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ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。相互リンクはしていませんので、リンクはご自由にどうぞ。

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心臓ドキドキ! 積雪期槍尾根単独行: 伯耆大山槍ヶ峰その3 

2019年3月20日(水) 鳥取県大山町 槍ヶ峰(標高1689m) 日帰り単独行 


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ランチを終えた後は、いよいよ本日の核心部へ向かうための準備を整えます。ここから上の槍尾根はかなり急傾斜の雪稜を行くことになるので、ダブルアックスを用意してきました。ダウンジャケットは寒さ対策にそのまま着ていくことにしました。


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そういえば装備リストに書き忘れましたが、ダブルアックス用のブラックダイヤモンド スピナーリーシュと


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それを使うためのカンプ ブリッツというハーネスをはじめて使いました。


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12:45 槍尾根に向けて出発します。とはいえ、勇んで歩き始めたかといえばそうでもありません。実はランチを食べながらずっとやめようかどうしようかと思案していました。2017年のGWに奥穂高岳で撤退して以来、高度感のある急傾斜の雪壁にはほとんど挑戦していません。1ヶ月前の烏ヶ山はそこそこ急傾斜の雪壁でしたが、それほど高度感があったわけではないので、あまり恐怖心は感じませんでした。今回は平日で人もいないし、万が一東壁側に滑落したら助かる可能性は限りなく低そうです。ちょっとリスクが高すぎるかとチキン野郎になりかけていました。


しかし、天気もいいし、雪質も悪くなく、気温もそれほど高くないので雪崩の心配もほぼなさそうで、見た限りでは稜線にやばそうな雪庇もほとんど見られないコンディションです。これで行かなかったらいつ行くんだという状況なので、気持ちを奮い立たせて槍尾根に挑戦することにしました。


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広い草つき斜面を登っていきます。雪は比較的浅くよく締まっていて、つま先をけりこんでもあまり刺さらないので、サイドステップで慎重に登りました。


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草つき斜面の斜度は、およそ30度ぐらいでしょうか。この斜面では、ダブルアックスはかえって使いにくいので、1本は腰のギアループにぶら下げて、一般的なシングルアックスで登りました。


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振り返れば木谷に向かって真っ白な斜面がずっと続いています。もしも滑落したら数百mは滑り落ちてしまいそうです。


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13:03 草つき斜面のてっぺんにつきました。ここから稜線が始まるのですが、出だしの部分はあまり雪がなく、砂利の出た急傾斜の細尾根をクランポンで登らざるを得ません。爪を引っ掛けたり、石ころにのって滑ったりしないように慎重に行きます。そして、ここからいよいよ両手にアックスを持って登ります。


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雪のない箇所を通過し雪の稜線を登り始めたところで、いきなり大きく踏み抜いて転倒しかけました。急斜面でいきなり踏み抜いたので、バランスを崩して前のめりに倒れたのですが、踏み抜いた足を引き抜こうとしたときに左足がずるっと滑って、あわや滑落しかけてひやりとしました。アックスでなんとか滑落を踏みとどまったのですが、やばいところでした。


ちなみに、この踏み抜いた穴をのぞいてみると、内部にクラックが続いているのが見えたので、どうやら雪庇の付け根だったようです。雪庇の端から2m以上離れていると思っていたので安心していたのですが、少々考えが甘かったようです。


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一枚バーンになっている雪の斜面をトラバース気味に登ってきて、わずかに地面が出ている場所でほっと一息つきました。振り返ると、いま登ってきた雪の斜面の部分がなんとなく見覚えがあります。おそらく、ここが槍尾根の核心部分だと思われます。無雪期であれば崩落した斜面部分をほぼ垂直に近い角度で登らないといけない場所で、しっかりとした手がかりもなくかなりやばい場所ですが、雪に覆われてしまうと案外登りやすくて、かえって積雪期のほうが楽みたいです。もっとも、高度感はかなりあり、精神的プレッシャーは同じようなものです。


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先ほど踏み抜いた場所を振り返ると、大きな雪庇ができていました。トレースのある場所はどうも雪庇の上みたいで、赤丸が踏み抜いた場所です。雪庇の端から距離があるからと安心しないで、地面が見えている場所に近いところを歩くようにしたほうがよさそうです。


