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ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。相互リンクはしていませんので、リンクはご自由にどうぞ。

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灼熱地獄のはてにたどりついた雲上の花園: 別山・三ノ峰その5 

2018年7月14日(土)~15日(日) 石川県白山市 別山(標高2399m) 避難小屋泊単独行 


山頂の標柱付近には3組ほどの登山者がいたので、南を見渡せる標柱から離れた場所に座って休憩することにしました。標柱の近くには椅子がわりになりそうな石などがありましたが、近くで休憩しているとかならずシャッター押してくれ攻撃にあうので、絶対に近くで休憩しないことにしているのでした。


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山頂からの眺めは360度見渡せます。こちらは東方面。


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こちらは北方面。白山のどっしりとした姿が見えます。なんとなくスターウォーズにでてきたナメクジのようなジャバザハットをほうふつとさせる姿です。


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こちらは、登って来た南方面です。


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別山平と御手洗池もよく見えました。


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三ノ峰です。左奥の鞍部に避難小屋も見えます。


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行動食を食べたり、水を飲んだりしてしばらくのんびりと風景を眺めていると、いつの間にか山頂にいた登山者はみな下山してしまい、山頂には誰もいなくなりました。小屋泊まりの登山者は下山する時刻だけれど、日帰り登山者はまだ登ってこられる時間ではないということで、8時台はちょうど空白の時間帯のようです。ということで、岩の上にカメラらを置いて、タイマーで全身の自撮りをしておきました。


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8:48 山頂で30分以上も過ごしてしまいました。最後の方は貸切状態だったし、小屋泊まりで別山・三ノ峰に来たのは大正解でしたが、そろそろ下山の時間です。忘れ物や落し物がないことを確認して、来た道を戻ります。


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三ノ峰へと続く稜線をのんびりと下ります。


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別山平に戻ってきました。往路でさんざん写真を撮りましたが、帰路でもやっぱり写真を撮らずにはいられません。


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いつの間にか白山に雲がかかり始めましたが、お花畑と白山の組み合わせはまだいけます。


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太陽の位置が少し南よりになって、別山の立体感が弱くなりましたが、斜光から順光に近い状態になってきたので、夏らしいすっきりとした風景になったようです。


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ゼンテイカの花園をまっすぐに歩いていきます。


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別山平の端っこまで来ると、そのまま帰るのが惜しくなり、もう一度振り返ってしばらく写真を撮っていましたが、別山を隠すように雲が流れてきたので、引き上げることにしました。


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別山平から三ノ峰に戻る道は、楽しみがなくなってしまったので暑くてつらい道のりでした。その上、登り返しのある道なので肉体的にも精神的にも疲れました。


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登り返しをえっちらおっちら登ってようやく三ノ峰の頂上かと思ったら、三ノ峰はまだ先でした。がっくし。


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今度こそ、本当に三ノ峰への最後の登りです。


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10:47 三ノ峰まで戻ってきました。


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振り返ると、別山は雲に隠れ始めていました。



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ふと気が付くと、三ノ峰山頂付近にはトンボの大群が飛んでいました。これがトンボだからいいものの、もしもゴキブリだったら全力で小屋まで逃げ帰って、二度と近づかないことでしょう。写真クリックで拡大します。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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10:58 避難小屋に到着です。小屋に入って、まずは冷ましておいたお湯をプラティパスとペットボトルに分けていれました。つづいて、クッカーいっぱいのお湯を沸かしてカフェオレを作り、その分の水を追加して再び満杯にして沸騰させて放置です。カフェオレと行動食で少し早目の昼食にして、食後はパッキングを進めました。あらかたパッキングが終わると、沸かしておいたお湯をプラティパスに注いで水と混ぜ、ぬるま湯になったところで、ペットボトルとハイドレーションに移し替えて、下りで使う水の確保を完了しました。約1.5リットルの水が確保できたので、なんとかなりそうです。


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12:00 小屋内を片付けて、下山開始です。お昼になって気温は再び灼熱地獄の様子を見せ始めましたが、ここは標高が高いのでまだそれほどひどくはありません。これからどんどん下って行くと気温が上がってくるので、厳しいことになりそうです。


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下山は高山植物には目もくれず、できるだけ短時間で下りきろうと急ぎました。


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昨日のようにガスが出てくれればまだ涼しいのでしょうが、今日は雲がぽつぽつ浮かんでいる程度の炎天下を歩かないといけません。


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12:50 昨日熱中症でダウンしていた剣ヶ岩の案内板です。出発してからちょうど50分経っていたので、やっぱりここで休憩をとりました。しかし、今回はもろに日差しを浴びる状態なので、あまり長居はできません。10分程度の休憩で、すぐに出発しました。


しかし、剣ヶ岩から六本檜までの道のりが地獄でした。日差しを遮るものがほぼない尾根道で、しかも風がほとんどないという状態で、焼けるような日差しを浴びながら下って行くうちに、だんだんしんどくなってきました。


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ようやく背の高い木が日陰を作ってくれるようになりましたが、なんだかふらふらです。


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13:22 登ってくるときに休憩したベンチで、やっぱり休憩していくことにしました。どうせ六本檜まで行ってもまともに休憩できるとは思えないので、ここで休憩しておいた方がいいはずです。僕が通りがかった時には3人座って休んでいましたが、幸い一人分のスペースは空いていたので、休憩することができました。気が付けばシャツは汗でびしょびしょです。絞れば大量の汗がしたたりそうな雰囲気です。脱水症状にならないように水分補給を積極的にしていましたが、座って休んでいるうちにやっぱり軽い眩暈を感じ始めました。また熱中症にかかってしまったのかもしれません。アミノ酸顆粒を飲んでミネラル分の補給をしてから、膝に顔をうずめるようにして眩暈が治まるのをひたすら待ちました。座った場所はかろうじて木陰になっていたので、日差しを浴びずにすんだのが幸いでした。


