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ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。相互リンクはしていませんので、リンクはご自由にどうぞ。

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気まぐれ天気に一喜一憂: 後立山連峰その7 

2018年8月11日(土)~14日(火) 長野県白馬村 白馬岳(標高2932m) テント泊小屋泊単独行 


7、8月14日(火) 白馬槍温泉~猿倉
けっこう混みあっていた鑓温泉小屋での夜は、やっぱりちょっと寝苦しい感じがして、あまりぐっすりと眠ることはできませんでした。やはり、両隣のすぐ近くに見ず知らずの他人がいるというのは、なにかしら緊張感を生む要因になるようです。とはいえ、18時ごろから布団に横たわっていたので、体の方は比較的元気でした。熟睡はできなくても休息は十分とることができたので、疲労回復はできていたようです。


3時頃布団を抜け出して、温泉に浸かりに行きました。さすがにこの時間に入っている人はいないので、完全な貸切星見風呂でした。満天の星空とはいかないまでも、それなりに星が見えていたので、どうやら天気は回復してきたようです。


30分ほど星見風呂を楽しんだら、朝食タイムです。まだ4時過ぎということで混雑することなく、ゆったりと食べることができました。


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朝食後にパッキングをしつつ、途中でトイレに行ってみると、きれいな朝焼けが見られました。このまま快晴の一日になるとちょっと悔しいなと思いましたが、いまさら天狗平に登り返して不帰キレットを越えようという気にはさすがになりません。今回は槍温泉で締めくくるということにしたわけなので、これはこれで正解なのです。それに、朝焼けが出たからと言っていい天気なるということではないので、この後どうなるかはまったくわかりません。2日目の朝もそこそこ日が差していましたが、結局ガスガスの稜線歩きになってしまいました。


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一度戻ってパッキングの続きをし、日の出の時間前にもう一度小屋の外に出てみると、ちょうど太陽が顔を出しました。最終日にきれいな日の出が見られたので、締めくくりとしては上出来です。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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5:41 出発の準備が整ったので、猿倉に向けて下山開始です。下山コースは、テントサイトの中を横切って、左奥から下ります。


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しばらく下ってから上を見上げてみると、後立山連峰の稜線に、富山県側から大きな雲の塊が湧き上がってくるのが見えました。やはり、天候の回復は期待薄なのかもしれません。


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谷を埋め尽くす巨大な雪渓の脇まで下りてきました。まだこんな大きな雪渓が残っているというのも、驚きです。


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滝のような雪渓に沿って下って行きます。


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再び稜線を振り返ってみましたが、相変わらず分厚い雲が稜線にのしかかるように顔をのぞかせています。


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小さな雪渓を越える場所があり、急傾斜でかなりツルツル状態だったのですこし緊張しました。


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雪渓を越えた先の広いガレから稜線を見ると、稜線にかかっていた雲が急激に発達していました。すでに一部の稜線は雲に飲み込まれています。結局、つかの間の晴天だったわけです。


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6:19 眼下に巨大な雪渓と、そこに描かれた赤線が見えました。おそらく杓子沢だと思います。向かいの尾根斜面に登山道が見えているので、どうやらあの雪渓を渡るようですが、こんな時期に大丈夫なんだろうかとちょっとビビりながら下りて行きました。


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幸いにも雪渓の上流に橋が設置されていて、雪渓の赤線に行く道はふさがれていました。おそらく、初夏の橋が設置されていない時期のコースが赤線の雪渓渡りだったのでしょう。安心して、橋を渡って先に進みました。


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途中で、右手方向の稜線上に山小屋が見えました。最初はてっきり天狗山荘だと思いましたが、小屋の前にリフトの支柱のようなものが見えているので、八方池山荘だったようです。


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八方池山荘のある八方尾根の先端は、雲海の中に没していました。


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小日向のコルの手前から槍温泉を振り返ると、稜線は完全にガスに覆われていました。ということは、やっぱり今日もガスガスの稜線になってしまったわけです。雨が降っているのかどうかはわかりませんが、下山して正解だったと納得することができました。


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7:18 小日向のコルに着きました。出発してから一度も休憩をとっていないので、ここで休憩をとるつもりでした。コルというぐらいなので、見晴らしのいい鞍部を想像していましたが、森の中の小さな空き地のよう場所でした。


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すぐそばに小さな池があり、風も吹かないし湿った雰囲気で休憩する気になれなかったので、そのまま通過しました。ここを過ぎればあとは完全に下り道になります。少し下ればもうちょっといい場所があるのではないかと思って、先に進みます。


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期待通り、3分も下ると見晴らしのいい開けた場所がありました。右下の空き地のような場所で荷物を降ろして大休止です。


20分ほどゆっくり休憩してから、歩き出しました。少し歩いた先からそこそこの急勾配の斜面をジグザグに下り、その後は左へとトラバースするように下って行くのですが、木の根を越えたり大岩を越えたりで、それなりに歩きにくい道でした。


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標高1600mあたりから急に道の勾配が緩くなり、ほぼ一直線の森の中の道になりました。地面にはこぶし大以上の石がゴロゴロしていましたが、敷き詰められたような状態だったのでとても歩きやすく、早歩きのような感じでガンガン下って行くことができました。


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いつの間にかまっすぐな石の道は終わり、再び土のジグザグ道にかわっていましたが、前方にブナの巨木がたっているのをみて、標高1400mあたりまで下ってきたのを知りました。猿倉の標高が1230mですから、猿倉までそれほど距離はないということになります。本州中部のブナ林は標高1000m~1500mぐらいのところにあるので、下山途中でブナを見かけるようになったら、1400mあたりまで下りてきたということがおおよそわかります。



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8:45 ブナ林の中を下って行くと、不意に林道に出てきました。猿倉と白馬尻を結ぶ林道だと思われます。思いのほか早い時間に猿倉まで下りてくることができました。猿倉発のバスの始発が8時55分だったはずなので、急げば間に合うかもしれません。早足でで林道を下りました。


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途中で、やっぱり間に合わないかなと思ったときに、木々の先に猿倉荘の赤い屋根が見えたので、そこから猛ダッシュして、ぎりぎり1分前に猿倉に着くことができました。バス停にはちゃんとバスが停まっていて、無事に始発に乗り込むことができました。しかし、猛ダッシュのおかげでクーラーの効いた車内でも汗が噴き出してきて、椅子を濡らさないように浅く座って、背もたれにも体を預けることができませんでした。


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9:22 八方第2駐車場に戻ってきました。山の上と違って白馬村はわりといい天気です。


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天気もいいし、予定よりも早く下山することができたので、濡れたままの装備をひととおり乾かしておくことにしました。びしょ濡れのテントを設営し、雨と汗で濡れた服をぶら下げて、しばらくは休憩タイムです。テントの方は10分もすれば乾いてしまいましたが、服はそれほど早くは乾かないので、テントを回収したあとは車内にぶら下げておいて、移動中に乾かすことにしました。


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駐車場内にある入浴料800円の八方温泉はやめて、600円のみみずくの湯で汗を流して、お風呂の後は温泉の前にある売店で地元の牛乳とソフトクリームを味わいました。温泉に浸かっている間に、空はすっかり曇ってしまい、ときおり雨もぱらつく天気になりました。山は完全に雲の中です。その後、南神城にあるそば屋で信州そばを食べて帰りました。


不帰キレットを越えるのは、はたしていつになるのやら。またの機会を狙って、楽しみにしておきたいと思います。

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| 2018年8月 後立山連峰 | 11:00 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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気まぐれ天気に一喜一憂: 後立山連峰その6 

