ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。相互リンクはしていませんので、リンクはご自由にどうぞ。

| PAGE-SELECT | PREV

≫ EDIT

晴天でも涼しいレインハット:OR ゴーストレインハット

今年は早々と梅雨明け宣言が出た地域もありますが、台風が接近中ということで、今週はまだ雨模様の日が多くなりそうです。


山で使う帽子は雨のことを考えればゴアテックスなどの透湿防水素材を使用したレインハットが安心ですが、ゴアテックスのようなメンブレンを使った帽子だと通気性がないためどうしても蒸れやすいという欠点があります。そもそも、雨が降れば山行は中止にするという人も多いでしょうから、遭遇する確率がかなり低い突然の雨に備えるためにわざわざ暑くて蒸れやすいレインハットをかぶって行くというのはあまり現実的ではありません。


長期縦走の場合であれば、山行中に雨に会う確率はそれなりに高くなるのでレインハットは有効ですが、そうはいってもやはり晴天時にはもっと通気性があって涼しい帽子をかぶりたいものです。だからといって、レインハットと普通の素材の帽子と2つ持っていくのはかさばるし荷物が増えるだけなので避けたいところです。結果的に、雨の時はレインウェアのフードをかぶるからレインハットは持っていかないということになりがちです。


実は僕もレインハットを持っていたのですが、結局雨の中で使うことなく、晴れた日の山行で一度使っただけで処分してしまいました。レインハットを買った理由は、北アルプスでの長期縦走時に雨に降られ、そのときかぶっていた防水ではないハットのまま歩いてみたら、水がしみてくることはさておきレインウェアのフードをかぶるよりも断然快適だったというのが理由です。ツバが広いので顔に雨がかからないし、フードと違って首を左右に向けても視界が邪魔されません。音もよく聞こえるし、首回りが涼しく蒸れる感じがないということで、レインハットの有効性を実感したわけです。


ところが、雨が降らなければ無用の長物で、ベンチレーションの付いた帽子と比べると暑いし蒸れるしでとても使う気になれません。かといって、使うかどうかも分からないレインハットをわざわざ荷物としてもっていくのもためらわれます。折りたたんでしまえばそれほどかさばりませんが、僕が購入したレインハットはツバがわりとしっかりしていて、折りたたんで変な折くせをつけたくなかったので、折りたたむということはできませんでした。そんなわけで、レインハットがいいことは認めつつも、結局使う機会もなく、その後も雨のときはレインウェアのフードでしのぐということになっていたわけです。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




gohstrainhat2.jpg
2か月ほど前、とあるネットショップのサイトを見ていたところ、アウトドアリサーチ社のゴーストレインハットという帽子が目に留まりました。OR社の帽子はデザインがカッコよくて以前から気にはなっていましたが、ゴーストレインハットという帽子は知りませんでした。写真は販売元のA&F社が掲載しているカーキ色のモデルですが、僕が購入したものは茶系の色ではなくグリーン系統のカーキ色です。このあとに掲載している写真の色が実物に近い色ですが、モデルチェンジしたのか写真の撮り方の問題なのかは不明です。他にチャコール色もあります。夏に使うことを考えてカーキ色にしたのですが、この色だったらチャコールの方がよかったかなとも思います。


レインハットということですが、価格が9,000円を超えています。ゴアテックスを使っているので、それなりに高くなるのでしょうが、それにしてもちょっと高過ぎるなと感じます。なんでこんなに高いのかと思ってよくよく見てみると、なんとレインハットでありながら、雨が降っていないときはベンチレーション付の帽子になるという、全天候型の帽子だったのです。どういう仕組みかというと、頭にかぶる部分に雨蓋のようなレインカバーをかぶせることで、レインハットとしても使えるというものです。


IMG_0016.jpg
雨が降っていないときは、このような状態で使います。頭にかぶる部分の前半分、おでこから横にかけて大きなメッシュのベンチレーションがついています。ツバは円形ではなく、前後が広く横が狭い楕円形です。


IMG_0017_20180702185431539.jpg
雨が降ってきたら、後頭部に折りたたんで収納しているレインカバーを引っ張り出します。


IMG_0019_201807021854325d0.jpg
レインカバーをかぶせたらレインハットに早変わりという優れもの帽子なのです。


今のところ、まだレインハットとして使ったことはありませんが、今年の夏山山行はこの帽子で行く予定です。






ランキングアップにポチッとご協力お願いします。
にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村


登山ランキング










スポンサーサイト

| ウェア小物 | 19:00 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

TNFの長袖ドライレイヤ: L/S Hybrid Paramount Mesh Crew

IMG_0633_201804242256363b5.jpg
以前から愛用しているノースフェイスのドライレイヤ パラマウントタンクの長袖がほしいと思っていたのですが、ナチュラムの春祭りで定価7020円の40%オフで4200円になっていたので、迷わず購入しました。


ノースフェイスのパラマウントシリーズは、含水率が0%のポリプロピレンを使用したメッシュ構造の生地で、ドライレイヤとしてなかなか優秀な製品です。これまではタンクトップタイプのパラマウントタンクを使っていたのですが、厳冬期には腕がどうしても冷えがちということで、ミレー ドライナミックメッシュ3/4シャツを購入し使っていたのですが、素材に厚みがあるのでタイトなシャツ等をベースレイヤに着ようとするときつくて合わせにくいという欠点がありました。


そこで、薄手のファイントラック スキンメッシュを購入してみたのですが、パラマウントタンクやドライナミックメッシュと比べるとどうも汗冷え感が強く、厳冬期に着るのにためらわれるところがあるので、パラマウントの長袖がほしいなと思っていたところでした。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




先日の伯耆大山剣ヶ峰登山のときに初めて着用してみましたが、パラマウントタンクでいいなと思っていた肌触りの良さや生地の薄さ、汗冷え感のなさなどの部分はしっかりと受け継いでいるうえに、ハイブリッド素材になったおかげで長袖でも窮屈感がなく、体の動きに追づいする伸縮性もあって、着心地のいい優れたドライレイヤでした。ファイントラックのスキンメッシュよりも断然パラマウントのほうがいいです。


IMG_0636_20180424225638a28.jpg
ハイブリッドというのは、わき腹と腕の内側部分に身頃部分よりも目の細かいメッシュ構造のストレッチ素材を採用することで、フィット感を高めるとともに、動きの追従性も高めることができるというわけです。また、この部分は汗をかきやすい部分でもあるので、抗菌効果も持たせているということです。


ドライナミックメッシュのほうが繊維が太くカサ高があるので、冬暖かく夏涼しいという点では優れていますが、その反面上に着るシャツとの相性を気にしないといけないという欠点があります。パラマウントメッシュクルーのほうは、生地が非常に薄く上に着るシャツとの相性はほとんど気にする必要がない分汎用性が高いといえます。見た目にも普通のTシャツに近いので、温泉などで着替える時に人の目が気になるという人にはいいかもしれません。



ロングスリーブ ハイブリッド パラマウントクルー

【アウトドア&スポーツ ナチュラム】
春祭りで40%オフ4200円 4月26日まで!