この時間帯は日帰り登山者が戻ってくるタイミングだったらしく、休憩している間にたくさんの登山者が通過したり、入れ代わり立ち代わりベンチを利用する人がいましたが、しばらくすると波が引くように誰もいなくなりました。広々とベンチを使えるようになったので、ようやくベンチの上で寝転がることができました。アブがブンブンとうるさく飛び回っていましたが、そんなのにかまっている余裕はありません。しばらく寝転がっているとようやく眩暈を感じなくなりました。


14:12 やれやれと思いながら体を起こし、残り少ない水を飲んで身支度を整えて、出発しました。結局ここでは50分も休憩してしまいました。2日連続の寝不足と暑さのせいで、かなりダメージが大きかったようです。


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途中の小ピークから振り返ると、三ノ峰の背後に巨大な積乱雲が湧き上がっていました。


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14:28 予想通り六本檜の木陰には登山者が何人も寄せ集まるようにして休憩していたので、そのまま通過します。


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あとはこれを下りきればお終いです。


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15:12 六本檜から登山口までは、止まることなく一気に下ってきました。登りで2時間強かかった区間を、45分ぐらいで下りてきたので、けっこういいペースで下ったようです。しかし、途中で水は尽きるし、汗ダラダラで脱水症状一歩手前の状態だったようです。登山口からの林道歩きがけっこうきつくて大変でした。しかし、それ以上にきつかったのが、林道から駐車場に上がる登り坂です。もう、ほぼ脱水症状になったといってもいいような感じで、体を押し上げるのが苦痛でしかたがありませんでした。


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15:33 すぐにでも倒れるんじゃないかと思いながらもなんとか登り坂を登りきって、ついに駐車場まで戻ってきました。やっぱりシャツもパンツも汗でぐっしょりです。


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車に戻る前に、駐車場の脇にある無人のジュース売場でアクエリアスを買って一気に飲み干しました。あれほどスポーツドリンクがうまいと思ったことはありません。車に戻って荷物を降ろしてからもいっこうに喉の渇きが治まらないので、すぐにジュース売場に戻って、今度はカルピスソーダを買って飲みました。おなかがタプンタプンになりましたが、ようやく喉の渇きが治まって、帰り支度にとりかかかることができました。


帰りは、鳩ヶ湯温泉に入りたかったのですが休業中だったので、大野市まで出て「あっ宝んど」という日帰り温泉に入って帰りました。連休中日の夕方なので混んでいるかと思いましたが、意外と空いていてよかったです。


今回は念願だった別山平に行くことができましたが、別山平で星景写真を撮るという目論見はあえなく潰えてしまったので、また次の機会を狙いたいと思います。

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| 2018年7月 別山・三ノ峰 | 21:43 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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灼熱地獄のはてにたどりついた雲上の花園: 別山・三ノ峰その4 

2018年7月14日(土)~15日(日) 石川県白山市 別山(標高2399m) 避難小屋泊単独行 


日本を東から西に移動するという異例の動きをした台風12号が去り、岡山は午後から夏日が戻ってきました。朝のうちは強風とそこそこ強い雨も降りましたが、例年の台風と特に変わりのないような状況で、昨晩から出ていた岡山市の避難準備や避難指示がちょっと大げさに感じてしまうぐらいでした。前回、水害があった地域ではまだ復旧作業の途中なので、そう悠長に構えている場合ではなかったと思いますが、とりあえず大きな被害がでるようなことはなかったようで何よりです。


明日の月曜日は台風一過いい天気になるらしく、幸いにも仕事の予定がなかったので山に行くつもりでいましたが、なんとお昼前に電話がかかってきて明日の朝9時に仕事が入ってしまいました。日曜日だから仕事の電話にでなければよかったと思っても後の祭りです。居留守使っても、どうせメールで連絡してくるだけなので、同じですけどね。


気を取り直して、別山・三ノ峰レポの2日目です。


7月15日は午前4時頃起床しました。起きて外を見るとガスガスです。なんだかがっくりして別山へ行くのはやめて寝なおそうかと思いましたが、ガスは朝だけかも知れないし、とにかく別山平だけでも行っておかないと何しに来たのかわからないということで、起きることにしました。昨晩は、星空撮影をして再び寝たのは22時頃でしたが、その後もなかなか眠れず、午前2時ぐらいまではなんとなくうつらうつらしただけという状態でした。なので、やっぱり今日も寝不足状態です。


幸いにも、朝食を食べたりしているうちにガスは消えて、すっきりと晴れてきました。昨晩の残りの水でご飯を作り、行動用の水を確保すると水のストックはなくなってしまいました。とりあえず、別山からもどって水を汲みに行けばいいかと思いましたが、生水を飲むのはリスキーなので、一度煮沸する必要があります。浄水器を持ってきていればよかったのですが、水場がないということでそもそも持ってきていません。煮沸した場合、そのままハイドレーションパックに入れることはできないので、冷めるまで待たないといけないわけで、そんなことをしていると時間がかかりすぎます。朝のうちに汲んできて、煮沸した状態で放置しておけば、別山から帰るころには冷えているでしょうから、帰ってきてからもう一度煮沸したものと冷えたものをあわせれば時間をかけずに1リットルぐらいの水は確保できるわけです。


