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ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。相互リンクはしていませんので、リンクはご自由にどうぞ。

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頂上台地は台風なみの暴風: 伯耆大山弥山その2 

2017年12月24日(日) 鳥取県大山町 大山(標高1709.4m) 日帰り単独行 


今日で仕事は終わり。明日から年明けの7日まで、けっこう長い冬休みがとれたのですが、大晦日と元旦の天気が良くないということで、まとめて長期の山行にするのは無理っぽい感じです。前半は2泊3日ぐらいで近場で楽しんで、大晦日は自宅でのんびりし、お正月から長野へ遠征ということにしようかと検討中です。とりあえず、このレポを書き終えて、年賀状を印刷しないことには出かけられないので、大急ぎで続きを書きます。


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10:22 六合目から先は雪質も乾いてきて、さらさらしたいい感じになってきました。こうなってくると、4本爪クランポンでは制動力が足りなくて苦労したかもしれません。やはり、10本爪に交換しておいて正解でした。


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少し登ると八合目あたりの尾根が見え始めました。大人数の団体が登って行くのが見えますが、さすがにこちらはまだ七合目の手前ですから、彼らに追い付くことはないだろうと気にも留めませんでした。


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10:45 草鳴社ケルンを通過します。しっかりとエビのしっぽがついていて、昨日までかなり吹雪いていたことをうかがわせます。


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八合目に向かう急傾斜の尾根を淡々と登って行きます。時折上から強い風が吹き下ろしてくるようになりましたが、気温が高いので寒さはそれほどでもありません。しかし、風と一緒に飛んでくる雪粒が顔に当たるとめちゃくちゃ痛くて、フードと手で顔と頭をカバーしながら登りました。


ところで、追いつくことはないだろうと思っていた団体に、あろうことか頂上台地手前で追いついてしまいました。決して急いだわけではなく、汗をかかないようにゆっくりと登っていたのですが、どういうわけか追いついてしまったのです。一部のメンバーが立ち止まって風対策に装備を交換したりして、それをみんなで待っているという図式のようで、それを何度か繰り返したのでしょう。もしも極寒の状況だったら、トムラウシ山のようなことにでもなりかねないところです。団体登山のほうが単独登山よりも安全だといいますが、メンバーのスキルやリーダーのレベルにもよるところです。


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頂上台地まであと少しというあたりまで来ると、風はますます強くなってきました。時折突風が強烈な雪粒をたたきつけてくるので、とても前を向いて歩くことができず、風の方向に背中を向けて突風が通り過ぎるのを待つだけです。風上に背を向けて風が弱まるのを待ちながら、雪煙を舞い上げながら突風が駆け下りて行くのを見送ります。


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頂上台地の縁まで上がってきました。ガスも出てきて、太陽が弱弱しく光を投げかけます。頂上台地に上がって少し歩いたところで、さっき追いついた団体がまた立ち止まっていました。登山道からよけて止まるのなら好きにしてくれればいいのですが、なぜか登山道の上でじっとしているのが困りものです。それでも近づいていくと順番に道を譲ってくれたので何事もなく通過することができました。


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頂上台地の木道はほぼ雪に埋もれていましたが、横木だけがわずかに見えていたので、コースはわかる状態でした。南(右手)から吹き付けてくる強烈な風のため木道から落ちそうになるのをこらえながら、ゆっくりと山頂を目指しました。


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しかし、進んで行くにつれてガスが濃くなってきて、風もますます強まってきた感じです。コースを示す青い竿が見にくくなってきましたが、まだ次の竿がなんとか見えている状態です。次の竿が見えない状態になると、撤退のタイミングですが、見えているうちに山頂まで行くことにしました。帰りはGPSのログをたどればいいので竿が見えなくなっても問題ありません。


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木道の分岐点にある看板は、ほとんどモンスター化していました。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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11:16 やっと避難小屋が見えてきました。ハイシーズンには屋根しか見えなくなるのが普通ですが、この日はまだ1階の壁のほとんどが見えていました。積雪量はそれほど多くないみたいです。