ランキングアップにポチッとご協力お願いします。
にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村


登山ランキング








| アンダーウェア | 23:01 | comments:2 | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

春秋の山行に適: マムート エクスカーションアドバンストジャケット

すっかり春めいてきましたが、少し前にタウンユースにも使える薄手のフード付きジャケットを購入しました。


EXCURSION_Advasnced_Jacket.jpg
マムート エクスカーションアドバンストジャケット(EXCURSION Advasnced Jacket)という長い名前のジャケットですが、触った感じは薄手のスウェットみたいです。使われている生地はPrimaloft Performance Fabric Dryというものです。裏面に撥水糸を使用した特殊な織り構造で、汗を表面に拡散・速乾し、肌面を常にドライに保つというものだそうで、ジャケットとはいうもののベースレイヤとして使ってもよさそうです。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




IMG_0383_20180403145618d0e.jpg
裏面は、起毛されていてグリッド状になっており、柔らかくて保温性に優れていると同時に通気性・透湿性にも優れているようです。アウターとして着れば蒸れにくく涼しそうだし、上にウィンドブレーカーを組み合わせれば保温性のあるミドルレイヤとしても使えそうで、春秋の山行や夏の高山でも使いまわしができそうです。表面は耐磨耗性・速乾性に優れたメランジュ調で滑りもいいのでインナーとして着る場合もアウターとの相性はよさそうです。


IMG_0386.jpg
ポケットが左胸と、左右についていて、中の生地はメッシュになっているので、ポケットを開けてやればベンチレーションにもなります。もともと薄手の生地なので、そこまでする必要があるかどうかはわかりませんが。


今の時期なら、Tシャツの上に羽織ってタウンユースでもOKです。市場価格は1万円強というところなので、マムートにしては買いやすい価格になってます。僕はマムートアウトレット店で10800円税抜で購入しましたが、もとは13500円税抜の値札がついていました。肌触りもやわらかく着心地がいいのでおススメです。







ランキングアップにポチッとご協力お願いします。
にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村


登山ランキング




| ジャケット | 15:07 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

メリノウールのような肌触り: MAMMUT PERFORMANCE Thermal Zip long Sleeve

今日は急な検査依頼が入って、雨の中を遅い時間に津山まで行ってきました。帰りに津山のアウトドアショップ ニッチ・リッチ・キャッチに立ち寄ってみたら、冬物衣料がセール中でした。けっこういいものがそこそこお買い得価格になっていて、あれもこれもほしいという欲望と闘いながらセール品を物色していると、まえから気になっていたマムート ヤドキンジャケットを見つけました。好日山荘や倉敷のマムートストアでは現物がなくて、ネットで買うかどうか迷っていたものだったので、試着してみてよかったら買って帰るつもりでした。


ところが、試着してみるとどうもフィットしないのです。マムートはユーロSがぴったりサイズだったのですが、ヤドキンジャケットは妙に肩まわりがタイトで、そのくせお腹まわりは余裕があるという変なサイズ感です。一度腕を上げて戻してみると、胸から上がずり上がったような状態になって見た目にもよくないし、着心地も違和感が残ります。ユーロMなら大丈夫かと思って試着してみましたが、あまり変わりません。ということで、ヤドキンジャケットは欲しいモノリストから削除とあいなりました。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




performance_thermalzip2.jpg
で、次点の候補として試着してみたのが、マムート パフォーマンスサーマルジップロングスリーブです。発熱機能を持ったプリマロフト サーモという素材を使用したシャツで、マムート版ブレスサーモといったところでしょうか。吸汗速乾性能にも優れているようです。触った感じは200番手のメリノウールといった感じで、化繊100%とは思えない柔らかく肌触りのいい生地です。


モノ的にはベースレイヤ―ですが、ちょっと肌寒いという気温ぐらいであればミドルレイヤとしても使えそうです。メリノウールほど取扱いに気をつけなくてもよさそうだし、黒色ということでいろんな色のアウターとも合わせやすそうです。


このシャツも、最初はSを試着しましたが、なんか少しタイトな感じがするし、袖もビミョーに短い気がして、Mを試着してみたらSよりもフィット感がよかったので、ユーロMを買って帰りました。最近のマムートはサイズを少し変えているのでしょうか。うかつにネットで購入すると失敗しそうです。やっぱ店舗で試着して買うにこしたことはありませんね。







ランキングアップにポチッとご協力お願いします。
にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村


登山ランキング




| シャツ | 00:49 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

メルカリでお宝発見: バーグハウス ラムチェダウンジャケット

先週なにげにメルカリを見ていて、”バーグハウス”で検索してみたところ、1着の青いダウンジャケットが目に留まりました。出品されてまだ半日も経っていないダウンジャケットです。なんだかすごくもこもこしていて、ダウンがたっぷり入ってそうな感じです。


写真を確認してみると、なんとバーグハウス最高峰のダウンジャケットであるラムチェダウンジャケットではないですか。出品されていたのは、現行品であるラムチェダウン2.0ジャケットの1つ前の型ですが、なにしろ定価が税込7万円を越えるダウンジャケットです。もともと市場に出回っている数は多くないはずですし、中古で出たとしても2万円を切る価格というのはまずなさそうなのに、なんと15,000円という価格がついているではないですか。