というわけで、早く出発したいのはやまやまですが、雪渓の一番下まで下りて、2リットルの水を汲んできました。クッカーは0.6リットルぐらいの容量しかないコンパクトなものなので、とりあえずいっぱいに水を入れて沸騰させ、蓋をしてそのまま放置しておくことにしました。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




6:10 準備が整って、ようやく出発することができました。起きてから2時間も経ってしまいましたが、三ノ峰避難小屋から別山までは2時間ほどの行程なので、時間的余裕は十分あります。


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小屋から出ると、まぶしい太陽の下に真っ白な雲海が広がっていました。日帰りだとこの風景は見られないわけで、やはり山は泊まりに限ります。


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小屋前からまっすぐ北へ向かうコースを進みます。別山も少し顔をのぞかせていました。


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ゼンテイカのお花畑の中を緩やかに登って行きます。


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6:22 三ノ峰に到着です。


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三ノ峰からは、いったん下って再び登り返しとなります。別山の左奥に白山が見えていました。


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三ノ峰から鞍部に向けて下って行くと、ここにもゼンテイカのお花畑が広がっていました。もともとゼンテイカの群落が毎年咲いているのか、今年がたまたま当たり年なのかわかりませんが、三ノ峰周辺にはけっこうゼンテイカの群落がたくさんありました。


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ズンズン下って行くと、ようやく最低鞍部が見えました。別山の三角ピークの左側に平坦な場所が見えますが、あそこが行きたかった別山平です。鞍部からそこそこ長い登り返しが待っていますが、寝不足の割に体調は悪くないし荷物も軽いので、今日はスムースに歩いていけそうです。


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いたるところに咲いているゼンテイカを眺めながら、先を急ぎます。


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7:13 長い登り道がようやく緩んだなと思ったら、目の前にまっ平な場所が広がっていました。ようやく念願の別山平を訪れることができました。


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別山平に足を踏み入れると、そこはまさに雲上の花園でした。ちらほらとコバイケイソウの白い花もありますが、見渡す限りゼンテイカの黄色い花が広がっています。


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ゼンテイカの花園の彼方に残雪をまとう白山の優美な姿がありました。


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別山と白山を見ながら花畑の中を進んで行きます。


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そして、御手洗池の静かな水面に、逆さ別山が映っていました。本当に天国のような場所でした。


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振り返れば、はるか向こうまでゼンテイカの花園が続いていました。いいタイミングで訪れることができてよかったです。これが1週間ずれていたら、これほどきれいなお花畑を見ることはできなかったと思います。


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7:38 別山平で30分近くものんびりとしてから、ようやく別山に向けて出発しました。天国の花園のような場所から離れがたい気持ちもありますが、どうせ帰りにまた通るわけだし、もう少し太陽の位置が南へ動いてくれた方が写真を撮るには条件がいいので、見切りをつけて別山を目指します。


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別山平から別山への登りに入ると、ちょっとした岩場のような場所の通過がでてきましたが、とくに危険というほどのこともないので、問題なく通過して行きます。


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別山平を過ぎても、まだ斜面にゼンテイカの群落があり、夏空との組み合わせは爽快そのものといった風景です。朝早いので日差しもまだうんざりするほどの灼熱感はなく、まさに気持ちのいい夏山真っ盛りです。


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再び現れた岩場も、問題なく通過しました。


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朝はびっしりと雲海になっていましたが、いつのまにか雲の密度はだいぶ薄くなってきました。


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すぐに着きそうですが、一本調子の登りのため、なかなかスピードが上がりません。急ぎ過ぎてばてると困るので、あわてず急がず淡々と登って行きます。


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突然現れたのは、シャクナゲの花でした。別山山頂近くの登山道脇に、たくさんの花をつけた株がぽつぽつと並んでいました。


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山頂につらなる稜線が見えてきました。山頂まであと少しです。


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8:12 別山山頂に着きました。出発からちょうど2時間でした。別山平で25分滞留していたので、実質的には1時間半ほどで登ってくることができるようです。山と高原地図でコースタイムが2時間となっているのは、ちょっと余裕を見過ぎているようです。

つづく。


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| 2018年7月 別山・三ノ峰 | 19:34 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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灼熱地獄のはてにたどりついた雲上の花園: 別山・三ノ峰その3 

2018年7月14日(土)~15日(日) 石川県白山市 別山(標高2399m) 避難小屋泊単独行 


毎日毎日、よくもまあこれだけ暑い日が続くものです。37度、38度はあたりまえという酷暑の夏は、車の冷房もあまり効かないぐらいの強烈な日差しなので、部屋で使っていたUSB電源の小型扇風機を車内に設置しました。車の窓にはサンシェードを常に設置した状態でエアコンを20度設定で風力最大にして、さらに扇風機も回してようやく冷えてくるという状態です。仕事のために20分ほど車を停めておいただけですぐにサウナ風呂のような状態になってしまい、もううんざりです。


この暑さでは山に行く気も失せてしまいますが、今週末は台風の接近に伴い少し気温が低くなるみたいです。多少天気が悪くても体力維持のために、雨でもいいから山に行きたいものです。雨の方がかえって涼しくていいかもしれません。


