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ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。相互リンクはしていませんので、リンクはご自由にどうぞ。

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ひたすら歩いた雪の森: 比婆山その2 

2019年2月2日(土) 広島県庄原市 比婆山(標高1264m) 日帰り単独行 


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出雲峠から烏帽子山に向かって歩き始めると、それまでとは違ってどちらかといえばうっそうとした森になりました。トレースはしっかりあるものの、つぼ足で歩いた人がいたらしく、踏み抜きまくりでぼこぼこに穴が開いていて、せっかくのきれなトレースがすっかり歩きにくい状態でした。意地を張らずに素直にワカンなりスノーシューなりを使ってもらいたいものです。


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進んでいくにつれて、次第に傾斜がきつくなってきました。しかし、標高があがったおかげで雪がついた立木が増えてきれいな冬の森になってきました。


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標高1150mあたりからは、霧氷がついた木々も多くなってきて、次第に白い森の雰囲気が濃くなってきました。予報では高めの気温になっていたので霧氷は期待していなかったのですが、山頂付近はガスがかかっていたので案外きれいな霧氷が見られそうです。



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ふかふかの雪が積もる急傾斜の斜面を登りながら、ときおり息を整えるために立ち止まってあたりを見渡すと、モノトーンの美しい風景が目に飛び込んできます。


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青空は見えないものの、厳冬期特有の白い森の美しさは、格別です。


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標高1200m手前あたりから、傾斜が緩やかになってきました。


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疎林になり、木々の高さも低くなってきたので、山頂も近づいてきたみたいです。


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ほぼ平坦でだだっ広い場所に来ました。この先はわずかに下っているように見えるので山頂かと思いましたが、道標も何もないのでまだ先のようです。


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ガスで視界の効かない雪原をただただ歩き続けます。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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13:09 雲間から光が差し始めたところで、雪の中から頭だけを出した道標がありました。どうやらこのあたりが山頂のようですが、山名を書いたものが見当たりません。GPSで位置を確認すると、どうやら三角点のある烏帽子山山頂に着いたみたいです。


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休憩なしで歩いて、出雲峠からほぼ1時間でした。立ったままドリンク休憩していると、突然ガスが切れて比婆山が姿を現しました。


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青空も見えます。このまま晴れて風が弱まってくれればもう少しゆっくりしたいところですが、少し風があってじっとしていると結構寒いので、先に進むことにしました。


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10分ほどで烏帽子山と比婆山の間の鞍部に降りてきました。トレースが尾根通しではなく少し西側を通っていたので、変な方向に行かないようにGPSを確認しながら進みました。


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比婆山山頂付近には、思っていた通り霧氷で白くなった森が広がっていました。尾根の西側についていたトレースも無事に尾根上に戻ってきたので、安心してトレースをたどることができそうです。


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ブナ特有のカモフラ柄がいい感じです。


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霧氷で真っ白に着飾ったブナの巨木がありました。


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幹の太さはふた抱えほどありそうなので、幹周4mぐらいありそうです。



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13:39 比婆山山頂1264mと思われるところに着きましたが、山頂を示すようなものは見当たりません。無雪期に来たときの記憶はすでになく、山頂に山頂を示すようなものがあったかどうかわかりません。比婆山御陵の周囲に写真のような巨木があったような気もしますが、ここが御陵なのかどうかもさっぱりわかりません。とりあえず、もう少し進んでみることにしました。



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13:54 結局15分ほど歩いて、管理センターへの分岐までおりてきてしまいました。これを左に行けばブナ林の中を通って管理センターへ下る夏道ルートですが、はたしてまともに歩ける状態かどうかはわかりません。スキーの跡が続いているので、おそらくスキー場からスキーであがってきた人がいるのでしょう。まっすぐ行けば立烏帽子山との間にある越原越(おっぱらごえ)を経由して下山できますが、少し遠回りになります。ずっとたどってきたスノーシューの跡が向かっているので、とりあえずトレースはあるようです。


どちらに行くか迷いましたが、時間的余裕があまりないので、夏道のある林間ルートで下ることにしました。スキーの跡があるし、途中で外れたとしても雪があるので下るのが困難な状況はないだろうという判断でした。しかし、それほど甘くはなかったのです。


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とりあえず、はじめのうちはスキーの跡をずっとトレースして下りました。しかし、スキーの跡は幅が狭く、ワカンをはいた状態だと外半分だけトレースから外れて雪に引っかかるため、かえって歩きにくく感じます。途中からめんどくさくなってとにかく最短で下れるようにまっすぐ新雪を踏みしめながら下りました。それでも、いちおうスキーの跡から大きく外れないように確認しながら下りました。