コメントを見てみると、9時間前に13,000円にならないかという値下げ交渉がひとつついているだけです。これに対して出品者から14,000円でどうかという返信がついているものの、コメントの主はいまだに音沙汰なしの状態です。メルカリは早い者勝ちがルールですから、速攻で色についての質問と14,000円で購入希望のコメントを入れました。もっとも、コメントをしたのが午前2時頃だったので、出品者からの返信は翌朝でした。色の確認が取れ、ついでに購入時期とどんな使い方をしていたのかを質問してみると、2013年頃に購入して、タウンユースで年に5~6回使ったということで、山でのヘビーユースはしていないことがわかりました。とすると程度はかなりよさそうです。これは買うしかないということで、購入の意思をコメントしたら、なんと最初のコメントの主も直後に同額で買いたいとのコメントを入れてきたのです。出品者はどうするかなと思っていたら、最初に購入意思を明示したこちらを優先してくれて無事に購入することができました。


まだ購入後使用していないマムート セラックダウンフーディーがあるのでどうしようかと一瞬迷いましたが、スペック的にはセラックダウンフーディーよりも1クラス上のダウンジャケットです。完全に重複するということではないので、行く先や気象状況によって使い分けることができますし、2着を着まわせばそれだけへたり方もゆるくなって長く着られるでしょうから問題ありません。


IMG_0095.jpg
本日、ラムチェダウンジャケットが届きましたが、思っていた以上にきれいでいい状態のものでした。これで14,000円だなんて出血大サービスです。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




ちなみに、ラムチェダウンジャケットのスペックは、好日山荘の商品説明ページによれば次のようになっています。

・重さ448g
・表地 パーテックスカンタム  裏地 パーテックス クァンタムGL
・中綿 耐久撥水加工のハイドロダウン90%、フェザー10%  グースダウン850フィル(225g)
・ヘルメットを装着したままでも被れる、自由に調整可能なフード
・前面センターにYKK製ファスナー
・内側に2つのファスナー付ポケット
・部分的にストレッチする袖
・片手で調整できるドローコードの付いた調整可能な裾
・3つのゾーンに分けた「ボディマッピング構造」によるインシュレーション
・内側にボトルホルダー
・メッシュのスタッフバッグ


IMG_0097_20180225220045490.jpg
850フィルパワーの撥水ダウンが225gも入っているなんておどろきの高スペックです。これが撥水加工なしだったら購入していなかったところですが、YouTubeでバーグハウスのハイドロダウンの実験動画を見た限りでは、ダウンの弱点である湿気に対する問題はおおむね解決されているようです。



生地にパーテックスカンタムが使われているので、防風性能も期待できますから、アウターとしても十分通用するでしょう。日本Lサイズですが少し大きめに作られているようで、厚手フリースとハードシェルジャケットの上から着てもとくにパツパツになることもなく、これなら極寒の山中で立ちんぼの撮影をする時の強い味方になってくれそうです。


IMG_0098_201802252200468a2.jpg
商品説明には書かれていませんが、ダウンの構造はラムチェダウン2.0と同じオフセットバッフル構造のようです。これは、表地と裏地を直接縫い付けるのではなく、仕切りを入れて箱型にした空間にダウンを封入するバッフル構造をさらに進めて、表側と裏側の縫い目の位置を交互にずらし平行四辺形のようなバッフル構造にすることで、断熱性能をさらに高めたということのようです。実際に触って確認してみると、見事に縫い目の位置が表側と裏側でずれていました。


IMG_0096.jpg
ただし、この構造は前後の身頃部分だけで、腕やサイドの部分はシングルキルト構造になっています。これは、説明文にあったボディマッピング構造によって、冷えを感じやすい体幹部分の保温性能を高め、汗をかきやすい脇の部分などは暑くなり過ぎないようにしているわけです。


厳冬期も終わりが近づきつつあり、今シーズン中にこのダウンジャケットを試すことができるかどうかビミョーなところですが、焦る必要はないのでタイミングを待ちたいと思います。







ランキングアップにポチッとご協力お願いします。
にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村


登山ランキング




| ジャケット | 22:09 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

理想の冬期ミドルレイヤを求めて~通気・透湿性能と保温性能の両立

登山における服装の基本はレイヤリングであるということは、すでに登山をされている方であれば周知の事実です。冬期登山の場合は、ベースレイヤ・ミドルレイヤ・アウターレイヤという3レイヤが基本でしたが、最近ではベースレイヤの下にドライレイヤを入れて4レイヤにしたり、さらにミドルレイヤを断熱レイヤと防風レイヤの2つに分けて5レイヤにするといった方法もあって、レイヤリングも多様化しています。


僕が雪山を始めたころはやはり3レイヤから始めました。最初のうちはベースレイヤとアウターレイヤはちゃんとした登山用品でしたが、ミドルレイヤはユニクロのフリースなんかを着ていました。次第に条件の厳しい山へ登るようになると、それでは対処しきれなくなり、ユニクロのようなタウンウェアからは早い段階で卒業しました。現在のスタイルは、4または5レイヤという形に落ち着きました。


一番最初に3レイヤで限界を感じたのは、やはり汗冷え対策です。いまでもよく覚えていますが、素肌にミズノ ブレスサーモMW長袖を着て山に登った時で、帰路の車中で汗で濡れたベースレイヤがなかなか乾かず、暖房を強く効かせても寒さがおさまらなかったことがありました。登山の最中でなかっただけましですが、これが山の上のことだったらやばかったなと思ったわけです。


次の登山のときに、素肌に夏用のブレスサーモLW半袖を着て、その上にブレスサーモMW長袖を着てみたら、山中でも帰りの車中でも汗冷えを感じることがなかったので、ドライレイヤの必要性を実感したわけです。もっとも、この頃はドライレイヤという概念を明確に持っていたわけではなく、ブレスサーモMWの汗抜けがよくないのなら、もっと薄手で汗抜けのいいシャツを下に着れば改善されるのではないかと思ったという程度の発想です。


さらに、厳冬期の高山に登るようになると、断熱層となるミドルレイヤに悩むようになりました。そのころ使っていたユニクロのリバーシブルフリースは厚手で生地もそこそこ詰まっていたので防風効果はそれなりにありました。しかし、袖口が閉められず緩いし首元も少し余裕があるつくりだったので保温性能があまりいいとはいえず、ハードシェルを着る機会が多くありました。冬の山では、晴れているけれど風があるという状況が多いわけですが、その場合フリースでは寒いけれど、ハードシェルを着ると暑いのです。また、風はないし気温もそれほど低くないけど雪が降っている場合もフリースのままというわけにはいきません。そういう場合も、ハードシェルを着ざるを得ないわけです。