さて、それでは別山・三ノ峰のレポの続きをどうぞ。


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15:42 ようやく眩暈がおさまり、なんとか歩けるようになったので荷物を背負って再び歩き出しました。しかし、剣ヶ岩からもまだまだ登り道が続きます。めまいは収まったとはいえ、寝不足による疲労感もあり、ぐいぐいと登ることなどできるわけもなく、ゆっくりと地味に足を出し続けるだけです。


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幸い、剣ヶ岩から上のほうはガスの中に隠れ気味で、日差しはほとんどありません。また、登山道の脇にはたくさんの高山植物が花をつけていて、見ているだけでもかなり癒されます。


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すでに16時近いということもあって、下山してくる人もなく、後ろから登ってくる人もなく、。花の写真を撮りながらひとりでのんびりと歩くことができました。


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たまにガスが切れて三ノ峰方面が見えることもありました。右奥に見えているピークが三ノ峰かと思いましたが、どうやら違っていたみたいで。避難小屋のある2095ピークのようです。どちらにしても、あのレベルまでいまから登って行かなければならないのかと思うと、萎えそうです。テントがあれば適当なところでビバークということも可能ですが、今回は避難小屋泊ということでテントは持ってきませんでした。ビバーク用のツェルトはあるものの、テントがわりに就寝可能なタイプではないので、あくまでも非常用です。こういうときのために、テントがわりになる軽量なツェルトを持っておく必要があるなと思いました。


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ピンク色をしたきれいなユリが咲いていました。もともとこういう種類なのか、突然変異的にこういう色が出現することがあるのかわかりませんが、日差しがあたるとすごくきれいでした。


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標高1750mあたりから、黄色いゼンテイカが目立つようになってきました。登山道わきにぽつぽつと灯りがともったように黄色い花が並んでいます。


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これはタテヤマウツボグサという花のようです。


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ガスで陰っていた太陽が再び姿を現し、容赦のない熱量を投げかけてくるようになりました。しかし、どうやら急登もあの先で緩みそうです。


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振り返ると、雲がほぼ目の高さにあり、そのうえには青い空とまぶしい太陽が輝いていました。風があって空気が冷たければ気持ちのいい風景なのでしょうが、風はほとんどないし日差しが強烈で暑いので、正直迷惑以外の何物でもありません。ほんとに、雲にはもっと頑張って上がってきてほしいものです。


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16:49 標高1900mまで登ってきました。急登はおわり、フラットになった尾根の末端にベンチが設置してありました。もちろん、迷うことなく荷物を降ろしてベンチに座り込みました。休憩していると、なんと後ろから登山者がやってきました。しかも白人の男性です。「こんにちは」と日本語で挨拶してくれたので、どうやら日本語は大丈夫のようなので、少し話をしてみました。


彼はフランス人で、日本には14年ぐらい住んでいるとのことでした。一人で上がってきたのでソロかと思っていたら、パートナーが遅れてくるとのこと。どちらにしてもこの時間に登ってくるということは、避難小屋泊予定だろうと思って聞いてみると、やはりそうでした。途中で下山してきた人から避難小屋泊の人が何人かいたという話を聞いたので、結構混雑しているかもとちょっと不安になりましたが、さすがにこの後続々と小屋泊の人が登ってくることはないでしょうから、寝る場所があることを祈りつつのんびり行くしかありません。


ところで、この時点で2.5リットルの水を消費してしまったので、ハイドレーションに1リットルの水を追加しておきました。残るは2リットルのプラティパスに入っている水だけですが、これは今晩と明日のために使うわけにいきません。この先、避難小屋までまだ最後の登りが待っていますが、1リットルでなんとか乗り切らないといけないわけです。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




17:01 時間も時間なので、休憩は切り上げて出発しました。フランス人の彼は、後から来るパートナーを待って、もうすこし休憩するようです。


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しばらくは比較的フラットな道だったので、それなりに普通に歩くことができました。三ノ峰はちょうど左のガスに隠れているところです。問題はこの先の2095ピークの登りを無事にこなせるかです。


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道が次第に上り勾配になってくると、途端に息が切れて足が出なくなりました。眩暈がおさまったとはいえ、まだ体調は良くないみたいです。たまらず、道端の段差があるところで座り込んでしまいました。その間に、パートナーと合流したフランス人の彼が先行して行きました。これでもう後ろから来る人はなさそうです。どうやら最後の登山者になってしまったらしく、倒れたりしたら翌日まで誰にも発見されないので、是が非でも避難小屋にたどり着かなければなりません。


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連続して登り続けるのがしんどすぎて無理なので、花があると休憩がてら立ち止まって写真を撮りながら進みました。気分も少しまぎれるので、高山植物にまさに癒されました。


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17:49 死ぬ思いで2095ピークの急登を登りきって、ようやく道の勾配が緩んでくると、斜面にゼンテイカの群落が広がっていました。青空と花の群落に再び癒されました。


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ゼンテイカの群落の向こうに遥かに続く稜線と、眼下に見える雲の塊が高山に来たことを実感させてくれます。山は高さがすべてというわけではありませんが、高い山でなければ出会えない風景というものがあるので、やはり可能な限り高山に登りたいと思うわけです。


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灼熱地獄をなんとかくぐり抜けてたどり着いた場所には、雲上の花園が広がっていました。


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さあ、きつい登りはもうすぐ終わりです。あの道標から左へトラバースしていけば、避難小屋があるはずです。


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クルマユリも出迎えてくれます。


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避難小屋まで残り250mです。


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左手に見えるのが三ノ峰です。トラバース道は傾斜こそきつくないものの、ずっと登りの道だし、岩や木の根をまたぎこしたりしなければいけないところもあり、案外歩きにくい道でした。最後の最後にまだ体力を削られます。