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標高1170mあたりでちょっとした小ピークがありました。スキーの跡はまっすぐそのピークの方向についています。立ち止まって地図とGPSで現在地を確認してところ、ちょうど図の●地点でした。このままスキーの跡をたどると、おそらくスキー場の上部に行ってしまうと思われます。夏道はスキー場を左に見ながら右方向へ下っていくので、わざわざ目の前の小ピークを登らなくても、ここから右方向に下っていけば大丈夫だろうということで、スキーの跡を離れて右に下ることにしました。


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ところが、まったくトレースのない森の中では、すぐに方向感覚が狂うようで、北東方向に下っているつもりが南西方向に下っていることに気がつきました。どうしても斜面が下る方向に引っ張られるようです。地形図を見ると、等高線に対して斜めに下らないといけないので、20mほど下ったところで方向を修正して、北西に向けて下り始めました。


はじめのうちはブナの大木がまばらに生えているような見通しのいい森の中をトラバースするように下って行けたのですが、途中からあまり背の高くない植林帯になってしまいました。木の高さはせいぜい5m程度で一度も間伐されていないらしく、木々の間隔が狭く枝が両側から張り出していて歩きにくい状態です。そのうえ、急傾斜地になって足元も不安定になり、がぜん遭難しかけたような雰囲気になってきました。


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地形図を左手に、GPSを右手に持って見比べながら、とにかく夏道と合流するところまで行こうと思い、急傾斜の密集した植林帯を強行突破しながら下っていくと、ポンっと展望の利く場所に出ました。眼下には相変わらずの植林帯が続いていますが、とりあえず先に見える谷が管理センターに続く谷のようなので、とにかく方角は間違っていないようです。


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その後も道なき道を強引に下っていくと、かなり年数のたった手入れのされた植林帯に出てきました。今までと比べると木の間隔が広く見通しも聞くので歩きやすい状態です。そこを下っていくと、明らかに道と思われる段差にぶつかりました。GPSで確認すると、ちょうど標高1020mあたりの夏道のある尾根にいることになっていたので、少し場所はずれているもののたぶん夏道なんだろうと思って下る方向(右手)にたどってみることにしました。ところが、道はどんどん右方向へ進み、尾根を越えて南のほうへと延びていきます。どうやら夏道ではなくて林業の作業道だったようです。


このままたどればおそらく林道に出るのでしょうが、だいぶん遠回りになりそうなので、左へと方向を変えて夏道に戻ることにしました。


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標高970mあたり(●印地点)でようやく夏道と合流したようですが、道標もなければトレースもないし、道らしい痕跡もないので、GPSの画面で確認できるだけです。地形図では、ここから谷に沿って少し下り左に尾根を横切って、その先の急傾斜地を迂回してS字状に下るようです。


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それなら谷に下りないで尾根をそのまま下り、夏道が尾根を横切るところで夏道に合流すればいいということで、正面の尾根の斜面を右奥のほうへ下っていきました。


ところが、うっかりと下りすぎてしまい、気がつけば夏道が迂回している急傾斜地の前まで来てしまいました。実際には崖といってもいいような場所です。右手に下って崖地の下で夏道に合流しようかと思いましたが、地形図を見ると谷筋になっているようなので、渡りづらかったり、水があってぬれたりするといやなので、おとなしく崖地に沿って上り返して、夏道に合流することにしました。このときの登り返しが結構大変で、体力をだいぶん使ってしまいました。


ようやく崖地の上を迂回して北側の尾根に出てくると、尾根通しで下っていくほうが楽そうだったので、そのまま尾根を下りました。途中で2度夏道と交差していますが、道らしき感じはぜんぜん見られませんでした。


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最後に、水が流れる小さな沢を伸び越えて、どうやら林道らしい道に出てきました。


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地形図に描いてある越原越にいたる林道かと思いましたが、トレースがまったくないので、違う道のようです。


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15:05 ようやくトレースのある林道に合流できました。道標も立っていて、正しい夏道の入口に下りてくることができたようです。結局、出雲峠からここまで一度もちゃんとした休憩をとることもなく、またせっかく用意していたカップラーメンのランチも食べることなく、立ち止まってチョコレートを白湯で流し込んだだけでした。出雲峠の避難小屋を出たのが12時過ぎなので、かれこれ3時間も歩きっぱなしだったわけです。


下山の1時間は半分遭難しかけたような状況だったためか、アドレナリン出まくりで疲労感も空腹感もかんじていませんでしたが、林道に出て無事に下ってきたことがわかると、一気に疲れと空腹感に教われました。


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15:14 駐車場に戻ってきました。林道歩きはわずか9分でしたが、やたら長く感じました。いくらどこでも歩ける雪山だとはいえ、やはり歩きやすくわかりやすいルートで下るほうが安心です。今回、なぜか夏道にこだわってしまいましたが、歩きやすそうな尾根を下ればよかったわけで、ちょっと失敗でした。


とりあえず、冬の比婆山はブナ林を通る夏道は使えないということだけははっきりしました。周回するのなら、越原越ルートが無難なようです。

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| 2019年2月 比婆山 | 23:46 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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ひたすら歩いた雪の森: 比婆山その1 