最初に購入したハードシェルは脇下のビットジップがないものだったので、フロントジッパーを開けていてもジャケット内にこもる熱気をうまく排出できずすぐに汗をかいてしまいました。そのため、フリースを薄手のマイクロフリースに変更したりしたのですが、そうすると今度は寒いのです。稜線や山頂で風に吹かれるとハードシェルを着ていてもさすがに薄手のマイクロフリースでは寒さをしのげません。


monbell_lightshell.jpg
考えた末に、晴天時の登山であればハードシェルよりも通気性の高いソフトシェルで行動した方がいいだろうということで、ソフトシェルを購入しました。最初に購入したのはモンベル ライトシェルアウタージャケットというもので、今のライトシェルジャケットです。今のモデルはサイドと袖口にジャージのようなストレッチ素材を組み合わせているので、動きやすさとともに蒸れにくさも良くなっているのでしょうが、当時のものは全身ナイロン生地だったのですぐに暑くなって蒸れてしまい、とても登山の行動着として使える代物ではありませんでした。アップダウンの少ない稜線を風に吹かれながらのんびり歩くようなときはいいのですが、登りではほぼサウナスーツ状態でした。








20660IBT.jpg
ライトシェルジャケットの反省を踏まえて次に購入したのは、バーグハウスのジョラスソフトシェルジャケットです。脇下のビットジップも付いていて、温度調節もやりやすいということで、しばらくは満足していました。しかし、次第に不満点が出てきました。ひとつには、ジャケットが重いということです。けっこう厚みのある生地なので仕方がないのでしょうが、暑くて脱いだりするとけっこう持て余します。バックパックのポケットに突っ込んでおくということができないので、たたんでバックパックの中に入れるわけですが、そうすると寒くなってまた着たいというときに取り出すのが面倒です。


また、いがいと汗を吸って濡れやすいということもあります。山頂について避難小屋で脱いだりすると背中がじっとりと濡れているというのが普通でした。このあたりはモノによって違うのかもしれませんが、なんだかなあと思う原因のひとつでした。真冬では途中で脱ぐことはほぼないのですが、天気が良くて登っている途中で暑くなって脱いだ場合、あっという間に冷えるので休憩時に再び着ると背中がひんやりするのが嫌でした。


mammut_softechjacket.jpg
冬用ではありませんが、春秋用の薄手ソフトシェルジャケットとしてマムート ソフテックハイブリッドジャケットを購入しました。こちらはほぼ期待通りの性能ですが、ハイブリッドという名前のとおり、汗をかきやすい脇や背中の生地が薄手になっていて、気温が低く風があるとやや肩の後ろあたりがスース―する感じがあるので、冬に使うのはやはり厳しい感じです。


細かい不満を感じつつも、それでもトータルとしては悪くないと思ってソフトシェルジャケットを愛用していたのですが、2年前に寒さに弱くなっている自分に気が付きました。装備は変わっていないのに、以前よりも寒いと感じることが増えたのです。経年劣化による装備の性能ダウンというのもないわけではありませんが、やはり自分自身の経年劣化、つまり歳をとって体力が衰えたというのが主な理由だろうと感じたので、装備も状況に応じて変えざるを得ないと悟りました。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




というわけで、改善すべきはミドルレイヤの保温力を高めることです。しかし、保温力を高めると汗をかきやすくなります。保温力がありながら通気性があって汗をかきにくいものってなんだろうと思っていろいろと調べてみたところ、同じような要望は高いらしくさまざまな素材が開発されていることを知りました。その中で一番良さそうだと思ったのが、ポーラーテックアルファという化繊綿です。暖かいフリース素材として有名なポーラーテックのバリエーションとなるポーラーテックアルファは、米軍特殊部隊用に開発された素材ということで、保温力がありながら蒸れにくいという特徴があります。この生地を採用したジャケットを見つけて購入してみました。マーモットのアイソザムフーディーというジャケットです。


isothermjacket.jpg
アイソザムフーディーは、ジョラスソフトシェルジャケットよりも確かに防風性能・保温性能ともに高く、しかも蒸れにくいので行動着としてはより快適でした。しかし、何度か使ってみると、その快適さが得られる条件はそれほど幅広いわけではないということがわかってきました。状況に合わせて中に着るもので調整が必要であることに変わりはありません。ジャケットではなくインナーで温度調整するというのは、あまり歓迎できません。なぜなら、脱ぐ作業と着る作業をそれぞれ2回行わなければならなくなるからです。暑ければ上着を脱ぐ、寒ければ上着を着るというのが一番シンプルです。インナーは着たままというのがめんどうくさくなくていいのです。通気性の高いジャケットは、いまのところかなりいいということは確実ですが、これで決まりというほどの決定打となっているわけではありません。


IMG_4184.jpg
さらなる快適さを求めて今シーズン試してみたのは、フリースとウィンドブレーカーの組み合わせです。寒さに弱くなったということで、テント泊での就寝時に着ることを想定して購入したノースフェイス マウンテンバーサロフトジャケットを見ていて思い立ったのがきっかけです。重さは450gあり、これを就寝時の防寒用だけにわざわざ追加で持っていくと荷物の重量増になるわけで、だったらソフトシェルがわりに行動着にしてしまうというのはどうだろうと思ったわけです。


マウンテンバーサロフトジャケットは、ポーラーテックサーマルプロハイロフトという毛足の長い厚手のフリースです。いわゆるふわモコの暖かいフリースですが、珍しく脇下にビットジップを備えています。フリースと言えば一番の弱点は通気性能が良すぎて防風性能が低いということですが、毛足の長いフリースなら風を通しにくいのではないかと思ったわけです。それでもジャケットに使われている生地に比べれば当然通気性能はいいわけで、そのぶん透湿性能がいいわけです。通常のフリースよりも保温性能が高く風を通しにくいけれど、ソフトシェルジャケットほど防風性能が高いわけではないということなら、見た目には暑そうでも行動着として使えるのではないか。もしも暑くなったらビットジップで温度調節もできるわけで、これは案外いけるかもしれないと思いました。