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18:04 ついに避難小屋にたどり着きました。日没までにたどり着くことができるのかと不安に思うこともありましたが、なんとか日が沈む前に到着しました。登山口の案内板には4時間10分とコースタイムが書かれていましたが、なんと7時間もかかってしまいました。もはやコースタイムがどうこうというレベルではなく、無事に着いたことをただただ喜ぶだけです。


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小屋の中に入ってみると、心配していたほどの混雑状況ではありませんでした。先に到着していたフランス人の彼とパートナーを入れても5人しかいません。全然余裕の状態で一安心です。空いていた左奥のコーナーに寝床を確保しました。


荷物を広げて、食事や寝るための準備をしていると、フランス人の彼が戻ってきて、雪渓の下へ行けば水が出ているので、水の補給ができることを教えてくれました。


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三ノ峰避難小屋には水場がありませんが、小屋前の東斜面に大きな雪渓があり、その下から雪解けの水がわき出ているので、7月半ばであれば水の確保は可能のようです。ただし、雪渓の下までちゃんとした道があるわけではないので、注意が必要です。また、生水で飲むとお腹を壊すかもしれないので、念のため浄水器を通すか煮沸して飲んだ方がいいと思います。とりあえず、水の確保ができるということで、セーブしていた水を遠慮なく飲むことができました。


寝床の準備ができたところで、ふと窓の外を見ると太陽が地平線近くに落ちて、もうすぐ日没というタイミングでした。シャツもパンツも汗でぐっしょりと濡れていて気持ちが悪いので、とりあえず少しでも乾かすためにカメラを持って外をぶらついてみることにしました。


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雲海とまではいかないまでも、薄いガスが地表付近にたまって光を反射するので白い海のような状況です。そこに山の頂が島のように顔をのぞかせていて静かで穏やかな風景が広がっていました。写真クリックで拡大します。


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小屋の周辺にはゼンテイカの群落もあり、夕日に照らされたお花畑もきれいです。写真クリックで拡大します。


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日没前の美しい風景に見惚れてしまいましたが、さすがに濡れた服を着たままだと、少し肌寒さを感じるようになってきたので、日没を待たずに小屋に戻りました。写真クリックで拡大します。


食事を終えて、そろそろ寝ようかというタイミングで、まだ服は濡れていました。小屋に洗濯ロープが置いたままになっていたので、ロープを張って濡れたシャツやタオルなどを干したのですが、パンツをどうするかです。ここまで汗で濡れてしまうことを想定していなかったので、予備のパンツは持ってきていません。しかし、このまま濡れたパンツで寝袋に入るとダウンが濡れてしまいますし、アンダーウェアもいつまでも湿ったままになってしまうので、そもそも気持ちが悪くて寝る気になりません。そこで、レインウェアのパンツに履き替えることにしました。ゴアテックスなので透湿性があるし、とにかく濡れていないパンツならレインウェアでもなんでもかまいません。室温はけっこう高いので、濡れたパンツも洗濯ロープに干しておけば、朝までには乾くかもしれません。


19時30分過ぎには就寝しましたが、なんだか暑くて眠れません。2時間睡眠で登って来たので体は相当疲れているはずですが、なぜか目がさえて全然眠くなりません。トイレに行くついでに外に出てみると、きれいな星空が広がっていました。


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カメラと三脚をもって小屋から出ると、天の川が小屋の上にかかっていました。このときは肉眼でもちゃんと天の川が見えました。最初はソフトフィルターをつけずに撮影してみましたが、天の川の右下に見えているさそり座が判然としません。天の川をはじめ、写真全体はシャープでいい感じですが、星のメリハリが弱いのがちょっと残念です。写真クリックで拡大します。


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いったん別のアングルの撮影をしてから、もういちど小屋前でソフトフィルターをつけて撮影してみました。今度は星のメリハリがついて、さそり座も良くわかるようになりましたが、当然ながら全体的にややソフトになってしましました。どちらがいいかというのは、何を重視するかによって決まりますが、今回のように人工物である小屋の割合が多く、星空の主役が天の川の場合は、ソフトフィルターなしのほうがきりっとした感じなっていいと思います。反対に、地上風景が山や木のシルエットだけで、天の川が主役でなければソフトフィルターで星の明暗を強調した方がいいのではないかと思うわけです。いずれにしても、両方撮影しておけばあとでいい方を選択できるので、ソフトフィルターの有り無しを抑えておくのが一番ということなのでしょう。写真クリックで拡大します。


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一眼レフで撮影した後、コンデジのG7X MakrⅡでどの程度星空撮影ができるのか試してみました。シーンモードの星空を選んでシャッターボタンを押すだけとすこぶる簡単ですが、RAWで撮影できないというのが残念なところです。最初に撮影したものは画像が暗かったので、露出補正で+1.3にしてみたらそこそこきれいに天の川を撮影することができました。横に筋のようなものが写っていますが、おそらくガスではないかと思います。写真クリックで拡大します。


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こちらは北の空です。右にカシオペア、左に北斗七星のひしゃくの部分が写っています。本当は星空軌跡モードで、星の日周運動の写真を撮りたかったのです、取説をよく読んでいないため操作方法がわからずただのワンショット写真しかとれませんでした。一眼レフでやっているようにマニュアルモードで撮影できないか試してみましたが、いまいち設定の仕方がよくわからずこちらも試すことができませんでした。家に戻って取説で確認したので、次回試してみようと思います。写真クリックで拡大します。