2018年8月11日(土)~14日(火) 長野県白馬村 白馬岳(標高2932m) テント泊小屋泊単独行 


6、8月13日(月) 白馬岳頂上宿舎キャンプ場~白馬槍温泉
3時頃目が覚めて、寝返りを打った時にちょっとした違和感に気が付きました。テントの下がなんだかふわふわしているのです。寝袋から手を出してテントの床を触ってみるとウォーターベッドのような感触です。これは確実に水がたまっているのに間違いありません。前室を確認してみましたが、前室の地面はすこし水が残っているという状態です。ということは、テントの下のほうが少し低くなっていて水が抜けていないということなのでしょう。グラウンドシートを敷いているのですぐに水がしみてくることはないにしても、あまりのんびりと寝ていられる状況ではありません。


今日の予定は、天狗平に行くにしても槍温泉に下るにしても、3~4時間程度の行動時間になるので、5時ぐらいまでのんびりしても大丈夫ですが、浸水の恐れがあるとなるとさすがにそうもいかないので、さっさと起きて撤収の準備にとりかかりました。昨日と同じく、朝はアルファ米とスープで簡単に済ませます。食後のお茶を楽しみたいところですが、白湯だけ飲んでおしまいにしました。


幸い、明け方には雨は止んでいたので、雨に濡れながらの撤収にならずに済みました。それでも、雨に濡れたテントの撤収は少々厄介で、フライシートの水滴をおとしたり、水分で張り付いてしまうシートを折りたたむのに少してこづったりしたため、結局撤収が完了したのは6時近くになってしまいました。


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撤収後のテント跡を見ると、みごとに水が溜まっています。水たまりとまでは行かないまでも、この状態であればテントのフロアシートを触るとウォーターベッドのようになっていたのも納得です。


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6:13 トイレに寄って、水の補給をして、準備万端整ったら、出発です。出発時はそれほど雨が降っていたわけではありませんが、いつ本降りになるかわからない天気なので、レインウェアは上下とも着ていくことにしました。テントサイト前から斜めに登って行く道をたどれば白馬鑓ヶ岳方面に向かう稜線の道に出られます。


稜線に出てからもずっとガスがかかっていて展望はまったくありません。視界も30mぐらいしかないので、写真も全然撮らずに歩き続けました。キャンプ場から先は、緩く下って緩く登るというなだらかな稜線が続きます。


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7:09 急にガレた道になったなと思っていると、突然分岐が現れました。山頂と巻道の分岐なのですが、なんという山の山頂なのか書かれていません。位置的に、杓子岳しかないのでわざわざ書く必要がないということなのかもしれませんし、もしかしたら手前に道標があったのを自分が見逃しただけかも知れませんが、真ん中の空いているところに杓子岳と書いてくれてもよさそうなものです。晴れていれば山頂に登ってみるところですが、このガスでは行くだけ無駄ということで、巻道を進みました。


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巻道は等高線に沿っていてほぼ水平な道なので、歩きやすい道でした。12分ぐらい経ったところで、左上から5人ぐらいのパーティーが下りてくるのが見えたので、山頂から下ってくる道との合流点に差し掛かったようです。合流点を過ぎると、道は緩やかに下ります。


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7:30 小さな鞍部を過ぎると、登りが始まりました。杓子岳と違って、今度は大岩がごろつくそこそこの急登です。ひと上りしたところで大岩の風下側に休憩できそうな場所があったので、大休止をとりました。ここまで1時間20分休憩なしだったので、ちょうどいいタイミングでした。


この日は、天気が悪くバックパックにレインカバーをしているので、荷物の出し入れは手間がかかります。なので、行動食は一番手軽にとれるコンデンスミルクにしました。ヒップベルトのポケットに入れておけば、いつでも出して飲むことができます。甘くて高カロリーなので、すぐにエネルギーになってくれる便利な行動食です。荷物を降ろしてコンデンスミルクをチューブから吸い、水で流し込みます。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




5分ばかりの短い休憩を終えて、稜線を歩き出すと、すぐにジグザグの急登がまっていました。ひーこら言いながら登って行き、頂上かと思われた場所に出てみると、テラス状の小ピークのような場所で、急登はさらに上空のガスの中へと伸びています。さっきの休憩場所からまだ30分程度しか経っていませんが、後から団体が追い付いてきたので、彼らを交わすためにこの小ピークで休憩していくことにしました。


団体をかわしてから、ゆっくりと急登の続きを登り始めました。先ほどのテラス状の小ピークが標高2750mぐらいの場所で、白馬鑓ヶ岳まで残り200mを切っています。しかし、この直後が一番の難所でした。勾配も急で、岩の上をジグザグに登って行くコースになっていて、雨で濡れていると滑りやすい岩の表面に、すこし緊張しながら登って行きました。


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ようやく難所を脱して、岩場の上に出たところで、雷鳥の親子に出会いました。鳴き声をぜんぜん出していないので、最初は1羽だけかと思ったのですが、よく見ると母鳥と雛が3羽の親子でした。この山行で出会った唯一の雷鳥です。しかし、案外せわしない親子で、早足でどんどん進んで行くので写真を撮ろうとしてもなかなか近寄らせてくれず、ガスの中で望遠で撮らざるを得なかったので、あまりくっきりとした写真は撮れませんでした。そのうえ、一定時間雨にカメラを濡れさせてしまったので、レンズは曇るし、レンズの保護シャッターは閉まらなくなるしで、ちょっとしたトラブルを発生させることになってしまいました。やはり雨の日は防水デジカメに限ります。


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8:20 白馬鑓ヶ岳に登頂です。ガスガスだし雨も降っているしで展望はゼロ。まったくもって盛り上がりません。山名の書かれた標柱を撮っただけで、さっさと天狗平方面に下ります。

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8:45 白馬鑓温泉分岐につきました。天狗平に行くか、白馬鑓温泉に下るか、ここで最後の決断をしなければなりません。ここまでの稜線歩きは、正直つらいばかりで面白くもなんともありませんでした。横風があるので右の首筋のあたりが冷えてきましたが、レインハットをかぶっているので耳のあたりから首筋にかけてはどうしても無防備になってしまいます。レインハットは、雨音で周囲の音が聞こえにくくなることがないし頭が蒸れなくていいのですが、こういう寒い状況ではかえってフードの方がいい場合もあります。とりあえず、途中からフードの上からレインハットをかぶって歩いていました。


さらに良くなかったのが、新しく購入したイスカのレイングローブがなんとなく水が浸みてきたような感じがすることです。明らかに水が入ったというほどではないのですが、両手の小指のあたりが冷たいのです。ストックを持っているので、小指が手の下側になるわけですが、水が浸みたのであれば重力に従って小指のあたりに溜まってくるのは道理です。完全防水だとうたっていたのに、とんだ不良品をつかまされたと、憤りを感じていたのでした。ただし、後日検証してみたところ、水漏れはしていませんでした。おそらく、外側の生地が濡れて水を含み、その水が下の方へ垂れる関係で小指のあたりが冷たく感じていたのだろうと思われます。とんだ濡れ衣で、イスカさん、すいませんでした。


そんなこんなで、精神的にもネガティブ思考になっていたところにもってきて、ガス、雨、風の三重苦ですから、この状況で天狗平に行ってテントを張ろうという気持ちは湧いてきません。加えて、天気予報は今日も雨、明日も雨の予報だったので、天気が良くなる希望もほぼないわけです。昨晩の強風とどしゃ降りを考えると、周囲をぐるりと囲まれた窪地の頂上宿舎であれほどの強風だったのなら、稜線のキャンプ場である天狗平だとさらに強烈な風にさらされかねません。濡れた衣類や湿った寝袋といっしょにじめじめしたテントの中で、雨と風がおさまるのをひたすら待ち続けるなんて、さすがに気が進みません。


ということで、諸条件を勘案した結果、白馬鑓温泉に下ることにしました。天候がどうのという以前に、「温泉」に心が揺らいだといったほうがいいのかもしれません。もともと、朝早めに天狗平についてテントを張ったら、空身で白馬鑓温泉まで往復してみようかと思っていたぐらいなので、一度は行ってみたい場所でもあったわけです。なので、今回は温泉を優先したということにします。


