のメンブレンがはがれてぼろぼろになったりしますが、これは3レイヤなので耐久性もかなりありそうです。透湿性能もなかなか優れているようで、この山行中蒸れて暑いと感じたことはありませんでした。


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少しゆっくりとしたあと、登り返しに備えてストックを準備しました。天狗の大下りがどういう様子なのかわかりませんが、もう鎖場はないだろうと予想したわけです。しかし、この予想は見事に外れてしまいました。



ここで一息。ぽちっと押したら、引き続きブログ「ヤマふぉと」をお楽しみ下さい。




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天狗の大下りは、ガレた急斜面をジグザグに登って行くきつい道でした。ガスがあるので上のほうが見えず、行けども行けども果てしなく登りが続くような感じで、精神的にかなり疲れました。


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11:04 やがて、前方にダムのようにそそり立つ岩壁が出現しました。もう鎖場は無いだろうと予想してストックを使って上ってきたのですが、ここでもう一度ストックを収納しました。わりと凸凹のない岩場なので、ストックを手首にかけたままでも登れそうでしたが、この先がどうなっているのかわからないので、念のためここで収納しておきました。この判断は正解で、ここを登りきってからけっこうな岩場が続きました。


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ストックを収納して、鎖場に取り付きます。逆層のようなスラブの登りですが、思っていたよりも岩の表面はグリップがあり、足がかりもしっかりしていたので、それほど苦労しないで登ることができました。


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11:11 鎖場を登り切ると、勾配のきつい岩ゴロの細い尾根道がガスの中へ続いていました。


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この岩ゴロの尾根道でも、途中で雷鳥のぺアに出会いました。残念ながらだいぶん疲れも出て来た頃なので、あまり雷鳥にかまっている余裕はなく、雄雌のつがいだったのかどうかまではわかりませんでした。


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雷鳥に出会ってわずかながら気持ちが和んだところで、再び見上げるほどの岩壁が目の前に立ちふさがりました。まだこんなところがあったのかとがっくりすると同時に、ストックを収納しておいてよかったと思いました。


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半分崩落しかけたような岩ゴロの崖を右に左に方向を変えながら登ります。


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そして、再び鎖場の登場です。かなり登ってきたので、そろそろ天狗の大下りも終わりのはずですが、まだ鎖場が残っていたとは思いませんでした。やられたと思いつつ、これを登らなければ天狗山荘にたどり着けません。意を決して鎖場に取り付きました。


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11:35 鎖場を登りきって道が平坦になったなと思ったら、そこが天狗の大下りの最上部でした。この道標は下りの人向けに書かれているようなので、「ここより天狗の大下り」と書いてありますが、登ってきた人にとっては、ここで天狗の大下りが終わったという証になります。これで不帰キレットの踏破は完了です。あとは天狗尾根をたどって天狗山荘へ向かうだけです。


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天狗の大下り入口から先はほぼ平坦な道が続きます。しかし、広く平坦な尾根道なので、富山側からの風がきつく、雨がバチバチとたたきつけてきます。


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たまにこのような崖っぷちも通りましたが、晴れていればさぞや絶景ではないかと思うものの、展望が無いのでまったくもって面白くありません。


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天狗の大下り最上部から30分ぐらいで天狗山荘に着くのかと思っていたのですが、行けども行けども賽の河原のような風景が延々と続きます。唐松岳頂上山荘を出発してかれこれ5時間近くが経ち、不帰キレットを越えるのにそれなりに体力と精神力を使ったので、疲労感が強くなってきました。もうそろそろ歩くのが嫌になってきました。


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そんなときに雷鳥の姿を見かけると、気持ちも安らぐし、なんとなくがんばろうという気になってくるので不思議です。


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強風にもてあそばれながら凛として花をつける高山植物にも癒されながら、歩き続けました。


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12:18 なだらかだった道がやや傾斜のある上り坂になってしばらくすると、前方に道標が見えました。天狗の頭です。ここを過ぎれば天狗山荘まではもうすぐのはずです。地図を確認すると、おそらく15分ぐらいの距離のようです。


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12:38 だらだらとした尾根を下り、小さなピークを富山側から巻いて下ったところで、ようやく天狗山荘の姿を見ることができました。天狗の頭から15分と見ていましたが、20分かかりました。


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小屋の前まで来ると、まず売店入口がありました。この左手奥にもうひとつ入口があり、そちらには「テント受付」という札がかかっていて、どちらから入れば良いのか良くわかりません。山小屋の多くは売店が受付をかねているところが多いので、とりあえず売店の入口から入ってみました。


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中に入ってみると、広々とした空間になっていて、テーブルつきのベンチや、土間のある広い休憩スペースがあり、その奥に売店がありました。ベンチには休憩中の登山者が数名いましたが、売店にスタッフの姿は見当たりません。とりあえず、土間スペースの隅にあるベンチに荷物を下ろし、少し休憩させてもらいまいた。


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少しするとスタッフの方がやってきたので、宿泊受付の時間を聞くと、もう大丈夫とのことでした。受付はもうひとつの入口のほうでするそうなので、いったん外に出てテント受付の入口から入りなおしました。


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宿泊棟は、中央廊下を挟んで上下2段になったタイプでした。