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小屋に入らずにそのまま弥山山頂を目指します。視界はぼんやりしていて、ガスなのか風に舞い上がる雪煙なのかよくわからない状態ですが、とりあえず山頂の石碑は見えていました。


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雪に埋もれていた石碑を誰かが掘り出してくれたようです。「大山頂上」の文字が見えていました。


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今回は気温が高いということで、ハードシェルはマムートのオールラウンダージャケットにしたのですが、これほど強烈な風がふいていると、口元まで覆うことができないというのが痛いところです。バラクラバなどで顔をカバーすればいいだけですが、シェルでカバーできるのとできないのとでは、やはり安心感が違います。おまけに、ゴーグルももってきていなかったので、サングラスの隙間から雪粒が入り込んで曇ってしまって困りました。シーズン初の雪山はどうも気が回らなくて、つい忘れ物をしがちです。


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ガスガスで全く視界のない山頂でしたが、少し待っていると一瞬だけガスが切れてわずかですが雲海が見えました。剣ヶ峰が見えないかとしばらく粘ってみましたが、いっこうに見えてくる気配がないので、あきらめて避難小屋に戻ることにしました。


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避難小屋の周辺は積雪1mぐらいでしょうか。入口は除雪されていたので、ほぼフラットな状態で出入りすることができました。


中に入ってみると、思ったよりも空いていました。登って来たときにちょうど団体が下山し始めたところだったので、入れ替わりでいいタイミングだったようです。ちなみに頂上台地にでたところで立ち止まっていた団体は、その後それらしい姿を見た記憶がないので、もしかしたら引き返したのかもしれません。


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今回もランチはカップめんです。地元のディスカウントスーパーのPBで、イオンのトップバリューブランドよりもさらに10円ほど安いのですが、味は悪くありません。


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白い豚骨スープもそれっぽくていいのですが、個人的にはもう少しこってりしていてもいいかなと思います。


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小屋の入り口前にある温度計は0度を示していました。気温だけ見ると寒いという感じはありませんが、小屋の中でじっとしているとやはり冷えてきます。持ってきたマムートのフリーフライト ダウンジャケットは、それほど保温性能重視というインサレーションではないので、ちょっと寒かったです。


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ランチを終えて、下山しようと小屋を出ると、なんとガスが消えていました。下山する前にもう一度山頂へ行ってみましたが、剣ヶ峰が見えているではありませんか。しかし、南壁を駆け上がってくる風は先ほどよりも強烈になっていて、しかも絶え間なく雪粒をたたきつけてくるので、もはや顔を剣ヶ峰の方に向けることすらできません。風上に背中を向けて顔を保護しつつ、横目でカメラのモニターを見ながら写真を撮るのがやっとでした。


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望遠でも撮ってみましたが、だから何?って感じです。


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南側の風景も撮ってみました。ただそれだけです。


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避難小屋の様子です。自分でいろいろな方向に顔を向けてみることができないので、とりあえずカメラだけをあちこち向けて撮っていたら、レンズシャッターに雪粒が挟まってレンズが収納できなくなってしまいました。小屋まで戻ってなんとか雪粒を取り除き事なきを得ました。


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12:29 下山開始です。


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稜線から北側に雪煙が舞い上がります。上ではなく横に雪煙が伸びているのがミソです。真横から殴りつけるような暴風が襲ってきます。誰かに突き飛ばされたようにバランスを崩して、木道から落ちかけるのを何とかこらえながらゆっくりと下りました。


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一部、北壁のすぐそばを通過する場所がありますが、ここが一番怖かったです。うかつにバランスを崩して北壁側に落ちたらシャレになりません。


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12:57 なんとか無事に六合目まで下りてきました。途中、3人ほどの登山者とすれ違いましたが、さすがに天気予報がよくないため、いつもの日曜日に比べるとまるで平日のようです。


途中でカメラの電池が切れてしまい交換したものの、前回使い切って充電していない電池だったので無意味でした。少しでも電池を回復させようとフリースの胸ポケットにカメラを入れたのが間違いで、すっかりレンズが曇ってしまいました。