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鑓温泉に下り始めると、雨が強くなってきました。バチバチとレインウェアをたたく雨音を聞きながら、ただ無心に下りていくと、少し開けた平坦な場所で、岩に描かれた温泉マークを発見。


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9:05 あたりには綿毛になったチングルマがたくさん咲いていて、なんだかほっこり。大出原という場所のようです。休憩に良さそうな岩があったので、荷物を降ろして小休止をとりました。休憩の最中も雨は降り続けていて、あまりゆっくりする気分にはなれません。写真を撮ってみると、カメラのレンズが曇ってしまって、もやっとした画像になってしまうので、こちらもあきらめました。


休憩を終えて、写真も撮らずに再び黙々と下って行くと、「この先クサリ場が連続して危険なので、ストックはしまってください」という内容の看板がありました。素直に従って、ストックを収納し、両手が使える状態にしておきました。


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看板から少し下ると、鎖場が現れました。最初のクサリ場は、10mほど平行移動して、5mほど下るという感じで、それほど厄介ではありませんでしたが、このあと鎖場が連続し、やはりストックを収納したのは正解でした。あまり高度感のある鎖場はなかったものの、滑りやすい岩のトラバースや、足場の悪い岩溝のような場所の下降など、けっこうさまざまなバリエーションが続き、トータルで言えばかなりの標高差を下った感じです。


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10:25 ようやく白馬鑓温泉小屋に着きました。前を歩いていたのは韓国人らしきパーティーですが、メンバーにひとり女性がいて、彼女がストックを持ったまま鎖場を下っていたのでやたら時間がかかりました。最後尾にガイドらしき男性がいたのですが、ストックを預かるなり収納するよう指示すればいいのに、何も指示を出さずじまいでした。


韓国人だから日本語が読めなくて看板の注意書きがわからなかったのだとしても、雨に濡れたクサリ場を片手にストックを握ったまま、片手で下ろうとすれば思うように動けないのは誰が見ても明らかですし、明らかに危険です。本人も本人なら、ガイドや他のメンバーもメンバーです。僕の他にソロの男性と二人パーティーが後で待たされていましたが、途中、少し広い場所があっても後続に道を譲ることもなく彼らはマイペースで歩き続けていました。しょうがないかと思って、とくにイラつくこともなかったのですが、根本的に登山スキルもモラルも低すぎるパーティーだなと思った次第です。もっと地元の低山で勉強してから北アルプスに来てもらいたいものです。


白馬鑓温泉にはキャンプ場もありますが、到着したときにはかなり雨が降っていたので、テントを張るのは気が進まず、受付で宿泊できるか聞いてみたところあっさり大丈夫ですと言われたので、最終日ぐらいは宿で楽をすることにしました。


午前中ということで、宿泊棟はガラガラでしたが、次第に人が増えてきて、夕方にはほぼ定員いっぱいという感じでした。とりあえず一人ひとつの布団は確保できたので、ぎりぎりのところで定員に収まったという感じです。といっても、この小屋の布団は幅60センチ程度の細い布団なので、隣の人の頭がすぐ近くにあり、あまり落ち着いて寝られる雰囲気ではありません。


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自分の寝る場所を確保したら、すぐに温泉に向かいました。テントサイトやトイレに行く道のすぐ下にあるので、道を歩く人からは丸見えですが、どうでもいいやという感じです。雨が降っていたものの、まだ午前中で人も少なく、広い湯船に自分も含めて3人入っていただけでした。写真はあとで撮影したものです。なお、女性専用の浴槽はこの右手にあり、そちらは周囲に壁があってのぞかれないようになっています。また、20時から21時の間だけ、露天風呂が女性専用になり、女性専用風呂が男性用に入れ替わります。


お風呂の後、外で昼食を作っていると、上から下りてきたご夫婦が受付で、今朝鑓温泉から出発したのだけれど稜線に出ると雷がひどくて戻ってきた。もう1日泊まりたいと言っているのが聞こえてきました。僕が歩いていた時は雷は鳴っていませんでしたが、富山県側で雷が発生したのかもしれません。白馬鑓温泉では雷鳴は全く聞こえないので、鳴っているとすれば稜線の向こう側なのでしょう。それにしても、そんな状況で天狗平でテントを張っていたら、あまり穏やかではいられなかったと思うので、下山して正解でした。


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午後からは雨も小康状態になってきましたが、天気が回復してくる雰囲気はありませんでした。

つづく。

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| 2018年8月 後立山連峰 | 12:41 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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気まぐれ天気に一喜一憂: 後立山連峰その5 

2018年8月11日(土)~14日(火) 長野県白馬村 白馬岳(標高2932m) テント泊小屋泊単独行 


5、8月12日(日) 白馬大池~白馬岳頂上宿舎キャンプ場
2日目の朝は午前3時30分頃に起床しました。今日の予定は、白馬岳を越えて村営の白馬岳頂上宿舎にあるキャンプ場までです。計画では6時出発で11時過ぎの到着です。登山計画書は、ヤマケイオンラインで作成し、所要時間はコースタイムの1.2倍で設定してあります。初日は栂池自然園から約3時間半の予定でしたが、実際は3時間40分かかりました。おおむね2割増しの時間計算であっているようです。


朝食は、アルファ米のドライカレーにわかめとシジミのスープでした。以前は、ラーメンを食べたりすることが多かったのですが、最近は朝も夜もアルファ米というパターンになりつつあります。というのも、ラーメンを作ると後の処理が面倒なのです。クッカーが油でギトギトになるので、それを拭いたりするのが面倒くさく、容器から直接食べられるうえに腹持ちのいいアルファ米のほうが面倒がなくていいわけです。


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朝食を済ませたら急いで撤収作業に取り掛かりました。いつも、気が付けば出発予定時間より遅くなっているというパターンなので、今回はだらだらせずにきびきび動いて、5時過ぎには撤収が完了しました。空は雲が多く、昨日の晴天はどこへ行ったんだという感じです。この時点ではまだ入山前の天気予報を信じていたので、今日から徐々に好天になっていくと思っていたのですが。予報では、12日は曇りのち晴れだったか、曇り時々晴れだったか、そんな予報だったので、雲が多いのは仕方がないかというところです。


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5:28 予定よりも30分早く出発することができました。まずは船越の頭に向けてゆるい上り坂をたどります。


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5分ほど登ったあたりで、東の空に光があふれだしました。あいにくの雲で太陽を直接見ることはできませんが、山で見る日の出は地上で見るそれとはどこか違って見えます。澄んだ空気のせいなのか、それとも凛とした静けさのせいなのかわかりませんが、不思議と気持ちが引き締まります。


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やがて雲間から日差しがあふれてきました。その瞬間を待ちかねたかのように、空輸のヘリコプターがどこからともなく現れました。そういえば、昨晩はヘリポートの近くにもテントが張られていましたが、朝一番で小屋のスタッフが撤収を促していたので、なんとか空輸までにはテントがなくなったようです。


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船越の頭へ続くゆるやかな坂をゆっくりと上って行くと、たまに日差しが差し込むことがありましたが、前方に見える小蓮華山から先は重々しい雲が低く垂れこめていて見えません。本当に天気は良くなるのかと、一抹の不安を覚えつつ歩き続けました。そういえば、このあたりの坂は雷鳥坂と言われていたはずですが、雷鳥の姿はまったくありません。鳴き声すら聞こえないので、今日はその姿を見ることができない雰囲気です。


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6:21 船越の頭に着きました。出発して1時間近くが経つので、荷物を降ろして小休止をとりました。眼下には雲海が広がり、一方で頭上にも雲が広がっています。これから標高が上がると、頭上の雲の中に入って、ガスガスの稜線歩きになってしまいそうな感じですが、日が昇ることでガスが一気に消えるということもないわけではないので、それを期待しつつ歩くことにします。


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登って来たコースを振り返ると、白馬大池と小屋とキャンプ場が見えていました。そして登山道をたくさんの登山者が歩いてくるのが見えました。あの集団に追い付かれるとやっかいだということで、休憩を切り上げて先を急ぎました。


