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ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。相互リンクはしていませんので、リンクはご自由にどうぞ。

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いろんな意味で残念な山: 花見山その2 

2019年10月13日(日) 新見市千屋花見 花見山(1188m) 単独日帰り 


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11:12 下の谷登山道から登るのを中止し、さっさと引き返して滝の下まで戻ってきました。下の谷登山道で時間を浪費してしまったので、来た道を戻って滝コースから登り返します。


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11:21 滝コース分岐から登山道に入ります。スキー場から滝まではよく整備された遊歩道でしたが、ここからは細い踏み跡という雰囲気の道になりました。道標も新見ハイキングクラブの手作りのものしかないので、どうやら登山道には行政の予算は入っていないようです。


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はじめのうちはそれほど傾斜のきつくない植林帯の中を登って来ましたが、次第に傾斜がきつくなってきました。分岐から10分も行かないうちにほとんど下草のなかった林床に笹や低木が生い茂るようになってきました。


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林床に下草が出始めた頃から、道の傾斜がかなりきつくなり急登といえるレベルになってきました。しかし、この登山道は分岐からほぼ一直線に急斜面を登るようにつけられていて、しかも階段になっているところがまったくないので、台風通過後ということもあってやたら滑ります。こんな滑りやすい急斜面になぜ直登の道がつけられているのか理解に苦しみます。狭い尾根というわけでもないし、ジグザグに道をつければもっと楽に登れるはずです。どういういきさつで誰が登山道を設置したのか知りませんが、経験や体力が千差万別な登山者のことを考えたコース設定というわけではなく、ある程度経験があり体力もある登山経験者が最短で登るためのコースとして設定したんだろうなと感じられます。下の谷登山道も普通なら破線で示されるバリエーションコースといってもいいような状況ですが、滝コースとならんで実線で紹介するなど、一般の登山者やハイキング客の利用を想定しているとは言いがたい登山道です。


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11:51 すべりまくる急登に手こずりながら登ってくると、ようやく平坦な場所に出ました。


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ここまでまったく展望のない道でしたが、ここも展望はありません。それでも、休憩できる広さと平坦さがあるだけまし。立木の枝にバックパックをぶら下げて、立ったままドリンク休憩をとりました。GPSで位置を確認すると、どうやら稜線まであと50mもないところまできているようです。10分ほど休憩して、再び稜線を目指します。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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12:04 休憩した場所からは緩やかな傾斜の道になり、のんびりと歩いて4分で県境稜線に出ました。山頂は左、右は下りで使う千年樹の森コースです。


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山頂に向かう稜線の道は、傾斜もあまりなく、歩きやすい道でした。しかし、標高が1000mを越えているというのに、ほとんど雑木林のような状況で、毛無山のようなきれいなブナ林はありません。なんだかがっかりしながら歩いて行くと、山頂近くになってようやく大きなブナがちらほら生えている場所がありましたが、ここもブナ林というよりも太いブナが少し生えているという程度で、森の美しさを楽しめるような場所ではありませんでした。おそらく、一度はほぼ伐採されてしまったのでしょう。


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山頂手前で少し傾斜のきついところがありましたが、すぐに平坦な藪道になり、進んでいくと前方に東屋が見えました。


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12:19 花見山山頂に着きました。千屋温泉にはそこそこ車が停まっていましたが、山頂には誰もいませんでした。東屋の奥に山名板が見えます。


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山名板にも新見ハイキングクラブの名前が刻印されているところを見ると、花見山の登山道は行政の管理ではなく、地元のクラブがボランティアで管理しているか、市の委託で管理しているかのどちらかのようです。新見市の最高峰である花見山でそういう状況ですから、どうやら新見市は観光資源としての登山にはほとんど興味がないのでしょう。新見市観光協会のホームページを見ても、登山に関する紹介は皆無なのでそういうことのようです。


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ちなみに、山頂からは鳥取側の西南方向だけ展望があります。東の新見側はまったく展望がなく、廃屋か何かの資材が散乱していたりで、がっかり感満載です。山頂に東屋があることだけが唯一の「いいね」ポイントです。