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五合目でなんとか曇りをとろうとしましたが、あまり回復しません。


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14:09 結局、駐車場に戻ってくるまでカメラは霧の中のような写真しか撮れない状況でした。レンズのくもりはみたところ取れていましたが、どうやらセンサーが曇ってしまったようです。車のドリンクホルダーにカメラを置いて、電池蓋を開けた状態で温風に当てておいたら、家に帰りつくころにはすっかり回復していました。


とりあえず、年末年始の山行の前に大山で足慣らしができたのは良かったのですが、重い荷物も担いでいないし、極寒の宿泊もしていないので、それだけが不安材料です。さて、どこに行くか決めなければ・・・ 


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| 2017年12月 伯耆大山弥山 | 22:31 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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頂上台地は台風なみの暴風: 伯耆大山弥山その1 

2017年12月24日(日) 鳥取県大山町 大山(標高1709.4m) 日帰り単独行 


今年ももうすぐ終わりです。といっても、年末年始の山行が近づいてくるということで、ワクワク感が募るばかりで年の瀬という感覚はあまりありません。年末年始の山行前に一度冬装備での宿泊山行をしておきたかったのですが、残念ながら無理そうです。せめて雪慣れ、寒さ慣れぐらいはしておきたいということで、大山に登ってきました。しかし、この日の予報では気温が高く、山頂でも0度を下回らないということなので、寒さ慣れという目的は達成できそうにありません。


24日は15時ぐらいから雨予報になっていたので、14時には下山することにし、逆算して8時頃登山開始という計画で行くことにしました。


今回の服装
●アッパー
 ドライレイヤー: ノースフェイス パラマウントタンク
 ベースレイヤ: マムート メンヒロングスリーブ(初使用)
 ミドルレイヤ: マムート アコンカグアライトジャケット
 ソフトシェル: マムート クルーズジャケット
 ハードシェル: マムート オールラウンダージャケット
 インサレーション: マムート フリーフライト ダウンジャケット
 グローブ: マムート ヴァイタルフリースグローブ
        イスカ ウェザ-テック ライトオ-バ-グロ-ブ
 キャップ: マムート グアパビーニー

●ボトムス
 ベースレイヤ: イズミヤPB グッドヒートタイツ
 アウター: ミズノ ベルグテックハードシェルパンツ
 ソックス: ファイントラック スキンメッシュソックス
       ノンブランド 厚手ウールソックス
 シューズ: シリオ 712GTX
 ゲイター: アウトドアリサーチ バーグラスゲイター

今回は予想気温が高いということで、保温力よりも吸汗速乾性能や透湿性能に重きを置いてウェアリングを考えました。ボトムスのベースレイヤは、イズミヤというスーパーのプライベートブランド商品です。これが登山用品に負けないぐらいの快適性能で、冬山登山を始めた初期に購入したものですが、いまでも雪山登山で使っています。製造元はグンゼで、旭化成のサーモギアという吸湿発熱素材が使われています。モンベル ジオラインのヘビーウェイトぐらいの厚みがあり、起毛裏地の肌触りも良く、汗をかいてもべたつく感じもなくて、暖かくてかなり快適です。


残念ながら、グッドヒートタイツを購入した岡山IC近くのイズミヤ津高店は閉店してしまい、岡山にはイズミヤの店舗がなくなってしまいました。できればシャツも買いたかったのに残念です。関西圏には店舗が多いので、何かの機会があればどこかの店舗に立ち寄ってみようと思います。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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8:18 南光河原駐車場を出発します。公衆トイレが建て替えのために跡形もなくなっていて、トイレ前にあった登山ポストもなくなっていました。たぶんどこかへ移設しただけだと思いますが、探すのも面倒なので阿弥陀堂前の登山ポストで登山届を書くことにしました。なお、洋式便器の仮設トイレが設置されているので、トイレは使えます。仮設トイレといえば和式しか知りませんでしたが、最近は様式もあるんですね。