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船越の頭からいったん鞍部へと下るのですが、下から見ていた時にはガスで頂上が見えなかった小蓮華山がすっきりと見えています。おまけに日差しも出ているので、これは天気が良くなる兆しに違いないと内心喜びながら歩き始めました。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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7:16 鞍部からの登り返しで、少し勾配のきついところもありましたが、それほどしんどい思いをしないで小蓮華山まで登ってきました。


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剣のようなオブジェがあったので、とりあえず自撮り。背後には青空も見えていて、このまま晴れてくる可能性が高いかなと思いながら、しばし休憩をとりました。青空は見えているものの、じっとしていると風がけっこう冷たくて、ハードシェルジャケットをウィンドブレーカーとして着ていくことにしました。


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夏山でのレインウェア兼ウィンドブレーカーとしていつもバックパックに入れているマムート エアロスピードジャケットですが、重量200gと軽量で、付属のスタッフサックに入れると拳ぐらいの大きさになるコンパクトさが気に入ってます。生地はゴアテックスではありませんが、パーテックス シールドプラスという耐水圧20,000mm、透湿20,000g/平米/24hの3Layer素材で、柔らかく肌触りもいい生地です。縫い目にはきちんとシーリングテープが貼られていて、レインウェアとして十分使えるのですが、脇下のピットジップがないので蒸れやすいのが欠点です。


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7:32 休憩を終えて、先に進みます。次の目的地である三国境までは、約1時間の予定ですが、前方はガスが低く垂れこめていて、なんだかいまひとつ盛り上がりません。


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先ほどまで青空ものぞいていた雪倉岳方面も、かなり雲が多くなってきました。


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小蓮華山からゆるりと下ってきた道が上り坂にかわると、三国境が近づいてきたということです。


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振り返ってみたものの、ガスで小蓮華山の姿は見えませんでした。山に登っていて、展望のない稜線歩きほど空しいものはないと個人的には思います。ただの修行に過ぎません。


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8:16 ガスで視界の効かない中を歩いていると、不意に三国境に着きました。三国境は2751mのピークですが、登山道は西側を回り込んでいてピークは通らないため、ちょっと平たくなった山の斜面という感じの場所です。これが三国境なの? というのが正直な感想でした。


ハイマツの陰に風をよけられる休憩場所を見つけて、荷物を降ろして座りました。白馬岳方面から南風が吹き下ろしてくるのですが、ハイマツの陰と言えども完全に風を避けられるわけではありません。ウールが47%入った山シャツを着て、風よけにエアロスピードジャケットを着ているものの、それだけでは保温力が足りず、すぐに冷えてきました。なので、薄手フリースを中に追加しました。

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8:36 行動食とアミノ酸顆粒を補給してから、最後の登りとなる白馬岳への登りにとりかかりました。白馬岳までは距離はそれほどありませんし、標高差も180mほどなので比較的楽な方ですが、それでも小一時間はかかります。


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これまでの緩い上り坂と違って、さすがに後立山連峰の盟主である白馬岳への道は、本格的な山岳路の様相です。といっても危険な個所はなく、その点では安心して歩けました。


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ガスガスでまったく展望のない中を登って行くと、前方に山頂らしきピークが見えてきました。三国境からかれこれ50分が経過しているので、そろそろ白馬岳に着いてもいい頃です。


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9:29 山頂らしきピークは、予想通り白馬岳山頂でした。白馬岳は僕が登りたい山のリストでいえばけっこう上位に来る山ですが、展望はないし寒いしで、登頂したというのに全然うれしいという気持ちが湧いてきません。


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とりあえず、記念の自撮りだけしておきました。山頂で10分ほど休憩しましたが、風景を楽しめるわけでもないし、寒いしで早く下りたいという気持ちが強くなるだけでした。


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9:48 というわけで、そそくさと荷物を背負って下って行くと、ようやく白馬山荘にたどり着き、風の当たらない屋内で休憩することができました。スカイプラザ白馬のランチタイムは11時からですが、喫茶のほうは営業していたので暖かい飲み物でも飲もうかと思いましたが、頂上宿舎まですぐだし、ほっこりするのはテントを張ってからでいいかと思い直して、しばし休憩するだけにしました。


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10:12 相変わらずのガスに加えて、風が少し強くなってきた中を、頂上宿舎へと下ります。


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少し下ると分岐があり、板切れのような道標が分岐点に設置してありましたが、文字が消えかかっていてほぼ判読不能の状態でした。地図で確認すると、頂上宿舎は左へ下るほうだろうということで、左へ進んでいくと、ガスの中からぼんやりと頂上宿舎が現れました。キャンプ場は宿舎の裏手にあるので、ひとまず小屋には寄らず右に折れてキャンプ場に向かいました。


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頂上宿舎の脇を抜けて裏に出ると、そこそこ広いキャンプ場がありました。周囲を稜線に囲まれた窪地のような場所で、これなら風の心配はあまりしなくても良さそうです。写真は、テント設営後に撮ったものなのでそこそこテントがありますが、到着時は半分程度でした。あまり奥の方に行くとトイレや水場に遠くなるし、下の方は雨が降ると水が流れてくるかもしれないので、できるだけ上の方でなおかつトイレにいくのに便利な場所にテントを張りました。写真左の建物がトイレです。トイレに近いだけあって、若干トイレの匂いが漂ってきましたが、テントの中に入ってしまえば問題ありません。地面が乾いた泥のようになっていて足跡が残っていたのがやや気になりましたが、天気予報では雨とは言っていなかったはずなので、まあ大丈夫だろうと思ったのでした。ところが、これが失敗でした。


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テント泊の受付は、外来のレストランで行っているという看板が出ていたので、右上の本館ではなく左下に見えているレストランと売店のある棟に行って、受付を済ませました。受付の後はいったんテントに戻って、水を汲んだり、寝袋やマットを広げたりして宿泊の準備をひととおり済ませました。


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お昼近くになってお腹が減ってきたので、レストランにランチを食べに行きました。カレーが1000円、うどんが800円となかなかのお値段でどうもなあと思っていたら、フライドポテトとから揚げで800円だったので、その組み合わせにしました。炭水化物ばっかりのカレーやうどんよりも、タンパク質もとれるこの組み合わせの方がコスパは高いと思います。ポテトもから揚げも注文を受けてから揚げてくれたので、アツアツのサクサクですごく美味でした。


食事をしながらテレビの天気予報を見ていたら衝撃の事実が! なんと、火曜日まで雨予報になっているではありませんか! 日曜日から晴れマークが出ていた予報がいつの間に雨予報になったんでしょうか。これではまるで詐欺です。


明日の月曜日は天狗平までの短い距離なので、雨でもそれほど困りませんが、天狗平は稜線のキャンプ場ですし、天狗山荘は営業していませんから、万一悪天候になった場合に逃げ込むことができる場所がありません。そのうえ、あさって火曜日は不帰キレットを越える日ですから、雨と風という条件はまったくもってありがたくありません。昨年、八峰キレットを通過した時も雨でしたが、小雨程度だったし、風はほとんどない状態だったので大丈夫でした。今年もその程度ですめばいいのですが、どうなるかはその日になってみないとわかりません。


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天気予報に愕然としながらテントに戻り、夕方までのんびりと過ごしました。夕食前にもう一度レストラン前に行って、スマホでブログを更新していると、ガスガスで見えていなかった白馬岳が見えてきました。しかも、青空ものぞいています。なんだ、天気予報は外れそうだと少し安心してテントに戻り、夕食を食べてから今後の予定を再確認しました。


明日はとりあえず天狗平に行って、テント泊です。よほど天候が悪いとか、回復の見込みがなさそうということなら、天狗平には行かず鑓温泉に下ることにします。その場合は翌日猿倉へ下山です。火曜日は朝の状況によって、不帰キレットを越えるか越えないかを決めます。越えない場合は、鑓温泉分岐へ戻って、猿倉へ下山ということで、計画を練り直しました。