とはいえ、冬山の風は温度も低いしいつもそよそよと吹いてくれるわけではありません。風が強い場合は、いくら毛足の長い厚手フリースとはいえさすがに耐えられないでしょうから、防風対策は必要です。当初はハードシェルがあるからそれを着ればいいだろうと思いましたが、それだとソフトシェルを買う前の段階と同じだとすぐに気がつきました。となると、なんらかの防風ジャケットが必要ですが、ウィンドストッパーを使ったソフトシェルなど買ったらいままでとなにも変わりません。防風性能は向上するでしょうが、メンブレンが入っていれば基本的に通気性能はあまり期待できません。中に厚手のフリースなんか着ていたら余計に暑いだけです。とすると、防風性能はそこそこで、ある程度の通気性能があり薄手で軽いジャケットが必要です。該当するのはウィンドブレーカーぐらいしかなさそうです。


Softech Granite hooded Jacket
いろいろと検討してみた結果、購入したのはマムートのソフテックグラナイトフーデッドジャケットでした。ソフテックというマムートオリジナルの生地で作られたジャケットです。ソフテックは、撥水性に優れた二重織りになっていて、防風性・透湿性があり、伸縮性にも優れた生地です。ウィンドブレーカーによくあるナイロンのシャカシャカした感じはなく、ソフトで肌触りのいい生地なのもいい感じです。以前購入したソフテック グラナイトハイブリッドジャケットでも使われている生地なので、その性能はわかっています。ソフテック グラナイトハイブリッドジャケットが使えれば問題なかったのですが、さすがに厚手フリースの上に着るにはサイズが小さかったので、倉敷のマムートストアで試着してみて、自分のサイズよりも2サイズ大きいユーロL(日本XL)を購入しました。通常は、シャツやフリースはS、ジャケットはMを選びますが、マムートは腕が細い作りになっているので、パツパツ感がないサイズとなるとユーロLだったわけです。丈は思っていたよりも長くなくて、それほどダブダブした感じもありません。






この組み合わせで今年の正月は八ヶ岳に行ってきました。登山口から行者小屋までの工程では、気温はマイナス6度以下でしたが、はじめのうちはマウンテンバーサロフトジャケットだけで大丈夫でした。すこし汗ばむぐらいのところもありましたが、脱ぎたくなるほど暑くもなく、かといって寒いということもなく、いい具合でした。文三郎道の中岳のコルでは、気温マイナス19度、風速20m/秒ぐらい吹いていましたが、グラナイトフーデッドジャケットの上にハードシェルを着れば優秀な防寒性能を発揮してくれました。ハードシェルは完ぺきに風を防いでくれますが、断熱性能がないに等しいので寒さはしみてきます。しかし、断熱層であるマウンテンバーサロフトジャケットとハードシェルの間にグライナトフーデッドジャケットがあることで、ハードシェルからの寒さを遮ってフリースの毛足の間に溜まった暖かい空気が冷えるのを防いでくれるというわけです。いわゆる、二重窓と同じ原理です。


朝の気温がマイナス15度と低かったものの風が弱く晴天だった硫黄岳への登頂時は、グラナイトフーッデッドジャケットは着ないでバーサロフトジャケットに直接ハードシェルを着ていましたが、暑くもなく寒くもなく赤岳山荘に戻るまで服装の調整はしませんでした。


下山時はハードシェルの代わりにグライナトフーデッドジャケットを着て下りましたが、これもまた暑くも寒くもなく登山口までそのままでした。いつも下山するときは登山口が近くなると汗ばむことが多いのですが、この時は汗ばむこともありませんでした。


ということで、今のところ厚手フリース+ウィンドブレイカーという組み合わせがもっとも汎用性が高く、幅広い気象状況に対応できる組み合わせだと感じています。ただし、考え方は人それぞれなので、あくまでも個人的な意見です。


ミドルレイヤ―を防風レイヤと断熱レイヤに分割するという発想になるわけですが、アウターレイヤ―にハードシェルがあることを前提にしているので、この場合の防風レイヤはハードシェルのような完ぺきな防風性能は不要です。防風・通気・透湿の3つがうまくバランスしている軽量なものでいいわけです。断熱レイヤは極寒の状況でも耐えられる保温性能があるのが理想です。断熱性能の低いものにしてしまうと、インシュレーションジャケットを余分に持つ必要が出てくるので、はじめから高い保温性能があるほうがいいわけですが、暑すぎて行動に支障をきたしては意味がありません。なので、保温性能が高いのに通気性能もあるフリースジャケットが適しているといえます。


マウンテンバーサロフトジャケットは使ってみるとアウターとしての使い方を考えて設計されているようで、左右のポケット位置が高めについているため、バックパックのヒップベルトと干渉しないようになっていて使いやすいと感じました。また、ノースフェイスお得意の肩についている補強生地もショルダーベルトとすれて毛足が切れたり毛玉になったりするのを防いでくれます。ビットジップは結局使いませんでしたが、あれば便利な機能であることは事実です。現行品では、より極地向けのアンタークティカバーサロフトジャケットと、ビットジップとをなくして中厚手の生地にしたスーパーバーサロフトジャケットの2系統に分かれたみたいです。どちらも肩の補強生地はなくなってしまいました。







アウターとしても使うことを考えると、肩の補強生地があるマウンテンバーサベントジャケットのほうがいいのかもしれません。いまならアマゾンでブラックの日本Lサイズが通常20%オフに加えて10%オフクーポン(3月2日まで)が使えるので、18,800円ほどで購入できます。オリーブ色ならさらに500円ほど安いです。








さらにメリットがもう一つ。重さ的には、マウンテンバーサロフトジャケットが450gでグライナトフーデッドジャケットが381gですから、厚手ソフトシェル+薄手フリースと大差ありません。しかし、ソフトシェルジャケットの時には休憩時用にインシュレーションジャケットが別途必要でしたが、この組み合わせではそれが省略できます。防風性能が上がればマウンテンバーサロフトジャケットはインシュレーションジャケット並みの保温力を発揮してくれるからです。


休憩時のインシュレーションジャケットが必要なければ、トータルの荷物の軽量化になりますが、その分テント泊時の停滞時用ダウンジャケットのグレードを上げるということもできます。持っている装備や状況に合わせて判断すればいいわけですが、選択肢が増えるというのはいいことです。


とりあえず、自分がいま求めているミドルレイヤの性能を手に入れることができたわけですが、決してこれで完成というわけではありません。素材開発は日進月歩です。これからもどんどん新しい素材が開発されるでしょうから、さらに快適で高性能なウェアがリリースされる可能性は間違いなくあります。現状で満足できなくなったときは、またまた素材探しの旅に出ることになるわけですが、それもまた楽しです。懐はさびしくなりますけどね。