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ひとまず記念撮影をしてから、東屋でランチにしました。


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今日もローソンのおにぎりです。最近、ローソンはおもしろいおにぎりが多いので、セブンイレブンよりもローソンを使う機会が増えました。楽天ペイも使えるので、ローソン派に心変わりしつつあります。今回購入したのは、悪魔のおにぎりの明太バター醤油味とどん兵衛おにぎりですが、悪魔のおにぎりのほうはまたまた新商品のようです。味はかなりいけました。これまで食べた悪魔のおにぎりの中でも1~2位を争う美味さでした。どん兵衛おにぎりのほうは、おおむね想像がつく味でそれなりにおいしいのですが、まあこんなものだろうという感じでした。


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山頂の気温は15度ぐらいで、ジャケットを着ていても陽射しがないためじっとしていると冷えてきました。今回は夏装備のままだったので、ポットにお湯を入れて来たわけでもないしガスもありません。なので、温まる手段がなく、ランチを終えたら早々に下山です。


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12:42 下山開始です。下山準備を始めると、陽射しが射し始めるという山あるあるでしたが、歩き出すとまた曇ってしまいました。


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ところで、下の谷登山道はいったいどこに出てくるのかを確認しようと、下山時に右側を注意しながら歩いたのですが、結局道標もなにもなく、それらしいトレースも見つかりませんでした。唯一、トレースのように見えなくもないという場所がありましたが、写真のようにとても登山道とはいえない状況なので、もしもこれがそうだったらとんでもない道になっているだろうなといわざるを得ません。強行して登ってこなくてよかったと思ったのでした。


帰宅後、ネットで検索してみると、2015年に下の谷登山道で登ったという某クラブの記事を見つけましたが、どうやら稜線の道に合流しているのではなく、滝コースが稜線に合流する少し手前のところで滝コースに合流しているようです。登ってくるときにはまったく気がつきませんでした。気がつかないということは、やはり利用者が少なくわかりやすい状態の道ではないのでしょう。ちなみにその記事によると、下の谷の滝から山頂まで105分かかったそうです。僕が下の滝から引き返して滝コースで登った所要時間は67分なので、40分近く余計な時間がかかることになり、下の谷登山道をやめて滝コースに変更したのは正解でした。


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それにしても、スキー場近くの案内板には、滝コースと平行して道がついているように描かれていて、誰が見ても直接稜線の道に出るのだと理解する絵になっています。下の谷登山道が滝コースに合流するのであれば明らかに案内図が間違っていることになり、そういうでたらめな案内図を設置するクラブの良識を疑わざるを得ません。


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12:53 滝コースの分岐まで戻ってきました。ここからは、直進して千年樹の森コースで下ります。実は、千年樹の森という名前から、巨木の立ち並ぶ原生林のような美しい自然林の中を通るコースなのだろうと勝手に思っていたのですが、まったくもってそんなことはありませんでした。


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ところで、滝コースの分岐に設置されている道標には、「千年樹の森コース」ではなく、「千年の森コース」となっていました。ヤマケイのガイドブック岡山県の山でも千年の森コースと紹介されていますが、麓に設置されている石碑には「千年樹の森」と刻印されているので、「千年樹の森コース」が正しいようです。地元のクラブなのにコース名を間違って使っていることに気づいていないというあたりに、下の谷コースのでたらめな案内図が描かれている理由がわかるような気がしました。


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千年樹の森コースは尾根を下る道で、地形図を見る限り滝コースより傾斜は緩やかであるはずですが、それでも時々結構な急傾斜の区間があり、そういうところではやっぱりつるつるとよく滑ります。スリップダウンしないように立木につかまったり、登山道の両脇の滑りにくそうなところを歩いたりしながら下りました。


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ずっと雑木林のような、美しくもなければ展望もない森の中を下ってきましたが、傾斜が緩くなった標高850mあたりで、やっと樹齢数百年はありそうな大木がありました。葉の形と樹皮の様子からおそらくケヤキの木ではないかと思われます。ようやく千年樹の森になったのかと喜んだのもつかの間、少し下ると植林帯になってしまいがっかりでした。


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その後は緩やかな植林帯の中を進んでいきます。


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やがて工事中のような林道が前方に見えました。台風のおかげで林道はドロドロのぬかるみ状態ですが、まさかこの林道に合流するのかと呆然としながら進んでいくと、林道の直前でトレースが右に曲がり、その後は林道に沿って進んでいけたので、ほっとしました。