2019年2月2日(土) 広島県庄原市 比婆山(標高1264m) 日帰り単独行 


朝8時に笠岡市の現場に行くという理不尽な依頼を受けて、6時におきて6時45分に出発。8時20分ぐらいに検査を終えて、その足で一路、広島県北の比婆山を目指しました。


ナビにしたがって笠岡から福山市の北側を迂回して国道182号に出たら、あとはひたすら北上するのみ。東城からは国道314号に入ってさらに北上。ほぼ2時間かけてようやく比婆山の登山口となる県民の森に到着しました。


ここはスキー場があるので公園センター近くの駐車場はほぼ満車状態でしたが、ちょうど1台出て行ったのでうまく車を停めることができました。


装備リスト
●アッパー
 ドライレイヤー: ノースフェイス パラマウントタンク
 ベースレイヤ: モンベル ジオラインLWラウンドネックシャツ
 ミドルレイヤ: なし
 ソフトシェル: マムート フォレイカーハイブリッドジャケット
 ハードシェル: マムート オールラウンダージャケット
 インサレーション: ノースフェイス レッドポイントライトジャケット
 グローブ: ノースフェイス マウンテンフリースグローブ
 キャップ/ハット: なし

●ボトムス
 ドライレイヤ: なし
 ベースレイヤ: ノースフェイス ウォームトラウザーズ
 ミドルレイヤ: なし
 ハードシェル: ミズノ ベルグテックSLハードシェルパンツ
 ソックス: BVD 5本指化繊ソックス
       ミズノ ドライベクターソックス中厚
 シューズ: シリオ 712GTX

●ギア
 バックパック: マムート クレオンライト32L
 ストック: なし
 ヘルメット なし
 ワカン: エキスパート・オブ・ジャパン スノーシューズL


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今回はミドルレイヤにしたマムート フォレイカーハイブリッドジャケットが目新しい装備ですが、実は新しく買ったものではなく、2年ぐらい前に購入して1度使ったきりお蔵入りになっていたジャケットです。理由は、アスレチックフィットのデザインでかなりタイトだったため。1サイズ小さいのを買ってしまったのかと思ったほどでした。しかし、当時よりも少し痩せたようであまり窮屈感もなく着ることができたので、久しぶりに引っ張り出してみました。


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どういうジャケットかというと、一言で言えば薄手の中綿入りジャケットです。脇と腕の内側にフリース素材、そのほかは耐水性の化繊素材になっていて、防風性能もそこそこあるようです。中綿はマムートのアユンギラックという化繊綿で、透湿性と通気性をある程度確保しつつも保温性能に優れるポーラーテックアルファのような化繊綿です。そのため、行動時にも暑くなりすぎないで着たまま活動できるというジャケットです。


今回、暑かったり寒かったりしましたが、とりあえず出発から下山まで着たまま行動することができました。出発時が気温3度ぐらいで、山頂はマイナス2度で少し風がありました。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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11:06 今日は気温が高めの予報になっていることもあり、寒いという感じはありません。準備を終えて歩き出したのですが、うっかりストックを車に置き忘れたまま出発してしまいました。


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公園センターのトイレに寄ってから、出雲峠方面に向かいます。


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青空が出ているのですが、比婆山には雲がかかっていて、山頂付近はガスガスのようです。


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とりあえず、出雲峠まではつぼ足のままで行くことにしました。はじめのうちは道幅が広くトレースも散らばりがちだったためたびたび踏み抜くこともありましたが、道が狭くなりトレースが一本に集まってくると、踏み抜くことがほぼなくなり、つぼ足でも問題なく歩くことができました。


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谷川に沿ったゆるい登りをゆっくりと歩いていただけですが、けっこう汗をかきました。


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12:02 出雲峠の避難小屋に着きました。左手の建物はトイレです。閉鎖されていなかったので、冬でも使用できるみたいです。


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避難小屋の中はこんな感じです。土間には砂利が敷いてありますが、焚き火のせいで真っ黒になっていて、中でワカンを装着しようとしたら黒く汚れてしまったので、外に出て装着することにしました。


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ワカン装着完了。この後は下山まで装着したままになると思うので、ずれたり外れたりしないようにしっかりと装着しました。


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12:15 小休止後、出雲峠に向けて出発します。


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避難小屋から2分で、出雲峠に着きました。だだっ広い広場のようなところです。右に行けば毛無山ですが、トレースはありませんでした。


比婆山に来るのは2012年12月以来です。そのときに出雲峠までは歩いているのですが、ここからは毛無山山腹を経由して戻ったので、出雲峠から先は歩いたことがありません。初めて歩くコースになりますが、しっかりとしたトレースがついているので、何も問題はなさそうです。

つづく。

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| 2019年2月 比婆山 | 13:39 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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