ランキングアップにポチッとご協力お願いします。
にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村


登山ランキング




| ジャケット | 13:36 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

ダウンとプリマロフトのハイブリッドジャケット: マムート セラックダウンフーディー

いままで厳冬期のテント泊などの保温着として使っていたのはモンベル ライトアルパインダウンパーカーですが、2013年10月に購入して以来すでに4年が経過してへたった感じが強くなってきたため、今シーズンは新しいダウンジャケットに買い替えました。


alpine_light_down_skgy.jpg
買い替えた理由は、購入時に比べてダウンの膨らみが小さくなったし、保温性能も落ちてきたように感じるからです。山に持っていくときはコンプレッションバッグに詰めて思いっきり圧縮するので、その負荷がダウンの復元力を弱めてしまったのかもしれません。冬山で2~3泊すれば当然ダウンの内部に湿気がたまってきます。撥水加工を施していないダウンだと結露して湿った状態で強く圧縮されれば、濡れてロフトがなくなったようになるのも当然なのかもしれません。下山後に荷物をほどいてみると、圧縮されていたダウンはなんとなく湿っているし、ロフトを回復するのに時間がかかります。


IMG_9966.jpg
ライトアルパインダウンパーカーの背中の部分を光に透かして見ると、チャンバーの縫い目のあたりはかなりダウンがスカスカしてしまっているのがわかります。腕の部分などは、触るとびっくりするぐらい薄っぺらい感じになっていて、ダウン封入量がずっと少ないULダウンと大差ないようにさえ感じます。タウンユースで使うレベルなら十分暖かいのかもしれませんが、マイナス10度を下回る雪山で使うには心もとない限りです。実際、2016年~2017年の年末年始の鳳凰山ではけっこう寒い思いもしました。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




買い替えるにあたって上位モデルのアルパインダウンパーカーにするという選択肢も考えましたが、ダウンの封入量が増えたとしても、結局数年使うと同じようにダウンがへたって保温力が低下してくるだろうと思われるわけです。モンベルはこのモデルにはあいかわらず撥水加工をしていないダウンをつかっているので、結果はなんとなく見えています。


それなら、化繊綿もしくは化繊綿とのハイブリッドタイプのものにしてみたらどうだろうかと考えました。化繊綿なら湿気でロフトが失われることはあまり心配しないでいいということなので、コンプレッションバッグで繰り返し圧縮してもへたれ具合はダウンだけのものよりだいぶんましなのではないかと思うわけです。もっとも、化繊綿100%だと重くかさばるし、保温力も同等の重さのダウンよりも劣るため、現実的にはハイブリッドタイプがよさそうです。


seracdown.jpg
ということで、数あるダウンジャケットの中から選んだのは、マムート セラックダウンフーディーです。2016/17FWモデルなので、2017年9月に旧モデル処分価格でかなり安くなっていました。2万円強の価格で出ているのをみつけ、セールの時に3000円引きクーポンで2万円を切る価格になったので、購入しました。


セラックダウンフーディーは、表地は撥水性に優れて軽量な20D Pertex Quantum Micro Rip Stop。中綿は40%のプリマロフトと60%の撥水ダウンを混ぜた新素材PrimaLoft Silver Down Brendを150g封入しているので雨や湿気にも強く、濡れても嵩高さを失わないという特徴をもつダウンジャケットです。重さはライトアルパインダウンパーカーの360gに比べて430gとやや重いのですが、プリマロフトが入っているのでこの点は仕方がありません。


すでに旧製品なので詳しいことは省略しますが、触った感じはセラックダウンフーディーのほうが少しボリューミーです。へたったライトアルパインダウンパーカーと新品のセラックダウンフーディーを比較するのも酷な話ですが、明らかに違うというほどでもありません。なので、保温性能は、新品時のライトアルパインダウンパーカーとほぼ同等なのではないかと期待しています。


なお、セラックダウンフーディーのあとは、セラックフーディーメランジュダウンという名称のモデルがでましたが、750フィルのダウンが170gも入った高級品で、重さは830gになっています。生地がメランジュ素材でおしゃれなタウンウェアっぽくなっているし、山に持っていくには重すぎると思うので、後継品といえるかどうかビミョーなところです。スペック的にはむしろ新しく出たセロンダウンフーディーのほうが事実上の後継モデルだと思いますが、こちらもハイブリッドではなく750フィルダウン150g封入で、重さ470gとなっています。






今年の正月山行は小屋泊まりにしたためセラックダウンフーディーを使う機会はありませんでした。そのうえ、正月以降の体調不良が完治していなくて、いまだに山に行けていないのでセラックダウンフーディーもタンスの肥やし状態です。寒波が居座っている間に、一度試してみたいものです。


ランキングアップにポチッとご協力お願いします。
にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村


登山ランキング



| ジャケット | 20:28 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

冬期登山用ソックス比較レビュー

僕が今まで購入した冬期登山用ソックスは、以下の4種類です。重さは1組の実測値になります。

(下写真右から)
モンベル メリノウールエクスペディションソックス 175g
ミズノ ブレスサーモウール極厚パイル 130g
スマートウール マウンテニアリング 135g
ファイントラック メリノスピンソックスEXPレギュラー  95g


IMG_9973.jpg
重さを見れば一目瞭然ですが、同じ冬期用といってもメーカーによって考え方はかなり異なるようです。せっかくなので、これら4種類を比較してみようと思います。


1、モンベル メリノウールエクスペディションソックス
一組の重さが175gで、片足なら87.5gという極厚のソックスです。モンベルショップのサイトでは、平均重量156gとなっていますが、実際にはそれよりも重いようです。重いということは、それだけメリノウールがたくさん使われているということで、その分暖かさが優秀であるという結果になるわけです。


実際に使ってみた限りでは、4種類の中でもっとも暖かいと感じます。また、ソックス自体の生地も厚くしっかりしていて、2~3日履きっぱなしでもへたって靴が緩くなるような感じにもなりません。素足にこのソックスを1枚ではいても、厳冬期の日本アルプスで寒さを感じたことはありませんでした(靴はスカルパ モンブランGTX)。