核心部分から上もかなりの急傾斜で、下を見るとビビッてしまうので前方だけ見て三点支持を意識しながら登りました。シングルアックスだとアックスを移動させる瞬間が恐怖ですが、ダブルアックスだと常に三点支持がキープできるので、安心感は絶大です。


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13:20 ようやく急傾斜の雪稜が終わり、鉄柱のある尾根に出てきました。ここがキリン峠ということになります。この鉄柱は、かつては道標がついていたみたいですが、いまでは鉄柱だけが残っているということのようです。槍尾根がまだ正規の登山道だったころの名残なのでしょう。


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ここだけ傾斜がゆるくなっているので、つかの間緊張感から開放され、とりあえず自撮りしておきました。けっこう冷たい風が吹いていますが、ダウンジャケットのおかげで寒さは感じませんでした。


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登ってきた槍尾根です。画面中央辺りにある小ピークが1405ピークです。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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キリン峠から先は、傾斜は緩むもののアップダウンのある狭い尾根の道になります。下から見たらところどころ雪庇ができていたので、あまり右の東壁側に行かないように注意しないといけません。前方の黒いトンガリが槍ヶ峰です。無雪期ならちゃんとした道がありますが、積雪期はどういうルートで行けばいいのか、とにかく行ってみないとわかりません。とりあえずは、すぐ前に見えている小ピークを無事に越えていかなければいけません。


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東壁側に寄り過ぎないように注意しながら、最初の小ピークを越えました。けっこうドキドキでしたが、振り返って改めてみてみると、本当にあんなところを通ってよかったのかとすこしひやりとしたものを感じました。検証しようがありませんが、もしかしたら雪庇の上を歩いていたかもしれません。とはいえ、この小ピークは藪の見えているあたりはほぼ垂直に近い傾斜になっているので、足跡のついているルートしかとりようがないともいえます。とりあえず、無事に通過できて一安心です。


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13:36 最初の小ピークを越えて、槍ヶ峰手前にある次の小ピークの手前まで来たところで、どうするか考えました。夏道はこのあたりで左へトラバースして、槍ヶ峰手前の小ピークの西側を巻いて槍ヶ峰下を登っていくのですが、その区間はかなりの急傾斜地で、雪のついた状態で夏道どおりに行くのはリスクが高すぎだと思われます。しかし、槍ヶ峰手前の小ピークは夏道が巻くぐらい尖っていて、これを越えていくのもかなり難易度が高いと思われます。なにしろ、道がないので無雪期に越えたことがないわけです。


薄いトレースが小ピークを越えて残っているところをみると、やはり積雪期は尾根通しで小ピークを越えていくほうが安全なのでしょう。しかし、小ピークの向こう側はほぼ絶壁といってもいいような状況だったはずです。小ピークと槍ヶ峰の間の鞍部が雪で埋まってそれなりの傾斜の雪壁になっているとしてもリスクは高く、その先の槍ヶ峰はおそらくほぼ夏道どおりでないと登れないはずです。通過するのにかなり時間を要してしまうことは確実で、1692ピークまで往復するのに1時間以上かかりそうです。とすると、下山は17時を回ってしまうことはほぼ確実になるわけで、ここで下山したほうがよさそうです。


無雪期ならここから三の沢とパークウェイの交差点まで約1時間ですから、ほぼ同じぐらいで下れるとしても、今回はそこからさらにパークウェイを歩いて奥大山スキー場まで戻らなければいけません。おそらくもう1時間余計にかかるでしょうから、下山に必要な時間は2時間。休憩時間も入れると、いまから下山しても16時になってしまいます。やはり、これ以上進むのは時間的に無理です。ということで、ここから下山することにしました。


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とりあえず、夏道のある尾根から砂すべりのようなガレ場の斜面を下るのが一番手っ取り早いだろうということで、夏道のあるほうへ行ってみることにしました。しかし、この斜面がなかなかの急斜面で幅も広く、はるか下まで滑り台のように続いているので、トラバースするにはちょっと大変そうです。