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駐車場奥から行者道へ進みます。


ちなみに、この日からスキー場が営業を開始し、南光河原駐車場は駐車料金1000円を徴収されました。そのためかどうかわかりませんが、午前8時時点でもまだ満車になっていませんでした。残り数台分の空きしかありませんでしたが、たぶん満車だろうと思っていたので意外でした。


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行者道を上がって行くと、ちょうど登山届のポストのところへ出てきます。


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届を出した後、すぐ前にあるベンチでマウンテンダックスの4本爪クランポンを装着しました。実はずいぶん前に購入したきり一度も使ったことがないので、今回どの程度使えるか試してみるために持ってきました。前の週にチェーンスパイクを泉山で使って、雪道では団子になってあまり効果的ではないことがわかったので、アンチスノープレートもついている4本爪のほうが雪道では使いやすいのではないかと思うわけです。踵に紐をひっかけて、ストラップを金具に通して固定するだけと、装着はいたって簡単でした。チェーンスパイクよりもむしろ簡単です。これで十分使えるなら、軽いし小さいし簡単だしということで、低山の雪山ならこれでOKかもしれません。


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阿弥陀堂前の石段部分は、雪がしっかりと踏み固められていて滑りやすかったのですが、4本爪クランポンの爪がしっかりと雪に刺さるようにフラットフッティングを意識しながら歩くと、滑ることもなく安心して登ることができました。


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二合目付近で暑くなってきたので、ウィンドブレーカーのクルーズジャケットを脱いで、少し休憩をとりました。たいして風もないので、アウターはフリースでも大丈夫です。


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9:19 三合目を通過します。出発から1時間が経過しましたが、時間帯のせいなのか、うしろから登山者が全く来ません。いつもなら一人二人は追いついてくる登山者がいるのですが、人の気配すらありません。不思議な日曜日です。


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三合目から先は傾斜が急になってきますが、4本爪クランポンは思っていた以上に制動力があり、スリップすることもなく登ることができました。湿った雪ですが、雪団子もつかず、こういう条件の時はチェーンスパイクよりも向いてそうです。


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9:44 五合目に着きました。たいてい休憩している登山者がいる場所ですが、ここにも誰もいません。今日って日曜日だよなあと思いつつ、ドリンク休憩をとるために立ち止まります。


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三鈷峰がすくっと立っているのが見えました。曇り空ですが、ガスはなく視界は良好です。


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しかし、弓ヶ浜方面はすこし霞んでいました。地上付近は湿度が高いのかもしれません。


五合目を過ぎると、次第に風が出てきました。まだフリースでも行けるレベルですが、この先は寒くなってきそうな雰囲気です。


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10:05 六合目です。避難小屋はぜんぜん埋まっていません。六合目にはさすがに登山者がたくさんいました。風が強かったので避難小屋に入ろうと思ったら、入口前の階段を占拠して荷物の整理をしているアホな二人組がいたのでどいてもらいました。こういう非常識な登山者がいるあたりは、やっぱり日曜日だなと感じます。


ハードシェルを着こんで服装を整えてから小屋をでると、念のため4本爪クランポンから10本爪クランポンに付け替えました。おそらくこの雪質なら4本爪のまま頂上まで行けるだろうと思いましたが、何があるかわからないのでリスクは軽減しておくにこしたことはありません。


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準備が終わり北壁を見ると、反対側からガスが吹き上がっていました。どうやら南風が強く吹いているようです。今日は日本海を低気圧が移動するということなので、低気圧に向かって南風が吹き込んでいるわけです。気温が高いのもそのためです。あの様子からすると、頂上台地はけっこうな強風かもしれません。予報では15m/秒ぐらいの風速だったと記憶していたので、この時点ではそれほど問題はないと思っていました。しかし、現実は時として人間の勝手な予想をかるく凌駕します。このあと頂上台地で遭遇する暴風地獄のことなど想像することさえなく、避難小屋を出発しました。


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出発時の六合目の気温は、約1度でした。

つづく。

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| 2017年12月 伯耆大山弥山 | 17:13 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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