夕方、青空も見えていたしなんとかなるだろうと思いながら寝ていると、状況は一変しました。テントが大きく揺さぶられるほどの強風と、バケツをひっくり返したようなどしゃ降りが始まったのです。まさに嵐といってもいいような状況です。マジかよと思いながら寝袋にくるまってテントをたたく雨音を聞いていました。


どれぐらい経ったのかわかりませんが、ふと気が付くと雨がテントをたたく音がなくなっていたので、今のうちにトイレに行っておこうとテントの入り口を開いてびっくり! なんと前室の地面が水たまりになっているではないですか! こんな岩だらけのキャンプ場で水がたまるのかと目を疑いましたが、テント設営時に足跡が残っていた地面を思い出したら納得してしまいました。久しく雨のテント泊をしていないので、すっかり水がたまりやすい場所かどうかをチェックするのをおろそかにしてしまったというわけです。もっと水はけのいい場所があっただろうに、トイレに近いという利便性だけを優先してしまったのが失敗でした。


トイレから戻ると、とにかく排水しなければいけないということで、排水溝を地面に掘って水が流れるようにしておきました。テントに戻ってしばらくしてから前室の状況を確認してみると、どうやら水たまりの状態は脱したようでした。雨はその後も降ったりやんだりを繰り返していましたが、寝袋にもぐっているうちにいつしか眠りに落ちていました。

つづく。

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| 2018年8月 後立山連峰 | 18:05 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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気まぐれ天気に一喜一憂: 後立山連峰その4 

2018年8月11日(土)~14日(火) 長野県白馬村 白馬岳(標高2932m) テント泊小屋泊単独行 


今年の夏山山行は雨であまり写真を撮っていませんが、唯一晴天だった白馬大池では、時間があったこともあり、わりとたくさん写真を撮っています。なので、今回は白馬大池だけのレポになります。なお、最後にある星景写真の2枚は一眼レフで撮影していますが、それ以外はコンデジのG7X MarkⅡで撮影したものです。


4、8月11日(土) 白馬大池
テント設営が終了し、山荘でランチにカップヌードルを食べたら、特にすることがなくなりました。そこで、カメラを持って周辺をぶらついてみることにしました。


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まずは、白馬大池の池畔へ。雨の栂池を出発した時は、まさか白馬大池で晴天になるとは思いもしませんでした。天気予報によればこのあと天気は良くなってくるはずなので、好天続きの晴れ晴れ山行になりそうだと期待に胸が膨らみます。


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白馬大池の水は冷たく透き通っていました。向かいのピークが本来の白馬乗鞍岳です。巨岩が折り重なる斜面を登って行けば山頂へ行けそうですが、そこまでして山頂を踏みたいわけではないので、行こうという気にはなりません。


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白馬大池の南側にあるピークは、船越の頭と呼ばれる2612mのピークです。明日は船越の頭を越えて白馬岳を目指します。


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白馬大池の周辺には、チングルマがたくさんありましたが、みな花は散ってしまっていて綿毛になっていました。


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池畔からもどって、今度は蓮華温泉へ下る道をたどってみることにしました。


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分岐から少し入ったところで、チングルマの大群落がありました。すべて綿毛になっていますが、これが白い花の状態だったらさぞ壮観な景色だったことでしょう。いつか花の季節に訪れてみたいものです。


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チングルマの大群落から少し坂を下ると、左手に雲の中から頭をのぞかせている山が見えました。方角的には雪倉岳だと思われますが、正確にはわかりません。


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前方には荒波のような雲がうねる雲海が広がっています。高さ的にちょうど白馬大池あたりがぎりぎり雲の上に出るぐらいの高さのようで、雲の下に入ると雨が降っているのかもしれません。ほんとラッキーでした。


いったんテントに戻って少しのんびりしようと思ったのですが、テントの中は灼熱のサウナ状態だったので、山荘の売店に行ってジュースを飲みながら室内で涼んでいました。


15時ごろになって、少し陽が傾いて日差しが若干弱まったような感じになったので、もう一度カメラを持ってぶらついてきました。


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とりあえず、もう一度蓮華温泉方面に行ってみました。チングルマの群落は、日の当たる角度がやや逆光気味になりかけていて、さっき見た時よりも綿毛が少し光っているような状態です。もっと陽が傾いて逆光がきつくなると、もっときらきらと輝く綿毛の写真が撮れそうなので、夕方にもう一度来てみることにします。


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先ほど荒海のようだった雲海は、いつの間に静かで滑らかな雲海に表情を変えていました。


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雲海の高さも少し下がったようで、雪倉岳らしき山もすっきりと見えるようになっていました。


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さっき訪れた時には見えなかった、小蓮華山も見えています。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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分岐まで戻ったら、白馬岳方面へ向かう縦走コースを少し登ってみました。山の稜線よりも下から雲が湧き上がってくるという風景は、高山ならではのものです。


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白馬大池を見下ろしているうちに、南の方からガスが湖面を滑るように流れてきました。


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このままガスに飲まれてしまうのかと思ってしばらく見ていましたが、さいわい突発的にガスが流れて来ただけで、いつの間にか消え去ってしまいました。ガスに包まれれば日差しがさえぎられてちょうどいいのにと思いましたが、さすがにそうそう都合良くはなりません。


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富山湾の上空はすっかり雲が覆い尽くしていて、真っ白な海が広がっているようです。


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テント場の近くにある池塘の周りには紫色の花がたくさん咲いているのが見えましたが、遠すぎてどういう花なのかわかりません。


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蓮華温泉方面への分岐の近くで、すこし日陰になりやすい場所にはわずかにチングルマの花が残っていました。


テントに戻り、17時頃夕食の準備にとりかかりました。だいぶ日が傾いたとはいえ、まだまだ夏のエネルギーをたっぷりと放出している太陽があるので、テントの外で夕食をとることにしました。虫にまとわりつかれるのが嫌なので、テント泊の時はほぼ100%テント内で食事をしますが、このときはさすがに暑すぎて外に出ざるを得ませんでした。幸い、ほとんど虫がいなくて助かりました。きつい日差しを遮るために折りたたみの雨傘を日傘がわりにして食事をすませました。


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18時前になると、太陽がもう少しで稜線に没するぐらい低くなったので、チングルマの大群落まで行ってみました。予想通り、逆光で煌めくチングルマの絨毯が出現していました。


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チングルマの綿毛がキラキラと輝いて、まぶしいほどです。


テントに戻って、日没までお茶を飲んだりしながらまったりと過ごしていましたが、18時30分ぐらいになると、夕焼けが見られそうな雰囲気になってきたので、撮影に行くことにしました。白馬大池に来たからには、白馬大池を入れた写真を撮りたいので、栂池方面の道をもどって、池畔の大岩の上でカメラを構えました。ちょうど船越の頭の上に積乱雲があり、夕陽に赤く染まりそうな雰囲気です。


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18時40分頃から、夕焼けのショーが始まりました。写真クリックで拡大します。


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時間とともに積乱雲は崩れていきました。その背後には、高層雲が出現して、こちらもどうやら焼けてきそうな雰囲気です。写真クリックで拡大します。



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めまぐるしく表情を変える空の様子に、片時も目を離すことができません。



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18:56 夕焼けのショーは、ついにフィナーレを迎えたようです。空に広がる高層雲が赤く染まり、見事な夕焼け空を見せてくれました。写真クリックで拡大します。



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フィナーレの後、西の空にわずかに残った赤い雲が、最後の輝きを放ちます。



テントに戻って2時間ほどうとうとした後、21時過ぎに外を覗いてみると見事な星空でした。再びカメラをもって、夕焼けを撮影した場所へ向かいます。写真クリックで拡大します。