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つづく。


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| 2018年7月 別山・三ノ峰 | 13:45 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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灼熱地獄のはてにたどりついた雲上の花園: 別山・三ノ峰その2 

2018年7月14日(土)~15日(日) 石川県白山市 別山(標高2399m) 避難小屋泊単独行 


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11:00 登山道は、いきなりきつい傾斜の階段で始まります。段差が大きく、大荷物を担いでいるとなかなかしびれる階段です。ストックを取りに戻ってよかったと、つくづく思いながら一段づつ体を押し上げて行きます。


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急傾斜の階段が終わると、尾根に出ました。そのまま尾根を登って行くのかと思いきや、尾根の西側の斜面をトラバースするように道が続きます。この区間がわりと歩きにくく、木の根をまたぎこしたり、大岩の段差を越えたりと地味に体力を削られました。


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11:23 不意に平らな場所に出たと思ったら、ベンチが設置されていて地獄に仏といいますか、渡りに船といいますか、とにかく休みたいと思っていた頃に現れた休憩場所でした。4つあるベンチのうち一つだけがかろうじて日陰になっていたのもラッキーでした。


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ここは山越邸跡という場所で、かつては家があった場所のようです。登山口からまだ400mしか来ていませんが、すでに暑さで汗だくになっていて、この先4.6kmもあるのかと思うとうんざりです。


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山越邸跡を過ぎると、しばらくは比較的平坦な道になり、植林されたものらしい杉林の中を進みました。不思議なことにこの杉林の中は涼しい風が吹き抜けていて、オーバーヒート気味の体を少しはクールダウンすることができました。


ところが、杉林を過ぎて再び自然林の登り坂がはじまると、風はさっぱり吹かなくなって、噴き出す汗の量もじわじわと増えてきました。森の中なので気温自体は決して暑いという感じはありませんが、なにしろ荷物を担いで登っているので、少々気温が引くぐらいでは涼しくなるわけがありません。


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12:09 ようやく木立の隙間から六本檜のある稜線らしい景色が見えました。近いという感じはないものの、遥か遠いという感じでもなく、1時間もかからずに稜線に出られそうだなと思ったのですが、甘い考えでした。


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12:38 途中、なんどか立ち止まって息を整え、水分を補給し、汗をぬぐいながら登ってきましたが、とうとう耐え切れなくなって大休止をとりました。ちょうど都合のいい段差があり、椅子がわりになる石もあったので、休憩にもってこいの場所でした。時間的に、稜線が見えてから45分ほど経っているので、六本檜までそれほど距離はないと思う場所でしたが、休憩なしでこれ以上歩くことを体が拒否しているような気分でした。バックパックを降ろしてみると、シャツが水を浴びたようにびしょ濡れでした。いつの間にこれほどの汗をかいたのかと驚くほどの濡れ方です。それでも、この時にはとくに体調が悪くなるようなこともなく、問題はないと感じていました。


12:58 たっぷり20分も休憩をとってから、再び歩き出しました。


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しばらくすると、急な階段が現れました。上の方が見通せるような感じになってきたので、どうやら稜線も近そうです。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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13:13 大休止をした場所からわずか15分ほどで稜線上の分岐点である六本檜に着きました。名前のとおり檜が立っているのですが、6本もなかったような気がします。とにかく、その檜の下にかろうじてわずかな日陰があるのですが、そこには数人の先客がいて満席となっていました。仕方がないので、道標のそばの日向に荷物を降ろして小休止をとりましたが、これが良くなかったのかもしれません。照りつける日差しでクールダウンどころかかえって熱を吸収してしまったらしく、さっぱり暑さがおさまりません。それでも15分も休憩をとってしまい、休憩したのかかえって消耗したのかよくわからないような状態で出発することになってしまいました。


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六本檜からは、比較的なだらかな道が続き、今までのような急登はなくなりましたが、稜線の道ということで日差しを浴びることが増えました。そのくせ、ほとんど風がなく稜線に出れば涼しくなると思っていたのに、まったく当てが外れました。


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ところが、ラッキーなことにガスが湧いてきて、前方の尾根がガスに飲まれ始めました。このまま日差しが隠れてくれれば少しはましになりそうです。


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雲も多くなってきて、日差しがさえぎられ始めましたが、風はいっこうに吹いてきません。たまに、思い出したようにゆるりと吹いてきますが、すぐに消えてしまいます。なので、体の熱はなかなか発散してくれません。


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13:53 木陰になっている場所に一脚のベンチがありました。まだ六本檜から20分ほどしかたっていませんが、迷わず休憩をとることにしました。荷物を降ろすと、やはりシャワーを浴びたかのような濡れ方です。内側にポリプロピレンを配したシャツのため汗で張り付くようなことがなく、歩いているときはこれほど汗で濡れているということに気が付きませんが、改めて触ってみると絞れそうなほどの濡れ方です。この時点で脱水症状になりかけているかもしれないと気が付けばよかったのですが、この暑さでは仕方がないというか、これほどの汗も当然だろうと思っていたのでした。もちろん、水分補給はこまめにしていましたが、一度に口を潤す程度の量で、一口、二口という飲み方だったので、出る汗の量に対して補給する水分の量が圧倒的に不足していたようです。


この時は暑いことを想定して、登りで3リットルの水を消費してもいいように、全部で5.5リットルの水を担いできました。三ノ峰避難小屋には水場がないので、夕食と翌日の分で2リットル、予備で0.5リットルという内訳です。そのため、1泊2日の避難小屋泊の荷物なのに、ほぼ20㎏になるような重さになっていました。