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一番奥のイワカガミという部屋があてがわれ、上下2段の好きなところを使っていいといわれたので、下段の廊下側にしました。上段にすると階段の上り下りが面倒だし、荷物を廊下に置くようになっていたので、窓側よりも荷物にすぐ手が届く廊下側のほうが便利という理由です。他の宿泊客は、結局3人いただけで、広い部屋を1名で使わせてくれてものすごく快適でした。


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しかも、リニューアルオープン記念ということで、手ぬぐいまでプレゼントしてもらいました。唐松岳頂上山荘と違って、ここは売店のある休憩スペースで自炊できるし、食堂でも自炊OKでした。そのうえ、自炊スペースはテント泊者はもちろん、立ち寄りの登山者でもOKという寛大さで、これぞあるべき山小屋の姿という感じでした。


荷物を整理し、宿泊の準備ができたところで、食堂に行ってお昼を自炊して食べました。明日の白馬山荘では食事付で予約してあるので、ここで予備のアルファ米を食べてしまうことにしたわけです。食堂の隅に雑誌などが置かれたコーナーもあったので、雑誌を持ってきて読みながら、のんびりとランチタイムを過ごすことができました。


この夜は、再び風雨が激しくなり、ほぼ台風のような強風が吹き荒れていました。明日はどうなることやらと思いながら、いびきに悩まされることも無く、ちょっと寒かったものの快適な布団で気持ちよく眠ることができました。

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つづく。

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| 2020年8月 後立山連峰 | 09:36 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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雨風寒さのキレット越えに、とどめは盗難: 後立山連峰その3 

2020年8月11日(火)~14日(金) 長野県白馬村 白馬岳(標高2932m) 小屋泊単独行 


白馬縦走で右足首を痛めたみたいです。足首を曲げようとすると痛みがあり、しゃがんだり階段を下りたりするのがけっこうきつい状態です。それに、縦走の疲れが取りきれていないのか、やたら眠くてとてもじゃないけど早起きできないというわけで、せっかくの週末ですが家でおとなしくしています。足首が痛くなくても、殺人的な猛暑が続いているので、標高1000m程度の低山登山では暑いばっかりで熱中症になりそうなので、疲れをとるためにも出かけないでいるのが正解だと思います。


というわけで、白馬縦走のレポの続きをがんばってアップします。



4、8月12日 唐松岳~不帰嶮 
前日の夜から降り始めた雨が明け方猛烈に強まってきました。強烈な雨音に午前4時前には目が覚めてしまい、布団の中で今日1日どうするか考えていました。このまま雨足が弱まらないようなら天狗山荘はキャンセルし、いったん下山して、明日猿倉から大雪渓を登って白馬山荘に予定通り宿泊し、ピストンで下山するという手もありかもしれません。不帰キレットはまたまたお預けになりますが、豪雨と強風の中でキレットを越えるのもリスクが高いし、なにより楽しくありません。もちろん、雨足が弱まれば予定通り不帰キレットを越えて天狗山荘へ向かえばいいわけです。


ということで、行動予定はある程度決まったものの、問題は今日の朝食です。この雨と風の中で自炊は不可能です。とりあえず、食べるものは火を使う必要はないものなのでいいのですが、朝ということもありあたたかい飲み物は欲しいところです。とりあえずトイレに行ったときにまだ人けのない玄関ホールの入口前にあったステンレス張りのテーブルが空いていたので、この際ここでお湯を沸かすことだけ許してもらうことにし、部屋から水とバーナーなど必要なものを持って玄関先に戻り、コップ一杯分のお湯を沸かして無事朝食をとることができました。


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朝食後、部屋で出発の準備をしていると、いつの間にか雨足が弱っていました。とはいえガスは相変わらずで、視界は50mぐらいしかありません。結局7時近くまでどうしようかと考えていましたが、雨がほぼ霧雨に近くなって来たので、予定通り不帰キレットを越えて天狗山荘へ向かうことにしました。


8月12日装備リスト
●アッパー
 ドライレイヤ: ノースフェイス パラマウントタンク
 ベースレイヤ: スマートウール マイクロウェイトクルー
 ミドルレイヤ: マムート パフォーマンスドライジップ L/S
 ソフトシェル: なし
 ハードシェル: マムート エアロスピードジャケット
 インサレーション: バーグハウス ラムチェハイパーダウンジャケット
 グローブ: コーナン ネクストフォース 作業用グローブ
 キャップ/ハット: マムート アドベンチャーベンチレーションハット

●ボトムス
 ドライレイヤ: なし
 ベースレイヤ: なし
 ミドルレイヤ: マムート ランボールドパンツ
 ハードシェル: マムート エアロスピードパンツ
 インサレーション: なし
 ソックス: バーグハウス メリノウール トレッキング ガイド クルー
 シューズ: スポルティバ トランゴアルプGTX

●ギア
 バックパック: マムート クレオンライト32L
 ストック: レキ マイクロバリオタイタニウム
 ヘルメット: グラビティリサーチ アルパインヘルメット



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7:05 唐松岳頂上山荘を出発します。時間的には混雑していてもおかしくない状況ですが、出発する登山者がほとんどいない上に、唐松岳方面に向かう人は誰もいませんでした。