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船越の頭から空に駆け上がる龍のような、みごとな天の川がありました。肉眼でもはっきりとわかるほどです。ただ、足元に少し雲があって、全体をきちんと撮れなかったのが残念です。しかし、一番撮りたかった白馬大池と天の川の組み合わせが撮れたので、満足です。水面がもっと鏡のように滑らかであれば、水辺まで下りて水面に写る星空を撮りたいところですが、風がそこそこあってさざ波がたっていたので無理でした。


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船越の頭に出ていた雲が大きくなって、天の川を隠してしまったので、まだ雲に飲まれていない北の空にカメラを向けてみました。ちょうど、白馬乗鞍岳を麓から撮るアングルになりますが、あまりにも麓にいるため山らしいシルエットになりませんでした。北の空は南の空の天の川ほど特徴がないので、星を強調するためにソフトフィルターを装着しています。満天の星空ではありますが、ただそれだけの写真なので、おまけみたいなものです。写真クリックで拡大します。

つづく。


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| 2018年8月 後立山連峰 | 20:24 | comments:2 | trackbacks(-) | TOP↑

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気まぐれ天気に一喜一憂: 後立山連峰その3 

2018年8月11日(土)~14日(火) 長野県白馬村 白馬岳(標高2932m) テント泊小屋泊単独行 


3、8月11日(土) 栂池~白馬大池 
栂池から白馬大池へ行くには、ゴンドラとロープウェイを乗り継ぎ、まずは栂池自然園まで登ります。時間があれば栂池自然園も訪れてみたいところですが、ぐるりと回ると結構時間がかかるようなので、今回はパス。こういう楽に行けるところは歳をとってからでもいけるので、老後の楽しみにしておくことにします。


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ゴンドラに乗り、ガスの中をぐんぐん上がって行きます。展望がないので風景を楽しむこともできず、とりあえず朝食として持ってきたローソンのおにぎりをひとつ食べ終えたころ、ゴンドラの終点に着きました。ここから3分ほど歩いてロープウェイ乗り場に向かいます。ごく弱い雨が降っていましたが、ロープウェイ駅まですぐなのでレインウェアは着ないで行きました。


ロープウェイ駅に着くと階段を登ったところに改札があるのですが、すでに10人ぐらいが並んでいて、列の最後尾は屋根のない階段のところまで来ていたので、少しの間雨に濡れてロープウェイを待つはめになってしまいました。幸い、ほんの2~3分でロープウェイに乗ることができたので気になるほど服がぬれることはありませんでしたが、雨の日にゴンドラからロープウェイに移動するときはとりあえずレインウェアの上は着ておいたほうがよさそうです。


ロープウェイはほぼ満員の状態で出発しました。当然椅子に座ることはできませんでしたが、乗車時間は約5分なので特に疲れるようなこともありませんでした。


ロープウェイを降りたら、通路が左右に分かれていて、右は直接外に出られます。すでに準備が整っていてすぐに歩き出せる人用の出口です。これから準備を整える人やトイレに立ち寄る人は左に進んで広い休憩室に入ります。とりあえずトイレに行きたいし、レインウェアを着なければいけないので左に進み休憩室で準備を整えます。


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いつも山に行くときに持ち歩いているマムート エアロスピードジャケットとミズノ ベルグテックEX/レインパンツを初めてレインウェアとして着ることになりました。ジャケットの方はアジアMサイズのものなので、比較的細身のフィット感ですが、パンツの方は日本のLサイズなのでけっこうだぼだぼでした。下に山パンツをはくということでLサイズを購入したのですが、Mでも良かったなという感じです。人の大勢いるところでセルフタイマーを使うのはちょっと恥ずかしかったのですがみな自分の準備に気をとられていて他人のことまで気にしていないようなので、注目を浴びることもなく撮ることができました。


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外は完全な雨でした。麓ではまだ霧のような状態でしたが、標高が上がるにつれて本格的な雨になりました。雨雲の中に入ったということなんでしょう。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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7:57 ロープウェイ駅を出ると、まずは栂池自然園に向けてアスファルト道路を上って行きます。雨足は強くはありませんが、それなりに降っているので、カメラはあまり出さないで行かざるを得ません。防水ケースなどに入れてなくて、バックパックのヒップベルトについているポケットにそのまま入れた状態です。当然、ヒップベルトのポケットは防水仕様ではないので雨に濡れてしまうわけですが、カメラが直接雨に当たるわけではないので、この程度であればカメラが故障することはありません。ただし、雨の中で撮影していると、可動部に水滴がついて内部に水分が侵入する可能性があるし、レンズ面にある保護シャッターが濡れると開閉がうまくできなくなることがよくあるので、防水仕様でないカメラはどうしても雨の中で使うには制約ができてしまいます。



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5分ほどで栂池ヒュッテの前に出ました。そのままヒュッテの前を通過してまっすぐ行った先に栂池自然園の入口が見えましたが、白馬大池方面の登山道がどこにあるのかよくわかりません。周りをきょろきょろと見回してみると、栂池ヒュッテを過ぎたところで右手の奥に登山道入口の看板が見えました。わりと小さ目の看板なので、うっかりすると見逃してしまうかもしれません。


栂池自然園の登山口からは、天狗原まで標高差250mほどの登りが続きます。レインウェアを着ているのでほとんどサウナスーツのような状態ですが、不思議なことに下半身はあまり暑いと感じません。同じゴアテックスのレインウェアでもモンベルストームクルーザーは下半身もそこそこ蒸れる感じはありましたが、このミズノ ベルグテックEX/レインパンツはほとんど蒸れ感がありませんでした。新しいから撥水性能がよく透湿がうまくいっているのか、それともミレーのドライナミックメッシュやファイントラックのクロノパンツが蒸れ感を軽減してくれているのかわかりませんが、なかなか快適でした。


8:45 登って行くうちに雨が上がり、暑いこともあって途中でレインフェアを脱ぐことにしました。ちょうど標高2000m地点でした。しかし、上着を脱いで水分補給をしていると再び雨がパラリと降ってきて、完全に雨が上がるかどうか怪しい感じなので、パンツの方は履いたまま行くことにしました。


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9:21 標高2150m地点で、大休止をとりました。登山道の傾斜がだいぶ緩くなってきたので、天狗原までもうすぐだろうとは思うものの、朝食におにぎりをひとつ食べただけなのでさすがにシャリバテ状態になってしまいました。ちょうど椅子がわりのいい岩があったので、荷物を降ろして残っていたおにぎりにかぶりつきました。


雨降り天気ですが、別山での反省を活かして、今回も水は3リットルを担いできました。しかし、ハイドレーションに入れてきた2リットルの水はまったく飲むことなく、わざわざ2kgの重りを背負ってきたようなものです。


休憩を終えて歩き出すと、すぐに巨岩が並ぶ広場のようなところがありました。休憩している登山者もちらほらいましたが、少し前に休憩したばかりなので、ここは通過します。


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その広場のようなところを過ぎると、すぐにちょっとした急登があり、そこを過ぎると木道が現れました。これで天狗原に入ったことがわかりました。 


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9:36 木道を進んで行くと、ぱっと視界が開けて天狗原と書かれた道標のあるテラスのようなところに出ました。ベンチもたくさん設置してあって休憩するのに最適の場所です。


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奥の方に行くと、天狗原を展望できる場所もあります。まだ晴れているわけではありませんが、雨はすっかり止んで、空もだいぶん明るくなってきました。のんびり休憩して行きたいところですが、先ほどの休憩地点から15分ぐらいしか経っていないので、止まらずに先に進みました。


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5分ほどで風吹大池方面への分岐路がありました。右に行くと風吹大池です。なぜか山上の池や湖が好きな自分としては、風吹大池にも行ってみたいところですが、いずれ訪れる時を楽しみに、左の白馬大池方面へ進みます。


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分岐の先で木道は終わり、大岩がゴロゴロと折り重なるように続く厄介な道になりました。しばらく登って行くと樹林帯がいきなり開けて、平坦な大岩のある場所に出たので、岩の上でバックパックを降ろしていったん休憩をとりました。標高2250m地点です。先を見ると、岩ゴロの急登が続いています。水分補給とともにアミノ酸も1包飲んでおきました。