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林道沿いに少し歩くと、トレースは林道から離れるように低い尾根に向かいます。


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13:33 尾根に出て左手に下っていくと、道標のある場所に出ました。


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道はここで右折しますが、下り方面の行き先を示すようなことは道標には何も書かれていません。トレースは明確なので間違って直進する人はいないと思いますが、せっかく道標を設置してあるのなら下山者向けの道標もつければ良いのにと思います。



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その後は比較的大きな木が目に付く杉林の中を下ります。このあたりはトレースがやや不明瞭なところがありましたが、とくに迷うことはありませんでした。ちなみに、ネットで調べてみたところこのあたりの杉林を千年樹の森と称しているようです。しかし、樹齢千年の杉があるわけではなく、そういう杉を育てる森にしたいという願望で名づけたのではないかと思われます。千年樹の森の石碑もこのあたりにあるらしいのですが、全然気がつきませんでした。


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13:48 やがて道は林道になり、伐採されたばかりの場所に出てきました。日曜日なので作業はお休みだったようで、重機は動いていません。


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伐採地を過ぎ、やがて水田が見えてくると、千屋温泉まであと少しです。


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左手に釣堀の施設を見ながら進んでいくと、車道に合流します。前方のカーブを登った先が千屋温泉になります。


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14:02 千屋温泉の駐車場に戻ってきました。


所要時間は、登りは下の谷登山道で25分のロスがありましたが、それを除くと滝への往復込みで2時間5分でした。下りは休憩なしで1時間20分でした。花見山を訪れたのは初めてでしたが、ずさんな登山道案内図、消滅しかけている下の谷登山道、滑りやすい急斜面を直登する歩きにくい登山道、展望のない山頂、ただの杉の植林帯でしかない千年樹の森などいろいろいな意味で残念な山でした。


グーグルマップを衛星写真で見てみると、花見山の東側はほぼ植林帯のようで濃い緑色になっていますが、鳥取県側である西側は麓に植林帯があるものの、中腹から山頂にかけては自然林が残されています。花見山スキー場も自然林の中にあり、花見山に登るのであれば、花見山スキー場側から登ったほうが断然たのしいのではないかと思われます。

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| 2019年10月 花見山 | 19:35 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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いろんな意味で残念な山: 花見山その1

2019年10月13日(日) 新見市千屋花見 花見山(1188m) 単独日帰り 


謎の疲労感や腰痛のため、長らく本格的な登山から遠ざかっていましたが、10月13日に1ヶ月と1週間ぶりに1000m級の山に登ってきました。途中、9月24日に里山歩きをしているものの、行動時間が3時間以上になる登山は、ほんと久しぶりという感じです。


訪れたのは、新見市の北部、鳥取県との県境にある花見山です。北麓と南麓に2つのスキー場がある山で、それぞれのスキー場から登山道がありますが、今回は岡山県側となる北側のいぶきの里スキー場から登りました。


装備リスト
●アッパー
 ドライレイヤ: ノースフェイス パラマウントタンク
 ベースレイヤ: マムート パフォーマンスドライジップ L/S
 ミドルレイヤ: なし
 ソフトシェル: マムート クルーズジャケット
 ハードシェル: マムート エアロスピードジャケット
 インサレーション: なし
 グローブ: コーナン ネクストフォース 作業用グローブ
 キャップ/ハット: マムート アドベンチャーベンチレーションハット

●ボトムス
 ドライレイヤ: なし
 ベースレイヤ: なし
 ミドルレイヤ: マムート ソフテックトレッカーズパンツ
 ハードシェル: マムート エアロスピードパンツ
 ソックス: ハリソン 総パイルクライミングソックス
 シューズ: マムート テトンGTX

●ギア
 バックパック: マムート リチウムスピード20L
 ストック: なし


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山シャツのマムート パフォーマンスドライジップ L/Sはすでにもっていますが、今回色違いの赤を購入したので、シャツだけが新しいグッズになります。先週までの蒸し暑さの感覚がそのままだったので、夏山装備のまま出発したものの、現地に着くと気温16度で風もあり肌寒さを感じました。台風が過ぎ去ったら急に秋めいて、すでに薄手のダウンかフリースが必要な季節になっています。次に出かけるときは防寒着を荷物に加えるのを忘れないようにしなければ。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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9:51 いぶきの里スキー場の下にある新見千屋温泉の駐車場を出発します。登山道は滝コースと千年樹の森コースの2つがありますが、今回は滝コースから登り、千年樹の森コースで下山します。