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7:25 唐松岳山頂を通過します。ガスで展望はありません。昨日、登っておいて大正解でした。


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山頂から不帰キレットへ下る道は、ガスの中に消えていて、先の様子がまったくわかりません。尾根道なので道迷いの可能性は少ないとはいえ、それでも皆無ではないのでしっかりとトレースを確認しながら下りました。


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少し下ると比較的平坦な尾根道となり、前方に岩峰が見えてきました。このときはわかりませんでしたが、どうやらこれが三峰だったようです。道は三峰の左側、富山側を巻いて続きます。


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7:48 三峰の富山側を巻きながら進んでいるうちに、風が強くなって雨が横からたたきつけるようになって来ました。雨足自体はそれほど強くないものの、風に乗って加速がつくためか、顔に当たると案外痛いほどです。ちょうど三峰の三つ目のピークを越えるあたりで小尾根を乗越すところの風上側に巨岩が突き出ていて、その下が風も雨も当たらず休憩適地だったので、小休止を取りました。


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朝食は行動食で代用したので、さすがにお腹が減ってしまいました。朝食と代わり映えしませんが、とりあえず1本満足バーでしのぎます。このハニー&クリームチーズという味は最近出たものらしく、初めて食べましたが、けっこういけました。


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7:55 小尾根を乗越して、三峰北側の崖下をトラバースしていきます。


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ちょうどこのトラバース道に入ったところで、前方に雷鳥の夫婦を発見しました。この時期に子育てではなく夫婦だけというのも珍しいのではないでしょうか。


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この雷鳥夫婦は、まるで道案内してくれるようにずっと僕の前で登山道を歩いていきます。こちらも、急ぐわけではないので雷鳥夫婦の速度に合わせてゆっくりと歩くので、雷鳥と人間の朝の散歩は5分近くも続きました。


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こちらはやさしそうな顔の雌雷鳥。


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ちょっと威厳のある顔をした雄雷鳥です。



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登山道が小さな尾根を乗越して下りに差し掛かったところで雷鳥夫婦とはお別れしたのですが、さて下ろうとしたときに、前方の岩の上を小さな動物がさっと横切って消えて行きました。とっさにオコジョだとわかりましたが、あっという間に見えなくなってしまいました。しかし、じっと立ち止まって待っていると、好奇心旺盛なオコジョが再び姿を見せてくれました。パッと出てきてはすぐにすっと姿を消すので、AFの遅いコンデジではなかなか写真に撮ることができないのですが、あらかじめピントを合わせてシャッターボタンを半押しの状態で待ち構えていると、なんとか撮影することができました。といっても、豆粒ほどに写ったものをトリミングしてようやくわかるレベルです。


天気はよくないものの、人もいないし、雷鳥やオコジョにさっそく出会うことができて、下山しないで結果的に良かったのかもしれません。


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8:15 オコジョに出会った場所から小さな鞍部に下り、そこからけっこう勾配のあるジグザグの道を登り返したところが、二峰南峰のピークでした。地形図で2614mの不帰嶮となっているピークです。それなりに広く平坦なピークで、イス代わりの岩もあったので、ここでも小休止をとりました。いつもより頻繁に休憩をとっていますが、先を急ぐわけでもないし、時間もたっぷり余裕があるので、今回は無理をしないで疲れをためない作戦です。


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さっき行動食を食べたばかりですが、これから先が核心部になりそうなので、ラムネですぐにエネルギーになるブドウ糖を補給しておきました。


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休憩後、二峰南峰から二峰北峰に向かいます。ここからは尾根も細くなり、だんだんとキレットらしくなってきましたが、まだ難所といえるような場所はありません。


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比較的なだらかな尾根道を歩いてきて、突然急勾配の崖が現れました。どうやらこれを登って行くようです。鎖もかかっていないのでそれほど厄介な崖ではありませんが、スリップに気をつけながら取り付きました。


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8:33 崖を登り切ると、そこが二峰北峰でした。南峰と違って狭い岩峰の上という感じで、ゆっくり休憩できるような空間はありません。北峰に着いたとき、ちょうど反対側からソロ男性が現れました。南峰への登りでも途中でソロ男性とすれ違っているので、本日出会った2人目の登山者です。


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ソロ男性が現れた反対側を覗き込むと、これがまた結構な高低差のある崖でした。いよいよ不帰キレットの本領発揮という感じです。この写真ではあまりよくわかりませんが、これは下を見下ろした写真です。下の土が見えているところまで5mぐらいの高さがあり、ほぼ垂直に近い岩を下ります。幸い、足場となる段差がそれなりにあるので慎重に下ればそれほど厄介ではありませんが、最初の難所といえる場所です。


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北峰直下の岩場を下り終えてから、グローブを装着しました。岩が雨に濡れていたので素手で下ったのですが、鋭い岩角で手を切りそうだったのと、素手だと岩も鎖もけっこう冷たくて手がかじかんでくるので、グローブをしていたほうがいいとの判断です。もともと作業用のグローブなので、手のひらには滑り止め効果の高い素材が使われていて、素手よりもかえって安心でした。甲の側もメッシュのような生地ですが、素手よりも寒さが軽減されて防寒効果もありました。