IMG_9976.jpg
ソックスの表側は目の詰まったセーターのような平滑さがあり、靴の脱ぎ履きでひっかかるようなこともなく、するりと足を入れたり出したりすることができます。生地は全体が均一なタイプで、部分的な補強や生地厚の変更などはありません。


IMG_9975.jpg
裏側は、小さ目のパイルがぎっしりと並んでいて、足を入れた時の肌触りも悪くありません。クッション性を保ちながらもしっかり感があって、ここで紹介する4種類の中では一番お勧めできるソックスです。モンベルの商品紹介文に書かれている”3,000m級の冬季登山や極地探検などでの使用に耐えうる、最高水準の保温性・耐久性・クッション性を備えています”というのは、嘘偽りのない内容だと思います。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




2、ミズノ ブレスサーモウール極厚パイル
重さはスマートウール マウンテニアリングとほぼ同じですが、生地のしっかり感はモンベル メリノウールエクスペディションソックスに近いものがあります。2018年2月3日現在ミズノ公式オンラインショップではすでに販売されていないようで、生産完了になったのか、はたまた時期的に完売しただけなのか不明です。アマゾンでも在庫切れとなっていて、再入荷の予定がたっていないとのことなので、すくなくと今シーズンは生産が完了したようです。


吸湿発熱素材ブレスサーモとウールを組み合わせ、ブレスサーモが吸湿発熱した空気をウール繊維が取りこみ保温するので、衣服内をドライで暖かな状態にするということですが、実際にほかのウールソックスと比べて明らかに暖かいかというとどうでしょうか。まあ、そんな気がするという程度には暖かいと思います。


IMG_9977.jpg
このソックスは部位によって織り方の異なる生地を使用していて、なかなか凝ったつくりをしています。すねの部分と甲の部分には横方向に粗めに織った生地が使われていて、通気性アップを図っています。


IMG_9978.jpg
かかとの上のアキレス腱の部分はジャバラ設計の生地になっていて、ずれ落ち防止を狙っています。また、足裏の部分はすこししっかりした生地になっているなど、メーカーの気合が入っているのを感じます。ミズノは登山用品のメーカーとしては一流とは言い難いところがありますが、このソックスはかなりいい出来なのではないかと思います。


3、スマートウール マウンテニアリング
登山用ソックスのブランドとして有名なスマートウールのハイクシリーズ中、もっとも厚いモデルがマウンテニアリングです。触った感じは、厚みはあるもののモンベルと比べて柔らかく、モンベルがカーペットのようであるのに対して厚手のバスタオルのようです。つま先から足裏、踵までの色の違う部分は甲側よりもやや厚手の生地が使われていて、耐久性を上げているようです。







IMG_9980.jpg
表側は平滑で脱ぎ履きしやすいのですが、全体に柔らかすぎて少しタイトな靴だと足入れするときにかかと部分が引っかかって伸びてしまいだぶつきやすくなります。そのため、足を入れてから中で足を前後に動かすなどしてだぶついたかかと部分をなおしてやらなければいけないのが面倒です。脱ぐときも、つま先が引っ張られたようにビローンと延びてしまうので、これまた手直しが必要になります。


IMG_9981.jpg
生地がやわらかい理由は、裏側のパイルが長くふっくらしていることにあると思われます。見た目にも、バスタオルやラグマットのような長いパイルがびっしりと覆っているのがわかります。問題なのは、毛足が長いゆえに圧力によわく、指でつまんでやれば簡単にへこんでしまうことです。柔らかく履き心地はいいのですが、登山をしているとすぐにへたってきて、わずか数時間で靴ひもを締めなおさなければならないぐらい緩くなってしまうのです。無雪期の登山であれば休憩がてら靴紐を調整すればいいのですが、冬期はゲイターを外さないといけないし、分厚いグローブをしていることもあって、そういう作業はできれば避けたいところです。


保温性能はモンベルのソックスと変わらないレベルなので、必要にして十分な性能だと思いますが、耐久性においては劣っていると感じます。このソックスを使うときは、靴紐をすこしきつめに絞めておいた方がいい感じです。


4、ファイントラック メリノスピンソックスEXPレギュラーM
商品名にエクスペディションをあらわす「EXP」が入っているのに、他メーカーの中厚手ソックスと同等の重さしかないソックスです。それでもメーカーは冬期用厚手モデルとうたっているので、ファイントラックというメーカーの考え方に共感できないと感じさせる商品でもあります。もっとも、現行のモデルでは重さ120gと記載されているので、モデルチェンジして生地を少し厚くしたようです。おそらくファイントラックお得意のレイヤリングを前提とした製品コンセプトに基づいて企画された商品でしょうから、スキンメッシュソックスをドライレイヤーとして2枚履きをするために薄めの生地にしているのだと思われます。







重さが軽い分、生地も薄く、厚手ソックスだと思って通販で購入した場合、なにかの間違いだと思う人がほぼ100%なのではと思うほどです。僕の場合、スキンメッシュソックスを持っていたこともあり、生地の薄さを知りつつも通販の送料を無料にするためにあわせ買いしてみたソックスだったので、それほど愕然としたわけではありません。しかし、実際にモノを見てみたらやっぱりなんだこりゃあと思うぐらいのインパクトはありました。残雪期用ソックスだったら妥当かなという感じです。


IMG_9982.jpg
ミズノと同様に部位によって異なる生地を使い分けるタイプのソックスで、くるぶしの部分は丸くくりぬかれたように薄いメッシュ状の生地が使われています。靴と当たって痛くならないようにという配慮なのかもしれませんが、当たるところなら逆にクッション性のある厚手の生地のほうがいいのではと思ってしまうのは素人の浅はかさなのでしょうか。どちらにしても、いまどきの登山靴ならくるぶしがあたって痛くなるようなことはないと思うのですが、このような生地変更が本当に必要なんでしょうか。


写真左上のファイントラックマークのある部分はふくらはぎの部分ですが、オレンジ色のラインのマークがある左側は裏地にパイルのない平織の薄い生地になっています。甲の部分も同じ生地になっています。オレンジラインの右側からくるぶしの丸い部分を取り囲む部分には、小さなパイルのあるやや厚手の生地が使われています。この生地はそのまま足裏からつま先まで使われています。甲の上、足首が曲がる部分(写真右下部分)はジャバラ状になっていて、足首の動きを妨げないように配慮されています。