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滝コースは、千屋温泉前のアスファルト道をゲレンデのほうへ上っていきます。


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この道沿いはオートキャンプ場になっていて、電源付のキャンプサイトが並んでいます。トイレも3ヶ所あって、利用できるようです。千屋温泉には外トイレがないので、登山する場合はこのオートキャンプ場の道沿いにあるトイレを利用しておいたほうがいいようです。これ以後はトイレはありません。僕は一番上のトイレを使用しましたが、個室のほうは確認していません。


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9:59 オートキャンプ場を過ぎるとアスファルト道は終わりになり、立ち入り禁止になっていました。登山道を示すような道標も看板も何もないので、どうしたものかと考えました。


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あたりを見渡してみると、左手の草むらの中に横倒しで放置されている看板が見えました。何が書いてあるのか確認してみると、登山者は通行してもいいと書かれていました。どうやらこのまま登っていけばいいようです。それにしても、もう少しわかるように置くとか、立てておくとかできないものなのかと管理のずさんさに少しあきれてしまいました。


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スキー場のゲレンデの中を上がって行きます。正面に見えるのがおそらく花見山でしょう。


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今日は予報では晴れだったはずですが、空はどんよりとした雲が覆っています。台風の余波がまだ残っているのか、天候の回復が遅れているようです。


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ゲレンデに沿って上っていくと、途中から道は左の森のほうへと入っていきます。この手前でゲレンデの真ん中を上って行く土道との分岐があるのですが、どうも見てもそちらの道は工事車両が通過してできた道なので、もともとの道だと思われるこちらの道を進みます。


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ゲレンデを離れて森の中へ入ったところに、手書きの案内図が設置されていました。


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NHCコースと書かれいているの場所が滝コースの分岐になりますが、その先に下の谷の滝があります。地形図やガイドブックでは滝のところで道は行き止まりとなっていますが、この案内図だと下の谷の滝から谷の左岸を登る道が描かれています。道は荒れているとなっていますが、目印を探して登ってくださいと書いてるところをみると、コースはちゃんとしているようなので、下の谷の滝を見た後そのまま登ってみることにしました。


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道は車が通れるぐらいの幅があり、荒れていないので歩きやすく快適です。傾斜も緩いので、登山道ではなく遊歩道として整備されたようです。


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途中案内図がありましたが、もはや判読不可能な状態でした。


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10:20 右手に階段が現れたのでなんだろうと思って見上げると、東屋が見えました。出発して30分なので一休みしてもいいのですが、ほとんど疲れていないのでそのまま通過しました。


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やがて偽木の階段が現れました。最初はほとんど段差のない楽な階段でしたが、途中からそれなりの段差がつき、傾斜も少しきつくなります。とはいえ、疲れるほどでもなく、あいかわらず快適な道です。


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10:30 二つ目の東屋がありましたが、周囲は背の高いヒノキ林なので展望もなさそうだし、ここも通過します。


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10:32 滝コースの分岐に着きました。もともとはここから右へ登っていく予定でした。


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今回は予定変更で、下の谷の滝へ向かいます。


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滝コース分岐から緩やかに下っていきます。相変わらず偽木の階段があるので、下の谷の滝までは遊歩道として行政による整備が行われたようです。


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尾根を回り込むようにして右へカーブすると、緩やかな上り坂になりました。


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やや傾斜がきつくなり、小さな谷に沿って上っていきます。


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10:43 下の谷の滝に着きました。着くなり、滝の下からイノシシの子供ウリ坊が3匹対岸へ向かってダッシュで逃げていきました。親の姿は見えないので、子供だけでウロウロしていたのでしょうか。