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少し下ると、再び岩壁の下りが待ち構えていました。ただの平坦な岩場のように見えますが、これも見下ろした写真です。左手中ほどから鎖が垂れ下がっているのが見えます。ここはスリップするとどこまで落ちるかわからないような状況だったので、先ほどの岩場よりもかえって緊張しました。


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手がかり足がかりを慎重に探しながら岩場を下り、一息つきながら振り返ってみると、ガスの中に今降りてきた岩峰がそびえていました。二峰北峰は奥の台形の岩峰で、手前にある尖峰との間を左に下ってきたわけです。鎖のある岩壁を下り、尖峰の根元を巻いて登山道へ降りてくるところも滑りやすそうな岩場のトラバースだったので、ちょっと冷や冷やしました。鎖が無かったらかなりやばいところです。


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登山道を下りて来ると、前方にほぼ垂直な崖が見えました。手前の崖になにか道標が設置されているのが見えます。


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近づいてみると、ここが不帰嶮ということのようです。たしかにこの崖はお手上げだなと思いました。


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しかし、実際には崖下にちゃんとした登山道があり、難なく歩いて通過することができました。


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こんな断崖絶壁が続く場所に、勾配もあまりなく普通に歩くことができる登山道があるなんて奇跡だなと思いながら先へ進みます。


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9:08 しかし、それほど甘くはありませんでした。小さな岩場を乗り越えると、その先は断崖絶壁が待ち構えていました。まずは手前にある鉄の橋を渡って向こうの岩尾根を越えなければいけません。雨で濡れた滑り易そうな足元の岩にも注意しつつ、鉄橋を慎重にわたりました。


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鉄橋を渡り終えると、その先は断崖絶壁のトラバースでした。鎖につかまりながら底の見えない絶壁を真横にトラバースし、その先で今度は下へと降りていきます。ここが不帰嶮の核心部のようです。ここはかえってガスで下が見えないほうがよかったのかもしれません。視界が良いとかえって高度感が強すぎて怖さを感じるかもしれません。


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ようやく核心部を越えて一息つけるところまで降りてきて、今下ってきた岩壁を見上げてみました。上のほうに鎖が見えています。青線がルートになります。右手のほうへトラバースして、見えていないところで岩壁を下ってここまで来たという訳です。


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しかし、これで終わりではありません。滑りやすい岩壁の鎖場はさらに続きます。先ほどのところより傾斜は緩いものの、今度は岩がつるつるしていてスリップしやすい状況です。慎重に下り終えて、見上げたのがこの写真です。上のほうはガスでよく見えませんが、おおむね青線のようなルートで下ってきました。地形図で確認すると、標高差は約20mあります。下るよりも登るほうが楽なので、不帰キレットを越える時は、北上するより南下するほうがいいのかもしれません。

つづく。


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| 2020年8月 後立山連峰 | 12:35 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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雨風寒さのキレット越えに、とどめは盗難: 後立山連峰その2 

2020年8月11日(火)~14日(金) 長野県白馬村 白馬岳(標高2932m) 小屋泊単独行 


3、8月11日 八方池山荘前~唐松岳
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8:14 グラートリフトの終点、八方池山荘前で身支度を整えて、登山者が列をなす登山路へと向かいました。


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登りに差し掛かるあたりからこの状態です。心を静め、平静を保ちながらゆっくりと進んでいきます。しかし、これほど人がいるにもかかわらず、不思議と渋滞することが無かったのは不幸中の幸いでした。観光地化しているおかげで、登山道がそこそこ広く、木道が二列で設置されている場所も多かったので、立ち止まっている人がいても脇を抜けて歩くことができました。


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標高1900m程度の高さですが、すでに眼下に雲が湧き始めました。


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8:43 ベンチが設置されていたので、最初の休憩をとりました。


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8:56 休憩したベンチからひと登りで第二ケルンに到着です。観光客の記念撮影が済むのを待っていられないので、記録写真だけ撮って通過します。


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第二ケルンを過ぎると、明日越える予定の不帰キレットがよく見えるようになりました。このときはまだどこが何だかわかりませんでしたが、どうやら右端の鞍部が不帰キレットで、その左の三角ピークが一峰、中央の台形の右のピークが二峰北峰、左のピークが二峰南峰、その左の三連のピーク左端が三峰で、左隅に見えているピークが唐松岳のようです。不帰キレットの核心部は二峰北峰の北側斜面です。写真で言うと、一峰と二峰北峰の間にある鞍部から二峰北峰への斜面になります。


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9:02 ケルンに設置されたプレートが顔のように見える八方ケルンです。意図的にしたものなのか、偶然こうなったのか知りませんが、なかなかユニークです。ここも観光客が群れていたので写真だけ撮って通過しました。


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登山道脇にマツムシソウなどの高山植物も見られ、風景を楽しみながらのんびり進みます。


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9:13 八方池が見えてきました。尾根から右下のほうへ分岐し、八方池のほうへ向かう道がありましたが、とりあえず上から全体を見てみたかったので、そのまま尾根道を進みました。


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八方池を上から見ることができる場所がありました。けっこう大きな池です。背後に見えるのは天狗尾根ですが、稜線はガスに隠れて見えません。