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岩ゴロの急登を登っていくと、残雪が右手上方に見えてきました。岩ゴロの急登は相変わらずですが、ここから急に幅が広がって、登山道というよりも岩ゴロの広い斜面を登るという雰囲気です。写真には写っていませんが、残雪は右手方向にありました。


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かなりの急傾斜になっている岩ゴロの斜面を登って行くと、次第にすぐ右側にある大きな雪渓沿いに登って行くようになりました。


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雪渓沿いに登って行くと、とうとう雪渓を渡るようになりました。これが登山届を出したときに言われた白馬乗鞍の雪渓のようですが、たしかにクランポンを使う必要もないぐらいの楽な雪渓でした。一応ロープも設置されていますが、危険防止のためというよりもルートを明確にするためという雰囲気です。


雪渓を越えると、少し急登がありますが、すぐに登りきってほぼ平坦な道になりました。このあたりになると、頭上に青空がでてきて、もはや雨の心配はないと判断してもよさそうです。


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10:52 平坦な道を歩いていくと、前方にケルンが見えてきました。ケルンの手前に山名の書かれた標柱がありました。地図上で乗鞍岳山頂とされている場所です。実際の乗鞍岳は白馬大池のすぐそばにある巨岩が積み重なったような山頂ですが、そちらに登る道はついていないようで、事実上ここが乗鞍岳山頂とされているようです。


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標柱の周りにはたくさんの登山者が休憩していたり、上り下りの登山者が入れ代わり立ち代わりやってくるので、標柱だけ撮影してケルンを通り過ぎた反対側で荷物を降ろして休憩をとりました。日差しも出てきてさらに暑くなってきたので、いいタイミングでレインパンツを脱ぐことができました。


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15分ほど休憩してから、出発しました。乗鞍岳山頂からはまだ白馬大池は見えません。どんな風景に出会えるのかワクワクしながら先へ進んで行きました。


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しばらく歩いていくと、緑のハイマツの向こうに青い白馬大池が姿を現しました。緑に囲まれた白馬大池は空の色を写し込んで青く染まり、雲と雪渓の白が見事なコントラストで空と水面の青色を際立たせていました。山荘の赤い屋根もいいアクセントです。標高2400mの山上にこんなにも美しい池があるなんて、感動で言葉がありません。登山道は白馬大池を正面に見ながらどんどん下って行き、池のほとりまで来ると、池に沿ってぐるりと回りながら山荘へと続いていました。


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11:37 白馬大池山荘に着きました。栂池自然園の登山口から、休憩込みで3時間40分でした。テント場は山荘の前の平地にあり、まだ十分に余裕がある状態でした。空いていた角地に荷物を置いてから、すぐに山荘でテント泊の手続きをして、ついでにコーラを買ってテント設営前に至福のひと時です。


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コーラでしばしくつろいでからテントを設営し、荷物をばらして宿泊の用意がひととおり整った頃、まだガラガラだったテント場にはいつの間にかたくさんのテントが並んでいました。この写真は12時54分の撮影ですが、このあとまだ余裕のあるテントの間にもどんどんテントが張られていき、夕方になるころにはほぼ難民キャンプのような状態でした。

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つづく。

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| 2018年8月 後立山連峰 | 22:37 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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気まぐれ天気に一喜一憂: 後立山連峰その2 

2018年8月11日(土)~14日(火) 長野県白馬村 白馬岳(標高2932m) テント泊小屋泊単独行 


急に涼しくなったと喜んでいたら、今日はまた蒸し暑さが戻ってきました。極端な暑さのあとにいきなり寒いぐらいの涼しさになったり、今年の夏はほんとわけのわからない天気です。でもまあ、お盆を過ぎれば秋になったのと同じですから、これからは日に日に涼しくなっていくことでしょう。


さて、夏山山行レポの続きですが、途中で挫折してしまったので、今回も写真はまったくありません。ロープウェイにのってからの写真しかなく、次回以降写真付のレポになりますので、今回はご勘弁ください。


2、8月11日(土) 八方~栂池 
駐車場で車中泊しているとき、夜中になってから雨が降り始めました。しかも、結構な強い雨で、車の屋根をたたく雨音を聞きながら、入山をさらに1日遅らせる可能性も考えつつ眠りにつきました。


朝になってみると、幸い雨は降っていませんでした。とはいえ、どんよりとした空模様で、いつまた雨が降り出してもおかしくないような天気です。とりあえず、出発の準備を整え、コーヒーを買いにローソンに行ってみると、昨日心配した通りおにぎりもパンもすっかり完売状態でした。6時頃入荷予定と張り紙がしてありましたが、その時間はバス停に並んでいる頃なのでもう買いに来ることはできません。昨晩買っておいて正解でした。


八方バスターミナルに行ってみると、すでにそこそこの人がバス停に並んでいました。結構多いなと思いながら、発券機で栂池までのチケットを買ってバス停に戻ってみると、係員さんが登山者の列に向かって「猿倉ですか?」と聞いていて、多くがうなずいていたので、栂池まで行く人はあまりいないことがわかりました。猿倉行は6時前に臨時便がでるらしく、栂池行は6時5分の定刻発でした。


猿倉行のバスが出てしまうと、バス停に並んでいるのは10人程度に減りました。到着したバスには始発の白馬駅ですでに何人かの登山者がのっていましたが、余裕を持って座ることができました。栂池までの道は岩岳の狭い旅館街をわざわざ通るので少し時間がかかりますが、おおむね30分程度で栂池ゴンドラ前の中央駐車場に着きました。


かすかに霧雨が降っているような状態でしたが、この程度であればほぼ霧と同じです。レインウェアを使うこともないので、そのままゴンドラ駅に向かいました。ゴンドラ駅の手前に登山届を提出するところがあるので、用意してきた登山届を提出しました。ただポストに入れるだけかと思いきや、受付カウンターに内容をチェックするスタッフがいて、きっちりと行程を確認されました。といっても、根掘り葉掘り聞かれたわけではなく、不帰キレットを越えるので気を付けてくださいとか、白馬乗鞍岳のところで雪渓を通過するので、クランポンは必要ないけれど滑落に注意するようにといった注意があっただけでした。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




登山届が受理されるとゴンドラ駅のチケット売り場でチケットを購入するのですが、荷物が15kgを越える場合は手荷物料金が必要になるので、事前に計測しておいた方がよさそうです。僕の場合は事前に測ったわけではありませんが、いつも20㎏前後の重さになっているので、15kg以上確実にあるということで計測なしで手荷物料金を支払いました。なお、その場でも計測することはできるようです。


今回の山行で使用した装備は以下のとおりです。初めて使うものはイスカのレイングローブとボトムスのドライレイヤ2種ぐらいですが、寝袋のイスカ エア150Xは別山デビュー後で2回目の使用になります。2000mオーバーのテント場で使うのは初めてなので、寒くないかどうかがちょっと気になります。


ファイントラック クロノパンツは三嶺で履き心地がいまいちだったので、今回はドライレイヤーを着用します。これでかさつく不快感を解消することができると期待してます。


そういえば、ベースレイヤ―のマムート ディライトウールジップL/Sも購入したのはかれこれ1年ぐらい前ですが、使うのは今回が初めてだったかもしれません。ウール混の山シャツですが、混紡率がウール47%とけっこう高く、夏の高山のように昼暑く夜寒い環境にはよさそうということで持ってきました。マーモット クライムウールL/Sジップもウール42%の山シャツで、ほぼ同じような性格のシャツです。ウールが入っていると臭くなりにくいというのも選択した理由のひとつです。