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下を見ると、狭い谷筋が少しカーブしながら続いているのですが、もちろん歩いたことのない場所なので、下のほうがどうなっているのかわかりません。もしかすると、末端がちょっとした崖のようになっている可能性もあります。どうしようかと思って斜面を眺めていると、足跡が下のほうから続いているのを見つけました。足跡のそばまで行ってみると、下から登ってきている足跡でした。ということは、三の沢まで厄介な場所もなく続いていると考えてもよさそうです。雪崩の可能性は捨て切れませんが、今のところ雪質は安定しているようだし、弱層があるようには感じられません。このまま眼下の谷筋を下っていくことにしました。



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出だしの部分だけ傾斜が急になっていたのでバックステップで下り、あとは雪崩のフォールラインを避けながらサイドステップでジグザグに下りました。



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ときどきトレースが消えていましたが、おおむね残っているトレースをたどりながら下ります。



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傾斜もゆるくなり、だいぶ楽に歩けるようになってきたところで、三の沢への合流点が見えました。



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14:09 三の沢に出てきました。広々とした三の沢の真ん中で、ようやく休憩をとることができました。


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おおむね青色のラインのように下ってきました。途中途切れている箇所は、小尾根を越えたところです。尾根を越えなくても尾根に沿って谷筋をそのまま下れたみたいですが、広い谷が急にすぼまって両岸が迫ってくるような谷筋だったので、万が一のことを考えて谷筋を避けて下りました。


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10分ほど休んでから、大堰堤のほうへ歩き出しました。



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大堰堤の右岸側を巻いて下ります。ロープのある斜面は雪に埋もれていたので、難なく歩いて下ることができました。


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三の沢はきれいに雪に埋まっていたので、はじめの数箇所の堰堤はそのまま通過することができましたが、3つ目ぐらいの堰堤からはそこそこ段差があって、やはり夏道のある左岸側からまいてくだり、その後はほぼ夏道どおりに歩きました。


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14:43 大山パークウェイとの合流点です。予想通り、ほぼ1時間かかりました。パークウェイは完全にアスファルトが出ていたので、ここでクランポンをはずし、アックスもバックパックに装着して身軽になりました。アスファルト道歩きになるので、ストックは縮めたまま手にもって下ることにしました。


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誰も通らないアスファルト道の上にはずしたクランポンを置いて日の光で乾かしながら、荷物を整理して出発の準備を整えます。マムート トリオンプロ35+7は、アックス2本にワカン1セット、クランポンなどの冬装備もきれいに収納できるので、冬山向きの使い勝手のいいバックパックです。







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15:07 のんびりしすぎて30分近くもだらだらと過ごしてしまいました。すこし焦り気味にバックパックを背負うと、奥大山スキー場へとパークウェイを歩き出しました。


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何度もカーブを曲がって、ようやく鍵掛峠が見えました。


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鍵掛峠からは、大山南壁がきれいに見えていました。


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2時間ほど前までいた槍ヶ峰が黒い牙のように尖っているのが見えます。あんなところまで登っていたのかと思うと、我ながら驚きです。


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鍵掛峠から健康の森入口までは午後になると日陰になるためか、すこし雪が残っていました。


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15:57 もくもくと歩いて、ようやく駐車場に戻ってきました。予想どおり午後4時ごろの到着でした。一度歩いてみたかった雪の槍尾根を歩くことができて、けっこう満足でした。槍ヶ峰から先は、今後のお楽しみにしたいと思います。ダブルアックスの安心感も知ることができたし、最近ビビリ癖がつきかけていたのもなんとか払拭できたようだし、これでGWの奥穂高岳にリベンジすることができそうです。

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| 2019年3月 大山槍ヶ峰 | 13:24 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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心臓ドキドキ! 積雪期槍尾根単独行: 伯耆大山槍ヶ峰その2

2019年3月20日(水) 鳥取県大山町 槍ヶ峰(標高1689m) 日帰り単独行 


今回の山行は1ヶ月ぶりということになったわけですが、行動時間が7時間ほどかかったわりに膝痛がでなかったし、疲労感もそれほどでもなく、筋肉痛もあまりひどくなくて、なんだか妙な感じです。登りでは雪がよく締まっていて歩きやすく、下りではそこそこ柔らかくショックが少なかった事が良かったのでしょう。無雪期だったら膝痛と筋肉痛と疲労感で3日ほどつらい日々を過ごしていたかも知れません。