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9:15 八方池を見下ろす場所に第三ケルンがありました。池を見ながら休憩したいところですが、日が翳って風がわりと強く吹いていたためじっとしていると寒くて休憩など論外という状況だったので、風の当たらなさそうな池畔まで降りてみることにしました。


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晴れていれば青空が写りこんで美しいブルーの湖面が見られたことでしょう。残念です。


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池畔のベンチがひとつ空いていたので、そこで休憩することにしました。目の前には後立山連峰を映し出す八方池が広がります。それにしても晴れていないのが悔しいところです。


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朝食用に持ってきたパンが食べられなかったので、けっこうお腹が空きました。朝食は行動食で代用です。


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9:51 池畔で20分ほどのんびりとすることができました。池の向こうにガスが湧きあがり、後立山連峰が見えなくなってしまったので、そろそろ出発することにしました。



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登山道までもどってくると、観光客向けの看板がありました。ハイキング客はここから上に行くことはまずないでしょうから、とりあえず混雑することはなくなりそうです。


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10:43 八方池から50分ほど尾根を登ってくると、扇雪渓という場所があり、雪渓の前が休憩場所になっていたので、一休みしていくことにしました。雪渓が近いためか、なんとなく涼しい感じがして、それなりに快適でした。


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11:20 扇雪渓からひと登りすると、丸山ケルンです。ここまでは森の中を通る道でしたが、ここから先は見晴らしのいい尾根道です。扇雪渓から30分ほどしか経っていませんが、見晴らしが良いのでここでも小休止していくことにしました。といっても、結構雲が多くそれほど展望はありませんが、開放感があるので、気分的には爽快です。


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11:33 小休止後、ガスに隠れ始めた稜線の道をたどります。まだかまだかと思いながら進んでいくのですが、ガスがどんどん湧いてくるので、どこが唐松岳なのかまったくわからず、気持ちばかりが焦ります。


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不意にガスが切れて先の様子が見えましたが、まだまだ稜線が続いていて、ちょっとがっくりです。


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尾根を乗越して、前方に見えたピークが唐松岳かと思いきや、どうやら違ったみたいで、再びがっくりです。


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12:02 緩やかな尾根道を登って来て、前方にやや渋滞している岩尾根が見えました。ここから岩稜歩きが始まります。


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少し渋滞気味だった岩尾根を越えると、その後は傾斜の緩やかな岩稜を進みます。とくに難度の高い場所はありません。


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右手前方にうっすらと三角形のピークが見えました。もしかしてあれが唐松岳?と思いましたが、すぐに見えなくなってしまい、確認のしようがありません。


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やや狭くて岩ゴロの岩稜になってきました。時々見える右手前方のピークが気になりつつも、ガスで視界のよくない岩稜を慎重にたどります。


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12:20 不意に平坦なピークに飛び出てきました。ガスが消え、前方にピラミッド状の見事なピーク。斜面の下には唐松岳頂上山荘の屋根も見えています。今度こそ、間違いなく唐松岳だと確信することができました。なんとも劇的な出現の仕方に、気持ちも高ぶります。


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唐松岳山頂にも途中の登山道にもたくさんの人がいるのが見えたので、山頂へ向かうのはやめて、ひとまず唐松岳頂上山荘へ立ち寄ることにしました。建物のあるあたりが鞍部になっているためか、信州側から上ってきたガスが富山側からの風に吹き戻されて妙なガスの塊ができていました。


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山荘の前はすっきりとしていましたが、ベンチも何も無く何だかそっけない感じです。


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宿泊の受付は13時からということだったので、売店でカップヌードルを購入して食堂でゆっくりと食べました。


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受付後、部屋に入ってみると、上下2段の蚕棚タイプの部屋でした。


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1段当たり3人用となっていて、定員を減らして宿泊を受け付けるとなっていたので2名利用かと思っていたら、結局定員の3名利用でした。とはいうものの、例年なら布団1枚2名になってもおかしくない時期だけに、1枚1人なら納得せざるを得ません。


到着時に見えていた唐松岳ですが、その後はガスで見えなくなっていたので小屋の中で時間をつぶしていました。ところが、夕方になると晴れてきたので、早めに夕食を食べることにしました。


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16時30分頃小屋の外に出て、食事の準備です。この山荘は大きな建物のわりに内部に自炊可能な場所を設けていないので、有無を言わさず外に追い出されることになります。晴れていればいいのですが、雨のときは悲惨です。このときは、風が強くて防風に苦労しました。ひとつだけ残っていたアマノフーズのカレーを持ってきたのですが、うっかり白飯を持ってくるのを忘れてしまい、赤飯、チキンライス、ドライカレーの3つの中で唯一カレーと一緒に食べて違和感の無いドライカレーで食べることにしました。カレーとカレーなので問題ないはずですが、やっぱりちょっと塩辛くなってしまいました。スープは疲労回復効果のあるシジミスープです。


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17:25 だいぶん雲が切れて晴れ間も覗くようになってきたので、唐松岳の山頂まで行ってみることにしました。どうせ明日通過するので無理に登る必要はないものの、明日晴れる保証はありません。今、晴れているなら登っておいたほうがいいという判断です。