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ベンチでの休憩も思いのほか長くなってしまい、結局20分も費やしてしまいました。暑いししんどいし、たまらんなあと思いながら進んで行くと、前方に大きな岩壁が見えてきました。どうやらあれが剣ヶ岩のようです。あれを登りきったところにおそらく休憩できる場所があるようなので、とりあえずそこまで頑張ろうと思いながら進みました。


しかし、このあたりから調子が悪くなってきました。妙にしんどいし、息も上がります。なかなか足が前に出ないし、無理に歩こうとすると心臓がバクバクして無理です。剣ヶ岩の横を登って行く岩ゴロの急登に差し掛かると、ますます足が動かなくなりました。しかもクラクラと眩暈まで感じ始めました。やばいかもしれないと思いながらも、岩ゴロの急登の途中では荷物を降ろして休むこともできません。一歩進んでは立ち止まって息を整え、水分を補給し、ようやく少し楽になったらまた一歩進んでの繰り返しでした。


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15:00 ようやく剣ヶ岩を登りきって、剣ヶ岩の上にある小さな広場に出ました。高山植物の案内板を兼ねたコンクリート台座のようなものの上に荷物をおろし、そのままそこに座り込んでしまいました。ここにきてようやく脱水症状になっているのではないかと気が付きました。おそらく、熱中症にかかったのでしょう。いまのところ、まだ軽い眩暈が出ている状態なので、水分を補給し、しばらく安静にしていれば回復できるはずです。2015年の夏に裏剣に行った時も、仙人新道の登りで同じような状況になり、木陰で40分も休憩するはめになってしまいました。


この場所は笹原の尾根の上なので、木陰になるようなところは全くありませんが、幸いにもガスが日差しを遮ってくれていたので、ごくたまにガスが切れて日差しがあたることはあったものの、ほぼ日差しがあたらない状態だったのが不幸中の幸いでした。頭にタオルをかぶせて、膝の上に頭を載せた状態でとにかく眩暈が治まるのを待ちました。結局、裏剣の時とほぼ同じ40分という長い休憩をとる羽目になってしまいました。しかし、それで眩暈が治まったのであれば何も言うことはありません。症状が悪化して救助要請をしなければならなくなったりしたら大変です。


失敗だったのは、スポーツドリンクの粉末を1リットル分しか持ってこなかったことでした。この休憩ですべて飲みつくしてしまい、この後下山するまで、ふつうの水とアミノ酸の粉末スティックという組み合わせしかなくなってしまいました。幸い、アミノ酸の粉末スティックにも発汗で失われるミネラル分が補給できるようにある程度含まれているので、ただの水を飲むよりもましでしたが、水に溶かして飲むというタイプではないので、歩きながら摂取するのはやっぱり水になってしまいました。

つづく。

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| 2018年7月 別山・三ノ峰 | 20:40 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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灼熱地獄のはてにたどりついた雲上の花園: 別山・三ノ峰その1 

2018年7月14日(土)~15日(日) 石川県白山市 別山(標高2399m) 避難小屋泊単独行 


暑い! とにかく暑い!! 暑すぎて普通に生活しているだけで消耗している今日この頃です。


今回の山行は1泊2日と期間は短いものの、睡眠不足のまま猛暑の登山を行ったため、猛烈な消耗戦となってしまいました。7月15日に下山してからすでに5日が経ちましたが、下山翌日の16日から仕事が続いていて、しかも連日の猛暑ということで疲れを回復させる暇がなく、いまだに疲労感が消えません。体力を落とさないために毎週山行をしようと思っているものの、今回の山行前には未曽有の大雨が降って山に行くことができなかったので、2週間のインターバルができてしまい、体力が落ちてしまったことも疲れがとれない原因かもしれません。とにかく、なかなかレポにとりかかれなかったのですが、このままではズルズルといってしまいそうなので、少しづつでも書いておこうと思います。


7月の3連休は、石川県にある別山を訪れました。昨年秋にチブリ尾根から登った時は、市ノ瀬から別山・三ノ峰を経由して市ノ瀬へ戻る周回コースをたどる予定でしたが、体力がなくてチブリ尾根避難小屋で宿泊し、同じコースのピストンになってしまいました。本当は別山の南にある別山平に一番行きたかったのですが、水場がないコースのため行程で必要な水をすべて担ぎ上げなければならず、1日で別山を超えて三ノ峰避難小屋まで行くのはかなり厳しい行程でした。


今回は、別山平をリベンジする為に、福井県側の上小池登山口から三ノ峰避難小屋泊で登ることにしました。日帰りも可能なコースですが、可能であれば夕方と朝の両方の時間に別山平を訪れてみたいし、わざわざ福井まで日帰りで行くのももったいないということで、ゆとりのある避難小屋泊にしました。


この山行は出発時からどうもツキがなくて、予定がダダ遅れになってしましました。そもそも、パッキングが完了したのが13日金曜日の22時頃という体たらくでした。あらかじめ余裕をもって準備しなかった自分が悪いのですが、土曜日が空くかどうか確定するのが19時ごろにならないと何とも言えないので、はっきりするまでいまひとつやる気が出ないうえに、ちょこちょことやることがあったりして、パッキングにとりかかるタイミングがとれなかったというわけですが、まあいいわけですね。