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10:41 文殊越の上部で尾根上に出てきました。ここからはひたすら尾根をたどって登って行くと、1405ピークに突き上げます。


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この尾根はあまり藪っぽいところがなく、比較的歩きやすい状態でした。


だいぶん前にこの尾根を通ったときは、スノーシューを履いていてもたびたび踏み抜いてそこそこ大変でしたが、今回はまったく踏み抜くことなくクランポンで楽に上がることができました。この1週間ほどは寒の戻りでけっこう気温が低かったので、雪がよく締まっているようです。


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11:02 標高1260mあたりで尾根の斜度がようやく緩んで、すこし楽になりました。冬枯れのブナ林の向こうに大山東壁が見えています。


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斜度のゆるくなったこのあたりでそろそろ休憩しようと思いながら、休憩適地を探してゆっくりと上っていきます。


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右手下方に鳥越峠が見えています。


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少し先で突然雪のない場所が現れました。なぜここだけ雪がないのか不思議ですが、ちょうどいいのでここで休憩していくことにしました。とはいえ、もう1405ピークが近いので、たったままのドリンク休憩だけにしました。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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雪のない休憩場所から先は尾根が徐々に細くなって、低木の枝をよけるスペースが減ってきた結果、少し歩きにくくなってきました。


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1405ピークが見えてくると、尾根の傾斜がきつくなってきました。


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ピークに出る手前がちょっとした藪になっていて、少し面倒でしたが無事に通過します。


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11:41 1405ピークに出ました。さすがにピークに出ると風が強く、シャツとソフトシェルだけでは肌寒さを感じます。


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1ヶ月前に上った烏ヶ山を眼下に眺めながら小休止をとりました。


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帽子を忘れてきたので、頭の汗冷えを防ぐために汗拭きタオルを頭に巻いて防寒対策としました。これだけでもけっこう寒さを防げるので、薄いタオルでも馬鹿にできません。


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1405ピークで早めのランチにしようと思っていたのですが、ちょっと寒すぎます。風が南から吹いているので、尾根の北側なら風があたらないいい場所がありそうです。休憩場所を探しながら行くことにしました。


ところで、今回の山行でいままでキリン峠の位置が違っていたことがわかりました。いままで1405ピークがキリン峠だとばかり思っていたのですが、どうやら槍尾根途中にある鉄柱のある場所が正しいキリン峠のようです。


GPSマップ
どういうことかというと、上の地形図は2011年3月に1405ピークに登ったときのGPSログを記載したものですが、1405ピークのすぐ横にキリン峠と書かれています。当然、1405ピークのことをさしているのだと思っていました。


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ところが、今回のGPSログを確認するために地形図を見てみると、キリン峠という文字の記載位置が異なっているのです。現在の地形図では、1405ピークの横ではなく槍ヶ峰の近くに記載されています。ただ、この状態ではどこがキリン峠なのかよくわかりません。


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そこで、地形図を拡大してみると、なんと文字が小さくなってキリン峠の位置がほぼわかるようになりました。この場所は、ちょうど鉄柱が立っている場所です。どうやら、国土地理院もかつては1405ピークがキリン峠だと認識していたようで、誰かから指摘されて修正したのかもしれません。そういえば、槍ヶ峰の記載位置もかつては1692ピークの左横に書かれいましたが、現在は1692ピークの右側の少し離れた位置に修正されています。これも、本来の槍ヶ峰の位置にあわせて修正されたようです。


なお、1692ピークは三ノ峰という名称らしく、いつの間にか山名板が頂上に設置されていますが、地形図には反映されていないようです。


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さて、1405ピークから草つき斜面のほうへ尾根を進んでいくと、すぐに細いリッジ状の尾根になりました。幸いやばそうな雪庇はできていなかったので、リッジの上を歩いて渡ることができました。


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11:55 リッジ状の尾根を渡りきって草つき斜面に取り付くところに来てみると、結構風があってやっぱり寒いと感じます。風除けになりそうな低木の陰にしゃがんで見ましたが、多少風が弱まるという程度で、ゆっくりランチを食べるには厳しい感じです。草つき斜面直前の尾根が少し広くなっていて、その北側が風が当たらない状態だったので、そこまで戻ってランチにすることにしました。