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唐松岳方面に歩いて行くと、唐松岳頂上山荘の全容を見ることができました。けっこう大きな建物で古びた感じも無く綺麗な山小屋です。テント場は小屋の前の斜面を下ったところにあるので、ここでテント泊をするのはけっこう大変です。トイレは小屋まで行かないといけないし、水場もありません。


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17:46 標高2,696mの唐松岳山頂です。他にも数名いましたが、基本的に空いていました。


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明日越えていく予定の不帰キレットと、その向こうに白馬鑓ヶ岳へと続く天狗尾根が大きくそびえています。


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反対側は山荘の先に牛首の岩場があり、その先は最低鞍部まで一気に下っているのがわかります。唐松岳から五竜岳までは比較的なだらかな稜線のようなイメージを持っていたのですが、こうしてみると結構な高低差があり、楽に歩かせてもらえるわけではなさそうです。五竜岳は雲の中でした。


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西側の黒部渓谷は雲海になっていました。


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山頂で日没を待っていると、黒部渓谷にたまっていた雲海がすごい勢いで上昇しながらこちらに流れてきました。ときどき唐松岳山頂もガスに飲まれて真っ白になりましたが、すぐに雲が飛び去ってくれるので、そのまま日没を待つことにしました。


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剱岳と思われる山も見えていましたが、山頂がずっと雲に隠れていて、最後まで全容を見せてくれることはありませんでした。


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18:13 太陽がかなり地平線近くまで降りてきましたが、日没まではまだ時間がかかりそうです。


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ときおり雲間から太陽が顔を出すものの、綺麗な夕日を見るのは難しそうな雰囲気です。


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気温は約15度とそれほど低くはありませんが、風が強いので体が冷えてきました。寒さから逃げるため、風下側で風のあまり当たらない東側に行って日没を待つことにしました。


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雲の隙間から夕日に光る日本海が見えました。うまくいけば水平線に沈む太陽が見えるかもしれません。


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夕日を待つ登山者を点景に撮ってみました。


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残念ながら水平線はガスに隠れてしまい、西の低い場所にでかい雲がどっかりと居座ってしまい、夕日が見られる可能性はなさそうです。


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雲が多すぎて夕焼けもなさそうです。


ということで、18時40分ぐらいまで山頂で粘りましたが、あきらめて下山することにしました。


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山荘の近くまで降りてきたとき、唐松岳の背後にわずかながら夕焼けの赤い雲が現れました。もっと広範囲に赤く染まってくれればドラマチックな夕焼けになったのでしょうが、残念ながら帯状にすこし赤くなっただけでした。


小屋に戻ってしばらくすると、雨がポツポツと降り始め、夜中から明け方にかけてかなり強い雨が降り続けました。ときどき稲光の閃光も見えたりしたので、明日の不帰キレット越えに不安を覚えながらまどろんでいました。

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つづく。

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| 2020年8月 後立山連峰 | 20:11 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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雨風寒さのキレット越えに、とどめは盗難: 後立山連峰その1 

2020年8月11日(火)~14日(金) 長野県白馬村 白馬岳(標高2932m) 小屋泊単独行 


昨日、お昼頃岡山に戻ってきました。もう、サウナ風呂のような暑さで死にそうになりました。車から荷物を降ろすだけで汗だくになり、部屋に入ってまずは窓を開け、ベッドと部屋の掃除をしたらもう汗でびっしょりでした。すぐにシャワーを浴びて冷房の効いた部屋でアイスコーヒーを飲んでようやく落ち着くことができました。


最終日は2800mから1200mまで標高差1600mの下りだったので、さすがに足に筋肉痛が出ていたのですが、3日間歩いた後ということで、ある程度トレーニングなっていたのか、歩いたり階段の上り下りで多少ギクシャクするぐらいで済みました。1日の行動時間を5時間以内で収めていたのも、疲れがたまらずよかったのかもしれません。前の週に7時間の山行をこなしたのも効果があったのかもしれません。やはり、ぶっつけ本番はよくないし、1日の行動時間も無理をしないというのが、長期縦走には必要なようです。





2018年の後立山連峰縦走とまったく同じ8月11日~14日の日程となった今回の白馬縦走。事前の天気予報ではそこそこ天気は良さそうだったのに、直前で台風が発生し、3000m近い稜線は大荒れの天気が続きました。2018年も稜線歩きはずっとガスと雨と風の中でしたが、今回は横殴りの雨風に翻弄され、おまけにかなりの寒さにも見舞われてほとんど難行苦行の縦走と化してしまいました。その上、山小屋で盗難にあってしまうという行き場の無い怒りと失望感を味わうおまけつきでした。


ただ、小屋泊だったおかげで、寝食は不安無く快適に過ごせたので、そこだけは不幸中の幸いでした。これがテント泊だったら、夜にゆっくりと休息することもできず、最悪行き倒れ状態になっていたのではないかとさえ思えます。ほんと、コロナのおかげで快適な小屋泊ができたなんて、まさに人間万事塞翁が馬でした。



1、8月10日前泊
渋滞にあわないように10日の午前5時に岡山を出発。中央道に入ってすぐの小牧東あたりで故障車渋滞で5分ほどロスしただけで、無事14時ごろ白馬村に到着しました。


