ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

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冬の名残:伯耆大山 vol 2

2011年4月3日 鳥取県大山町 伯耆大山・弥山(標高1709.4m)日帰り山行

vol 1はこちらをご覧ください。


木道
 頂上台地は一面の雪原でしたが、木道は一部露出しているところもありました。クランポンを履いたまま木道を歩いていく登山者もいましたが、当然木道の表面はかなり傷んでいました。こうなると木道の補修もかなり頻繁に行う必要がありそうです。雪の下にあるキャラボクなどの植生保護のために木道を歩くほうがいいのかどうかわかりませんが、まだ雪が十分あるうちはクランポンを装着している場合は木道を歩かないようにしてもいいのではないかと思います。そのあたり、どうなんでしょうか。

小屋入口
 11時25分、山頂避難小屋前に到着です。1階入口が掘り出されており、出入りできるようになっていました。

弓ヶ浜
 小屋前から振り返ると、まだ雪庇の残る9合目付近の尾根の向こうに、弓ヶ浜のカーブが見えていました。相変わらずいまいちすっきりしない天気ですが、雲はなくなっており、頭上には青空が広がっていました。

元谷
 元谷方面を見下ろすと、まだまだたっぷりと雪が残っています。

食事材料
 お昼には少し早いのですが、混むと嫌なので先に食事にすることにしました。先日の毛無山用に買ったパックご飯が残っていたので、またまたパックご飯のメニューです。レトルトパックは重いので、今回は「ちょっと雑炊」の素で簡単につくります。

食事完成
 雑炊だけでは寂しいので、ゆで卵を入れて出来上がりです。ゆで卵は半熟状態でもってきましたが、ビニール袋に入れてザックの一番上のダウンジャケットとの隙間にそのまま入れておいただけでしたが、つぶれることもなく持ってくることができました。卵を割って、半熟の黄身といっしょに雑炊をたべるとめちゃうまでした。

寒暖計
 食事を終えて小屋を出るときに入口前にあった寒暖計を見ると、気温は-4度でした。自分がショルダーベルトにぶら下げている寒暖計は、登ってくるときには+4度だったのに、ずいぶん違うものです。まあ、日向と日陰の違いなのでしょう。

剣が峰
 弥山山頂から三角点まで行き、剣が峰へのルートを見てみると、雪もしまっていてなんだか行けそうな雰囲気です。トレースも残っていました。どこまでいけるかわかりませんが、とりあえずいけるところまで行ってみることにしました。

 ストックをアックスに持ちかえて三角点から下り始めてすぐ、土が一部露出し始めた部分の横を下っていると、雪を踏み抜いてしまいました。見た目よりも雪は緩んでいるようです。脚を引き抜いてその穴を見みると、穴の中は空洞になっていて真っ暗です。地熱で地面に接している底のほうが先に融けて、上だけブリッジ状に残っているのかもしれません。ナイフリッジを渡っているときに踏み抜いたりしたら洒落にならないと思い、おとなしく引き返すことにしました。

烏ヶ山
 三角点までもどって烏ヶ山のほうを眺めていると、頂上付近の木々が白くなっているのが見えました。どうやら霧氷がついているようです。大山の夏道沿いにはなかったのに、なぜあっちだけ? 朝、烏ヶ山登山もちらっと考えたりしただけに、けっこうくやしい気分です。

鍵掛峠
 鍵掛峠方面です。大山環状道路はようやく鍵掛峠まで開通したところですが、鍵掛峠-桝水原間はまだ通行止めのままです。とはいえ、除雪はけっこう進んでいるようで、三の沢手前あたりの道路は、アスファルトが見えていました。この分なら4月半ばには開通するかもしれません。

造花
 12時45分、下山開始です。頂上台地の終わるあたりにある柵の杭に造花が2本飾られていました。

無念
 隣には「無念」と書かれた石が・・・ ここで遭難があったということなのでしょうか。こんなぽかぽか陽気の日にはこんなところで遭難なんてと感じますが、厳冬期の悪天下では3000m級の山岳に匹敵すると言われている厳しい山です。鳥取県警の遭難情報によると、平成21年12月、夏山登山道で吹雪による悪天候で70代の男性が死亡されていますが、もしかしたらその方の遭難場所なのかもしれません。ご冥福をお祈りいたします。

 頂上台地から急斜面の登山道にさしかかると、途端に油断できない状況に変わります。雪がそれほどやわらかくないので、かかとからまっすぐ脚を下ろすという歩き方ができず、いわゆるフラットフッティングという歩き方で下っていると、足に力が入りすぎてあっというまに足がふらふらになりました。八合目あたりになるとすでに足が上がらないほどで、クランポンの爪を雪面に引っ掛けて転びそうになること数回。ストックを使っていればもっと楽なのでしょうが、万一のことを考えるとアックスを持っているほうが安心です。しかし、アックスでは支えにならないので足だけで踏ん張らざるを得ず、6合目に降りてきたころにはすっかりふらふらでした。時間がかかっても横歩きで降りたほうがよかったかも。下山時に転倒滑落事故が多いというのも納得です。

 途中でストックに持ち替えて、重い脚を引きずるようにして14時30分に駐車場に戻ってきました。4月になって駐車場は無料になったらしく、料金徴収小屋は無人でした。1000円助かりました。

大山寺橋から
 大山寺橋から見上げる大山は、雪こそかぶっているものの、優しい春山の表情になりつつあるように見えます。1ヶ月もすれば新緑に包まれた姿を見せてくれることでしょう。

daisen_map.jpg
 今回は夏道の往復なのでGPSのトレースマップは不要だとは思いますが、せっかくなので掲載しておきます。頂上でうろうろしているように見えるのは、小屋の中に入ってしまったためGPSがおかしくなったせいです。