装備リスト
●アッパー
 ドライレイヤー: ミレー ドライナミックメッシュノースリーブクルー
         ノースフェイス パラマウントタンク
 ベースレイヤ: マムート アタカソライトジッププルAF
         マムート ディライトウールジップL/S
         マーモット クライムウールL/Sジップ
 ミドルレイヤ: マムート デイトリッパーフリースジャケット
 ソフトシェル: なし
 ハードシェル: マムート エアロスピードジャケット
 インサレーション: マムート フリーフライトダウンジャケット
 グローブ: コーナン プロアクト 作業用グローブ
      イスカ  ウェザ-テック レイングロ-ブ
 キャップ/ハット: アウトドアリサーチ ゴーストレインハット
 ヘルメット グラビティリサーチ アルパインヘルメット

●ボトムス
 ドライレイヤ: ミレー ドライナミックメッシュ3/4タイツ
         モンベル ジオラインクールメッシュ薄手膝下丈
 ミドルレイヤ: ファイントラック クロノパンツ
 ハードシェル: ミズノ ベルグテックEX/レインパンツ
 ソックス: アイスブレイカー メリノウールミディアムソックス
     バーグハウス メリノウール トレッキング ガイド クルー
 シューズ: スポルティバ トランゴアルプGTX

●ギア
 バックパック: マムート クレオンクレスト65+L
 ストック: レキ マイクロバリオタイタニウム
 テント: メスナーテント1人用
 寝袋: イスカ エア150X
 マットレス: サーマレスト プロライト120

つづく。


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| 2018年8月 後立山連峰 | 20:34 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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気まぐれ天気に一喜一憂: 後立山連峰その1 

2018年8月11日(土)~14日(火) 長野県白馬村 白馬岳(標高2932m) テント泊小屋泊単独行 


1、プロローグ
平成最後の夏山山行はどこに行くか。久しぶりに黒部源流部もいいし、まだ歩いていない裏銀座や表銀座も気になります。GWにへたれ根性ですごすごと撤退した西鎌尾根に槍ヶ岳も行ってみたい。南アルプスの赤石岳や荒川岳も登ってみたいし、行きたいところは多々あります。出発直前まで天気予報をにらみながら、北アルプスにするか南アルプスにするか悩んでいましたが、北アルプスの方でも12日日曜日から晴れマークが並ぶようになったので、昨年のリベンジで後立山連峰の縦走に決めました。


昨年八峰キレットを越えて三大キレットのうち2つは制覇したので、残る不帰キレットを踏破すれば三大キレットはコンプリートです。すでに八ヶ岳のキレットも歩いているので、キレットと名のつく有名どころは完全制覇となるわけです。特にキレット踏破にこだわっているわけではありませんが、せっかくなので歩いておきたいというわけです。


高速道路の休日割引が週末の11日、12日には適用されず、9日、10日に適用されるということなので、10日から休みにして9日の夜に出発することにしました。今回は出るのが遅れないように事前にしっかり準備しておき、おおむね予定通り18時過ぎには出発しました。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




20180811-14usirotateyamarennpou.jpg
今回の計画は、栂池から入山し、後立山連峰を南下するコースをたどります。昨年の続きであれば五竜遠見から入山し、北進するのが筋かもしれませんが、遠見尾根を登ると初日の行動時間が6時間を越えそうだし、五竜山荘のテント場に着くのが14時近い時間になってしまうことや、2日目の行動時間はさらに長くなりテント場着が午後になることなど、あまりいいスケジュールがたてられないということで、南進することにしたわけです。このGPSログは、不帰キレットをやめて白馬鑓ヶ岳から猿倉へ下りた実際に歩いたコースですが、本来の計画は不帰キレットを越えて唐松岳まで行き、八方尾根を下るというものです。


お盆休みの時期は午前中にテント場に着かないとまともな場所を確保できないし、少し遅れたり規模の小さい場所ではテントを張る場所そのものがなくなってしまいます。そのため、午前中必着で、なおかつ1日の行動時間を6時間以内に収めるように行程を調整しました。行動時間が長くなると疲労の蓄積が激しくなるし、最後に不帰キレットを越えることを考えると、1日の行動時間を短くして疲れを残さないようにしておいたほうがいいわけです。たとえ不帰キレットを越えないとしても、酷暑の中では行動時間を長くすると体への負担が激しすぎるだろうということもあります。


岡山を出てから高速道路は順調に流れ、途中食事や休憩をとりながら伊那のあたりまで来ると、さすがに睡魔にあらがえなくなり、PAで仮眠していくことにしました。以前作ったポータブルクーラーをこの時初めて使いましたが、ないよりましという感じでした。車のエアコンほどには冷えませんし、ファンの音もそれなりに五月蠅かったのですが、睡魔のおかげであまり気になりませんでした。


目が覚めたのは7時過ぎでした。思っていたよりも長く寝てしまいましたが、10日は入山する予定はないので、急ぐ必要はありません。安曇野ICで高速を降りて給油してから、一般道で八方第2駐車場に向かいました。八方第2駐車場は、駐車場の一角に温泉があるし、栂池や猿倉行のバスが発着するバスターミナルもすぐそばにあって便利です。しかも、道路の向こうにローソンまであるという利便性抜群の立地なので、後立山連峰縦走する時のベースとして最適の場所です。


八方第2駐車場には9時過ぎに着きました。天気予報では雨でしたが、雲の多い晴という感じでした。山は雲に隠れていましたが、晴れ間がのぞいていたことを考えると、山頂部は雲の上に出ているように思われます。1日入山を早めてすぐに登ってしまうことも考えましたが、寝不足ということもあるし、どうせ明日は雨予報なので、白馬大池に着くころには天気が悪くなっている可能性があるので、1日早めても結果はおなじだろうということで、ひとまず車内でひと眠りすることにしました。日差しが出たりで、そこそこ暑かったのですが、窓を開けておけばそれなりに涼しく、快適に眠れました。もちろん、窓にはネットを装着して虫対策はしておきました。


2時間ほど仮眠した後、白馬駅前あたりまでぶらぶらしてみることにしました。白馬駅の近くまで行くと、好日山荘やノースフェイス、パタゴニアのショップや、コープ、ドラッグストアなどが集まっていて、それなりに便利な感じです。八方バスターミナルの2階にはモンベルも入っています。結局2時間ほどぶらついて車に戻りましたが、ちょうどいいトレーニングになった感じでした。


夕方まで時間をつぶし、温泉に入った後でローソンに夕食を買いに行ってみると、驚くほどの品不足状態でした。弁当はのり弁当と幕の内が3つ残っていただけで、パン類はすっからかんでした。おにぎりも梅が10個ほど残っていただけです。とりあえず、のり弁当とギョーザとカップみそ汁で夕食にして、明日の朝食用に梅おにぎりを2個買っておきました。朝になれば新しく入荷するでしょうが、出発時間までに入るかどうかわからないので、とりあえず確保しておいた方が無難だろうと思ったわけです。実際、翌朝5時30分頃ローソンに寄ってみると、おにぎりは完売状態で、入荷は6時頃とのことでしたが、バスは6時5分発なので間に合わなかったと思います。


食事を終えて就寝しようとすると、なんと車内を蚊が飛んでいるではありませんか。幸い、N-BOXは内装がベージュなので、蚊がとまればすぐにわかります。ヘッドライトで慎重に天井などを照らしていくとすぐに見つけることができ、撃退することができました。しかし、それで終わりではなく、結局寝るまでに合計3匹の蚊と闘うことになりました。ただ、どれも比較的すぐに仕留められたのでそれほどやっかいではありませんでした。ところが、寝た後で、顎になにかが触れた感じがしたので手で触ってみると、なんと血を吸いかけの蚊でした。幸い血を吸い始めていたため逃げられず、軽く押さえただけで殺すことができましたが、まだいたのかという感じでした。いったい、いつどこで車内に潜り込んだのかわかりませんが、おそらく昼間暑いのでドアを開け放したりしたときに侵入されてしまったのでしょう。今後は車中泊時は、殺虫剤も準備しておこうと思います。


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| 2018年8月 後立山連峰 | 23:05 | comments:1 | trackbacks(-) | TOP↑

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