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時間もあるしロングドライブで凝り固まった肩や腰をほぐしておこうと、八方温泉のひとつ、「おびなたの湯」に行ってみました。大きな露天風呂だけという温泉ですが、八方の市街地から少し山の中に入ったところにあるので空いていました。しかし、やたらアブが飛び回っていて、湯船に浸かっていても顔の周りをうっとおしく飛び回るし、湯船から出ようものならすかさずまとわりついてきて、じっとしているとすぐにチクリとかまれてしまいます。これではじっと座って体を洗ったりできないので、シャワー浴びるだけにしたのですが、それでも2度ほどチクリとやられてしまいました。ただ、ちくりとした瞬間すぐに振り払ったおかげなのか腫れて痒みに悩まされることはありませんでした。それにしても、温泉でこの状態だと登山道でもかなりまとわりつかれそうで、前週に広戸仙で体験したうっとおしさをまた味わうのかと想像しただけでうんざりです。


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「おびなたの湯」から八方スキー場の駐車場に戻ってきました。八方の湯がある第2駐車場も空きはありましたがそこそこ混んでいたので、今晩は少し離れた第3駐車場で夜を過ごすことにしました。第3駐車場はガラガラで、隣の車との間もゆったりとした状況でのんびりすることができました。


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天気は良いものの、白馬三山は山頂部が雲に隠れていて、明日以降もガスガスの稜線になるかもしれません。せめてキレット越えの12日午前中はガスが出ないで欲しいものです。


第3駐車場の近くにある「郷の湯」は営業していなかったので、18時過ぎに「八方の湯」に行きました。徒歩3分ぐらいです。温泉に着いてみるとまだそれなりに客が入っているようだったので、近くのローソンで弁当を買って温泉前のベンチで先に夕食をすませました。19時近くなると温泉が空いてきたので、人混みにあわずにゆっくりと入ることができました。連休最終日ということで、さすがに19時ごろになると皆家路に着くようです。夕食時間ともかぶるので、時間に余裕がある場合は温泉は19時過ぎに入るほうが混雑を避けられるというわけです。


その夜は、後部のハッチを開け放って、レースのカーテンを網戸代わりにして寝たのですが、夜更けになると結構寒くなりました。とはいえ、真夜中にレースのカーテンを外してハッチを閉める作業をすると蚊が入ってきそうなので、念のためにと持ってきた3シーズン用寝袋を布団代わりにしたら今度は暑くなって、車に積みっぱなしのフリースブランケットをかけたりと、なんだか寝たり起きたりでいまいち熟睡できませんでした。それでも、トータルで8時間ぐらいは睡眠時間を確保できたので、翌朝5時起きでもわりとすっきり目覚めることができました。




2、8月11日 アプローチ
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5時前に目覚め、外に出てみると、白馬三山が見事に赤く染まっていました。頭上には青空が広がり、いい天気です。白馬鑓ヶ岳と杓子岳は雲も無く綺麗に見えていますが、白馬岳の山頂には雲がかかり、尖った山頂を見ることができませんでした。今日は八方尾根経由で唐松岳に上がるだけなので、白馬岳が雲に隠れても影響はありませんが、若干残念な気分です。


8月11日装備リスト
●アッパー
 ドライレイヤ: なし
 ベースレイヤ: マムート ボディクール ロングスリーブAF
 ミドルレイヤ: なし
 ソフトシェル: なし
 ハードシェル: マムート エアロスピードジャケット
 インサレーション: バーグハウス ラムチェハイパーダウンジャケット
 グローブ: コーナン ネクストフォース 作業用グローブ
 キャップ/ハット: マムート アドベンチャーベンチレーションハット

●ボトムス
 ドライレイヤ: なし
 ベースレイヤ: なし
 ミドルレイヤ: マムート ランボールドパンツ
 ハードシェル: マムート エアロスピードパンツ
 インサレーション: なし
 ソックス: バーグハウス メリノウール トレッキング ガイド クルー
 シューズ: スポルティバ トランゴアルプGTX

●ギア
 バックパック: マムート クレオンライト32L
 ストック: LEKI マイクロバリオタイタニウム
 ヘルメット: グラビティリサーチ アルパインヘルメット


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真夏の縦走ということで汗だくになるし、小屋泊なので臭いに気を使う必要がありそうだったので、今回は日数分の着替えを持っていきました。結果的に、雨風寒さのため汗もほとんどかかず、唐松山荘から白馬山荘までは着たままでした。新しく投入したものはありません。



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6:44 当初は第3駐車場からそのまま八方のゴンドラ乗り場へ行くつもりでした。わずかですが、第3駐車場のほうが第2駐車場よりもゴンドラ乗り場に近いからです。しかし、下山したときのことを考えると、八方バスターミナルの隣にある第2駐車場のほうが楽なので、車を第2駐車場に移動してから出発しました。


歩き出して3分ほど経ったところで、車の鍵を閉め忘れたような気がしてきました。どう考えてもロックした記憶がありません。最近、ときどきあるので、歳かもしれません。めんどくさいと思いつつも駐車場まで引き返して確認してみると、やはり未施錠でした。