IMG_9983.jpg
上の写真と同じアングルになるようにソックスを裏返した写真です。左上部分がふくらはぎになります。


IMG_9984.jpg
土踏まずのあたりで足をぐるりと包むようにアーチ部分の疲労軽減サポートを目的としたゴムが入ったジャバラ状の処理がされています。同じものがくるぶしの上の足首部分にも採用されています。ソックスのズレ防止にも役立ちそうです。


いくら二枚履き前提とはいえ、この厚さで厳冬期の日本アルプスの寒さに耐えられるのかはなはだ疑問なので、いまのところこのソックスを厳冬期の日本アルプスで使ったことはありません。GWの涸沢で使った限りでは、特に寒くて困ったということはないので、保温材の入った冬靴なら大丈夫なのかもしれません。とはいえ、この厚さでモンベル メリノウールエクスペディションソックスよりも高価格で、なおかつスキンメッシュソックスも買わないといけないとなると、コストパフォーマンスが悪すぎてリピート買いはあり得ないと思っていますし、おすすめできるソックスでもないなというのが正直な感想です。


ランキングアップにポチッとご協力お願いします。
にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村


登山ランキング




| ウェア小物 | 18:49 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

マムート メロングローブが70%オフ!

仕事帰りに、三井アウトレットパーク倉敷にあるマムートストアに立ち寄ってみたら、セール品のワゴンの中にメロングローブを発見。いまのところ厳冬期のグローブはBD ソロイストと自分で選んだシェルグローブやウールグローブのレイヤリングセットで用は足りていますが、唯一の弱点がどちらも防水性能が弱いということです。ゴアテックスでなくてもいいので、防水透湿のメンブレンが入ったグローブがほしいなと思っていたところでした。


IMG_8609_20180126175916d01.jpg
メロングローブは、3本指の中綿入りグローブで、手のひらは柔らかいヤギ皮仕様になっていて、内側は肌触りのいいフリース地です。中綿は一般的なポリエステルの化繊綿ですが、ふっくらふんわりとしていていかにも暖かそうです。三本指の部分は中で3本の指が独立するように仕切りが設けてあって、はめた感じは5本指グローブに近いものがあります。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




防水に関しては、マムートオリジナルのDRYtechという防水透湿メンブレンが入っています。2.5レイヤーのDRYtechで、生地は40デニールです。タグにwaterproofと書かれているので防水性能があるということですが、アウターとインナーが一体型のグローブなので、インナーを外してアウターの裏側を見ることができません。そのため、はたして縫い目にシーリングまでされているのかどうかは不明です。シーリングがされていなければ厳密には防水とはいえないので、まあ大丈夫なんだろうと思いますが・・・ 


ワゴンに残っていたのは、サイズ8が5組ぐらいと、サイズ9が2組でした。マムートのグローブはサイズ7がぴったりで、サイズ8がやや余裕があるという程度ですが、インナーグローブをつけることを考えると余裕のあるサイズ9がよさそうです。ただ、実際にはめてみると8も9もあまり大きさに差がない感じでした。価格をみると、なんと5400円になっています。定価が18,000円のグローブですから、なんと70%オフです。旧商品なのでバカ安になっているみたいですが、こんなお買い得商品はめったにありません。購入即決でした。次の山行でさっそく試してみようと思います。


ランキングアップにポチッとご協力お願いします。
にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村


登山ランキング






| ウェア小物 | 18:03 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

暖かく蒸れにくいポーラーテックのタイツ: ミレー スーパーパワーパンツ

spp.jpg
今年の正月に行った八ヶ岳で使用したボトムスのアンダーウェアが、ミレーのスーパーパワーパンツです。名前だけ聞くと山パンツのようですが、れっきとしたアンダーウェアです。厳冬期用のタイツはモンベルのジオラインEXPタイツを使っていましたが、スーパーパワーパンツを一度使ったらもう手放せないというぐらいの優れものです。


IMG_9964.jpg
ポーラーテック素材の厚手タイツで、厚さはメリノウールのEXPモデルよりもさらに厚く、いわゆるポーラーテックのジャケットと同じ生地のタイツだと思えば間違いありません。


IMG_9965_20180121201212e0e.jpg
裏地はポーラーテックジャケットと同じ柔らかく肌触りのいい起毛素材になっています。縫い目はフラットロックシームになっているので、あたるようなところもなく、快適な履き心地です。ただし、お尻の真ん中の縦の縫い目だけはフラットロックシームではありません。もっとも、この部分はちょうどおしりの真ん中の溝にあたるところなので、縫い目が当たってきになるということは今のところありません。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




生地が厚いと足の動きがつらくなりそうと思うかもしれませんが、柔らかく伸縮性に富んでいるので、足上げなどで突っ張るような感覚は全然ありません。ひざ裏に生地がかたまって違和感が生じることもないし、生地厚からは想像できないほど足の動きに追従して自然な履き心地です。


生地が厚手ということもあって、断熱性能に優れています。赤岳に登った時はマイナス19度で強風の吹くコンディションでしたが、スーパーパワーパンツを素肌に直接履いて、その上にゴアテックスのハードシェルパンツをはいただけでしたが、寒さは感じませんでした。


また、GWの仙丈ケ岳や北穂高岳への山行にも使いましたが、下山時に履いていても熱くて蒸れるという感じはほぼないぐらい通気性と透湿性に優れています。多少汗ばむようなことがあっても、パンツのベンチレーションを開いてやればすぐにおさまるし、汗がべったりと残って不快な感じになったこともありません。



サイズはユーロサイズなので、日本MサイズならSを購入すればいいのでしょうが、僕はMサイズ(日本L)を購入しました。通常はSサイズ(日本M)がぴったりですが、ウエストの表記サイズが70~74となっていてちょっときつそうだし、股下はSもMも82cmと同じだったのでMにしたわけですが、結果的にMでよかったようです。ダルっとした感じもなく体にぴったりとフィットするし、ウエスト82cmで緩くない程度にわずかに余裕があるという感じです。ウエストには微調整用に紐がついているので、少ししめればOKです。ちょっと価格が高いのが玉にきずですが、この時期になると30%オフで手に入れることもできますので、寒がりの方にはお勧めです。






ランキングアップにポチッとご協力お願いします。
にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村


登山ランキング




| アンダーウェア | 20:22 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

| PAGE-SELECT | PREV