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滝のすぐ下まで来ると、結構な高さのある滝でした。台風の後ですがそれほど水量が多いわけではなく、岩肌を流れ落ちるためもあり、大きな滝つぼはありません。このとき、滝の反対側の岩陰から突然大きなイノシシが飛び出して一目散に逃げていきました。突然のことでびっくりしましたが、どうやらさっきのウリ坊の親だったようです。先に子供が逃げたので様子を見ていたのかもしれません。もしも子供と一緒にいて、子供を守ろうとこちらに向かってきていたらと思うと、ちょっとビビリました。


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滝の下で立ったままドリンク休憩をとり、休憩後登山道を探してみると、滝の右手にある斜面の上のほうに小さな道標のようなものが設置されているのが見えました。しかし、そこに行くための道は草に半分隠れたわずかなふみ跡があるだけです。けっこうな急斜面を横切って上っていかなければいけません。道が荒れていると案内図に描かれていましたが、この時点でほとんど利用さていない可能性が高そうであることがわかるので、嫌な予感がしました。


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手作り感満載の道標までくると、「下の谷登山口」と書かれていました。しかし、この上にも明確なトレースらしきものは見当たりません。


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幸い、赤テープがたくさん設置されていたので、草や低木を掻き分けつつ道なき道の斜面をトラバースしながら登って行きます。


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左下に滝を見ながら、急斜面を高巻していきます。踏み跡などまったくないので、足を安定して置ける平坦な場所などなく、足を滑らせて滝に落ちないよう慎重に足元を確かめながら、笹や木の枝をつかみながら進みました。


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やっと滝の上にでてひと安心です。


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少し進んだところに、「花見山←」と書かれた道標が木にかかっていました。その奥に赤テープもあります。この道標の通りに行くと、右岸に渡ることになりますが、最初の案内図に書かれていた地図では、谷の左岸をそのまま登っていくような描かれ方になっていたので、案内図と食い違います。とりあえず、赤テープの先で右岸に渡ってみました。


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ところが、その先で手がかりはぷっつりなくなりました。右岸に渡ったところでそのまま尾根を登るのかとも思いましたが、テープや道標は見当たらないし、そもそも簡単に登れるような斜面ではありません。当然、足跡もまったく見当たりません。


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それでは、谷に沿って上っていくのかと少し進んでみましたが、こちらもまったく人が歩いた痕跡は見当たりません。もちろん、見える範囲にテープも道標も見当たりません。左岸の斜面はヒノキ林ですが、注意深く見てもテープが見当たらないところを見ると、ここから左岸に上がるというコースではないと思われます。常識的に考えればこのまま谷をさかのぼり、途中で左岸に上がるというのがもっとも妥当な選択だと思われます。おそらく進んでいけばテープなりペンキなりの印が出てくるのでしょうが、まったく人の歩いた痕跡がないとなると、相当な藪漕ぎを強いられる可能性が高いといえます。


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地形図を見ながら検討すると、自分だったら青線のようなコースで登るかなと思います。いずれにしても、稜線に出れば正規の登山道に合流できるので、とりあえず登ってみてもいいのかもしれません。しかし、地形図だけではわからないのが地形の怖いところです。10m未満の崖は10m間隔の等高線には出てきませんから、崖地の記号がなくても存在する可能性はあります。


状況からすると、この先目印も最後まで当てになるという保証はありません。なによりも、万が一転倒や滑落で身動きが取れなくなったら、このような谷地形では携帯の電波が通じるかどうかかなり怪しいので、救助要請ができない可能性があります。自力で下山するか尾根まで這い上がることができればいいのでしょうが、足を骨折したりしたら動くことができず、その場合数日間はビバークしなければいけないわけですが、水も食料もどんなに節約してもせいぜい2日しかもたない量しかありません。なによりも、防寒着がありません。夜になればおそらく10度を下回るでしょうから、ハードシェルで雨風をしのげたとしても、防寒着なしでツェルトとシルバーシートだけで何日もビバークできるかどうかです。


ということで、下の谷登山道を登るのはやめることにしました。これ以上このコースを進むのは時間の無駄になりそうなので、さっさと引き返します。それにしても、よくこんな道を一般の登山者に簡易な案内図で紹介しているものです。荒れているというレベルではなく、利用者がいなさすぎて道が消滅しているといったほうが正しいレベルなので、紹介するにしてもそれなりの注意を喚起すべきだと思います。


つづく。

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| 2019年10月 花見山 | 13:52 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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