■山行データ
<往路所要時間> 3時間15分
駐車場8:10→五合目9:49→八合目11:02→山頂避難小屋11:25

<復路所要時間> 1時間45分
三角点12:45→駐車場14:30

<登山道情報>
このときはまだたっぷりの雪が残っていました。朝はかなり雪面が固くなっているので、クランポンがあったほうが安心です。好天であっても山頂部で風があると体感温度はかなり低くなりますから、まだ冬山用のジャケットが必要です。



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| 2011年4月 伯耆大山 | 17:49 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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冬の名残:伯耆大山 vol 1

2011年4月3日 鳥取県大山町 伯耆大山・弥山(標高1709.4m)日帰り山行

 4月に入ったというのに再び冷え込みが厳しくなった最初の日曜日。3月30日には積雪もあったとの情報をネットで見つけ、雪も締まっているだろうから伯耆大山の宝珠越ルートで剣が峰に挑戦してみることにしました。

 3日の午前3時、車を出そうとしてまずいことに気がつきました。なんとブレーキランプが点灯しません。左右同時にバルブ切れなんてありえないと思い確認してみると、やはり問題なさそうです。それならヒューズ切れだろうと確認してみるも、やはり問題なしです。走行に支障はないにしても、追突の危険性があります。それにしてもいつから切れていたのか。最近、夜に乗っていなかったので、もしかしたら結構前からだったのかも。出がけにこういうことがおきるのはよくないことの前触れのような気もして、出かけるべきかやめるべきか悩んでみたものの、それほど交通量が多い道でもないし、後に車が来たら急ブレーキを踏まないように注意することにして出発しました。

 南光河原駐車場についたのは、午前6時30分です。天気予報は午後から晴れるとのことで、大山には雲がかかっていました。早くから登ってもどうせガスの中だし、睡眠不足で眠気が出てきたので、少し仮眠をとりました。1時間ほど眠ってから空を見ると、やっぱりすっきりしません。ガスの中の剣が峰アタックはやばそうだし、朝のこともあるので、今回はおとなしく夏道ルートで登ることにしました。

駐車場
 8時10分に駐車場を出発。

登山口
 登山道入口からまだ雪がたっぷり残っています。

一合目
 2月に来た時はすっかり雪に埋もれていた1合目の道標も、しっかり文字が読める状態です。さすがに積雪量はだいぶへったようです。雪はしっかりと締まっており、つぼ足でもほとんど潜ることはありませんでした。

二合目
 8時47分、二合目に着きました。このあたりから雪の締まり具合がさらに増して、ほとんど凍結路面の状態です。すでにクランポンを装着してもよさそうな雰囲気ですが、それほど傾斜はきつくないし、滑って歩きにくいというほどでもないので、もう少し先まで進んでみることにしました。

折れた枝
 登山道には雪の重みで折れたらしい木の枝がたくさん横たわっていました。先月まではこうした枝も雪が覆い隠していたのでしょう。

三合目付近
 3合目あたりから傾斜が急にきつくなり滑りやすくなってきたので、ちょっと平坦な場所を見つけてクランポンを装着しました。

五合目
 9時49分、五合目に到着です。空には相変わらず雲が垂れ込め、ユートピア小屋のあたりから上はガスの中です。

山ノ神
 五合目にある山の神様も雪が取り払われて顔を出していました。

雪面の亀裂
 北壁下部の雪面を見ると、大きな亀裂ができていました。これから気温が上がってくると、雪崩れるかもしれません。

六合目付近
 五合目で休憩しているとき、単独行の男性が元谷方面からスキーで登行してきました。彼は登山道をそのまま登って行こうとしましたが、さすがに傾斜がきつい上に雪面が固くて大変だったらしく、板をはずすとザックにくくりつけて徒歩で登りはじめました。しかもスキーブーツのままで! まあ、つま先が折れ曲がるタイプのブーツだったので、いわゆるアルペンのブーツに比べればかなりましですが、こちらは登山靴に10本爪クランポン、あちらはスキーブーツといういでたちで同じ道を登っていくのですから、おかしなものです。

北壁
 五合目を出発し、樹林がそろそろ切れるところで北壁を眺めると、山頂部にまとわりついていたガスはかなり少なくなり、北壁がクリアに見えるようになってきました。ユートピア方面から剣が峰へと続く尾根もかなりはっきりと見えるようになり、これならあちらに行ってみても良かったかもと、少し後悔の思いも。まあ、出がけによくないことがあったことを考えると、今日は安全優先に徹したほうがいいと思うことにしました。

七合目付近
 6合目避難小屋が雪に埋もれていたらしくて発見できなかったためどの辺りにいるのかよくわかりませんが、ブナの森林限界を超えて吹きさらしの尾根に入ると、雪面はかなりかちかちの状態です。とはいえ、クランポンの爪は心地よくさくさくと雪面を捉えるので、滑る心配はありません。

石かご
 途中、石かごが露出しているところもあり、雪が少なくなっていることを実感しました。

八合目
 八合目には11時2分に着きました。

別山
 別山の岩壁はすっかり雪が落ちて、黒々としたエッジがその存在を主張しています。

頂上台地
 急傾斜の登りが終わり、頂上台地の一端に立つと、広大な雪原が広がっていました。日当たりのいい頂上台地ですが、わずかにキャラボクの群生などが見えているところがあるものの地面の露出はみあたらず、たっぷりの積雪があるようです。風もいっそう冷たさを増してきました。ここにはまだ冬の名残が濃厚です。

vol 2に続く



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| 2011年4月 伯耆大山 | 11:31 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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