ようやくパッキングが終わってもなんだかんだで出発できたのは23時前になってしまいました。しかも、高速の料金所を通過した直後に忘れ物に気が付きました。忘れたのは、ストックとコンタクトレンズです。どちらも無しで済ますわけにはいかず、次のICでおりてとりに戻ることにしました。なぜ高速に乗ってから気が付くのかとイラッとしたものの、もっと後で気がついたら取りに戻ることもできないわけで、それはそれでラッキーだと思うことにして気を静めました。


しかし、ストックとコンタクトレンズを取りに戻ったおかげで、大幅に時間をロスしてしまいました。結局、再び高速に乗れたのは24時前になってしまい、舞鶴若狭道路の六人部PAで2時間ほど仮眠をとっただけで登山口に向かうという強行軍になってしまいました。


上小池駐車場に着いたのは9時20分頃でした。自宅からここまでは、グーグルマップによれば6時間ほどですが、2時間の仮眠と何度かの休憩時間を入れて、かれこれ9時間ほどかかってしまいました。


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幸い、3連休の初日のわりには空いていました。紅葉のシーズンは激混みですが、この時期はそれほど人気の山でもないので、停められないほど混雑はしていないだろうと思っていましたが、予想以上でした。ただ、翌日の日曜日は道路に駐車している車もあったので、たまたま土曜日は空いていたということだったようです。


本日の装備
●アッパー
 ドライレイヤー: なし
 ベースレイヤ: マムート コンフォートジップ L/S(1日目)
         マムート アタカソライトジッププルAF(2日目)
 ミドルレイヤ: なし
 ソフトシェル: なし
 ハードシェル: マムート エアロスピードジャケット(不使用)
 インサレーション: マムート フリーフライトダウンジャケット
 グローブ: プロアクト 作業用グローブ
 キャップ/ハット: マムート ランボールドアドバンスハット
 ヘルメット なし

●ボトムス
 ベースレイヤ: なし
 ミドルレイヤ: マムート トレッカーズパンツ
 ハードシェル: ミズノ ベルグテックEX/レインパンツ
 ソックス: ファイントラック メリノスピンソックスEXPレギュラー
 シューズ: スポルティバ トランゴアルプGTX

●ギア
 バックパック: マムート クレオンクレスト65+L
 ストック: レキ マイクロバリオタイタニウム
 寝袋: イスカ エア 150 X
 マット: サーマレスト プロライト120


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天気予報ではかなり暑くなるとのことだったので、汗冷えの心配はないと考え、ドライレイヤは省略。素肌に直接山シャツを着ることにしました。


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今回は新しく購入した無雪期用の大型バックパックを夏山山行前に試用することが目的でもあるので、荷物の量からいえばオーバースペックですが、マムート クレオンクレスト65+Lを担いできました。新品で買うと結構高いのですが、13,000円という激安でほとんど使用感のない程度のいい中古品を入手することができました。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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10:06 準備を整え、出発です。着替えたり、朝食を食べたりしていたら、いつの間にかけっこう時間が過ぎてしまいました。このとき、車内で食事をしたりしていたため、窓を少し開けていたのですが、それが裏目に出ました。


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駐車場の脇にある案内板でルートの確認をします。実は、地図も忘れてきてしまいました。といってもGPSの中に地形図を切り出したものは入っているので、何もないわけではありません。ストックとコンタクトレンズを取りに戻った時に思い出していればよかったのですが、さすがにそこまで都合良くはいきませんでした。念のためスマホの地図ロイドで地形図をダウンロードしておきましたが、こういう案内図のマップも写真に撮っておけばあとで役に立つことがあります。


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駐車場から5分ほど森の中を下ると、林道に出ます。目の前の橋を渡ると刈込池への近道ですが、ものすごい急登で延々と階段が続く道です。登山口へは左へ林道を進みます。


10分ほど歩いてもうすぐ登山口だというあたりで、ふと車のドアをロックしていなかったことに気が付きました。モバイルバッテリーなど盗られると困るものがないわけではありませんが、貴重品や車の鍵などは持ってきているので、とりあえずそのまま行くことにしました。こんな山奥までわざわざ車上荒らしに来る暇人もいないだろうと思うわけです。


ところが、すぐに窓も閉めていないことを思い出したのです。全開というわけではないにしても、雨や虫が入るぐらいの隙間は十分あります。天気予報では雨の心配はないようですが、山の天気なので一時的な夕立がないとは言えませんし、戻った時に車の中に虫がいるのも不愉快極まりない状況です。ドアも窓も開いているということでは、さすがにほおっておくわけにもいかず、荷物を林道脇に下ろして、空身で駐車場に戻ることにしました。寝不足で頭が働いていないということなのかもしれません。


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11:00 駐車場への往復でまたまた余計な時間を費やしてしまい、登山口に着いたのは11時でした。あわよくば避難小屋に荷物を置いて、夕方の別山平へ行ってみるつもりでしたが、こんな時間から登り始めていたのでは、とても無理です。今日はとにかく三ノ峰避難小屋にたどり着くだけで精一杯ということになりそうです。


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登山口のマップで行程を確認すると、六本檜まで1時間40分、そこから避難小屋まで2時間30分、合計4時間10分となっています。休憩時間を考慮するとざっと5時間というところでしょう。避難小屋への到着は16時頃ですから、まあ問題はなさそうです。しかし、それは甘い考えでした。これから始まる灼熱地獄の恐ろしさを、この時は知る由もありませんでした。

つづく。

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| 2018年7月 別山・三ノ峰 | 00:10 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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