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風の当たらない尾根まで戻り雪を慣らして小さなベンチを作って、ランチタイムです。風が当たらないと驚くほど寒くないのですが、念のためダウンジャケットを着ておきました。


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本日のランチは、トップバリューのスンデゥブチゲ味ヌードルと魚肉ソーセージです。最近のトップバリューはラーメンのバリエーションが多く、しかもアジア系のエスニック味のものが増えて、大手メーカーのものより魅力的です。


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出来上がりはこんな感じ。


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矢筈ヶ山と甲ヶ山を眺めながら、ゆったりとしたランチを楽しみました。平日のバリエーションルートなので、誰もいない静かなお昼時です。

つづく。

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| 2019年3月 大山槍ヶ峰 | 14:55 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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心臓ドキドキ! 積雪期槍尾根単独行: 伯耆大山槍ヶ峰その1  

2019年3月20日(水) 鳥取県大山町 槍ヶ峰(標高1689m) 日帰り単独行 


気がつけば前回2月24日に烏ヶ山に登って以来、1ヶ月が経とうとしています。3月最初の週末は下痢と嘔吐と腰痛で流れ、次の週末は仕事が忙しかったこともあって疲れて早起きできず、3週目の週末は仕事と天候で山に行けず。ということで、かれこれ1ヶ月近くも出かけないことになってしまったわけです。


3月20日は幸いにも天気がよく、仕事も入らなかったので、若干寝不足気味ながら早朝5時に起きて伯耆大山に出かけてきました。今回は、積雪期に一度登ってみたかった槍尾根経由で槍ヶ峰を目指すというルートです。時間や体力に余裕があれば剣ヶ峰まで行くことも考えていましたが、1ヶ月のインターバル後の登山でそこまでは無理だろうと思っていたら、やっぱり無理でした。



装備リスト
●アッパー
 ドライレイヤー: ノースフェイス パラマウントタンク
 ベースレイヤ: マムート メンヒ ロングスリーブ
 ミドルレイヤ: なし
 ソフトシェル: マムート ソフテックグラナイトハイブリッドジャケット
 ハードシェル: なし
 インサレーション: バーグハウス ラムチェハイパーダウンジャケット
 グローブ: ノンブランド 防寒防水グローブ
 キャップ/ハット: なし

●ボトムス
 ドライレイヤ: なし
 ベースレイヤ: モンベル ジオラインLWタイツ
 ミドルレイヤ: なし
 ハードシェル: マムート ゴアテックスグレイシャープロパンツ
 ソックス: BVD 5本指化繊ソックス
       ノンブランド ウールソックス
 シューズ: シリオ 712GTX

●ギア
 バックパック: マムート トリオンプロ35+
 ストック: ブラックダイヤモンド トレイルコンパクト
 ヘルメット グラビティリサーチ アルパインヘルメット
 ワカン: エキスパート・オブ・ジャパン スノーシューズL
 アックス: カンプ カシン Xライトアッズ/ハンマー


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今回は新規購入したものはありませんが、初めて使用したものが3点。グローブと、インサレーションとアックスです。


1ヶ月ぶりの登山ということで、いくつか必要なものを忘れてしまうという失態を犯してしまいましたが、そのうちのひとつがグローブです。用意していたときに、バックパックから出してちょっと棚の上に置いたらそのまま忘れてしまいました。家を出て15分ほど経ったときに気がついて取りに帰ろうとしたのですが、そういえば車の中につみっぱなしにしている仕事道具のバッグの中に、未使用の防寒防水グローブがあったことを思い出しました。車を停めて確認してみると、ちゃんとありました。見た目はスキーグローブのようなもので、ホームセンターで購入したノンブランド低価格品ながらシンサレートの中綿入りなので、この時期に使うなら十分です。ということで、グローブを取りに帰るのはやめました。


インサレーションは、烏ヶ山でデビューしたものの結局使わなかったバーグハウス ラムチェハイパーダウンジャケットです。今回の忘れ物にハードシェルジャケットもあったので、これがあって助かりました。今回、初めての着用で、なかなかいい感じでした。