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7:09 ゴンドラ乗り場に着いてみると、チケット売り場へ行く前になにやら記入するためのゲートが設置されていました。コロナ対策のための氏名や連絡先の記入を含めた誓約書のようなものを書かされて、それと引き換えにチケットを買うという仕組みでした。写真は、ゲートを通過してから撮ったものなので、入口側を見た状況です。


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ゲートの内側は、チケット売り場に並ぶ列が続いていました。ゴンドラの営業開始が7時からだったので、7時過ぎの到着ならゴンドラ待ちの列は解消しているだろうと思っていたのですが、チケット売り場で並ぶことになるとは想定外でした。


チケット売り場で荷物の重さを聞かれ、素直に15kg以上あると申請したので、八方アルペンライン片道1610円+手荷物450円の計2060円を支払いました。荷物の重さは受付のお姉さんが聞くだけで実際に確認されるわけではないので、32リットルのバックパックなら見た目にも15kg内と言えばそのまま認められそうですが、せこいことはしたくないので正直に申請しました。ちなみに、水2リットル込みで16kgぐらいでした。上に水場があれば水無しで上がれるのですが、ゴンドラリフト下り場のトイレの手洗い水が飲用可能かどうかわからないので、下から担いでいくことにしました。


チケット売り場横の登山届記入カウンターの係員に持参した登山届を提出すると、しげしげと内容を確認され、清水岳は杓子岳の間違いではないのかと聞かれました。最初言っている意味がわからなかったのですが、13日の行程で「天狗山荘6:00→12:16清水岳12:45→白馬山荘泊」と書いていたので、順番からして杓子岳の間違いではないかと思われたようです。天狗から杓子なら2時間程度なので、6時に天狗を出て12時に清水岳なら杓子岳ではないとわかりそうですが、一般的にはほとんど人の行かなさそうな清水岳と書いてあることに引っかかったのでしょう。間違ってませんと一言言って、さっさとゴンドラ乗り場へ向かいました。


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ゴンドラ乗り場のほうは、それほど並んでいなかったので、すぐに順番が回ってきました。見ていると、1つのゴンドラに1組だけ載せていて、ソロなら当然一人で貸切になります。たいして、利用者も多くないので2~3分とはいえ待ち時間があったのはこのためのようです。入口で書かされた誓約書にも、「ゴンドラリフトは乗車人数を制限しているので、係員の誘導に従って乗車してください」と注意書きが書いてありました。誓約書は、こういうところで早くしろとかもっと詰めて乗せろなどといちゃもんをつけるバカが出て来たときのための予防措置でもあるのでしょう。


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ゴンドラに乗ったところで、朝食タイムです。持ってきた菓子パンを食べます。出発前に岡山で購入したものなので、賞味期限を1日過ぎていますが、過去の経験で1日過ぎたぐらいでは何も問題ないので、今回も何の疑いも無く一口かじりました。


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ところが、一口かじったあと何の気なしにパンの裏側を見たら、なにか黒い模様のようなものがついています。何だろうと思ってよく見ると、なんとカビです。どうやら猛暑の車中においていたのが悪かったみたいです。やっぱりこういうものは現地で買わないとだめですね。幸い、カビは真ん中あたりに発生していて、かじった周辺部はほとんどついていないかったようですが、それでも少しは食べてしまった可能性があります。もちろん、この時点で食べるのはやめ、もうひとつあったカレーパンは見た目は問題なさそうでしたが、念のためゴンドラを降りたところにあったゴミ箱に2つとも処分しておきました。


このままだとお腹を下しそうなので、腹痛と下痢予防のためにゴンドラ降り場の自動販売機で緑茶を買って飲んでおきました。緑茶に含まれるカテキンに抗菌作用があり、生ものなど食あたりしやすいものを食べたときは緑茶を飲んでおけば腹痛や下痢の予防効果があるようです。以前からちょっとやばかったかなと思ったときは濃い目の緑茶を飲むようにしていますが、これをするようになってから下痢や腹痛にあうことはほとんどなくなりました。今回も、お腹を壊したりすることなく無事山行を続けることができました。


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ゴンドラのあと、リフトを二本乗り継ぎます。八方尾根にはスキーで何度も来ていて、このリフトにも乗ったことがありますが、なんだか妙に低いところを上がっていきます。


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脚が草に触れるほどの低さです。


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こんなに低かったら冬は雪の下に埋もれてしまうと思っていたら、どうやら夏と冬でリフトを架ける高さが違うようです。冬は支柱の一番上にケーブルを架けて、今架けている下のバーは雪の中に埋もれているのでしょう。


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足元の草原はけっこう高山植物の花が咲いていて、お花畑の上を飛んでいるような感じです。これなら、観光の目的で来ただけでもけっこう楽しめそうです。


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1本目のリフト降り場から少し歩いて、2本目のリフト乗り場に向かいます。


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2本目のリフトも低いところを通過するので、お花畑の上を飛んでいる気分を味わえました。


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リフト降り場が近づいてくると、その先にたくさんの登山者が列をなして登って行くのが見え、ちょっとげんなりです。八方池までは観光ハイキングの客もたくさんいるので、仕方がありません。

つづく。


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| 2020年8月 後立山連峰 | 13:23 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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