そして、年末年始の塩見岳登山でデビューしたものの、アッズのほうだけストック代わりに使用したカンプ カシン Xライトですが、今回初めてアッズとハンマーをダブルアックスとして使用しました。シングルアックスと違って、急勾配の雪の斜面を上り下りするときの安心感は絶大です。滑落防止のビレイがないソロ登山で急勾配の斜面がある場合は、ダブルアックスにかぎると思いました。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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8:37 快晴の奥大山スキー場を出発します。準備しているときに、帽子を忘れてきたことに気がつきましたが、予備も何もないのでこのままいくしかありません。ちなみに、スキー場はすでに営業終了になっていて、駐車場にはほかにバックカントリースキーに来たソロ男性の車が一台止まっているだけでした。


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大山パークウェイはまだ通行止めになっているので、ゲートの横から入ります。


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道路上にはほとんど雪はありませんでしたが、上っていくにつれて少しづつ雪が出てくるようになりました。


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途中のカーブのところでスキーの跡が見えていたので、ここからショートカットで入ろうかと思いましたが、健康の森までもうあまり距離もないし、道路のほうが歩きやすいということで、このまま道路を歩いていくことにしました。


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しかし、少し進むとけっこう雪が出てきました。しかも、一部融けた水が再凍結した部分があり、気づかずに足を乗せて危うく転倒しかけてひやりとしました。


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9:02 健康の森の入口に到着しました。結構雪が残っていますが、アスファルト表面に薄く残っているだけなので、夕方までにはかなり融けてしまいそうです。


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木谷はまだしっかりと雪が残っていて、ここから先は雪山の世界です。ワカンを装着しようかと思ったものの、少し歩いてみるとしっかりと締まっていてまったく沈まないので、そのまま進むことにしました。


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春の森らしく小鳥のさえずりがたくさん聞こえてきます。この鳥はおそらく模様からしてシジュウカラだと思います。日本野鳥の会のサイトではツーピーとさえずると書かれていますが、このときはなぜかちょっと舌足らずにスキー(好き)とさえずっているように聞こえて、なんだか癒されました。


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9:26 夏道だと小さな谷に出会う場所まで来ました。ベンチのある場所です。入口からずっとスノーシューの跡が続いているので、トレースをたどって先に進みます。ただ、この小さな谷は風の通り道になっていて、うえのほうから結構冷たい風が吹き降ろしてきます。今日は4月上旬の陽気になるという天気予報だったので、基本的に暑さ対策に重きを置いたウェアリングにしており、ちょっと寒さがこたえました。ハードシェルジャケットを忘れてきたことに、このとき初めて気がつきました。


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谷が北西方向にカーブしている手前のところまで来ると風の当たらない場所があったので、休憩していくことにしました。出発からほぼ1時間経過しているので、時間的にもいいタイミングです。休憩ついでにクランポンを装着しました。この先、キリン峠に登る尾根道になるし、すでにちょっとした斜面でも少し滑ったりするようになっていたので、そろそろ装着してもいいタイミングでした。ワカンをつけることも考えましたが、標高が上がれば雪ももっと締まってくるだろうし、傾斜もきつくなるし、ワカンは違うなと判断しました。



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休憩場所から30分ほど進んだあたりで、やたら多くのピンクテープが木の枝についている場所がありました。手前の2本以外に赤丸の箇所についているのですが、これはほんの一部です。これ以外にもそこらじゅうにピンクテープがつけられていて、妙な場所だなと思いつつ通過しました。


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ところで、文殊越から右手の尾根に乗るつもりでいたのですが、なんだか見慣れない広い谷にいつのまにか入っていることに気がつきました。


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そういえば右手の尾根がだいぶん高くなっています。文殊越のあたりでこんなに高いわけがないということで、ようやく文殊越をすっかり通り過ぎていることに気がつきました。


GPSで確認すると、すでに標高差で50mほど上にいます。先ほどのピンクテープがたくさんあった場所のすぐ手前のあたりが文殊越のようで、そうしてみると、あのテープは文殊越の場所を示すためにつけられたのかもしれません。


今から50mも下るのはさすがにめんどくさいので、少し下って登りやすそうな斜面から尾根に上がることにしました。

つづく。


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| 2019年3月 大山槍ヶ峰 | 18:26 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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